ホームページ大作戦

 □ 8、フリーズ、フリーズ、


 まずホームページビルダーをインストールしたが、楽に作ろうと思っても、用意されたテンプレートの中には、古典園芸の店にふさわしいイメージのものはなかった。
やはり部品を一つ一つ考えていかなくてはならないだろう。
 

 今までパソコンに向っても、ワードかエクセルか、あるいはインターネットでホームページを見るか、メールの送受信位しか出来なかったから、常にデスクトップは片付いている状態だった。


 ところがN先生は、一度にいくつものアプリケーションを立ち上げて、それを切り替えながら作業をしたり、検索したりする。
タスクバーはいつも満杯状態だ。
「あー、これがパソコンか!」
とそばで見ているだけでも本当に勉強になったが、目まぐるしく画面が変わり、どこをクリックしているのかついていけない。
度々ストップして解説してもらい、ノートに書いておくことにした。


 パソコンを買った時に「パソコンノート」を作って、困った時の問い合わせ先であるパソコンショップ、ソニー、エプソン、東急CATV、マイクロソフト、キャノンなど、サポートセンターの電話番号、時間帯などの情報、問い合わせる時に聞かれるそれぞれの製品名、ID番号を一つのページにまとめて書いておき、そのノートを片手に電話をすればいいようにしておいた。
もちろんN先生の電話番号も。
これは大いに役立って、発生したトラブルとその解決方法など、何でも書いていった。


 ところでサポートセンターというのは、どうしてあんなにつながらないのだろう。
時間ももっと長くして欲しいし、小さなこと一つに引っかかってしまうと、そこでストップしてしまう。
だが1週間の疑問は、日曜日の午前中にはすべて解決した。
N先生にパソコンを前にしてじかに聞けるというのは、本当にありがたかった。


 そうやって、ホームページ以前の質問が多いものだから、肝心の方は一向に進まない。
そして困ったことに、たくさんのアプリケーションを立ち上げて操作していると、毎回必ずあの失礼な「不正な処理…」が出て、パソコンがフリーズしてしまうのだった。
再起動する無駄な時間を省くため、用の済んだアプリケーションはなるべく終了させて、デスクトップのお片付けを心がけていった。


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