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朝・昼・晩(園芸店日誌)
2022年4月30日(土)
 最後の営業日。先ず千葉のOさんが蘭関係書籍を買いに来る。続いて川崎のFさんとAさん。やはり蘭関係書籍を沢山選んだ後ニオイエビネも。鉢の好きなOさんも度々寄ってもらうが、滑石焼のえびね鉢を買っていく。
 エビネをいくつも売約にしてあったNさんが引き取りに来て、こちらもえびね関係書籍をたくさん買っていく。運動を兼ねて自転車で走ってくるMさんがニオイエビネを買いに来て「貴陽」を持って行く。えびねはまだ残っているものの、目ぼしいものはずい分持って行ってもらった。後はうちに持って帰って作れる範囲だ。
 ここで何人も集まったので、展示棚の前で揃って記念撮影をした。いつも白石が撮った写真を載せているので、自分が登場した事が無かったが、最終日の記念に「きょうのショット!に載せた。
 Aさん、Fさんはゆっくりしていってくれて、後から花束を持って来てくれたHさんも交えて話に花が咲く。昔の蘭界の事をよく知っている二人だから面白い。椅子に座ってちょっとゆっくりできた。
 夕方つくばからYさんが到着。今日行きますと連絡を貰っていて、いくつも押さえてあったえびねや、更に杭州寒蘭も選んで、またまた持ちきれないほどの荷物になった。袋を替えてみたり組み合わせを工夫して、ようやく手提げ袋三個に収まった。遠くて頻繁に往復出来ないので、帰りは常に大荷物だ。
 お客様を送り出してパソコンに向かったら、「青嵐」が目に入った。「あれっ?、ナンデ?」。売れていて代金もいただいているのに、「花が終るまでまで飾っておいて」と言われていたのだった。もう花はくたびれていて、早く連絡すればよかった。最終日までには取りにきてくれると思ったのだが、毎日てんやわんやですっかり忘れていた。遅くなったが電話をして、待ち合わせて取りに来てもらう事になった。最後の最後まで失敗ばかりだ。
 鈴木社長の創業が1974年、白石は途中からの参加で1983年から。最終日までたくさんの方に来ていただきました。品物を買っていただく方、納めていただく方、色々な面で力を貸して下さったり、教えていただいたり、楽しませていただいたり、本当に多くの方々といいお付き合いをさせていただきました。長い間支えていただき、ありがとうございました。


2022年4月29日(金・休)
 朝店に向かう途中細かい雨が降り出した。今日からいよいよゴールデンウィークに突入したが、今年はかなりの大型連休だ。その初日、4月29日は「昭和の日」という事をようやく認識した。昭和生まれの人間にとっては、4月29日は天皇誕生日というのが刷り込まれている。
 午前中Mさんが見えて、古い丹波伝市鉢を買っていく。以前に三池さんが所蔵していたのを整理して持ってきていただいた品だ。数がまとまると重いが、最後に持っていっていただけて良かった。Mさんには昔から頻繁に通ってもらい、色々と支えていただいた。
 午後からTさんが来る。ここへきて何度も顔を見せてもらって昔話が尽きない。学生の頃から来ているので、鈴木社長とのやり取りを昨日の事のように語り合える一人だ。一旦えびねから離れていたが、環境が整って又始めたそうだ。どんなえびね棚になるか今後が楽しみ。
 葛飾のOさんも昔からのえびねマニア。何となく話が合って作場を見せていただいた事も。やはり長いお付き合いのえびねのお客様だ。半年前に白石が辞める事を葉書でお知らせしたが、その間どう過ごせばいいか困ると言われる。杭州寒蘭、春蘭・奥地蘭、蘭鉢、そしてえびねのお客様がいらっしゃるが、いつものペースでそれぞれ興味ある時期に見にきていただければ、一人一人に感謝を伝える事ができると思い、そうさせてもらった。最後だからと本当に沢山の方が足を運んで下さり、感謝をもってご挨拶できた事は良かったと思う。
 いよいよ明日が最終日となった。明日は又予告されている方が見えるので、楽しく一日が過ごせたらこんなにうれしい事はない。夕方から予報通り雨が激しくなってきた。


2022年4月28日(木)
 ひんやりとして上着が必要な陽気。蘭の発送があり、荷造りしてヤマト運輸に引き渡す。こうしたやり取りもこれが最後になるだろう。
 午後、Mさんが少し残ったえびねを下げに来て、店内の棚はわずかなえびねとセッコクになった。 えびねはすっかり色が変わってしまい、最後のえびね展は実質終了した。残っているものは即売品として販売可能。今はセッコクが咲こうとしているところだが、時間切れになるかも。
 えびねのOさんが来て、えびねの本を選んで買って行く。昔えびねが大ブームで高価だった時は、えびねの立派な本がたくさん出版されたが、天然のえびねが安くなってしまい交配種が多くなると、雑誌がたまに取り上げるくらいになってしまった。その頃出版された本が店には揃っているので、最近になって専門の本を買っていく人が多い。
 閉店間近という事で日本の寒蘭を買いにきた人がいてびっくり。Tさんも最後だからと顔を見せてくれる。
 Kさんが売約にしてあったえびねを引き取りにきて、さらに小苗を選んでいく。どこで採れて誰が選別して命名者は誰という個体の履歴が分かっている事が大事だと思う人たちだ。花が良ければ何でもいいと思う人もいれば、丁寧にルーツを聞いてくる人もいる。値段が大事な人もいるかもしれないが・・。閉店後Mさんがまだ引き取りに来てなかった蘭鉢を下げにくる。
 もう泣いても笑ってもあと2日になってしまった。結構膨大な量になっているホームぺージを、今更白石の自宅のパソコンに移すのも大変だし、イッツコムと契約もしてないから、今のままではホームぺージの続きを自宅でというのは無理だろう。その代わりインスタグラムはすずき園芸で作ったアカウントを白石玲子名に変更したので、今まで通り自分のスマホから発信できる。ここにメッセージを送っていただければやり取りできるので、このままサヨナラではなく、同窓会(?)の展示会を店でやろうというOさんの望みは、賛同者がいれば可能だ。が、そんな事をしてほしいと思う人はいるのだろうか?。場所はそのまま残るすずき園芸で。


2022年4月27日(水)
 気温が上がって少し蒸し暑い。休み明けはえびねの花が一気に終わって、きれいだった花弁も色あせてきた。
 午前中一番にTさんが見えて、こだわりの人らしく昔の焼き物のサナをじっくり選び、えびねの本を売約にしていく。続いて横浜のHさん夫妻が、最後だからとわざわざここまで来られた。以前は車でばかり動いていたのが、免許証を返上すると途端に足が無くなる。電車に乗る習慣がない分、外出しにくくなるようだ。ここまで電車を乗り継いで来るのは簡単ではないはず。懐かしい話が色々出る。
 続いて狭山からYさんが、こちらも最後だからと久し振りに顔を見せる。狭山のおいしい新茶や地元のタケノコ、開店後すぐに売り切れて入手しにくいお菓子など、心尽くしの品を沢山持って。こんな私のために本当に勿体ない事。ただただ感謝!!。
 最近手術をしたというOさんとも何年振りかの顔合わせだ。昔来られていたお客さんも何人か、えびねを選びに来る。この間えびねを売約にしていったMさんが、品物を引き取りに来て、蘭掛けを買いにきたWさんとも顔を合わせてしばらくおしゃべり。
 「遅くなるけど」と連絡があったAさん、さらに遅くなってYさんが仕事帰りにやってくる。若い人はウィークデイは仕事だから、5時閉店などと言っていられない。今日もすっかり遅くなったが、皆お世話になった方達ばかり。残すところあと3日だから頑張るしかない!


2022年4月24日(日)
 朝のうち曇りだったが日中は雨が降り出し、前日より気温も下がった。北海道で大きな海難事故があり、そのニュースが気になる。
 最後の日が迫ってきて毎日本当に色々な方が来て下さる。川崎のAさん、Fさんが揃って見えて、今日もえびねや蘭などを持ちきれないほど抱えて帰る。Oさんは小柴鉢や蘭掛けを。
 遠方から昔の常連さんが声を掛け合って集まってくれた。あの頃は若手だったKさん、Hさん、Sさんが、今も変わらず蘭やえびねをしっかりと作っていて頼もしい。長い年月の間には、皆それぞれ転勤があったり、仕事や家庭の責任が重くなったりと状況の変化があるが、こうして集まるとすぐに蘭の話になる。埼玉のKさんも加わって、狭い所に椅子を並べておしゃべりタイム。それぞれたくさん買い物をして行った。今日が白石の満80歳の誕生日。サプライズのプレゼントまでいただいてしまった。
 蘭の店というのは蘭を売るだけの商売ではなく、長く親しいお付き合いなのだと実感する。今回も色々な方から、「ここが無くなると行くところが無くなって困る」と言われる。常設店でなくても、杭州寒蘭や春蘭・奥地蘭、えびねなどの最盛期に何日間かだけでも開いて欲しいとの声が上がった。この店はその後もそのままなので、オーナーもそれはOK.。たまに蘭を持って集まっておしゃべりするのもいいかもしれない。このホームぺージも閉鎖はしないので、過去の文をチェックする事ができる。これを白石の自宅でたまに更新する事は可能なのか。パソコンに詳しい人のアドバイスが必要だが、研究してみよう。 

2022年4月23日(土)
 電話、メッセージ、メール、LINE、インスタグラムと色々なツールでお客さんから連絡がある。ツールが多すぎて、見逃さないようにあちこちチェックするのは大変だが、便利になったものだ。今日もお客さん二人とLINE交換して登録した。店が閉店すると、何か聞きたい事がある時、これからどうしたらいいのかと言われて、たどたどしいがスマホの出番になった。細い糸でも繋がっていればいい。
 昔学生の頃来ていたNさんから久し振りの電話。「29日に行きます」と、いくつか売約にする。この前にも来た町田のTさんが、白花オダマキとタマノカンアオイを持ってきてくれる。千葉のTさんも、挨拶の葉書を出してから何度も見えて物色し尽くした筈が、又杭州を見つけて持っていく。えびねのOさんが展示していただいた「薄化粧」を下げに来て、ゆっくりと色々な話をしていく。近くのMさんが寄り、調布のIさんも挨拶に寄ってくれる。
 練馬のIさんが、この間つぼみが着いたのに花が咲かないままだったシンビジウム原種を持っていく。長い間うちにいるのに、ついに一度も花が開かなかった株をやってみるというので、「がんばって咲かせて下さいね」。今年つぼみが着いた「文山紅柱蘭」を先日買っていかれたが、そちらはきれいな花が咲いたと写真を見せてもらった。
 最後に玉川のTさんが来て、こちらもLINE交換。QRコードで登録する方法がようやく分かった。ヤレヤレ。


2022年4月22日(金)
 すごく気温が上がるという予報だったが、寒く無くて丁度いいという程度。動きやすくて助かる。
 朝のうち山草棚を整理して、芽が出なかった鉢を処分したり鉢皿を洗って片付ける。電話が何本もかかり、「西神梅」を買いにきたTさん、川崎のFさんはマニアらしい目で渋いえびねを選んでいく。
 大阪から見えたSさんも、杭州寒蘭の根巻きをいくつも選びだす。出張のついでに寄るのも3回目ですっかりお馴染みになった。杭州寒蘭を売っているところが近所に見つからないそうで、出張の時がいいチャンスだ。
 夕方練馬のKさんが来る。学生の頃からだから長い付き合いになった。昔のえびねをいくつか買っていく。新潟のSさんから「明日行きます」の電話。Hさんともここで落ち合うそうだ。昔からのお付き合いの人達が次々と顔を見せてくれて、毎日がワクワクの同窓会状態だ。


2022年4月21日(木)
 日中はまあまあの天気だったが、帰る頃には雨になった。降り出す前は割合乾いていたので外にも水をやったが、その後降り出した。
 埼玉のIさんが庭に植えるえびねを買いに来る。ぐるりと見て交配種のくっきりとした色のがいいだろうと、「赤頭巾」と「皇子ケ原」を選ぶ。我が家の庭にもえびねがたくさん地植えしてあって、今モリモリにつぼみがついている。天然種の雰囲気のある花は、飾る場所や見る高さが重要になるが庭では上から見るので又違う。目の高さで見て美しい花は、庭植えでは本領を発揮できないだろう。
 えびねのTさんの奥様がわざわざ最後の挨拶にお見えになる。Tさんがちょっと体調を崩しているそうで、作場のえびねの写真を見せていただいた。毎年お出でになるのを楽しみにしていたが、今年のえびねはちょっと残念。早いご回復を祈る。
 Aさんから「遅くなっていきます」との電話。売約のえびね、選びだしたえびねの本など、雨の中帰られるのに大変な荷物になってしまった。持ちやすいように梱包したつもりだが大丈夫か。
 蘭もえびねも本も、びっくりするくらい品物が少なくなった。空いた棚にうちから持って来て並べるので一応棚は埋まっているようだが、皆さまのおかげでずい分片付いてきた。

2022年4月20日(水)
 小雨が降って涼しいのは花がもってありがたい。
 埼玉のAさんが最後だからと寄ってくれて「どうもお世話になりました」。愛知のT先生からは懐かしい品物を送っていただき、お礼の電話をして久し振りに声を聞けた。練馬のKさん、世田谷のKさん、東久留米のTさんらも来て、色々と選んで蘭や資材等を買っていき、皆雨の中荷物が一杯。資材も何とか売り切るどころか、足りなくなって少し注文するほどになった。注文のえびねを荷造りして発送し、杭州の注文メールに写真を撮って返事をする。
 お買い上げの蘭を荷造りする事は、最近のスーパーのようにセルフサービスというわけにはいかない。鉢の砂がこぼれないように、花があれば傷まないように、何鉢も買われるとうまく持てるようにと、それなりの梱包の仕方があって、そのための材料を用意する。同時に何人もとなると、何が何だかわからなくなる。本当に困ったものだ。
 えびねと九華はどんどん咲いてきた。派手な花もいい。渋い花もいい。えびねは一部値下げしました。


2022年4月17日(日)
 昨日は一日中大忙しだった。えびねマニアのIさんとOさん、久し振りのMさんご夫妻が見えてえびねを買っていく。Oさんは古い品種のニオイエビネ「薄化粧」を展示してくれた。うちの「薄化粧」は数年前の猛暑の夏に逝ってしまった。淡い桃花ニオイで花型もいいがあまり丈夫ではなく、Oさんも作落ちしたのをようやく花が来るところまで復活させたという。力をつけた花を是非見たい品種だ。
 他にも遠方から京都のYさん、つくばからYさんが久し振りに見えて、えびねや鉢を選んでいく。つくばのYさんは学生の頃店に来ていて本当に久し振り。バタバタが収まってから、二人ともゆっくり色々な話で盛り上がる。遠い人は何度も来られないので、買い忘れのないようにと持って帰る荷物も半端ではない。
 今日は若いGoさんが、引っ越した宮城県から来てくれて、「卒業祝いです」と花束をいただいた。花束なんて何十年振りか・・。とてもうれしく、丁度他に人がいなかったので、ゆっくりおしゃべりできた。
 夕方から川崎のAさん、豊島区のAさんが来て、マニアらしく昔の天然もののえびねを選んでいく。毎日帰りが遅くなるが、もう一息。最後の日までしっかりやっていくので、お買い忘れのないように!。そしてどんどん物が無くなっていくのでお早めにどうぞ。


2022年4月15日(金)
 昨日より更に気温が下がって一日中冷たい雨が降り続く。えびね好きのご夫妻が毎年追加するえびねを選びに見える。丁度満開の見頃でどれも上まで咲きあがった絶好のタイミング。「鳳凰」がダブルで見事に咲いているのと、「昔は高くて手が出なかった」という「暁星」。一際濃い色で目だっているが、今は本当に買いやすい。ニオイエビネもと「御蔵紫王」の一作開花株を選んでいく。
 若い頃からの知り合い、Tさんも来てしばらくおしゃべり。昨日親株が売れてしまった「緑苑」の小苗を押さえていく。
 「遅くなるけど行きます」と予告のあったYさんが、仕事の帰りに遠くから回ってきた。売約の蘭を買った以外に、えびねを選んだりおしゃべりをしたりで、帰りはすっかり遅くなった。


2022年4月14日(木)
 いきなり気温が10度も下がり、霧雨が降って肌寒い。少しずつ自宅に持ち帰る蘭を選びだして整理する。自宅の作場も準備が出来たので、今まで置きっぱなしだった蘭を片付けなくてはならない。
 多摩市のIさんが久し振りに見えた。やはり高齢者と言われる段階に入ると、コロナに対する感じ方が若い人とは違う。3回ワクチンを済ませてもどこでも行けるという気にはなれない。最後だからと顔を見せてくれてしばらくおしゃべり。エビネを付き合ってくれた。
 練馬のKさんも来てくれて、昔持っていたが駄目になってしまったえびねを買い直す。最終月の4月も半分過ぎた。あと半月で片付くだろうか。


2022年4月13日(水)
 昨日の定休日、神代植物公園のえびね展を見に行った。昔からのお付き合いだが、コロナでしばらく中止していた間に、古くからの会員は参加できなくなった人が増え、昔とは様子が違っていたが、Oさんが頑張ってやっておられた。交配種の他に昔からの有名品種もあり、充分な数を少ない人数で並べるのは大変だったろう。
 今朝は一旦店に来てから日本橋高島屋に行って、山村御流のいけばな展を見る。「花は野にあるように」という流派で、華やかな假屋崎氏とは対局のいけばな。とても素晴らしかった。関わりを持つ事になった作品は、結局別の日本春蘭の大株が根洗いで使われていて、蘭、梅、菊、竹の四君子が表現されていた。生の花が決まった日にちに丁度いい状態である事は大変難しく、表に出ている陰にはたくさんのスタンバイの材料があるのだと実感した。
 留守している間にAさん、午後からSさん、Iさん、Wさんが見え、電話やメールの問い合わせに応えたり水をやったりと、遊んでしまった分忙しい。毎日夏のような暑さで、休み明けはえびねが揃って咲いていた。


2022年4月10日(日)
 いきなり25℃を超えて夏日になるという予報に薄着で来た。この間の1月の気温だという寒い日と比べて何という温度差!。
 13(水)・14(木)・15(金)に日本橋高島屋で開かれる山村御流いけばな展に使う蘭を頼まれて、一応候補の蘭を自宅の涼しいところに置いていたが、今日取りに来られるので車に積んで持ってきた。車の中が暖まるといけないので冷房をかけ、足元が寒いのでひざ掛けをかけて。この間の寒さは大歓迎だったが、ここへ来ての夏日は苦しい。今日渡した花は何とかもっているが、15日まで元気でいてくれないと困る。天気予報を見ながら一喜一憂の日々だった。一応これがいいという蘭と、予備の蘭とを持っていったが、うまく花がもってくれるといいが。こんな最後の最後で綱渡りをするとは思わなかった。行きがかり上13日朝直行で日本橋高島屋まで行って見てこようと思う。10時半からなので大急ぎで見ても11時開店には遅れてしまう。そういうわけで水曜日は昼からお出で下さい。
 中国春蘭が2鉢(西神梅と翠蓋)と蓮弁蘭が入荷した。どれも後から咲いてきたものなので、まだまだ花は元気だ。
 造園のTさんが久し振りに顔を見せる。皆最後だからとの挨拶。えびねを探しにAさん他何人かが見えたり電話がかかってきたり。やはりえびねは忙しい。


2022年4月9日(土)
 土曜日という事もあって今日は来られる方が多かった。町田のIさんが「最後だから」と顔を見せてくれて、取り置いた肥料を買っていく。年齢は追い越し禁止で皆平等に年を取っていく。立派なガラスハウスの中も段々力が入らない種類が出てくる。「それでも最後にこれだけは残したいというのはやはり杭州寒蘭の孤峰だな。これは他に代わるものがない」という言葉はうれしかった。先日分け株が無いか問い合わせたHさんにも、「孤峰はやはり最後まで作って、いい花を咲かせたい」と言われて、「もうどうでもいいから処分して」と言われるよりずっとうれしかった。持っている人に何人か問い合わせたが、以前に殖やしていた人もすべて余剰株はゼロ。「孤峰」はどこでも大切に育てられている事が分かった。
 Hさんが売約にしてあった蘭を引き取りに来て、鉢も買っていく。あれほどあった欅鉢は、小鉢が残り12鉢になり、棚の一部にまとめて多少値下げした。
 えびねのOさんなどえびねのお客さんも来て、やはりこの時期は一番にぎやかだ。


2022年4月8日(金)
 大分気温が上がってきた。今朝自宅のえびね棚を覗きながら、店に持っていく補充品を物色していたら、鉢の上に落ち葉が固まったような物がある。何のゴミかな?と触ったら動いた。小さなカエルだった。暖かくなってカエルも出てきたのだ。まだ動きは鈍いようで、鉢の上に座ったまま。そのままにしてエビネを少し選んで持ってきた。
 えびねのお客さんはえびねの時にしか来ない事は長い間に良く分かっている。HPにえびねの在庫品種名が並び、花が咲き始めると、突然現れるのは昔からの決まり。今日も最後のお別れを兼ねて欲しい品種を狙う人が3人現れた。それぞれ狙い目が被らないで良かった。1年振りと言っても昔からの長いお付き合いだから、色々な話をしながらこちらも楽しんだ。この週末は気温が更に上がりそうで、膨らんでいるつぼみは見る見る咲いてくる。反対に春蘭の花は一気に終わってくるので、いけばな展の春蘭が心配だ。
 このところコロナの感染者数が前週と比べていくらか落ち着いてきた。皆が一気に繰り出すと又ぶり返しが気になるが、世の中いつまでも止めてはいられない。2年連続で展示会が中止になっていた神代植物公園のえびね展は、今年は開催されるようだ。12日火曜日から17日日曜日まで。お馴染みの方々と最後のご挨拶に行きたいと思っている。色々とスケジュールを書き込んでいると、空いている日が1日もない。ゴール前のラストスパートのようだ。


2022年4月7日(木)
 曇りがちでそれほど気温が上がらず、しっかり着ていて丁度いい。夕方からえびねの追加があった。品種名と価格だけ「2022えびね」に載せたが、ここに置いてあるえびねはまだ冬至芽が伸びてないのがあって、葉が展開してどうなるか、花は何輪つくかがはっきりしないと値段の付けようがない。価格表に値段があっても、「この品種はいくら」という基準ではなく、苗の出来によって価格は動く。そのうちはっきりするが、今年は少し遅いのだろうか。早いのはとても早いが、バラつきがあるようだ。園芸JAPAN5月号が入荷。


2022年4月6日(水)
 月曜日は雨で1月の気温と言われる寒さだったが、昨日は回復していい天気になり、今日からはぐっと気温が上がるという。ようやく厚いコートは要らなくなる。今日は入学式らしく、通り道の小学校では、ピカピカの1年生と付き添いの両親とで門の前が賑やかだった。桜は先日の雨でほとんど散ってしまって、道路は薄ピンクの絨毯。入学式と共に交通安全の警察官の姿が目立つ。こちらも要注意。
 午前中はえびねのIさん、午後からは杭州寒蘭のIさんが見える。えびねのTさんからは来店予告の電話。天気が安定して動きやすくなった。コロナは依然若者の間で感染者数が増えているものの、今は色々な制限が無くなってようやく日常生活が戻りつつある感じだ。


2022年4月3日(日)
 一日中小雨でとても寒い。入り口の戸も今日は閉めておく。そんな悪天候にMさんが来てくれた。「えびねのところに「紫式部」の花つきが載っていたから」。昔の高価な時を知っていて、あの頃は手が届かなかった品種だ。冬至芽が2本上がっていたが去年のヤッコで今年は分けられる。1本は花があって、もう1本はやや小さい花なし。当然花着きを持っていくから、今年久し振りに花を飾れるかと思ったが残念。それでも株分けして植え込み、今回切り離した花なし株と、さらに小さな苗が残った。マニアなら花を知っているからまあいいか・・・。
 色々と売約にしているお客さんもいるが、今日は来られないだろう。久し振りにゆっくり作場を見て回る。中国春蘭一花や杭州の即売品は、HPに品種を載せてあっても、売れた時にその都度消すのを忘れて掲載されたままになっている事がある。お客様提供の委託品は、精算があるからその都度エクセルの表を訂正するが、自分のものはついついそのままになってしまう。気をつけよう。


2022年4月2日(土)
 肌寒い陽気で冬の服装に戻った。午前中大和市のSさんが見えて、蓮弁蘭を買ったついでに水苔をと言われ、見たら棚は空だった。昨日Kさんが買った分が最後だったのだ。棚下奥の段ボールを開けてみたり物置を探してもストックは無く、店で根巻きに使う分も戻したのがあるだけだ。今度は節約して使う事にしよう。
 Oさんが展示してあった蘭を下げにくる。ずい分長い間立派に咲いていたが、さすがに老花になってきた。大株が2鉢無くなって棚に余裕ができた。えびねが咲くまでの間ちょっと我慢。九華2点は花芽がまだ小さいが、ここで育てた「華字」は花茎が25pを超えてつぼみがばらけて来た。九華3鉢は店内に入れる。


2022年4月1日(金)
 いよいよ4月。まだ来月と思っていたのとは大違いで、急に終わりの日が先の方に見えてきた感じがする。しかし仕事にかかってしまうとそんな事はすぐに忘れて、究極のPositive Thinking(能天気ともいう)の自分に戻ってしまう。
 朝上りの246は大抵混んでいて、来店予告のあったKさんはいつも早く来られるので急いだつもりが、やはりKさんの大きな車が先に着いていた。ここが今月一杯でお終いになるので、プラ鉢や水苔など少し予備をストックするため買いに来られたもの。ラベルや肥料などはホームセンターにあるが、東洋蘭用の鉢は売ってない。ネットで買う事はできるが、少しだけ欲しい人には不便で、慣れたところで実物を見ながら買う方が安心と買っていかれた後は、プラ鉢の在庫に欠品が出てきた。多分もう仕入れないので、買っておこうという方はお早めに!。
 あと、うちで使っているラインラベルもホームセンターで売ってないので、これもネットでとなる。ネットの買い物に慣れている人はいいが、少しだけ欲しいとなると店で買った方が便利だ。亡くなった鈴木社長はこのラインラベルが好みで、こればかり使っていた。色々なラベルがあって、陽の当たるところにあると長い間に劣化して割れてしまうのもあるが、ラインラベルでそういうのは見た事がない。これも在庫があるうちによろしければ・・・。
 横浜のKさんとゆっくりおしゃべりをして、午後から練馬のKさんが来る。やはり今のうちにと、蘭関係書籍や春蘭、杭州を色々見つけ出す。今日もいつものペースになった。
 桜が満開の陽気から1日の温度差が10度という寒さ。夕べから雨も降っていて、日中は回復したがとても肌寒い。運転していると桜の花びらがフロントガラスに貼り付くが、花もちのためには肌寒いくらいがいい。何よりいけばな展のための蘭がもつかどうか気が気でない身には、寒くなるとホッとする自分がいる。
 えびね展2022をホームぺージに載せたが、まだ品種名だけ。これから少しずつ内容を追加していく。


2022年3月31日(木)
 午前中春蘭の搬入がある。一花は文団素大株と緑雲。一茎九華が大一品と金おう素、いずれも花つき。蓮弁蘭では、迫力ある大理帝王、「きょうのショット!」に載せた蓮弁蘭チャボ、花間を取って咲くきれいな薄桃色の蓮弁蘭、花型のいい桃花蓮弁に黄緑蓮弁。豆弁は「紅河紅」のみだが、こちらはすぐに決まってしまった。先に搬入されて花が終った株を全部下げる。
 午後からエビネの搬入があった。第1陣は7鉢で、まだすぐに咲きそうなのはない。品種は「御蔵紫王」、「白妖精」、「御蔵素雪」、「ニオイ濃紫香」、「御蔵の誉」、「星の雫」、「御蔵もののふ」。つぼみが見え始めたのや、まだ上が閉じているのも。ここで作っていたものの方が室内だけに花が早そうだ。
 夕方水をやりながら作場のエビネを見ていたら、もうほとんどつぼみが見え始めた。「金鳥」と「幻の金鳥」の両方につぼみが着いていて、最後に又花を見比べる事ができる。「紫式部」にも、まだ中木の「喜紫王」にもつぼみが見えてきた。えびねはやはりワクワクする。
 一方花を見てないシンビジウム原種は、外の棚下から動かさずに様子を見ていたが、つぼみは膨らんでこないし色も変わってきた気がする。やっぱり最後まで咲かないか・・・・。

2022年3月30日(水)
 昨日は肌寒くて鍋料理が復活したが、今日は又春の暖かさが戻った。桜はどこも満開。4月を目前にしてえびねの蕾が見えてきたばかりか、ニオイエビネの早いものはすっかり色づいてきた。今年はどの株も冬至芽が素直に開いて、手伝う必要が無さそうだ。
 一方春蘭は一気に花が終ってきた。まだきれいに咲いているのもあるが、明日えびねの搬入があるので、売約済みや花が終わったのは、作場の方に下げて棚を空ける。
 4月に開催されるいけばな展に使う蘭を頼まれていて、色々な人に声をかけていた。えびねが満開の時期に春蘭が元気でいる事は難しいので、店よりは少し気温が低い自宅に置いていたが、それも咲き始めた。今日来てもらって色々用意してあるのを見せたら、最初に白石が「これかな?」と思ったのが、やはり先生の気持ちと一致して選ばれた。その上は出来るだけ花を長もちさせないといけない。気温が下がってくれるのが一番なのだが、こればかりは思うようにならない。いい知恵がある方はお貸しください。


2022年3月27日(日)
 昨日の帰り道、国道246号線の峠越えは強風でびくびくしながらの運転だった。今朝Oさんから電話で、世界蘭展に行ってきた話を聞くと、広くて風が吹き放題の東京ドームは怖いほどだったそうだ。過去の蘭展でもドームの入り口外で風と寒さに震えた記憶がある。今年もプリズムホールで開催だが、以前のように長い時間外に並んで入場するような事はないそうだ。
 今日はうす曇りだが春爛漫。東京の桜も満開を迎えた。Mさん、Wさんが見えて、「桂円梅」と蓮弁蘭「桃賢妃」が即売に追加された。「桃賢妃」は昔の改良園の命名品種だ。


2022年3月26日(土)
 晴れ後雨の予報だったが、朝からどんよりとしている。気温も低めでもっと暖かい服装で来れば良かったと後悔。
 昼頃Tさんが見えて、「ポツポツ落ちてきました」。これまで散々チェックした杭州寒蘭の中から、いよいよ最後に残った株を物色していくつか持ち帰る。残すところあと1ヶ月になり、一応これが最後という事だが、「まだおしゃべりしに来ます」とか。それは本当にうれしい。
 Kさんが寄って中国春蘭をいくつか選んでいく。夕方にはついに雨になった。風が強くてビルの間を吹き抜ける音がすごい。帰り道背の高いワゴン車はちょっと怖い。


2022年3月25日(金)
 神奈川の自宅に隣接した神社(実際は神社の片隅に隣接した我が家だが)は、以前は桜の大木が何本もあって、広場は絶好のお花見スポットだった。それが桜の根が張って石の塀を持ち上げ、割れ目ができるようになったという理由で、2ヶ月ほど前だったかすべての桜を切り倒して根も掘り上げてしまった。春はお花見、夏は涼しい木陰を作ってくれた桜だったが、今年はガランとして寂しい限り。店に来る途中で車の中から見る桜の木はすでに花が咲いていて、もう少しで満開の様子だ。今年は桜ロスの白石です。
 「東京ドームに行ってきた」とか「明日行く」とかのお客さんの声が聞こえてくる。以前は2月だったのが1ヶ月遅くなったから、去年は春蘭には厳しい状況だったが、今年はちゃんと冷やして開花調整したのかピンとしたきれいな春蘭が並んでいると聞いた。開花を早めるのは簡単だが、遅くするのは中々難しい。
 今日は発送があって荷造りする。電話が何本かあっただけだったので、後は久し振りにのんびりできた。


2022年3月24日(木)
 予報通り火曜日は寒い一日になった。雨がやがてみぞれに変わり、目にも白いものが見えるようになった。積もるような事はなかったが、一旦暖かくなってから寒の戻りはきつい。丁度電力受給逼迫警報が出て、「エアコンの設定温度を20℃に」とか、「テレビを消して」とか、「できるだけ照明を消して」とか盛んに言われて、室内でもダウンを着込んで凌ぐ。店に入っても、ぎりぎり電気を消しているようだった。ネオンや街灯が消えた石油ショックを思い出す。一応電力受給逼迫は凌げたようで、その後は言われないが、節電を心がけてつけっ放しはしないようにするつもりだ。
 今日は又平年並みになって、風がなく陽射しもある。せっかく外にいても寒くないので、午前中は気になっていた山草棚を手入れする。もう駄目そうな鉢は処分し、新芽が見え始めた鉢は枯れ葉を切り取って整え、鉢受け皿を洗う。少し生き返った。
 午後からIさん、Oさん、Aさん等が見えて、店内の棚から作場の端まで丁寧に見て回り、マニアらしいものを選んでいく。Aさんは東京ドームの帰りという事だった。時間指定の予約と言われてやっぱり行くのは諦めた。今は店を留守に出来ないし、明日は荷造り発送の予定。帰る前に水やりをする。


2022年3月21日(月)
 今日は平年並みだが、明日は冷たい雨か雪の予報。開きだした桜もビックリするだろう。
 午前中はメールのやり取りや電話で忙しく、午後から奥地蘭の搬入があった。10鉢ほどの蓮弁蘭、朶朶香、豆弁蘭が入荷。そこに知り合いのMさんが現れた。Mさんには難しいお願い事をしてあって、要望に応えてわざわざ蘭を持ってきてくれたのだった。遠くまで車を走らせてくれて本当にありがたい。早速根巻きを作る。花を長もちさせないといけないので、今回ばかりは気温が下がることを歓迎したい。
 二人が帰った後、えびねのOさんが久し振りに来てくれて、色々な話をして遅くなった。閉店時間を過ぎてから、搬入された奥地蘭に番号をつけてパソコンに入力。ここまではすぐにやっておかないと、大変な事になる。定休日前はメールの返事や発送など、仕事を最後まで片付けて帰らないと、二日間の休みに他の事に夢中になると忘れてしまうのが怖い。


2022年3月20日(日)
 天気は回復したがやや寒い。Oさんが展示してあった豆弁蘭黄花覆輪を下げて、「桃蛍」を持ってきて飾ってくれる。今は売ってしまうものが中心なので、花を展示していただくと助かる。
 何人かが来てくれて品選びをしたり、電話やメールも多く、一日中バタバタしている。昨日失敗して上書きしてしまった「きょうのショット!」バックナンバーを、又やり直した。時間はかかったが何とかなったようだ。同じ失敗を繰り返さない事が大事だ。


2022年3月19日(土)
 昨日午後から雨になり、閉店時間を過ぎて車検に出した車が戻ってきた。下ろしていた荷物を積んで帰る用意が出来た頃、「行きます」の連絡があったYさんが到着。夢中で蘭やえびねなどを見て、色々おしゃべりをしていたらすっかり遅くなった。戻ってきたばかりの車で帰る時には、外は土砂降りで前が見にくいほどだった。遅くなると道路は空いていて、早く店を出ると渋滞というジレンマ。激しい雨に気をつけながら帰った。
 今朝246の下りは大渋滞。蔓延防止も最終段階だし、三連休で出かける人が多いのだろう。反対に上りは空いている。今日見えるはずのTさんが来られなくなって、日中は静かなものだったので、「きょうのショット!」バックナンバーの続きに取りかかる。出来ていた最終ページを変更して新しいページを作ったつもりがどうやら上書きしてしまったらしい。あーあ!!。明日冷静な頭でもう一度チェックしないといけない。


2022年3月18日(金)
 昨日までと打って変わって震える寒さになった。前日より一気に10度も下がって冬服に逆戻り。朝のうちは曇っていたがそのうちしっかりと降ってきた。
 先日の大きな地震は、やはり水道や電気が止まるなど、災害に付き物の不自由さが発生したようだ。いつどこで起きるか分からない事だが、何もない時はついつい備えを忘れる。他人事ではない。
 昨日水をやったので、今日は時間がある限りパソコンに向かって「きょうのショット!」のバックナンバーに取りかかる。これもやはり間が空くと手順を忘れてしまい、時間がかかるが2か月分だけ出来上がった。ショットの方は、ページを作るだけでなく、プロバイダのサーバーに入って余計なファイルを削除するという作業があって、それも時間がかかる作業だ。
 Mさん、Wさんが来て、頼んだ蘭を持って来てもらったり、展示品を入れ替えたりと協力してもらう。遅くなってYさんが到着。現役で仕事をしている若い人は、3月は忙しいに違いない。
 園芸JAPANの「春蘭花図鑑」を注文。


2022年3月17日(木)
 昨夜の強い地震には驚いた。つい1週間ほど前に「3.11」から11年の特集が放送されたばかりだ。寝ようとしたところに緊急地震速報がけたたましく鳴り始め、倒れそうなテレビを押さえた。ずい分長い揺れに感じた。東北で震度6強の揺れ。広い範囲に停電が発生し、東北新幹線が脱線するなど、東日本の時ほどではないにしろ、大きな被害が出た。本当に日本は地震大国だ。
 東京や神奈川は震度4だった。展示してある蘭や鉢が倒れてないか気になったが、今朝は上りが大渋滞。着いたら11時を少し過ぎてしまった。幸い何一つ倒れてなくて一安心。11年前の惨状は回避できた。
 昨日から車を車検に出している。昨日の朝、店まで車を引き取りにきて代わりの車を置いていった。ざっと最低限の説明を受けてキイを受け取り、良く見る暇がないまま仕事が始まった。丁度開店時にお客様が見えたのと、発送などの仕事があって、閉店まで確かめる時間がなく、暗くなってから乗って帰る事になった。明るい時にやってみれば良かったが、初めての車はあちこちが違っていて、ハザードランプの場所が分からないし、ミラーの位置も合ってない。第一、スマートアシストもバックモニターもアラウンドビューモニターもない。アクセル、ブレーキ、ハンドル、ウィンカーなどの基本は変わらないから、なるべく余計なところは触らないようにして何とか無事帰り着いた。今朝家を出る前に、明るいところですべての操作法を確認し、ミラーの位置を修正し、ようやく思うように乗れた次第。今日の帰りはもう慣れたから安心だ。
 早目に水をやっていたら、棚下のシンビジウム原種のつぼみがばらけて少し花間が取れて来た。今まで咲く前にしけてしまったのが、今年は最後のチャンス。どうぞ無事に咲きますように。 

2022年3月16日(水)
 月曜日からいきなり春になった。日中は薄着でないと暑いくらいで、中には半袖の人も。今日は少し気温が下がったが、毎日天気予報を見ないと着るものが決まらない。
 日本中国蘭協会の春蘭展が月火に開かれ、白石にとっては好都合の定休日だったので、午前に行って午後までゆっくり遊んでしまった。いつもは挨拶して駆け足で見て、昼までには戻るというスケジュールだったが、こんなに長くいたのは初めての事。他の人の展示会に行くのは気楽で楽しい。準備や片付けをする人は大変だが。
 お昼の食事に出たら、「蔓延防止のために休みます」という貼り紙をした店がいくつもあって、夜遅くでもないのにと驚いた。地域によって事情は色々だ。
 現役世代の若い方が出張のついでに寄ってくれる。すずき園芸の事は知っていたというが、今回が初めてのご来店。出張の都合で寄れて良かった。熱心に作場を見て、昔の杭州をいくつも選んでいく。
 蘭の発送があり、鉢植えのままという希望で荷造りし、ヤマト運輸に引き渡す。ニオイエビネの「御蔵聖玲」の花芽がすっかり伸びていて驚いた。春蘭もえびねも、春の花は暖かくなるとどんどん咲いてしまう。蓮弁蘭はまだ元気だが、中国春蘭一花は、くたびれてきた花が目立つようになった。


2022年3月13日(日)
 昨日水やりをしておいて良かった。今日はOさん、Mさん、Hさん、Wさんなど親しいお客様が見え、展示品を下げたり、売約の品を持ち帰ったり、新たに展示品を持って来たりと大変忙しかった。メールの返信もたくさんあり、写真を撮って添付したり、色々確認したりが付き物なので、返信は定休日明けになってしまうのも。それでも大事に育てた蘭の行き先が決まっていくのはありがたい。
 明日は定休日だが、新橋華僑会館で日本中国蘭協会の展示会がある。通常は土日だが今年は変則的な日程。仕事で行かれない人も出るかもしれない。白石は11時を目指して伺うつもりだ。


2022年3月12日(土)
 今日から格段に暖かくなった。厚い上着を脱いでも寒くない。風も無く、外にいても気持ちがいいので、午前中に水やりをする。外の棚だけと思ったが、中のえびねもやっておこうとなり、ついでに全部水やりをしてしまった。
 午後からはK先生、I先生など昔からのマニアが来てくれる。子供の頃親に連れられて古い店に来たことがあるというお客さんが「何十年振りにHPを見てきました。昔の欅鉢があるそうだから。」と焼締鉢をたくさん選んでいく。並べる場所が無いほど並んでいた欅焼締鉢が残り少なくなったので、元々ここにあった焼締ウチョウラン鉢を、目立つ場所に出した。本来の価格だった2000円とか3000円のラベルが付いていたが、揃えて全部千円均一にする。
 ここで長い間栽培してきて、今年2度目の蕾が着いた「雲南紅柱蘭」をI先生が買って帰る事になった。鉢の端から花芽がはみ出すように着いていて、長い葉が又鉢の縁から外へと大きくせり出している。車ならとも角、これを下げて帰れるように包装するのは至難の業だ。I先生は「鉢から抜いてしまおう」というので、鉢を開けて鉢と中身を別々に梱包することになった。I先生のやり方はエアーキャップを大きく広げ、葉を1枚ずつ輪にして花芽を包むようにまとめて縛る。そして全体をエアーキャップで緩く巻いて留める。大丈夫かなと思うが、他に方法がない。鉢は別に梱包して大仕事が終わった。店にあるすべての蘭や鉢、書籍などの中で、「これの行き先を決めなくては」といういくつかの課題は、これで大分荷が軽くなった。こういう種類の蘭が好きなI先生に、シンビジウムの原種でまだ花を見てないのがあると話す。「毎年つぼみが着くが落ちてしまって開かないから、今年は咲かせようと外の棚下に置きっぱなしにしている」というと、「咲く頃見に来る」。「白石も今年こそ!」と楽しみにしている。


2022年3月11日(金)
 「朝・昼・晩」のバックナンバーを作り始めたが、昨日は最後まで出来ず、途中までにして帰った。「きょうのショット!」のバックナンバーの方は写真の容量を小さくする事が主な目的だが、「朝・昼・晩」はそれが無いため、安心して何年分も下に追加していた。これでは過去の文章を探して読むのが大変なので、4ヶ月分ずつ切り取って新しいファイルにペーストし、体裁を整えてバックナンバーにリンクを貼る作業をする。
 昨日は試行錯誤なのでいきなり削除せず、まずコピーしてこれで大丈夫となってから削除していった。しかし慎重に元のファイルも残していると、同じ文章が二つあって作業が紛らわしい。今日は2日目なのでスピードアップ。サクサクと削除して保存した。バックナンバーの目次にリンクを貼ろうとして、同じ内容のファイルが二つある事に気づいた。ファイル名は別の番号になっているのに、内容がダブっている。しかも元の「朝・昼・晩」からは調子よく削除してしまった。
 「あー!やっちゃったー!。どうしよう!」。削除して上書きしてしまった物は戻らない。仕方なくインターネット上のホームぺージから「朝・昼・晩」をコピーして一旦メモ帳に貼り付け、それを日付ごとにホームぺージに戻し、体裁もいつも通りに編集して元の「朝・昼・晩」を復活させた。そこから対象箇所を新しいファイルにして、バックナンバー目次にリンクを貼る。うまく行ったから良かったものの、時間を無駄にしてしまった。それでも一応「朝・昼・晩」は完了。そのうち時間があったら「きょうのショット!」のバックナンバーも作りたい。
 千葉のNさんが頼んだ蘭を持って来てくれて株分けする。


2022年3月10日(木)
 風が無く穏やかだが、本当に春らしくなるのは明日からで、今日はまだひんやりが残っている。
 午前中に長いお付き合いの埼玉のSさんが、「3回目のワクチンが終わった」としばらくぶりに顔を見せてくれる。誰も皆オミクロンの状況を見ながらのお出かけ。何をするにもコロナの顔色を伺うようになって早3年目だ。離れた席でマスク越しにおしゃべりをし、お茶も差し上げず、皆さんの憩いの場所としてやってきた事が、あっさりと覆されている。4月一杯という制限時間までには残念ながら解決しそうもない。
 午後から意を決してHPの「朝・昼・晩」バックナンバーにとりかかった。忙しさにかまけて放ってあったから、何年分も溜まっている。しばらく前にTさんから「バックナンバーはまだ?」と聞かれたが、その時は手が回らなかった。えびねで忙しくなる前に、出来るところまでやってしまおうと始めたが、どうやったら効率的か手順を忘れている。手探りで失敗しながら途中まで終わった。
 これがしばらく手をつけられなかったのは忙しさもあるが、これを見る人はあまりいないだろうと思っていた事もある。前にどうだったか、去年はいつ頃だったか、やったのかどうか、自分が忘れている事の確認のためで、何か特別なお知らせ以外は作業の覚書として書いていた。それがTさんに言われて古い記録も大切だと思った次第。特に遠くの方から「いつも見てます」と言われたり、この欄に書いた事にすばやいリアクションがあったりすると、「ああ、見ていただいてるんだ」との思いを新たにする。HPスタート時に毎日更新を決意して、「やらなくちゃ」という気持ちだったが、73万回以上もクリックしていただいた事に驚き、感謝している。
 まだ鈴木さんが元気だった頃、「杭州寒蘭なまえものがたり」というのをB4の紙1枚に印刷して、お出でになった方にコピーをお渡ししていた。まだパソコンも無くて、我が家のワープロで作っていた時代。これも杭州寒蘭につけた名前がどの本からつけたか自分で忘れないようにと作った印刷物で、「良かったら帰りの電車の中で読んでください」というものだった。当然読んだら処分されていると思っていたのに、最近TさんやHさんから、ちゃんとフィルにしてあると言われて驚いた。Tさんから若いお客さんのKさんに、コピー一式を渡したと聞いて冷や汗。店でも確かファイルに綴じてあると思うが、パソコンに入ってないからコピーするしかない。皆が杭州寒蘭に夢中だった時代を共にした思い出ではある。


2022年3月9日(水)
 昨日の火曜日は久し振りの雨で、気温が1桁の冷え込みになった。このところ春を感じさせる日が続いていたから、突然の寒さに震えてしまう。しかし悪天候は昨日1日だけで、今日はもう明るい日差しが戻った。これから週末に向けてどんどん暖かくなっていくらしい。桜の便りもまもなくだろう。
 目の前のガソリンスタンドが昨年11月末に閉店して、ロープをぐるりと張って囲ってある。しばらくは人が来ていたが、今日自動販売機に飲み物を買いに行ったら、自販機そのものが撤去されていた。そのうち更地にする工事が始まるのだろうか。他人事ではないが寂しい。
 気温が上がると早目に咲いた花が傷んでくる。杭州寒蘭は咲かせておけばいつまででも咲いているが、春蘭系はやはりそれほどもたない。その代わり先週はつぼみだった「雪化粧」が一気に咲いていた。真っ白の蓮弁蘭はそれはそれで素晴らしいが、「雪化粧」の舌のほんのりさした赤みが又上品で、このバランスは滅多にないものだと思う。
 まだニュースで見てないが、東京都の医師会が、「新型コロナがピークアウトしている」との見解を示したそうだ。マスク、手洗いなどの日常は変わらないが、春のいい季節に出かけられるかどうかは大きい。


2022年3月6日(日)
 春が来たつもりでいたら、今日は又冬に逆戻りした。外で水をやっていても寒くて仕方ない。外の棚で「王氏素」の大株に花が1本咲いていた。葉の陰になっていたので気がつかなかったが、押さえられて花の首が曲がっている。引き出して真っすぐに立つように支えをする。
 蘭の発送があって荷造りして送る。Hさんが売約にしていた鉢を引き取りに来る。


2022年3月5日(土)
 東京は今日17℃。コートは脱いでジャケットになった。温かいが風はそこそこ強くて、関東は春一番の発表があった。店の外の作場に防風ネットと寒冷紗を取り付けていたが、寒冷紗の方が強風で傷んできたのが気になっていて、いつものように浩司さんにお願いして取り外してもらう。やっとすっきりした。
 Oさんが「紅河紅」を展示してくれる。かなり色が出て来た。奥地蘭が色々咲いてきて、展示の棚がようやく華やかになってきた。
 中国春蘭一花が並んでいる中で咲いている「宋梅」が、皆「なんかこの宋梅変わっているね」という。花弁の縁が3弁ともフリル状に波打って白っぽくなっている。まさか蝶が出る前兆?!。いやいやそんな筈はないだろう。ここで咲かせた宋梅だ。
 昨日は大忙しだったのに今日は静か。明日は発送の予定と来店の予約があって忙しくなる筈だ。成り行きまかせで、こればかりは計画的にはいかない。


2022年3月4日(金)
 昨日は本当に静かで作業が捗ったが、今日は電話やメールが何本も。昼から蘭の追加搬入や売約の引き取りなどもあって、朝見たメールの返信が閉店後になってしまった。今日入った花つき株は、「秀月」2鉢、「桃園玉姫」、「中国春蘭無名素心」2鉢。「桃園玉姫」はうちにも花なしはあるが、この素舌はやはりいい感じだ。


2022年3月3日(木)
 昨日の帰り通はポツポツ雨になった。昼間はあんなに青空だったのに、予報では夜雨が降ると言っていた。最近の予報はよく当たる。今日も予報通り、曇り空だったのがすっきりと晴れあがった。しかし昨日よりは風が冷たくて、雛祭りだが又冬の服装に戻る。
 店に着いたら入り口に出してある「今月の営業」がまだ2月のままだった。外してすぐに3月分を印刷する。外は一応屋根はあるものの、横殴りの雨には濡れてしまう。以前は雨で濡れて滲んでしまったが、しばらく前に工夫改善した後は、今のところ大丈夫だ。
 忙しかった昨日とは打って変わって今日は静か。チャンスとばかり、少なくなってきた杭州寒蘭を入り口近くの棚に移動し、今まで杭州だった棚にハンガーネットを敷いてえびねを並べるという計画にとりかかる。蘭は渡したバーに吊り下げる方式だから、同じ列に同じ大きさの鉢を並べる必要がある。大きく移動するのはスペースに余裕がないと出来ない仕事だ。今までは鉢と鉢がくっついて、場合によっては縁が重なっているのもあった。計画通り杭州を移動し、買ってきたハンガーネットを敷いて持ってきたえびねを並べ終わった。えびねは同じ品種があったり、置ききれなかったものなので一級品は無いが、その一角はえびねの場所になった。新しいものが置けるくらい品物が減ってきたという事だ.。
 蔓延防止重点措置が21日まで延長になった。


2022年3月2日(水)
 このところすっかり春になったようなポカポカ陽気。何をするにも楽で、家でも作場の棚作りをした。店の方もする事がたくさんあるが、営業時間はほとんどお客さんがいたりメールの返信をしたり、撮影をしたりで、作業らしい事は何も進まない。家から持ってきたえびねを置くため、店の鉢を移動させたいが、今日は無理だった。
 いい天気が続いて鉢はカラカラ。店を閉めて諸作業を終えてから水やりをする。


2022年2月27日(日)
 気温が大分上がって厚いコートが邪魔になる。これだけでずい分楽になった。ただ風が強くて春一番という言葉も聞こえてくる。店の入り口の戸が開けにくい。
 Oさんが豆弁蘭黄花を展示してくれる。葉は柄物だ。その後Iさんが頼んであった杭州を持って来てくれた。去年の暮れに頼んだものだが、その後寒さが来て、コロナも急激に増えて、出かけにくい状況になってしまった。ご注文いただいたお客様には大変長くお待たせしてしまったが、入荷した株はすばらしい出来だ。注文の2点以外に一級品が3点入った。「奔月」「孤峰」「紫月」。「奔月」はここで紹介する前に、たまたまやり取りしていたメールで注文をいただいた。「紫月」は最近あまり目にする機会がないが、まだ鈴木社長が健在だった頃に、東京駅にあった大丸の屋上店舗で展示され、それを見て来たHさんが凄い花だと興奮して報告していたのを思い出す。私もすぐさまそれを見に行った。濃い紫色の花弁で花が大きく、捧心はしっかり閉じて「孤峰」にボリュームを持たせたような花型。好みは色々あるだろうが、超のつく一級品であるのは間違い無い。これから奥地蘭が咲いてくる時期に、杭州寒蘭が棚に並ぶとは思わなかった。


2022年2月26日(土)
 ずい分温かくなった。着るものもようやく春らしくできるようになった。3月はすぐそこ。
 今日と明日の土日は熊谷で北関東奥地蘭会の展示会。会員の皆さんは熱心だし実力者揃いなので、気合の入った展示に違いない。見に行きたいところだが、店を閉めていかなくてはならないので諦めた。しかしお客さんは行っている人が多いのだろう。日中は近場の人が何人か来ただけだった。
 Iさんから電話で、頼んであった杭州を明日持って来てもらえることになった。今年の冬は寒かったから中々腰が上がらなかったが、様子を見ている間に春蘭の時期になってしまった。コロナは相変わらずで下火になったとはとても言えないが、それでも僅かずつでも下向きになってきた。3回目のワクチンも終えたのだからそろそろ出動をと願っていたが、これで懸案事項が一つ片付くだろうとほっとした。


2022年2月25日(金)
 空が高い。風も収まって今までと比べてかなり温かい。明日から本格的に春の陽気になるようだ。
 花が何本も上がった蓮弁蘭を発送する仕事があって大株と取り組む。無事梱包が出来てヤマト運輸に引き渡す。このところ毎日ヤマト運輸が来ている。
 作場の蘭が大分減ってきたので、一角をえびね用にする。蘭の吊り下げ用の細い角材が並んでいる場所に、どうやってえびねを置くか試行錯誤をしていたが、昨日帰りに買ってきたワイヤーネットを載せて、その上にえびね鉢を並べた。下に細かい間隔で吊り下げ用の角材があるので、やわなワイヤーネットでもえびねの重みに耐えられる。後から取り外しも簡単にできるのがいい。
 Tさん、Wさん、Fさんらが寄っていく。


2022年2月24日(木)
 今日も晴れたが気温は低い。風が強くて外に出るととても寒い。そんな中、出版社のSさんが来てくれる。作場に入って、これまでに散々選んだ杭州寒蘭の残りから、目をつけてあった品種を持って行く。店内に並んだ中国春蘭花芽つきからは、小型と思われる葉姿の西神梅を選ぶ。まだつぼみが固いから「多分」という事だが、咲いてしまうと残っている筈がない。いつも「さすが!」という選び方だが、今日のは杭州も含めて、まさに「さすが!!」。
 何本も電話がかかってきたり、こちらからかけたり。品物を頼んであって、持って来てもらう事になっているのが、コロナが気になって中々実現しない。送ってもらってもいいのだが、慣れないと蘭の発送というのは手間がかかって、慣れない人にはハードルが高い。電話で思い切って出かけていただくようお願いする。頼んだ品種以外にも色々と魅力的な品もあるようだ。


2022年2月23日(水・休)
 すっきりと晴れあがって目に沁みるような青空。空気は冷たいが、週間予報を見ると週末からぐっと気温が上がるようだ。いよいよ春がすぐそこまで近づいている。
 月曜日の朝、3回目のワクチン接種に行ってきた。あっという間に終わったが、夕方から打った左腕が痛くて上がらなくなった。翌日はテニスの予定でどうしようかと迷ったが、2回目のように熱が出なかったのでテニスに行ってしまった。1度目は打った箇所が少し痛くなっただけ。2回目は夜熱が出た。3回ともファイザーだったが、それぞれ反応は異なる。腕の痛いのも今日はもう何ともない。抗体が出来たと思えば、少しくらいの副反応は我慢できる。
 今日は蘭を送る用事、受け取る用事があって、開封したり荷造りしたり。日本海側の大雪はニュースの度に目にするが、すでに何日も続いていて除雪などの負担は大変なものだろう。しかし一方で豊かな米どころでもある。この雪がもたらす恩恵もあるに違いないが、被害が出ない程度に降ってほしいものだ。送った宅急便もスムーズに届くよう願っている。


2022年2月20日(日)
 夕べ帰る頃から雨が降ったが、朝には上がった。空気はしっとりして少し暖かい。えびねの小さい苗をいくつか持ってきた。
 午前中Mさんが来る。あちこち頼まれた物を取り寄せる段取りをする。その後Aさんが売約の蘭を引き取りにきた。Mさんは注文の桐箱を引き取りに。二人ともあちこち見ている間に色々買い物が増えてしまった。会計を済ませ、閉店後その計算に追われる。店の品はいいが、預かり品をそれぞれパソコンに入力する必要がある。色々と出入りがあると、最後の計算が複雑になってやり直しばかりしている。これさえ無ければ楽しいのだが。
 明日は白石は3度目のワクチン接種。ようやく順番が回ってきた。


2022年2月19日(土)
 どんよりとして日が出ない。本当に寒い一日だ。店内にはつぼみをつけた蘭があるから、エアコンはつけにくい。がまん我慢!。日中は雨は降ってこないようで、帰る頃までもってくれればいいが。
 朝Uさんが注文の蘭を取りにきた。数日前、蘭が入った事を連絡しようとしたら、教えてもらっているメールアドレスは携帯のもの。店のパソコンからメールを送ると拒否されてしまう。迷惑メールが横行しているせいで、「パソコンからのメールを拒否する」設定にしている人が多いのだ。白石の個人携帯から連絡してみたが、確認できてないようだ。登録してない人からのメールは警戒されてしまう。家の固定電話は各種詐欺のせいで出ない事にしている人が多い。登録している番号しか出ないとか、最初から携帯電話だけというように、連絡がつきにくい時代になった。Uさんと親しくやり取りしている人に頼んで、注文の品が入った事を連絡してもらい、今日取りにきてもらった次第。これほど手段が発達しているのに、便利の中の不便・・・。その事を話して携帯同士で連絡がつくよう双方登録した。
 発送があって荷造りし、ヤマト運輸に引き渡す。Oさんから電話でえびねの話題。ニオイコオズは冬至芽が出ているが、まだそのままで動いてない。えびねしかやってないOさん、今の時期は毎年待ちかねている。
 夕方になって昨日も来たYさんが又寄る。兜のある素心蘭「鉄骨素梅」を希望するので、鉢一杯の大株を開けた。欲しい分だけを分けるのも大変なので、この際小分けにしようと大小取り混ぜて5株に分けた。10条、9条、8条、4条、3条となって4条のが売れた。1条1000円の計算で欲しい方に分けます。


2022年2月18日(金)
 今日も上天気。このところ青空の日が続くが、週末には又南岸低気圧がやってくるという。この辺りは雪ではなく雨らしいので良かった。
 作場の蘭が大分減ってきたので、自宅で作っているえびねを少し持ってきた。もう少し蘭を詰めていけば、場所を取るえびねを置けそうだ。それほど種類があるわけではないが、昔の天然ものを探す人が時々いるので、一応選択肢はあった方がいい。
 中国春蘭の花芽着きは、どれもつぼみが膨らんできた。寒さの中にあった蕾は、春を感じるとどんどん動き出してくる。お客さんに頼まれて、花着きでグーンと遅咲きの蘭を探している。つぼみが小さかったのを気温の低いところに置いてあるが、多分待てずに咲いてしまうのではないだろうか。早く咲かせるのは暖めればいいが、咲かずに待っていなさいというのは難しい。
 運転免許の更新は、認知機能検査結果のお知らせが来てクリア。すぐに次の講習の予約を取ろうと電話したら、何と一番早くて5月26日だという。もう誕生日も過ぎてしまうので、警察署に行って今の免許証を延長してもらう事になる。手続きが一段階増えるが、その頃はもうすずき園芸を卒業しているから時間のやりくりは簡単な筈。まだその実感がないが。
 今日も「仕事が終わってから行きたい」というお客さんがいて、この前同様帰りは遅くなる見込みだ。


2022年2月17日(木)
 抜けるような青空だが風は冷たい。「魚ちん殿」の注文があって、以前に買って殖やしているKさんから分けて貰うようお願いしてあったら、今日持ってきてくれた。とてもいい出来で、根も一本も傷んでない。いい具合に満遍なく新芽が出ていて、3株に分けられた。二人分の注文に応えられて良かった。近いうちに最初に分けたNさんからも株分けして頂ける事になっていて、そちらは希望があればお分けできると思う。「魚ちん殿」(ちんは魚偏に沈のつくり)は元総理の佐藤栄作氏が中国を訪問した時に送られた素心蘭の選別品。うちでも花が咲いて一時殖えたのを分けた事があったが、うちのは駄目になった。久し振りに欲しい人が現れ、頼りにするのは昔分けたお客さん。とても上手な作りで良かった。
 午後から中国春蘭の追加搬入がある。「大富貴」2鉢、「翠蓋」、「西神梅」だ。「大富貴」はすごい花芽で立派な花が咲きそうだ。
 毎年新橋華僑会館で展示会をしている日本中国蘭協会の春蘭展は、他の展示会との日程の調整もあり、いつもの土日ではなく3月14・15(月火)にするそうだ。どこでもコロナとの調整が大きくのしかかる。


2022年2月16日(水)
 昨日はずい分暖かかったが、今日も強い冷え込みは無くて助かる。埼玉のAさんが久し振りに見えた。えびねをやってない人だから、奥地蘭までで最後のご挨拶。26・27日に予定されている北関東奥地蘭展示会は、今のところ開催する予定だそうだ。大船植物園で開催予定の蘭・かながわの春蘭展は3月8日から13日まで。こちらも蔓延防止等重点措置なら開催、緊急事態宣言が出たら中止という事のようだ。開催を前提に開花調整や色だしに気を遣うのに加えて、コロナの状況からも目が離せない。不要不急と言われればそれまでだが、こんな事が3年も続いて3年目だ。
 今日も発送があって荷造りに精を出す。粘着テープがすぐに無くなるのは下手の証拠だろう。中国春蘭花芽つきは今日は入って来なかった。近いうちに持って来てもらえるはずだ。


2022年2月13日(日)
 南岸低気圧の影響で今夜も又雪の予報。ニュースや天気予報で言うほどではないとは思うが、念のため電車で来た。朝来る時は曇っているだけだったが、昼前に小雨が降り出した。午前中Hさんが車で来て、聞いたらノーマルタイヤ。いつもはゆっくり話をしていくが、雨の音が少しシャリシャリしてきたので、買い物を済ませて急いで帰っていった。
 即売品の問合せに写真を撮って返信する。電話があって「今日行きたいけれど遅くなってもいいか」というので、「待ってます」と答える。いつも終わらない仕事をしているので、特別な用事がない限り遅くなっても電話をいただければOKです。
 15日火曜日から神代植物公園で予定されていた芳華会春蘭展は、コロナのため中止が決まった。「香蘭会」の春蘭展も早々に中止が決まっている。熊谷の北関東奥地蘭展示会は今のところできるようだが、春になれば大丈夫だろうと漠然と考えていたのが全く駄目になった。中止になるのはほとんど会場の都合なので、どうにも致し方ない。


2022年2月12日(土)
 先日の雪の予報がいい方に外れて、今日は車で来た。青空、無風という穏やかな天気。午前中にUさんが来て、蘭や本、鉢などを選んでいく。
 午後から発送のための梱包の仕上げをしてヤマト運輸に引き渡す。梱包はその都度入れる物の種類や状態、数量が違うから、どうやったら安全か模索しながらになる。毎回発送を終えると大きな仕事を片付けたような気持ちで、何年やっても生き物を送るのに慣れる事はない。
 夕方水やり。明日あたり春蘭の追加があるかもしれない。


2022年2月11日(金・祝)
 昨日は早目に帰って駅を下りたら全く雪が無い。都心よりは確実に気温が低い筈なのに、水分の多い雪混じりの雨という感じで解けてしまうようだ。今朝のニュースを見るとあちこちでスリップ事故をやっていたり、高速道路で動けなくなったトラックが道路を塞いでいる様子をやっていた。出かけようとしたら我が家の周りには全く雪が無いし、空は真っ青で太陽は眩しい。これなら車で行けるだろうと思ったが、念のため今日一日は電車にした。駒澤大学駅を出て、すずき園芸のある246号線の南側の歩道を歩く。南側というのは道路沿いに立ち並ぶ高いビルの北側になるので、日が当たらず結構雪が残っていた。うちの近所より余程雪があるのに驚く。やはり場所によって日陰の斜面などは危ないところがあるのかもしれないが、車道は全く通常通りで明日は車で来る事にしよう。
 蘭を何鉢も送る必要があったが、「警報級の雪」という予報だったので、流通も滞るといけないと天気が回復するまで待っていた。用意した箱で間に合うかどうか入れてみない事には分からないので、大小取り交ぜて梱包した蘭を入れてみる。二つの箱を荷造りテープで一つにし、包んだ蘭を動かないように留めて一応これで行けそうになった。明日はもう1件の梱包があり、一緒にヤマト運輸に渡そうと思う。遠方の方は実際に出かけて蘭を見る事が難しい状況だから、どうしても発送が多くなる。その割には梱包の腕は上がらないが。
 Mさん、Tさん、kさんが寄ってくれる。電話が何本もかかっておしゃべりしたり、楽しくも忙しい一日。


2022年2月10日(木)
 ニュースで関東の雪情報をずっと伝えている。朝家を出る頃は細かい雨が雪に変わって白いのが舞っている状態。まだ道路は何ともなかったが、帰りの事を考えて電車で来た。
 午前中に千葉のOさんがえびねを買いにきてしばらくおしゃべり。春蘭や九華の問合せメールに写真を撮って返信する。
 3時ごろには降り方が激しくなってきた。湿った雪で世田谷は全く積もってないが、東京の幹線道路と我が家のある神奈川とでは又違うから、駅を出たら白くなっている事も覚悟しないといけない。明日も又電車で来る事になるのは間違いないだろう。


2022年2月9日(水)
 休み明けに出てきたら、中国春蘭が色々咲いていた。「酒氏素」が低い位置で開き始め、「逸品」が3鉢同じようにすらりと伸びて咲いている。「天童素」が白い舌を見せ、「賀神梅」も咲き出した。売約済みの「万字」もきっちり咲いて、朶朶香「大河」は形が決まった。
 コロナが一向に下火にならず、盛んに燃え盛っている。遠方のお客様は中々出かけられず、近場の方ばかりだが、ありがたい事にメールでの問合せや注文が多いので、写真を送ったり発送したりで忙しい。
 明日は東京も雪の予報。もう何が何でも雪が降る構えだ。絶対車では来られないから覚悟を決めて電車通勤しよう。あちこち蘭を送るところがあるが、雪が去ってからの発送にするつもりだ。


2022年2月6日(日)
 最低気温はマイナス、最高でも1桁という寒さが続いている。コロナが凄い勢いの中、厳戒態勢で北京オリンピックが始まった。選手たちは存分に活躍してほしい。
 午前中大御所の平野綏先生から電話をいただいた。私が4月一杯で辞める事をお聞きになったとの事。色々と昔話が出て、「蘭のお客さんが楽しむ場所としてすずき園芸は最後の砦だったのに残念だ」と言っていただいた。過分のお言葉、誠に恐縮。
 今日も発送があって梱包しているところに、春蘭即売品の入荷があった。色々取り交ぜて全部で8点。中国春蘭は花芽つきの「竜字」と「緑雲」。「緑雲」は昔からのタイプでまん丸い花芽が3個ついている。奥地蘭は「剣陽蝶」の花芽つき、あとは花なしで「金上梅」2点、「朶朶香縞」、九華「大一品」と展示品の「逸品縞」。
 ずい分昔にエビネをやっていた方が自転車で来られて、こんな近いところにえびね専門店があるのを今頃知って、又えびねをやりたいとの事だった。すずき園芸は広告も出さないし、宣伝をしない店だが、それにしても気づくのが遅すぎる。お手伝いできるのはあとわずか。今年はせっせと顔を見せてほしい。
 梱包に手間取って夕方ぎりぎりにヤマト運輸に引き渡す。店の「宋梅」に花芽があるのを発見。「きょうのショット!」で紹介した「吉字」と「金上梅」1鉢は売約になった。


2022年2月5日(土)
 風があって気温は低い。冷え込んでいるがエアコンをつけられない。何しろエアコンの位置が良くないのだ。頭の上から風が吹き出されるので、机の上の紙類が飛んでいってしまう。朝のうち少しだけつけて、後は我慢。
 Mさんが「寒い〜」といいながらサイクリングで蘭を買いに来る。もう花がくたびれてきた「秀月」をリュックに入れ、運動も兼ねて自転車で帰っていった。
 蘭の問い合わせメールに返信したり、生け花に使う蘭の依頼を聞いたり、店にあるものを包んで渡すというわけにはいかない注文が色々ある。頼んでくる人は他に方法が無いから必死だ。こちらも出来るだけ何とかしてあげたいという気持ちがあって、無理難題だと思いながらも頭を捻る。長年のお付き合いのネットワークで無事乗り切れたらいいが。
 中国春蘭「吉字」の写真を「きょうのショット!」に載せた。昔「吉字」のラベルで買ったら「栄祥梅」だった。2011年にOさんがすずき園芸の春蘭展に花着きを展示してくれて、本物の「吉字」を見せてもらった。花もあったが、この美しい葉姿を目に焼き付けた。下げる時お願いして分けてもらった「吉字」だ。
 大株の「祥字」を株分けして1月に完売したが、「吉字」も本物を目にする機会が少ない。当時は中国春蘭がブームで、自分が持ってない品種は、取りあえず入手しておこうという感じだった。ここは昔から中国春蘭ばかりで、日本春蘭はほとんどやっていない。お客様も中国春蘭のマニアが多く、自分の棚で咲いたものを持ってきて飾ってくれる人が何人もいて、この季節は蘭談義が賑やかだった。今は流行っているとは言えないが、そうすると益々本物が分からなくなる。


2022年2月4日(金)
 昨日休みをいただき、早起きして自動車学校まで高齢者講習に行ってきた。第一関門の認知機能検査を受けないと次の段階に進めない。緊張しないように努めながらテストを受けた。結果は3週間後に自宅に郵送と言われてその場では分からないが、一応全部答えられたので自己判定はOK。テストが厭なのは子供だけではない。プレッシャーから解放されてようやく楽になった。もう39年間休みは月火という生活を続けてきたから、休み明けに出てくる時は水曜日と勘違いしそうで、今日は金曜日だと自分に言い聞かせる。
 欅鉢の桐箱を三橋さんにお願いしてあったのが、箱書きが出来て今日荷物が届いた。8個まとまると相当大きな段ボールだ。寒蘭鉢の桐箱の中に小さな風蘭鉢用が入っていたりするのを、全部取り出して並べる。1個ずつの価格が記載された伝票が、箱の大きさと金額だけになっているので、誰のどの箱に当たるのか注文した時の鉢の寸法と照らし合わせながら照合していく。それぞれの金額が出て注文した人に連絡する。
 途中までで止まっていた「自然と野生ラン」バックナンバーの整理は、重複しているのもいくつかあり、一応HPに反映させた。別冊の花図鑑も今回は載せた。
 注文の蘭を送る準備をしたり、メールの返事をしたり、忙しい日常があっという間に戻った。今夜は北京五輪の開会式。早く帰ってテレビを見たいがどうだろうか。オミクロン株の感染拡大は毎日驚くような数字で、皆あまりに簡単に感染してしまうのに違和感がある。3回目のワクチン接種はまだ2週間以上先。今まで以上に気をつけないと。


2022年2月2日(水)
 早くも2月。関東はずっといい天気が続き、ものすごく空気が乾燥している。
 今日園芸JAPANの精算書類が来ていたので、本棚から対象の号を取り出し、精算書を整理して封筒で送った。その時、机の前に積んであった段ボール入りの書籍を動かしたら、その後ろの本棚から「自然と野生ラン」のバックナンバーが出て来た。これらは店の蔵書として取ってあったものだが、時々バックナンバーを探している人がいるので、HPの「蘭関係書籍」自然と野生ランのページに一部追加した。これまで売れて欠番になっていたところも、復活している号がある。まだ見つかった号を全部は載せていないので、これから時々チェックしてほしい。
 展示棚の前面にある雑誌の本棚も、以前すっかり整理したのだが、順番が狂って又整理し直さないといけない。特別号の花図鑑も出てきた。今頃になって又重い本と格闘する羽目に・・・。
 本棚にある本をHPに反映させるのは、一人ですると中々大変な作業なのだ。机の前にある本棚の棚板を支えるダボ金具が、本の重さに負けて機能していないのも困った事の一つ。これからしばらくこの作業をしなくてはならないが、そのうちなどとのんきな事は言っていられないところまで来ている。その上明日2月3日(木)は臨時休業する事になっているのだ。三橋さんに頼んであった桐箱も箱書きが出来上がったと連絡があったが、明日は休みなので明後日届くようにお願いした。というわけで明日はすみませんが臨時休業です。


2022年1月30日(日)
 太陽が顔を見せない曇り空。風はないが寒く感じる。ニュースは毎日オミクロン株の感染者の話題だ。芸能人やスポーツ選手など名の知られている人達が続々感染者や濃厚接触者として挙がってくる。ある所まで行かないとピークアウトとはならないだろう。2月15日から神代植物公園の春蘭展の予定だが、どうなるのか。小池都知事が毎日感染者の事で記者会見する状況だし、場所は都立の公園だ。様子を見ながら直前まで迷う事だろう。
 昨日水やりをしたので、今日は少し余裕がある。表に出す「2月の営業日」を作って1月のと取り換え、HPの今月の予定も新しくする。
 Sさんから電話で、この間買っていった「冠春」が咲いたらとてもいい花だったという報告。Mさんが来て「春宵」を持っていく。春蘭が咲き揃うには少し時間がかかるし、高齢者のお客さんはまだ動き出さない。


2022年1月29日(土)
 厳しい冷え込みが収まって穏やかな一日。メールでの連絡と荷造り発送があって、荷物を送った後は全く静かなもの。やたらと忙しい日があったり、一人でパソコンに向かっている日もある。時間があったので今日水やりを済ませた。
 春蘭としては最初に咲いた「秀月」は、花弁の黄色が少し汚れてきた。1月14日には開いたから2週間と少し。春蘭と比べて杭州寒蘭の花もちの良さは驚くばかりだ。全く変わらずに1ヶ月以上は咲くが、やはり2週間くらいで切るのが正解なのだろう。ここで咲いて花が残っていた杭州もさすがにくたびれてきた。


2022年1月28日(金)
 あっという間に1月も終わりに近づいて、時の流れの速さを実感する。退職のお知らせを出したのが10月はじめ。秋蘭、寒蘭、杭州寒蘭ときて今は中国春蘭が始まったところだ。やがて奥地蘭、そしてフィナーレのえびねになる。丁度半分経過したところだが本当に早い。後半はもっとだろう。
 杭州寒蘭の予約をしていたTさんが見えて、さらに追加して持って行く。えびねを頼んだTさんが来て、自宅から持ってきた注文のえびねを見てもらう。色々な昔話が出て懐かしい。当時バリバリの若手だったTさんも、やはりそれなりの齢になった。長い年月が過ぎた事が分かる。春蘭の問合せメールに写真を添付して返信する。
 新型コロナ新規感染者数は毎日過去最高の数字。日本に上陸してから3年目に突入した。以前の日常が戻る日は来るのだろうか。


2022年1月27日(木)
 今日追加の中国春蘭が入荷した。花着き株で品種名は、「文団素」、「玉涛」、「天童素」、「逸品」、「緑英」、「酒氏素」、「賀神梅」で、「文団素」はその場で売れてしまった。
 その後Sさん、Mさんご夫妻、Wさんが見えて閉店時間まで忙しい。朝メールの問合せが2通あるのに気がついていたが、調べて返事をする余裕がなく、閉店後に問合せ品種を探してきて写真を撮り、すっかり遅くなってようやく返信できた。


2022年1月26日(水)
 朝曇っていたが車の窓ガラスに雨の跡があって、夜中に少し降った事が分かる。店に着いてから近所のスーパーまで買い物に行ったら、陽射しがないので寒い。天気予報では今晩関東地方も雨か雪、平地でも1pくらいの積雪があるかもしれないと言っている。今日は遅くならないうちに帰ろうと思う。
 定休日前にちょっと開きかけていた「笑蝶」が、中国春蘭としてはトップを切って咲いていた。同時に東日本大震災の札落ち株も開いていた。花を見ての判定は「四喜蝶」。十字星のような4弁に舌が2枚という咲き方で、きちんとした四喜蝶咲きになっていないがこれは力が無いためで、身元が明らかになった事は良かった。早速ラベルを書いて入れる。今まで東日本の札落ち株で品種が分かったものがいくつかあるが、「四喜蝶」が最後の判明になった。
 作場の春蘭は花芽があるのが少なく、花無しの品種が沢山ある。展示会に出す目的なら大株のまま作るが、売り物にするのはどうしても花芽のところで分けてしまう。花つきは売れて、残ったバックには中々花が来ない。その繰り返しで、作場の中国春蘭は花なしがほとんどだ。原則花なしは売らないできたが、今年は即売品に出すことにした。名前だけ羅列するので、欲しい品種があったら問合せてください。全くこちらでも花を見てないものは除外して、前には咲いたが今年は花がないという品種です。中国春蘭花つき株は、近々入荷する予定です。
 作場の春蘭の名前を控えていたら、空が明るくなって陽が射してきた。これでもこれから雨か雪?。


2022年1月23日(日)
 天気は下り坂らしく空はどんより。風が無いのが何よりで冷え込みは少し控え目だ。今日はどうしても水を遣らないといけないので、水やりのできるタイミングをうかがう。
 先ずはメールチェック。こちらから送ったメールの返信で、「今やっと仕事から帰ったところ」とあるのを見ると何と夜中の2時を大きく過ぎている。コロナ関係で連日午前様とは聞いていたが、今年になって初めての休みが近々取れるというのだから、身体を壊さないか心配してしまう。今日は東京都の新規感染者が1万人を少し切ったが、終点はまだ遠いのだろうか。急激に増えたものは減る時も急に減るのが今までだったが、頑張って従事して下さっている方のためにも早くそうなってほしい。昼頃Mさんが寄って、展示してあった朶朶香と蓮弁蘭を下げる。
 午後から春蘭5鉢の梱包に取りかかる。用意した箱が少し大きすぎるが、その下のサイズでは入りきれない。日本海側に送るので、雪などの状況ですんなり着かない事もあるかもしれないと、厳重にエアーキャップで包み、箱に使い捨てカイロを貼り付ける。荷物をヤマト運輸に渡してから、全面的に水をやる。
 東日本大震災の時に墜落して札落ちになっていた蘭が今年蕾が着いて大分膨らんできた。結構葉が長くて杭州寒蘭位の大きさだ。咲いて大喜びか、ガッカリか・・・。


2022年1月22日(土)
 今朝も厳しい冷え込みで朝起きるのがつらくなった。「もう少し・・・」とぐずぐずしてしまうが、来月の免許講習は朝早いから待ったなし。それに合わせていかないと困るのは自分だ。
 店に着いてからゆうメールを出す必要があり、土曜日なので本局まで足を延ばす。本局はいつも混んでいる。
 店に戻ってからメールの返信。やり取りをして蘭の発送の下準備をする。何鉢も一緒に入れるので、どの箱が適当か色々出してやってみる。この作業が一番のポイント。無駄に大きいと詰め物ばかりになる。丁度ぴったりが難しい。
 東京香蘭会のOさんが寄って、今年の春蘭展は中止になったそうだ。少し前には出来そうな状況だったが、今日は東京都の新規感染者数が1万1千人を超えた。時間の問題だったがあっさりと超えてしまった。蔓延防止も出ているし、しばらくは動けないだろう。蘭の展示会は、少し前の情報では「する」事になっていても、会場の判断で急に中止になる事もある。一々中止の連絡ができないので、寒い中遠くまで足を運ぶ前に会員に確かめた方がいいと思う。もし連絡先が分からない時は、当店に問い合わせていただければ、会員に確認します。


2022年1月21日(金)
 空は青いがこの冬一番の冷え込み。東京でも最低気温はマイナスだ。風が強くて外に出る気になれない。問合せメールに返信しながらパソコンの前で過ごす。京都では真っ白の雪景色の様子をテレビでやっていた。見るだけなら実に美しくていいのだが・・・。店内にいても寒くてエアコンを少しつける。蕾が着いた春蘭を並べてあるので、あまり早く咲いてしまわないよう控え目にしながら。いつも帰りが遅くなるので、今日は早く帰る事にする。
 新型コロナはオミクロン株の感染力の強さで毎日過去最高の感染者数を更新している。寒さと相まって高齢者は出かける事を控えるだろう。蘭の注文に応えるために、余剰苗がある人から取り寄せるのもこのご時世では難しくなった。


2022年1月20日(木)
 今日は大寒に相応しい冷え込みになった。風がないので午前中の陽射しを受けながら山草棚の手入れをする。その後は入り口の戸を閉めて店内で過ごす。やはり中にいて外の明なれない。るさを眺めているのがいい。
 杭州寒蘭がいつまでも咲き続ける。早く切らないと次に影響する事は分かっているが、切った途端に来られる方もあるので毎年切れない。
 Kさんが久し振りに来て積もる話に花が咲く。欅鉢にはとても詳しい人だが、「備前焼締は初めて見た」と選んでいく。並べきれないほどあった欅鉢だが、大分数が減ってきた。


2022年1月19日(水)
 風も無く晴れているが空気は冷え込んでいる。今夜は場所によっては雪になりそうというが、帰るまでは大丈夫かなと車で来た。まだ開店の準備も終わってない頃に、いつも早い横浜のKさんが新年の挨拶に来てくれる。棚に展示している「観梅」が開き始めていた。花色といい、花型といい、花間をゆったりと取る咲き方といい、本当に優れた蓮弁蘭だとあらためて思う。
 午後からTさん、出版社のSさん、Kさん、Wさんが見える。株分けなどもあって中々忙しい。休み明けはペースが狂っていつもバタバタしている。
 21日の月曜日から2月13日まで、新型コロナの蔓延防止等重点措置が出された。オミクロン株による感染急拡大で、毎日驚くような数字が発表される。白石にも3回目のワクチン接種券が届いて、2月21日の定休日に予約できた。丁度春蘭展の時期だが、あちこちの展示会開催に支障が出るのかどうか。もう丸2年になったが、こんなに手こずる事になるとは思わなかった。
 帰る支度をしながらお客さんに電話をかけようとしたが、かからない。そういえば、朝の大忙しの時、「受信したFAXや留守にかかってきた電話などでメモリーが一杯で受信できません」というメッセージが流れた。溜まっていたFAXを一つ一つ見て消去していく。ほとんどが広告ばかりで、必要なメッセージは無い。そんなことをしても電話機のメッセージが消えないので、Kさんが「一度コンセントから抜いて見たら」というのでそうしてみた。そして忙しさに追われてそのまま接続を戻すのを忘れたまま夜になってしまった。もし電話を下さった方がいらっしゃいましたら、大変失礼いたしました。


2022年1月16日(日)
 冷たい風が落ち着いて、眩しい青空が戻ってきた。気持ちよく店内や作場を掃除して片づける。
 杭州寒蘭花なし株を即売品に追加している。以前に咲いた花の写真を探して載せていたら、Kさんが中国春蘭花芽つきを持ってきてくれた。うちで作っていたのと違って株の勢いがいい。杭州も最後の追い込みで紹介だけしたいので、まだつぼみが固い春蘭は品種名だけ紹介しておく。「朱瞬酔」、「緑英」、「西神梅」、「玉涛」、「逸品」、「万字」、朶朶香「大河」。そのうち即売品に載せます。


2022年1月15日(土)
 昨日の底冷えのする寒さはいくらか収まったが、やはり寒い。最高気温は昨日は8℃、今日は10℃だそうだから、全国的に見れば温かい方なのだろう。作場も店内も乾いてきて、寒さを我慢しながら昼前に水を遣る。山草棚を見ると小さな新葉がチラッと見えるのもあり、枯れ葉を整理して棚を生き返らせる。
 春蘭系はつぼみがかなり伸びてきた。毎年花が来る常連ではなく久し振りに「春宵」に花がきて咲くのが楽しみだ。毎年花芽が着くが、咲かないまま色が変わってしまうシンビジウム原種は、今日水を遣りながら見たら今年も花芽が着いていた。全くの外で作っているのでこの間の雪もそのまま。最後の年なので何としても咲かせて花を見たい。花芽の具合を見ると中の作場でつぼみが上がっている「雲南紅柱蘭」と良く似ている。中の方がいくらか大きくなっているが、葉も花芽の感じも実に似ている。この原種を持ってきてくれたのは、ずっと昔、たまに寄っていたお客さんで、お父様がKさんからいただいて大事にしていた物だという話だった。当時「とてもきれいな花だった」と聞いていたから、ひょっとして同じものかも?。他の種類の原種でも葉や花芽は似ているものが色々あるのかもしれないが、ここではそれほどこの種類を作ってない。いつものように蕾を駄目にしないで、何としても花を咲かせる意気込みだ。
 午後からえびねのOさんが顔を見せてくれる。それほど頻繁に見えるわけではないが、考えるとずい分長い付き合いになった。夕方まで色々な話をして過ごす。


2022年1月14日(金)
 寒い一日だった。中にいて外の明るさだけ見ているといい天気なのだが、作場との境を開けた途端、すごく冷え込んでいるのが分かる。古い店の時はすきま風は入るし、暖房は出来ないしで、店内でも厚いコートを着ていたのを思い出す。新しい店になってからは、今日が一番の寒さかもしれない。
 作場の桟に掛かっている杭州のプラ鉢を持って、元に戻そうとしてうっかり墜落させてしまった。植えこんだ用土がこぼれて散らばってしまったので、杭州は根巻きにした。あまりの寒さに、ばら撒いた砂の掃除を後回しにして中で暖まっていたら、出版社のSさんが見えて「本当に寒い〜!」。店内で少し暖まってから作場を覗く。小型タイプで葉姿がいい杭州が好きなので、こちらもその基準に合ったものを勧める。色々見て選んだものは花も良くて、全体のバランスが良く、小ぢんまりとしたお勧め品種だ。
 作場の砂を片付け、小柴鉢の撮影をしてHPに載せる。杭州は古くからの株は残り少なくなったが、ここ3年以内に花を見て買った新しいタイプがいくつか残っていて、どれも飾れるようないい花なのだが、花が着いてないので写真を見てもらうしかない。それぞれの写真を探して見たら、どれも素晴らしい花だった。新しい杭州は沢山の数から選別されたものだけにしっかりした花が多い。昔の杭州とは葉姿など雰囲気が少し違うが、展示会で飾るならやはり葉の厚いタイプだろう。自分の家でちょっとした空間に飾って茶花感覚で見るなら昔のタイプがいいのかもしれない。それぞれの良さを生かせばいい。


2022年1月13日(木)
 北陸など日本海側は大雪、大荒れの天候のようだ。新潟のSさんから「干し柿を送った」という電話をいただいたのが日曜日。翌月曜日に届くと思ったが遅れたらしくそのまま2日間の定休日に入ってしまった。今日来たら郵便受けに2枚の不在通知が入っていた。やがてヤマト運輸の人が持ってきてくれたが、やはり道路交通は大雪で混乱しているようだ。物が干し柿だから数日遅れても問題ないが、これから蘭を送る事を考えると、梱包をどうしたものかと悩む。因みに届いた干し柿はとても美味しかった。
 店に来たら「秀月」が2輪咲いていた。ここで作った春蘭系では一番乗り。黄色の奥にわずかに緑を感じて、若干日が足りなかったかもしれないが、ペン先のようなシャープさはさすが「秀月」。窓の側の一番明るいところに置いた。
 狭山のYさんから年賀状を兼ねて4月末に退職する事へのねぎらいの言葉をいただいた。最近スマホデビューをして、ようやくホームぺージを見て下さったらしい。大した事は書けなくても毎日更新を心がけてきたが、まだまだネットに繋がっていない人は多いのだろう。皆さんが見ているわけではない事を忘れないようにしたい。


2022年1月10日(月・休)
 天気は下り坂で明日は傘マーク。それほど冷え込んでいるわけではないが、どんよりとして陽射しがないので寒い。新年になってから「今月の予定」を取り換えたが、2月の3日(木曜日)は、白石の運転免許更新のための講習会で臨時休業する事になった。高齢者の免許更新は3回くらいは行かなくてはいけないので、その後も臨時休業する日があるかもしれない。前回も時間を作るのがいやになるほど大変だった記憶がある。高齢者に免許更新を諦めさせる手段なのかと勘ぐりたくなるが、今回は取りあえず頑張るつもりだ。
 鈴木社長が亡くなってから、休日の月曜日は営業する事に変更した。その週は火・水が休みになるが、その変更した月曜日はほとんど休み同然の事が多い。今日も他の用事の方は見えたが、店の中は静かなもの。する事がたくさんあるので仕事が片付いて助かったが、今更元に戻すのも混乱するし、最後までこのままいくしかない。


2022年1月9日(日)
 穏やかに晴れて過ごしやすい。「11時に行きます」の宣言通り、開店直後にTさんが現れた。続いてUさんが暮れに売約にした杭州を取りにくる。黄さんの松村鉢と朝顔鉢も持って大きな荷物になったが、「春風」と刻印のある朝顔鉢はこれで終了した。
 午後からOさん、Mさん、Wさんも顔を見せてくれる。Mさんが「万字」を欲しいというので、黒崎万字を持って行ってもらう。黒崎先生に、「これは間違いなく黒崎万字だ。貴方良く咲かせたね」と褒めていただいた上、竹を削ったラベルの裏表に「萬字」と「鴛湖第一梅」の文字を自筆で書かれた大切にしているラベルだ。大事なものは高齢者が抱えているより、若い人に譲って世に残していく事が大切と考え、是非受け継いで欲しいものほど先に行き先を決めている。「万字」はあの時から一時弱ってしまったが、勢いを回復してきていた。行った先で又立派に咲いてほしいものだ。
 「文山紅柱蘭」の花芽が育ってきた。今日写真を撮るため店内に入れたら、丁度見えたwさんが「動かすと機嫌が悪くなるからそのままで咲かせた方がいい」というので、開くまで又作場に戻した。一度花が咲いたが又咲かなくなって、久し振りに花芽を着けてくれたのだから是非花を見たい。原種のシンビジウムのつぼみが丸くなっても、店内に入れると咲かないまま色が変わってしまった事が何度かあったが、やはり動かすと駄目という気難しさのためだろうか。Wさんが「観梅」のつぼみが膨らんできたのを展示してくれた。花間を取って3花ついている。まだ横を向いてないからもう少し時間がかかるが、やはり存在感抜群だ。
 明日は休日の月曜日なので営業し、今週は火水が定休日になります。


2022年1月8日(土)
 昨日の朝は滑る雪の上を恐る恐る歩いて駅に向かったが、帰りはすっかり溶けて道路は乾いていた。車の通らない日陰の細い路地に、固まった雪が白く残っているだけ。あの雪が1日で無くなってしまうなんて驚きだ。家に帰ったら自分の車のフロントガラスの上に数センチの厚さの雪、車の陰は凍ってツルツル。ここが一番雪があると笑ってしまった。
 今日は眩しい青空。昨日道路状況を確認しているので迷わず車で来た。昨日送った蘭の行方が気がかりだったが、無事受け取ったとのメールをいただいて安堵する。
 年末年始の休みが終わった途端の雪で、道路は空いている。目の前の246もガラガラ。まだ本格的に動き出してないようだ。暮れには忙しくて大掃除も出来なかったし、年始も慌ただしく過ぎてしまった。今日は静かなので落ち着いて店内の掃除をする。ようやく日常が戻ってきたようだ。


2022年1月7日(金)
 久し振りに雪が積もった。今日は晴れて青空になったが、冷え込んでいて夕べの雪が凍っている。たくさん残っているところはそれなりに踏みしめて歩けるが、薄く残った雪が凍っているところは滑って危ない。足を下ろすところを選びながら、小幅でちょこちょこ歩くから時間がかかって、大分早く家を出て正解だった。駒澤大学駅を出ると、車道はさすがに雪は無いが、歩道の雪かきをしてない部分は滑って怖い。スコップの先端で氷を割るようにして雪かきをしている人が何人もいて、「お疲れ様です」と声をかけながら店に着いた。
 すずき園芸の前は雪かきをしてくれたのか全く雪は無い。今日は京都の山本さんと劉さんが見える事になっていて、ずい分早く出発したのだろう、開店の準備をしているところにもう到着した。メールでのやり取りはあったが、直接顔を合わせるのはずい分久し振りだ。コロナのせいで遠方のお客さんとは荷物を送る事が多く、ゆっくりおしゃべりする機会が少なくなった。午後まで色々な話で楽しい時間を過ごした後、大きな荷物を抱えて次の目的地の本屋さんへ。明日、明後日は蘭花村の杭州寒蘭展。「明日は浜松です」とお忙しい。
 午後Mさんが年始の挨拶を兼ねて展示の蘭を持って来てくれた。台湾寒蘭素心の「露声」、早くも咲いている朶朶香「吉祥紫仙」、蓮弁蘭黄花の三点。これから色々咲いてくれば又展示していただけるだろう。Iさんに杭州を持って来てもらう事になっているが、思いがけないこの雪になって、蘭を抱えて遠方からは無理。注文の方には天気が回復するまでもう少し待っていただくしかない。
 年末以来ですぐにでも水をやりたいが、初日は特に乾いている鉢にだけ、昨日は発送に追われて今日ようやく全面的に水やりができた。委託品の整理などする事がたくさんあって、早く用事を片付けて春蘭に向き合いたい。


2022年1月6日(木)
 東京でも雪の予報で、帰りの事を考えて電車で来た。あれほど毎日乗っていた田園都市線だが、駒澤大学駅を下りたのも2年振り。駅を出たらまだ降ってなかったが、丁度店に着いた頃「雪かな?」と少し舞っているのが見える。そのうち白くなってきた。
 今日は発送が3件あって、浩司さんに手伝ってもらって梱包し、ヤマト運輸に引き渡した。しかしこの雪では高速道路などの状況によっては、時間指定は勿論、配達さえ遅れるかもしれない。正月早々こんな事になるとは思わなかった。ずっと晴天続きだったのに、やはり冬は冬だ。
 雪の中郵便局まで行ってきたが、植栽のところは雪で白くなっていたものの、道路はまだ舗装が見えていた。しかし、都内でも大雪警報が出され、場所によっては鉄道も危ういところが出そうだ。4時過ぎには外は真っ暗。今日は早く帰る事にする。


2022年1月5日(水)
 あけましておめでとうございます
 昨年中は大変お世話になりましてありがとうございました
 今年もどうぞよろしくお願いいたします

           ★       ★       ★

 今日から2022年の営業がスタートした。有難い事に暮れから青空が続き、天気に恵まれたお正月だった。今朝も東に向かって車を走らせると、太陽が正面でまぶしい。ニュースでは日本海側の大雪を伝えているのに、申し訳ない気持ちになる。
 早く店に着いて郵便受けを開けると、何枚か年賀状が届いている。店をやっているのだからこちらから出さなくてはいけないのに、いつも5日に来てから年賀状作成にかかる。暮れは杭州寒蘭展のため毎日帰りが遅くなって、年賀状の事が気になりながら毎年同じ事を繰り返している。早速書いて、近くの郵便局に出しに行く。
 今日は陽射しはたっぷりだが風が強くてとても冷たい。部屋の中も冷えているので暖房をつけたが、エアコンが座っている机の頭の上にあるから、エアコンからの風で机の上の紙類が飛んでしまって仕事にならない。少しつけて暖めてからスイッチを切って仕事をするという繰り返しだ。
 久し振りのIさんがようやく姿を見せる。暮れに杭州などは全部一旦作場に下げておいたので、今日はまだ店内は鉢や本ばかり。せっかく見えたのに申し訳ない。夕方一段落して、蘭を少し店内に入れる。
 暮れに注文を受けて荷造り発送するものがいくつもあり、発送の箱だけは用意したが、明日は梱包に追われる事になる。急がないものは明日出せないものが出るかもしれない。明日も早く来ないと。


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