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2008年8月31日(日)
 朝一番に造園のIさん夫妻、続いて中野のEさんが追加の鉢を持ってきてくれる。下町のHiさんも展示品を抱えて来て、埼玉のSaさん、出版社のSさん、近くのSuさん、千葉のNaさん、港北のHaさん、長野のYoさん、麻布のMoさんなど、展示会初日は賑やかに始まった。展示品が到着する度に相応しい場所を選んで並べ替えていたが、これで一段落か。欅窯の作品をまとめて展示したのはGLガーデンで20年前のこと。その後完成度の高い鉢が続々と作られたから、丁度20年振りのまとめが出来て、いい記念になった。
 今日も朝のうちはっきりしない天候だったが、そのうち日が出てきてこれまでの豪雨が嘘のよう。お日様の顔を見るのは何日振りか。折りたたみ傘を手放せずに来た人も、どうやら使わずに済みそうと思ったが・・・。閉店後撮影や後始末をしながら残業して帰ろうとしたら、突然の豪雨で車まで行けないほどになってしまった。夜になると降るパターンだ。


2008年8月30日(土)
 朝上野に直行。早かったせいかまだ静かな会場で、急いで展示を見せてもらい、店に戻る。
 写真の続きを撮ろうと思ったら、目黒のOさん、中野のEさん、川崎のKiさんとその仲間たち、川崎のIさん、三橋さんと鉢の弟子のOさん、Kuさん、山草会のIさん、横浜のMoさん、近くのSuさん他続々とやってきてそれどころではない。展示品を通し番号で整理し、落款を確認するなど、受け入れる手続きをきちんとしておかないと後で大変なことになる。今日は拓也さんがいたからよかったものの、やはりこれだけの数が一度に揃うと大変だ。当の三橋さんもたくさんの展示品を持ってきたが、中には誠文堂新光社の「中国ラン」に出ている写真の実物も2鉢あった。多くの人が大切な品物を持ち寄ってくれて、こうして各年度の作品を一度に見られる機会が出来たことは本当にありがたい。せっかくこれだけの品が集まったのだから、是非写真ででもまとめて残しておきたい。
 今日も時折激しい雨が降って、窓を閉める場面が度々あった。閉店時間を過ぎてから造園のTaさんがコレクションの一級品を持ってきてくれて、待っていたEさんと遅くまで盛り上がる。
 いよいよ明日からは本来の10時開店に戻って「欅窯優品展」のスタート。緊張感のある毎日になることだろう。オリンピックも終わったことだし、仕事、仕事!!。


2008年8月29日(金)
 夜中の豪雨と雷はすごかった。東海、関東を中心に大分被害が出ているようだ。この記録的な雨は一体いつまで続くのだろう。水苔と杉苔だけが元気、元気。
 昨日集まった鉢の写真を撮る。撮影場所は2階なので、上がったり下りたりしながら展示品と即売品を撮影し、記録していく。せっかく集まった欅鉢をただ飾って持ち帰ってしまうのは勿体無いし、何かの形に出来ないかなと考えるが、そんな時間がとれるかどうか。大体看板もまだ出来ていないのだ。お昼から撮影を始めて明るいうちだけなので、今日も最後まで終わることが出来ない。
 川崎のKiさんが透かしフウラン鉢を持ってきてくれる。目黒のOさん、下町のHiさんからも電話で欅鉢を飾ってくれるとのこと。明日一気に品物が増えるかもしれないので、棚を片付けて場所を空けておく。夕方四季蘭を梱包して発送。
 明日は空いている午前中に上野グリーンクラブの蘭鉢展を見てこようと思う。さっと見るだけにして、昼からは展示品の本格搬入日だ。雨が降らないといいが。


2008年8月28日(木)
 時折強い雨が降って吹き込むのであわてて窓を閉めたり開けたり。気温は高くないがムシムシして不快指数はかなりのもの。今頃になってスッポ抜けが出ているのが見つかって、鉢を開けて消毒したり対策に慌てる。昨日まで何ともなかったのに、今日見ると新芽が黒くやられている。夏の終わり、ちょっと涼しくなった頃に出てくるから、これから油断がならない。四季蘭を梱包して発送。
 蘭鉢展の前の欅窯優品展に出品する品物をもって横浜のHiさんが来てくれる。古鉢市の方にも出してくれる品がたくさんあって、確認しながらリストを作り、間違いのないようにシールを貼っていく。昔の作品には三橋さん手作りのサナがついていたから、それが入っているものが多い。それぞれ愛蔵品を出品してもらうので、「展示品にはお手を触れないようお願いいたします」の貼紙をした。いつものKoさんも寄り、近くのSuさんも展示品を持ってきてくれる。
 夕方遅くなって練馬のKiさんが鉢をたくさん持ってくる。作った年がそれぞれ、釉薬も手法もそれぞれのが集まると興味深い。何を持ってきてくれたか箱から出すのにわくわく。明日、あさっての2日間にあとどれだけ集まるか楽しみだ。写真を撮るのが間に合わない。
 帰る頃になって猛烈な雨になってきた。やれやれ。


2008年8月27日(水)
 ずっと涼しい日が続く最近の気温にしてはやや暑さが戻ったが、それも午前中だけ。夕方から雨の予報で次第に曇ってくる。もう冷たい飲み物が欲しい時期は過ぎたのか。
 休みに欅窯優品展の品を取りに行ったのがあり、展示会前日の搬入日には集中して大変だろうから、少しづつでも写真を撮って整理しておこうと早目に出てきた。2階で撮影をするのはこの時期大変なはずだが、窓を開けると涼しい風が入ってきて苦にならない。パソコンに取り込む作業をしていると、晩夏に特有の小さな蚊がまつわりついてくる。この蚊は音も無く近づいて、いつの間にか刺されているから始末が悪い。おまけにとてもかゆい。
 用土を買いにきた人がいて出来ている分を渡したが、これから植え替えのシーズン。混合砂の準備も急がれる。急に忙しくなると、暑い盛りにやっておけばいいものをと思うが、間際にならないとその気にならない。試験前の一夜漬けがいまも続いているようで、困ったものだ。


2008年8月24日(日)
 夏はどこへ行ったのかと思うほど一気に涼しくなった。しとしとの雨がやがて本降りに。
 埼玉のNaさんが蘭鉢展用の古鉢を持ってくる。続いて久し振りの埼玉のIさん。杭州寒蘭は順調な成育振りのようで、花の時期には展示と増殖株をお願いしておく。
 Mu社のHaさんが、昨日選んでいった蘭や山草を取りにくる。展示用に気に入った鉢に植え替え、化粧をしておいたものだ。遠くまで持っていくというので包装作業が一仕事。夕方駒場のWaさんが水苔を買いにくる。
 注文の四季蘭発送があって、梱包に工夫をする。発送は気温、花の状態、株の大きさ、根巻きか鉢植えかなど毎回均一ではないので、その都度傷まないようにどうやって送るか頭を悩ませる。輸送途中の扱いもどのようにされるか分からないから、生き物を送るのは一番心配な作業だが、この涼しさは助かる。
 徐々に鉢が集まってくるだろうから、来週からは撮影が忙しくなる。覚悟!


2008年8月23日(土)
 肌寒いほど気温が下がって時折小雨の一日。開店早々に長野のSaさんが下町のHiさんと一緒にやってくる。大田区のSaさんが長野に転勤になって今度は長野のSaさんだが、引越し以来初めて。蘭の置場も落ち着いたようだ。この上京に合わせて、いつものKoさんも顔を揃える。そこへマニアの練馬のIさん、商品展示の添え飾りを選びにMu社のHaさんも現れ、前橋のKiさん、長野のYoさんからも電話と、急にシーズンインの様相だ。
 一段落したところで拓也さんに後をお願いして帰る。


2008年8月22日(金)
 昨日の帰りは久し振りに怖い思いをした。二子玉川あたりから黒い雲に覆われ、大粒の雨が落ちてきたと思ったら土砂降りに。ワイパーが間に合わないほどの降り方で、稲妻が絶えずピカピカと光っている。どうにか見えるセンターラインを頼りに、激しい雷の中を走り続けた。これがゲリラ豪雨というものか。一昨日の地震と昨日の雷。あと注意すべきは火事とオヤジか。
 今日は雨は降らないものの、どんよりとして涼しい。予報ではやはり不安定な天気ということで、どこかでこのような降り方をしているところがあるかもしれない。この夏の天候はやっぱり異常だ。
 連絡のあった名古屋のNoさんが上京のついでに訪ねてくれて、中国春蘭を選んでいく。そこへ千葉のYさんが四季蘭の即売品を持ってくる。花芽のついた「金糸馬尾」と「魚池紅」。他に紫秀蘭の選別品が1鉢。もうすぐ咲きそうなつぼみがあがっている。杭州寒蘭は毎年少しは夏に咲くことがあるが、紫秀蘭は初めてだ。舌の大きなタイプらしいが、どのように咲いてくれるか。花の少ないときなので楽しみ。
 明日は白石は4時半頃に帰らせていただきます。。


2008年8月21日(木)
 曇り勝ちで陽射しはぐっと弱まった。暑い日とこんな日が繰り返されて、やがて秋風ということになるのだろう。
 蘭鉢展に備えて、「お預かり控」や「発送受付票」など印刷物を用意しておく。近くのSuさんが故郷から帰ってきて久し振りに顔を見せる。
 日本春蘭色花の土盛りをしなければと、条数のある鉢を取り出して上砂を払ってみるが、1鉢だけ土盛りをして後はまだ花芽らしいのが見つからない。これからは気をつけて見ておかなければ。ついでに奥の方の枯れ葉を整理。表土が汚れていたり、雑草が飛び込んでいるのを見ると、早く植え替えたくてうずうずしてしまう。9月に入ったら品種を選びながら始めようと思うが、その頃は蘭鉢展が始まってその時間がとれるだろうか。暑い盛りは日中何も出来なくて暇を持て余しているというのに、忙しい時期は何もかも集中するものだ。


2008年8月20日(水)
 日曜日の涼しさはその日限りで又真夏の日が戻ったが、朝晩はさすがに勢いが衰えて、耐えられないほどではなくなってきた。秋の気配がすぐそこまで来ているようだ。もう一息!。
 埼玉のAさんが寄ってくれる。「もうすぐ蘭鉢展ですね」という話に、「地震が無いことを祈るだけです」と答えたら、帰った直後に震度3の地震があった。対策を考えないといけない。
 水遣り間隔の関係で、休み明けの今日はどこもかも乾いている。毎日パート毎にずらして水を遣っていたが、今日は一斉。夕方からやり始めたら、閉店後までずれ込んでしまった。


2008年8月17日(日)
 とに角涼しい。昨日と較べると10度以上下がっている。フレーム内は連日39℃位だったのが、今日は23℃。こんなのいつ以来だろう。
 夕べは局地的に大雨情報が出ていたが、幸い自分のところには降らず、帰りに二子玉川を通ったときには、盛大に花火が上がっていた。
 鴨川の小柴さんに電話をして仕上がり具合を聞き、取りに行く日を打合せする。何人かに電話をして、欅窯展に出品をお願いし、搬入の相談をする。今日は涼しい上にやがて雨が降り出して次第に強くなってきた。戸を開けていると肌寒いほど。テレビでオリンピックを見ながら案内状の宛名印刷を済ませる。徐々に蘭鉢展の準備が進んできた。


2008年8月16日(土)
 昨日は環七で大事故があり、お客さんの帰りの足に影響したようだ。夏休み中は日頃と違う動きをするため、往々にして大きな事故が発生しやすい。注意しなくてはと自分に言い聞かす。
 3日連続で下町のHiさん。3年前にここから持っていった朶々香「蜀黄錦」がすごくいい株立ちになって、花芽まで顔を出しているのを持ってきて見せてくれる。鉢数を減らして、充分手がかけられる範囲で気に入った品種を栽培しようという方針に切り替えて、今は何でも順調に育っているようだ。やはり目が届く数には限りがあるからそれが正解だろう。
 今日も蒸し蒸しの天気の上、午後にはかなり激しい雨になるという予報だ。今晩二子玉川の花火の予定だが、無事に打ち上げられるだろうか。昨日通ったときにはテントを張り巡らして準備万端整っていたが。
 3時頃から黒い雲が出てきて「やっぱり・・」。「大変なことにならないうちに」とHiさんも早目に引き上げた後、蘭鉢展案内状の印刷にとりかかる。年間スケジュールには載ってないが、今年は欅窯のこれまでの鉢を持ち寄って展覧会をしようという話がまとまり、急なことではあるが身近なお客さんに声をかけて、愛蔵の品を展示してもらうことになった。三橋さんは同じ手法の作品を繰り返し作らないから、毎年新しいことに挑戦して作ってきた鉢は、そのときに買ったお客さんの棚に入ってしまって目にすることがない。それを一度に並べてみようというわけで、こちらもわくわくしながら準備を進めている。
 蟻が鉢の中をうろついているのを見つけた。カイガラが発生している証拠。こんな暑い時期に薬害があっては困るが、やはり見過ごしておくわけにはいかないから殺虫剤で消毒をする。
 一時雨がパラついたがそのまま収まっている。テレビの気象情報で、東京23区に大雨警報と伝えている。早く切り上げよう。


2008年8月15日(金)
 お盆休みで都内は電車も道路も空いている。朝から焼け付くような暑さの中、何回か来ている若い人が渥美窯を選んでいく。
 昨日の約束通り、下町のHiさん、中野のEさんが乗り合わせて来る。続いてEさんのところに行っていたという成田のTさんもこちらに廻ってくる。造園のTaさんもしばらく振りに来てくれる。いつものKoさんも顔を出す。そこへ麻布のMoさんが花芽のついた四季蘭を持って現れる。フウランと鉢が並んでいるだけのシーズンオフに、こんなにマニアが集まるのは珍しい。
 狭い店内に人がたくさんいて、益々暑くなる。かき氷を食べ、麦茶を飲み、エアコンをつけて凌いでいたが、風が結構あるのであちこち開け放ち、自然の風通しで閉店まで盛り上がる。


2008年8月14日(木)
 朝からカッと照り付けて、今日は暑くなるぞという雰囲気。お昼に店に向かう頃は照り返しで目玉焼きが出来そうな道路になっている。日陰を選ぶように歩きながら到着。今日はすぐにエアコンをつける。
 店内のつぼみのついた杭州は、スリップスにやられて結局ほとんど咲かないで終わってしまった。山草類も暑い時期はやっと咲いてもすぐにしおれてしまうし、充分に開かないままで終わるのもある。やはり年々暑くなる東京の夏は花には厳しいか。
 下町のHiさんがしばらく振りに顔を見せる。川崎大師の帰りといって葛餅をお土産に買って来てくれたのを、冷やして一緒に食べる。このところほとんど管理のために来ているようなものだったから、長い時間おしゃべりをして過ごすのは久し振りだ。蘭鉢、杭州寒蘭の話になってくると、忙しいシーズンがあと一息でやってくるのを感じる。
 明日もうだるような暑さになる予報だが、今日に続いてHiさん、中野のEさんが来る予定。にぎやかさで暑さを吹き飛ばそう。


2008年8月13日(水)
 日中は暑いものの、朝晩は少し涼しい風が感じられるようになった。
 いつものKoさん、駒場のWaさんが寄っていき、中野のEさんからも電話がある。皆今の時期はいじる事がなく、園芸好きな人はフラストレーションがたまってしまいそうだ。
 暑い間はオリンピック放送を見ながらHPのメンテナンス、夕方になって草取りと水遣り。そろそろ蘭鉢展の案内状や看板の準備に取り掛からなくては。


2008年8月10日(日)
 8月としては異例の涼しさ。一番暑いフレームの中でも30℃をわずか超えたくらいだから、最高気温が30℃までいったのかどうか。現金なもので急に身体を動かしたくなる。昨日の草取りの続きをし、寒蘭フレームの古葉を整理する。枯れた部分を取ってやると、新葉がかなり伸びてきているため急に棚が元気になる。手の届かない奥の鉢を取り出し、傷んだ葉を取り除いているうち、生の水苔で根巻きにしたものもいくつか。場所が厳しいから仕方ないが、やはり目の届かない奥の方には置かない方がよさそうだ。


2008年8月9日(土)
 曇り勝ちで昨日に較べると大分過ごしやすい。こんな日を利用して気になっていた草取りをする。草の中にツマグロヒョウモンの幼虫をいくつか見つけた。これが出始めるとスミレはたちまち食べ尽くされる。夏休み中水遣りしやすいように、棚から下ろし一箇所にまとめておいたフウランを棚に戻して並べる。
 埼玉のOさんから電話があり、ついでに8月末からの欅鉢展への出品をお願いする。
 自然と野生ラン9月号が早々と到着。


2008年8月8日(金)
 暑い暑い夏休み明けになった。フレーム内の最高温度は41℃。この一週間以内のものだ。連日「ゲリラ豪雨」という聞きなれない言葉が飛び交い、雷や豪雨の被害に驚かされた。幸い3日間の山歩きは好天に恵まれて、「東吾妻山」、「磐梯山」などに登り、山の花や温泉を楽しんで充実した夏休みだった。
 今日から後半戦ということだが、まだ8月一杯は本格的な始動というところまでいかない。とりあえずこの暑さの中、植物は何とかがんばってくれたが、毎年秋の気配が感じられるようになった頃急にやられることがあるから油断はできない。年々暑くなる夏を乗り切るのは蘭も人間も大変だ。雑草がぐーんと伸びているのが気になるが、夕方にならないと草取りも出来ない。日中は何も出来ず、日が落ちると水遣りなどで急に忙しくなるのがこの時期だ。
 水苔を買いに来た練馬のOさん、いつものKoさん他、広告を見て来た人など。昼過ぎかなりどーんと来た地震があった。今日から北京オリンピック。早く帰ってテレビを見よう。


2008年7月31日(木)
 昨日、今日と比較的涼しい。湿度が低く、汗をかくこともないのが助かる。これなら日中フレーム内でも何とか過ごせそうと、気になっていた古葉を整理しはじめる。そこへしばらく振りに町田のIさんが姿を見せた。杭州寒蘭の新芽のことや好きな山の話などで久し振りにおしゃべり。今年は9月の蘭鉢展直前に、欅窯の過去の作品を展示する予定で、コレクションしているお客様何人かに声をかけて、出品をお願いしている。焼き物好きのIさんもその一人で、展示をお願いする。続いて寒蘭のYoさんも寄っていく。
 夕方横浜のYoさんが生の水苔を買いにくる。生の水苔は発泡スチロールの箱にぎっしりと立っているのだが、この状態で毎日水をやっているだけで青々と育っている。それをそのまま鉢などに移して同じように水を遣っても何故かうまくいかない。不思議な植物だ。
 明日からの「夏休みのお知らせ」を印刷して入り口に貼る。休み中水をやりやすいように、店内の鉢を外へ出したり、一箇所にまとめておく。閉店間際にたっぷりと水をやって、休み中の管理は拓也さんにお願いし、明日から白石は磐梯山あたりを満喫してきます。
 それでは8月8日に又。


2008年7月30日(水)
 このところ局地的に激しい雷雨があったり、不安定な天気が続く。今日も薄曇りの空を時折黒い雲が覆って、急な雨があるかもしれないことを予感させる。おかげで暑さは一段落。毎日来ると2箇所のフレームの最高最低温度を記録する。遮光の条件や風通しが微妙に異なっているのだが、その日の天候によって温度の高い方が入れ替わる。大体日当たりの良い方が気温が高いことが多いが、必ずしもそうとは限らず逆のこともあるのが不思議だ。
 本の発送があって郵便局に出かける。いつものKoさんが遊びにくる。3鉢目の杭州のつぼみが割れ始めた。明後日から夏休みだから、丁度その間に開いてしまいそうだ。


2008年7月27日(日)
 終日曇り勝ちにも拘らず、まとわりつくような蒸し暑さ。ちょっと早目に水を遣ったら、夕方にはとうとう降りだした。たまらずエアコンをつける。
 昨日に続いて近くのSuさんのみ。


2008年7月26日(土)
 蒸し暑さは相変わらずだが、昨日よりは少しましな気がする。二酸化炭素に配慮して当然エアコンはOFF。
 フウランの花が見頃のは売れてしまって、残っているのは花が終わったものばかり。杭州のつぼみがついた株のうち、結局何株かはつぼみがしけてしまって、これからちゃんと咲きそうなのはあと3鉢。山草類にもこの暑さは気の毒だ。しばらくは花も夏休み。


2008年7月25日(金)
 今年一番の暑さだろうと思う。フレームの中は39℃。道路上はオーブンの中みたいで、風が来ても熱い空気だ。おまけに目の前のR246が一日中動かない。25日だからか。夕方になっても熱気も渋滞も解消されない。今年はこれまでエアコンをつけずに風通しでしのいできたが、さすがに初めて冷房を入れてしまった。
 本の発送を終わらせて、出来るだけ遅くなってから水を遣る。たっぷり水をかけると、フレームの中も少し涼しくなったような気がする。


2008年7月24日(木)
 猛暑の日が続いている。パソコンをつけたら新入荷の「蘭言述略」に3件の注文が来ていた。ここにいつも来ている人達は今夏休みだから、出動しないうちに売り切れてしまうかもしれない。
 昔時々寄った女性が、何年ぶりかで用土を買いに来る。「お久し振り」と思ったら、身体を悪くして入院、手術のブランクだったという。一緒に来たやさしそうなご主人が蘭の管理も引き受けてくれていて、「ちゃんと新芽が出ているから植え替えようと思って」。「緊急の状態でなかったら9月まで待ってくださいね」。大病を乗り切って蘭の様子が気になるようになったのは回復の証拠。懐かしい顔に出会えてうれしかった。
 暑い中いつものKoさんが寄る。通りがかりの人がフウランを買っていく。「ここは販売もやっていらっしゃるんですか?」。趣味でやっているみたいで店には見えないらしい。よくそう言われる。


2008年7月21日(月)
 少し曇り勝ちで気温もひとまず。過ごしやすく助かる。
 この間送ったと連絡のあった中国の本が届く。何回も来ては留守だったというが、見ると配達指定時間が午前中となっている。午前中は閉まっているのだから、遅くなったわけだ。清朝(光緒丙子新刻)の「蘭言述略」復刻版で中は文字だけ。最近出版された本のように写真を見ればいいのと違って、全文を読むのは気合が要る。ただ、品種名等はすぐ分かるし今の本と違って簡体字ではないから、中国蘭の勉強家にはOKだろう。4冊しかない。


2008年7月20日(日)
 関東地方は昨日で梅雨明け。出てくる時間は日が高くなっているので猛烈に暑い。夕方までただ店を開けているという感じだ。
 寒蘭のYoさん、いつものKoさんがこの暑さの中やってくる。Yoさんは「家にいても暑いから」。それはそうだ。店の中はエアコンをつけないで戸を開け、扇風機を回しているだけだが、良く風が通って本を読むのに丁度いい。夕方水を遣った後などは、自然の風が実に気持ちいい。Koさんは売約の杭州の花を切って持ち帰る。茨城から来るとき「高速ガラガラだった」というが、やはりガソリン高騰が響いているのだろうか。物価高も色々なところに影響が出そうだ。
 近くのSuさんが約束の中国春蘭を持ってきてくれる。
 明日は休日の月曜日で営業、火・水を休みにします。


2008年7月19日(土)
 ニュースとしては一日遅れてしまったが、野茂投手が現役引退という報道で、久し振りにテレビに登場している。昔野球記者だった鈴木さんが「今週の話題」に何回か取り上げていたが、「男一匹」という感じで単身アメリカに渡った時から注目、応援していた。いよいよ引退ということで、もし鈴木さんがいたら早速一言あったに違いない。どんな書き方をするのか見てみたい気がする。
 まだ梅雨明け宣言が出ないのかもしれないが、猛烈な暑さが続く。夜も寝苦しくて熟睡できない。フレーム内は38℃。入るのもためらわれる。この暑さでは誰も来ずEさん、Moさんなどから電話があるだけ。閉店頃になってようやく川崎のKiさんが富貴蘭展に行った帰りに寄る。あちこち風を通して夕方水を遣るのみ。


2008年7月18日(金)
 昨日、一昨日のショットに出ていた「翠帝」は、別株が「翠華川」(すいかせん)と命名されていたことがわかり、そのラベルに変更した。今その株と2株のみ。今日もいい感じに咲き進んでいる。
 何となくじとーっとまつわりつくような暑さだったが、一時雨になった。じきに雨が上がってその後は少し涼しく感じられる。水遣りの間隔が狭くなって一度に全部をやるのは大変なので、毎日パートを決めてやるようにしている。一週間に一度のローテーションの時期はいいが、月・火の定休日が入るので、バランスよく割り振るのにちょっと気を使う。


2008年7月17日(木)
 昨日夏咲き杭州と書いたのに問い合わせがある。横浜のKaさんから「毎年夏に咲くんですか」と聞かれたが、これはやはり狂い咲き。11月、12月に咲くのが本来だが、何故か毎年何鉢かは夏に咲いてしまう。今年は自前のはゼロかと思ったら、夕方水をやっていて16年マオサンの初花株から花茎が30センチも伸びているのを見つけた。色々な人のを集めると、かなりの数が夏に咲いているはずだ。冬が終わって春蘭展の時に咲くのもあるから、相当長い期間杭州の花がどこかにあることになる。
 今日も蒸し暑い中何人か珍しい人が寄ってくれる。ルーペのSさんも来て、咲き始めた「翠帝」と別のつぼみの株が「いいですね」というが、残念ながらこの2鉢はすでに売約済。マニアの選ぶものはやはり一致する。せっかくの花芽つきの中で、2鉢はスリップスにやられてつぼみが黒くなってしまった。薬をかけるのが間に合わず、残念!。


2008年7月16日(水)
 このところ暑い日が続くが、局地的に激しい雨が降ったりして油断ができない。昨日も出先で用事を済ませる間に猛烈な雨になって、駐車場まで行けないほどだったが、車でちょっと走るともう道路が乾いているという具合。世田谷では降らなかったのか、今日来ると山草などの鉢ものはすっかり乾いていて、水苔など緊急のものに先ず水を遣る。
 夏咲き杭州の2鉢目「翠帝」が開きだした。花茎は細く、長い子房が澄んだ緑で、捧心の覆輪も深い。舌点が薄いタイプで捧心の抱えもよさそうだ。この時期に咲いたのは本来のものとは多少違うかもしれないが、やってきたいつものKoさんも「中々良さそう」。暑い中で杭州の花を見るのも悪くない。
 注文の本を発送。夕方えびね等にたっぷり灌水する。


2008年7月13日(日)
 昨日は結局猛暑日の熱帯夜。今日も引き続き真夏の暑さだ。これでもまだ梅雨明けではないらしい。熱いお茶から冷たい麦茶に切り替える。
 いつものKoさんが茨城から来てくれる。シーズンの日曜日のように仲間のマニアが集まってくるわけではないが、杭州のつぼみがいくつも膨らんできているから早速チェック。一番下がわずかに口を開けはじめたのを「緑の筋がきれいだ」と押さえていく。
 寒蘭のYoさんも暑い中自転車で遊びにくる。ウチョウランをやっているSuさんが「ずっと作ってきたアワチドリが今年駄目になってしまったから」と花を残してあった天然ものアワチドリを持っていく。もうほとんど花を切ってしまったが、ほんの数鉢だけ切らずにおいたのが役に立った。ホントにいつも終わった頃に買いに来る人が必ずいるもので、一斉に花を取ってしまうわけにはいかない。
 オランダMu社の人が売約の山草類を引き取りにくる。夕方港北のHaさんがお盆の檀家廻りの帰りに寄る。仕事帰りだから今日はお坊さん姿。定年後お坊さんになったと聞いたが、昔からいつも普通の姿しか見たことがなかったから、「やっぱり本物だ」。


2008年7月12日(土)
 「暑ーっ!」。フレーム内の温度計は38℃を指している。昨日、一昨日と順番に水遣りをして今日はフレームの番なのだが、見ると一刻の猶予もないくらいカラカラ。昨日済んでいるはずの外の棚も、もう表面が白くなっている。この暑さの中水を遣るわけにもいかないので、日が落ちるまでじっと我慢。
 熱中症になりそうな中、拓也さんを先頭に鈴木家三兄弟が集合して駐車場の草取りをする。参加したいところだが年を考えると自信がない。作場の古葉整理や温室周りの雑草を少し取るだけにして、大会参加を見送る。
 蘭関係書籍の注文があって荷造りする。「いつも「きょうのショット!」や「朝・昼・晩」だけを見ているが、今回初めて書籍のページを見てみたら色々な本が出ているのにびっくりした。「蘭寶ャ史」日本語訳版というのがあるのにこれまで気がつかなかった。」ということだったが、この本は第三版まで刷られたのが全部完売してしまって、在庫ゼロ。全部引き受けてたくさん積んである時は、店に来ているお客さんに勧めて買ってもらい、これが全部無くなるとは考えられなかった。店の備品になっている一冊は皆がしょっちゅう見るからかなり傷んできている。まさかの必要に備えて1冊きれいなのを取っておいたのまで欲しがられて渡してしまったから、逆さにしても出てこない。すでに持っている人でいらなくなったり、余計に買ってあるという人がいたら廻してください。
 3時ごろ一転にわかに掻き曇り、雷が鳴り始めた。強い風が吹いて大粒の雨が落ちてきたのであわてて窓を閉め、パソコンを切る。一時は鉢が倒れる騒ぎだったが、30分程で又青空に戻った。雨が止んでみると一気に気温が10度くらい下がっていて気持ちいい。子供の頃の夏の夕立ちを思い出す。


2008年7月11日(金)
 昼から次第に晴れて暑くなった。久し振りにオランダMu社の三人が来て、山草をはじめとして気になるものを隈なく見ていく。大きな鉢に入った巨大なオオタニワタリも「これも売り物ですか?」。あまりの暑さにすぐに下りてきたが2階もチェック。あちこちから気に入ったものを探し出して来る。プラ鉢のものは決して選ばず、日本人以上に渋好みだ。時々若い男性やカップルが通りがかりに「おっ、カッコイイ」と買っていくのも非常に日本的なもの。鉢や水盤も必ず渋めのにしていくのと共通した感性なのかもしれない。


2008年7月10日(木)
 引き続きどんよりとして過ごしやすい。ウチョウランはほとんど片付けて、フウラン、鉢、杭州寒蘭の花付株を棚に並べる。
 久し振りにHa社のMaさんが若いスタッフを連れてきて蘭を見て行った後、この間も鉢を買っていった隣のマンションの若者が又鉢や水盤を買いに来る。「今度は何を植えるんですか?」「バオバブの根が一杯になっちゃったから植え替えようと思って」。今度は回り道しないで真っ先にここにきたようだ。「花は大好きなんですけれど、花の好きな友達が誰もいないんですよ」。「花の好きな若い人はここにも来るから、時々遊びにいらっしゃい」。渋いえびね鉢が気に入って選んで行った。早々と「自然と野生ラン」が到着。


2008年7月9日(水)
 気象庁の言う通りだった。梅雨明けはまだもう少し先のようで、今日は一日曇り空、涼しいのが助かる。
 一週間程前に咲いた四季蘭は、子房の元に蜜がたくさんたまっている。これも花がそろそろ盛りを過ぎ、フウランが咲き出していい香りを放っている。杭州寒蘭の最初の1株は咲き方がとてもゆっくりでまだ花弁は抱えたままだ。舌の方はきちんと巻いて、大きな舌点がぽんぽんとついている。次の杭州はようやく横を向いてきた程度だ。
 閑にしていると杉並のUさんがひょっこり。みんな言うのが「することがない・・」。


2008年7月6日(日)
 近くのSuさん、駒場のWaさんが遊びにくる。新芽の出具合を見ながら「どこでもおんなじようだね。うちでもこれ位だ」。
 フウランのつぼみが大きくなって来ると同時に、ウチョウランが一気に終わった。この暑さでは無理もない。花を切って順番に片付けていく。
 植え替え等の手間のかかる作業がない分、時間が余って仕方がないが、倉庫の鍵をかけてしばらくお休みというわけにはいかないのが生き物を扱っている者の宿命だ。


2008年7月5日(土)
 これはもう梅雨が明けたとしか思えない。明け方寝苦しくて目が覚めるほどだ。それでも気象庁発表では九州が近々といったところだろう。関東もいよいよ本格的な夏を迎える準備だ。
 常連さんは誰も来ず、通りがかりの人が覗いていったり、肥料や薬を買いに来る人だけ。水遣りが出来る夕方まですることがない。奥地蘭の棚の、枯れ葉が中々落ちないでしがみついているところをハサミで切り取る。茶色く目立つ部分が無くなると、少し生き生きしたように見える。この仕事も日中のフレーム内では暑くて長い時間いられない。夕方になって昨日残した部分の水遣りをする。


2008年7月4日(金)
 寝ている時に大きな雷鳴がしたと思ったら、まるで梅雨が明けたような暑さになった。「雷が鳴ると梅雨が明ける」と言うが、今年は梅雨入りが早かったから明けるのも早いかも。変わりやすい天気という予報が晴に変わって、一気に気温が上昇。フレーム内は35℃近くなっている。12時開店という時間に出てくると、日傘とハンカチは欠かせない。
 渥美窯を発送。暑い中港北のHaさんが遊びに来る。「この間Aさんが来たんだって?」。いつもHPのチェックを怠らないHaさんもその頃の常連さんの一人だからすぐわかる。「もう20年になるか・・・」と昔の話になった。
 日中はすることも無く、日が落ちるのを待って水遣り。風も強く結構乾いている。


2008年7月3日(木)
 用事が順調に終わり、遅くなることなく店に着いた。近くの郵便局に行った他は寒蘭のYoさんが遊びに来ただけ。渥美窯の発送、水遣りをする。
 夕方すぐ隣のマンションに住んでいるという若者が鉢を買いにくる。蘭を植えるのではないが好みのものが欲しいという。えびね鉢の中から合いそうなのを出して見せると、「あーこれがピッタリだ」と水盤と一緒に買っていく。「あちこち探したけれどいいのが見つからなかったんですよ。隣にあるなんて灯台元暗しですね」。


2008年7月2日(水)
 昨日拓也さんのところに第二子が無事誕生した。久し振りのうれしいニュース。鈴木さんにとっては4人目のお孫さんだ。元気にすくすくと育って欲しい。
 いよいよ2008年の後半に突入した。ガソリンの値上げがすさまじく、先月末に満タンにしたが焼け石に水。やたらと乗れなくなる。
 メールで渥美窯の注文が何件も来ている。複数個の注文だが一つもバッティングが無く、それぞれ希望通り梱包できた。いつもこうだとありがたい。
 3本も花芽があがった四季蘭の最初の一花が開いてきた。四季蘭は花の命が短いとはいえ、花数がたくさん着いているからまだしばらくは大丈夫。杭州の一番進んだ花も間もなく開きそうだ。ウチョウランが終わってきたのと入れ替わりにフウランのつぼみが大きくなってきた。季節は着実に動いている。
 明日は午前中私用があって、何時に終わるかはっきりしません。できるだけ早く来ますが、12時開店に間に合わないかもしれません。お出でになる方は電話で確認してください。


2008年6月29日(日)
 朝から本降りで一日中降り続く。雨の中世田谷のTaさんがウチョウランやフウランを買いに来る。その後中野のEさん、下町のHiさんが来て一緒に楽しんでしまった。


2008年6月28日(土)
 どんよりとして鉢はあまり乾いてない。特にすることがないので、こういう時にHPをいじればいいのだが、暇だとかえってぐずぐずと手がつかないのは困ったこと。それでも「きょうのショット!」のバックナンバーを作ったり、入荷した渥美窯のページを作る。
 山草に水を遣っていたら、「これウチョウランでしょ?。珍しいですね」と自転車を止めた女性が声をかけてくる。「知り合いがたくさんやってて」というのを聞いたら、東京ドームの蘭展で何度もディスプレイ賞を獲得しているTaさんの知り合いなのだそうだ。道理で詳しい。
 ウチョウランはそろそろくたびれてきたものが目立つ。遅く咲いたのはみずみずしいが、枯れが進んできたものは花を切って作場に戻す。


2008年6月27日(金)
 何となく曇った梅雨空で、涼しく過ごしやすい。埼玉のAさんが来た他は静か。中国春蘭もほとんど新芽が出てきたし、出ても良さそうなのは大体出揃ったか。杭州寒蘭花芽のうち一番進んでいるのは横を向いてきて間もなく開きそうだ。


2008年6月26日(木)
 雨。朝田園都市線が不通と聞いて車で来た。暑かった昨日と逆に20℃を下回る寒さ。最高最低温度を記入した後目盛りを戻すのに、あまりのふり幅に驚く。じっとしていると寒いので置いてあった上着を着て凌ぐ。
 近くのSuさんが寄って、後は砂を買いに来た女性客など。今の時期はすることが無く早々に閉店する。


2008年6月25日(水)
 「すっかりこういうのにはまっちゃって」と近くのNeさんが目をつけてあったミニバラを買いにくる。「日曜日はずっと用事が出来ちゃった」と麻布のMoさんが久し振りに顔を見せる。山草類を持ってきてくれたのを置場に並べると一段と賑やかに。川崎のKiさんがウチョウランの「大白鳥」を買いに来て、兜咲きのいい花を一緒に持っていく。「昔は高かったよね」と古くからの趣味家のKiさんは、昔の名品をせっせと集めている。「大白鳥」などは今でも立派に通用する花だ。
 昨日は久し振りの晴天、今日は曇りがちだがまあまあの天気。今晩から又梅雨空に戻るらしい。雨が降らないうちにと早目に引き揚げる。


2008年6月22日(日)
 出てくるときは傘をさすかどうか微妙なところだったが、次第に本降りになってきた。西日本で降った大雨がこちらにやってくるという。この天候では今日は静かと思ったら案の定だ。
 この間20年振りに顔を見せてくれたAさんが寄って、新品の包んだままのガラス皿を置いていってくれる。その後中野のEさんが遊びに来るが、今日は集まってくる人達がいない。去年ウチョウランを買っていったのが咲いたから又買いたいという女性や、この間売約していったウチョウランを欅鉢に植え替えて持っていった女性など。ウチョウランを買っていく人は、ほとんど鉢も一緒に買って植え替えていく。20年前のウチョウランブームの頃は、中身が高かった分鉢も欅鉢に植えることが多かったが、ウチョウランそのものはすっかり安くなった今、別の意味で飾ることを意識した買い方になってきた。値段が安くなったと言っても、花は見違えるようにランクアップしているから、同じ花の株立ちに育っているものをしかるべき鉢に植えたものは、それはすばらしい展示品だ。
 雨が激しくなって作業もできない。Eさんとおしゃべりをしながら閉店まで過ごす。


2008年6月21日(土)
 梅雨独特の蒸し暑さ。風が全く無い。12時ちょっと前に店に着いたら駐車場には2台の車が停まっていて、3人が動き回っている。「今日は何か工事の約束があったっけ?」と急いだら、浜松から村長さん、迎える出版社のSさんとルーペのSさん。朝浜松を出て11時には到着してしまったらしい。在庫が切れてきた蘭花村鉢と新作渥美窯鉢、それに花芽がずい分伸びた杭州寒蘭8鉢と四季蘭1鉢が一気にやってきた。
 段ボールから鉢を出し、棚を少し片付けて並べる。杭州寒蘭も一角に場所を作る。ウチョウラン、フウランなどの小さいものが並んでいた昨日までとは違った存在感があって、店内が引き締まる。杭州寒蘭の花芽は長いものは25センチを超えていて、毎年夏に何株かは咲いているがこれは早い。何しろやっと新芽が出てきた時期だ。初花もあるし、いい花だと分かっているものもあるが、どれもサービス価格。これだけ並ぶと夏の杭州寒蘭展ができそうで、ちょっと待ち遠しいこの季節に楽しめるのはうれしい。
 そのうち下町のHiさんも久し振りに姿を見せる。Ki工房さんも村長さんが来ているのを知ってやってくる。川崎のKiさんも現れる。入荷した杉苔を買いに来た横浜のKiさんが、「今日は何か集まりがあるんですか?」と驚いていた。そのうち若いGoさんもやってきて、シーズン真っ盛りのような雰囲気になってくる。このところこんなに杭州マニアが集まるのは珍しく、色々な話題で盛り上がっていると、何か伝わるものがあったのか久し振りに埼玉のIさんからも電話があり、すっかり季節を間違えたような賑やかさだった。
 渥美窯は形も釉薬も様々で、実際に培養に使っている村長さんの話では「良く出来る」との事。こちらも順番に写真を載せていきたい。


2008年6月20日(金)
 終日曇り空で半袖だとちょっと肌寒い感じ。電話やメールのやりとりだけで店内はしーん。昨日半分水をやった残り半分に早目に水を遣り、新芽を確認しながら古葉を整理する。
 夕方になってやってきたお客さんは20年振りという昔の常連さんのAさん。「懐かしいなあ、オヤジさん元気?」。すずき園芸独特のガラスの丸皿に鉢を置いているのを見て、「まだ使っていたんだ。このガラス僕が持って来たの」。亡くなった鈴木さんから、お客さんが持ってきてくれたものだとは聞いていたが、そのご本人とは。「まだあるけどいる?」。このガラス皿、時々お客さんに欲しがられたり割れたりして段々に減ってきていたから、「是非お願いします」。
 「OさんやYoさん来る?、Naさんは元気?」と出てくる名前は懐かしい昔の常連さん。しょっちゅう顔を見せてくれるお客さんの顔ぶれも新しくなり、そのAさん自身も環境が変わって今はミスミソウや山草を作っているとのこと。蘭は出来なくなってやっていないのだそうだが、おしゃべりをして楽しいひと時だった。
 明日は又にぎやかになりそうだ。


2008年6月19日(木)
 各地で大雨の被害が出ているようだが、東京は暑いほどのいい天気。梅雨の最中にも拘らず良く乾く。
 「火曜日に来たら休みだった」という初めての若い人が出直して来てくれる。会社に飾りたいとウチョウランを選び、瑠璃の欅鉢に植え替えて持っていく。山草鉢を買いに寄った女性が、店内のウチョウランに魅せられて「やってみようかしら」ということになったり、埼玉のAさんも寄って、「蘭のオフシーズンには鉢」と寒蘭鉢を買っていく。
 夕方近くのSuさんが「新芽出た?」とやってくる。作場を見ていたら「宝珠の月」の新芽がわずかに土を切っていた。毎日見て「出ないなあ」と気を揉んでいたから「ほっ!」。気難しい品種で新芽も2年に1度。作上がりどころか段々減ってきていたからこれはうれしい。杭州寒蘭の方がちょっと先行していて、「珠峰雪」、「追月」、「照夜白」、「湖精」、「孤峰」、「八つ山」、「岳陽」などずいぶん顔を出してきた。


2008年6月18日(水)
 晴天も今日まで。明日は又梅雨空に戻るらしい。うっとうしいのは確かだが、水遣りは助かる。
 昨日と一昨日の休みに鉢や山野草を仕入れに行く。昨日それを店に届けたついでに水をやっておいた。梅雨に入ってから生の水苔が青々としてきて、道行く人が注目するようになってきた。これを水切れさせると白っぽくなってしまう。この青い水苔を買いにFuさんが寄って、一番青く盛り上がっているのを持っていく。いつものKoさんも薬を買いに寄る。
 仕入れてきた鉢を整理し、山草を植え込む。ほとんど趣味の楽しい時間だ。寄せ植えにしたり単品で植えたりして山草棚に並べる。このところ閉店時間厳守で暗くならないうちに帰っていたが、全部植え込むのに時間がかかって久し振りに遅くなる。


2008年6月15日(日)
 梅雨の中休みがしばらく続くようだ。湿度が高くないので気持ちがいい。古くからのお客さんが赤ボラを買いに来た後、3人連れが山草を色々選んでいく。「上野グリーンクラブに行ってきた」という練馬のIさんが、この時期には珍しく寄っていく。女性客のSaさんが「ナゴランをやっと咲かせることができたから、今度はウチョウランに挑戦」といって好みのものを選んでいたが、結局古い天然ものの「白紫宝」に決めた。お客さんがいかにも作り出したような花より、自然により近いものの方を実際に選んでいるのを見ると、どうも最近の交配の方向性に疑問を感じる。
 そろそろ閉店という頃になって若いカップルがやってきた。「前から来たいと思っていたけど時間が合わなくて」と、山野草の寄せ植えや苔がきれいに育った鉢ものを買っていく。外見はいかにもいまどきの若者だが、「お寺廻りが大好き」だそうで選ぶものも渋い。若い人がこういうものに興味を持ってくれるのはうれしいことだ。


2008年6月14日(土)
 今朝岩手県を襲った地震に驚かされる。丁度車に乗っていたので気づかなかったが、こちらもかなり長く揺れたらしい。店でもテレビをつけて一日中地震報道を見る。時間が経つにつれて災害の状況が明らかになってくる。被害を受けた岩手県、宮城県の方にはお見舞い申し上げます。
 この間の中国四川の大震災で地震対策を考えさせられたところだから、とうとう近くに来たかという感じ。このところ世界各地でとてつもなく大きい自然災害が発生しているのはどういうわけだろう。サイクロンや竜巻と地震とは関連がないのだろうが、地球規模で何かが起こっている気がする。地震は止めようがないが、せめて二酸化炭素削減だけでも真剣に取り組まないと。
 何度か来てくれている若いお客さんがウチョウランを選んで行った後、HPを見て「父の日」のプレゼントにしたいというお客さんが訪ねてくる。もうしばらく楽しめるウチョウランを梱包して送ることになった。最近は色々なものを発送しているが、ウチョウランの鉢植えを送ることは滅多にない。拓也さんと知恵を絞りながら、輸送に耐えるよう注意深く荷造りして発送する。
 梅雨時とは思えないほどカラリと晴れた。遠出してきたHoさんや、上野グリーンクラブに行った川崎のKiさんが帰りに寄っていく。


2008年6月13日(金)
 久し振りにカラッと晴れて夏のような天気。毎日の温度差が大きく大変だが、やはり晴れてくれると気持ちいい。11時半頃店に着くと、昼からの開店を知らないお客さんが待っていた。続いて目黒のFuさんも遊びにくる。横浜のMoさん、いつものKoさんも仕事の合間に寄っていく。せっかく気持ちのいい天気なので、青花のシランの株分けをする。
 ウチョウランでつぼみのままのは毎年遅いサツマチドリくらいで、ほとんど咲き出した。どれも開いて数日経ってから見違えるように本来の芸を表す。咲き始めとは別の花のように色も形も決まってくるから、中には充分咲きあがってから価格を訂正するものも出てくる。


2008年6月12日(木)
 朝のうちは音を立てて強い雨が降っていたが、出てきたときは小振り。12時開店でよかった。気温が下がって久し振りに扇風機を止める。
 造園のTaさんが仕事帰りに寄ってウチョウランを選んでいく。杭州寒蘭の新芽を見ていくが、早いのは出ているものの、まだ顔を出さないものがたくさんある。
 ユウコクランの花が上がってきた。今年は素心が2本立。好調だ。


2008年6月11日(水)
 月曜日にすごい雷雨。火曜日には回復したが今日も急いで水を遣るほどには乾いてない。休み明けはウチョウランがほとんど開きだしていた。作りこんだ花は大きくしっかり咲いて、色も形もすばらしい。入り口脇にある手頃の価格のポットも、作ればずっと良くなるものがあるはずだ。
 横浜のHiさんから電話で、昔の天然ものの「仁王」が咲き出したという。1鉢の中で殖えていて、頼めば分けて貰える。今はこれでもかというほど手の込んだ花が交配で作られているが、その進化の元になった花だ。昔当店で培養していた「仁王」はとっくに消えてしまったし、周りで今でも持っている人は他に聞かない。最近の大きくて迫力のあるすごい花を見慣れた目には、昔の天然ものは物足りなく感じるかもしれないが、自然の作り出した本物の名品は、やはり大切にしておきたいものだ。
 目黒のFuさんがウチョウランを買っていった後、毎年この時期に買いに来るお客さんがやってきた。まん丸で大きい花を「すごいねえ」と見ていたが、結局選んでいったのは桃花ぼかし連舌花と斑紋花。「やっぱりこういう上品なのが飽きがこなくていいねえ」。バラエティをつけるために最新のけばけばしい花も飾っているが、あっさりした花の株立ちが、一番ウチョウランのかわいらしさを表しているように思う。
 大分品物が揃ってきた山野草を選びに女性客が何人か寄っていく。


2008年6月8日(日)
 予想外に日中雨は降らず、暑くも寒くも無い過ごしやすい曇天。日本春蘭を買いにきた人、ウチョウランを買っていった目黒のFuさん、近くのSuさんなどが寄る。
 昨日全面的に水遣りしたので、今日はすることがない。毎日新芽が出たかと覗いていては、出る方も出づらいだろう。花が終わった桃花シランの株分けでもしようと鉢を開ける。シランは今年真ん中に植えても来年の芽は鉢の縁に出るから毎年植え替えないといけない。それなりに大きな鉢に植えるので、用土も大量に必要だ。鉢一杯になっていた2鉢を株分けして終了。外では去年挿し木をした白花アジサイ「アナベル」が見事に咲き出した。やはり梅雨にはアジサイが良く似合う。


2008年6月7日(土)
 この2日間が梅雨の中休み。明日は又雨の予報だから今日の晴天を大切にしたい。早速仕入れてきたウチョウランの植え替えをやってしまう。
 最近はウチョウランというと色々な花が寄せ植えになっている。さすがに選別品は1本植えになっているが、普通は実生のイモをいくつか植え込んだポットで売られていて、それぞれ違った花が咲く。これをそのままにしておくと、翌年子が殖えたときに親子関係がわからなくなる。色とりどりの寄せ植えは、春先に雑多なイモを入れておけば、どんな大株でもたちどころに出来上がるが、同一品種の株立ちは少なくとも数年栽培しなければならない。それだけに雑居でない同じ花の株立ちは価値があるし、第一美しさが断然違う。長年栽培しているものは全部単品種の株立ちになっていて、今後もその線でやっていくので、寄せ植えポットは最初に全部ばらして植え込む必要がある。今年は1本で寂しいが、来年以降は力もついて見られるようになるから、先のことを考えるとこの植え替えは必要だ。
 夕方から拓也さんに全面的に消毒してもらう。閉店間際に若いGoさんが久し振りに顔を見せる。


2008年6月6日(金)
 朝上野グリーンクラブに直行する。ウチョウランは手に持てるだけと思ったが、結局山草や鉢も買って両手に一杯。やっぱり車で行けばよかった。12時までには帰るつもりが30分ほど遅くなる。
 梅雨の晴れ間で気温が上がった。フレームの中は30℃を超え、棚のウチョウランが又いくつか咲いてきた。明日からウチョウラン展だが、開きだしたのはそれでもまだ半分くらい。やはり中旬が見頃だろう。


2008年6月5日(木)
 時折小雨が降る梅雨空。店を開けるが早いか港北のHaさんが現れた。ばらくおしゃべりした後本や山草を付き合ってくれる。後はやはり山草を買いに来た人が、別のものが植わっている気に入った鉢に植え替えたいということで、急遽植え替え作業が始まった。玉突きで植え替えることになるので、ついでにいくつか鉢を開ける。
 この天候では水遣りも不要。作場で咲いてきたウチョウランの茎が曲がってしまったのを修正したりして並べる。
 明日は朝のうち上野グリーンクラブに行く予定。12時までには帰れると思うが、ちょっと遅れることがあるかもしれない。


2008年6月4日(水)
 関東は既に梅雨入り。昨年と較べると大幅に早い。今日はどんよりとはしているものの雨は降らないので、定休日に仕入れてきた山野草を植え込む。どの鉢が似合うか、石付けがいいか、寄せ植えにしようか、と考えながらいじっている時が楽しい。仕上げに苔を貼っていい形になると、ビニールポット植えとは別物のようになる。これが1年作り込むとさらに風格が出てくる。山草棚を整理して並べ、咲き始めたイワタバコなども出してきて飾る。ウチョウランもいくつか開いてきた。
 注文の蘭を発送。鉢植えのままなのでどうやって固定するか工夫しながら、はさみやガムテープで工作する。忙しい時期なら大変だが、今はのんびりムードなので暇つぶしには丁度いい。


2008年6月1日(日)
 気持ちのいい晴れは何日振りか。これも明日までで、火曜日から又雨続きの予報だ。昼からの営業ということで、貴重な洗濯日和を活用してきた。
 掃除の後ギボウシの植え替え、用土類の小分けをする他、あまり用事がない。寒蘭のYoさんが遊びにきて、今月四国に行って寒蘭の店を廻ってくるとのこと。おいしい鰹を食べてくるといううらやましい話だった。
 ウチョウランはこのところの寒さであまり咲いてこない。やはり第2週あたりからだろう。


2008年5月31日(土)
 季節が完全に1ヶ月戻ってしまった。すでに梅雨入りしたかのように雨空が続く。この間夏の暑さだった時に厚手のものは片付けてしまったので、重ね着をして寒さに対処する。
 一茎九華を植えるというお客さんが、松村鉢を買いにくる。午後から近くのSuさんが遊びにきたので、雨ですることもないしおしゃべりの相手。そのうち駒場のWaさんがしばらく振りで顔を見せる。「新芽が中々見えてこない。古葉がバタバタ枯れる」というのが今のところ共通したストレス。作場を丁寧に見て新芽のチェックをしていく。
 明日は雨が上がって又暑くなるらしい。マッタク過激な天候だ。


2008年5月30日(金)
 引き続きの雨。今日も寒い。扇風機を止めて戸も閉めてしまう。日中は雨が上がったので、温室の入り口に覆いかぶさっている竹を剪定する。一雨ごとにぐーんと伸びて、それが垂れ下がってくるものだから、通路が狭くなっていた。その後は蘭の枯れ葉を整理したり新芽を探したりでのんびりと過ごす。
 茶花を探しに来た人、山草やウチョウランを買っていく人がいて、ポット植えのウチョウランを欅鉢に植え替えて渡す。ウチョウラン用土も袋詰めしておく。
 早いもので今年も半分が過ぎようとしている。通常のカレンダーでは丁度真ん中なのだが、仕事の方では9月の蘭鉢展から始まってえびね展の後までが忙しいシーズン。夏の終わりの日本春蘭花芽の遮光、秋の植え替え、寒蘭の花茎を真っ直ぐに立てる作業をして、年明けまで杭州寒蘭、明けると春蘭、奥地蘭展、春蘭・寒蘭の春の植え替えとウチョウラン・イワチドリの植え替え、えびね展、えびねの植え替えと続き、展示会の準備、後片付けで常に追われている状態だった。それが一転6月から8月まではぐんと暇になる。もちろん夏の管理は大切だし、ウチョウラン展はあるのだが、昔と違って鉢ごとの販売だから、春にきちんとしておけば目前で忙しくなることはない。水も暑い間は夕方からしかやれない。というわけで、明日までが通常営業。明後日の6月1日(日)からは12時開店となります。


2008年5月29日(木)
 朝からの雨で気温が下がった。一日で10度も違うと体調の管理が大変。着るものの選び方を間違えると悲惨だ。
 こんな日は誰も来ないだろうとHPのえびね写真集をいじり始める。新しい写真を追加したり、品物が無くなってしまったものを削除したりしていると、造園のTaさんが現れた。続いて近くのSuさん。Taさんは鉢や木を駆使してすばらしい作品を作るが、計画中のものに使えそうなウチョウランの株立ちを選んでいく。2人とも昼過ぎまで遊んで帰ったところに中野のEさんが残っていたえびねを下げにくる。埼玉のAさんが鉢を買いにくる。川崎のKiさんがギボウシを持ってきたり、いつものKoさんもやってくる。思いがけなく夕方までにぎやかに。こんな雨の日は他のことが出来ないから、かえって人が集まるのだろう。
 夕方皆が帰ってから練馬のKiさんが、黄花シランが咲いたといって持ってきてくれる。昔黄花狙いで中国産小白及の山採りイモをたくさん買った中から、わずかにこれだけが黄色だったそうで、来年は株分けできそう。きれいなクリーム黄が加わると、又楽しみだ。


2008年5月28日(水)
 毎朝フレーム内の最高最低温度を測っているが、今朝はナント34.5℃。快晴だった昨日、一昨日の暑さは異常だ。本来なら衣替えも済んでいない5月中とは思えない。この天気でウチョウランが大分咲きだした。
 今日は通りがかりの人が覗いていくだけで、蘭のお客さんはほんとに誰も来ないし電話もかかってこない。山草棚の手入れをした後、3時ごろから全面的に水遣り。終わってホースを片付けるともう閉店時間だ。明日からは又天気が崩れるらしい。水遣りが助かる。


2008年5月25日(日)
 午前中はかなりの雨。気温も一気に下がった。外の作業ができないので、HPのメンテナンスをする。展示会の忙しい最中も出来るだけ毎日更新を目指しているが、全体では先送りの部分がたまってきて、時間があるときにやっておかないと収集がつかなくなる。一段落したところで冬の間お世話になった暖房マットの掃除。金属製の重たい板とゴムのカバーを霧雨の屋外に出して、穴の中に詰まった埃を出来るだけ取る。風も無いし、しっとりしているからと思ったが、すごい埃が舞い上がった。冬中出たり入ったりする度に持ち込んでくる泥が積もり積もっているのだから仕方ない。暖房機を片付けたところはやっと箒が届くようになって、久し振りに丁寧に掃除する。
 昼から雨が上がって、蘭小屋の古葉を整理する。棚は枯れ葉が目立って、新葉が上がってくるまでの間は見苦しい状態。そこへ愛知県のお客様が出張を利用して訪ねてくれる。「いつもHPを見ています」ということで、こちらも丁度暇になったところ。しばらくおしゃべりをして楽しい時間を過ごす。注文の蘭をすぐさま荷造りして発送。何でも数をこなすと上達するもので、以前は手こずっていた鉢のままの梱包も大分スムーズになった。

2008年5月24日(土)
 駐車場からの入り口に置いてあったオオタニワタリが、直射日光で葉焼けしている。大きな鉢から溢れんばかりに葉が広がって、何年も植え替えをしていないのに、新葉がつややかに出てきた。午前中一人でこの大鉢と格闘。持ち上げるだけでも大変だったが、焼けた古葉を切り落として一回り小振りにし、植え直す。こういうものは蘭と違って豪快にシャベルで削ってしまうが、作業をやりながら、よくよく植え替えが好きなんだなあと思ってしまった。今度は八つ手の葉が広がっている陰に置いて、若い緑の葉を楽しもう。
 気がつかないうちにフレームの棚下から竹の子がニョッキリ。棚で頭がつかえて曲がっている。帰ってきた拓也さんに寒蘭をどかしてもぐってもらい、竹の子を切る。伸びてしまった木の枝を伐ったり、草を取ったり、柿の花を掃除したりと、ようやくえびね以外のことに手を付けられるようになった。
 いい天気も今日まで。夕方には降りだした。


2008年5月23日(金)
 このところ連続して夏日。フレームの中は31℃を超えている。湿度が低いので不快ではないが、その分鉢は良く乾く。
 忙しい間放っておいたHPのメンテナンスをする。間にウチョウランを買いに来た人や、フウランを持っていった人など。
 夕方からたっぷりと水遣りをして、女子バレーを見るため早目に帰る。


2008年5月22日(木)
 資材屋さんに寄って少し遅れて店に着く。カラッとした晴れで陽射しは真夏。用土を買いにきた山草会のIさんは、きれいなピンクの半袖Tシャツだ。端境期の静けさで、話好きのIさんとしばらくおしゃべり。山草展があちこちであって出品しなければならないが、適当な作品がないという。山草も次々咲いてはくるが、丁度いい時期は短いのでジャストタイミングのものを揃えるのは蘭より難しいかもしれない。ここでも春を待ちかねた山草はあらかた咲き終わってしまった。古式島シライトソウがつぼみをあげてきて、これからの貴重な花ものだ。夕方茶花を探しているNoさんからも「何か咲いていませんか?」と電話がある。残念ながらこういう谷間はどうしても出来てしまうものだ。


2008年5月21日(水)
 昨日は珍しい5月の嵐だった。強烈な風雨で傘も役に立たず、交通機関も乱れ、「あー定休日でよかった!」。いや応無しに仕事に出かけた方は大変だったことだろう。東京は午後からは晴れてきたが、今日は落ち葉などの残骸を片付けることになった。
 午前中沼津のIさんが十年ぶり位で顔を見せる。身体を悪くしていて鈴木さんが亡くなったことをずっと後になって知ったそうだが、その後も店が続いていることを最近他所で聞いて訪ねてくれたのだった。えびねもウチョウランも昔の天然ものの名品を集めておこうと思うが、すでに中々手に入らなくなっているという話だった。鈴木さんが業者組合の理事長だった頃の話を色々聞く。
 横浜のMoさんが鉢を買いに、いつものKoさん、造園のTaさんなどが寄っていく。えびねの残りを植え替えた後杭州寒蘭を見たら、新芽がグーンと上がっているのがいくつかある。ほとんどはまだ顔を出していないが、これから毎日発見があるだろう。


2008年5月18日(日)
 暑くも無く寒くも無く、丁度いい気温。植え替えで一日中水を使っているが、春蘭の時のように手が荒れなくて済むのは助かる。店内で片付けを待っていたえびねは全部植え替えて作場にしまった。作場から出さなかった鉢も、あらかた植え替えたり、水苔だけ取り替えて肥料をやる。新葉が明るい緑色でつややかに展開し、表面の水苔も新しくなり、ついでに鉢皿も洗ってしまうと、全体がきれいに生き返った感じがする。この時期のえびねは生命力に溢れていて、絢爛豪華な花を楽しんだ後に待っているもう一つの喜びだ。休み明けにわずか残っているのを終わらせるとえびねは終了。今度は蘭の新芽を見て廻ることになる。
 日中は山草を買っていった女性客や、えびねの発送を頼みにカップルが来る。難しい注文に合わせて箱を細工し、荷造り、発送する。
 夕方水を遣っていると上野毛のKiさん夫妻が鉢を買いに来た。全部片付けてパソコンに向かったら葛飾のOさんがやってきてしばらくおしゃべり。それでも展示会の頃の忙しさはなく、日中に仕事が片付くので毎晩遅くなるようなことはない。
 これからは水遣りも夕方からしか出来ないし、来月はウチョウラン展といってもえびねほどの忙しさはない。それで6月・7月・8月の3ヶ月間は12時開店ということにします。9月からは又10時に戻しますのでお間違いないように。


2008年5月17日(土)
 電話でえびねを根洗いで席飾りに使いたいという問い合わせ。周りを見回しても元気な花は一つもない。「5月も半ばを過ぎるとえびねはもう無理ですね」と電話を切ったが、後で鉢を戻しに作場に行ったら、無名のニオイエビネが一つだけしっかり咲いていた。やはりニオイは抜群の花もちだ。
 気持ちのいい天気が続く。店内が大分片付いてきたので、えびね展の間しまってあった蘭花村鉢を出してきて並べる。大きな葉っぱが無くなって、フウランなどの小物ばかりになってしまうと、急に店が広くなったような気がする。
 昔フレームの横に黒竹などの鉢植えを置いたのがすっかり根付いてしまって、あちこちから細い竹の子が出てきた。フレームの下を根が張っているのではないかと思う。竹は手に負えなくなるからうっかり置くものではない。拓也さんがいる時にと竹の子を伐ってもらう。
 朝からずっとえびねの植え替えをしていたら成田のTさんが来る。蘭専門だからこの時期には用が無いはずだと思ったら、頼んであったイトランの「春宵」を持ってきてくれた。これから中野のEさんのところに行くといって出かけてしまうと、後はほとんど人が来ない。山草を選んで行った女性や、欅鉢を買いに来たお客さん、帰りがけに寄った近くのSuさんなどだけ。夕方までびっしりと植え替えをして早目に片付け、入り口も閉めてパソコンに向かったら、若いカップルが戸をたたく。こういう渋いものがかえって新鮮に見えるのだろう。つぼみの上がったナゴランを欅窯の焼締鉢に植え替えて持っていった。

2008年5月16日(金)
 今日も引き続き爽やかな晴天。朝からえびねの植え替えに精を出す。大物が大分片付いて次のものが並び始めたが、外で作っていたシランが中に入れないうちに咲いてしまって、白花、ブルーなどの花がこの間の雨にやられてしまった。つぼみが固いうちに入れればよかったのだが、えびねが中々片付かず、外に置きっぱなしにしたのが良くなかった。桃花、三舌花など少し遅いのは助かったが、花が咲いて雨に当たると、花弁にシミが出来て観賞価値が下がってしまう。えびねの花も同様で、咲いてから雨に当てると花弁の色素が抜けて、あたかもバイラスのような感じになることがある。葉がきれいなのに花にムラがある時は、早まって捨ててしまう前に、作場に雨が吹き込まなかったか疑ってみるといいかもしれない。


2008年5月15日(木)
 やっと晴れた!。久し振りの陽射しがまぶしい。気温が上がったがカラッとしているので気持ちいい。こんな日はひとりでに身体を動かしたくなるものだ。早速植え替えの続きをしながら洗濯機を回す。
 植え替えをしていると捨てた用土があっという間に袋一杯になる。それと同時に新しい用土や水苔がどんどん減っていく。植え替えの前に新しい鉢、用土、水苔、ラベル、葉受け軸など、必要なものを十二分に用意しておかないと途中で足りなくなる。作業中電話が鳴って赤ぼら、べラボンの発送依頼があったが、えびねは根が細い上に鉢が丸くて用土がたくさん入るから、始めてみると意外に使ってしまうものだ。蘭の感覚でいると慌ててしまう。
 えびねを注文した横浜のSuさんが品物を取りにくる。作場に納めて空いた棚には、ニオイハンゲ、シダ、シランなどを配置した。
 明日も晴天の予報。今日間に合わなかった植え替えの続きが出来そうだ。


2008年5月14日(水)
 一体この寒さはどうしちゃったんだろう。我が家でも昨日はストーブをつけてしまった。皆「寒いですね」が挨拶代わりだ。雨も多く、ほとんどお日様の顔を見ない。今日は植え替えを進めようと思ったが、かなりの雨で外の作業は無理。でも早く片付けたい。花も終わったしこの雨ではどうせ誰も来ないだろうと、植え替え用の一式を店内に持ち込んで広げてしまった。
 店の中が汚れるのも構わず植え替えを始めたら、近くのSuさんが遊びに来る。続いて久し振り世田谷のMaさん。度々入院をしているからもしやと思ったらやっぱりだった。今回は間一髪命拾いだったそうで、久し振りでもあり、3人で話が始まる。そこへいつものKoさんもやってきた。午後から急に明るくなって雨は上がったが、結局3時半頃までほとんど進まず。
 皆が帰ってから続きを始めると、川崎のKiさんがフウランを持ってきた。明日来るのかと思っていた練馬のKiさんも、頼んでおいたエビネを持ってきて残っていたものを下げる。
 川崎のKiさんは遅くまで残っていたが、えびねが中々片付かないのを見て植え替えを手伝ってくれる。最初から最後まで一人ですると、鉢を開け、根の間の土を取り去り、水洗いして傷んだ根を掃除、株分け、消毒。植わっていた鉢を洗い、丁度いい鉢を選んで2鉢に植え、葉受け軸をセットし、ラベルを書き、肥料と水を遣り、表面に水苔を貼り、ラベルを挿す。鉢受け皿を洗い、ひっくり返した上に載せて作場に置き、完成。この間何度も手を洗っては拭く。えびねはウィルスの問題があるし、新根が伸び始めているから、作業にも神経を使う。1品種を植え替えるだけでも時間がかかるが、これを2人でやると能率はぐっとアップする。「手伝うからやってしまおう」という言葉に促され、何鉢か植え替えが完了した。今週中には何とか終わらせたいものだ。


2008年5月11日(日)
 昨日雨の中栃木までジエビネ展を見に行った。時期的に遅すぎないかと思ったが、いいタイミングで咲いていた。買ってきた山草などを下ろしに店に寄ると、えびねのお客さんが来ている。注文のものはついこの間下げてしまった品。又電話して持ってきてもらうことになった。終わったものは早く片付けて次のものを並べたいが、どの展示会でも残しておけばよかったと思うことが必ずある。最近は母の日にありきたりでない花をプレゼントしたい人がいて、えびねの注文もあるが、この日に花が元気でいるのはちょっときびしい。花は来年楽しんでもらうことにして、好みの品を選んでいく。
 昨日から1ヶ月以上も季節が戻って、又冬物を着る羽目になった。午前中山草の植え替えをしていたら中野のEさん、下町のHiさんが来る。栃木産のジエビネ緑桃「福娘」が、いい具合に咲いているのを展示。昼から五反田のNaさん、埼玉のNaさんが合流。イワチドリの株立ちを展示してくれていたHoさんが、明日は定休日だからと下げにくる。夕方目黒のFuさんが鉢を買いに来た。ようやく賑やかになった山草や用土、肥料など買って行く人がいて、一日中人の出入りがある。


2008年5月9日(金)
 この間金陵辺の写真を載せたせいか、すぐに注文があって発送する。日本ミツバチを集める巣箱の横に置きたいのだそうだ。3本の花が横に広がるのを鉢植えのまま荷造りするのに手間取る。
 えびねの植え替えをしていると、やたらと電話がかかってくる。鉢を開けて根をむき出しにしたまま干してしまうが、今日はこれまでのようなカンカン照りではないので助かる。
 埼玉の女性からえびねの問い合わせがあって、住所を教えたら早速来てくれた。「もう花はお仕舞いです」と伝えてあったが、「どうしても今年手に入れたい気持ちが収まらなくて来てしまいました」。しぼみかけた花を写真等で説明して、豊かな想像力で生きのいい花をイメージしてもらう。来年は一番いい時期に見に来てもらうことにして2鉢を選び、植え替えて渡す。この世界は大概男性の趣味・道楽で、ニオイエビネの数の少ないものはまだまだ高値だが、女性が名品のいい花を選んでもびっくりされない環境になった。「花が好き」という純粋な気持ちでえびねを楽しめるようになったのはうれしいことだ。埼玉のKiさんも「これで気持ちが満足しました」と大事そうに抱えていく。
 「連休中も全く休みが取れなかった」と埼玉のOさんが寄っていく。この間来たフウランのお客さんが又ノズルを買いに来る。「こういう蘭専門のノズルを中々売ってなくて・・。こういうところで売っているとは知らなかった」。傷みやすい先端だけを交換できるようになった銅製ノズルは、これまで使ったどのノズルより使いやすく、絹糸のような細かい水が出る。粗い水が出たり、広がりすぎたりという使いにくいノズルで水を遣るのはうまくいかないし苦痛だ。
 お知らせが遅くなってしまいましたが、明日の土曜日、白石は栃木のジエビネ展を見に行きます。もう花は終わりかという心配はありますが、予定していたことで朝から1日留守します。日曜日はいますので、土日のどちらかという方は日曜日にお出でいただくと助かります。


2008年5月8日(木)
 夜中にかなり大きな地震。火曜日から夏のような暑さになって、朝来たらどこもかもカラカラに乾いている。生水苔が来たばかりなので先ず水を遣る。フレームの最高温度は32℃。参った!。
 温度の上がる2階に置いてあったえびねを、すべて1階に下ろす。室内のえびねを出来る限り植え替え、肥料をやって作場に戻すが中々捗らない。
 午後になって横浜のHiさんが品物を下げに来た。続いて近くのSuさん、大田区のUさんもやってくる。盆景などを上手に作るHoさんがイワチドリの寄せ植えを持ってきて展示してくれる。ウチョウランや山草を買いに女性客が何人か。夕方練馬のKiさんが展示品などを下げに来る。かわりに緑花のセッコクを持ってきてくれた。
 夕方からすべてのものに水を遣る。ハウスの中で何やら花が咲いているのを見つけた。取り出して見たら蓮弁蘭。狂い咲きか。バックの枯れ葉も整理しなければならないし、えびね展で使った鉢受け皿も洗って片付けなくては。植え替えが終わるまでは目をつぶって我慢。
 道路側のウィンドウにはイワチドリとクロカミランを並べて、少しは形を整えた。


2008年5月5日(月)
 えびね展最終日。いつも来るときは店が開く前に車で待っている相模原のKiさんが、やっぱり待っていた。えびねをやっていないKiさんは前に押さえてあったイトランを持っていく。
 朝中野のEさん、いつものKoさんが展示品などを下げにくる。そのうち下町のHiさんもやってきた。千葉のYさんも一茎九華を下げにくる。それぞれ蒸れを心配してすぐには車に積み込まないので、ケースなどに詰めたえびねが床を塞いでいる。そんなごった返しの中、寒蘭のYoさんがマイペースで自分の興味の寒蘭を見て行く。川口からのお客さんも、じっくりとニオイエビネを選んでいく。富山の一茎九華展に行ってきたという世田谷のKiさんと若い仲間も来て鉢などを見て行く。遅くなって川崎のKiさんもやってきた。狭い店内は一杯になって、空いた棚を整理する余裕もない。少しでも早く植え替えたいが、手がつかずそのままに。
 どんよりとした天気が夕方には雨になった。店を閉めてパソコンに向かっていたらガラスを叩く音。頼んであった生の水苔が着いたのだった。それから他のものが占領していた棚を片付け、荷を解いて水苔の箱を並べる。荷ずれしたところを直し、水をやる。
 一段落した明日は晴の予報。火・水と店は休みになるので、久し振りに英気を養おう。我が家のえびねも植え替えなくては。


2008年5月4日(日)
 昨日元気だった花も一日経つと勢いをなくしている。あまりに花が終わったと書いたせいかどうか、今日はひっそり。
 これまで下の段に置かれていたサツマ、ヒゼンなどの昔の名品が上段に上がってきた。「金鳥」「小町姫」「白妙」「乙姫」「南州梅」「紫天王」「織姫」などが並ぶとタイムスリップしたみたい。コオズでも「紫聖」「御蔵水扇」「濃紫香」「夢浪漫」「緑染」「御蔵式部」あたりはがんばっているし、ニオイで遅く咲いた「りつ子の香」は今が見頃。
 今日も朝からいくつか植え替えをする。葛飾のOさんが来た後、夕方になって久し振りに町田のTaさんが寄っていく。ずっと帰りの遅い日が続いて疲れもたまっていたので、一緒に座ってゆっくりおしゃべりを楽しむ。
 明日は展示品の引き取りなどで何人かが来る予定。いよいよ片づけだ。


2008年5月3日(土)
 連休後半初日は雨でスタートしたが、お昼ごろになって急速に回復した。午前中に中野のEさん、名残のえびねを見にきた人など。えびね展は5日までだが、下の花がしおれかけたものを飾っておいても仕方ないので、花を取って下げてしまう。毎年コオズの花が終わったこの時期に棚を飾るはずのジエビネが一緒に咲いてしまった。盛りを過ぎた花は色の冴えもなくなって、棚全体に元気が無くなる。
 この間生きのいい花をいくつも選んでいった人が、又遅く咲いたニオイエビネなどを買っていく。花の盛りに見て売約していった杉並のOさんが引き取りにくる。仲間で主催したえびね展が大成功のうちに終わったそうで、えびねだけしかやらないというマニアのOさんにとって、大満足の今年のえびね祭りだったようだ。
 店内に出したえびねを戻す前に、拓也さんに棚の消毒をしてもらう。きれいになったところに、植え替えたり、来年に向けて株分けした鉢を収めていく。目黒のFuさんが咲き始めたイワチドリ白花を持ってきて、色のついたタイプのを持っていく。なるべく早くえびねの植え替えを終わらせて並べてあげたい。


2008年5月2日(金)
 今晩雨の予報で、日中はちょっと蒸し暑い。えびねの花もそろそろ終わり。もう花を抜いて作に入っている人が多いだろう。生の水苔、肥料、プラ鉢、資材など植え替えに必要なものを仕入れに行ったり、送ってもらうよう注文したり、連休に入る前に足りないものが無いよう手配する。昨日頼んだ肥料がもう送られてきて、郵便局が開いているうちにと振込みにいく。急いで帰ったら市川のWaさんが来ていた。一度止めたえびねを又やりたくなったと、丁寧に見て選んでいく。梶ヶ谷のIさんが一年ぶり、植え替え用の赤ボラを買いにくる。埼玉のKuさんが先週に続いて又えびねを買いに来たので、選んだ2種類を株分けしたり植え替えたりして渡す。皆HPを見てくれていて、「いつも見てます。毎日更新するのは大変ですね」とうれしい言葉。横浜のWaさん、埼玉のAさん、葛飾のOさんも来て、直前に株分けした半方も出る。朝からバタバタで、3時半頃になってようやくお昼が食べられた。
 これから植え替え、作場の整理など来年に向けてがんばらなくてはいけない。それと同時にイワチドリ、ウチョウランなど次に並べるものの準備もある。寒蘭のバックの枯れこみが目立ってきて、新芽が動き出した気配。次々にすることがあるものだ。夕方には涼しくなってきた。


2008年5月1日(木)
 朝世田谷のMiさんが売約のえびねを取りに寄る。毎年この時期は仕事が忙しくて、大好きなえびねを見て回れないのが悩みの種。時計を気にしながら、やっと出来た束の間を楽しんでいく。今年えびねの作がうまくいかなかったお客さんも、再チャレンジできれいなものを選んでいく。
 午後からえびねのマニアが続々。練馬のKiさんが、伊東のニオイエビネ展に出品したものを色々持ってくる。中野のEさん、いつものKoさん、葛飾のOさん、八王子のSaさんらが集まって、えびねの話題で遅くまで盛り上がる。どこの展示会もかなりにぎわったようで、えびねの人気が高くなっているのを感じる。
 今日も引き続き暑く、半袖Tシャツのお客さんがいたほどだ。この暑さで花が急速に終わってきたので、しおれかけたのを下げて、後から咲いてきた元気なのと入れ替える。ゴールデンウィークまでもったのだからまあ良しとしよう。明日は雨になるらしい。


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