□ 21、困ったウィルス 2001年11月に入ってついにウィルスメールがやってきた。 件名が「Re. 」というもので、添付ファイルがついている。 猛威をふるっているという Bad Trans.B なのか。 話には聞いていても、実際にウィルスに接するのは初めてだからビビッテしまう。 これが毎日来るようになってしまった。 Norton Anti Virus が入っているのだが、今まで働いているという実感がなかった。 けれども毎朝 Outlook Expressを起動した途端、大きな「警告!」の文字がでて、 「ああ、しっかり仕事をしているんだな」 と実感する。 実感できるのはいいが、気持ちのいいものではない。 毎朝一番の仕事は、ウィルスメールを削除する作業になった。 お客様に聞いてみても、みな「じゃんじゃん来る」という。 急にウィルスのことに関心をもつようになって、HPなどで調べてみると、添付ファイルを開かなくても、さわっただけで感染するウィルスもあるという。 今はやっているのは、アドレス帳に登録してしてあるところに、自動的にウィルスメールを送りつけるというものだ。 自分のパソコンが感染していることに気がつかない場合もあって、知らずにウィルスをばらまく結果なってしまうという。 恐ろしいことだ。 いつもメールを下さるお客様からも、あきらかにおかしいメールが来て、すぐに削除した。 そのあとすぐに来店されたので聞いてみると、メールを送った覚えはないという。 「これはきっと感染しているから、対処した方がいいですよ。」 すぐに開かないように電話をしたりして、帰ってから調べると、やはり感染していたという。 復旧まで大変な思いをされたそうだ。 ウィルスに感染すると、自分一人被害者になるだけではすまないで、加害者になってしまうところに問題がある。 そうなっては大変だから、削除する作業もドキドキだ。 自宅の個人用パソコンにはウィルスメールは来ないから、HPをやっていることと関係があるのだろうか。 そんな時、IE 5.5 Service PackUにバージョンアップすると、ある程度防げるという情報があった。 東洋蘭ネットワークのメールニュースでも、これにするようにと書いてある。 早速 Windows Update を試みるが、最近PCの調子がおかしくなっていて、ダウンロードができない。 いろいろな方向からダウンロードしようとするが、途中でエラーになってどうしてもできないのだ。 イッツコムに聞いてもトラブルは無いというし、ソニーに問い合わせても、再セットアップしかないようだった。 そうこうするうち、一切ダウンロードができなくなった。 ウィルス定義ファイルの更新もできないし、動きも極端に遅い。 ワード、エクセル、HPの更新など、通常のことはできるから、社長はこのパソコンがおかしいといっても実感がないようだが、このまま放っておくことはできない。 ちょうど杭州寒蘭の時期だったので、パソコンにくわしいお客様がいつも来ていて、見てもらったがやはりだめだった。 自分の技術が未熟だから、パソコンがおかしいのか、自分のやり方がまずいのか、自信がもてなかったが、やはりPCがおかしくなっていたのだった。 再セットアップは、HPを作りはじめた頃あまりにもフリーズするのでやってもらったが、あの頃とは比べ物にならない位、保存してあるデータが増えている。 N先生にトラブルの相談をメールするが、返事が無い。 何とかしなくてはと思いながら、ずるずると日にちだけが経っていった。 |