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2014年12月28日(日)
 いよいよ年内最終営業日になった。1週間の休みに備えてまずは全面的に水やり。HPの杭州2014に追加する作業をする。その後普段掃除がおろそかになっている場所を今日は少し丁寧にきれいにする。入口には角松とお飾り、棚には鏡餅を飾った。店の外に貼り出す年末年始の営業のお知らせを印刷しようとしたら、「プリンタがオフラインです」のメッセージが出て印刷できない。ケーブルを差し替えたり電源を入れ直したりしても改善されない。お飾りを取り付けにきてくれた鈴木さんに見てもらったら、プリンタの設定が別のプリンタになっていた。杭州寒蘭展の案内状を印刷した時プリンタが不調になって、途中から拓也さんのプリンタを借りたが、その時の設定のままだったのだ。これを切り替えて印刷し、外に貼り出す。
 午後からは海外赴任で一時帰国中のTさんが顔を見せる。このために花を切らずに置いてあったので、夕方くたびれてきた花を切って何鉢か作場に戻す。4日から始まる新年にも、まだ多少花は残っていそうだ。
 本年も大変お世話になりましてありがとうございました。新らしい年も又何卒よろしくお願いいたします。どうぞよいお年を!


2014年12月27日(土)
 日差しはあるが強い冷え込み。朝の各駅停車で、ドアが開く度に冷気が忍び込む。店に着いて今日は暖房をつける。
 杭州2014の写真を撮り直して、一部写真を差し替えた。又一緒に入荷した国内栽培品のお買い得品が7鉢あって、これも出来るだけ追加して載せたい。
 花の写真をどの明りで撮るのが一番実物に近いか。あちこちで試しているが、いまだに気に入った場所がない。雑誌に出ているような写真は確かにすごいが、実物を知っている目で見ると、こういう色ではないと感じることがある。あまりに強調し過ぎず、見た目に忠実な風に撮って載せたいのだが、見た目と言っても棚の上で見るのと、暗いところで見るのとでも違っているのだから、不可能なことではある。何しろバカチョンのコンパクトデジカメなのだし。
 今日撮った場所はいつも座っている机の上。後ろの壁に黒のグラデーションペーパーを掛けてある。他に置くところがないから置き場として掛けてあるのだが、これを利用してデスクライトだけで撮っている。ここなら自然光と違ってその日の天候に左右されない。少しライトの位置を動かすだけで撮りたい時に撮れるから、しばらくここを撮影場所にしてみる。但しグラペの上にエアコンがあるから、撮影の時は暖房はオフに。
 年内は明日までだが、今日も駆け込みで買い物に来てくれる人がいる。明日は一週間の休みに備えて水遣りなどする事が色々ある。1年があっという間だ。


2014年12月26日(金)
 作場の植物育成用蛍光灯を追加注文した分がこの間送られてきた。今日それを取り付けてもらう。夕方完成して電気が点くとやはりずっと明るい。鉢を置く棚がカタカナの「ヨ」の形になっていて、これまで試しに設置した分がその一部だけを照らしていた。今はヨの横棒1本が点いてないが、全部で5台がそれぞれの棚の上で照らしている。しばらくこれで様子を見る。脚立を立てるために床に置いてあったものを片付けたついでに、作場の大掃除もする。
 杭州寒蘭2014の写真をHPに載せる。写真があまりはっきりしなくて撮り直したいのがいくつかある。時間があればということで。
 注文の蘭を送るための梱包があって、段ボールを出してくる。今まで使っていたのが終わって、大分前に注文してしばったまま積んであったのを取り出す。出してみるとこれまでの箱と仕様が違う。長い部分がたくさんのホッチキスで留めてあって、いきなり長い筒状になってしまう。そのままでは蘭を固定することができないので、仕方なくホッチキスを外して梱包をする。頑丈なホッチキスなので、たくさん外すのは大変だ。これを外す道具というのがあるのだろうか。今は目打ちで力づくで外すしかない。同じものが送られてきたと思ってひもでしばったままにしておいたのがいけなかった。
 年内の営業はあと2日。追われるようだ。


2014年12月25日(木)
 又寒さがやってきた。朝から撮影をしてHPに杭州寒蘭(2)を載せる。詳細写真のリンクの方は途中までで時間切れ。明日続きの作業をする。


2014年12月24日(水)
 穏やかなクリスマスイブ。展示品を下げに来たIさん、新たに持ってきたUさん、売り物を持ってきたKさんなどで夕方まで店の中は足の踏み場もない。遅くなってから店内の蘭に水遣りしながら、新たな売り物を棚に並べる。たくさんの鉢が追加されたが、バランスを見ながら何とか棚に収める。花は盛りを過ぎているが、素心や濃色紅サラサ、広弁広舌など色々入荷。明日できたら写真を撮って載せたいが、できるかどうか。今日入荷のものは1月12日まで滞在する。期間限定に加えて年末年始の休みも入る。急がないといけない。


2014年12月21日(日)
 朝新橋に直行。午前中一杯ゆっくりと展示会を見せてもらう。12時少し過ぎに店に着くと、間もなくこちらもにぎやかに。夕方Nさんが品物を選んで行ったが、夕方までの時間があっという間。水遣りをして帰る。


2014年12月20日(土)
 降っているのに突如瞬間的に日が出たりする変な天気。昨日までの厳しい寒さは一段落したらしいが、雨で暗く暖かい感じはしない。入口の戸はまだ塞いてなかったが、今日透明波板を立てて塞いだ。透明といってもこれがあると見通しが無くなる。杭州まつりまではオープンの方がいいと思って塞がないでいたが、今日から入口の戸も閉めておく。OPENの札と立て看板が営業している目印になっている。
 少しづつ飾ってあった杭州を植え替える。今日株分けした分はどちらも根が良くて安心して割れた。どれもこういう風であってほしいが、バックに根が無いという事はよくあって、実に困ったものだ。

 今日の午後と明日は新橋の華僑会館での展示会。「見に行ってきた」とUさんが帰りに寄る。明日の朝は白石も見に行くので午前中は留守。早く帰るつもりだが、遅くなる事もあるのでゆっくりとお出でください。

2014年12月19日(金)
 明日あたりから寒さが緩むらしいが、今日はまだ冷たい。飾ってあった杭州で花が終わってきたのを少しづつ植え替える。この週末に入口側も塞いで、本格的な冬支度をするつもり。株分けするものがあって鉢を開けると、全体的にはいい根だがバックにはほとんど根がない。分けたものは生の水苔で根巻きにする。いくつかは結局分けられずにそのまま植え替えた。


2014年12月18日(木)
 北海道は猛吹雪。爆弾低気圧だそうで、死者も出たし、日常生活に大きな支障をきたしている。東京都内でも今日はマイナスになって、頬に当たる風が刺すようだ。日中の最高気温も一桁だというので、厳重に厚着して出かける。
 表に出してある生の水苔が凍っているかと思ったが、厚地のビニール袋に入っていて、店に着いた時には凍ってなかった。先日の杭州まつりの時に蘭花村の村長が持ってきてくれた貴重品だ。今年の1月に入手した生の水苔は、きちんと発泡スチロールの箱に並べておいた分は枯れてしまった。ポリ袋に入れっ放しだった方は、ずい分後まで生きていたから、今回は経験を生かして保存する方法を考えた。透明な厚い袋にゴミを取り除いた水苔を入れ、底の両隅を切って水が流れるようにする。袋の口は少し狭めてあるが開いている。この状態で袋に水を入れ、外の日が当たる棚に置いておく。これなら乾燥することはないし日も当たるから、少しでも長く生きているのではと考えた。まだやったばかりでうまくいくかどうか分からないが、何となくできそうな気がしている。以前の店は発砲スチロールの箱でよく育っていたが、環境が変わったので同じやり方ではできなくなった。生の水苔が常時身近にあれば便利だから、何とかトライしてみたい。この間これが欲しいといって買いに来たYさんが、「うちの田舎に行けばその辺にある事は分かっているんだけど、往復するのに何万円もかかる」と言っていたが、都会で手に入れるのは大変なのだ。


2014年12月17日(水)
 午前中に荷物を受け取るため朝早く家を出る。昨日の雨が日陰では凍っていて、すごい冷え込み。北の方は猛吹雪で大変な事になりそうな予報だ。店内はいつもは暖房が要らないが、今日初めて少しの間暖房をつける。作場の方に下げてあった店の杭州を出してきて空いた棚に並べるが、もう盛りを過ぎたものが多い。それでも「孤峰」は捧心を閉じたまま、もう1ヶ月も咲いている。毎年最後の最後で実力を再確認している。
 何人かが来てくれて、展示品を持ち帰ったり、新たに持ってきて飾ったり。20、21日(土日)は新橋華僑会館の中国蘭展。日曜日の朝直行して見てきます。


2014年12月14日(日)
 金、土の杭州まつりは楽しくにぎやかに過ぎ、今朝は一番で上野グリーンクラブに直行。昼前には店に着いた。間もなく蘭花村の村長や両Sさんもやってくる。今日は撤収だが、雑誌の撮影があるというので片付けずに待つ。2時ごろから始まると狭い店内のこと、人のいる場所がなくなるほどだ。本格的な撮影を目の前で見るのは興味深い。夕方までかかって写真を撮り、それから杭州まつりの撤収にかかる。夜になってぐっと冷えてきたが、昨日も遅くなって水をやる暇もなかったから、水yりして帰る。明日はぼろ市。


2014年12月12日(金)
 雨の心配はないが曇りがち。蘭花村から早く来るというので、9時20分頃には店に来ている。準備をしていたら間もなく車が到着。手伝いの両Sさんと荷下ろしする。昨日まで店の棚を飾っていた自前の杭州は花をつけたまま一時作場に下げて棚を空ける。蘭花村の例の苔を張った石鉢が並んで、棚の雰囲気が一変。頼んでおいた生の水苔も来て、早速植え込みに使った。今回は神代植物園、上野グリーンクラブと展示会をしているから、そちらに出品しているメンバーは来られない。それでも色々な人が顔を見せてくれてにぎやかだった。明日は定時に始まるが、明後日日曜日は上野に直行するので、午後からの営業になります。


2014年12月11日(木)
 細かい雨が降ったり止んだり。しっとりした空気で寒さは収まった。朝乗った電車で具合が悪くなった乗客の救護があり、しばらく電車が止まった。もう通勤ラッシュが過ぎた時間帯なので普段はそれほど混雑しないのだが、久しぶりに押し合いへし合いの満員電車に乗った。駒澤大学駅でどっと TD>2014年12月10日(水)
 昨日から神代植物園の杭州寒蘭展が始まった。日曜日が最終日で、いつものように初日の火曜日に見せてもらう。今年は開花時期が丁度良くて、杭州寒蘭と紫秀蘭が見事に展示されていた。
 寒気が入っていて今日までは冬の寒さ。明日は雨が降って冷え込みも一段落するらしい。月曜日に期日前投票を済ませ、昨日は神代植物園。金土はここの杭州まつり、日曜日は上野グリーンクラブに直行して急いで帰り、午後からは雑誌の撮影。21日(日)は新橋の展示会。年末の慌ただしさも加わってこの時期は忙しい。
 12日の杭州まつりに生の水苔を持ってきてもらう事になっている。小分けした売り物も作ろうと思うので、根が悪い株を根巻きにしようと思っている人はぜひ!。


2014年12月6日(土)
 強烈な寒波が早くも日本にやってきた。あちこちで雪のための事故が起きている。東京は雲ひとつない眩しい青空だが、真冬の寒さに皆しっかり着込んでいる。寝ていても今朝の寒さはいつもと違った。
 ようやく今日「挿雲」の花を切る。一番下の花がそろそろ限界。「もう勘弁して」と言っている。売り物として小さく分けた方の株だが、見本の大きい方を持っていかれてしまったから、これを大事にしないといけない。本来ならもっと早めに切るべきだが、もう1ヶ月も咲かせてしまった。毎日見ても見飽きない好きな花を切る事ができないのは困ったものだ。
 午前中燦々と日が射していたのに午後から急に曇ってきて、一時はみぞれ交じりのような雨になった。寒い中Iさん、Mさん、Kさんなどが来てくれる。急に日が陰ったので撮影できるようになり、合間を見て花の撮影をする。


2014年12月5日(金)
 昨日の雨は1日限りで今朝はもう上天気になった。後から咲いてきた花を店内に飾るため、長く咲いている「洞庭湖」、「翡翠環」、「滄海」などを、花を咲かせたまま作場に下げてある。杭州寒蘭は香りが無いとよく言われるが、そんなことはないと私は思っている。実際室内に入れっ放しにしていると、ほとんど香りを感じないが、外の空気の通る作場で、午前中の日が高くなった時間帯は、芳香を感じる。今日は作場を見ていて「翡翠環」の前で「あーいい香り」。
 朝からSさん、Hさん、Tさんらが来てくれる。昼過ぎは白いカーテン越しに日が射しこんで、窓側の花は眩しくて見にくい。曇りの日はここはきれいに見える場所で、いいものを並べてあるのだが、一定時間は写真も撮れない。注文の花を荷造り、発送した後、ようやく撮影にかかる。


2014年12月4日(木)
 朝から太陽が全く顔を出さず、寒さは本格的。12月下旬くらいの陽気らしい。天気は下り坂と言っていたが、その言葉通り午後には降りだした。昼間でも暗い空。
 ここへきて咲き始めたのは最近入ってきた花。昔からの杭州は何とか保っているが、もう1ヶ月も咲いていて、切らないと可哀そうと言いながら咲かせている。咲く時期が完全に分かれてしまっている感じだ。新しい品種がぼつぼつ開いてきて、配置を変えながらバランスを取る。紅系の色花は、咲いてからも徐々に色を加えてきている。


2014年12月3日(水)
 カレンダーが残り1枚になったのに相応しい寒さになった。晴れているので日中はそこそこ暖かいが、朝晩は一気に冷え込んだ。月曜日にかなりの雨が降り、昨日は風が強かったので、紅葉はほとんど落ち葉に変わってしまった。悪天候で延びていた「はやぶさ2」の打ち上げが今日無事に成功した。
 休み明けの今日は「八つ山」、「柳圭女」などいくつかが割れ始めた。Iさんが展示品を持ってきてくれたので、長く咲いている株を交替させる。電話が何本もかかり、暮れの忙しい中を見に寄ってくれる人もいて、杭州寒蘭展らしくなる。今日は撮影する暇がなかった。


2014年11月30日(日)
 荷物があって車で来る。時折日が出たり曇ったりだが、気温は高くコートは要らない。1週間ほど前よりイチョウの葉は一段と黄色味を増し、朝日を透かして金色に輝いている。所どころ緑が残ったグラデーションも、並木として見ればとてもきれいだ。これが落ち葉を掃除するとなると恨みに変わるのだから、人間は勝手なものだ。
 昨日たっぷり降ったので、空気がしっとり。最近湿度が高い日が続くのは、風邪をひかないためにもいいし、何より杭州寒蘭がきれいに咲く事に貢献している。昨日来たEさんにも、「今年は今までで一番良く咲いている」と褒められたばかり。これは決して腕ではなく、しっとりした空気のためかもしれない。とに角咲く時に乾燥させないように心掛けている。作をして咲いた株が段々売れていって、新しく開いてきた花に交替させる。
 太陽が低くなった冬の窓際は、外から明るい日が射し込んで、日中は完全に逆光になってしまう。一番写真を撮りやすい場所なのだが、毎日都合のいい時間に撮影ができない。午後から何人か来てくれて、一部だけ「杭州寒蘭2014」に追加する。


2014年11月29日(土)
 雨の朝だったが、家を出る頃には日が射してきた。外に出ると、もわーっと異様に暖かい。空は墨色の濃淡と真っ白と青とにまだらに塗り分けられていて、遠くの空には濃い墨色が渦巻いている。変わりやすい天気で傘は手放せない。案の定駒澤大学駅に着くと、一面の曇り空。もっとも246号線は上を首都高3号線が通っていて、空は細切れにしか見えないが。
 店を開けると間もなく雨が降りだした。昨日の朝は作場がそれほど乾いてないと思ったが、帰りがけに見ると水遣りが必要な感じ。もう帰り支度をしてしまったから、明日の一番で水を遣ろうと決めて帰った。ところが今日は嘘のように表面がしっとりしている。雨は全く当たらないのだが、湿度がある日と乾いた日では全く違う。雨の日にまだ大丈夫と思って帰ると、翌朝はカラカラだったという事があるから、見た目に騙されないようやっぱり水を遣る。昼間でも外は暗い。
 杭州マニアが何人も来てくれて、遅くまでにぎやかだった。


2014年11月28日(金)
 曇りがちだが気温は高め。日が出ない時は窓の前が逆光にならないので、昼間から写真が撮れる。昨日「今年はネットに売り物の写真を出さないんですか?」と言われた。新着の4000円均一は、大分売れてしまったのと、輸送で花が傷んでいたので、手間のかかる撮影ができないでいる。写真を見て注文できる形にするのは中々大変なのだ。新着の杭州が入ったときは、花が元気なうちに紹介しなければならず、遅くまでかかっても、いつも最優先でやっている。今年は選別品がまだ届かないので、早めに咲いた自分の店の栽培品を載せることにした。これまでも咲いていたのだが、あらためて取り上げないで終わっていたのが常だった。花着きはたくさんあり、撮影とHPの処理は少しづつしか進まない。何日もかかるだろうが、少しづつ花を追加していく事にする。ずっと栽培して、何度も花を見ているものばかりだ。
 Uさん、Aさんが来て、株分けなどでバタバタする。


2014年11月27日(木)
 2日間冷たい雨が降った後、やっといい天気になった。昨日は真冬のような寒さだったのが、今日は暖かい日差しのポカポカ陽気。1日で10度は違っていると思う。これほど寒暖の差が激しいと人間も大変だが、蘭の作場も気になる。今のところ半分だけ閉めて、片側からは空気が通るようになっているので、対応は出来ていると思うが。
 今朝来たら「珠峰雪」、「翆衣」など、何鉢が開きだしていた。まだ上を向いているのがいくつかあるが、今週、来週あたりが一番見頃だろう。早いのと遅いのでは随分差があって、一度で全部を見るのは中々難しい。10月末から咲いているので、早咲きのはそろそろ1ヶ月近くになる。いつまで元気な姿で咲いているかだが、趣味家ならそもそもそこまでは咲かせないだろう。


2014年11月24日(月)
 雨の心配はなさそうだが曇りがち。予報では18℃位まで上がるというが、陽射しが無い分体感温度はあまり高くない。我が家で作っていた杭州のうち、つぼみがついたのを少し持ってこようと荷物を作ったが、電車で来るにはちょっと重いので、久しぶりに車で来た。246は東京都の木であるイチョウが街路樹になっているが、日当たりのいいところはかなり黄色く色づいて実にいい景色。休日で空いているし、いいドライブだった。
 月曜日だが何人か来てくれて楽しいおしゃべり。作場から開いてきた杭州を少し取り込んだが、色花はもう少し先になりそうだ。


2014年11月23日(日)
 今日もポカポカの上天気。朝早く家を出て上野に向かう。三連休の中日ですごい人出だった。歩いていると暑くなって上着を脱いでしまう。東京香蘭会の展示はいつもながら見事だ。作もいいし、飾り方も神経が行き届いていてすばらしい。「きょうのショット!」に出そうと思って何枚か写真を撮った。ところが店に戻ってデジカメを開けてみたら、カードリーダーに対応していないメディアだった。いつも使っているカメラは店に置きっぱなしにしている。直行するからと自宅にあった別のデジカメを持って行ったのだった。パソコンに取り込めないのでは仕方がない。別の手を考えよう。
 午後からはお客さんが来て色々と品定め。今年は良く咲いているとの評価だった。閉店時間までにぎやか。
 明日の月曜日は休日なので営業し、今週は火・水が休みになります。


2014年11月22日(土)
 早朝は空一面のうろこ雲に朝日が射して、珍しい幻想的な光景に感動した。それが家を出る頃には、全天真っ青な空に変わっていた。あの雲はどこに行ったのか。気温も20℃近くまで上がるというので、いつもより薄着で出かける。
 杭州ファンが何人か来てくれた。明日は朝上野東照宮に直行して、東京香蘭会の寒蘭展を見てくるので、午前中は留守します。昼ごろには帰っているつもりですが、ゆっくりとお出かけください。


2014年11月21日(金)
 昨日帰る時は本降りだったが、今朝は一転雲ひとつない青空。暖かい日差しに空気がしっとりとして、いいお湿りになった。気持ちの良い天気に出かけてくれた人が何人かいて、4000円均一の根巻きもいくつか無くなった。


2014年11月20日(木)
 一段と寒い朝。土曜日に作場の冬囲いをしてもらって良かった。次々と咲いてくる杭州が、いきなり強い冷たい風に当たらないで済む。暗い空だったが午後から雨が降りだして12月下旬の気温になった。午前中に地震があってちょっとびっくり。
 「きょうのショット!」に使った「漱玉」は、姫杭州と言っていいだろう。花の大きさは5p足らずで、一番長い葉が30pほど。2花咲いた天の花で26pの高さだが、葉が垂れているのでこれでも上へ抜ける。全体として小さいなりにバランスが取れていてかわいらしい。これも白石が好きな花で、もう14年も作っている。
 一方花茎が長く天の花まで65pというのが「霓裳」。花の大きさは8pを超え、うちの杭州では最も大型。大きな垂れ葉で、全体としてゆったりとのびやかな印象だ。それぞれ個性があって、どれか一つを選べない。


2014年11月19日(水)
 このところ乾燥した晴天が続いている。休み明けは又いくつか杭州が開いていた。「白玉壺」、「滄海」、「ひぐらし門」、「朝雲」、「西山」、「霓裳」、「漱玉」、「湖志野」、その他無名のものも、まだ形が決まるまではいかないが、先が割れてきている。
 今日は久しぶりのIさんが訪ねてきてくれる。店が移ってから初めてで、この間近くまで来たのに分からなかったという。一度電話をかけてきて、今日は無事に辿り着いた。昔の話が弾んだ。久しぶりにTさんからはメール。今日はなつかしい一日だ。注文の蘭を荷造り発送。
 朝見たときは水はまだ明日で大丈夫そうだったが、帰りがけに見るともう乾いている。本当に空気が乾燥している。花が咲く時期だから湿度は欲しいと、明日まで待たずに水をやって帰る。


2014年11月16日(日)
 寒いが好天に恵まれた週末だった。昨日から始まった杭州寒蘭展には、やはり杭州ファンが来てくれて、昨日はHPを更新する暇が無かった。今日は割合静かだったが、それでも4000円均一の新入荷株はいくつか出る。残りは16株。
 昨日作場の冬囲いをしてもらった。道路側の開口部と入口と2方向から風が入っていたが、道路側だけ閉じてもらった。入口はもうしばらく開けたままにする。


2014年11月14日(金)
 日が短くなって、昨日家に帰る頃はきれいな星空だった。夕焼けを見ながら帰ったのはついこの間だったと思うと、一年があっという間。今朝はいきなり気温が一桁になり、ダウンを引っ張り出した。晴れているので日中はそれなりに暖かいが、帰りにはこれが必要になる。修理に出してあったプリンタがやっと出来上がって戻ってきた。
 昨日夕方新着の杭州が入荷した。ぎゅっと詰め込んだ梱包のため、花はかなりダメージを受けている。ちゃんと作をして咲かせればこうなるという想像力を働かせて選ばなくてはならないが、その分価格は大サービスで4,000円均一。早速選んでいった人がいる。長い葉や茎がからんでいるので、間を離したり、花茎を直したりして、見やすいように並べる。いいよ明日から杭州寒蘭展。


2014年11月13日(木)
 暖かい日射しが気持ちいい。今日は亡くなった鈴木社長の命日。あれから丁度10年経った。迷いながらも夢中でやってきたが、良かったのかどうか・・。とても褒めて貰えるとは思ってない。今年は気候のおかげで、鈴木さんが愛した杭州寒蘭が実に良く咲いた。花着きも良かったし、それぞれの花がとても魅力的だ。すばらしい花に感激して名前を考えたその時の咲き方をしているのだと感じる。「杭州寒蘭はかなり花が変化するから、3回花を見ないと評価できない」とよく言っていた。その通りで、厳しい評価をクリアしてきた花はどれもいい。あらためて見直した品種も多く、今年の花だけは少しは褒めてもらえるかな?
 鈴木社長が一番好きだった「黄玉山」を「きょうのショット!」に載せた。以前の店では店主に一番近い端が指定席で、横から眺める捧心の白さがお気に入りだった。今年札落ち株に花が咲いて復活したのは「黄玉山」に間違いなかった。これが見つかったために安心して、いいところをお客さんに譲ることができた。昨日入荷した「自然と野生ラン」12月号も杭州寒蘭を特集している。


2014年11月12日(水)
 昨日の休みに神代植物公園まで寒蘭展を見に行った。うちの店ではもう杭州寒蘭が並んでいるから、今から寒蘭展というのがちょっと遅い気がするが、展示されている花はまだつぼみもあるし、作場の環境で随分差があると感じる。今度の日曜日まで。
 月曜日はかなり暖かかったが、昨日はいつ降りだしてもおかしくない空模様。暗く寒い日で少しパラパラしたが、結局傘は必要なかった。今日も曇りがち。かなり冷え込むようになった。
 休み明けは又色々杭州が開いている。「西湖」「清潭月露」「紫極」が咲き始め、「黄玉山」「孤峰」「岳陽」「挿雲」などはようやく花型が決まってきた。完全に開くまでに本当に時間がかかる。


2014年11月9日(日)
 朝降っていた雨が午前中には止んで、昼からは明るくなった。室内は寒くないが、外に出るとやはり冷えている。
 昨日来た人達には店内の杭州を見てもらった。帰る時に作場を見ると又何鉢か笑い出していたので店内に入れて帰った。今朝見ると「上海サラサ」が1輪しっかりと開いている。これは平成16年に上海の蘭屋さんで買ってきた鈴木社長最後の選別品だ。まだこれからという時期で、咲いている中から選んできた株の一つ。その他の持って帰った杭州は、全部展示会で買ってもらったから、今残っているのは2鉢だけだ。あれから10年。未だに条数は多くないものの、今年は良く咲いている。墨系の筋がくっきりしたいぶし銀サラサで、13日の命日には2輪とも咲いているはずだ。
 毎日変化する花を色々と撮影しているが、10枚撮っても使えるのは1枚あるかないか。店の天井が高く、天井についている蛍光灯では光量不足のようだ。補助ライトを使っていても、中々これはという写真が撮れない。時間をずらしたり場所を変えたりしながら日々苦労している。


2014年11月8日(土)
 昨日が立冬だったが、今日はまさに冬の到来。一日中どんよりと暗く寒い。もう冬の支度を急がないと、「朝晩は冷え込む」などという段階ではなくなった。
 案内状が届いたのか、杭州ファンが何人も寄ってくれる。それで話をして思ったのだが、昔の杭州寒蘭はこの時期に咲くのが普通だった。ここ何年か花が遅くて、年末年始に咲いている株が多くなり、12月が最盛期という感じになった。蘭花村などは毎年1月に展示会をしているが、すずき園芸の杭州寒蘭展は、毎年11月中旬からスタートしたものだ。今年は花が早くて、この時期にぴったり合ったが、今咲いているのは、ほとんど昔から栽培している品種。最近になって入手した品種はまだつぼみが固く上を向いている。やはり産地が違うということだろうか。


2014年11月7日(金)
 いい天気になった。昨日雨が降ったのに今日は又乾燥していて、おまけに風もある。店内に入れた杭州を下して水を遣る。作場なら簡単だが、棚に並べると途端に水やりが大変になる。外の植物もカラカラで、日が陰るのを待って水やり。作場の蘭は朝はまだ大丈夫だと思っていたが、帰りがけにみるとやっぱりカラカラ。結局全部水を遣る羽目になった。作場に2台ついている扇風機を、1か月ほど前に1台止めたが、今日もう1台も止めた。そのうちもっと寒くなったら冬囲いということになる。
 花の咲く時期になるとお客さんも顔を見せるようになり、電話も多くなってきた。昨夜案内状を出したので、明日あたり着くことだろう。
 「孤峰」が咲いてきたが、この色合いはやはり格別だ。ベタに色が乗るのではなく、赤い筋と緑の筋がくっきりとしていて、光沢のある深い紫になる。それぞれの筋が濁りのない色で艶がある点が魅力的だ。今は咲いてきたものを片っ端から撮影している。


2014年11月6日(木)
 電車の中で明らかに風邪をひいている人を見受けるようになった。これから杭州寒蘭展に突入だから、今風邪をうつされるわけにはいかない。健康管理が大事だ。曇りから弱い雨になったが、気温はそれほど下がってない。
 2日間の休み明けに見ても「黄玉山」はまだ完全に開かない。11月1日には先が割れていたからそろそろ1週間になるが、主弁はまだ上がらない。ゆっくりゆっくり開いて花型が決まるとそこから崩れない品種。開き始めた「孤峰」も終わりまで形が変わらず、最後はつぼみの形に戻るという数少ない品種だ。濃緑色の「昆明湖」は、寒い中で咲かせると主弁が後ろに反り、その後戻って落ち着くという花。ところが今年は早く咲いたためか、今のところ三角咲きのきちんとした形を保っていて美しい。黄さん選別の昔の花は、皆山採りの中から命名されたものだ。今年の「昆明湖」を見ると選ばれた事に納得。店の中は寒さもこないから、ここで咲かせている事が良かったのかもしれない。風が通っていた以前の店と違ってこの環境は仕方なしだが、案外悪くないようだ。
 札落ちから「黄玉山」が判明して並べてある2鉢は、5花と6花だが、花の進行具合が全く一緒だ。花間も花茎に対する角度も同じ。大体個体差があると、弁先が離れないのに舌だけが下りるタイプ。先が割れてきても舌が中々下りてこないタイプ。主弁が遅く上がるタイプ、同時に開くタイプ。実に個性があって、開くときの癖は決まっているのが面白い。
 「岳陽」、「清潭月露」、「二湖」、他の無名も続々開いてきて店内に入れる。今日帰りに展示会案内状を投函するつもり。


2014年11月3日(月)
 11月3日のパワーはやっぱり侮れない。週間予報では珍しく雨だったが、ふたを開けるとスカッと晴れた。晴の特異日の面目躍如だ。
 これも早咲きの「挿雲」が開き始めた。「孤峰」も先が割れ始めた。杭州ファンがそろそろ動き始めた。
 長野から2回目の柿が送られてきた。焼酎で渋抜きして袋の口を閉める。10日経つと完璧だろう。


2014年11月2日(日)
 今日の東京は天気が回復して22℃まで上がった。明日は又冷え込むのだという。まさに季節の変わり目だ。
 朝離れた作場に行って、咲いている寒蘭を数鉢持ってくる。目の前に無いとどうしても植え替えが間遠になり、砂も大分汚れている。先ず植え替えて鉢をきれいにし、店内に飾る。
 杭州寒蘭はどんどん進んでしまって、作場でつぼみが膨らんできたのを棚に並べる。中に入れたのを見ると、「孤峰」、「昆明湖」、「洞庭湖」は黄さんの品、「崑崙」、「黄玉山」、「挿雲」などは昔の品種。他に16年マオサンが2種類。最近の品種はまだつぼみが上を向いている。全く同じ環境で作っていても大分差がある。
明日は休日の月曜日で営業し、今週は火・水が休みになります。


2014年11月1日(土)
 11月に入った。急に年末が近づいた気がする。小雨が降ったり止んだりで暗い空。三連休は天気はイマイチのようだ。あちこちで見ごろの紅葉も、日が出ていないと魅力は半減してしまう。
 昨日葉書を持って帰って、自宅のプリンタで印刷してみた。故障はしてないのだがなぜかマゼンダが強く出て、花のバックのグレイが赤っぽく印刷される。店でプリントしたのと比べると全然違う雰囲気で、普通の景色や人物なら問題ないが、実物の花を知っている目で見ると使えない。今朝早くから拓哉さんに電話して対策を相談。拓也さんの家のプリンタで試してもらうことにした。休みなのに店まで何往復もしてもらって気の毒だったが、これは若干の違いはあるもののいける。そのプリンタを持ってきてもらってドライバをダウンロードし、印刷を再開できた。プリンタは本体価格に比べてインク代と修理代が高すぎる気がするが、これも作戦か。機種が変わるとインクも使えなくなる事が多く、トラブルの時は買い替えるかどうか考えてしまう。余裕をもって早めに印刷するに限るのだが、開花状況などと相談しながら期日を決めるので、いつも直前になってバタバタしている。とに角案内状が完成してほっとした。
 3.11大震災時の札落ちで花がきていた株が昨日笑いだした。今日はもう少し開いてきて舌が見える。「えっ!、ひょっとして黄玉山?」。作場の「黄玉山」を出してきて隣に並べる。2鉢の花は全く同じ進み具合で、花色、花軸の色、子房の色と長さ、舌点、花の角度、どれをとっても「黄玉山」だ。あの時の札落ちのラベルを集めて保存してあるが、その中の「黄玉山」のラベルにある条数とも合っている。早咲きタイプで、亡くなった鈴木社長の好きだった花だ。命日の11月13日には必ず咲いている。今年は札落ちがいくつか解決するのを楽しみにしていたが、いきなり大物が判明した。この花は最後まで形が崩れないから、しばらく経てばはっきりするだろう。毎日目が離せない


2014年10月31日(金)
 今日から連休明けまで傘マークがついている。それほど強く降るわけではなさそうだが、折り畳み傘が離せない。店に着いてすぐにプリンタを試してみる。電源を切って6時間以上放置するという事も解決策の一つにあるらしいが、全く関係無かった。昨日と同じ症状で、マゼンダが強く筋状に乗ってしまって、シアンはほとんど出ない。すぐにエプソンに電話して、結局引き取り修理を依頼する事にした。ひとりでに直る事はないのだから仕方ないが、出来上がるのに一週間から十日かかるというのでは展示会に間に合わない。自宅にメールで送って休みの日に印刷するしかないだろう。来週は月曜日が営業で火水が休みだが、火曜日は古物商の講習会もあるし忙しい。
 黄さんの「昆明湖」が開きだした。つぼみのうちから緑の色がまるで違う。他にも青いつぼみが並んでいるが、緑の濃さは圧倒的だ。葉姿だけでも見当がつくくらい特徴のある垂れ葉で、細い花茎がすうっと伸びている。花間も申し分なく子房が長い四方咲き。杭州寒蘭としての美点を揃えているが、花型は今流行のぽっちゃりではなく、舌もそれほど幅広ではない。1輪の花として写真写りのいいのと、全体として見ていい感じというのがある。いずれにしても、先が割れて白い舌に緑の筋、鮮やかな紅点が現れるともうどれも魅力的だ。他に震災で札落ちになった株、16年マオサン、崑崙などが咲き始めた。すぐ次に控えているのもあり、いよいよ杭州寒蘭のシーズンに入った。


2014年10月30日(木)
 今年は開花が早いと思っていたが、作場の杭州が咲き始めてしまった。もう横を向いて先が割れ始めたのがいくつもある。1週間後には何鉢か咲いているだろう。11月15日(土)から杭州寒蘭展という案内状の印刷を始めた。新着杭州がその頃入荷することになっているし、栽培品も並べられると思う。蘭鉢展の頃にプリンタを使って以来だが、50枚ほど印刷した頃から色がおかしくなった。ヘッドクリーニングを何回やっても改善しない。インクを交換したり、出来そうなことは試したが良くならないのでエプソンに電話してみた。色々話して結局少し時間を置いてみることに。明日何事も無かったようにきれに印刷出来る事を念じて、今日のところは諦める。プリンタを修理に出すことにでもなったらどうしよう。


2014年10月29日(水)
 ぐっと冷え込んだ。日が当たらないところでは朝晩寒くて、暖房はまだ早いし余分に着込むしかない。日中はいい天気だったこともあって、さすがに寒いほどではないが。乾燥した日が続いて鉢の表面は真っ白。先週は金曜日に水やりをしたが、今日たっぷりと水を遣り、肥料と消毒もする。水遣りしながら見ても、もう花茎はほとんど葉上に伸びていて壮観だ。「崑崙」、「孤峰」などはこの間まで真っ青のつぼみだったが、すっかり花間を取り、横を向いて光沢のある黒っぽい色に変わっていた。
 この間渋かった柿を又試してみる。今日はほとんど渋が抜けて食べごろになってきた。そろそろ冷蔵庫に入れないと、ぐずぐずにとろけてしまいそうだ。


2014年10月26日(日)
 薄曇りだが急いで歩くと暑くなる。今日は寒さに対する準備はいらないだろう。毎日天気予報をチェックしないと、着ていくものが決まらない。
 洗った砂は大分乾いてきた。鹿沼土、日光砂、赤ボラをそれぞれ干していても、赤ボラは一番乾きが遅いようだ。用土としてはそれだけ水もちがいいということだろう。これにまとめて洗ってある焼赤玉とゼオライトを混ぜれば完成。自家用で袋詰めしないので、今日混合だけはしておく。
 この間焼酎で渋抜きした柿は、1週間経ってどうなったかと一つ食べてみる。表面は食べられるが中の方はまだ渋く、食べ終わると口の中に強烈な渋味が残って消えない。急いで前の自動販売機に走る。食べごろを見極めるのが難しい。
 亡くなった鈴木さんの同級生Hさんがひょっこり訪ねてきてくれる。香りのいい寒蘭をプレゼントしたいとの事。近くに住んでいるので以前はしばしば顔を合わせたが、考えてみると10年振り。懐かしかった。
 外の山草棚は2階のベランダが庇になっていて、この間まで日照はぎりぎり棚の手前までだった。真夏の直射が当たらないで良かったが、今はセッコクの石付は陽射しの中。太陽が大分傾いた事が分かる。


2014年10月25日(土)
 砂作りには絶好の天気。午前中に日光砂を洗って干し、これらが全部乾けば材料は揃う。売り物も含めて混合砂がたっぷりあると気持ちに余裕があるが、使い始めると無くなるのが早い。作場を見ていていい香りに気づく。中国寒蘭の「大河」が咲いていた。店内に寒蘭が色々咲いているが、室内ではそれほど感じられないが、やはり外の空気が動いて、温度差がある方が香りが強い。案内状は途中までできているが、最後の打ち合わせがもう少しで滞っている。


2014年10月24日(金)
 久しぶりに太陽の顔を見る。今週はずっと雨模様で気分もすっきりしなかったが、今日はやる気が出る。朝来たら外にお客様が待っていて慌ててしまった。植え替え依頼の鉢を持ってきていて、花が一度も咲かないということだった。株は殖えて出来は良さそうだが、もうずっと植え替えてないというので、一回り小さい鉢に植え替える。
 港北のHさんが来てしばらくおしゃべり。黄業乾氏の頃の事情を良く知っている人なので、その頃の話を聞く。その後砂を出してきて洗う。一日1種類づつしか洗えないので、しばらく好天が続いてくれるとありがたい。「秋水」が開きだした。


2014年10月23日(木)
 雨の中を出てきたが、午後は次第に上がる方向。帰り道は傘が要らないだろう。気温はかなり低くて上着を脱げない。
 杭州寒蘭についての昔の記事を読もうと、大分前に廃刊になった「らん」をドサッと出してきてページを繰る。見始めるとこれが中々楽しくなって、関係ないページも興味を持って見てしまう。亡くなった鈴木さんの書いた記事も見つかった。あらためて当時の熱を感じて感慨深い。
 この間柿を分けたSさんが来て、「一つ食べてみたらまだ渋かった」。電話で杭州寒蘭展についてあれこれ相談する。


2014年10月22日(水)
 日中でも15℃前後の肌寒さ。月曜日の午後から降りだした冷たい雨がずっと続いている。週末に混合砂作りを始めたところだが、次の砂を洗うことができないでいる。いい新芽が出ている「竜雪」を植え替えたところで自家用の砂が残り少なくなった。そこで根巻きの束を巻き直す事に。
 何本も立ててある鉢を見ると、段ボールで巻いた底から根が伸びているものがたくさんある。通常、根が傷んでいてそのままでは生育が難しいものを根巻きにしている。表面に「根なし」とか「根1本」とか「根短い」とか、巻いた時の状況をマジックで書いてある。それが皆根が良くなっていて新芽が出ているし、「挿雲」などは根巻きのままで花が着いている。バックを切った時に根が無かった「三世冠」、じり貧になっていた「宝珠の月」、黄さんの「翡翠」など、もう駄目かもしれないと思ったものが復活して万歳気分。復活したといっても生きている間に花を見るのは難しいものもあるが。充分回復したものは根巻きを卒業して鉢植えにしたが、うれしい反面、鉢を掛けるところが足りなくなりそうなのが怖い。


2014年10月19日(日)
 今日はこの地域の秋祭りだ。天気も上々。午後賑やかなお囃子と共に、旧道を通っておみこしがやってきた。店の前は246に合流するところだから、ここに一旦おみこしを下ろして手打ち。しばらくにぎやかに集まっていたが、やがて246に出て進んでいった。毎年見られる秋らしい光景を今年もパチリ。
 いい天気に砂を洗っていたら、長野のSさんからたくさんの柿が届いた。開けるときれいに並んだおいしそうな色。ところがこれは渋抜きしないと食べられない。早速近くの店に焼酎を買いに走る。ヘタの部分に焼酎を塗っているところに柿大好きのSさんが来たので、半分分けする。あと1週間すれば食べられるかも。


2014年10月18日(土)
 秋らしい快適な天気。今の時期は作場を見るのが楽しくて仕方ない。花が来てなくて植え替えの必要があるものを見つけると植え替える。今日開けた鉢はどれも根の状態が良く、機嫌よく育っている感じ。植え替えているこちらもご機嫌になる。新芽の出方を見ても、この作場は寒蘭には丁度良さそうだ。一方で春蘭は花がつかない。株そのものは順調そうなのに、花は空振りばかり。春蘭には明るさが足りないのかもしれない。
 砂植えのを植え替えたついでに、水苔で植わっている小さな杭州苗を開けたら、真っ白い根がきっちり出ていてこれも合格。もう1年水苔にしようと生の水苔の袋を出す。これは去年の冬に45リットルの半透明ポリ袋一杯に採れたてのを貰ってきたものだ。
 古い店では発泡スチロールの箱に入った生の水苔を通路脇の棚に並べていたが、とても良く育っていた。ところがすぐ隣に移っただけなのに、環境がすっかり変わってしまって、生の水苔が作れなくなった。同じものを取り寄せても次第に色が悪くなって、昔の青々と盛り上がる光景は見られない。その発砲スチロールの箱に今の生の水苔を揃えて植え、外に出して作ってみているが、どうもうまく育っている感触はない。
 その時に残った水苔を、ポリ袋に入れたまま作場の床に放置してある。特に水もやらないし、ごみのように無造作に置いてあるだけ。そのうちどうせ駄目になってしまうと思っていたが、捨てようと中を見ると結構当時の姿を保っている。それを時々使いながらきたが、今日見ると緑の新しい芽が出ている。出来ないと思っていたが、「なーんだ、これで出来るんだ」。狐につままれたようだが、何が幸いするか分からない。結果オーライは大好きだ。


2014年10月17日(金)
 この間まで日陰を選んで歩いていたのに、いつの間にか日向を歩いている。台風が過ぎ去ってから一気に秋が深まった。日中と朝晩の気温差が大きく、今日はまぶしいほどの天気だったが、日が落ちると寒くなる。作場は扇風機を回して風を送っているが、店内は帰る時につけるだけにした。何鉢か寒蘭を置いているので店内も回したいが、風がくると肌寒くて仕方ない。「黄金月」と「土佐チャボ」は開き始めた。形が決まるにはもう少しかかるだろう。作場の杭州も涼しくなったのを感じて花茎をどんどん伸ばしている。今年は花が早そうだ。咲いたら店内に飾ることにする。
 この間写真を載せた最後の杭州花未確認株がお嫁入りした。平成12年に入荷してから14年かかって初花がついたもの。どんな花か見たいという気持ちもあるが、お客様のところでいい花を咲かせるよう祈りながら、丁寧に荷造りする。
 気温が下がったものの風が強かったり乾燥したりで鉢は随分乾く。少し早めにたっぷりと潅水し、消毒もする。


2014年10月16日(木)
 月曜日の夜台風が東京を通り過ぎた。月曜日は店を30分早く閉めて急いで帰り、荒れないうちに家に着いた。10時頃から叩き付けるような雨になって、夜は風雨が激しかったが、朝はもう青空でテニスができた。一日中吹き返しの風が強く、気温が上がって台風一過。ところが翌水曜日は急激に気温が下がり、雨が降って寒いほど。午後店の様子を見に来て、店内に避難させた植物を元の位置に戻し、花茎が伸びている杭州をチェック。幸い被害は無いようだ。今回の台風19号では電車が止まったり、店や会社が早く仕舞ったりと、それぞれ影響があったが、休日でもあり、総じて早目に対策を取った点が目立った。
 今朝は11月の気温だそうで、一気に冬がきたようだ。作場に落ち葉がたくさん吹き込んでいるのを掃除する。店内では札落ちだった寒蘭が咲いていた。つぼみが小さい時は素心かなと思ったが、咲いてみたら「銀鈴」のようだ。他に「黄金月」と「土佐チャボ」が笑い始めた。寒蘭が咲いてくると、季節がすっかり変わったのを実感する。


2014年10月13日(月)
 今朝台風19号は枕崎に上陸した。すごい強風の中を飛ばされそうになりながら中継している映像が流れている。一方東京では午前中は傘をさすかどうか迷うくらいの弱い雨が降ったり止んだり。風はほとんど無いが、最高気温が20℃に届かず、今までの服装では寒い。夕方近くになっていくらか雨らしくなってきた。関東へは今夜近づくということで、夜中の勝負のようだ。前回と同じように外の植物を作場に取り込み、風蘭、セッコクは店内に入れる。荒れてこないうちに帰れるように、早目に閉店の支度をする。


2014年10月12日(日)
 涼しくて曇りがちだが、今日のところはまだ雨の心配はなさそうだ。朝頼んであった杭州を持ってきてもらう約束があって、早めに店に出る。えびね用土を買いに来た人、古鉢を引き上げにきた人など人の出入りがあって、皆台風が近づいているのを考えて動いている。
 合間に又蘭の作場を丁寧に探す。何度目か、1鉢づつ確かめるように見ていたら、探していた「柳圭女」が見つかった。すぐ目の前にあったのに、ラベルの文字が薄くなっていて見過ごしていたようだ。この間花が着いた品種をメモに書き留めながら見ていったのに分からなかったから、花が無いと思っていたら、ちゃんとつぼみが着いていた。分かりやすくラベルを書き直しておく。写真を撮るため棚に置くと、鉢底から根が出ていてそのままでは置けない。吊るして作るとしばしばそういう事が起こる。根巻きになっていた「緑雲」にいい根が出ていたので、鉢植えに昇格する。
 台風19号は明日九州に上陸するそうで、まだ関東は大丈夫らしい。そこで明日月曜日は予定通り営業し、今週は火・水が休みになります。


2014年10月11日(土)
 今沖縄が暴風雨圏に入っているらしいが、関東地方に台風19号が影響を与えるのは火曜日の午前中との事だ。動きはややゆっくりみたい。田園都市線は火曜日始発から間引き運転などでダイヤが乱れるとアナウンスしている。定休日だから個人的にはラッキーだが、月曜日の帰り頃にどういうことになるか。もう少し近づかないと分からない。とにかく日本列島を縦断しそうな気配だし、先週の18号より風も強そうなので警戒している。秋の行楽シーズンの三連休にやってきて、打撃を受けるところも多いだろう。いずれにしても明日は営業し、月曜日をどうするか明日出すことにする。
 今日も植え替えをしながら目的の鉢を探すが見つからず。


2014年10月10日(金)
 今度の日月火のあたりで台風19号がやってきそうだ。最強クラスの台風らしく、この間の18号と同じようなコースを辿る予想だ。次の月曜日は体育の日で休日。店は営業しているはずだが、電車が影響を受けるほどなら休みにするかもしれない。台風の動き次第で決めたい。今日は晴れの特異日で期待通り晴れた。気温も結構上がったが乾燥していて、今が一番いい季節。
 せっせと植え替えをする。植えこむ時に鉢の大きさが変わることがよくある。今の作場のようにライン状に吊るす方式だと、同じ場所に戻れず、仕方なく場所を移動することになる。場所を変えてしばらくすると、どこにいったか分からなくなるのが困りもの。鉢をくっつけてぎっしりと置いてあるので、ラベルが見にくいと中々発見できない。そうやって未だに見つからない鉢を捜索している。


2014年10月9日(木)
 昨日の皆既月食は雲に隠れて見えなかった。家へ帰る道で丁度見られる計算だったが残念。今朝は少し雨が落ちたがその後は曇りベース。涼しくて快適だ。
 作場で丁寧に1鉢づつ杭州を見てみる。もう花茎が随分長くなっていて見つけやすい。1本だと思っていたのが2本上がっていたり、無いと思っていたのに着いていたりで、軒並み花がきている感じ。去年すごくいい新芽が出て驚いたが、それに花がきたということだろう。植物育成蛍光灯の効果なのかどうかわからないが、この環境で元気よく育っていることは確かな気がする。
 十数年ぶりにつぼみがついたのは「永泉湖」。咲いてもいい株なのに不思議と花が着かなくて、どんな花だったか忘れるほどだ。11月中旬には新着の杭州が入荷する予定だが、自前の花も随分並べられそうだ。「展示会は11月15日からかな」と考えながら、案内状の準備に入るつもり。特に開花調整はしないし、花が咲いている間が展示会というのも例年通りだ。


2014年10月8日(水)
 台風18号は月曜日に浜松に上陸した後、首都圏を直撃した。スピードの速い台風で、昼からは急に青空になって日が出てきた。それほどすごかったとは思わないが、それでもあちこちでがけ崩れがあったり、浸水したところが出た。丁度定休日だったからどこへも出かけず家にいて助かったが、通勤の人達は強風で傘が壊れたり、電車が乱れたりして大変だったろう。一週間後に又19号が来るようで、やれやれだ。
 台風が通り過ぎた後は乾燥した気持ちのいい天気。今日は店内に取り込んでおいた植物を外の定位置に戻す。鉢も乾燥していてたっぷりと水をやり、消毒もする。杭州の花芽はつぼみが分かれてきて、輪数が数えられるようになったのがいくつもある。水をやるにも高く伸びているので、折れないように気をつける。今年は花がやや早いかもしれない。蘭鉢展後の帳簿を整理して一段落。


2014年10月5日(日)
 勘違いしていたが、やはり台風18号が関東にやってくるのは明日だった。今朝から本降りで寒いが、まだ風は強くない。今夜から荒れてくるようだから、まず外に置いてある植物を作場に取り込む。風がよく通る作場の風蘭、セッコク、ウチョウランは店内に入れ、明日の強風に備える。前回の台風では嵐の前の静けさで閉めて帰る時は上天気だったから、そのままで帰ってしまった。休み中に台風が来て、もうどうしようもなかったが、今日は一日中雨で暗く、明日の荒れ方が実感できる。
 こんな悪天候の中誰も来ないと思ったがそんな事はなかった。HPの小柴鉢のところで、穴開きプラと穴なしプラとあるのをよく質問されるので、今日写真を撮って「きょうのショット!」に載せた。ロングのプラ鉢だがメーカーが違うので、同じ号数でも若干の違いがある。側面に穴が開いているクレインプラ鉢を使っている人が多いかもしれないが、新しく仕入れた穴の開いてないプラ鉢は、少し高さが足りない(4.5号で外観は23pと21.7p)。しかし穴開きの方は底が亀甲サナのように半球状に上がっているのに対し、穴なしの方は平らな網状だ(内側の深さは19pと18p)。プラ鉢で栽培して飾る時に焼き物の鉢に入れるには、穴なしの方がいくらか合う鉢を見つけ安いかもしれないと、こちらも仕入れている。いずれにしても、ロングのプラ鉢が入る鉢というのは中々見つからないのは確かで、小柴さんに無理を言って作ってもらった。これは蘭鉢展が終わってもあるから、慌てる必要はない。
 夕方には雨も風も強くなってきた。少し早じまいで急いで帰ろう。


2014年10月4日(土)
 予報ほど天気は良くならず、曇りがちでちょっと蒸し暑い一日。台風18号は今年一番の強くて大きな台風だそうだ。関東直撃は明日の午後ということなので、準備は明日でも間に合うだろう。前回は定休日だったから対処しきれなかったが、どの辺を片付けるべきか、明日様子を見ながら動ける。
 長野からSさんが来て必要なものを色々仕入れていく。混合砂は袋詰めして売り物のストックとして用意した。


2014年10月3日(金)
 きれいに晴れ渡った青空にうろこ雲。半袖でOKの気温になったが、湿度が低く日陰は涼しい。気持ちのいい天気にほとんど乾いてきた砂を混合し、しばらく日向に干す。明日は袋詰めできるだろう。少し余裕のできた棚に、寒蘭を出してきて並べる。
 台風18号が日本を襲う構えだ。日曜日から月曜日にかけて影響が出るらしい。今度はしっかりと対策をしたい。


2014年10月2日(木)
 午後から小雨が落ちてすっきりしない天気。二人が出品の鉢を下げに来る。まだ残っているものの方が多いが、徐々に棚が空いてくると、花茎が伸びた寒蘭を並べることになる。10月に入るとすっかり秋の気配だ。


2014年10月1日(水)
 28日の日曜日は蘭鉢展最終日ということで、駆け込みのお客さんや発送などで更新できずに帰ったが、今日未処理の情報を反映させる。出品した人が徐々に鉢を引き取るだろうが、今週一杯は大部分が置いてあると思うので、都合がつかなかった人はまだ見られるはず。
 家を出る頃には小雨が落ちて、午後には晴れる予報だったが、ついに日が射すことは無かった。どんよりとして暗く気温も低いまま。夏の暑さだった昨日に比べると温度差が大きい。このところ御嶽山のニュースにくぎ付け。不意打ちの噴火に大惨事となってしまった。日本列島は本当に災害列島で、次々と色々な事が起きる。
 この間持ってきた狂い咲きの杭州は、時間をかけて少しづつ開いてきた。


2014年9月27日(土)
 朝来たら外で待っている人がいて慌ててしまった。そこそこ天気がいいので、午後から小粒の砂を洗って干す。植え替えも出来るだけ進める。
 蘭鉢展は明日までだが、寒蘭が咲いてくるまでに徐々に片付けていくことにする。


2014年9月26日(金)
 まぶしいような晴天。カラッとしているので、この間から洗って干してあった砂を混合して袋詰めする。風が強くてビニール袋が飛んでしまい、やりにくい事おびただしい。看板もずるずると動いていってしまう。出来た混合砂を店内に収め、在庫ができたようでほっとするが、ちょっと余分に買っていく人がいたり、自分でも植え替えに使ったりして、又すぐ作ることになるだろう。明日からは化粧砂用の小粒を洗うつもりだが、一旦店内が片付いて一段落。
 今日も植え替える必要がある鉢を開けてみる。もうびっくりするほどいい根というのもあるが、ほとんどボロボロのもあって、同じように作ってもかなりばらつきがある。やはり植え替えの間を置いたのは良くない。
 注文の鉢を発送し、夕方水やりと消毒。花茎がすごく伸びていて驚くほどだ。今年は結構花着きが良さそうで、初めて花が着くのや、楽しみなのがいくつもある。これからは奥の鉢を取る時や、消毒の時のノズルで花茎を傷つけないよう充分注意しないといけない。去年せっかくの花茎を折ってしまった失敗が思い出される。


2014年9月25日(木)
 朝方まで風も雨も強く、台風16号の影響を感じさせる。しかし午後には止んで一時は薄日がさした。この調子では帰りは傘が邪魔になるかと思ったが、このままというわけにはいかないらしい。台風は温帯低気圧に変わったが、関東はまだこれから影響がありそうだ。
 昨日は中途半端で植え替えができなかったから、今日は初めから植え替えをするつもりで来た。ラベルの日付を見ながら次々と植え替えていく。その中でどこにいったか記憶になかった「翡永丸」が見つかり、植え替えられたのは収穫だった。


2014年9月24日(水)
 朝はキラキラの日差しの中を出てきたが、午後からは完全に曇ってしまって、夕方には小雨が降りだした。台風16号の影響で明日にかけてかなりの雨になるという予報だ。我が家で作っている杭州が1鉢、もう咲きそうになっていて、今朝はまだ天気がいいからと下げてきた。弁先が固くくっついているので手を貸して開いて棚に置く。やはり狂い咲きの雰囲気で、緑の色が超濃緑。もう1本がやや遅れて咲きそうで、花が無い時期だから飾っておきたい。
 しばらく乾燥した日が続いたので、洗っておいた砂はよく乾いたが、次に天気がいい日に混合して作るつもり。注文の鉢を発送したり、訪ねて来てくれる人も。今日はあまり雨がひどくならないうちに帰ろう。


2014年9月21日(日)
 朝晩涼しくて明け方などうっかりすると足が冷えるようになった。日中は晴れて気温がそこそこ上がったので、いい天気に砂を洗って干す。お客さんの合間に並べた鉢を移動してグラデーションペーパーをセットし、撮りそこなった鉢の撮影。途中までの「古鉢市」(7)を取りあえずアップする。
 作場を見ると今年は結構花芽が上がっていて、思いがけないところにぐんと伸びているのがあった。手に取ると震災時の札落ちだ。花茎をまっすぐに修正して店内に飾る。今年は札落ちの株で他にも花が着いたのがあるから、品種が判明してくれるとありがたい。
 作場の一角をよく見ると、もう何年も植え替えてない株が見つかった。いつも反対側の端から始めて最後のコーナーは時間切れになる。展示会等で忙しくなったり、植え替えの時期が過ぎてしまったりで、仕方なく放っておいたところだ。品種が分かっていて大事にしているものから取り掛かるから、札落ちが多いその辺りはついつい後回しになっていた。鉢を開けてみると案の定根が悪い。その一帯はほとんど花が着かない理由がわかった。来週から集中的に植え替えよう。
 23日(火)は春分の日で休日ですが、定休日で休みます。


2014年9月20日(土)
 まだ9月というのに一段と涼しくなり、夏はすっかり遠くなった。一日どんよりとしているので今日は砂を洗うのを止め、朝から「古鉢市」(5)(6)を作る。明日(7)を作ればこれで最終だと思うが、後から持ってきたものなど、撮影からしなくてはならないのをどうしようか。まだ載せようと思えばたくさんあるし、欅窯の焼締鉢などは在庫があるので選び放題だが、一つ一つ載せるのは大変だ。それでも他に土筆窯もあるから、結局撮影場所を片付けてセットしなくてはならないだろう。


2014年9月19日(金)
 乾燥した天気が続いているので、今日は鹿沼土を洗って干す。朝晩は涼しいが日中は丁度いい気温で過ごしやすい。蘭は結構乾いていて、水遣りと消毒もする。水を遣っていたら「黄金月」の花芽が随分伸びているのが見つかった。「蛍雪」もかなりになったが、今のところ「黄金月」がトップを走っている。
 Taさん、Kiさんなどが来てくれて、合間に問い合わせメールに写真を送ったり、HPに「古鉢市4」をアップしたり。古鉢市はまだ終わらない。


2014年9月18日(木)
 蘭鉢展の時に何より怖いのは地震だ。「たくさんの鉢を預かっている間にどうぞ地震がきませんように」と願っていたのに、火曜日の昼過ぎにかなり大きな揺れがあった。定休日で家にいたが、鉢が心配になって夕方店を見に来る。東京都内は震度4という事だったが、何一つ倒れているものはない。店の床はコンクリートなので、落下すれば割れてしまうし、そこまでいかなくても上段の鉢が落ちれば下段の鉢を壊す事もある。幸い今の棚はしっかりしていて、すべて無事でよかった。
 今日は朝一番で約束があったのに、数分遅れで駆け込んだ。混合砂を買いに来た人がいたり、電話のモデムを取り換えに来たり、鉢の注文があったりで、あたふたとしてしまった。やはりスタートでつまづくと大変。
 さすが植え替えのシーズンだ。先日混合砂を大量に送ってしまったら、夏にせっせと作っておいた分が残り少なくなってしまった。鉢を荷造りして発送した後、砂を洗って干す。夕方になってやっと(古鉢市3)を作ってアップする。小さな写真では、おおざっぱにこんな鉢というだけで、細かいところは分からない。気になるものがありましたら、お問い合わせいただければ、詳しい事をお知らせします。明日は(古鉢市4)をなるべく早く作りたい。


2014年9月15日(月)
 天候に恵まれた三連休だった。程よい間隔で鉢好きな人が寄ってくれて、合間にHPの(古鉢2)を作ってアップする。古鉢はまだまだたくさんあって、全部載せるにはまだ時間が足りない。夏の暑い時期に混合砂をせっせと洗っておいたのに、今日たくさん送ってしまったらもう残りが少なくなった。鉢の写真を載せ終わったら又作っておかなくてはならない。
 明日、明後日が休みなので、夕方たっぷりと水を遣る。蘭鉢展の事で忙しくしている間に、花芽が一段と伸びていた。楽しみにしていた杭州の鉢に、前には気付かなかった花芽が確認できてワクワク。


2014年9月14日(日)
 カラッとした秋晴れで空が高い。我が家の近所の神社でやっていたお祭りには絶好の天気だ。店に着いてすぐにHPに蘭鉢展をアップする作業を始め、小柴鉢は完了した。次に古鉢市の分だが、鉢の大きさがまちまちで、どうしたらうまく載せられるか頭を悩ませる。鉢の好きなお客さんが何人か来て、夕方から本格的に格闘を始める。毎年やっているのに、1年経つとすっかり手順を忘れてしまって、どこかに控えてあったはずだがそれも見つからない。毎年そうやって一から右往左往しなくてはならないのは困ったものだ。何度もやり直ししながら、古鉢(1)だけアップする。明日は休日の月曜日なので、蘭鉢展やってます。今週は火・水が休みになります。


2014年9月13日(土)
 蘭鉢展初日は好天に恵まれた。朝早く来たいという人がいて、10時前には店を開ける。昨日鉢の写真だを全部撮って帰ったので、今朝背景などを片付けて、撮影していた場所にも鉢を並べてしまったが、今日になって持ってきた人もいてどうしようかと考えている。
 三連休だが朝から何人かが来てくれて、それなりににぎやか。合間をみながらHPにアップする作業に取り掛かる。お客さんが帰ってから「小柴鉢」(1)と(2)だけ作ってアップする。明日続きをするつもり。
 暑さが戻ってデング熱の勢いが収まらず、毎日感染者が増えているようだ。やはり蚊に刺されないよう注意が必要だ。


2014年9月12日(金)
 久しぶりに気持ちのいい洗濯日和。暑さが戻って今日は半袖。電話回線のトラブルがあって、朝から電話会社とのやり取りに時間を取られる。お客さんが来たり電話があったりで、それの合間を縫って撮影をしていると中々最後まで辿り着かない。去年まではいつも夜までかかって撮影していたから、通常の時間に帰ろうと思うと終わるわけはない。写真を撮ってもそれをHPの形にするのはまた大変で、遠方の方には申し訳ないが、出来るだけご来店いただけるとありがたい。小柴鉢のようなものは均一に出来ているから写真もOKだが、古鉢市のものは一方から撮っただけでは分からない。絵付けなど向きによって変わるものや、底も様々、厚みや重さもまちまちで、取りあえず参考写真を出すしかない。気になるものは問い合わせいただけたら、底穴や裏側などを撮ってメール添付することにしよう。その1枚の写真を、遅くなっても全部撮り終わろうと今日は頑張るつもり。


2014年9月11日(木)
 昨日から雨が降ったり止んだりの変わりやすい天気。ニュースでは局地的な集中豪雨を伝えている。同じ東京都でも少し行くと、道路が冠水してマンホールから水が噴き出す様子がテレビで流れたが、幸いこの辺りは大した降りにはなっていない。
 午前中に古鉢市に出す欅窯の鉢を持ってきてくれた人がいて、リストに追加し、棚に並べる。昼からは鉢の撮影の続き。夕方まで撮ったがまだ全部は終わらず明日に持越す。


2014年9月10日(水)
 月曜日の休みに小柴鉢を仕入れに行った。今回はロングのプラ鉢をすっぽりと落とし込めるのをお願いしてあったが、その通りに、4.5号の穴開き、4.5号の穴なし、4.0号の穴開きが丁度良く入るものが揃った。その他にフウラン、セッコク、ウチョウラン用の小鉢も10個くらい。店に帰って包みを解き、記号ラベルと価格ラベルを貼り、ひとまず棚に並べて帰る。
 休み明けの今朝来てすぐに鉢の撮影を始めた。端から一つづつ降ろして撮影後寸法を計る。全部撮ってHPに出せるようにする時間があればいいが、今日もいくつか撮ったところでお客さんが来て撮影は中止。明日又続きをする事になる。
 土筆窯の新作鉢搬入もあり、全部は置ききれないかと心配したが、窓側を片付けて何とか並べきれた。笠間鉢、松村鉢は棚には置けないので床に並べる。ぎっしりと詰めると想像したよりたくさん並んで、何とか全部見てもらえそうだ。


2014年9月6日(土)
 今日も30℃超え。曇っているが少しムシムシする。最近パソコンに向かっていて時々蚊に刺されるので、蚊取りスプレーを買おうと朝来がけにスーパーに寄った。何と1階レジのすぐ脇に殺虫剤の特設コーナーが設けられている。これからのシーズンのものではないから当然かもしれないが、在庫はごくわずか。ここへきてデング熱の広まりで買う人が多いのだと推察される。店もそれを見越して、急遽通常の売り場から目立つ場所に移動したのだろう。残り少ないのを一つ買ってきて、早速シュッとやる。
 この間花が咲いた「魚ちん殿」は最後の花が散って終わったが、天草小蘭は次々につぼみが上がってきて、今咲いているのが終わってもしばらくは見頃が続きそう。展示してくれたSさんも見て驚いていた。草取りをした後花芽を探すが、春蘭ではまだ全然見つからない。


2014年9月5日(金)
 ストンと秋に替わって以来初めての残暑。今日は久しぶりに30℃を超えただろう。蘭も乾き具合が違って、少し早めに水を遣り、消毒もする。
 蘭鉢展の出品鉢は少しづつ集まってきた。電話で持ってくる日にちを打ち合わせて、大分数が揃いそうだ。
 デング熱騒動で、代々木公園が閉鎖になった。新宿中央公園でもというニュースに拡大がちょっと心配。蚊に刺される季節ももう少しで終わるが、早く収束してほしいものだ。


2014年9月4日(木)
 曇っていて涼しい。時折黒い雲が動いていて、全国的には不安定な陽気らしいが、東京は何とかもちそうだ。隣のマンションでは、植樹をした造園屋さんがその後の管理をしに来ていて、電動の七つ道具を駆使して刈込みやら掃除やらをしている。今日の天気はぴったりとばかり、金網のフェンスを隔ててこちらも草取りを始める。又すぐに伸びるだろうが一応さっぱりした。こんなことをしようと思うくらいだから、風邪はもう完治といえるだろう。
 今朝家を出る前にチェックしたら、全米オープンテニスで錦織選手の快挙。4時間を超す死闘の末の勝利に興奮した。


2014年9月3日(水)
 いよいよ9月。今月からは開店時間は11時になる。夏休みムードと決別して1時間早く家を出る。
 まず問い合わせの手紙に返事をし、蘭鉢展案内状の宛名を印刷する。一部、残っていた50円葉書を使ったので、紛れないようよくよく注意して2円切手を貼り、郵便局に出しに行く。
 そろそろ花芽が出てないかと見ていたら、「翆々」のはかまの間からぬっと出ているのは花芽のようだ。その他にもいくつか見られる。これからは毎日花芽探しが楽しみだ。
 先週からは一度も30℃を超えることはなくなった。今朝は晴れていてもう少し暑さがぶり返すかと思ったが、すぐに日が陰ってしまって涼しい。もう熱帯夜は無いだろうし、日中暑くなっても朝晩は気温が下がる。この季節の変わり目に、不覚にも風邪をひいてしまった。気持ちを引き締めてこれからという時に寝込むわけにはいかないから、すぐに医者に行き、2日間の定休日を安静にして気合で治した。まだ咳が残るが、まずこれを治さなくては。


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