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2010年8月29日(日)
 8月も末になるのにあちこちで最高気温を記録しているようだ。ここ東京も一向に衰える気配がなく、日中は厳しい暑さ。
 開店直後に埼玉のKuさんが野菜を持って来てくれる。集まりの前に寄ってくれたもので、しばらく蘭についておしゃべり。その間蘭鉢に関する電話が何本かかかる。入荷の情報を事前に知りたいのは鉢に関心のある人なら当然のこと。徐々に気分は盛り上がってくる。初日に大勢集まってもそれぞれ狙いが違うから、そんなに競合することなく選んでいただけると思う。安心して開幕をお待ちください。


2010年8月27日(金)
 日中の残暑は相変わらず厳しい。少し早く店に着くとすぐにパソコンに向かう。
 HPの蘭鉢展のページに鉢の写真が並んだ時、大きさの感覚が一目瞭然であるのが望ましい。一応サイズを記載するが、それをなるべく正確に反映して混乱のないようにしたい。そのためには同じ位置に三脚を固定して、同じ条件で一気に撮影して同じ加工をする必要がある。普段鉢は2階で撮影するのだが、何しろこの暑さでは2階に長時間いるのは厳しいし、鉢を抱えて階段の上り下りを繰り返すのも大変。階段の途中から違う国に行ったくらい2階は暑いのだ。それで1階にグラペを移動し、適当に撮影したら、加工にえらく時間がかかってしまった。加工の段階で細かい微調整が必要で、何度もやり直すことになり、やはり撮影の時のセッティングが大事だと実感。これから新作や古鉢などが続々と搬入されるのを出来るだけ撮影していくが、暑くてもいつもの場所で撮るべきか。この猛暑がうらめしい。
 埼玉のAさんが鉢を見に寄って、「ほんとにがらんとしてますね」。毎年直前になると何人も様子を見に来る人がいて、早く見たい気持ちは分かる。ただ、蘭鉢展は事前の準備がとても大変なのでなるべく当日に来ていただきたい。並べる前にラベルを貼ったり、値札を付けたり、パソコンでリストを作ったりというだけでも大変なのだが、寸法を測り、写真を撮り、加工してHPに載せる作業が又一仕事。遠方から楽しみにしてくださる方には必要な作業なので、これも欠かせない。たくさんの種類の鉢が初日の朝準備されているためには、少しづつ前もって並べないととても間に合わない。本当は店を休みにしたいところだが、搬入もあってそうもいかない。なるべく皆さんを公平に受け入れたいので、フライングは我慢して開幕をお待ちください。
 近くのSuさん、馬込のKaさんが寄ったり、世田谷のTeさんが又買い物をしていく。今一生懸命集めたり設備したりしていて一番楽しい段階のようだ。
 明日白石は用事で5時には失礼します。ご用の方はなるべく早めにお願いします。


2010年8月26日(木)
 今日も暑い一日。普通はこんな曜日には来ないはずの造園のTaさんが、休みが出来たと遊びにくる。フレームの中を見に行ったが、「やっぱり暑い!」。夕方までゆっくりしている間も、そばでおしゃべりしながらパソコンに向かって、HPの蘭鉢展のページを準備する。時間がある間にできるだけのことをやっておかないと、始まってしまうと忙しくて掲載がどんどん遅れる。「蘭鉢展初日は丁度仕事が休みだ」とTaさん。昔から鉢を集めている人だから、初日の争奪戦は又熾烈になるだろう。
 蘭鉢の搬入に備えて店内の棚はがらんとしたまま。


2010年8月25日(水)
 暑い日が続いている。全国的には豪雨と猛暑がニュースになっていて、極端な気象状況は相変わらず。それでも大分日が短くなって、6時頃にはほとんどの車がライトをつけている。朝晩は夏の終わりを感じさせるが、日中はまだまだとても暑くて、9月4日からの蘭鉢展が思いやられる。この時は2階まで鉢がたくさん並ぶが、2階にはエアコンがないので早く涼しくなるのを祈るばかり。
 休み中にプリンタのインクを買って、展示会案内状を刷り終えた。HPに蘭鉢の写真をスムーズに載せられるように、少しづつ準備をしていく。今日見たら浙江省秋蘭が開いていた。「魚沈殿」はまだもう少し時間がかかりそう。


2010年8月22日(日)
 1週間の夏休みが終わって通常営業に戻った。本当は昨日が休み明けだったが、管理のために店内から植物を出しておいたのと、蘭鉢展に備えて掃除、片付けをしたついでとあって、思い切って納涼パーティーを開催。入りきれるだけのお客様に集まってもらって楽しいひとときを過ごした。店内には売り物が何も無い時期だから迷惑をかけることもないだろうと思ったのだが、外のものを買いに来られた方がいて、途中何度か対応。暑い暑いと言っているだけの夏だったが、久し振りに賑やかな一日だった。
 今日フレームで測った夏休み中の最高温度は40.5℃。今年2度目の最高気温だ。ツタが覆っている方は37℃で、常に3度くらいは低いことになる。平均気温でも今年は観測史上最高だそうで、昨日も枯れた蘭やすっぽ抜けの話が出ていたから、今年に限ってはこの暗すぎる作場が良かったのかもしれない。
 習志野のSaさんが用土を買いに来た他は電話があっただけだが、それも今日一日。来週からは鉢の準備で大忙しになるはずだ。その前にと展示会案内状の印刷にかかったが、途中でインクが無くなって中断。夕方水を遣っていたら、浙江省秋蘭と魚沈殿に花が来ているのを発見した。休み明けに店内に飾るつもり。


2010年8月13日(金)
 どんよりと暗い空で時折雨が落ちる。温室の中で32℃だから、今日は30℃に届かなかったかもしれない。明日から20日まで夏休みなので、留守中の手当てや、休み明けの準備ですることが色々ある。植物はできるだけ水遣りが楽なように一箇所に寄せたら、棚はがらんとしてしまった。蘭鉢展の準備もあるので、搬入までは当分このままにするつもり。
 新作を準備している小柴さんに電話をして仕上がり具合を聞き、取りに行く日程を決める。中古鉢を出してくれる人にも何人か電話で搬入の約束をする。段々とそれらしい形が出来てきた。後は案内状を急がなくては。毎週仕事の帰りに寄ってくれる世田谷のTeさんが、又来て買い物をしていく。
 休み明けの21日(土)は3時で閉店させていただきます。


2010年8月12日(木)
 曇り勝ちだが蒸し暑い。午後になるとそれが雨に変わった。台風の影響で豪雨のところがあちこちあるようだが、ここは大したことない。
 近くのSuさんが「眠い〜!!」と休憩に寄る。「運転していたら目がくっつきそう」というが、気持ちはよくわかる。今日も高速道路で何台もがからむ玉突き事故があったばかりだ。危ない危ない。
 千葉のNaさんがずっと前に展示で預かった鉢を取りにくる。中々チャンスが無くて置きっぱなしになっていたもの。遠いから近くについでがなくては中々寄れないらしい。大きな鉢を持ち帰って、新たに中国鉢を売約にしていく。
 雨が降ってきたので水遣りは中止。蘭鉢展の下準備に取り掛かる。


2010年8月11日(水)
 台風4号の影響か、月・火の定休日は変わりやすい天気だった。一時はたたきつけるような雨もあって、今日見ると鉢はあまり乾いてない。台風は九州に接近して東北に上陸しそうな予報だ。
 今朝の東京は青空に白い雲がくっきり。北陸のあたりはフェーン現象ですごい猛暑になったようだが、こちらは日中暑いものの、やはりピークは過ぎた感じだ。
 横浜のNaさんが来て蘭の話題でしばらくおしゃべり。夕方佐倉のNaさんが来て鉢を色々選んでいく。


2010年8月8日(日)
 どんよりとして陽は出ないが、もわーっとした空気がまとわりつく。曇っている分気温はいくらか抑え気味だ。
 横浜のKaさんが久し振りに来てゆっくりおしゃべり。四季蘭があるかと思ったようだが、まだ並んでない。「入ったら教えて」と帰っていく。埼玉のIさんからも電話がかかってしばらくおしゃべり。夏の盛りを過ぎると急に杭州寒蘭の出来について、作場を覗きに来たり、電話がかかってきたりと、毎年待ちきれない人達が動き出す。昨日の暑気払いももっぱら杭州寒蘭と鉢の話題で盛り上がったところだ。暑い盛りはじっとしていても、少し涼しくなるとむずむずとしてくるのがいつものことで、そうでなくてはこちらも困る。今年は後半に夏休みにしたので、21日の休み明けからはスイッチを切り替えてがんばります。


2010年8月7日(土)
 熱帯夜から開放されたのは何日振りだろう。立秋というのは伊達じゃなかった。寝苦しくない夜を迎えられてスッキリだが、拓也さんに聞くと夕べも涼しくなかったというから、ヒートアイランドの東京は特別なのだろう。今日は朝から30℃を超えて又暑い一日になった。風があるので初めは開け放していたが、たまらずにエアコンをつける。
 花も無いし、この暑さが一段落するまでは店も忙しいことはない。夕方から暑気払いため、早目に帰らせていただきます。


2010年8月6日(金)
 全国的に猛暑日のところが多いらしいが、東京はそこまではいかない。風がかなりあるので、あちこち開けてエアコンに頼らずに過ごす。
 荒川のSuさんがウチョウランの砂を買いにくる。忙しくて面倒をみられない間にずい分駄目にしてしまったとか。でも熱は冷めてないようだ。世田谷のTeさんがフウランを買いにきてしばらくおしゃべり。夕方近くのSuさんが寄る。春蘭、寒蘭の花芽がずい分伸びているそうで、この暑さでどうなってしまうかと心配していた。
 日が落ちてから水苔、山野草に水遣り。明日は白石は早目に帰ります。


2010年8月5日(木)
 朝から覚悟を決めなくてはならないほどの強い日差し。気温はぐんぐん上がる。猛暑日になるという予報だ。この夏のピークということだが、7月があまりにも暑かったからあと少しの我慢という感じ。
 作場はこの間までの枯れ葉が目立つ茶色っぽい棚とはがらりと変わって、新芽が生き生きと伸びている鉢が並んでいて、夕方水を遣るのも楽しい。但し、斜めから強い水を与えると弱い新芽を傷つけるから、砂がこぼれないようなやわらかさで、真上から落ちてくるように心がけないといけない。杭州寒蘭の花芽が見つかるようになれば、作場を覗くのも楽しみになるし、旧盆が過ぎると朝夕少しは秋の気配を感じられるようになるはず。今年は残暑が厳しいと言っているが、とに角もう一息だ。8月14日から20日までの夏休みが終わったら、蘭鉢展に向けて準備を開始しなければ。それまでは倒れないよう自重するのみ。
 それでも今日欅窯の三橋さんに電話した。暑さの中蘭鉢展用の新作を製作中だそうだ。搬入はぎりぎりになると思うが、今年は寒蘭鉢の長いのをいくつか作っているらしい。展示会に寒蘭用プラ鉢がすっぽり入る鉢というのは本当に便利。どんなものになるか楽しみだ。


2010年8月4日(水)
 晴れて暑い一日。風はそこそこあるが、日中はやはりエアコンのお世話になる。フレームの中はとても長くは居られないので、太陽が建物の蔭に入るまでは涼しい店内で過ごす。いい天気が続いて鉢はどれも乾いていて、夕方全面的に水やり。


2010年8月1日(日)
 週間予報ではずっと30℃超えの日が続くらしい。今日は陽射しが弱いので初めエアコンなしでいたが、湿度の高さにたまりかね、あちこち閉めてクーラーを入れる。たまっているHPのメンテナンスが大分進んだ。
 今日も表に車を止めて生の水苔を家に植えたいと降りてきた人がいた。この発砲スチロールの箱なら青々と育つのは実証済だが、他の形でどうやったらうまくいくのか分からない。ここでは植え込み材料として置いているのであって、水苔そのものが目的ではない。ただ、この場所と管理で偶然うまくいっているだけ。道行く人でこの生の水苔に関心を持つ人が多く、発砲スチロール以外でうまく育てた経験者がいたら教えて欲しい。


2010年7月31日(土)
 晴れて又暑さが戻った。日中一時ぱらぱらっと来る場面があって一層蒸し暑くなったが、風がそこそこあるのが救い。何とかエアコンに頼らずに乗り切る。
 ウチョウランの作場で早目に葉が倒れてしまったのを開けてみると、イモも腐っていた。店内にまだ片付いてないウチョウランが少し残っていて、どうやって仕舞うか悩んでいたので、うまくいってないのは思い切って捨て、わずかな隙間も工夫して置ける数を増やす。これでウチョウランが全部片付き一安心。
 青々と盛り上がっていた生の水苔を買いにきた人がいて残りは4箱。その分山草の場所が増えた。どこもかも場所の争奪戦だ。


2010年7月30日(金)
 午前中は昨日の雨が残って涼しい。この涼しさは今日までだそうで、明日からは又猛暑復活とか。午後には雨が上がって多少蒸してはきたが、30℃以下の気温はありがたい。病院のついでに寄っていく人があったり、アワチドリの株分けを予約していた世田谷のSaさんが引き取りにきたり、世田谷のTeさんがフウランを買いに来たりと、この天気をチャンスとばかりに出かける人がある。あの酷い暑さでは外出もためらわれるが、涼しいときを選んで無理のないようお出かけください。


2010年7月29日(木)
 久し振りにしとしと雨の一日で本当に涼しい。30℃未満というのがどんな感じか忘れていたほどだったが、寄ってくれた埼玉のAさんにも今日は熱いお茶を入れる。これまで日中は長い時間居られなかったフレームの中も24℃くらい。安心して蘭の様子を見て廻る。
 新芽の出が非常に良くて、杭州寒蘭でも2本、3本と出ているのがある。春蘭、奥地蘭は威勢よく新芽が見えて、この間まで枯れ葉が目立った棚が元気一杯。このまま順調にいけばうれしいが、毎年暑さが一段落した頃にやられることがあるから油断はできない。
 近くのSuさんがしばらく振りで顔を見せる。作場を見たりゆっくり蘭談義をしていると駒場のWaさんも現れた。この涼しさで人も蘭も一息つける。


2010年7月28日(水)
 月曜日の夜家にいると猛烈な雷雨で、きっと自宅の近くに落ちたに違いない。このところ雨が降ったのはその2時間くらいで、しかも局地的だから、店の方は降ったかどうかわからない。ずっと30℃をはるかに超える日が続き、報道でも熱中症の注意を呼びかけている。火曜日の朝いつも通りテニスに行ったら、話題はやはり熱中症。色々な情報によると、知り合いでも結構救急車のお世話になった人がいることがわかり、充分注意しながらプレイしたのは言うまでもない。自宅近くの工事現場の脇を車で通ったら、警備員さんが一人倒れていた。この暑さを軽く見るのは危険だ。この夏は扇風機が売れに売れているというので、売り切れないうちに一つ買っておいた。店の中も作場もあちこちに付けてあるので、毎年どこか一つは壊れる。
 今日も強烈な陽射し。休み中もちゃんと水を遣ってくれているので、来た時は夕方やればいいかと思ったが、風が強かったため見る間に乾いていく。生の水苔の端の1箱が白くなり始めたので慌てて水を遣る。
 川崎のKiさんが、展示してくれていたフウランの花が終わったと引き揚げにくる。代わりに日本春蘭などの柄物が入荷。フウランも売り物の方はまだ並んでいる。夏は花が少ないから、9月の蘭鉢展まではこんな感じ。夕方全面的に水遣りをする。


2010年7月25日(日)
 ほんの1℃下がっただけでずい分過ごし易い気がする。35℃ちょっと手前というのは本当は充分暑いのだが、昨日までの暑さと比較すると朝夕は割合楽で、久し振りに猛暑日にはならなかった。それでも夕方まではエアコンをつけて凌ぐ。
 「暑いねえ」といいながら中野のEさんと下町のHiさんが来てくれる。差し入れの冷たいものを飲みながら夕方までゆっくりおしゃべり。一人でいるとこの暑さにめげてしまうが、にぎやかにしゃべっていると楽しい。早くも杭州寒蘭や紫秀蘭の話題で盛り上がる。
 あちこちで局地的な雷雨など天気が荒れているようだ。このあたりは全く降らないので一雨欲しいところ。今日も外の水やりは欠かせない。それにしても蝉の声を全く聞かないが・・・。


2010年7月24日(土)
 今日も35℃以上の猛暑日。暑い中来てくれた青葉区のNaさんと「昔はこんなことは無かったですね」。試しに駐車場に温度計を立ててみたら43℃。外の作業は危険すぎる。7月に4日連続の猛暑日は観測史上初めてだそうで、こんな記録更新はありがたくない。一日冷房の効いた店内で休眠中のフウランの植え替えをする。
 明日246旧道は中里まつりで、商店会の縁日が出るため通行止め。246をUターンして店に入らなくてはならない。もし車でいらっしゃる方がありましたら、旧道を通らずに、246から直接お入りください。


2010年7月23日(金)
 朝地震があったということだが気がつかなかった。今日で3日連続の猛暑日。まだ7月だというこを忘れてしまいそうだ。これ以上のピークはご免こうむりたい。
 今日も来てすぐに冷房を入れる。注文のあったアワチドリの大株を、花が終わったので株分けし、いくつかの鉢に植え込む。夕方までは帳簿の整理くらいで外に出る気になれず、冷房の効いた店内で。日が落ちてから水遣り。


2010年7月22日(木)
 いやはやこのところの猛暑は大変なことになっている。昨日の休みにたまたま時間ができたので、用土や鉢の仕入れに出かけた。着いたのは午後の一番暑い時間。炎天下の棚に並べてある鉢をあれこれ選ぼうとしても、素手で触ることができないほど熱くなっている。夕方店に帰って用土を資材置き場に積んだら、休みのことを知らないお客さんがたまたま来て対応できたから、それはそれでラッキーだった。その後たっぷりと水をやって帰ったのだが、今日来たら山草の一部がチリチリになっている。今日も同じような猛暑だとしても、半日で枯れ草のようになるなんて信じられない。
 その点蘭は強いものだ。日が当たる方のフレームでは、今日測った最高温度がナント41.5℃。換気扇がブンブン廻っている。ここ何年か測ったうちでは一番高いかもしれない。ツタで覆われた方のフレームは38℃だから常に2℃〜3℃低いが、その反面暗い。これがどういう作につながるか注意して見ていきたい。
 12時開店というのはすでに暑くなってから出てくるということで、さすがに今日はいきなり冷房を強めに入れる。こんな時は勤勉も根性も封印。エコもちょっと待ってもらって、人も蘭も無事生き延びることが優先だ。電話をかけてきた下町のHiさんも「溶けてませんか〜?」。
 涼しくなった店内で、昨日仕入れたものを処理して値札付け。夕方全面的に水遣りをしたら、打ち水効果で少し涼しくなった。


2010年7月19日(月)
 朝刊で「彩雲」の写真を見た。虹色に彩られた美しい雲で、珍しいものだそうだ。杭州寒蘭に「彩雲」という名前があるが、あーなるほどと見入ってしまった。彩雲ではないが、昨日帰るときは夕焼けがすばらしかった。美しい夕焼けは、それだけで大きなご褒美を貰ったような気になる。
 夕べは熱帯夜、今日は猛暑日で、フレームの中は39℃近い最高気温。じっとしていても汗が流れるほどの暑さだ。ビニールハウスで作業していて熱中症で亡くなった方がいたとニュースで伝えていたが、こんなときの作業は危ない。それを口実に初めて店内のエアコンをつけた。リモコンのスイッチを入れたらまだ暖房になっていて、あわてて冷房に切り替える。
 店に陽が当たらなくなってからは、風があるので開口部を全開にした方がかえって快適。いい天気に干した洗濯ものがたちまち乾いている。初めての若い男性が山草鉢や焼締欅鉢をたくさん買っていく。陽が落ちてから苔や山草類にたっぷりと水遣り。
 各地で猛暑日の三連休は、海も山も大賑わいだったようだ。今週は火・水が休みなのでお間違えなく。


2010年7月18日(日)
 梅雨明けの三連休とあって、高速道路は大渋滞らしい。246でも普通日曜日は上りがガラガラだが、今朝はそれなりに混んでいたし、下りはずっとつながっていた。夏休みの行楽に出かける列だろう。
 遠出する人が多いのと、日中はひたすら暑いしで、こんな時にわざわざ来るお客さんはいない。電話がかかってくるだけだったが、日が落ちて少し涼しくなると、苔や山草を覗いていく人達がいる。
 日中は暇つぶしに外の鉢にカタバミが飛び込んでいるのを、1鉢づつ店内に持ち込んで抜く。表面の土を少し掘ってピンセットで掴んで引っ張るが、中心の太くて長い根が抜けると実に気持ちいい。いくつかは取りきれなかったが、そういうのはやがて又顔を出すことになる。
 ウチョウランの終わったのを作場に仕舞うため、作場のコンテナを整理する。こちらも雑草が芽を出しているのを取り、駄目になったのを処分。どうしても新しい鉢が増えるのに置ける鉢の総数は決まっているので、順調にいってないのは思い切って処分しないと収まらないのだ。まだ咲いているのが少し店内に飾ってあって、スペース的にはかなり厳しい。どうしようか。
 明日は休日の月曜日で営業し、火・水が定休日になります。


2010年7月17日(土)
 週間予報では毎日お日様マーク。やっぱり梅雨明けだ。九州と同時に一気に明けるなんて珍しい。いよいよ本格的な夏。朝からカーッと照りつけて、日中はフレームの中に長い時間いられない。あちこち開けて風を通せば、あとは夕方まで何も出来ない。
 暑い中駒場のWaさんが来る。勇敢にもフレームに入って新芽の出を見ていたが、「瑞梅」に軟腐が来ているのを見つけてくれる。こんな時期だが鉢を開けて悪いところを取り除き、植え替えた。
 山草や水苔がきれいなのにつられて覗いていく人が多い。フウランもいい香りを放っている。但し8月に入るとあまり花を展示できず、開店していても管理中心になるので、どこかで夏休みを取るつもり。今年は山にも行かないので、いつにするかまだ検討中。決まったらHPでお知らせします。


2010年7月16日(金)
 東京だけ一足先に梅雨が明けたのかと思うほど、朝から真夏の太陽が照りつける。今年の最高気温で、フレームの中は37〜38℃。じっとしていても汗が出る。
 開店直後に世田谷のSuさんが来る。ウチョウランに使っているミニの葉受け軸を買っていったが、気がつくともう在庫が無い。ミニに限らずえびね用の5寸、6寸も、製造中止で入らなくなってしまった。ものが売れなくなると作る方も止めてしまうので、使う身になると本当に困ってしまう。
 川崎のKiさんと大田区のNaさんが一緒に来る。今年からウチョウランを始めた近くの男性は、それ以来何度か来て色々買っていってくれたが、今日は盛りのフウランを選んでいく。Naさんもフウランを付き合ってくれる。通りがかりの若い女性が山草を買っていく。
 いい天気が続いて乾燥が激しい。夕方を待って水遣り。


2010年7月15日(木)
 連日トップニュースは西日本の豪雨関連。死者も出ているし、浸水、がけ崩れで孤立する地域が出るなど大きな災害になった。被害を受けた方々にはお見舞い申し上げます。中国でも大雨による洪水が報じられて、本当に地球がおかしくなっているようだ。
 申し訳ないくらい東京では昨日に続いて今日も晴れ。暑い。朝早く家を出て山草を仕入れに寄ってから店に出る。早速ポット植えのものを石植え、鉢植え、寄せ植えと、選びながら植え込み、苔を貼ってぐっと見栄えが良くなったのを棚に並べる。作りこんでいい感じになったのから売れてしまうので、次の分を作っておかないといけないが、これは趣味の分野だから楽しくて時間の経つのを忘れる。
 練馬のKiさんが久し振りに顔を見せ、売約の中国鉢や欅鉢を持ち帰り、新たに古鉢を売約にしていく。


2010年7月14日(水)
 西日本では豪雨が続いているが、東京は梅雨が明けたかのような青空。風が強く白い雲の流れが速い。気温は30℃を超えたがそれほど蒸してないのは、風があるせいだろう。休み中雨が降っていたが、結構乾いてしまう。
 川崎のKiさんが暑い中フウランをたくさん持ってきてくれる。大株で豪華に咲いている展示品がいくつかあり、いい香りが広がる。そこへ港北のHaさんがお坊さんの姿で現れた。東京では新でお盆をするから今が繁忙期。檀家さんに行った帰りだろう。ウチョウランの天然もの名品を目ざとく見つけて押えていく。通りかかったご夫婦が山草を買っていく。
 このところ暇だったがフウランが入ったので、値段付け、識別ラベルやパソコンへの入力など、閉店してからの仕事が急に出来、水遣り、陳列を済ませて久し振りに遅くなった。明日はウチョウランの花を切って作場の整理をしよう。


2010年7月11日(日)
 選挙サンデー。白石はすでに期日前投票を済ませた。曇り空が午後には降りだしたが、気温は高くならず過ごしやすい。高知のNoさんが上野グリーンクラブの帰りに寄って話をしていく。
 選挙放送の関係で今日は「龍馬伝」が7時15分からに変更になっている。開票速報も見たいし早めに帰ることにしよう。


2010年7月10日(土)
 昨日の帰りはものすごい豪雨に遭遇。ワイパー最速でも前が見えないほど。豪雨の恐ろしさを体験してしまった。今日は一転朝から真夏の太陽が照りつける。青空に白い雲が眩しい。あまりの暑さに室内でHPのメンテナンスをして過ごす。拓也さんが暑い中、郵便局まで注文の本を持っていって発送。その後水遣り、消毒。


2010年7月9日(金)
 どんより、むしむしの梅雨空が戻ってきた。気温は30℃に届かないが、風がなく湿度は目一杯。時折雨が降り出す。
 電話で本の注文があって発送の準備をする。初めてのお客さんがウチョウランを買いにくる。雨の止み間に植え替えを少しづつ。中々手が廻らない外のものは、カタバミが生えてしまって待ったなし。こんな暇な時期にしか植え替えられない。
 毎日各地でゲリラ豪雨が伝えられているが、突然やってくるものだから対策のたてようがない。昔も夕立はあったが、排水を含めて周りの環境はずい分違ってしまった。


2010年7月8日(木)
 一面晴れマークは久し振り。雨の心配の無い梅雨の中休みは今日一日だけらしい。真夏日だがカラッとしているのでそれほど蒸すことはない。
 横浜のHiさんが来てくれる。今年の春、前から頼まれていた「万字」を株分けしたが、無事新芽が出てきたそうで、こちらに残っている親株にも、今日やっと顔を出した新芽を確認したところだった。春蘭でも早いものはもう結構伸びているが、遅い芽出しはやきもきしてしまう。夕方の水遣りまですることがないのでゆっくりおしゃべりを楽しんだ。「きょうのショット!」や「朝・昼・晩」の日付、曜日をよく間違えているのを指摘してもらったが、何も考えず前の日に1日足していることが多く、後からあわてて訂正している。
 ウチョウランの終わったのが増えてきて、花を切って作場に戻す。


2010年7月7日(水)
 今日は七夕。どんよりと垂れ込めていて、星空は期待できそうもない。東京でも集中豪雨の被害があったばかりだが、今日の天候も波乱含みのようだ。
 えびねを売約したままになっていた足立区のYaさんが品物を取りにきて春蘭も買っていく。ウチョウランや山草を売約にしていた世田谷のSaさんも、引き取りに来て別のを注文していく。ウチョウランは遅く咲いたサツマチドリが元気なだけで、終わりに近い株がほとんどになってきた。今は蘭をいじる仕事が暇なので、イトランなど植え替えが後回しになっていた鉢の植え替えにかかる。どうしても大事なものから植え替えを始めるので、適期に最後まで終わらず、ついついやり残してしまう。放っておくよりはいいかと、涼しいのを幸い植え替えをしていたら、中野のEさんが採れたての野菜を持って来てくれた。雨が降り出し、久し振りの涼しさで楽だが、今日もあちこちでゲリラ豪雨、アメリカや北京では熱波と相変わらず気象関係のニュースが報じられている。


2010年7月3日(土)
 毎年梅雨末期には大きな災害になるが、今日も九州では豪雨の被害が報じられている。関東も予報では傘マークなのだが、平野部は思ったほど降らず、水苔、山草などに毎日水を遣る日が続いている。局地的に降らずに全国に分散すればいいのだが、そうはいかないところがつらい。
 奥様が何回か一人で来ているご主人が、「この店を見てほしいと言われた」と、中国鉢や山草などゆっくりと見て行く。近いうちにマンションから広い庭の実家に移ることになったが、そうなったら奥様の夢で置きたいものがここにあるということだった。明日何人かで見に来るということで、気に入ったものを見つけてもらえるといいが。
 奥地の蘭協会の例会の後、下町のHiさんと茨城のKoさんが一緒に寄る。えびねの後はここで顔を合わせるのは久し振り。しばらくにぎやかに楽しんで、売約の鉢を持っていく。フウランのSaさんも寄る。
 今日は比較的気温は抑え目。鉢を下ろして飾ってある棚の掃除をしたり、鉢の汚れを拭いたり。こんな時間があるときに植え替えができればいいのだが、新芽が動いているので今は手をつけられない。秋まで我慢。


2010年7月2日(金)
 風が無くムシムシとして、じっとりと汗ばむ。夕方から雷雨になるという予報だが、日中は陽が出ていて暑い。
 世田谷のSaさんが暑い中自転車でやってくる。天然もののアワチドリの白花が欲しいというので、元気に咲いている「白聖殿」を出してきて勧める。かつての有名なマニアだから、久し振りに手を出してしまうと、ムズムズとマニア魂が動き出すのかもしれない。天然もののそれぞれの部門を集めておきたいということのようで、他にもいくつか売約にしていく。
 時々寄る女性客が山草を買っていく。目黒のYoさんが自転車で来て冷たいサイダーを差し入れてくれる。子供の頃はよく飲んだが実に久し振り。何十年ぶりかの懐かしい味だった。
 夕方から急に空が暗くなり、暑さも収まった。きっと局地的にあちこちで雷雨になっているのだろう。うまく避けて帰れればいいが。


2010年7月1日(木)
 今日から7月。今年もついに後半に入ったということで本当に早いものだ。曇り空で気温はやや下がり、時折パラパラっと降ったり明るくなったりを繰り返す。今年ウチョウランを始めた人が又覗きに来て、別の花を買っていく。
 蘭の新芽はかなり出揃ってきたが、毎日新たな発見があって楽しい。希望者が多い「同楽梅」の古木を外しておいたのを毎日見ていたが、今日新芽が出ているのを発見。「逸品」、「西湖梅」、「桂円梅」、「翠桃」、「緑英」、「憲荷」、「大富荷」など軒並み新芽が確認できる。杭州も大分新芽が伸びてきた。
 今年は山草類にとって好都合の天候らしく、我が家でも地植えのカラマツソウがきれいに咲いた。これまでつぼみはつくが、咲ききれないまま暑さで駄目になっていた。それが今年はうまい具合で、雨が多く、気温もやや低めだったのが良かったのかもしれない。ましてや毎年うまくいっている「ヤマシャクヤク」や「キレンゲショウウマ」などは皆元気。店で作っている「小金梅」が、植えて初めて花が咲いた。「難しいかな?」と思いながら何年も作っているものに花が咲くとうれしくて、目立つところに出しておいた。


2010年6月30日(水)
 月曜日、神奈川は夕方すごい雷雨で、道路が川のようだった。運転しながら、ニュースで見る豪雨はこういうものかと恐ろしくなるほど。このところ夕方から夜は雨が降り、日中は陽が出て蒸し暑いということが多い。今日測った休み中のフレームの温度は、最高が37.5℃にもなっていた。今日の日中は梅雨とは思えないような青空。ウチョウランは大分終わってきて、フウランが咲き出した。
 この前ウチョウランをたくさん買っていった人が又寄って、「これいいじゃない」と咲いていた花を持っていく。白石お気に入りの花で、うれしいようなちょっと残念なような。
 昨日のサッカーは惜しかったが、予想以上の活躍はすばらしかった。これで落ち着いて寝られる。


2010年6月27日(日)
 気温は30℃に届かなかったと思うが、まつわりつくような蒸し暑い一日。雨の中を出てきたら着いた頃には止んで風も無い。
 中野のEさんと下町のHiさんが一緒に来て、色々な話題でにぎやかに過ごす。鉢を付き合ってくれて帰ったあと、風蘭のSaさん、駒場のWaさんが久し振りに顔を見せ、本を買ったり鉢を予約していく。
 ウチョウランもやや盛りを過ぎて、早くに咲いた分は花を切ったものもある。後から咲いた「洛陽」、「白紫宝」、「大白鳥」、「湘南」など昔からの花が並び始めた。


2010年6月26日(土)
 どんよりとして時折ぱらつく。西日本ではかなりの強い雨というから、やがて関東に来るのだろうか。これまで傘の要らない日が多かったが、このままというわけにはいかないだろう。
 杭州の作場で鉢を並べ替え、やむなく棚下に置いてあったのを、空きの出来た棚の上に移す。1鉢軟腐になっているのが見つかって、悪い部分を切り取り植え替える。この時期よくよく見ていないと、手遅れになることがあるから注意が必要だ。
 ウチョウランは今年仕入れて花時期に植え替えたものは、どうしても花もちが悪い。春先に植え替えた以前からのものは、花型もしっかりしていて、ふた周りも大きな花が咲く。虹仁王系のが遅れて咲いてきた。同じ交配から出た似たような趣向の花はたくさんあるが、花型、色合い、ぼかし加減などそれぞれで、本当にバランスのいいものは少ない。この花は銀の粉をふりかけたような輝きがあって、とても上品な一品。大好きな花だ。
 拓也さんがいるので、本格的な夏シーズンに備えて作場の調整をしてもらう。


2010年6月25日(金)
 昨夜というか早朝というか、3時半からの日本対ベルギー戦は、結局寝ながら後半をラジオで聞いた。日頃は別にサッカーファンでも何でもないのだが、ワールドカップともなるとやはり応援したい。ハレー彗星が近づいた時にはにわか天文ファンになり、ダービーの時には優勝馬が気になる。日本中が大騒ぎをしていることには一応参加しておこうという典型的なミーハーだが、勝てばうれしいし、沈滞ムードの日本に元気をもたらしてくれるといい。
 今日も晴れ。梅雨入りしてから毎日晴れているような気がする。鉢はかなり乾いているので、日が落ちるのを待って水遣り。日中鉢の出物がないかと埼玉のAさんが覗いていったが、その後のんびり。閉店近くになって愛知のTuさんが、会議が終わったと駆けつけてきて、杭州を選んでいく。


2010年6月24日(木)
 昨日の帰りはきれいな夕焼け空だった。やはり今朝はカラッと晴れて、最高気温は30℃になるというが、湿度が低いから実に爽やか。
 いい天気に世田谷のSaさんが自転車で見えて、ウチョウランをいくつか選んでいく。陽射しは強いが外が気持ちよくて、掃除や鉢の中の草取りなど、雨が降ると出来ない外の作業をする。
 今晩のサッカーは時間的に見るのは無理だろう。朝のニュースで喜べるといいが。がんばれニッポン!。


2010年6月23日(水)
 時折ザーッと降ったりやんだり。梅雨入りした後結構天気はもっていて、一日中降り込められることは今のところない。休み明けの今日は「京鹿の子」、「トリアシショウマ」など、花が終わっているものを外へ出し、「シライトソウ」などきれいに咲いているものと入れ替える。ウチョウランはほとんど満開。町田のIさんが「たまには来ないと忘れられちゃうから」と顔を見せ、しばらくおしゃべりで盛り上がる。


2010年6月20日(日)
 東京は今日も雨なし。作場で新芽の出具合を見たり、鉢に飛び込んでいる草を抜いたり、枯れ葉を整理したりと外の作業。フレームの中のものは心配ないが、外の屋根の下の棚は放っておくとスミレやカタバミの根がぎっしりと廻ってしまう。中心の根が下まで深く入り込んでいるので、上を引っ張ったくらいでは退治できない。奥の鉢で植え替えてないものはとても取りきれず、とうとう鉢を割って植え替えたものも。
 千葉のYさんが来たのでしばらくおしゃべり。展示してあったパフィオ類を下げる。夕方横浜のMoさんが来て鉢を買っていく。若いGoさんが久し振りに寄ったが、外の山草棚がぎっしりとにぎやかなのを見て「山草屋さんみたいですね」。蘭の最盛期は山草の方には手が廻らないが、蘭が暇な時期は中と外が逆転だ。


2010年6月19日(土)
 昨日しばらく雨の予報と書いたのに、今日は梅雨の晴れ間になった。蒸しているところに陽が当たって暑い。
 中野のEさん、下町のHiさんが来て山草類が入荷。色鮮やかなユリやアジサイなどで棚が賑やかになった。久し振りに目黒のYoさんも遊びにくる。


2010年6月18日(金)
 昼過ぎまではうす曇だったのが、3時頃にザーッと降ってきた。蘭の古葉を整理していたが、外にはいられないほどの雨になり、諦めて店内でラベルの整理など不要不急の仕事をする。今日は水遣りの必要がなくのんびり。雨で気温が急に下がってひんやりとしてきた。これから1週間は毎日雨マークが続く。


2010年6月17日(木)
 梅雨とは思えないカラッとした青空。真夏のような強い日差しが照りつけ、陽の当たるフレームの中は36.5℃にもなっている。ツタがからまる方のフレームは常に2〜3度は低いから、毎日最高最低温度を測るのが楽しみだ。
 暑くて日中は何も出来ないので夕方まで待って水遣り。こんな天気は今日までで、明日からしばらくは梅雨空が続くようだ。水遣りを始めたら、久し振りの大田区のUさんが現れた。しばらく前に入った「蘭友」のバックナンバーが揃ったのを「ありますよ」と言ったら、「もう売れてしまったかと思った」と、自分の本棚に欠けている分をチェックして持っていく。古い分は中々手に入らないそうで、「教えてもらってよかった」と喜んでいた。
 自宅のパソコンはメールのメッセージを移行するところでつまづいていた。方法は間違ってない筈だが、インポートしたデータが未読メッセージしか出てこない。朝家を出るぎりぎりまでパソコンをいじっていたら、保存フォルダの深いところに「インポートしたフォルダ」が見つかった。うまくいかなかったと思って何度も同じ作業をしたから「インポートしたフォルダ」はいくつもあって、余分なのを削除し、データをそれぞれのフォルダに移せば完了だ。早く帰って手間のかかる作業をしなければ。毎日少しづつ自分のパソコンらしくなっていく。


2010年6月16日(水)
 関東甲信も梅雨入り。昨日は真夏のような晴天だったが、夕方には降り出した。やはり変わりやすい天気には違いない。今朝までの雨が日中はすっかり止んでしまった。水苔はあまり乾いてないので今日は水遣りが必要なさそうだが、雨を当てにしていると思いがけず裏切られることがあるから要注意。ウチョウランが大分咲き出した。


2010年6月13日(日)
 昨日は栃木まで遠出。真夏のような直射日光に照りつけられる中、鹿沼花木センターの大きなウチョウラン展初日を見せてもらった。今年の新花や大きな盆景作りの大作などの展示は、テレビでも紹介されたらしい。他にも何軒か寄って一日ウチョウラン三昧。いくつか仕入れもできてよかったが、日陰が恋しいほどの暑さには少々疲れた。
 今日は早く店に来て、買ってきたウチョウランをばらして植え替える。ここで作っているものはすべて同じ花の株立ちだが、産地に行ってもそういうものはまず見られない。いくつかの球を寄せて1鉢になっているものがほとんどで、選別品は1本植えだ。寄せ植えは、良さそうな花が入っているかを見て買ってくる素材であって、このまま栽培しても作品にはならない。盆景などで、山草としてのウチョウランを配置するのならいいが、鉢で鑑賞するなら同じ顔で揃えたい。1年そのままにしてしまうと、殖えたものがどれか分からなくなってしまうから、すぐにやっておかなくてはならない仕事だ。鉢を開けると根がからんでいて、無理にはがすと折れてしまう。水に泳がせながらピンセットでゆっくりとはずしていくという息を詰めるような作業を、遅くまでかかって全部終わらせた。
 昼休みに造園のTaさんが来て、作りこんだ株立ちのウチョウランや、来たばかりの選別品を買っていく。すべて大株で作品を作っていく人だから、1本植えのものではそうなるのに何年もかかってしまう。同じ花が揃っている株立ちは、年数をかけなければ絶対に出来ないだけに値打ちがあるし、大株にした時に映える花というのは、1本植えのものとは別の選別基準のような気がする。
 今日東海まで梅雨入りしたというから、今週中には関東も入るに違いない。今年の梅雨はどんな風だろうか。


2010年6月11日(金)
 昨日の帰りは結局雨になった。今日は時折薄日の曇り空。来週には梅雨入りらしいから、この2〜3日の天気が貴重。気温も予報よりは涼しくて凌ぎやすい。
 急ぎの用事もなくのんびりしていたら、昨日の世田谷のSaさんが出版した本を持ってきてくれる。大正生まれだそうだが、自転車をとばして来るほどの元気さ。耳は少し遠いが、「亡くなった鈴木さんにはずい分お世話になった」と、しばらく昔話に花を咲かせる。「話をしていたら又やりたくなった」とウチョウランをいくつか売約していった。
 その後やはり昔からのお客様の世田谷のHaさんが久し振りに寄る。盛んにやっていた当時の仲間はすでに亡くなって、「もう齢だから」と植え替えもできないまま水だけやっているという。それでもまだバイクに乗っていて、この間白石が休んだときにも寄ってくれたらしい。「いなかったからもう止めてしまったのかと思った。続けているんだったら、又寄れるところがあってよかった」と言ってくれる。昔からの知り合いが元気で顔を見せてくれるのが楽しみ。通りかかったら又寄ってください。
 初めてのお客様が来て、何回か前を通ったときには閉まっていたという。「こういう店は取っつきにくいがんこおやじがやっているのかと思った」と、こんなおばさんがやっているのが意外だったようだ。しばらくおしゃべりをしてウチョウランを買い、管理を詳しく聞いていく。
 自宅のパソコンは何とかデータを移し、ソフトをインストールしたりして、徐々にパソコンらしくなってきた。WindowsXpからいきなりWindous7だから、古いバージョンのソフトが対応していないのもあり、新しいパソコンがスムーズに使えるようになるのは時間がかかるものだ。
 明日、白石は栃木にウチョウランの今年の新花を見に行きます。店は拓也さんが出ています。


2010年6月10日(木)
 ギラギラと照りつける太陽。フレーム内の温度は陽が当たる方で33℃にもなっている。ツタが覆っている方のフレームは2度ほど低いから、緑のカーテンの効果はあるのかもしれない。冬は葉が落ちるからいいのだとは思うが、落ち葉が遮光ネットに引っかかって溜まるなど、実際面で困ることにならないか1年やってみないとわからない。この夏は自然にからまってきたこのツタを取らずにやってみようと思う。
 6月から開店時間を1時間遅くしたので、朝出かけるまでたっぷりと余裕がある。買ったままになっているパソコンに、時間がかかる写真データを少しづつ移そうと、DVDに入れたが認識しない。サービスサポートに電話すると、あれこれと確認するよう指示され、すっかり時間を取られて出るのが遅くなってしまった。「ごとうび」だから間に合わないかと思ったが、空いていてぎりぎりセーフ。いつも早すぎる時間に来ているのに、あちこち開けたらもうお昼だ。
 昔えびねで有名だったSaさんが久し振りに見える。大分お歳のはずだが相変わらず早口で、声は力強い。本を出版したというから元気そのもののようでうれしいことだ。午後いつものKoさんが寄る。
 かんかん照りの一日で山草も苔類もかわいそう。夕方を待ってたっぷりと水をやり、閉店しようとしたら突如大粒の雨。まったく・・・。


2010年6月9日(水)
 日曜日はせっかくHP更新の用意をしたのに、アップするのを忘れて帰ってしまった。休み明けの今日になってアップ。昨日の午後からの雨が昼まで断続的に続く。そろそろ梅雨入り間近。今日は大分涼しい。
 つぼみだったアルメニアカムの最後の1鉢がきれいに開いている。ウチョウランも少しづつ咲き始めた。山草類を新鮮なのと交替させ、ウチョウランを店内に入れる。この間までがらんとしていた棚が、少しづつ充実してきた。
 雨が上がった後も特別急ぎの用事もなく、伸びすぎて邪魔になっている枝を伐ったり、草を抜いたり、新芽を見回ったりする。杭州寒蘭の中には新芽が出ているのがいくつか見つかった。これからはそれが楽しみ。夕方横浜のNoさんがひょっこり寄ってしばらく話を聞く。
 自宅のパソコンは中々苦戦中。


2010年6月6日(日)
 暑いくらいのいい天気になった。昨日も帰る道中降られたが、今日は雨の心配はなさそうだ。
 作棚を見回って、気がついたものを植え替えたり、山草棚の雑草を抜いたり、棚に散った落ち葉をきれいにしたり、蘭の枯れ葉を整理したりと、のんびり植物の成育を楽しむ。展示会で何かに追いかけられるような忙しさが今はなく、気持ちもゆったり。
 目黒のFuさんがえびねの葉受け軸を買いに。弦巻のSさんが知り合いの花好きを連れて来て、ウチョウランをたくさん、用土などと一緒に買っていく。えびね用土を買っていく人もいて、水苔、ウチョウラン用土など少なくなった販売用の袋詰めをする。
 「帰りがけに寄るから」と、遅くなる予定の人を待っていたら、中野のEさんが取れたての野菜を持って来てくれた。その後約束の若い女性が山草を買っていく。
 自宅のパソコンを新しく買ったので、この休みに色々いじらなくてはいけない。ウィンドウズ7、大丈夫かな?。


2010年6月5日(土)
 このところ週末に自己都合で休むことが何回かあり、拓也さんとはすれ違いの週が続いた。今日は久し振りに二人一緒に店に出る。
 昨日は帰る途中雨になり、予報は当たった。朝にはからりと晴れたが、雨が降った後は苔の色が違う。ホースで水を遣っただけではここまで青々とはならず、空中湿度が大事なのだと思う。今年は雨が多かったせいか山草類の出来が全体的にいいようだ。東京では作りにくい品種も葉が青々として、花もよく咲いている。飾るものの少ない時期には重宝で、京鹿の子、ヤワタソウ、山アジサイ、斑入りイワタバコ、オオタニワタリ、菊葉ウツボグサ、モミジカラマツ、イワオモダカなどを動員し、早咲きのウチョウランを少し並べている。「いつもここが気になっていた」という若夫婦がそれらの山草につられて入ってきて苔を買っていく。ここの山草は特別な珍品でもなく、ビニールポットの苗を売っているわけでもない。いい感じに自然を切り取った情景になるのを目指して作りこんでいるから、プラ鉢では並べないようにしている。この部分は白石の趣味の範疇だが、同好の士が結構いてうれしい。
 夕方駐車場に敷く砂利が運ばれてきた。強い雨が降ると、切り返しでへこんでしまったくぼみが水溜りになっていたが、拓也さんと浩司さん兄弟で平らにしてくれた。遅くなってウチョウランのお客様。


2010年6月4日(金)
 夕方以降雷雨もあるという予報だが、日中は最高の天気。湿度が低いから蒸すことはないが、日向は暑い。音の出ないテレビで新総理誕生の中継を見ながら、パソコンに向かってHPのメンテナンス。「きょうのショット!」の長々と溜まった分をバックナンバーに入れた。こうして写真を小さくすると、少しでも容量を稼げる。
 雨が降るかと水遣りを待っていたら、とうとう夏のような陽射しのまま。山草の中に水切れが出てきたし苔類もかわいそうな感じ。雨頼みはやめて、夕方たっぷりと水を遣る。阿佐ヶ谷のOさんが預かっていたえびねを取りに寄る。


2010年6月3日(木)
 今日もすっきりと晴れ渡った。陽射しはかなり強い。昨日鉢を並べ替えた寒蘭の作場を何回か見回って、時間による明るさの変化を確認する。奥まで全部手にとって並べなおした効用で、棚に少し余裕ができた。これまで置き場所がないため、やむなく棚下に置いてあった杭州をいくつか昇格させる。
 ウチョウランの咲いたのと山草など、飾れそうなものを店内に入れる。ウチョウランの発色のためには、つぼみのうちから日の当たらない室内に置きたくはない。この時期花が寂しいがしばらく我慢。
 「HPを見て」と千葉のOさんが訪ねて来る。杭州寒蘭をやってみたいということだったが、実物の花を見たことがないというので、パソコンの写真を見てもらいながら説明をする。花の時期に選ぶのがベストだが、取りあえずお手頃のいい青花を持っていくことになった。日記の文章を読んでいると、白石が女性であるとは思わなかったそうで、鈴木さんの仕事を引き継いでいるため、なるべく調子を急激に変えないよう心がけていることを説明する。亡くなった鈴木さんは元新聞記者だから、簡潔で読みやすい素晴らしい文章だった。それにはとても及ぶべくはないが、大体毎日書いていることで勘弁してもらいたい。質より量は読む人には迷惑な話だが・・・。


2010年6月2日(水)
 爽やかな初夏の天気。気温は25℃くらいにはなっただろうか。日中の日当たりでは動くと暑いほどだが、割合カラッとしていて日陰は涼しい。
 今日から12時開店。家を出る時間の検討がつかず、少しゆっくりと出てきたものの、やっぱりかなり早く着いてしまった。いつも通院のついでに寄ってくれるお客さんが早い時間に来たのでしばらくおしゃべり。午後からはかんかん照りの中、思い立って作場の入れ替えを始める。
 寒蘭の温室の棚は3分の2を杭州寒蘭、3分の1を日本寒蘭に割り当てているが、最近ガラスの屋根やその上の遮光ネットをツタが這って、杭州寒蘭を置いてある方が暗くなってしまった。ツタを取ってもいいのだが、天然のグリーンシャワーの遮光は夏の温度をわずかでも下げるかと思い、しばらく様子を見ることに。それで光に強い杭州寒蘭と、暗めを好む日本寒蘭の置場をチェンジすることにした。40鉢くらいを店内に運び込み、空いた棚板をきれいに洗い、砂がこぼれているのを吸い込んで掃除。後はパズルのように鉢を移動しては空いたところをきれいにするという方式で、一日がかりで移動と掃除が完了した。奥の方に枯れ葉が落ちているのもきれいにし、葉先の枯れた部分も切り取った。懸案の作業が終わったらもう閉店時間。途中いつものKoさんが寄ったが、ほとんど店内にいなかったので、もし電話がかかっても気がつかなかったかもしれない。
 遅くなって水遣りをしたら、ウチョウランのつぼみが大分色づき始めていた。


2010年5月30日(日)
 昨日から4月に逆戻りしたような肌寒さになった。昨日の夕方降り出した小雨は朝には上がったが、一日中どんよりとして厚手の上着が必要だ。店内でもじっと座っていると冷えてきて、足元のヒーターをつけてしまったほど。
 昼頃埼玉のKuさんが来てしばらくおしゃべり。あとは初めての若いお客さんが、苔やウチョウランを買い、ポット植えのウチョウランに合わせて、欅窯の様々な形の焼締鉢の中からピッタリのを選んでいく。若い人の方が却って鉢にこだわることが多いようだ。
 明日、明後日が定休日。次の営業日はもう6月になるので、12時開店になります。6、7、8月の3ヶ月間ですがお間違えないようにお願いします。


2010年5月28日(金)
 からっと晴れ上がって爽快な一日。今日は雨の心配もない。えびねの植え替えの続き、花が終わったカンアオイの手当て、山草の移動など、外の棚をきれいにしながら作の準備にかかる。雨の度に雑草や竹の子がぐーんと伸びているのを抜いたり、庭木の伸びすぎたのを剪定したりと、あちこち見回りながら店の内外を整える。
 明日は白石は休みます。店は営業しています。


2010年5月27日(木)
 午前中はまあまあの天気だった。植え替えの途中で足りなくなったえびね用土を作り、続きを始めようとしたら大粒の雨が落ちてきて、まもなくたたきつけるような豪雨に。今年は雨が多いといってもこんな降り方は久し振りだ。1時間足らずの間洗い流すように降ってさっと上がり、又薄日が射してきた。局地的な集中豪雨だったようだ。今年の夏の長期予報では、雨が多く冷夏らしい。蘭の生育以前に、又米不足の年にならないかと心配だ。
 植え替えに飽きて寒蘭の棚を見回る。新芽はまだ土を切ってないが、古葉がずい分枯れこんでいるから動き始めているのは確か。新芽が無くて後ろが茶色いこの時期は、棚を見ると情けなくていけない。せめて枯れた葉を整理しようとポキッと折り始めたら、たちまち手に一杯になった。寒蘭や一花のポロッと取れる感触は結構気持ちいい。豆弁蘭など、茶色くなったままくっついていて、鋏を持ち出さなくてはいけない品種はこの楽しみが無い。棚全体が枯れた感じで自信を無くすが、新葉が展開してくる時期は生き生きときれいで、作が上がった気になるものだ。えびねの棚はまさに今が美しい。
 夕方練馬のKiさんが展示してあった蘭を下げに来る。


2010年5月26日(水)
 昨日は夏の暑さ。一転今日は曇り空から雨になってとても涼しい。まず注文の本や杭州寒蘭を発送し、えびねの残りをいくつか植え替える。庭の大きな柿の木から落ちた花が一面に通路に散り敷いているのを掃除。段々濡れるようになってきたので、曙シュスランの水苔を取り替えるなど、店内で出来る作業をする。
 足立区のYaさんが寄り、近くのNeさんが表の山草を買って行く。今日は静かで水遣りの必要もなくのんびり。


2010年5月23日(日)
 今日から3日間ほど雨が続くらしい。水遣りが助かる点はうれしいが、植え替えを急がなくてはいけない身としては困った。朝空いていたのでやたらと早く着いてしまったが、すぐに店内にあった残りのえびねを植え替え、作場に片付ける。急を要するものだけやって後は秋に回すが、出来る限りは終わらせてしまいたい。
 昼前に中野のEさんと下町のHiさんが来る。にぎやかにやっていると、愛知県のTuさんが久し振りに姿を見せる。いつも出張のついでに寄ってくれるが、今回も明日からの会議に備えての予備日。今日はゆっくりしていられるので、常連の二人とも話しをしながら杭州を選ぶ。仕事の都合で来られるので、杭州寒蘭も花の無い時期ばかり。今度は是非展示会のときにお出でください。


2010年5月22日(土)
 昨日は結局フレームの最高温度が34.5℃まで上昇した。今日は昨日よりは楽だが、やはり暑い一日。
 このところ私用が重なって、今日も3時で帰らせてもらう。しばらく拓也さんと一緒に店にいることが無かったが、今日は出かける時間まで展示の入れ替えをする。畳の棚に掃除機をかけ、花台を拭き、鉢受け皿などもきれいに洗う。後には昨日持ってきてくれたパフィオを飾った。ウチョウランが咲いてくるまで、2階から鉢を下ろして並べ、シダや山草も動員。しばらくは端境期の様相だ。


2010年5月21日(金)
 一転真夏の太陽に、フレーム内は午前中で32℃になっていた。二日間たっぷりと降ったのだから水遣りはいいかと思ったが、この暑さで夕方にはもう生の水苔が白くなってきた。
 植え替えをしているところに埼玉のえびね愛好家が見えた。「すみません、何もなくて」。入り口付近のウチョウランに目を留めているので、「昔の天然ものです」と言ったら、「今日はこっちの方がいい」と3鉢選び出す。「天然ものは今では貴重で、こんなに安く売るのはもったいないみたいだ」と言われるが、これは現品限りのお買い得品。まだ作場にある天然ものも一緒に買っていく。
 千葉のYさんが一茎九華を下げにくる。「何もないので、飾れるものがあったらお願い」と言っておいたのを聞いてくれて、四川省の蘭をいくつも飾ってくれた。明日写真を撮っておきたい。
 天然ものウチョウランを持っていく人が増えたので、電話で注文のあった分を、無くならないうちにとあわてて5鉢押えておく。いつものKoさんも寄って、「今じゃこういうの無いでしょ」と選んでいく。
 大田区のAさんが、「えびねの最盛期に忙しくて来る暇がなかった」と顔を見せる。「ウチョウランにはちょっと早いし、何も無いとは思ったけれど」。やはり入り口の天然ものウチョウランに目を留めて、「今日はこっちが収穫」とあれこれ選び出して持っていく。えびねも昔のサツマ・ヒゼンの名品を、ニオイ・コオズの一級品と平行して作っているとか。今日は昔懐かしの名品に価値を見出す人がたまたま何人も来たので、何鉢かずつあった品種で売り切れがいくつか出た。こういうものは出会いだから、棚を撤去しなくてはならない人の愛培品を、その価値を共有する人の手に移すお手伝いができたというもの。店をやっていて、どちらにも喜んで貰えるのが一番うれしい。
 明日白石は3時で帰ります。ご用の方はお早めにお出でいただけると助かります。

2010年5月20日(木)
 今日も本降り。植え替えを早く終わらせたいと、店内に用土一式を持ち込んで作業を始める。作場の棚が次第にきれいになっていくのはいい気分。欅鉢を買いにきた人がいた他は終日えびねの植え替えをする。


2010年5月19日(水)
 定休日は二日とも夏日で風が強かった。当然今朝はくたっとしている鉢がいくつか見られる。先ずは外の山草や苔にたっぷりと水遣り。
 昼休みに足立区のYaさんが寄る。昔の九州ものえびね名品を探しているが、この間までいくつか咲いていたのに、さすがに花が終わってしまった。もう少し盛りの頃に見てもらえれば良かったのだが、丸くなってしまった花を見て予約していく。
 午後からえびねの植え替えに取り掛かったら雨が落ちてきた。しばらくは濡れながら続けていたが、次第に激しくなって中断。中々一気には終わらない。雨のせいもあってかなり気温が下がってきた。


2010年5月15日(土)
 爽やかな風が吹いて、両側の入り口を開けておくと寒くなるほど。湿度が低く、晴れている割には気温が上がらない。
 えびねを下げた後の鉢皿を洗って片付け、棚もきれいにする。空いたところにはシランやセッコクを飾った。
 花が終わった一茎九華の代わりにウチョウランを置いたが、これは作場を撤去する必要のあるお客様が出したもの。同種が5〜6本入って1鉢1000円のお買い得品だ。昔からのマニアで、ウチョウランブームの頃の天然もの。入手した頃の価格が大変なものであったのはどの種の蘭でも同じだが、ウチョウランのブームの頃はすごかった。ラベルを見ていくと、「日の出丸」「小豆島円弁」「サツマチドリ」「ウチョウラン濃色」「仁王」「アワチドリ濃色」「桜貝」「サツマウチョウ」「恵那産ウチョウ」「クロカミラン」「童」「アワチドリ円弁花」「琴平」など。当時は大騒ぎした品種もあり、山の中から見つかるのは奇跡であったはずだが、最近益々立派になった交配種を見慣れた目には、あまりにも楚々とした花容かもしれない。これはもう別物として見るしかない。株の姿も今の交配種はきりっと立っているが、天然もののウチョウランはなびくように垂れて支えが必要だ。こういうものを作る人は今では少ないかもしれないが、鉢を減らすために誰か作ってくれればという気持ちだそうだ。
 今朝は道路が空いていて9時半頃には到着してしまった。花も終わった時期に来る人はないだろうし、一日えびねの植え替えと思ったら、上京された島根のSさんを伴って、蘭友の下町のHiさんがやってきた。Hiさんはすぐに入り口のウチョウランに目を留めて、前に作っていて消えてしまった「日の出丸」や「琴平」など「懐かしい!」といくつか選び出す。いつも出張ついでの来店で、時計を見ながらの慌しい品選びだった島根のSさんは、今日はゆっくりと時間をかけて鉢など選ぶ。三重からイワチドリをやっているSuさんご夫妻も寄ってくれて、世田谷のTaさん、初めてのえびねのお客さんなど、花が少なくて申し訳ない気分。
 明日白石は法事のため一日休みます。拓也さんが出ています。


2010年5月14日(金)
 日中東京ではかなり陽射しが強かったが、ここへきて雪が降ったり、低温の被害が出ている地方もあるという。全く今年の陽気といったら・・・。
 店内はえびねがほとんど片付いてがらんとしてしまったが、植え替えが忙しくてまだ次の展示を準備するまでになっていない。なるべく早く見られるようにしたい。
 外の山草類は一斉に花が咲いている。中には何年も育てていて、今年初めて咲くものがいくつもある。この天候がいいんだか、悪いんだか。シランも桃花、ブルー、三蝶咲き、散り斑などが皆開いて、店内の寂しさに対して外はにぎやか。
 電話が何本かかかるが、横浜のKiさんが苔を買いにきただけで、一日中えびねの植え替えをする。閉店間際に美術館関係のAさんが、この間調べをお願いした中国鉢の結果をプリントして持ってきてくれた。清末の「色絵人物文画賛蘭鉢」を美術館の図録風にまとめてくれたもので、さすが専門家。
 昨日ここで紹介した雑誌「らん」は、まとめて欲しいという方がいて今日はその荷造り。この本が出版中止になった時には、「残念だ」という声がたくさんあった素敵な表紙の本だ。
 夕方からは寒さを感じるほどになって上着を羽織ったが、週末はぐっと気温が上がるらしい。


2010年5月13日(木)
 カラッと晴れ上がって、昨日水遣りの出来なかった店内の鉢はどれも乾いている。次々と植え替えてしまっているが、まだしばらくかかりそう。
 横浜のHiさん、いつものKoさん、練馬のKiさん、中野のEさんが来て、それぞれ置いてあったえびねを下げる。棚はすっかりがらんとしてしまった。代わりにウチョウランが入荷。
 昔池田書店発行の「らん」という本があった。季刊の本だったが19号で廃刊になった。その「らん」が創刊号以外はバックナンバーが揃って入荷した。特別号を含め19冊。当時のまま1冊1500円〜1600円。
 閉店後用土の発送。集荷の時間を過ぎてしまったので、向かい側の営業所まで歩道橋を上り降りして持ち込んだ。「ふーっ!」。


2010年5月12日(水)
 朝は曇り、午前中一時雨、午後からは晴れて風が強いという変わりやすい天気。もう少し気温が上がるかと思ったら意外と涼しい。扇風機や換気扇を止めたが、ちょっと暑いかなという服装で来てよかった。
 休み明けはえびねが大分終わっていて、まだもう少し見られそうなのは少ししかない。
 午前中川崎のお客さんが用土を買いに、午後は約束の阿佐ヶ谷のOさん。後の時間はえびねの植え替えをする。昨日一日雨で今日も雨が降ったのに結構乾いている鉢が多く、水遣りも忙しい。


2010年5月9日(日)
 今日も五月晴れが続く。陽射しはかなり強烈で、外で植え替えをするのがためらわれるほど。
 茨城からKoさんが展示品を下げにくる。造園のIさんが「最後にもう一回」と名残のえびねを見にきて、やっぱり1鉢。若いカップルが苔を選んでいく。夕方「母の日のプレゼントに」と若い女性が来て、地方発送することになった。この段階では花がいくらももたないが、「育てて咲かせるからいいです」というので好きな花を選んでもらい、早速発送。毎年母の日のプレゼントという問い合わせがあるが、今年はこの時期にしては花が残っている方だろう。展示会の都合で早目に咲かせる人が多いが、都心に較べて何度か気温が低い我が家のえびねは、最後に役に立つ。
 午後かなり大きな地震があって、短かったが一瞬驚いた。


2010年5月8日(土)
 カラリとした晴天で暑くも寒くもなく快適そのもの。通る風もさわやかで、年に何日も無いかもしれないこんな日は、それだけでハッピーになる。埼玉からえびねを下げに来るOさんと、朝早めに来る約束をしていたので、少し早く家を出る。道路が空いていて9時半には店に着いてしまった。
 昨日搬入したジエビネのリストを作り、ラベルを入れて棚に並べる。鉢を全面的に移動して、入り口正面の棚はジエビネ中心に。ニオイ・コオズのまだ見られる鉢は道路側にまとめた。作業を始めると、麹町のTeさんが現れる。展示してあったコオズを下げ、葉受け軸やエビネを買って、「植え替えの続きをする」と帰っていった。Oさんも飾ってあったえびねを下げに来る。
 昨日母の日のプレゼントを買いにきた若夫婦が、「待ちきれなくてもう渡してしまった」と、今度はお母様も連れてやってくる。一茎九華や鉢、用土などあれこれ楽しんでお買い物。こちらも楽しくなる光景だ。
 植え替えを何鉢かやってできるだけえびねを片付けていく。まだ買っていく人がいるので、花が見られる間は置いておくのはいつもの通り。花を取らないで良かったということが必ずある。
 ウチョウランが大分伸びて、株によっては倒れるほどになってきた。葉受け軸を立てて起こしてやる。


2010年5月7日(金)
 昨日までの暑さが一段落して曇り空から雨になった。昨日は暑さでくたっとしているのが多かったから、この雨は助かる。花が終わったえびねを片付けて2階のものをすべて下ろし、1階に元気な花を並べなおす。片付けるものは植え替えて作場に戻す。
 何年振りというお客さんがえびねやイワタバコを買いにくる。母の日に蘭をプレゼントしたいという親孝行の若夫婦が、品物を選びにくる。
 中野のEさんが花の終わったニオイ・コオズを下げにきて、新しくジエビネを持って来た。棚が大分空いたところにとりあえず置いたが、明日整理して並べなおすつもり。明日は又えびねを下げに来る人がいて、いよいよ棚はジエビネに。これが終わるとフィナーレだ。イワチドリが少し咲き出した。


2010年5月6日(木)
 3日の月曜日は、会場の栃木花センターに9時到着を目指して出発したのだが、高速に乗った途端に渋滞で着いたのは10時半。現地で待ち合わせたKoさんを大幅に待たせてしまった。大型連休の真ん中だから大丈夫かと思ったが、天気は上々の行楽日和の上、高速代千円の駆け込みもあったかもしれない。ジエビネを堪能し、近くの村樫バイオに廻ってイワチドリを仕入れ、おいしいおそばを食べて、結局一日がかりになってしまった。
 それまでの天候の悪さが嘘みたいに、連休中は暑いほどの青空が続いた。休み明けの今朝測ったフレームの最高温度は31℃。鉢は店の中も外も乾いているし、えびねの花は一気に終わっていた。くたっとしている山草類に水を遣り、花の終わったえびねを植え替えて作場に戻す。明日からは時間のある限り植え替えだ。
 出来るだけお知らせしたつもりだが、昨日一昨日の休み中に見えた方が何人かいて、今日又買い物に来てくれる。「来たら休みだった」と言われるとこちらもつらい。
 多摩市のIさんが売約のえびねを取りにきて、又追加で買っていく。毎年のお客さんが今年もいくつか選んでいく。白石の留守に来られた横浜のWaさんが、出直して来て、目をつけていたえびねを買っていく。埼玉のAさんは鉢を買いに、世田谷のYoさん、葛飾のOさんも寄っていく。「自分の休みが火曜日なんですけど、こちらも休みで」という若い男性が、今日は都合がついたと苔を選びにくる。夕方ルーペのSさんが用土を買いにくる。
 こんな天気だと店内のえびねの水遣りだけでも大仕事。閉店後全面的に水を遣る。


2010年5月2日(日)
 気温が上がって初夏のよう。今年株分けした花などはさすがにくたびれてきたが、作りこんでバックがしっかりついている株は花もちがいい。展示会最後まで元気のいい花をたくさん見せることができた方だろう。
 調布のMiさんが又見にきてくれて、気に入った花を選んでいく。長野のSaさんは預かっていた春蘭の展示品を下げて、目をつけていたえびねを買い、混まないうちにと帰っていった。川崎のKiさんも展示品を下げにくる。合間にどんどん植え替えを始める。あまり株分けすると置き場所が厳しくなるので、思案のしどころだ。
 明日白石は佐野の展示会に行くので休みます。拓也さんがいるので、最後のえびねをどうぞ。道路が混まないといいが。


2010年5月1日(土)
 途中までスイスイだったのが、瀬田のあたりで混んできた。上りだから大丈夫と思ったのは甘かった。時間的には充分早目に着いたのだが、もう店の前で長野のSaさんが待っていた。「空いていて早目に着いちゃいました」。下りは詰まっていたらしいが、やはり上りはね。展示用に持って来た「極品」と「霧伝説」を飾る。昼から奥地の蘭協会の定例会に出るので、ひとわたりえびねを見て出かけていった。
 あっという間に少なくなったえびね用土を篩う。花が終わったらすぐ植え替えだから、売り物と自家用を少し多めに作っておく。
 毎年えびねを見にきてくれる人が何組か顔を見せる。この季節には珍しい目黒のOさんも、買い物の帰りに寄ってくれる。
 5月らしいさわやかな天気で、鉢はすぐに乾いてしまう。ニオイ・コオズもまだ元気なのがほとんどだが、ゴールデンウィークに入ると、気分的にはジエビネになる。3日のジエビネ展が楽しみ。帰りにウチョウランのところに寄るかもしれないので、その後店に出るのは??だ。
 もう一つ、池袋の西武百貨店9階園芸売り場で、去年もあった「野生ラン展」が開かれる。東京山草会、ラン・ユリ部会の主催で5月7日(金)〜9日(日)。三橋さんらの珍しい野生ランが見られるので、興味のある方は行ってみてください。


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