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2009年8月30日(日)
 台風が関東に向かっている。明日は東京300ミリの大雨だとか。今回は避けられそうもない。この休みに小柴さんのところに行くことになっているので、台風情報が気になる。何しろアクアラインを通るのだから。蒸し暑かった昨日とは打って変わって涼しい。今日は30℃に届かず、開けて風が通ると肌寒いくらいだ。
 投票日とは関係ないかもしれないが、道路が空いていて早くに着いてしまった。することはいっぱいあるので、2階を片付けて掃除し、会場を作る。中野のEさん、下町のHiさん、埼玉のNaさん、千葉のYさんが来る。Naさんは古い欅えびね鉢をいくつかと昔の立杭丹波鉢、勧修寺鉢の最後まで取っておいた極上の焼きを持ってきてくれる。千葉のYさんは今年初お目見えの多古窯鉢を搬入。他のものとは違った個性で、皆さんの評価を待つ。これらを整理して撮影するのが又大変。小柴さんと欅窯の新作が出る前に片付けたいが、出来るかな〜!。埼玉のIさんからも久し振りに電話があり、いよいよ盛り上がってきた。


2009年8月29日(土)
 早く来てホームページの手入れ、展示会の準備をする。蒸し暑い〜!。動くと汗が流れる。窓を全開にして風を通していたが、駅から歩いてくる人が気の毒なので、あちこち閉めてエアコンをつける。埼玉のSaさん、目黒のOさんが暑い中来てくれた。この間3個だけ売り出した古い「孫半斗鉢」(まごはんと)の一つを買っていったOさんが、もう廃刊になった「らん」18号に孫半斗(土)鉢の写真が載っていることを教えてくれたので、早速本を取り出して調べる。照合するため買った品を持ってきてくれたが、本のよりは新しいもの。それでも大分昔のものらしくいい味になっている。サクラソウは東京都産のがあるが、特別専門にはやっていないので、目にすることのなかった鉢だ。中まで全面的に釉薬がかかっていて、水の好きなサクラソウ専門に作られたもの。Oさんはこの古い味わいを生かして「蘭を植えてみようかな」。
 造園のTaさんも仕事の帰りに寄る。閉店間際に練馬のKiさんが駆け込んで、この間見ておいた古鉢を持っていく。
 拓也さんがいるので、先週に続いて消毒をしてもらう。来週は蘭鉢展初日なので、その暇がなさそうだ。


2009年8月28日(金)
 夏の暑さという予報だったが、さすがにそれほどの勢いはない。風がかなりあって、窓を全開にしていると、2階に吊るしてある撮影用グラデーションペーパーが、あおられてバタバタ音を立てている。
 横浜のHiさんと午前中に約束していたので、朝早く出てきて鉢の撮影をする。「道路が混んでた〜」とHiさんが古鉢・がらくた市に出す鉢を持って来た。今忙しいことがあってゆっくりする暇もなく、鉢を置いて帰っていく。運び込んだ鉢にはラベルを貼って値段をつけ、パソコンに入力。置ききれないものは箱に入れて物置にしまう。色々な種類の古鉢がごたごたしていたのが、徐々に整理がついてきた。日曜日にもいくつか搬入がある予定で、新作は来週になってから一気に集まる。その整理と陳列、HP掲載を短時間にしなければならないから、蘭鉢展直前は超忙しい。撮影の合間に展示会案内状をデザインして印刷し、今日宛名印刷まで済ませた。明日は切手を貼って出せるだろう。
 風が強いせいもあって鉢が乾く、乾く。蘭鉢展の準備を進めて、帰る前に水を遣るので、どうしても帰りが遅くなる。杭州の花芽も見えてきているが、ゆっくり探している暇がない。


2009年8月27日(木)
 この夏何回も無かった青い空に白い雲。今日は朝からだ。しかも湿度が低くて暑いものの快適。
 鉢に関してあちこち連絡の電話をかけたりかかってきたり。昨日アップした蘭関係書籍にも注文があり、急にスイッチが入ったように忙しくなった。
 大田区のUさん、いつものKoさん、静岡のYaさんもやってくる。四季蘭が目当てだったのに、今年は花が揃わなくてがっかり。代わりにアワチドリ、クロカミラン、サツマチドリなどの天然ものを持っていく。夕方練馬のKiさんが、去年持っていった四季蘭を咲かせて持って来る。他に紅花のリュウキュウエビネと素心蘭系統の白い花も。鉢好きのKiさんは古鉢・ガラクタ市用の古い鉢を興味深く見ていく。知らない人にとっては古くて汚い鉢でも、由来や背景に詳しい人には別の価値観。色々と話をしているうちに、合点のいくことが見えてきたり、話がつながったりして、持ち込まれた品が明らかになっていくのは面白い。古い鉢はこのストーリーがたまらない魅力だ。


2009年8月26日(水)
 昨日から急に涼しくなってしのぎやすい。湿度も低くて明け方には冷えて目が覚めるほどだ。学校の新学期が始まるところが多いが、新型インフルエンザの流行が避けられない様子。ここのように普段一人でやっていると、急に臨時休業という事態にならないとも限らない。なるべくそれは避けたいが、蘭鉢展、寒蘭展、杭州寒蘭展を無事に乗り切れるか一抹の不安はある。みんなで手洗い、うがいで気をつけるしかないだろう。
 今日も早目に来て園内を動いていたら、どこからかふっと甘い蘭の香り。秋蘭でも咲き始めたかと棚下を探すと、浙江省秋蘭がひっそりと咲いていた。こういうものはメインの場所に置かれることは無いので、漂ってくる香りで発見されることになる。花の少ないこの時期に咲いてくれたことを褒め、取り出してきて店内に飾る。
 「涼しいねぇ」と阿佐ヶ谷のUさん。しばらく振りにおしゃべりをして鉢を押えていく。埼玉のAさんも姿を見せ、初めてのお客さんが「九華を植える」と朝顔鉢を買っていく。ルーペのSさんが若いGoさんと一緒に現れ、鉢を選んでいく。夕方渋谷のAさんが蘭の本を届けてくれた。長いこと美術館の仕事をしてこられたAさんに、色々と興味深い話を聞き、水を遣った後HPの蘭関係書籍に追加した。


2009年8月23日(日)
 昨日の帰りはドンピシャで花火の時間。車が多摩川に近づくにつれ、ドカーンと聞こえてくる。そのうち正面前方に花火が上がるのが見え、新二子橋の上では右でも左でもにぎやかにあがっているのをゆっくり走りながら見物。追突しないように前も見なくてはいけないから忙しい。こんな渋滞なら大歓迎。しばしのショウを楽しんだ。
 今日も早目に出て写真を撮り始めたが、まず相模原のFuさんがきて笠間鉢を選ぶ。そのうち千葉のYさんが四季蘭を1鉢持って来る。花芽が2本あがってまだこれから楽しめるサラサ花。名前がいい。「四季招財」というのだそうだ。商売をしている人には縁起がよさそう。今年は四季蘭の花上がりが悪く、たくさんあるのに花が着いたのはこれ1鉢とか。天候が影響しているのかな。Yさんも笠間鉢等を持っていき、笠間のページだけ出来上がったのに、アップする前に残り3鉢になってしまった。
 麻布のMoさんも久し振り。長野のSaさんも連日やってきて古い尢又ォをゲット。中野のEさん、下町のHiさんも一緒にきてくれる。夕方若いGoさんが寄り、前橋のKiさんからも電話。忙しく楽しくやっているうちに一日が終わってしまった。


2009年8月22日(土)
 昨日急用で休んだので今日は早目に出る。すぐに2階に上がって写真撮影。
 昼頃長野からSaさんが出てきた。続いてやはり長野からのYoさん。「やっぱり東京は暑い!」と汗を拭く。今日はじっとりと蒸し暑い一日だ。Yoさんは昨日が都合よかったそうだが、白石が休みだというのを見て予定を変更してくれた。申し訳ない。古鉢・がらくた市の品物が並んでいる中から、それぞれ欅鉢、笠間鉢などを選ぶ。そこへ川崎のKiさんと品川のNaさんが連れ立ってやってきた。Saさんとは香蘭会の仲間だから、久し振りに顔が合って話が弾む。Naさんも欅鉢等を選ぶ。近所にいる若いGoさん、駒場のWaさんもやってきた。そのうち目黒のOさんが古鉢をたくさん持ってきてくれる。包みを開け、番号をつけてとりあえず並べる。あちこちで手に入れた古くておもしろい鉢が出てきた。こちらもできるだけ早く写真を撮りたいが、そこまでできるかどうか。早目に用意しておくと、掲載までにこうして売約になってしまうが、新作も含めて展示会前夜に全部用意することなど不可能。一人では並べるだけでも大変だから、値段のついたものから棚に置く以外になく、しょっちゅう来てくださるお客様が、掘り出し物を手に入れるのは仕方がない。
 千葉のIさんが夕方古鉢を持って来る。植え替え依頼のKiさんも遅くなって寄る。今日は田園都市線が人身事故のためかなりの時間ストップしたらしい。Waさんが帰る頃には動き出したが、本当に最近電車の遅れがひどすぎる。おまけに今日は二子玉川の花火大会だ。246は混んでいるが、帰りに丁度見られるといいな。


2009年8月20日(木)
 新型インフルエンザがかなりの勢いで広がっているようだ。いつ身近に迫ってこないとも限らない。自分だけでなく身内に及んでも身動きがとれなくなる。マスクも早めに買っておかなくては。これからシーズンに入るという時に不気味な状況だ。
 今日は早目に出てきて鉢の写真撮影をする。その間に港北のHaさんが寄って風蘭を持っていく。久し振りに目黒のOさんも暑い中来てくれる。夕方涼しくなってから草取り。
 明日の金曜日、白石は家庭に急用が出来、1日休むことになりました。昼からは鈴木家の三男啓介さんがいます。店は開いていますが特別ご用のある方は、土曜日以降にご来店いただけると助かります。


2009年8月19日(水)
 たっぷりの休みをいただいて、今日から後半戦。休み明けはどこも乾いていて、山草にまず水遣り。ヒメツルボが花を上げていた。このところいい天気が続くが、朝晩は大分涼しさを感じるようになってきた。もうすぐ寒蘭の花芽が見えるようになり、植え替えるものも出てくる。蘭鉢展の案内状の用意もあるし、忙しいシーズンもすぐそこだ。休み前に取りに行った中古鉢がそのままになっているのを洗い、値段をつけて並べる。明日は写真を撮る予定。蘭鉢展間際に新作が入荷する前に、古鉢がらくた市の準備を済ませておかなくてはいけない。暑さに緩んだ気持ちを引き締める。
 川崎のKiさんが頼んでおいた蘭や風蘭を持ってきてくれる。約束のAさんが品物を引き取りにくる。会社帰りに杉並のSaさんが寄って、入荷した風蘭を持っていく。
 閉店してから全面的に水遣りをする。温室の下段で四季蘭が咲いていた。


2009年8月12日(水)
 昨日の早朝の地震にはびっくり。幸い自宅も店も被害は無かったが、折りしも台風が近づいていて大量の雨による地盤のゆるみが重なり、駿河湾を中心にあちこちで被害が出てしまった。豪雨の被害も深刻で、被災地の方々にはお見舞い申し上げます。
 月曜日も朝のうち激しい雨だったので、鉢を取りに行くのは無理かと一旦キャンセルしたが、午後からは大したことにならなかったので、急遽出かけていった。87歳になられたWaさんは大変しっかりしていらっしゃるのだが、さすがに足が弱ってしまい、一人暮らしの不自由もあって、立派な温室のある家を引き払って地方にお住まいの息子さんのところに行かれることになった。好きで集めた思い入れのあるすべてのものに決着をつけるのは、さぞかし複雑だったことだろう。蘭は知り合いに作ってもらうことになったそうだが、大量の鉢や本を処分するお手伝い。ストックしてあった培養土まで含めて、車に詰めるだけ積んできた。水曜日に店に出るときにそのまま乗ってこようと思ったが、ずっしりと車が沈むのを感じるほどで、買い物にも行けない。そこで昨日の火曜日に店に荷物を下ろしにきた。
 地震で東名が一部崩れて通行止めになった影響か、246が終始のろのろ。やっと店に着いて荷物を順番に下ろしていたら、偶然造園のTaさんが通りかかった。お盆休みでこれから田舎に帰るところだとか。親切にも荷下ろしを手伝ってくれて、店内は足の踏み場も無い。いくつかあった欅鉢などを洗って並べ、後は明日ということで帰ったが、帰りの車では軽さを実感した。
 今日からしばらくは夏らしい天気が続くという。早目に店に出て汚れた鉢を洗い、空き箱を片付け、本を整理しとフル回転をしても、とても今日一日では片付かない。そんな中、大和市のYoさん、埼玉のAさんがやってきた。Yoさんは又あちこち見回って、色々なものを探し出して持っていく。鉢の方は笠間鉢、楽鉢、ウチョウラン鉢などとグループ分けをして、明日から又お盆休みに入ってしまう。定休日明けの来週からは、蘭鉢展に向けて突っ走ります。


2009年8月9日(日)
 曇っているがすごく蒸し暑い。暑い中目黒のYoさんが自転車で遊びに来る。続いて中野のEさんが野菜を持って来てくれる。しばらくすると突然大粒の雨。テレビの速報で千葉に大雨警報とか。場所によってはものすごいことになっているらしい。自転車のYoさんは雨が止むまで帰れず、エアコンをつけた店内で皆でおしゃべりをして過ごす。通り雨で間もなく上がったが、熱帯低気圧が近づいてきているので、その影響で天気が不安定のようだ。明日は鉢を取りに行くので大雨は勘弁願いたい。


2009年8月8日(土)
 青空は一日だけで、今日はもう黒い雲が広がっている。昨日の夕立は台風の影響だったらしいが、今日も何時にわか雨があってもおかしくない空模様。降らないうちにと外の棚で蘭の古葉を整理したり雑草を取り除く。しばらくして下町のHiさんが友人と一緒にやってきた。千葉のIさんからも電話で欲しいもののアピール。今度手持ちの鉢を持ってくるというので、蘭鉢展の古鉢市に加わることになるだろう。明後日の月曜日には古いお客さんのところから鉢や本を持って来る予定なので、今年の蘭鉢展は面白くなりそうだ。


2009年8月7日(金)
 やっと青い空、白い雲の夏らしい天気になった。朝から気温がぐんぐん上がって猛暑。ところが今日は立秋なのだそうだ。これからは残暑ということになるのだろう。昨日水遣りをどうしようかと迷った部分も今日の天気ではすっかり乾いているが、夕方までは何も出来ず、枯れ葉の整理をするくらい。のんびりしていたら愛知県のTuさんが現れた。大きなかばんを持って東北出張の途中下車とか。「東京は暑い!」。ご苦労様です。いつものように杭州寒蘭の名品を選んでいく。
 夕方蘭の水遣りを始めたら、若いGoさんが自転車で通りかかった。店の中で本を読んでいくのを放っておいて、山野草、蘭、えびねと水を遣り、一番最後の裏のえびねが終わる頃に突然ザーッときた。少し前から黒い雲が出てきて怪しい空になっていたのだが。ここに寄っている間にGoさんは帰れなくなってしまっい、しばらく雨宿りしていくことになったが、一向に小降りにならず雷まで鳴り出す始末。去年のゲリラ豪雨を思い出させる降り方だ。


2009年8月6日(木)
 この間から注文してあったマイカーのETCが入荷したという連絡があり、朝出勤前に取り付けに行った。取り付けとセットアップで1時間半くらい。9時半からというのを9時に到着し、これから仕事だからと急いでもらった。今日からお盆休みの高速千円乗り放題になり、道路は混んでいる。遅れるかと思ったが、制限時間一杯に出来上がった。民主党が政権を取れば高速道路無料になると言っているこの時、「今頃ETCをつける人なんていないでしょ?」と聞いたら、「いいえ、問い合わせがいっぱいあって、入荷するまでずい分待たされます。今つける人は多いですよ」ですって。私もこれに惹かれたアクアラインがいつでも800円というのが大きいか。
 一日中曇り空で太陽は拝めないが、湿度が高く蒸し暑い。このまま夏が終わることはないと思うが・・・。
 厚木のYoさんとOさんが来て、あちこちから色々なものを探し出して持っていく。夕方久し振りに大田区のUさんが顔を見せる。薩摩寒蘭の「蛍雪」に花芽がきているのを発見。


2009年8月5日(水)
 雨は降らないがどんよりと垂れ込めて梅雨のような空模様。各地で遅い梅雨明けが発表されたばかりだが、どうもスカットした夏の雰囲気にならない。もう何年前になるか忘れたが、冷夏で米が不作になり、タイ米を食べるはめになった年があったが、こんなに日照が少ないと今年も作物に影響が出ないか心配だ。やはり夏は夏らしくないと海の家や行楽地も困るだろうし、心理的にも盛り上がらないのが気がかり。
 いつものKoさんが寄って、軟腐になった株を見つけてくれる。新芽を切り離して消毒。うまく助かってくれればいいが。Koさんのところでも軟腐になった鉢がいくつか出たそうだが、これから気をつけないといけない。
 休み中に店に寄った方から電話があり、この間覗いてみた斑入りキエビネを分けて欲しいという。元株を持っている仙台のYaさんに電話をしたら、番号が変わっていて連絡がつかない。そこで尋ね人。Yaさん、これをご覧になったら電話をください。
 夕方若いGoさんが寄っていく。


2009年8月2日(日)
 夜中から雨になる。今日は拓也さんにがんばってもらって、しばらく前の強風で一部が壊れてしまった作場の屋根を取り替える予定だった。生憎の天候だがやってしまおうと準備を始める。前回使った残りの金具があると思ったら、使い切ってしまったらしく見つからない。それを買いに行っているうちに雨が上がった。脚立に乗る作業なのでこれはラッキー。ついでにびっしりと絡まったツタを取り除くことにした。何箇所か鋏を入れて引っ張ると芋づる式にはがれていくのを、抜いた雑草と共に袋に詰める。屋根は壊れた箇所を外して新しい波板を取り付けた。この前風で飛んだ部分は敷地の中のすぐ下に落ちたから良かったものの、道路に飛んでいたら大変なところだった。他にフレームのドアを修理してもらい、使いやすくなって懸案の2箇所が解決。作業を終えた途端に又ザーッときた。
 近くのSuさんが久し振りに顔を見せる。そろそろ日本春蘭の色花には土手を作って遮光しなくてはという話になる。去年は色出しに成功して、「やればできるじゃない!」と気をよくしているSuさんだ。麻布のMoさんからも電話。暑い間は花が少なく、四季蘭もまだ花芽が見えてこない。杭州の花芽が確認できるようになる時期まではこんな日が続くだろう。


2009年8月1日(土)
 今日から8月。一番天気が安定して暑さ真っ盛りの筈だ。だが今日も時折薄日が射す程度で、気温は30℃に届かない。海に入るにはちょっと涼しいだろう。ただ作業をするには楽なので、蘭の葉先の枯れこみを整理する。新芽が早いものはずい分伸びているから、バックがきれいになると棚全体が生き生きとして見える。本来なら夏のフレームの中は暑くて長時間いられないところだが、苦にならないということがちょっとおかしい。
 夕方水遣りを始めたら、駒場のWaさんが現れる。「少し歩かなくっちゃ」というわけで、歩いて来た人はさすがに汗が吹き出る。


2009年7月31日(金)
 昨日とは打って変わって曇り空で涼しい。最高気温も26℃くらいまでの予報。暑かった昨日より7〜8度一気に下がったことになる。真夏の天気らしくないが、凌ぎやすくて助かる。草取りにはもってこいで、休み中伸びてしまった雑草を抜いていたら、ツマグロヒョウモンの毛虫を見つけた。毎年何十匹も見るが今年は初めて。スミレが食草で、あっという間に丸裸にしてしまう。どうせ草取りするのだからいいが、あの赤と黒のけばけばしい毛虫にはぎょっとする。
 練馬のIさんが来て、鉢や本を物色していく。作場を見ると、前にバラバラと葉が落ちてすっかり地上部が無くなってしまった杭州に、しっかりとした新芽が出ている。枯れてしまったと思っていたが、諦めないでいて良かった。いいものなので、これで助かってくれればうれしい。出芽が遅れて気をもんでいたピアナンは、桃花素舌、白花とも新芽がでてきて一安心。注文がある四季蘭や、蘭鉢展の手配など、あちこち電話をかけて準備を進める。秋のシーズンに向けてめどがついてきた。


2009年7月30日(木)
 朝から気温がぐんぐん上がり、たちまち30℃を超える猛暑。たまらずエアコンをつける。暑い中風蘭のお客様が何人か見える。あちこち連絡の電話をかけ、春先に出来なかった風蘭の植え替えをする。
 久し振りに藤沢のWaさんから電話。大分齢をとられた筈だが、元気そうな声にうれしくなる。夕方になっても暑さは収まらず、えびねや山草に水を遣って帰る。


2009年7月29日(水)
 ホントに梅雨が明けたのかと思うくらい、九州、中国地方で豪雨の被害が発生している。館林では竜巻も。異常気象という言葉が聞こえて久しいが、この夏は天候の異変が続く。温暖化が原因かどうか分からないが、大変な事態になってきているようだ。被害を受けた方には心からお見舞い申し上げます。
 たっぷりの夏休みが終わって今日から通常営業。休み中拓也さんが水をやってくれていたので植物は元気だ。店内から避難させておいた風蘭などを又棚に並べる。休みボケで何か調子が出ないが、いつものKoさんの顔を見てやっと普段に戻った。
 夏休み中も天気はイマイチで、白馬栂池でもガスがかかっていた。それでも雲が動いて一瞬周りの山々が開ける。メインの二日目は唐松岳の予定だったが朝から天気が悪く、計画変更して塩の道を歩いたり露天の温泉に行ったり。三日目も変わりやすい天気だったが、早起きして唐松岳を目指す。帰る時間の関係で頂上までは無理ということで、扇の雪渓で雨が降ってきたのを潮に下山した。元々登頂が目的ではなく、山の花々を見るために登るようなもの。肝心の花は絶好のタイミングで、キヌガサソウをはじめとするたくさんの種類の花が最高の状態で迎えてくれた。おまけにガスが晴れた瞬間にはすばらしい眺望も。夜は蛍を見に行くなど、充分に楽しい山旅だった。


2009年7月20日(月)
 昨日の汗が噴き出す暑さは引っ込んで、どんよりと垂れ込める曇り空。気温も30℃を切って草取りには丁度いい。昨日にぎやかだった反動で今日はとても静か。作場を見回って留守中の手当てをする。
 夕方店内にあった全ての植物を作場に移し、道路側のウィンドウには鉢を並べておく。休み明けに戻しやすいように、移した蘭をまとめて置こうと、他の鉢を動かして目立つところにスペースを作る。温室の棚下にもぐって作業をしていたら、この間から行方不明だった剪定鋏を発見。少し錆びているがまだ使えそうだ。全面的にたっぷりと水遣り。休み中の管理は拓也さんにお願いしてある。
 いよいよ明日から28日まで夏休み。23、24、25日は北アルプスの花を楽しんでくる。夏山で大きな遭難事故があったばかりだから、十二分に気をつけなくてはいけない。もっとも縦走をするわけではないし、無理をしないのは当然のこと。日食もあるし、楽しい夏休みにしたい。
 ではリフレッシュして29日(水)から又お待ちしています。


2009年7月19日(日)
 連休中日は道路が空いている。曇り空だが蒸し暑い一日。夏休みに備えて店内の蘭はなるべく作場に片付け、2階から鉢を下ろして並べる。
 暑い盛りの見るものが少ないときに、麻布のMoさんがひょっこり顔を見せた。しばらくおしゃべりし、風蘭をいくつか選んでいるところに、京都のYaさんが現れる。難波先生の書展を見に上京したもの。後で世田谷のKiさんも来るというので、仲間のルーペのSさんに声をかけた。幸い休みで家にいて、しばらくして駆けつけてくる。中野のEさん、Kiさん夫妻も集まってきた。世田谷のKaさんが知り合いを連れてきてくれて、セッコクや薬を買っていく。目黒のYoさんも遊びにくる。夏の静かな時期に久し振りに店内が一杯になった。それぞれ話題豊富な人達ばかりで、遅くまで笑い、話が弾んだ。
 見送りに外へ出たら西の空は夕焼けなのに細かい雨が落ちている。蒸し暑かったわけだ。明るさが少し残った空には鮮やかな虹が。明日一日留守の支度をして火曜日からしばし夏休み。


2009年7月18日(土)
 夏休みの三連休。千円乗り放題の高速。出かけたくなる条件が揃ったのと、近くで工事をやっているのとで、店の前のR.246下りは大渋滞。いつ見ても窓の外は車が止まっている。
 夏の間12時開店というのがまだ浸透していないのか、出てきたら車が待っていた。練馬のOさんが生の水苔を買いにきたもので、残りは2箱になった。
 大田区のKaさんが植え替えた蘭を引き取りに来て、新たに植え替え希望の鉢を持って来る。この間持ち帰った植え替え済の鉢は、水がさあっと抜けて水遣りが楽。この際全部植え替えたいと次々持って来る。秋まで待った方がいいとは思うが、とに角どれも根がボロボロで土も形が崩れているから、待ったなしということで植え替えることにする。来週火曜日から店が夏休みに入ってしまうタイミングで、Kaさんがそれまでに取りに来られないというので、預からずに見ている前で植え替える。鉢を開けたら虫がたくさん出てきた。根はこれまでのうちで一番まともで、これなら何とかなりそう。カイガラがついているのはどれも同じだが。忙しかった役職を終えて「ようやく自由の身になったから今度は面倒見られる」。消毒薬、使いやすいノズルなども揃えて、今度持って来るときは見違えるほどの作になっていて欲しいものだ。
 風蘭作りを再開した人が又来て違う品種を選んでいく。今年並んでいるのは高級品種ではないが、昔からの基本的な名品で、趣味家が出してくれた超お買い得品ばかり。集めようとする人にはもってこいだ。
 夕方えびねに水をやっていたら、1鉢軟腐が見つかった。鉢を開けて新芽を切り落とし、消毒をして植え替える。バックの方は大丈夫そうなので、うまくいけば助かるだろう。早期発見、早期対策が決め手なのは人間も同様。
 一日中曇りでギラギラ太陽は見られなかった。


2009年7月17日(金)
 夕べの雨でぐっとしのぎやすくなった。午前中に雨は止んで明るくなったが、何日かぶりに30℃を切っている。ずい分昔となってしまった子供の頃、「今日はすごい暑さだ」という時でも31〜2℃くらいまでだった気がする。冷房は無く団扇と風鈴で涼がとれた時代。今は34〜5℃は当たり前、時には38〜9℃までいったりするのだから温暖化は確実だ。
 川崎のKiさん、青葉区のKiさん、埼玉のAさん、立川の男性などが寄っていく。夏休みのお知らせを貼り出した。


2009年7月16日(木)
 夕べも熱帯夜。梅雨が明けた途端各地で厳しい暑さが続く。昨日帰る前にこれでもかと水をやっておいたのに、山草類は一日で乾いてしまう。その点蘭は保水力があって、忙しい人にもってこいの植物だ。フレームの中は早くも37℃を超えている。毎年最高は40℃近くまでいくのが常だ。よくこんな暑いところで平気なものだと感心するが、換気扇が猛スピードで廻っているから何とかなっているのだろう。まだ夏は始まったばかり。覚悟!!。
 日中はホームページのバックナンバーを整理しながらパソコンの前。夕方からたっぷりと水やりをする。


2009年7月15日(水)
 関東地方は昨日梅雨が明けた。二晩続けて寝苦しい熱帯夜。今日は梅雨明けの名に恥じない真っ青な空が広がり、朝から30℃を超す勢いだ。日中の最高気温は34℃になる予報で、一気に真夏に突入した。強い南風が吹いて、道路に止めてある自転車が倒れていたり、日傘が飛ばされそうになったり。この店は北側がR.246に面しているため、収集ゴミが飛んできたりして困るのは北風の時。南風は適度に建物に遮られ、いい風となって通り抜けていく。強い日差しと風で山草類はたちまちぐったり。夏は昼からの開店だから、出てくる時はもう日が高い。夕方まで待てず、水が切れているものは水をやって日陰に避難させておく。急に本格的な夏になってしまったため大慌てだ。夕方全面的に水遣りで少し涼しくなった。


2009年7月12日(日)
 昨日は涼しくて過ごしやすい一日だった。フレームの最高温度が、何日か振りに30℃を切っている。九州地方が梅雨明けしたそうだが、関東もいよいよ最終段階だろう。これまで豪雨というほどのものはなく、降っても短時間で雨に悩まされることはなかった。梅雨末期に大雨が降ることがあるが、今年はどうだろうか。
 都議選の投票に行ったついでか、目黒のYoさん、駒場のWaさんが来る。着いた途端に汗が吹きだして「あー暑い!」。ゆっくり汗が退くまでおしゃべりをして、風蘭などを選んでいく。
 表の生水苔がぐんぐん緑を増して今年も盛り上がってきた。その頃になると人目を惹くのか、昨日も今日も水苔が出て大分数が減ってきた。新芽が伸びる今頃は淡い緑が美しいが、盛夏以降はその色が濃くなってこれまた気持ちいい。杭州寒蘭、中国春蘭も新芽が大分伸びてきた。


2009年7月10日(金)
 昼まではいつ降りだしてもおかしくないような垂れ込めた空だったが、次第に晴れてきた。今日も又店の前の合流舗道でタクシーと自転車の事故。大事にはならなかったが、このシステムを何とかしないと事故が絶えない。自転車は一時停止をしないで突っ込んでくるから、車の流れに気を取られて合流すると危ない。私は余程空いている時以外はこの合流を避けて、世田谷警察の信号から弦巻通りに迂回する。少し余分に走るが、こちらの方が空いていて走りやすい。
 この間ウチョウランを買っていった人が、花が終わったと栽培法を確認しにくる。自然と野生ラン8月号が入荷。


2009年7月9日(木)
 午前中ぱらっと来たが、すぐに上がって薄日が射してきた。蒸し暑い。湿度が高いため鉢はあまり乾かないが、場所によっては乾いているものもあり、水遣りに迷ってしまう。
 ウチョウランがほとんど終わりになってきた。作場からコンテナごと取り出して花を切り、倒れているものには葉受け軸を立て、液肥をやって作に入る。
 最近近くに越してきた若いGoさんが、時々荷物を運びながら預かっていた蘭を引き取っていく。「こんなの要ります?」と置いていってくれたのは自分で採取した斑入りヤブラン。珍しい斑なので、きれいに植え込んで作ってみることにした。
 練馬のKiさんが注文のえびねを取りに来て、昔から作っているリュウキュウエビネの濃色花を持って来る。川崎のKiさんも寄っていく。


2009年7月8日(水)
 昨日は真夏日、今日は雨勝ちの梅雨空。まだまだ天気は安定しない。照明工事を頼んであった電気屋さんが来て、やっと工事が始まった。これまでの蛍光灯器具を外したら、器具のあった周りの天井とすっかり色が変わってしまっている。配線からやり直すので、新しい照明は取り付ける場所を少し変えたいと思っていたが、跡があまりにも目立ってしまうので、結局同じ位置につけることになった。器具の形が多少違うが、最後に電気を点けたら、はみ出した部分も意外と目立たなくなってほっとする。工事中いつものKoさん、近くのSuさん、世田谷のYaさんなどが来たが、お茶を出すこともできない有様だった。


2009年7月4日(土)
 昨日は帰る頃になって小雨が降りだしたが、夜だけで朝には回復した。東京は雨がそこそこ降るが、日中はほとんど大丈夫なので仕事をするには好都合。今日も明るい曇りという空模様だ。
 練馬のSiさんが、昔の杭州花未確認株を探しに来る。棚下にもぐってラベルを見ていたが、小さな株を2鉢探し出した。これまで古い杭州の小さいのをいくつも持っていっているが、皆新芽が出て何とかなっているようだ。細葉の小型で葉の色が濃く、姿がいいのが選考基準で、昔入って花が咲かないままのは「ロマンがある」とか。人によって色々な選び方をするのがいいところだ。きれいになって並んでいる松村鉢が、本当に一つづつ形も絵も違うのを選んでいく。
 夕方拓也さんに全面的に消毒をしてもらう。


2009年7月3日(金)
 うす曇りだが予報よりはいい天気で、雨が降ってくる気配はない。涼しくて雑草取りには丁度いい具合だ。電気屋さんが見に来て、器具が入荷したら工事に来てくれることになった。
 造園のYoさんが久し振りにやって来て、「雨の予報だったから、高い木に登る仕事を中止にしておいたら降らないね」。何故か消えてしまったという白花イワタバコを補充していく。
 今ごろになってウチョウランを見に来る人が何人かいる。どの展示会でも花がくたびれた頃に買いに来る人が必ずいるから、もう切ってもいい花でもつけておいたりする。この間イワタバコを買っていった女性が、ウチョウランを「カワイイ!」というが、手頃な価格のものはほとんど花が終わってしまった。最盛期なら安くて素敵な花がたくさんあるのだから、是非その頃来てほしいものだ。
 10数年振りに来たというお客さんが、ウチョウランのいい花が気に入って分けてという。これも下の方の花は終わっているのだが、それでもというので株わけする。しっかりとくっついているのを、水に漬けながら水苔をはがし、根を折らないように時間をかけて1本ずつにする。欅鉢に植えて持っていったが、ウチョウランの栽培経験は無いという。普通初めてのものは、失敗した場合を考えて、ほどほどのもので試してみる人が多いが、中には何でも一番上から始める人がいる。そういう人は真剣さが違うから上達するものだ。ぜひそうであって欲しい。


2009年7月2日(木)
 西日本では豪雨のニュース。梅雨末期は毎年のことで、大きな被害にならないことを祈る。その雨雲が東海、関東と移動して、予報では朝のうち強く降ると言っていたが、大したことにはならず、昼頃にはあがってしまった。
 近くのSuさんが久し振りに顔を見せる。初めてのお客様が入ってきて、「いつもバスの中から見て寄りたいと思ってたんです」。しばらく前にウィンドウに飾ってあった花が気になって訪ねてきたというが、ウチョウランはもうほとんど終わりに近い。見るのも初めてということなので、「今年はこれから花を楽しめるわけではないから、来年6月前半くらいに、たくさんある中から好きな花を選ばれたらどうですか?」と言ったのだが残念そう。そこで比較的元気な花を練習用に栽培してみることになった。「折角なら気に入った鉢に入れたい」と欅窯のウチョウラン鉢に植え替え、大事に持ち帰る。説明通りに栽培して、来年無事花を咲かせることができたら自信をもてるだろう。
 雨の日は天井の蛍光灯が点かず、電気屋さんも忙しいのか中々来てくれない。仕方なくスポットライトだけでやっていたら、お客さんと話している最中に突然点いた。早く修理に来てくれないかな・・。


2009年7月1日(水)
 今年の前半が駆け抜けるように終わった。いよいよ後半の7月に突入。今日も曇り勝ちのいかにも梅雨らしい空模様で、雨は降らずに涼しいという結構な天気だ。定休日明けは風蘭がいくつか咲いていて、花芽が伸びているのもあり、これからしばらくは風蘭が楽しみ。
 今年の夏山は7月23日から唐松岳とその周辺という計画で、22日から1週間を早めの夏休みとすることにした。8月の旧盆のところもお盆休みにする予定でいるが、夏は花も少ないし、9月初めの蘭鉢展まではただ暑いだけという状況だから、それほど影響はないはず。但し夏の管理だけはしっかりしないといけない。
 目黒の女性客が、「派手な花はもう魅力を感じなくなった」と、ウチョウラン、風蘭をいくつか買っていく。山野草中心に庭を作っているそうで、私と同じ趣味のようだ。
 「苔があるから箱庭の材料があるかと思って」と男性が砂や石などを探しに来る。「中々売っているところが無いから、そういう材料も売りながら講習会をしてくれるといいのに」。「考えてみます」。
 いつものKoさんが寄って「早く秋にならないかなぁ・・」。毎年えびねが終わるともう秋のシーズンが待ち遠しそう。こちらも新芽に一喜一憂しながら杭州寒蘭展の打合せが始まったし、秋が待ち遠しいのは同様だ。ここへきて何鉢か軟腐が出たとKoさんが話していた。一番危険な梅雨時期は消毒が欠かせない。しかし、夏を無事に乗り切って一安心の残暑の頃も、急にばたっといくことがあるので要注意だ。花芽があがったらスリップスに注意。ヨトウムシもいるし、鼠もいる。無事にきれいな花を咲かせるまでは、まるで障害物競走だ。


2009年6月28日(日)
 昨日はこの時期としては期待以上の好天気の中、山歩きを楽しんだ。今日は又どんよりとした梅雨空に戻り、午後からは雨になった。ウチョウランの花が終わってきたものは、花を切って作場にしまっていく。
 夕方雨が激しくなってきたところに東照宮帰りの川崎のKiさん、世田谷のMaさんが来る。東京香蘭会の風蘭展が今日一日限りで開かれ、戻ってきた風蘭を少し展示してくれる。花が丁度見頃で、一気に店内がいい香りに包まれた。即売品の風蘭が新たに入荷。風蘭鉢も少し増えた。


2009年6月26日(金)
 東京は30℃超え、初めての真夏日になる予報だ。朝から強い日差しが照りつける。フレームの中は早くも36℃。店を開けるとすぐに千葉のIさんが現れた。午後からは馬込のKaさんが、植え替え希望の蘭をたくさん持って来る。もう時期的に遅すぎるだろうが、とに角何年も全く植え替えてない上、カイガラがついてひどいことになっている。放っておくよりはいいと鉢を開けてみた。傷んだ根を掃除し始めると、もうほとんどが駄目で、何とか砂植えにできたものもあるが、生の水苔で根巻きにするしかないのもある。きれいに掃除して殺菌剤、殺虫剤でていねいに消毒し、植え替え終了。どれも相当高い値段で買ったものと思われるが、これではほんとに可愛そうなことになってしまう。植え替えが大事だということだ。
 もうほとんど花が終わってきた頃になって、女性客がウチョウランが欲しいと寄る。まだ元気を保っているのを選んで持っていってもらう。風蘭の花が大分あがってきて、次はこちらのいい香りを楽しむ番だ。日曜日にはウチョウランを少し片付けようと思うが、棚が寂しくなるというタイミングで朱泥六角の中国古鉢が入荷。口径28センチというかなりの大きさで、一茎九華を植えようと思って持っていたものという。今度写真を撮って紹介したい。
 明日は白石は夏山予行の足慣らしハイキングに行ってきます。いい天気らしいので梅雨時なのにラッキー。店は普段通り開いていますが、急ぎでなければ日曜日に来ていただけると助かります。


2009年6月24日(水)
 昨日は真夏の暑さだったが、今日は一転朝から土砂降りで涼しい。通路もちょっと低いところはあちこち水溜まりが出来ている。明日は又暑くなるというから、くるくる日替わりメニューの陽気だ。
 店を開けようとしているところに欅窯の三橋さんが注文の桐箱を持って来た。しばらく来ていなかった近くのSuさんが寄って、芽出しの様子を覗いていく。桐箱が来たことを知らせたら、川崎のKiさんが取りにくる。出版社のKaさんも顔を見せる。
 店内の蛍光灯の1箇所が、この間から雨が降ると点かなくなってしまった。降ってないときは問題なく点くし、雨の日でもスイッチを入れておくと、忘れた頃に点いたりする。今朝の雨ではやっぱりスイッチを入れても点かず、午後になって止んだらひとりでに点いた。電機屋さんが何回か見に来たが、原因を突き止めるのが大変。新たに配線して新しいのを付けた方が良さそうだ。


2009年6月21日(日)
 朝からかなりの雨。二子玉川を通る頃は、フルワイパーでも前が見にくいほどで、一面暗い空が広がっている。入り口の戸を開けたり、フレームの最高最低温度を測るなど、外を移動するとたちまちびっしょり。晴れていた昨日、大作業をしておいてよかった。
 時々来るお客さんがひどい雨の中、ウチョウランが虫にやられてしまったと見せに来る。一緒に持って来たえびねにはカイガラがついていて、予防的に消毒した方がいいと殺虫剤を勧めると、一緒にウチョウランの有望株も選んでいく。
 初めてのお客様が風蘭を熱心に見ている。「しばらく海外に行っていたが、戻ってきたので又やってみたい」と、趣味家が殖やして出してくれているお買い得風蘭をいくつか選んでいく。続いて入ってきた女性客も、もうすぐ咲きそうな風蘭を持っていく。
 夕方には雨が止んだが、湿度たっぷりの梅雨空。前の246は昨日から下りが詰まりっぱなしだ。やはり土日に出かける人が多くなったのかな?。


2009年6月20日(土)
 晴れて暑くなった。西日本は真夏日が続いて雨が降らないそうだが、今年は空梅雨か?。それでも関東は明日から雨の予報。降る時期にはしっかりと降らないと、後で困る。
 拓也さんがいるので庭木の高いところや太い枝の剪定をしてもらう。日頃手が届くところだけチマチマとやっているのと違って、やはり男性の力はあっという間に片付けてしまって頼もしい。段々あれもこれもということになって、表の看板のところの背の高い木を根元から伐ることに。のこぎりで切り倒したものを細かくしてゴミ袋に詰めていく。以前にもすっかり伐ったのだが、すごい生命力で復活してしまった。今度もいずれそうなるだろうが、とりあえずすっきりした。


2009年6月19日(金)
 柔らかな日差しに程よい風。久し振りに気持ちのいい一日だ。梅雨の晴れ間を利用して店の洗濯ものを干す。好天気に誘われて目黒のYoさんが自転車で。気になる寒蘭の新芽を見てしばらくおしゃべりをしていく。世田谷の花屋さんがイベントに使う材料を探しに来る。夕方水遣りを終えたところに若いGoさん。日が落ちたら風が涼しいほどになった。
 この間花芽を見つけたネグロス島の蘭は、今日見たら茶色にしけてしまっていた。残念!。


2009年6月18日(木)
 どんよりとした梅雨空。雨が降らないうちにと剪定の続きをする。杭州寒蘭の新芽は大体出揃ってきた感じ。「黄玉山」、「逸品」などは、いつの間にかずい分新芽が伸びていた。まだ評価の途中で、期待して見ているいくつかの品種も、軒並み新芽が確認できる。杭州は最初に見た花とはずい分変わることがあるから、「最低3回は花を見ないと評価できない」とはよく言われること。花芽ならなおうれしいが、先ずは新芽を出して株を充実させることだ。


2009年6月17日(水)
 今年の梅雨はどんなタイプかわからないが、このところ夜になると雨が降って、夕べなどは昨年のゲリラ豪雨を思わせるような激しい雷雨になった。その代わり日中はそこそこの天気になるので、休みの日にはいつも行くテニスが出来てありがたい。一日中しとしと降るより、めりはりのある降り方の方が色々なことが出来ていいが、帰り道にこんな雨に降られたらたまらない。今朝はもう止んでいて薄日が射しているが、鉢が乾いていないので助かる。
 定休日に資材を仕入れに行ったついでに、この間から行方不明になっている剪定鋏を購入。そのうちひょっと錆びた状態で見つかるかもしれないが、それを待ってはいられない。新しい鋏の切れ味を試しがてら伸びた枝の剪定をする。葉が込み合って風通しが悪くなってしまうと、カイガラムシや毛虫などが発生してろくなことはない。拓也さんがいる時に高いところをやってもらって、できるだけすっきりとさせておきたい。


2009年6月13日(土)
 蒸し暑い一日になった。日中は水遣りも出来ず、フレームで古葉を整理したり新芽を確かめたりするが、暑くて長くは居られない。オオタニワタリのヨトウムシは今日も同じ葉っぱを食べていた。捕まえようとすると一瞬で丸くなり、下に落ちる。中々うまく出来ているものだ。しばらく静かにしていると又出てくる。とうとう持久戦になってきた。
 世田谷のHoさんが久し振りに顔を見せる。毎年見事な盆景作りを展示してくれていたが、遠くの作場まで水遣りに行くのが大変になり、自宅では小さいものしか置けないということで、全部手放したのだそうだ。段々齢をとってくると、色々なことが大変になってくるのはよくわかる。近くのSuさんも忙しい最中の息抜きに寄っていく。
 明日は白石は3時で帰らせていただきます。


2009年6月12日(金)
 からりと気持ちよく晴れた。明日からは又崩れるというので、洗濯物を干し、今日もヨトウムシの捜索をする。ホウチャクソウの茎で緑鮮やかなのが葉を食べているのを現行犯逮捕。穴があいているのを辿っていくと、色々な植物の葉に穴があいている。ギボウシや、オオタニワタリの美しい葉も無残にやられていた。オオタニワタリは少なくとも25年以上はここにある大株だが、こんなことは初めて。今年は異常発生なのだろうか。オオタニワタリで食事中だったヨトウムシは、ピンセットで触れた途端くるりと丸くなって、あっという間に鉢の中にもぐってしまった。「残念!。取り逃がした。意外と素早い動き!」。オルトランを撒いておいたが、果たして退治できるかどうか。花が咲いている最中のものには強い薬は避けたいので、捕殺するのがいいだろうが、夜というのがネックだ。
 明日、明後日が雨だというので、夕方全面的に水遣りをする。


2009年6月11日(木)
 雨の中を出勤してきたが、昼過ぎには止んでやがて陽が出てきた。今日もえびねの棚で2匹毛虫を発見。灰色っぽい茶色でヨトウムシのようだ。葉を食べられているえびねの葉裏を見ると、いたいた。これが夜活動して葉をばりばりと食べてしまうにっくき奴。まだいるかもしれないから油断はできない。
 朝の雨で休みになった造園のTaさんが遊びに来て、ウチョウランのいいものを株わけしていく。自然と野生ラン7月号が入荷。


2009年6月10日(水)
 いよいよ関東地方が梅雨入りした。雨は降らないがどんよりとした曇り空で時々薄日が射す程度。梅雨明けまでしばらくはこんな日が続くだろうが涼しくていい。この間まで茶色の部分が目立っていた生の水苔も、ここへ来て緑が美しくなってきた。
 イワタバコやウチョウランの株わけをする。えびねに水をやっているときに葉を食べている毛虫を発見。ウチョウランにも1匹見つけた。今年はウチョウランの葉を何者かにずい分食べられてしまったが、こいつの仕業だったのか。それほど大きな毛虫ではなかったが、すごい食欲で被害甚大。捕殺するしかないので、しばらくは見回りが欠かせない。
 昨日の休みは上野の西洋美術館にルーブル展を見に行った。14日までという駆け込みで、やっと取れた日程だったが、チケットを買って入館するまで80分待ち。延々と列に並んだ。他にも行きたい展覧会は色々あるが、見たいものはどこも混んでいてとてもはしごは出来ない。それでも行ってよかった。
 6、7、8月は展示会がないので、忙しいシーズンには中々行けないところに行ったり、友人との集まりに出たり、仕事以外で動くことが何かとあると思います。ご用の節は「今月の予定」の確認をお願いします。まずは14日の日曜日に用事があって3時で帰らせていただきます。7月末には恒例の夏山登山があり、その時期に合わせて夏休みにする予定です。色々な計画に参加できるのはこの時期しかないので、秋のシーズンから又がんばるための充電ということで、ご了解をお願いします。


2009年6月7日(日)
 突然夏になった。朝からスカッと晴れ渡って、気温もぐんぐん上がった。湿度は低く、日陰で風通しのいいところにいると実に気持ちいい。だがこの天気は今日一日だそうで、明日はもう崩れるという。アジサイがきれいに咲いて、梅雨入り目前という状況だ。
 下町のHiさんが久し振りに顔を見せ、二人でゆっくりとおしゃべりをする。


2009年6月6日(土)
 雨の中上野グリーンクラブへ直行。今年はウチョウラン業者の出店が減っていた。東京でようやく咲き始めたところだから、栃木、群馬が中心の業者は、まだ開花しているのが一部といったところだろう。展示コーナーは柄ものや新花が1〜2本立ちで並んでいる。売店でいくつか買って昼頃店に着いた。その頃から天気は急速に回復。
 買ってきた山草やウチョウランを植え込んでいると、港北のHaさん、造園のTaさんが来て山草やウチョウランを持っていく。明日は晴れて気温がぐっと上がるらしい。このところ雨続きで涼しかったが、梅雨入り前の貴重な晴天というところか。


2009年6月5日(金)
 一日中雨。明日から少し晴れる日を挟んで、その後本格的な梅雨に入るのだろう。今年はどんな梅雨になることか。
 水遣りの必要が無いので、ウチョウランの大株を分けたり、松村鉢を洗ったりのんびりとやっていると、埼玉のOさんがえびねの用事で寄る。夕方「この前をいつも黙って通り過ぎることができない」といって、女性客が入ってきた。「素敵なお花が飾ってあるけど売ってるんですか?」。よくそんな聞かれ方をするのは店に見えないのかな?。「どうぞ、どうぞ店ですから自由に入ってご覧ください」。「指輪より花が好き」といいながら楽しそうに選んでいった。
 明日は午前中上野グリーンクラブに山草、ウチョウランを見にいくつもり。今は12時開店なので多分間に合うとは思うが、事情によっては少し遅れることがあるかもしれない。


2009年6月4日(木)
 今日も引き続き曇り勝ちで気温があまり上がらない。風も無く、鉢ものはほとんど乾いていない。それでも水苔と山草には水を遣ろうと見たら、道路からフェンス越しに手を伸ばせる一番端の水苔が、掴み取ったように一部が無くなっていた。バラの水苔が何本か道路やフェンスの周りに乾いて散らばっている。必要があって持っていったのではなく、通りすがりにいたずらしたのだろう。梅雨時の雨でこれから青々と育っていくはずなのに、ひどいことをするものだ。
 作りこんだヤワタソウが立派な株になって、見応えのある葉を広げている。初めの1輪が開いてきたので店内に飾る。ミニのギボウシ「金牡丹」も花芽が着いた。西表島産のユウコクランもつぼみが上がっていたので植え替えて飾る。山アジサイなども咲いて、花や斑入りの葉など結構にぎやかになった。


2009年6月3日(水)
 このまま梅雨に突入しそうなはっきりしない天気。今日から12時開店なのだが、道路が実にスイスイで、11時前に着いてしまった。
 思い立って「やっぱり」とウチョウランの株わけを始める。特別に大きな木に立派な花が咲いているのは、そのまま株立ちにせず、1本か2本に分けて植え込む。根がからんでいるのを水に漬け、細かい砂を落としながらじっくりと離していく。鉢が増えてしまう心配は、芽が出なかった数鉢で差し引きゼロになった。春に全部イモを確認して植え込んだのだが、それでも芽を出さない株がいくつかある。こんなことなら、花が咲いてからバランスを見て植え替えた方がいいのかもしれない。難しいところだ。いつものKoさんが寄っていく。


2009年5月31日(日)
 雲の動きが速く、陽が射していたかと思うと急に暗くなって時折ざーっと降りだす。開店時間になった途端、品川のKoさんが現れた。Koさんというとえびねマニアだが、ウチョウランも集めているという。2鉢選び出したうちの一つはこの間分けてと言われたものだったので、1本外すことになった。もう根がしっかりと伸びているのを、水につけて洗いながら根を折らないように慎重に外す。来年は植え替え時に1〜2球で植え込もうと思うが、株立ちにした方がいい品種もあるから、球だけの時にその選別ができるかどうか問題だ。春蘭展の忙しい最中だから、少しでも早く終わらせたいし。
 いつものKoさんがえびねを株わけして持って来る。昨日植え替えた蘭を引き取りに馬込のKaさんが来る。駒場のWaさんも久し振りに来て風蘭を選んでいく。いつものように作場を丁寧にみていたが、「杭州やピアナンに新芽が大分出ているよ」。ずっと昔からあるネグロス島の蘭に花芽がついているのも見つけてきた。フレーム内にあったのがどんどん作落ちしてきたので、外の棚に移したところいい新芽が出てきた。小さいがかわいい花で、持ち直してくれるとうれしい。
 明日、明後日の定休日明けには12時開店となりますのでお間違えなく。


2009年5月30日(土)
 霧雨が少し舞うくらいでどんよりとした一日。このところ梅雨のような天気が続いて、苔類が元気、元気。
 まず昨日頼まれた植え替えをする。長年植え替えてないということは消毒もしていないらしく、カイガラムシがついている。洗って傷んだ根を掃除し、消毒して全部の植え替えを終わらせる。
 近くの病院の先生が散歩がてらやってきて、濃紫ホタルブクロを買っていく。近くのSuさんもしばらく振りに顔を見せる。洗って並べてある松村鉢を見て「これどうしたの?。きれいなのが出てきたの?」。これで洗ったとサンポールを見せると、「うちにあるのも洗ってみよう」。
 蘭の古葉を整理し、ウチョウランの咲き具合を見る。困ったことに、この間からウチョウランの葉っぱを食べている奴がいる。ナメクジなのか虫なのか正体はわからないが、かなり大きなもののようだ。長年ウチョウランを作っているが、こんなことは初めて。やられたのは全体のうちの一部だが、ところどころに真ん中から切れた葉っぱが落ちている。ほとんどの葉が切られて花だけ咲いている株があったり、茎の途中から上半分が無くなっているのもある。「花が咲くときになってまったく・・・」。


2009年5月29日(金)
 雨が時折激しくなる。そのせいか又は月末のせいか道路が混んで、開店にやっと間に合うくらいの時間になってしまった。店を開ける準備をしていたら表のガラスを叩く音。世田谷のHaさんの笑顔が見える。三軒茶屋で会合があって、久し振りにウチョウランを見に寄ろうと早目に出たら閉まっていたという。今日は特別遅くなったのだが、開店時間が11時に変わったのを知らなかったらしい。それどころか、6、7、8月の夏季3ヶ月間は12時開店になるのだ。これが周知徹底できるか心配だ。
 日中小止みになったところでウチョウランの咲いたのを出して来る。どれも同一品種で株立ちになっていて、それなりの年数を栽培している。寄せ植えと違って同じ花の株立ちは値打ちがあるが、買いやすくするためにはもう少し小分けしておけばよかった。大体が球だけの時に植え替えるのだから、ラベルが入っていても花のイメージがつかみにくい。年数が経って球が大きくなるとすばらしい花になっていくから、「これなら1本ずつにしておけば良かった」ということになる。鉢数を増やすと置き場所に困るのと裏腹だから困ってしまう。
 馬込のKaさんが寄って、植え替えて欲しい蘭をこれから持ってくるという。しばらくして7鉢持って来た。もっと前に話があって、植え替えるならなるべく早くと言っていたのだが、ずるずると今の時期になってしまった。新根、新芽が動いているから今でない方が良さそうだが、最初の1鉢を開けてみたら根が完全に傷んでいてほとんど無い。これはきれいにして生の水苔で根巻きにしておく。「自分で植え替えられないから」と持って来る人の蘭は、ほとんどこんな状態のが多い。又は鉢から抜けないくらいぎちぎちになっていて、開けるだけでえらく時間がかかるのもあるが。用土も山野草の土のようなもので植わっていて、これなら少しでも早くやって上げた方がいいと、預かって植え替えることになった。明日も雨だろうか。


2009年5月28日(木)
 朝から雨。今日からしばらく天気の悪い日が続くようだ。これまでの暑さから較べるとずっと涼しい。雨が小降りになったところで、咲いてきたウチョウランを店内に飾る。
 山草好きの人が「山アジサイを買ってきたけど、鉢を抜いて中身だけ持ってきた」と合いそうな鉢を選びに来る。「プラ鉢がいやで」と八起窯の鉢を選び、用土と一緒に持っていく。私も山草にプラ鉢は使わないし、この鉢選びが楽しい。3年程作りこんだトリアシショウマが今年も咲きだした。八ヶ岳に行ったとき、道路工事の現場に堀替えされてころがっていたのを持って来た思い出の株。土ごと重たいのを持ち帰って植えておいたのが着いて、いい感じに出来上がった。
 午後から横浜のHiさんが「仁王」やサツマチドリなど天然もののウチョウランを持って来てくれる。埼玉のAさんも鉢を物色しに寄る。外の作業が出来ないので、一日中HPのメンテナンスをする。夕方になって雨足が強くなってきた。


2009年5月27日(水)
 いつものKoさん、品川のNaさん、川崎のKiさん、中野のEさんなどが来る。蘭と鉢の発送があり、鋏、カッターを手に奮闘。大量通販の店ではないから、発送する品物の組み合わせもまちまちで、その都度工作の時間になる。
 ウチョウランが少し咲き出した。鉢、風蘭と合わせてがらんとしていた店内がやっと埋まってきた。


2009年5月24日(日)
 久し振りの雨で涼しくなった。松村鉢のことを書いたら注文が入り、梱包する。午後、愛知県から1年ぶりに見えたTuさんが、杭州寒蘭名品を選んでいく。川崎のKiさんが風蘭を持って来てくれる。


2009年5月23日(土)
 朝来たら大きなワゴン車が止まっていて若い人達が大勢いる。すでに撮影が始まっていた。雑誌の撮影といっても蘭を撮りに来たわけではなく、ファッション誌のためのもので、きれいな外国人モデルの背景として使おうというわけだ。カメラマンが何故かこの古い建物を気に入って、敷地内をあちこち移動して撮っているので、何か居場所がなく落ち着かない。昼前に撤収するとき、「こんな感じです」と写真を見せてくれたがさすがプロ。いまどき都内でこんな場所は少ないかもしれない。
 午後からはえびねの植え替え、混合砂やべラボンの袋詰め、肥料の補充など。えびね展の間しまってあった蘭花村鉢、渥美窯鉢を出してきて並べる。重たいものや出しにくい場所にあるものを出す仕事は、拓也さんが皆片付けてくれて助かる。蘭の方は端境期だから売れるのは山草類。一年で一番女性客が来てくれるシーズンだ。


2009年5月22日(金)
 予報がいい方に外れてうす曇。風が強くて、入り口を2箇所開けていると、軽いものが飛ばされてしまう。ここ何日かのように暑くはなく、丁度いい気候だ。
 蘭の古葉を整理し、山草棚から飾れそうなものを探す。棚下ではイワタバコの涼しげな葉が展開して、つぼみが上がっていた。オグラセンノウの長く伸びた花茎の上には、全く保護色の青虫が葉を食べていた。すぐにピンセットを取りに行って退治。つぼみが少し色づいていい感じになってきたウチョウランの棚では、いくつか葉っぱが切れて落ちているのが見つかった。これも何かの虫の仕業に違いない。えびねでも調子悪いのを植え替えると、ナメクジがバルブをなめていたりする。油断大敵。
 明日は午前中雑誌の撮影がある予定。


2009年5月21日(木)
 久し振りに電車で来た。電車の中でマスクをしている人が多いのに驚く。昨日の報道では新型インフルエンザがついに首都圏にまで及んできたという。マスクも売り切れていて、手洗い、うがいをする他どうしようもない。今日も暑さが続く。
 発送する鉢の梱包をし、何鉢かえびねを植え替える。業者のNさんが珍しく寄ってくれた。「この時期はすることがなくて退屈だ」。こちらもやっとえびねを片付けて店内はがらんとしまたまま。いつものKoさんが頼んであったえびねを持ってきてくれる。用土を買いに来た女性が山草を買っていく。昔からよく来てくれて元気印の人だったが、病気をしてからはやさしいご主人が車で連れてきてくれる。今年春蘭の植え替えをしたらとても調子よく育っているという。蘭やえびねを世話することで、本人も元気をもらっているのかもしれない。
 早仕舞いをするので、その時間に合わせて水遣りをする。この気温では水切れさせるわけにはいかない。明日はやっと雨の予報。


2009年5月20日(水)
 昼前にフレームの中は34℃。カラッとして風があるからまだいいが、とに角暑い。定休日の間も気温が高かったので、山草類がくたっとしている。着いたら先ず水やり。
 店が開くか開かないうちに鉢の注文電話。HPに出したのを後から気づいて、休み明けを待って急いで問い合わせをしてくれたもの。いつも植え替え用土や鉢を買いにくる人が、足りなくなったのか又追加していく。馬込のKaさんが新茶を持って来てくれる。毎年ウチョウランの時期に顔を見せてくれるお客さんが今年も。合間にえびねの水苔取り替え作業を進める。夕方になって蘭とえびねなど全面的に水遣り。日曜日、サンポール液につけたまま帰った松村鉢は、休みの2日間たっぷりと浸されて、やはり一段ときれいになっている気がする。ウチョウランが1鉢開きだした。
 明日の木曜日は4時半で閉店させていただきます。


2009年5月17日(日)
 この間千葉のYさんに、「松村鉢の染み込んだ汚れを落とすのに、サンポールの液に漬けるといいらしい」と教えてあげたのだが、自分でも試してみようと昨日帰りにサンポールを買ってきた。バケツに適当に薄め、泥汚れだけ落としてある松村鉢を漬け込んだ。しばらくしてどんな具合かバケツの中で歯ブラシでこすると、何と落ちる、落ちる。これまで散々力を入れてこすってもこれ以上落ちなかった汚れが、軽く磨くだけでどんどん落ちていく。どうしても取れない汚れもあるが、素焼き鉢が全く新品のようになってしまってはかえって安っぽい感じだから、適当に古さを残しながら醜い汚れが落ちて、「充分展示会に出せる鉢」によみがえった。午後からやってきた中野のEさんと下町のHiさんも「ほんとにきれいになったね。これなら立派なもんだ」。出した後水で流しながら丁寧にたわしでこすって棚に並べると、彫ってある蘭の絵が一つ一つ違っているのがよくわかる。こんなに気持ちよく落ちるのなら、夏の間は作業も暇だから、少しづつでもきれいにしていこう。
 きれいな山草をたくさん持って来たので、水苔が売れて少し空いたスペースに並べる。外の棚が急ににぎやかになった。


2009年5月16日(土)
 涼しさは今日も続き、夜雨になるかもしれない予報でどんよりとしている。入り口を開けっ放していると寒いくらいだ。この間から温室の周りに細い竹の子があちこちから顔を出して、日に日に伸びている。中には屋根の上に張ってあるダイオネットを突き破っているのさえある。先ず拓也さんにそれらを切ってもらい、ついでに伸び放題の枝も整理してもらう。
 店内の方は植え替えで汚れてしまった棚を掃除して、2階にあった鉢を下ろしてくる。ウチョウランを並べるまでもう少し。温室の蘭の枯れ葉を整理し始めたら、たちまち束になってしまった。
 一段落したところに、長野からSaさんが、埼玉からIさんがほとんど同時に現れた。こんな時期に二人が顔を合わせるのは珍しく、おしゃべりに加わって夕方までゆっくりしてしまった。


2009年5月15日(金)
 晴れて涼しい一日。朝から黙々とえびねの植え替えをする。店に飾ったものはすべて手入れを終えたが、作場に置きっ放しだったえびねがまだ残っている。置場をきれいにして水苔を取り替えると、展開してきた新葉がつややかで、花の時期とは又違った美しさ。やっぱりえびねはいいなあ。「来年もきれいに咲いてね」。
 一方蘭の方は新芽が動き始めているらしく、バックが落ちる、落ちる。蘭の棚を見ると枯れ葉が目立って、「作場を見せてください」と言われると恥ずかしい。時期的なものだからどこでも同じ光景のはずだが、早く枯れ葉を整理したい。このところずっと空気が乾燥していて、どの鉢もすぐに乾いてしまう。久し振りに顔を見せた近くのSuさんも、「真夏並の水遣りじゃないと間に合わない。新芽が動くこの時期は水が必要だしね」。
 せっせと店内のえびねを片付けてがらんとしたら、若いGoさんがやってきた。「こんなにさっぱりしたのを見たのは初めてです」。こちらも早く次のものを並べないといけない。気持ちはあれもこれもと思うのだが・・・。
 来週の木曜日(21日)は午後4時半で閉店します。


2009年5月14日(木)
 スカッと爽やか!。コーラのコマーシャルではないが、湿度が低く晴れ渡って快適。何をしても気持ちよく、えびねの植え替えの続きをする。開けていると風が強くてあまりに煽られるので、入り口の戸を閉める。店内は大分片付いてきたが、まだしばらくは作業を続けなくてはいけない。
 千葉のYさんが品物を下げに来る。松村鉢が欲しいというが、洗ってある品がない。床下に縛ったまま置いてあるのは汚れているので、「自分で洗って選んでいく」というYさんと一緒にいくつもの鉢を洗う。泥汚れだけは落ちるが、素焼きに染み込んだ汚れは取れず、村長さんが試したトイレ洗剤「サンポール」を教えて、一晩漬け込んでもらうことにする。富山の一茎九華展でこれに植えて展示してあるのを見て、とても良く合っていたそうだ。この汚れさえ取れれば、九華の鉢としてはピッタリなのだが。
 日中は上着が要らないが、夕方にはぐっと冷えてきた。このところ夏のような日が続いて久し振りの涼しさになった。


2009年5月13日(水)
 定休日の月曜日、池袋に東京山草会「ラン・ユリ部会」の野生蘭展を見に行った。最終日で少し盛りを過ぎたのもあったが、ガンゼキラン素心がすばらしい花を咲かせていた。こちらの会はマニアックな世界だから、初めてお目にかかる珍しい野生蘭などがあって興味深い。メンバーの三橋俊治さんも当然おられて話をした。今店にある古い欅鉢で何人もが目をつけている六角唐草文蘭鉢をいくつか作っているという。昔作ったものを中々繰り返し作らない三橋さんだが、これが欲しいという人達の要望に応えて製作中。今年の蘭鉢展には出てくるので乞うご期待。
 今朝のフレームは最高気温が32℃までいっていた。昨夜は降ったが今日はカラッとして、水苔も山草も水を欲しがっている。夕方になるのを待ってえびねにもたっぷり水を遣る。


2009年5月10日(日)
 爽やかを通り越して暑い。フレームの最高温度が29.5℃。今年初めて蚊に刺された。
 ゴールデンウィークの連休の関係で、今日は拓也さんの替わりに久し振りの浩司さんがえびね展の後片付けを手伝う。
 午後から下町のHiさんが顔を見せてくれる。埼玉からの女性客が最後のえびねを又見に来て、花は終わってしまったが、この間来たときに印象に残ったコオズを持っていく。
 「えびね展の間中忙しくて家に居なかった」と、片付けにかかっているところへやっと見えた方があったり、横浜のKaさんが生の水苔を慌しく買っていったり。夕方中野のEさんが品物を下げに来て、売約のえびねを取りに来た造園のIさんと顔を合わせ、しばらくおしゃべり。合間合間にえびねを片付けていく。


2009年5月9日(土)
 ようやくカラッと晴れ上がった。爽やかな風が心地いい。あちこち全開にして咲き終わったえびねの世話をする。去年ほとんど植え替えたので、今年は肥料を置いて水苔だけ新しくするものが多い。それでも一鉢づつラベルの植え替え年を見ながら、水苔を取り去って様子を見る。機械的に一斉にというわけにはいかず、全部片付けるにはしばらくかかりそう。えびねの手当てをしながら作場も整えていく。
 丁度咲いてきた桃花シランと青花シランが、昨日までの雨に打たれて花が傷んでしまった。まだつぼみのところは大丈夫なので、株わけしながら植え替えて店内に入れる。花はやはり雨に当てない方がいいが、えびね展の最中はそれどころではなく、終わった途端の長雨に遅れをとってしまった。ちょっと遅い三蝶咲きはセーフで、ウィンドウに飾る。
 ウチョウランもつぼみが見えてきたものがあり、倒れてきているのを葉受け軸を立てて起こすなど、こちらも早い手当てが必要だ。どの展示会の最後も後片付けと次の準備で、何から手を付けていいかわからないくらい。その合間に一昨日の欅鉢の写真を撮ってHPに載せる。今回のは逃すと手に入らない昔の作で、桐箱に入れて仕舞っておくものではなく、展示会に出す人にはもってこいの使いやすい鉢。古鉢(4)をチェックしてください。


2009年5月8日(金)
 朝支度している頃は雷で、4日連続の雨の中を出かけてきた。店に着いた頃には止んで一時明るくなったが、結局時折小雨が落ちたりして一日中どんよりとしている。今日もえびねの発送があり、切ったり貼ったりの工作に時間をかけて、新芽がダメージを受けないように梱包するのに神経を使う。この時期、この涼しさは発送するには助かる。
 秋の植え替えが無難だが、花の直後に植え替える人は結構あって、表を開けないうちにえびねの用土や鉢を買いにくる。プラ鉢の在庫切れが出てきて発注。
 埼玉のOさん、横浜のHiさんなどが来てえびねを下げる。たくさん持ってきている場合には下げ忘れがないように、一覧表にチェックしながらあちこちに置いてある鉢を集める。土日で一生懸命片付け、来週からは店内の模様替えができるといいが。
 Hiさんは早くも咲かせた天然もののウチョウランをいくつか持ってきた。クロシオチドリ「日の出丸」、クロカミラン、小豆島産のウチョウランの3種。最近の大きな交配種を見慣れた目には地味な天然ものだが、今ではこちらの方が希少品かもしれない。「仁王」「月輪」「槙ノ尾のピンク有点」なども健在だそうだ。皆昔は作っていたものなのに、いつの間にか消えてしまった。耳がピンと立った「槙ノ尾のピンク」の上品な色は忘れられないが、今見るとどんな風だろうか。昔の天然ものの名品を大切にする人と、人工交配の観賞価値を重視する人と、何事にも二つの路線があるようだ。自分はどうかと問われると、今や交配種には抵抗できないが、やはり天然ものに傾いている気がする。


2009年5月7日(木)
 月曜日が休日だったため、定休日が火・水にずれた。昔からすずき園芸のえびね展は、曜日に関係なく5月5日までと決まっていて、新年に展示会案内状を出すとき、去年の日程を参考に今年の年間スケジュールを決める。終わりをいつものように5月5日としたら、今年は火曜日で定休日になってしまった。HPでは火曜日は休みとお知らせしたが、スケジュール的にはえびね展の最終日。その日に見えたお客様があった。幸い拓也さんが対応してくれて、無事欲しいものを選んで帰られたが、紛らわしいことになってしまって申し訳なかった。
 一昨日からの雨が今日も続いている。暑い日が続くと発送には気を使うから、この雨と涼しさを利用してえびねを送る。花が終わったえびねを植え替えなくてはならないが、外で作業が出来ず、用土や水苔、肥料などを店内に持ち込んで、中で植え替え作業をする。
 横浜のAさん、いつものKoさん、遅くなって練馬のKiさんが来てえびねを下げる。店内はすっかり後片付けムードだが、片付けながらえびねの話題で遅くまで話が尽きない。
 新葉と花に色むらが出てしまうシンビジュームモザイクウィルスは、分かりやすいから見つけるとすぐに処分できるが、花がきれいに咲いたのに、花を抜いた今の時期に下の方から葉脈に沿って細い線で出てくるウィルスもある。きゅうり、インゲンのウィルスなど、色々な種類のがあるので、花が終わった後も注意して見て行くことが大切だ。
 欅窯の昔のえびね鉢が3鉢売り物に出た。春蘭にもいい形の灰釉、一茎九華にぴったりの蕎麦釉、えびね鉢として展示会に映える白磁。昔の作なので、かなり買いやすい価格のようだ。明日価格が決まったら写真を撮ってHPに出すつもり。


2009年5月4日(月)
 えびね展が駆け抜けるように終わった。あっという間のような気もするが、えびねは本当に気を使うので、やはり「やっと終わった」という気持ちもある。まだ取りにきていない売約の品や展示品を渡し、発送の残りを済ませ、植え替えをして作場に戻してと、まだまだすることは終わらない。ただえびねのお客さんは、自分のところでも花後の管理があって忙しいため、花が終わると潮が引いたように静かになってしまう。これからは一人黙々と作業をする毎日が続くだろう。空いた展示場に並べるものは、桃花、白花、青花、散り斑などのシランや羊歯類、セッコクなどで、ウチョウランが咲くまでは山草類を眺めて楽しむことになる。
 明日は久し振りの雨の予報。すぐにカラカラになって忙しかった水遣りが少しは楽できるか。


2009年5月3日(日)
 ずっと行楽日和が続いて、高速渋滞のニュースが流れている。事故もずい分起きているようだ。反対に都内は空いていてガラガラ。いつも千葉から来るえびねのお客さんが、「あっという間に来ちゃったよ」。もう花が終わりかけた中から、気に入ったえびねを選んでいく。
 調布のMiさんが売約のえびねを取りに。茨城のKoさんが展示品を下げていく。中野のEさんも奥地の蘭のYoさんと一緒に来て、花が終わったえびねを下げる。新たに遅く咲いたのを持って来たので、空いてさっぱりしてしまった棚に、間隔をあけて飾る。
 新築祝いに胡蝶蘭などではなく、こういう花を贈りたいというご夫婦が見える。もう終わりのえびねの中から少しでも生きのいいのを選んでいたら、紫天王が元気に咲いているのが気に入ってプレゼントにすることにした。
 駒場のWaさんが久し振りに来た後、葛飾のOさんが来て展示してくれていたえびねを下げる。店のえびねも作場に戻す準備を始める。展示会は明日まで。いよいよお祭りのフィナーレだ。


2009年5月2日(土)
 風がやや強く、「五月晴れ」、「薫風」などという言葉がぴったり。フレームの最高温度は29℃。
 埼玉のKuさんが、注文のえびねを買いにくる。花を切って瓶に挿してある交配種の濃紫弁白舌を見て「すごいねえ、これ!。他のが目に入らなくなっちゃう」。そうはいいながら、中々好みのいいものをしっかり集めている。
 約束のOさんが静岡から車で来る。初めてだが「分かりやすかった」とか。中野のEさん、下町のHiさん、茨城のKoさんなど、この間伊東で知り合った面々が一緒になって賑やかに。目当てのものを買って、「来るときはスイスイだったけど、帰りはずっとつながっていて大変そう」と帰っていった。Hiさんは豪華に咲いたセッコクをいくつか展示してくれる。
 初めての大田区のAさんがHPを見てやって来る。「高校生の頃からこの近くをずっと通っていたのに、こんなところにエビネ屋さんがあるなんてぜんぜん知らなかった。わざわざ遠くまで行っていたけど、こんな近くにあったなんて」。地味な店でよくそう言われる。目的の売り物が見つかってよかった。埼玉のTaさんも売約のえびねを引き取りに来て、名残の花を楽しんでいった。


2009年5月1日(金)
 湿度が低くて気持ちの良い青空が続く。全開にした窓から入る風が爽やかだ。午前中横浜のWaさんが顔を見せる。今は中国蘭がメインだが、昔は散々えびねを買ったそうで、あちこちの展示会をはしごして楽しんでいる。
 ゴールデンウィークに入るとえびねは終盤戦。一気に花が終わってきた。しぼんできたのや色が褪せたのは片付けて、空いた場所に2階の展示品をすべて下ろす。今年植え替えないものは、置き肥を置いて表面の水苔だけ取り替えたり、作に入る準備をしながら展示会の片付けにかかる。
 注文のえびねの梱包、作場の整理など、作業に追われた一日。「明日行きます」との電話が色々あって、皆で最終章の花を楽しもう。


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