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2012年4月28日(土)
 昨日は伊東に「ニオイエビネ展」を見に行った。結局一日中雨で午後には上がるという予報は裏切られたが、ゆっくりえびねを見て行楽半分のお楽しみ。伊東でも花は遅くて、展示会が終わってからが本番だと言っていた。
 連休中雨は昨日だけのようで、今日は朝からすっきりと晴れ渡ったお出かけ日和。お客さんにえびねを渡す必要があって駅で待ち合わせ、無事に受け渡しができた。いつもならゆっくりとえびねの話をするところだが、今日は申し訳ないことに立ち話。「去年買ったのがきれいに咲いた」と携帯の写真を見せてもらい、「又来年」ということになった。
 そのまま作場に直行。途中店の前を通ると新店舗が入る建物の工事をしていた。まだ基礎の部分のようだが着々と進んでいるらしく見える。到着したこの作場の周囲も今日は工事中で、外の作業は邪魔になりそう。そこで暖かさにどんどん咲いてきたえびねの写真を撮ることにした。建物の中は三脚を構えるスペースも無いので、穏やかなのを幸い外の壁に背景をセット。良さそうだと思う場所で撮影してみた。しかし結果はどれも気に入らない。今まで店の中で撮影していた場所は、下手なりにたくさん撮った中の1枚くらいは何とか見られるのがあったのだが。向きを変えたり場所を移したりして試行錯誤したが、結局「次もここで撮ろう」という場所は見つからなかった。新店舗ができたら今度はそこで又撮影できる環境を探さなくてはならない。光をどうやっていい具合に捕らえるか、「これでまあまあ」というところを見つけるのは大変そうだ。


2012年4月26日(木)
 火曜日は25℃近くまで急に気温が上がり、暑いほどの晴天だった。今週は比較的高めで、自然作りのえびねも一気に色づき始めた。夕べからの雨が日中は止み間もあって、今日見るとコオズの「白蓮」、「月影」、「妖狼」、「りつ子の輝」、「御蔵紬」などが咲いている他、「金鳥」のつぼみがオレンジがかった濃い黄色に染まって、存在感を示している。ニオイの紫もかなり色がのってきて、来週あたりが見頃なのだろう。今年はどの花も開花が遅れているが、例年より1週間くらい遅いと思われる。
 明日から3日間、伊東のニオイエビネ展が開かれるので、天気は悪そうだが明日あたり行ってみようと思っている。いつもは自分のところの展示会もやっているから、出かける都合をつけるのが大変だが、今年はその点いくらか自由に動ける。今「自然と野生ラン」が無くなってしまって展示会情報を得るのが難しくなった。すずき園芸もやってないし、情報不足を感じている方は多いかもしれない。
 通りかかりに見ると、店だった建物は重機で解体中で、温室など周りの建物が若干残っているだけだった。今日の作業ですべて平らになってしまうのだろう。新規に店を作る部分も、重機が入って作業中だ。


2012年4月22日(日)
 朝からどんよりとして夕方からは雨の予報。降らないうちにと早目に作場に来る。時間が無くて待った無しだった水遣りは拓也さんがすでにやってくれて、棚に収まりきれなかった株を根巻きにする作業にかかる。この時期としては肌寒くて、ずっと外にいると寒くて動き回るしかない。はみ出していたのは何とか片付いてほっとする。


2012年4月21日(土)
 3時過ぎに阿佐ヶ谷の一茎九華展に到着。いつもの知った顔に出会って鑑賞とおしゃべり。長野、京都、大阪からの遠来のお客様も来ていて熱心さに感服する。鉢もそれぞれ見応えのある取り合わせで、さすが昔からの蘭愛好者達だ。
 6時にえびねのお客さんが来ることになっていたので、後ろ髪を引かれながら店に戻る。注文の品を包装し、店の前に行って待つ。周りの敷地はすべて取り壊されているのに、店だけがぽつんと残されていた。ただすっかり囲われていて立ち入ることはできないので、店の駐車場で品物の受け渡しをする。工事現場で申し訳ないが、他に方法が無いのでそうしてもらった。顔なじみのお客さんの場合は、駅など他の場所で待ち合わせることも可能かもしれない。


2012年4月19日(木)
 午後から神代植物園のえびね展へ。入り口で丁度帰るところの世田谷のIさんにばったり。植物園は観光バスが何台も来ていて、土日でもないのに大変な人出だった。展示場のえびねはどれも上まで咲いていて、皆2月頃から暖めて咲かせたらしい。裏の苦労がしのばれる。えびねは華やかで春の光にぴったりだ。


2012年4月18日(水)
 昨日は晴れのち雷雨であわてたが、今日は風も無くいい天気。桜はすっかり葉桜になったが、チューリップが一斉に咲き始めた。今年は何でも開花が遅れて、一度に色々な花が咲き誇っている。北国の春に近い感じだろうか。
 昨日から神代植物園でえびね展が始まった。うちのえびねはまだ咲いているのは無くて、つぼみがようやく色づいて少し花間を取りだしたところ。出品する人は相当暖めて調整したに違いない。明日あたり何とか時間を作って見に行きたいと、その時間のやりくりで今日午後から作場にやってきた。えびねの問合せが色々あって、メールの返事をしないといけない。こんな中途半端な状態でもご注文をいただくというのは本当にありがたい。店の前を通ったら、今度新店舗が建つ場所に工事の機械が入っていて、いよいよ作業が始まったようだ。どんなことになるのか楽しみだ。


2012年4月15日(日)
 穏やかな春日和で気持ちがいい。最後に店に残っていた蘭を昨日こちらに移動したのがまだ棚に収まってなくて、それを何とか片付けなくてはならない。棚の鉢を色々と動かして、1鉢でも余計に置けるよう並べ直す。蘭掛けを取り替えたりあれこれ工夫するが、追加で置けるのはもうわずか。やはり根巻きにするしかないだろう。棚の奥にあった「金おう素」に花芽がたくさんきていて、ついでに一番前に移動し、開花に備える。えびねのつぼみが急に伸びて大分色づいてきた。桜の後はやっぱりえびねだ。
 旧店舗はもう入ることが出来なくなった。新たに店を建築する場所は更地になっていて、えびねの問合せが色々あるが、どうしたら受け渡しがスムーズにできるか悩む。今までの店の外で、時間を決めて待ち合わせるしかないようだ。発送の作業もこれまでのように簡単ではなく、店の建物が無いというのは本当につらいことだ。


2012年4月14日(土)
 半袖で丁度良かった昨日のポカポカ陽気から一転、朝から冷たい雨。気温が10度も下がって冬の上着に逆戻りした。そんな雨の中今日地鎮祭が無事終わった。これからどんな具合に動き出すのか楽しみだ。発送やえびねを買いにくる人などがいて雨天の作業になった。


2012年4月12日(木)
 昨日の3度目の春の嵐で桜のはなびらが敷き詰められたように道路に積もっている。今日は一転穏やかな気持ちのいい天気。
 朝注文のえびねを取りに寄って昼頃作場に着く。ここではまだ春蘭が咲いている。メールの返事をしたり、注文の連絡をして水やり。旧店舗の方には何かの作業をしている人達がいて、少しづつ動き出しているようだ。


2012年4月8日(日)
 昨日東京の桜は満開になった。この週末は天気もいいし、お花見で繰り出す人が多いだろう。ここの庭にも大木の桜があって、いながらにして楽しめるのはうれしいことだ。先日の春の嵐はまだつぼみの時だったから、桜にとっては幸いだった。
 間をあけてパソコンをつけると、毎日届く迷惑メールもどっと溜まっていて、一気に200通以上も受信する。それを端から消していきながら、お客様からの問合せメールを見逃さないようにしないといけない。迷惑メールは件名の無いのが多く、そういうのは躊躇なく消してしまうから、返事の必要なメールには是非件名を忘れないようにしていただきたい。中途半端な状態の今でも何通かの問合せメールをいただいて、ありがたいことと遅ればせながら返信する。
 風も無く穏やかで、植え替えをしたり作場の蘭を並べ替えたり、春を満喫しながら動き回る。大分鉢が乾燥するようになってきた。


2012年4月5日(木)
 一昨日の春の嵐は台風並みにすごかった。元の店だったら「あんな風でどうなっただろう」と気になるところだが、今は余計な心配をしないで済む。昨日、今日は吹き返しの風が強いものの上着が要らない暖かさ。桜もようやく開き始めた。いよいよ春真っ盛り。楽しい季節の到来だ。冬の間作棚を囲ったビニールを外して、ダイオネットに替えなくては。強い風で蘭もえびねも乾いていて、全面的に水やり。
 えびねの注文の品を用意して連絡したら、今日店に取りにくるということになった。閉めてしまった店を臨時に開けて、取り壊し前の乱雑なところで申し訳なかったが無事に引き渡す。
 作場のえびねはまだつぼみが見えてこない。暖めている室内のは咲き始めたのもあるようだが、自然作りのは遅い。17日からは神代植物園でえびね展が開かれる。出品する人は又開花調整にやきもきすることだろう。えびねの問合せの電話がかかり始めたが、いつも取り扱う委託品は、今の状態では品物のやり取りが難しい気がする。欲しい品種などがあったら、メールか電話で問い合わせていただければ、取り寄せたり、持っている品でくわしく状態をお伝えします。


2012年3月31日(土)
 まるで春の嵐。今年は春一番が無かったというが、遅れてきた春一番といったところか。晴れたり黒い雲に覆われたり、又雨が飛んできたりと雲の動きが激しい。妙に暖かい強風が吹きまくって、向かい風で前に進むのも大変なほどだ。
 根巻きにする予定の残りを根巻きにし、何とか棚に収める。はみ出していた部分が無くなり、一応片付けだけは終わった。えびねの問合せがあったり、これからは次の段階に進める。


2012年3月30日(金)
 店を営業していない間に我が家のリフォームをというわけで、この間から始まった工事がピークを迎え、家を空けられない日が続いて一週間ぶりに作場に来る。昨日はきれいに晴れ渡って暖かい一日だった。今日は昨日以上に気温が上がって20℃くらいになるという予報だが、午前中は雲が広がっている上風が強くて上着を脱ぎたいとは思わない。この風で鉢はすっかり乾いていて、一週間ぶりにたっぷりと水遣り。もうホースを持つ手も冷たくない。
 ハウスを開けるとふわっといい香り。店の中に一日中いたときには、中国春蘭の香りが無くなってしまったのではと思うほど感じなくなっていたが、やっぱりこんなにいい香りがしたんだと安心する。上品で押し付けがましくない王者の香りだ。これを独り占めして何と勿体無いこと。やっと開きだしたピチピチした花がたくさんあり、3月が終わろうとしている今が、展示会の一番いいタイミングといった感じだ。例年だと今頃は色あせた花を切っている頃なのに、やっぱり今年は花が遅れている。
 この間は又大きな地震が続いてあった。新しい作場はしっかりしていて鉢も全部吊るしてあるし、置いてある方の棚も倒れにくいよう対策してあって、多分以前のようなことはないだろう。明るさ、風通しも今のところ丁度いいようで、蘭もいきいきしている。


2012年3月22日(木)
 今日一日だけ春の陽気で明日は又冷え込むというが、確実に日が長くなって桜の便りもちらほら聞かれるようになった。春分の日の20日には卒業式らしい姿をずい分見かけた。「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉通り、これからは外で作業していてもぐっと楽になるだろう。
 朝店に寄ると知ってる顔が窓から覗いている。いつも赤ボラを買いにくる人で、今日は暖かいから来てみたという。店が閉まっていてついに止めてしまったと思ったらしい。使い慣れた用土を変えるのは誰でもためらわれるものだ。勿論希望の赤ボラを持っていってもらったが、植え替えの適期だから用土が必要な人が他にもいることと思う。時間的な余裕をもって店の携帯(070-5570-3987)に連絡いただければ対応します。
 作場の窓を開け放して扇風機も回しているから、室内の方も結構乾くようになってきた。まずは全面的に水遣りをする。先日の雨で、欅鉢や小柴鉢など売り物の鉢を入れてあるコンテナに水が溜まり、包んであった新聞紙が濡れてしまった。すっかりお任せで運んでもらい、何がどこに入っているか把握していないから、一旦全部包みを取って確認する。取り出した鉢を乾かして包みなおし、ふたをロックできるコンテナに移し変える。後は根巻き作りの続き。未だにどこにあるかわからないものがあり、自動的に手が動いていた以前の状態になるのはまだまだ先の話だ。


2012年3月18日(日)
 雨で作業が出来なかった昨日の分を取り返そうと、今日は朝からイワチドリの植え替えに取り掛かる。家を出たときは霧で見通しが悪かったが、湿度たっぷりのところに気温が上がったからだろう。午前中はよかったが、昼過ぎにはどんよりと暗くなって、時折細かい雨が。遅れていた根巻き作りをして早々に上がる。作場では「雲上童子」や「ピアナン白花」が開きかけていた。春蘭がこれから本番というのは、やはり寒さが去らないせいか。


2012年3月15日(木)
 夕べかなり大きな地震があり、緊急地震速報が鳴った。その前にも北の方で地震があったし、やはり日頃から備えをしなくてはいけない。幸い被害は無かったが、徐々に近づいている気がする。
 寒さは続いているが、良く晴れて陽射しは春そのもの。木の芽が膨らんで若芽が見えてくると、庭が急に活気付く。えびねの芽がずい分太くなってきた。陽だまりに椅子を持ち出してウチョウランの植え替えの続き。消えてしまっている鉢がたくさんあるから、作業はどんどん進む。駄目になったのを整理してしまうと、もう少し蘭を運べそうだ。
 港北のKiさんが用事で来る。キトサンを散布する準備をしてきてくれたので、ついでに水遣りもお願いする。先週は雨が多かったが今週になってからは晴れが続き、風が強いのもあってよく乾いている。来る度に少しづつ蘭舎らしくなってきた。


2012年3月11日(日)
 昨日は小雨の中上野東照宮へ。「東京香蘭会」の見事な春蘭展を拝見。外は寒かったが、春色に包まれた会場でしばし楽しんだ。
 寒さは続いているが、今日の昼前には久し振りに太陽が顔を出した。朝から作場に来て急務のウチョウラン植え替え。砂や必要な道具を使いやすいように並べてとに角手をつける。去年あたりからまことに成績不振で、色々なことがあって面倒をみられなかったのと天候が悪いのに対応しきれなくて、去年大幅に数を減らした。今年はさらに減ってしまいそうで、臨時の引越し先でスペースが足りないこともあり、駄目になったのは早目に処分して場所を空けたい。去年は震災でぐずぐずしているうちに、ほとんど芽が動き出していたが、今年は寒さが続いているせいか、鉢を開けたところまだ緑は見えない。本当にいつまでも春がやってこないのは困ったことだ。
 大震災から丁度一年。追悼式典が行われ、テレビでも特集番組が組まれている。復興は中々進まないし、まだまだ先の見通しが立たない人も多いだろう。あらためて信じられないような大災害だったと実感する。東京は表面的には前の通りの感じだが、直下型地震の危険性が盛んに言われているし、意識しないわけにはいかない。


2012年3月8日(木)
 春の暖かさになったかと思うと、翌日は1ヶ月も前に戻ったり気温の変化が激しい。雨も多くなって季節の変わり目を実感。
 引越し後やっと落ち着いて、取り合えず運んで置いたものを整理し、植え替え等に必要なものがすぐ取れるようになった。使い勝手の悪いところを修正し、段々仕事場らしい感じになってきた。今日やっと杭州寒蘭の花を切る。3ヶ月も花をつけっぱなしでかわいそうだったが、そのままの姿でいるものが多く、花もちの良さに驚くばかり。そうは言ってもこんなことは論外だろう。急な暖かさに備えて窓を開けておく。
 ここに来る途中旧店舗の前を通るが、ついこの間までいた所が今は全く息をしていない感じで、実に不思議な気持ちだ。着工は少し遅れるようだが、そのうち変化があるだろう。
 土曜日の午後は上野東照宮で「東京香蘭会」の春蘭展を見せてもらうつもり。


2012年3月3日(土)
 店に残っているものを整理しに、朝から拓也さんと汚れ仕事。あとどれ位運ぶことが可能かを見ながら、捨てるかどうか判別する。毎日使っていた道具類もほとんど処分したり引越ししたりだが、何をするにも最低必要なものがあって、あっと思う場面が度々ある。棚下の隅々まで取り出して、感謝を込めて掃除をする。
 昼過ぎに日中友好会館まで奥地の蘭展を見に行く。難波先生の書の講演が予定されていて、書道関係の人々が多いらしく大変な盛況だ。例年通り作りこまれた蘭と選ばれた鉢の取り合わせが見事。今年は開花が遅くて審査の日には開いてなかったのが、今日あたり丁度咲いていいタイミングだった。カメラを忘れていって撮れなかったのが残念。


2012年3月1日(木)
 2月25、26日で大部分の引越しは無事終了した。近い場所への移転の上何人も応援が来てくれ、1台のトラックと白石のワゴン車でのピストン輸送となった。途中で棚が足りなくなって店から運んだり、ほとんどが植物ということで「やってみないと分からない」状態だったが、何とか予想以上に運ぶことができた。取り合えず置いてあったのを翌日行って応急処置をしておく。
 昨日の水曜日は東京としては2度目の大雪。神奈川の我が家では何年振りかで雪かきをした。車の屋根には10cmくらい積もっていたが、一夜明けた今日は晴れて、寒かった昨日より気温が10℃以上高い。しかし庭や日陰の狭い道路にはまだ雪が残っていて、吹いてくる風は冷たい。
 新しい作場に運んだものを整理しなくてはならないし、することは山ほどあるのだが、パソコン以外は外で作業をすることになるので悪天候の日にはどうにもならない。だからこちらには天気や作業の流れを見ながら来る日を調整することになるだろう。先ずは新しい環境でスタートした。


2012年2月23日(木)
 最終営業日はあいにくの雨になった。最後の日まで品物を持ってくる人、買いに来る人、下げる人など約束が一杯あって、こんな天気に気の毒なことになったが、昼過ぎには次第に止んできて、夕方までにはすっかりいい天気になった。
 最後だからと久し振りの人も来て、何だかんだと忙しく、感慨に浸っている暇はない。とりあえず今日一日を無事に終わらせる。今日来ることが出来なかった人からはたくさんの励ましの電話をいただいた。「お元気で」「オープンを楽しみにしています」。大勢の方に支えられている実感が一番の元気の源だ。
 最後の人を送り出してがらんとした店内に一人。この見慣れた景色が無くなってしまうことになるのだが、まだその実感が湧いてこない。これらをどうやって片付けるか、その方が問題だ。充分な置き場所があればいいのだが、東京はスペースそのものが一番貴重なのだから。
 ただ春蘭がちらほら開き始めて、これからが楽しみという時期にストップしてしまうのは残念なこと。引っ越した後、一人で花を楽しむことにしよう。新しい作場では運んだ蘭の配置が一仕事の上、ウチョウランの植え替えも控えている。当分はバタバタが続くことだろう。
 土曜日は朝から引越し作業で、パソコンの電源を入れる余裕はない筈。この古い店からの発信はこれが最後になります。皆様本当にありがとうございました。次は作場からのお便りをお楽しみに。


2012年2月19日(日)
 昨日HPの更新をしたのに、アップするのを忘れて帰ってしまった。朝着いて先ずパソコンに向かう。年度末が近づいたせいか、道路工事であちこち混んでいるところがある。毎年のことだ。午前中にHaさんご夫妻が来て春蘭を株分けしていく。
 時々来てくれていたオランダの会社の人がしばらく振りに姿を見せる。「久し振りにHPを見たらこんなことになっていてビックリ」。この古い店と周りの景色を気に入ってくれていたから、これが無くなってしまうのを残念がっていた。同じ敷地内に住んでいた拓也さんが今日引越しで、朝から大きなトラックが来て積み込み作業をしている。明治時代に建てられたその日本家屋を、バタバタした中で撮影して名残を惜しんでいた。
 千葉のTaさんが「本当にこれが最後」と、もう咲くばかりの朶々香を付き合ってくれる。その時ドンと大きな揺れ。短かったが結構強い地震だった。昨日ピアナンを飾ってくれたHaさんが、「来年も又持ってきますね」と一晩限りで下げていく。丁度開き始めてこれからいいところなのに残念。今日は比較的人が少なかったので、合間はせっせと根巻き作り。段々がらんとして片付いていっているがまだまだだ。


2012年2月18日(土)
 昨日東京ドームの内覧会に行ったが、東洋蘭のブースは出店する店が減って少し寂しい感じ。温度も何もすべて洋ランに合わせてあるのだから、元々東洋蘭には不利な条件だ。帰りは雨になっていた。
 寒いと思ったら夜の間に雪に変わり、朝起きると屋根が白い。道路は積もってないが風は冷たく、最高気温も一桁台の予報。春は名のみの風の寒さや〜♪の通り。
 店に着くと車がもう来ていて、練馬のSiさんが「早すぎてすみません」。やがて練馬のIさんも到着。世田谷のHaさんが「せめて今日と明日だけ飾って」とピアナン桃花の大株と、イトラン白花、台湾春蘭桃花を運んでくる。毎年飾ってくれる大株ピアナンは、持ち上げるのも大変なほどで、「どうしてそんなに良くできるの?」と皆に驚かれる。花はきれいだが夏の暑さに弱いから、さんざ苦戦して諦めた経験を持つ人は多いはずだ。
 下町のHiさん、茨城からKoさん、品川のOさん、駒場のWaさんなどの他、東京ドームの帰りに寄る人や外のサービス鉢を持っていく人などで一日中にぎやか。残された営業日は後2日になった。


2012年2月16日(木)
 真冬の寒さが戻ってしまった。ようやく開きだした梅の花に冷たい風が容赦なく吹きつける。日中もどんよりとして一時雪が舞った。
 「お店建替えると聞いたので」と昔来ていたという埼玉のKiさんが訪ねて来てくれる。あちこち転勤で東京を離れてしまい、もう店をやってないと思っていたらしい。最近又こちらに戻り、HPの存在や建替えのニュースを知ったという。「少し余裕が出来たので又やってみたい」とうれしい言葉。新装開店後はどうぞよろしく。
 つぼみつきを鉢植えのまま複数鉢発送というやっかいな荷造りがあって、頭を悩ませていたが、ちょうどぴったりの箱と中の造作をする段ボールが見つかって、切ったり貼ったりの工作。「我ながらうまくいった」という出来栄えで肩の荷を下ろした。
 栽培品の春蘭は「紅竜字」、「翠荷素」とイトラン「春宵」、「桃花素舌」が咲き始めた。大体花つきが良くなかったところに売れてしまったのもあって、つぼみのまま終わるのはそう多くなさそうだ。
 明日が東京ドームの内覧会で、18日(土)から26日(日)まで「世界蘭展」。28日(火)から3月4日(日)まで飯田橋の日中友好会館で「中国奥地の蘭展と書道展」。3月3日(土)、4日(日)が新橋の華僑会館で「日本中国蘭協会の春蘭展」と展示会が目白押しだ。毎年作りこんだ株立ちが見られる「中国奥地の蘭協会」の展示会だが、自然と野生ランの展示会情報には去年の会場がそのまま掲載されてしまっている。これは誤りで、今年の会場はいつもの日中友好会館(文京区後楽1-5-3)なのでお間違いなく。
 横浜のHiさんが残してあったものを下げに来る。一緒に名残を惜しんでいるだけで、あまりに寒くて外の作業はどうにも取り掛かれない。営業している間は最低限の必要なものはあるので、どんどん片付けてしまうことも出来ない。結局最後の最後に大慌てということになるのだろう。

2012年2月12日(土)
 所用があって開店時間ぎりぎりに到着したら、車が2台待っていた。それからは次々とお客さんが来て休む暇なし。昼食のお弁当も暖めたのがすっかり冷たくなってしまった。「葉書が着いてから用事で来られなくて、もう残ってないでしょ?」と皆さん心配されるが、お目当てのものは人それぞれなので、何かしら気に入ったものを見つけて持ち帰る。少しでも時間が空くと根巻き作り。時間が迫っているがどこまで出来るか。


2012年2月11日(金)
 風が無く穏やか。相変わらず寒い日が続いている。今日も午前中に地震があってかなり揺れた。あれから11ヶ月経ったが、最近又回数が増えているようで気になる。
 長野のSaさん、世田谷のHaさん夫妻、練馬のSiさん、町田のIさん、練馬のIさん、佐倉のNaさん、品川のOさん、目黒のSiさん、埼玉のKuさんなどが来て、その間に株分けをしたり、発送の荷作りをしたり、外の100円均一鉢を包んだりと忙しく過ごす。
 まだ作場の隅々にまで目が行き届いてないのか、目の利く人は「ほんとにこの値段でいいの?」と言われるようなのを見つけてくる。「これは勿体無いな」と思うようなのもあるが、在庫セールを目当てに折角来てくれているからと涙を呑む。店内の品が段々減ってきて、又根巻きを作らなくてはと思うが、もっと時間が欲しい。


2012年2月9日(木)
 栽培品はまだほとんど咲かないが、7日(火)から神代植物公園で「芳華会」の春蘭展がトップを切って始まった。初日に見せてもらったが、よくこの時期に咲かせたと感心する。まだつぼみのもあって苦心の後もうかがえた。
 今日は良く晴れた。世田谷のIさん、横浜のHiさんが久し振りにご夫妻で、埼玉のAさん、川崎のKiさん、駒場のWaさん等が来てくれて、色々と物色したり名残を惜しんだり。様々な注文品を揃えるため、一度運んでしまったものを取りに行き、新しい作場の蘭に水遣り。売約の「雲上童子」も株分けする。こちらも忙しいが、お客さんも店が開いているうちに春の植え替え用品を確保しようと忙しい。することがたくさんあって帰りが遅くなる。


2012年2月5日(日)
 朝からお知らせの葉書を印刷する。今日もたくさんのお客さんが来てくれて、結局宛名印刷まで終えたのは閉店してから。こんなバタバタした中でも集まってくれるのは本当にありがたいことだ。夜拓也さんが本局まで持っていって出すそうだから、HPを見ていない人はこれから知ることになるのだろう。最後はどんなことになるのかな。
 昨日の帰りは二子玉川の橋と梶ヶ谷陸橋との2箇所で1車線を塞いで工事中。両方共迂回が出来ない所だからひどい渋滞で動かない。結局家に帰るのに2時間もかかってしまった。今日は大丈夫だろうか。


2012年2月4日(土)
 昨日が節分今日は立春。今日はすっきりと晴れて割合暖かいが、この先又寒さが続くらしい。それでも陽射しは大分春めいてきたような気がする。
 昨日は銀座に欅窯の「三橋俊治新作展」を見に行った。ゆったりとしたギャラリーに美術品のような鉢が美しく置かれて、「江戸和鉢の新しい時代に合った復活」がテーマという三橋さんの集大成を堪能した。鉢や文様や釉薬についての解説も掲げられている。気軽に使えるような鉢は多くないが、鉢でもここまで出来るという洗練された世界を、皆さんも是非見ておかれたらいいと思う。明日の日曜日10時から16時まで、中央区銀座4-3-11松崎ビル3F、松崎画廊。
 取り壊しまで秒読みの段階に入り、セールの鉢や蘭を買いに来る人、思い出の古い店をカメラに収める人など、それぞれの関わりで訪ねてきてくれる。長野のSaさん、川崎のHaさん、千葉のTaさん、埼玉のSaさん、練馬のSiさん、中野のEさん、下町のHiさん、埼玉のKuさんなどでにぎやか。お知らせの葉書も明日には出す予定。一日が大きな意味をもっている。


2012年2月2日(木)
 飛ぶように1月が過ぎて早くも2月。タイムリミットが急に近づいたようで気持ちばかり焦る。昨日はすごい強風だったが日中の気温が10℃を超えていくらか過ごしやすかった。その強風が続いたまま今日はぐっと冷え込んで、顔に当たる風が切れそうに冷たい。吹き飛ばされてきた紙やビニールごみが辺りに散乱していて、先ずそれを拾い集める。先日の雪以来関東はまたカラカラ。店内の鉢も乾いていて全面的に水遣りをする。日本海側は記録的な豪雪で死者も出ているのだから、寒いといっても東京はまだ楽と思わなくてはいけない。
 根巻き作りをしようと思ったが、挨拶状の葉書を急がなくては。パソコンに向かっていたら、埼玉のKuさんが置いてある鉢を引き取りに来て、新着の奥地蘭を持って来た。今回はあまりにもギュウッと詰めてきたため、花がつぶれて傷んでしまったというが、その中でも比較的花が見られるものを選んできた。桃花の蓮弁蘭が3種類と豆弁覆輪、豆弁蝶咲きなど全部で6鉢。今までつぼみばかりだったところへ咲いている蓮弁蘭の香りが立った。
 東京の郊外に引っ越したMaさんが来る。「この松の木も切られてしまうんですね」。近くにいた頃は見慣れた光景だが、いよいよ見納めになるかもしれない。駒場のWaさん、造園のTaさんも寒風の中寄る。
 外の100円均一鉢や中古楽鉢など物色していく人がいる。小柴鉢は今ついている値段から1000円引き、中古書籍は半額など店内の値段付けが間に合わないが、在庫一掃セールをしていますので聞いてください。


2012年1月29日(日)
 一日中強風ですごい寒さ。陽射しだけはあるので南側の陽だまりで先ず混合砂を作り、覚悟を決めて洗って干す。この間からの懸案事項が一つ片付いてほっとする。その間店を空けて戻ったら出版社のSさんが来ていた。
 午後からは根巻き作りに精を出す。若いお客さんが春蘭のチャレンジコーナーを探しにくる。夕方又ドンと突き上げるような地震。その後屋根に残っていた雪がドサッと落ちた。昨日の朝は富士山の近くを震源とする連続地震で驚いたが、その余震のようだ。東北でも地震が続いているし、範囲が広がって何だか不気味だ。


2012年1月28日(土)
 道中少し混んでいるところがあって10時を少し過ぎて到着。鍵を開けて中に入った途端に電話が鳴り、「表で二人待ってます」。千葉のTaさんと横浜のKaさんが寒い中ゲートのところに立っていた。それぞれ目当てのものを買っていった後、練馬からも初めてのお客さんが、「寒蘭を始めたばかりだけど夢中になっちゃって・・」といくつも選んで持って行く。世田谷のHaさんもセールの鉢を色々と物色した後、「ここの緑雲は花付がいいから」と自転車かごに鉢と一緒に詰めて帰った。通りがかりの女性達が100円コーナーの処分鉢を三々五々物色して重そうに下げていく。
 しばらく使わなくてもいいものを拓也さんがせっせと運んでいる。持って行ってしまったけれど必要ができて又持ってきてもらうものも出てきたり。毎日の仕事に必要なものは色々あって、「これはもう大丈夫」と、要る、要らないを判断するのが大変だ。その間に次々と根巻きを作ってチャレンジコーナーに並べる。名品の小さな株を束にして売っているもので、若い人や育てて咲かせるのが好きな人向きの品だ。木曜日に作ったものは「チャレンジしてみよう」と今日来た人が持っていってしまったので追加した。一斉に在庫処分セールとするには準備が中々間に合わないが、欲しいものがあったら聞いてください。無くなってしまうのでお早めに!。


2012年1月26日(木)
 火曜日の朝起きたら雪で真っ白。それが昨日の朝は凍って道路がガリガリに。あちこちで車のスリップ事故があったり、電車の運行にも支障が出たりした。滑って怪我をした人もたくさんいたようで東京は本当に雪に弱い。寒さはピークで連日最低気温はマイナスだ。
 今朝は晴れて表通りはさすがに雪はないが、路地の日陰には凍ったまま残っている。混合砂を作るつもりだったがあまりの寒さに延期。朝から何度も作場まで往復して、蘭や必要なものを運んだり、棚に収めたりの作業をする。作場作りをお願いしているMoさんが来ていて、細かいところを最終チェック。扇風機も付いてほぼ完成した。手伝いをお願いしたKiさんには何回も車で蘭を運んでもらい、持っていくものは大体片付いた。後はセールの準備だ。
 多摩市のIさんが、春の植え替えに備えて鉢や用土を買いにくる。こういうものが休みの間手に入らないのではないかと心配していたようだが、連絡がつくことがわかって一安心。埼玉のAさんもセールの鉢を物色しに、駒場のWaさんも来て必要なものを買っておく。国分寺のUさんが寄ったり、遅くなって造園のTaさんが来たり、電話が何本もかかったりして、バタバタした中でも通常の営業もしている。今頃になって「てん笑山」の売り物が久し振りに出た。
 一日で劇的に片づけが進展するわけではなく、段々日にちが迫って焦るががんばるしかない。


2012年1月22日(日)
 しとしと雨が続いていて寒い。大寒の暦通りだ。春蘭のつぼみのあるのを店内に入れ、花の無いのは作場行きと分類。拓也さんがピストン輸送で運んでくれた。あちこちに仕舞ってあった鉢を出してきて並べ、セールを始める。今度の木曜日には又蘭の整理をするつもり。出来たものからセールを始める。蘭の本も半額に。大田区のKaさんが来て、「忙しそうで悪いかと思った」といいながら、花芽の着いた春蘭を買っていく。
 休んでいる期間中の保管場所の関係で、色々なものを減らしています。中々作業が追いつかず落ち着きませんが、店は営業していますのでどうぞ。


2012年1月21日(土)
 寒い!。木曜日夜から降り出した雨が、金曜日の朝には雪になった。積もるほどではないが初雪。今日もシャリシャリと音のする雪混じりの雨が一日続いて、外にいると痛いほどの冷え込みだ。手伝いの人も来て小雨の中引越し作業をする。花芽のある春蘭は店内に入れ、花が来てないのは徐々に新しい作場へ。大変な量だが期日までに終わらせなくてはならない。運べないものは在庫セールをするので、その分類もしなくてはならない。処分する鉢などは外に出して並べはじめる。
 千葉のTaさん、港北のHaさん、近くのSuさんなどがこの寒さの中来てくれる。


2012年1月19日(木)
 昨日の休みにも作場を見に来たが、今朝と帰りがけにも寄って、少しづつ物を持って行きながら修正したところを確認する。屋根に何箇所も開けてもらったトップライトでずい分明るさは確保できたし、塞がれていた通気孔は復活して、鼠が入らないように金網が張られていた。行く度に気になるところが改善されていて、後は扇風機を取り付けるなど細かい部分だけになった。まだ作業するところが残っている間は、あまり蘭をびっしりと置いてしまうとやりにくいかなと思うが、この週末には又運び込みができるかもしれない。
 午前中に国分寺のUさんが来て杭州を買っていく。午後から横浜のHiさん、練馬のKiさん、豊島区のTaさん、駒場のWaさんなどが来て、鉢を選んでいく。皆新しく出来る店について知りたいと思うが、正直白石にもまだ詳しいことは分からない。ただ、少しづつでも物事が動いていくのはいいことだ。
 全く雨が降らない日が30日以上続いている。どこもかもカラカラだが、明日はようやくお湿りが期待できそうだ。寒さはまだ続いていても、目に見えて日が長くなってきたのを感じる。


2012年1月15日(日)
 朝作場を見に行く。昨日の日中は店に張り付いていて手伝えなかったからその後を確認。男性4人で持って行ってもらった大きな作棚は、高さを調節してきちんと据付られていた。すぐに使える状態ではあるが、店にある間積もった落ち葉やこぼれた砂も一緒に持って行ってしまったので、箒を取りに戻って掃除をする。蘭を置いてしまうとやりにくいから、今やらないと永遠にできない。
 屋内の方は、コーナーの手の届かないところに、片手で持てないような大きくて重い鉢が置いてあるなど、変更が必要なところが何箇所かある。奥の方は蘭掛けごと取れるような小さくて軽いプラ鉢に入れ替えるなど、始めだしたら開店時間までには終わりそうもない。後で店を抜け出して又来ようと一旦戻って開店準備をする。
 出版社のSさんがお年始に来てくれ、若いご夫婦が「蘭を始めたい」と寄る。用事を済ませた後持って帰るというのに合わせて、初心者向けの花芽がついたのを選びだし、ついでに店内を春蘭に入れ替える。あたふたと植え替えなどをして又新しい作場へ。今回作場作りをお願いしている横浜のMoさんと修正箇所を確認し、あれこれやっているうちに携帯が鳴って店に戻る。品物を持っていったり持って帰ったり、しばらくは落ち着かない状態が続きそうだ。店を空ける時には一旦閉めるが、携帯番号を書いた札をかけておくので、連絡をいただければすぐに戻れる。近いところなのでご勘弁を。
 昨日と今日は世田谷ボロ市。いつも帰りに寄る人がいるが、今回は「行ってきた」という話しを聞かない。


2012年1月14日(土)
 この土日である程度作場移動をする予定でいたので、朝早く着いて新しい作場を見に行く。川崎のKiさんも午前中から来てくれ、午後からの運び込みに備えて準備。
 昼からは手伝いが増えて、店の横にあった棚を運んだり、選んでおいた蘭を新しい作場に移したりの作業が始まる。暗くなるまでかかって今日の予定は終了。
 その間品川のOさん、世田谷のHaさん、豊島区のTaさんなどが来る。昔よく来ていたTaさんだが、「お久し振りです」。HPを見てこの建物があるうちにと訪ねてきてくれたもの。移設は男性達にまかせて昔話に花が咲く。閉店後作業を終えた人達で遅くまで盛り上がった。


2012年1月12日(木)
 この冬一番の寒気とかで充分厚着をしてきた。フレームの中でも温度をかけてない方は0℃になっている。今日ばかりは暖房しないといられない。
 朝早く到着して今作っている作場を見に行く。昨日の午後明るさを確認しに来たが、違う時間帯も見ておきたい。午前中の明るさはまあ確保できているようだが、部分的にちょっと暗いかなというところがあって、明る過ぎるのを遮光するのは出来るがその逆は難しいので、もう一箇所天窓を開けてもらうよう連絡しておいた。昨日はまだ完成してなかった棚が今朝は出来上がっていて、奥行きや隅の方の使い勝手を試してみる。今日は作業が無いと聞いていたので、店に戻って通常営業。埼玉のAさん、富士吉田のUさん、川崎のKiさんなどが来る。富士吉田では今朝マイナス9℃だったそうで、「東京はやっぱり暖かいですね」と言われてしまった。
 KiさんとUさんを伴ってもう一度作場に行くと、思いがけず今日も作業をしていた。明るさは季節によって条件が変わるから今見ただけでは何とも言えない。春以降は周りの大きな木が茂るだろうし、太陽の位置も高くなって、どのような当たり方をするのか、後から修正が必要になるだろうが、徐々に完成に近づいてイメージが湧いてきた。今度の土日にはある程度蘭を運んで、実際に置いてみるつもり。手伝いも頼んであるが、多少ばたばたしているかもしれない。


2012年1月9日(月)
 昨日「重要なお知らせ(1)」をアップしたのを見て、メールや電話があったり、来てくださった方々もその話になる。朝店に着いたらもう車が待っていて、いつも朝一番の横浜のKaさんだった。「多摩の夕映えがもう咲いてしまったから」と、きれいなひと鉢を飾ってくれる。午後からは横浜のNaさん、目黒のOさん、横浜のMoさん、駒場のWaさんなどが来てにぎやかに。今日はそれほど寒さが厳しくなく、少し動きが取れる。
 この3連休は浜松で蘭花村の杭州寒蘭展があり、東京からも何人か出かけて行ったが、駒場のWaさんも行ってきたと、話しを聞かせてくれる。ルーペのSさんからはメールで写真が送られて来て、シーズン最後の杭州寒蘭、紫秀蘭の名残を惜しんだ様子が見て取れた。今年は引越し騒ぎで遊んでいられず、行けなくて残念。盛会だったようで何よりだ。


2012年1月8日(日)
 寒いが風も無く穏やか。午前中は世田谷のHaさん、昨日に続いて長野のSaさんなどが顔を見せる。
 今日「重要なお知らせ(1)」をアップした。建て替えのため3月からしばらく休業するというお知らせで、具体的なことは又順次お知らせするつもりだ。新しい作場が出来次第、近くなので徐々に引越しをしていくが、古い書類などは処分を始める。「自然と野生ラン」2月号が入荷。
 夕方中野のEさん、下町のHiさん、近くのSuさんなどが寄って、年の初めのおしゃべりをして過ごす。


2012年1月7日(土)
 東京はずっと晴れのカラカラ天気が続いている。寒い時期の水遣りは大変だから、たまにはお湿りが欲しいところだ。店の中で今咲いている杭州は、作り物のように姿を変えないでいたが、さすがに萎れてきたのがあって、今日3鉢ばかり花を切った。
 道路はまだ空いているし、店の中も静かなもの。朝長野のSaさん、昼からは杉並のUさん、千葉のTaさんなどが来てくれる。目当ての杭州を持ち帰ったり、中古の丹波鉢を持ってきたり。無傷ではないが、東京ではあまり見たことがないタイプの面白い鉢があって、中古鉢は興味深い。
 今年は古い中国鉢をお年賀にすることにしたが、この年末年始は拓也さんが忙しいこと続きで、今日は準備が間に合わなかった。明日以降は用意があるので、先着30名様ほどにお渡しします。お早めにどうぞ。今日お出でになった方にはお取り置きしておきます。


2012年1月5日(木)
 あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりましてありがとうございました。今年も元気でがんばりますのでどうぞよろしくお願いいたします。
 今日から2012年の営業がスタートした。全体としては静かなお正月だったが、元旦の地震に驚かされた。地殻変動や異常気象だけでなく政治や経済も予断を許さない状況だが、何とか明るさの見える年になってほしいと願うばかりだ。
 まだ世の中本格始動ではないのか道路は一日中ガラガラ。朝早く出たこともあって9時に到着してしまった。届いていた年賀状に返事を書き、乾いている鉢に水を遣る。休み中窓はほとんど閉めておいたが、ずっと寒い日が続いていたため心配なかった。
 例年通り静かな幕開けで、暮に出来なかった片付けものをしながら過ごす。杭州寒蘭はまだ花を切らないまま。趣味家ならとっくに切っているだろうが、ここはそうはいかない。まだ覗いていく人達がいるのだ。


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