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2007年4月30日(月)
 埼玉のNaさんが欅窯の青磁鉢に植えた「青嵐」を持ってきてくれる。ちょっとくたびれてきた正面の鉢をどかして、帰るまでの間展示してもらう。涼しい作場なので一番上はまだつぼみの状態。終花に近いのが多い中でオーラを放っている。2本立ちのため花の大きさはやや小さいが、青紫の正開咲き、一目で青嵐と分かるその姿はやはり感激。今年は花なしの売り物はあったが展示品が無かったので、たとえ一日だけでもいい花を飾ってもらって良かった。
 その花を見に中野のEさんが来る。二人とも本当に古くからのえびねマニアだから、おしゃべりばかりが集まって昔話が盛り上がる。そのうち大田区のSaさんが長野に帰省した帰りにお土産を持って寄ってくれる。造園のIさん、川崎のKiさん、葛飾のOさん、大工のTaさんなどえびね好きが集まってきて、座るところが無くなった。Kiさんは鉢一杯になったえびねを持ってきて分けてくれる。引越しが済んだ若いGoさんも明るいうちから来て、自分用の砂を篩って持っていく。
 Eさん、Kiさんと夕飯を食べに出て、帰ってから又店で遅くまでおしゃべりをしていたら、毎年来る女性が「遅いけどいいですか?」とえびねを選んでいく。Eさんは又少し新鮮なコオズやジエビネを持ってきてくれるそうだから、展示会期間一杯まで何とかにぎやかさが続きそうだ。今日も帰りは深夜。明日、あさっての休みに英気を養ってもうひと頑張りだ。


2007年4月29日(日)
 昨日は連休初日で混雑が心配されたが、指定席が取れなかった新幹線は、往復共自由席がガラガラで座って行けた。一緒に行った中野のEさん、いつものKoさん、伊東で待っていてくれた下町のHiさんと2箇所の展示会を回ってえびね三昧。展示会では練馬のKiさん、箱根のKaさん、船橋のSiさんら馴染みの人と顔を合わせる。車で来たSiさんは4時間かかったというから、電車で行って正解だった。
 今朝下町のHiさんが、買い物したえびねを運んで来てくれる。入間のOさんが展示品を下げに、青葉区のYaさんが売約のえびねを取りにくる。茨城に引っ越して本当に久し振りのHoさんが、鈴木さんが亡くなったことを知らずに寄って驚いていた。何人かえびねのお客さんが来てくれて、この時期は蘭の展示会とはちょっと顔ぶれが変わる。
 中野のEさんが昨日買ったえびねを取りに、そこへ時間が出来た蜂須賀さんが何年振りかで現れる。田園調布のTuさんも来てここではえびねではない蘭の話になる。
 昨日は一時雨も降って寒かったが、今日は好天でよく乾く。閉店してから1階と2階のえびねに水をやり、たまっている用事を済ませたら帰宅は深夜になってしまった。


2007年4月27日(金)
 明日は伊東に行って留守をします。日・月は通常通り営業します。来週は火・水が休みになります。


2007年4月26日(木)
 練馬のKiさんが伊東の展示会に行く前に寄って、すごい紫の交配種と「白妙」の売り物、その他展示品を持ってきてくれる。そのまま伊東まで走って明日からの展示会準備をするそうだ。土曜日には向こうで会って一緒に帰ってくるつもり。
 ニオイエビネを目当ての人が何人か来る。昔夢中になって今はちょっと控えている港北のHaさんも、久しぶりに覗きに来る。名品の苗希望という人が多く、何度も問い合わせの電話をする。
 接客の傍ら花が終わったものから植え替えたり、上に貼った水苔だけ取り替えて肥料をやるなど培養に入る準備を進めるが、植え替え途中で鉢から抜いたまま中断してしまったり、あちこちやりかけになってしまう作業が多く、途切れ途切れに片付ける。もう満開を過ぎた花が多くなってきた。早く写真を撮っておきたいが、いい時期は店も忙しいので中々撮るチャンスがない。被写体はいくらでもあるのに。
 夕方川崎のKiさんが寄るが、やっといい天気になって戸を開け放って風を通していたら乾く、乾く。本を読んでいてもらって外の水遣り。遅くなって中野のEさんが苗を持って来た。それからひとしきり3人で話し込んで店を閉めたのが8時半過ぎ。店内のえびねの水遣りを終え、手をつける暇が無かったHPを簡単に更新する。


2007年4月25日(水)
 朝一で用土の発送。山野草で注文の品を取りに来る人がいたり、郵便局に走ったり、電話がたくさんかかってあっという間に午前中が終わってしまった。
 午後横浜のHiさんが頼んであったニオイ名品の苗や無名ニオイの株をいくつか持って来てくれる。注文で取り寄せた苗は発送のため荷作り。大田区のUさんや、毎年えびねを選びに来る人など人の出入りも多い。ぎっくり腰で春蘭を引き取りに来られなかった狛江のHiさんが、ようやく動けるようになって取りにくる。川崎のKiさんも仕事帰りに寄り、遅くまでおしゃべりが続く。大分日が長くなった。


2007年4月22日(日)
 今日が神代植物園で開かれていた「えびね・一茎九華展」の最終日。見に行く人もあるだろうし、出品していた人は撤収で忙しい。午前中はいつものKoさんが来ただけで話相手が来ない。白石は植え替えなど各種植物の手入れで忙しく動き回っている。昼過ぎになって仕事を終えた大田区のSaさんがやってきた。津久井のHoさんも久しぶりに来て、ここのウチョウランが勢い良く伸びているのに驚いている。病気をされている女性が又来てくれて、つぼみが色づき始めた山草を買って行く。
 電話で春蘭の植え替え用土を送ってという注文がある。鉢数が多いそうで混合砂も大量に送らなくてはいけない。袋詰めしてあるだけでは足りなくなり、暗くなってからとりあえず送る分を篩って作る。売り物と自家用の混合砂が無くなってしまったから、水曜日に又作っておかなくてはいけない。
 来週の土曜日は日帰りで伊東のえびね展を見に行くことになった。ゴールデンウィークの初日だから、車では大渋滞に巻き込まれるに違いない。行きは電車で行くことにして、時刻表を調べたり切符の手配など一緒に行く人達と相談がまとまった。


2007年4月21日(土)
 天然ものの登録名品は数が殖えてきたものはずい分安くなったが、これが本来のえびねだという感じがして「やっぱりいい」。ものによっては入手困難なほど見られなくなってしまったものもある。元々野生蘭趣味のこだわりのお客様が多い店だが、今年もやはり旧来からのコオズ名品が動く。毎年天然ものを集めていく人が何人か来た他、大田区のMaさんが一茎九華の本を買いに、横浜のSaさんが売約のものを引き取りにくる。えびね好きのつくばのKoさんもこのシーズンは何回も来て、欲しいものを申し込んでいく。夕方遅くなって中野のEさんが追加の品を持ってくる。前回のとダブった品種もあるが、「霧の光」「御蔵謳歌」「古代紫」「安蘇の緑王」など、興味をそそられる品も入っていた。少し空いてきた2階を整理して搬入のものを並べる。水曜日には昔のニオイエビネが少し入るかもしれない。


2007年4月20日(金)
 朝船橋のSiさんが頼んであった品を持って来てくれる。続いて葛飾のOさんが、オレンジ色の御蔵島産コオズと、透明感のある青紫底白のコオズを持ってくる。細い花茎にジエビネタイプの花型、3号鉢に入っているくらいの小ささだが、心洗われるようなフワッとした澄んだ色合いだ。続いて大田区のSaさんが昼休みに寄る。横浜のWaさんも見に来てくれる。
 前橋のKiさん、青森のHaさんからは電話で注文が入る。比較的店は静かだったので株分けの必要なものを植え替えたら、もう新根が出始めていて神経を使う。本当はこの時期にはしたくないが、売り物なのでやむを得ない。
 夕方川崎のKiさんが寄っていく。


2007年4月19日(木)
 雨は止んだが北風が冷たい。完全に冬に逆戻りで、暖冬だった分はどこかで帳尻を合わせるものだ。店に着いたら案の定プラスチックゴミが駐車場の奥まで散乱している。外の収集所には作業員が二人待機しているから、急いでゴミ拾いを始める。明らかに道路の向こう側から袋が飛んできて散乱したのを拾っているのに、係りの人はポケットに手を入れたまま収集車が来るのを待っているだけ。店を営業している以上きれいにするより仕方がないが、毎回こんなことでは困ってしまう。
 午後横浜のHiさんが来る。そこへ大田区のUさんが暫くぶりに顔を出す。Hiさんはえびね鉢の表面に貼る水苔を、丁寧にきれいに仕上げることで有名。丁度「十六夜」の株分け、植え替えをしていたところなので、そのノウハウを伝授してもらった。
 Hiさんが呼び水になって、練馬のKiさんがきれいに栽培した展示品をたくさん持ってくる。横浜のYaさんがニオイエビネをいくつか選んでいく。八王子のSaさんが、売約してあったエビネを引き取りにくる。いつも山草類をたくさん買っていくグループがあれこれ物色している。蘭の植え替え用資材を買いにくる人がいる。川崎のKiさんが、「せせらぎ」など展示品や即売品をいくつも持ってくる。どれも大鉢で見事に花をあげているものばかり。展示してあったものを下げる人、持ち込む人、買っていく人で大きな段ボールがいくつも床に置かれ、足の踏み場もない。花が終わったのを下げたあとに、今日入った分をUさん、Kiさんなど若手に手伝ってもらって並べる。遅くまでにぎやかでいつものエビネ展らしさになった。閉店後ようやく水遣り、すっかり遅くなった。

2007年4月18日(水)
 このところ天候不順ですっかり寒さが戻ってしまった。今日も朝から冷たい雨で窓を開ける気にもならない。扇風機を止め、足元の暖房をつけ、写真を撮るなど室内作業をする。
 下町のHiさんが展示してくれている蓮弁蘭とシンビジウムの交配種が、柔らかなピンクの花弁に白い舌で咲き出した。花も葉もちょうど中間の大きさで、東洋蘭趣味の人にも受け入れられる中々いい花だ。今入り口脇をあでやかに彩っている。一歩中の未選別一茎九華は全部咲いた。兜などない普通の花だが、中には結構きれいな花も混じっていい香を放っている。
 朝Saさんが仕事に行く前に寄って、又えびねを何鉢も持って行く。続いていつものKoさん。
 午後から葛飾のOさん。埼玉からのお客さんもえびねを選びに来る。
 電話をして久しぶりに現れた川崎のSaさんは、亡くなった鈴木さんと同じ齢ですっかり頭は白くなったものの、相変わらず元気な声だ。ずい分病気をされたようだが、にこにこと懐かしい話をしていく。大田区のIさんも顔を見せてくれ、選挙で忙しい近くのSaさんが「あー疲れた!」と寄る。かなりの雨で午後から仕事が空いた造園のIさんも「中々都合がつかないから」とやってきて、「今年は自分のえびねが失敗してしまって花が見られない」と気に入ったのを2鉢買っていく。
 そこそこお客さんが来ても買い物をして帰っていくので、大勢にぎやかに集まっているわけではない。雨だし寒いし、閉店後早めに閉め始めた途端、「もう閉めちゃうの?」と川崎のKiさん、続いてしばらく顔を見せなかった若いGoさんもやって来る。引越しをすることになったそうで、何かと忙しいようだ。これでいつもの雰囲気になって結局遅くなった。


2007年4月15日(日)
 久しぶりに埼玉のOさんが来る。名誉の負傷をしてしまったと足を引きずりながら、展示品を持ってきてくれる。
 電話で発送の注文があり、上まで咲きあがっている株を鉢ごと送ることになった。今日は拓也さんがいるので、適当な箱を選んで梱包してもらう。普段鉢ごとというケースが少ないから簡単に送れる専用の箱がなく、乱暴に扱われても大丈夫なように梱包するのは気を使う作業だ。洋蘭のような規格品と違って、ものによって大きさがまちまちなので、カッターとガムテープの工作で何とか発送できた。
 午後大田区のSaさんが来てえびねの写真を撮っていく。夕方葛飾のOさんが来てニオイエビネを選ぶ。下田の展示会に行った帰りだと北区のMaさん達が寄って、ちょっと珍しい色のコオズを付き合ってくれる。
 作場の鉢は花が咲いてきたものから店内に持ってくるので、花なしのものばかりが棚に残っている。合間を見てそういうものの植え替えをやり始めた。


2007年4月14日(土)
 もう何日も前から始まっているようなものだが、一応今日からえびね展。出足はどうかなと思ったが、蘭の時とは別のえびねのお客様が覗きに来てそれなりに出入りはある。埼玉のSiさんは棚が一杯だといいながら、新島産のジエビネを付き合ってくれる。横浜のYoさんは結局蘭鉢を物色して、植え替えの時空いた鉢を洗っておいたのに目をつける。近くのKaさんも蘭花村鉢を買いに、杉並のUさんも慌しく現れる。えびねはきれいなので、通りかかった人が覗いていく数少ない展示会だ。蘭や鉢の時期はあまりそういうことはなく、狙ってくる人ばかりだが、えびねとウチョウランは可愛さに釣られて入ってくる女性も多い。
 先日も来てえびねを2鉢買っていったSaさんが又見にくる。この間より格段に増えた品物を熱心に見ていたと思ったら次々と選び出し、結局大量お買い上げとなった。昔だったら大変な金額になったはずだ。Saさんは家でニオイとコオズを交配して鉢に取り蒔きしたら、一株だけ咲くまで漕ぎつけたそうだ。ところがその花だけ鼠に食べられて枯れてしまったという。他にもたくさんあるのに初花のそれだけどこか違ったのだろうか。鼠はえびねを食べないと思っていたが、そうでもないらしい。こちらでは今のところやられたものはないが。
 暖かくなってどこもかも全開。日が落ちても冷えてこない。日中風が強く、表面の水苔がからからに。閉店後水遣りが忙しい。


2007年4月13日(金)
 えびねになると現れる杉並のOさんが、会の仲間と連れ立って来てくれる。気になっている花はまだつぼみだということで、候補をいくつか選んで保留。お仲間は色のいいコオズの名品に決める。
 昨日見に来た八王子のSaさんから押さえておいての電話。2階から下ろしてラベルを挿しておいたら、夕方来たつくばのKoさんが同じものに目をつける。一昨日売約にして置いてあったニオイエビネも、昨日来た人が欲しいという。1階も2階も売るほど並んでいるのに、売約コーナーにあるものが目についてしまうのは困りものだ。
 「お知らせ」に品種名だけでも取りあえず載せる。今日は何枚か写真を撮ったが、全部撮るのは至難の業だ。


2007年4月12日(木)
 場所をとるえびねに占拠されて、鉢などを並べておく場所が無い。2階の小柴さんの鉢や青山鉢、中国鉢も、えびね展が終わるまで箱に仕舞っておこうと思う。土曜日にやってもらうことにして、蘭花村鉢も一時片付けようと思ったら、今日2人がこれを買っていった。こういうこともあるから何でも片付けてしまうわけにはいかないものだ。
 展示してあるえびねの乾いてきたものに水を遣り、合間に仕入れてきた山野草を軽石鉢や焼き物の鉢に植え込む。ビニールポットのまま並べておきたくないので、そのまま飾れる形にして棚に並べる。去年から持ち越しのものも、新芽が顔を出してきたのや、蕾がついたのなどきれいにして並べたので、表の棚がぐっとにぎやかになった。フレームで冬越ししたセッコクやフウランも、植え替えて外に並べる。イワチドリも覗いてみたらもうつぼみが出ていた。駐車場入り口のキクモモが満開の花をつけて華やかに枝を伸ばし、店全体が春の景色だ。
 午前中にいつものKoさんなどが寄り、夕方八王子のSaさんや練馬のKiさん、川崎のKiさんなどが集まってくる。練馬のKiさんは、古い名品が姿を消して探しても見つからないことに危機感を感じ、「昔から深くえびねに係わってきた者の責任として、欠点はあってもいかにも典型的なニオイエビネや、キエビネ、旧名品の数のないものを今のうちに集めておこうと思う」。えびねは特にちょっと手を抜いて放っておくととたちまち駄目になってしまうから、自生地にも無くなってしまった昔のものを、流行りものばかりを追いかけて放り出したのでは申し訳ないというわけだ。賛成。
 明日は撮影に精を出すつもり。


2007年4月11日(水)
 休みに仕入れた資材や山野草を片付け、値段をつけて並べる。午後からえびねが入るので、最後の春蘭を出来る限り作場に仕舞う。作場はどこもかも一杯で、どうやって入っていたのかと思うのは毎度のこと。作場の鉢を1センチづつでも端から詰めていき、1鉢押し込むスペースを空ける。作業中いつものKoさん、近くのTaさんがえびねを見にくる。
 午後から雨になり、中野のEさんがえびねを持って来た。えびねがどっと増えて2階を片付けて並べる。もう店内は花盛りで、どこもかもえびねの香に包まれる。今回「富士」を展示してくれたが、昨年神代植物園に展示したのがデビュー。平成の初め頃名前だけが駆け巡り、さんざん話題になったがどこにも出回ってない幻の花だ。細い花茎、濃い紫に白舌、広弁の正開咲き。夕方来てくれた川崎のKiさんが「出来すぎ」と評した。時間を忘れて花を見ながら話し込んですっかり遅くなり、写真を撮る暇もなかった。


2007年4月8日(日)
 朝から大田区のSaさん、下町のHiさん、いつものKoさんら日曜日の常連さんが顔を揃える。このところ都合がばらばらだったので、ここで一緒になるのは久しぶりだ。午後からは埼玉のIさんも生の水苔を買いに来て、杭州寒蘭のような顔ぶれになる。入り口の戸を開放して風を通すと気持ちがいいほどのえびね日和。作場から咲いてきたのを出してきて並べ、春蘭で展示してあったものを下げたので、店内はほぼえびねに切り替わった。えびねのお客さんもぼつぼつ来て、きれいに咲きあがっているのを持っていく。
 午後から埼玉のNaさんが頼んであったえびねを持ってきてくれる。来週にはさらに荷が入るし、休み明けには作場にあるのもどっと咲いてくるだろう。いよいよ水曜日あたりからが本番だ。


2007年4月7日(土)
 午前中上野グリーンクラブに直行してえびね展を見てくる。2階の展示場ではえびねの数が例年より少なく、おもとやカンアオイなどが目立っていた。昼前に店に着く。
 蘭花村鉢が入荷。品薄の白釉が大中小1個ずつ入っていた。えびね展の看板もようやくかける。
 千葉のIさん、つくばに転勤になったKoさんなどえびねになると現れる人達が来てくれてえびねのシーズンを実感する。
 春蘭系の植え替えをほとんど終わらせて、蘭のシーズンが一段落した。これからはえびね、ウチョウラン、山野草といったラインナップにスイッチを切り替える。


2007年4月5日(木)
 昨日はみぞれが降ったところもあるようで、思わぬ寒さに震えてしまったが、今日はやっと相応の陽気になった。
 造園のTaさんが昼休みを過ごしにお弁当持ちで現れる。そこに横浜のHiさんも二人分のお弁当を買って来てくれ、ご馳走になってしまった。たくさん持ってきたえびねはほとんど8分咲き。ハウスの中はやっぱり早い。春蘭の後では1鉢でも存在感があり、場所をとるので、正面の棚はもうすっかりえびね展だ。14日からとした展示会は、まるで日にちが狂ってしまった。案内状にもお早めにと書いたが、来週休み明けには見頃になってしまうかもしれない。出来上がった看板は一人では無理なのでまだ取り付けてないが、これも急がなくっちゃ。
 午後からはえびねマニアの練馬のKiさんが来る。葛飾のOさんからもえびねの件で電話が入る。「もう何鉢も咲き出した」と川崎のKiさんも寄る。近くのSuさん、若いGoさん、大田区のUさんなど遅い組が集まってきて賑やかになった。
 いよいよ春蘭はえびねに押し出される格好だが、明日白石は夕方から用事があって出かけるので、5時前に閉店させていただきます。


2007年4月4日(水)
 月曜日、多磨墓地に墓参りに行った。少し散り始めた桜のトンネルを満喫したが、昨日と今日は花散らしの雨。それに寒い。日曜日の暖かさにあちこち開け放った窓を又閉めてしまう。1日に10℃も気温が上下するのでは人間もたまらないが、蘭も大変だ。暖かい日は囲ったままでは気温が急上昇するので、こまめに温度計を見ながら開けたり閉めたり。もう凍る心配はないだろうから閉めっぱなしの方が危険で、定休日の前には悩むところだ。
 いつものKoさんが「円梅で売っていたけど花が違うから」と買ってきた中国春蘭を持ってくる。ここにある「円梅」とは全く違う花だが、何なのかはわからない。置いといて皆に見てもらうことにする。
 女性が鉢を買いに来た他はしーんとしているので、えびね展の看板を完成させる。午前中は薄日が射すくらい天気は回復したが、午後から予報通り雷雨になった。雷が鳴っている間はパソコンの電源を切り、外の作業もできないので、のんびり掃除をしたり写真を撮ったり。雷が止んでからHPに一茎九華の写真を載せる。
 えびねの開花が進む。「虞美人」「風花の舞」などニオイエビネが開きだした。明日はいくつか店内に出してこよう。他の人も持ってきてくれるので、今度の日曜日にはかなり咲いたものを並べられるはずだ。


2007年4月1日(日)
 気温がぐんぐん上がって上着を着ていられないほど。昨日カバーを取るかどうか躊躇したが、今日は開けられるだけ開けたい気分だ。
 大田区のSaさん、いつものKoさんが来る。Koさんは上まで咲きあがったえびねをいくつか持ってくる。代わりにたくさん置いてあった春蘭を下げたので、入り口正面の棚は全部どかして掃除をし、えびね用に場所を空けた。花が終わってきた春蘭は植え替えて作場に戻し、元気のいい日本春蘭を店の道路側に並べた。これでいつえびねが集まってきてもいい態勢だけは出来上がった。最終段階の植え替えを終わらせたいので看板の作業には取り掛かれず、水曜日の仕事にする。夕方近くのSuさんが寄ったが、拓也さんにバトンタッチして早めに帰る。


2007年3月31日(土)
 明日からはもう4月。桜は2〜3日前に満開になった。今日は曇天で肌寒さが戻ってしまったが、予定通り棚のビニールをはずし、ダイオネットに替えてもらう。温室の窓も片面は全開にした。
 朝下町のHiさんが来て会社の人と待ち合わせ。前に来たとき持っていったウチョウランは駄目にしてしまったようなので、今回はフウランがお土産だ。横浜のYoさんが寄ったあと、駒場のWaさんが来る。金陵辺で日本ミツバチを呼ぶのだと、巣箱用の金網を専門店に買いに行ったのだそうだ。「蜂蜜がたくさん取れたらおすそ分けするね」。期待しないで待ってます。
 温室の電気がつかないことで電気屋さんに来てもらう。どこからどのように線を引っ張っているのか誰もわからないので「おかしいなあ」とあれこれいじっていたが、外に専用のブレーカーを発見。単にブレーカーが落ちていただけだった。電気はまるでいけません。
 水遣りの後殺虫剤散布。案内状は宛名印刷も家でやってきたので、今晩切手を貼って投函してもらうことにする。明日は白石は早めに帰ります。


2007年3月30日(金)
 昨日葉書を持ち帰って家で印刷したので、今日はせっせと植え替え。適期とあって、問い合わせも買いに来るのも鉢と砂ばかりだ。久しぶりの造園のIさんが寄って混合砂をたくさん買って行ったので、又篩って混合し、補充しておく。Iさんはえびねを見事に咲かせている人だが、去年消毒をし過ぎて駄目にしてしまったという。杭州寒蘭もそうで、皆おかしくなって仕立て直しをする羽目になったそうだ。何でも薬に頼ってやり過ぎるのは危険で、殺菌剤も希釈倍率を守り、予防として梅雨明けまでに月1回くらいでいいのではないだろうか。人間でも身体にいいと言われることに神経質なほど熱心な人もいるが、そういう人が健康だとも限らない。私は特に悪いと思われることをあえてしない程度のアバウト人間だから、規則的でバランスよくを心がけ、あとは明るく楽しくしているのが一番だと思っている。蘭も自然の生き物なのだから、自生地とあまりにも違うところは別として、鉢という特殊な環境を植え替え、風通し、水遣りなどで手助けしてやれば、基本的には植物自体が生きていくものだと思う。そのために健康体にしておくことが大事だ。
 夕方川崎のKiさんが寄り、久しぶりに目黒のHiさんが顔を見せる。1歳半になるお孫さんがかわいくて、仏像彫刻の他はそちらに夢中のようだ。わかる、わかる。白石も今度の日曜日は来客があって、夕方5時には帰ります。その後は拓也さんがいます。
 気温は高い予報だったが、風が強くそれほど暖かくない。背の高い山草の鉢が倒れている。夕方大きい温室の電気がつかないのに気づく。そういえば撹拌扇も回ってない。全く何もかも老朽化で、次から次と修理が必要になるものだ。


2007年3月29日(木)
 毎朝チェックする温室内の最高温度は25.5℃に達していた。今日は昨日よりもっと気温が上がるというので、天窓だけでなく窓も全開にする。開けられるようになっているビニールも全開にしたが、土曜日にはネットに取り替えて冬作から切り替えよう。季節の変わり目で変化が激しいから、一番注意を要する時期だ。
 印刷にかかったばかりのえびね展案内状だが、今日は早くもダウン。用紙が汚れてしまってインクも用紙も大量の無駄が出る。このまま続けても仕方ないので葉書印刷は中止する。
 昨日書き忘れたが、楊さんが未選別の一茎九華花芽つきを持ってきた。1鉢は咲いてきたが、まだやっと花芽5センチくらいのもあってばらつきがある。きれいなピンクの花芽もあるが、咲いたらどうなるのだろう。
 午後遅くなっていつものKoさん、練馬のKiさんが来る。えびねが目前に迫って二人とも完全にえびねモード。鉢を予約した埼玉のSaさんが取りにきて、夕方川崎のKiさんと近くのSuさんが寄る。
 南風が強く花粉が強烈に舞っているのか、くしゃみ、鼻水がすごい。風邪はほとんど治った筈だから、花粉のせいか。合間に植え替えを進め、足りなくなった混合砂を篩う。来週はもう4月。えびねを並べる準備をしなくっちゃ。


2007年3月28日(水)
 暖かい日が続いて桜が一気に進んだ。今日もポカポカ陽気で週末にはお花見が出来そうな気配だ。
 鉢の発送を済ませ、えびね展の案内状作りにかかる。コメントを入れ、細かいところを修正しようとするが、土台を自分で作ってないのでその修正がうまくいかない。土曜日は遅くなったので、Goさんに取りあえずやってもらったままにして帰ってしまった。色々いじっているうち、段々それらしくなってきたが、わからないところがあって結局Goさんに帰りに寄ってもらうことになった。
 日中船橋のSiさん、いつものKoさんが寄ってえびねの話になる。室内で咲かせているKoさんなどは、もう上まで咲いてしまったのがいくつかあるようだ。夕方川崎のKiさん、大田区のUさんが寄り、Goさんも来てくれて葉書が完成し、印刷を始める。


2007年3月25日(日)
 朝出てくる時間が丁度激しい雨と風で、傘をさすと一歩も前へ進めないほど。とうとう傘が壊れて、駅に着くまでにびしょ濡れになってしまった。店に着いても外の作業は出来ず、誰も来ないのでメールの返事を出し、HPのメンテナンスを始める。こんなに時間がある時に案内状の印刷をしたいところだが、夕べ帰る時には店が閉まっていて葉書用紙をまだ買ってない。うまくいかないものだ。
 午後には雨が上がり、下町のHiさんがやってきた。遅くなって大田区のSaさんが長野の帰りに寄り、中野のEさんも参加してようやく日曜日らしい賑やかさになった。
 ニュースも見なかったら北陸の方で大きな地震があり、被害もかなり出ているようだ。お見舞い申し上げます。


2007年3月24日(土)
 えびね展の案内状印刷もあるので、調子の悪いプリンタをやめて新しいのを設置した。家庭用インクジェットでたくさんの葉書を印刷すると毎回トラブル発生でスムーズにいったためしがない。今度の機種に期待する。
 大田区のMaさんが予約の蘭を取りにくる。一杯になったベランダに代わって新しい作場を確保できそうになっているらしく、どういう棚を作るか計画している時が楽しみだ。作場が広くなったら蘭も増やしてくださいね。
 昔から近くに住んでいるのに、「こういうところは敷居が高くて」という初めてのご夫婦が思い切って寄ってくれる。春蘭をぼつぼつ始めてみたいと楽鉢や用土を買って行く。造園のTaさんも鉢を買いにくる。昨日看板でがんばってくれた若いGoさんが、今日も夕方寄ってDMのデザインをしてってくれる。
 拓也さんがいる土曜日は、鉢の発送準備や水遣り、委託品の精算など頼んでおいたことが片っ端から片付く。首振り出来なくなった扇風機も見てもらったら、掃除をして油を差し、緩んだネジを止めて使えるようにしてくれた。これでいつ本格的な暖かさがきても大丈夫だ。


2007年3月23日(金)
 暖かい!。センサーで20℃にセットしてあるえびね棚の扇風機が回っている。それを見てもう1箇所のセンサーなし扇風機をつけに行ったら、冬の間ずっと止めてあった扇風機の首が回らない。外のほこりで真っ黒になっているから、掃除をして油を差しておかないといけない。えびねに使う扇風機は使用期間が長いし、夏は一日中回っているので、大体首振りが最初に壊れてしまう。ところが家電売り場に扇風機が並ぶのはもっと暑くなってからなので、夏の終わりに予備を買っておかないと困ることになるのは経験済み。これも「わかっちゃいるが・・・」。
 3月の初め頃だったと思うが、ずい分長いことかかっていた246の世田谷警察(角が世田谷郵便局)交差点の工事が終了した。246と交差する道路でそれまで一方通行だったところが双方向になった。今まで246玉川方面からだと、すずき園芸を右に見ながら通り過ぎ、この交差点を右折し、すぐに又右折して旧道を戻って来ていたが、交差点の景色がすっかり変わってしまった。又店から246を東京方面に帰る人は、一旦環七まで出て上馬交差点をUターンして上っていたが、今度は旧道を通って世田谷警察を右折すると246上り車線に出られるようになったから、ずっと便利になる筈だ。しばらく来てない人は頭に入れておいてください。
 鹿沼土が到着。パッケージを開けて積む。世田谷のNaさんが赤ボラや小柴鉢など植え替え用を買いにくる。えびね用にべラボンの袋詰めを作る。
 午後遅く若いGoさんが来てくれてえびね展看板のデザインを始める。仕事帰りの川崎のKiさんが帰った後、最後の調整をして完成。そこへ朱さんが現れた。送る筈の春剣蘭は結局自分で持ってくることにしたそうだが、ここに到着するまであちこち移動しているから、花はすっかりくたびれていて商品にならない。2種類だけ今回紹介して、あとは来年まで作って元気な花を見てもらうことにした。一つは奇花で、主弁が無く、捧心2枚がくっついて1枚になっている。もう一つはかなり傷んでいるが、大富貴タイプの緑更紗。写真を撮ったので明日アップしたい。


2007年3月22日(木)
 人気コンクールに出品したものをまだ引き取りに来ない人がいて、2階にまばらに残っていたが、水を遣ったり風を通したりと管理が上下に分かれるのが大変なので全部下に下ろした。店のものも花が終わってきたのは切って作場に戻す。日曜日に終わった春蘭展の後片付け。
 お彼岸を過ぎたら一気に春爛漫の陽気になった。外が気持ちよくて、発送を済ませたあとは植え替えや混合砂作りなど外作業に精を出す。お客さんも植え替え用の水苔を買いに来たりで、今が植え替え本番だ。
 午後電気屋さんが来て、電動湯沸しポット用コンセントを作る工事が始まった。数年前パソコン導入のときに4個口の専用コンセントを増設したが、それも今はタコ足。その後冷蔵庫を置くために作ったコンセントも扇風機と写真用ライトでフル稼働。どんなに増やしてもすぐに足りなくなることに驚く。
 お客さんが少なく暖かいので、今日は作業日とばかり外を動き回っていたら、午後遅くなって中野のEさんが現れた。すると続いていつものKoさん、近くのSuさん、川崎のKiさんと集まってきて、たちまち駐車場が足りなくなる。
 昨日の八起窯焼締寒蘭鉢は電話で売約になった。


2007年3月21日(水)
 風邪がまだ完治しないのでなるべく屋内仕事をしようと、HPのスリム化作戦を始める。よくよく見ていくと、売れてしまった蘭鉢や杭州寒蘭までお知らせで出した写真が全部たまっていた。見た目だけ写真を削除しても、プロバイダに上がっているものは個別に削除しないと容量は減らないから、HPで今現在生きている写真と、消してもいい写真をファイル名を見ながら一覧から選り分けていく。同じような名前が多いから見ているうちにタイムオーバーになってやり直しということになる。いらないと思うものは思い切って消したので、ひょっとして必要なものまで削除して×になってしまうところが出るかもしれない。もしそんなところを見つけたらメールでお知らせください。
 少しだけスリムになったところで、入った春剣蘭の写真をアップする。今日別の春剣蘭が送られてくる予定だったが、こちらは着かなかった。明日入ったら又追加したい。
 朝埼玉のSaさんが、写真に載せた蓮弁蘭を見に来る。お目当てのはすでに売れてしまってがっかり。やはりいいものがお買い得だとあっという間だ。目黒のOさんが展示品を引き上げに、Noさんがお茶会に使う花を探しに来る。
 大田区のSaさんが弥生会館に行った帰りに寄る。昨日白石の家で使っていた鉢の余ったのをいくつか持ってきたが、しょっちゅう来ている人はそっと置いてあるものまで見つけてしまう。Saさんも「こんなのありました?」と目ざとく見つけて、大振りの江良窯ウチョウラン鉢を持っていく。
 しばらく顔を見せない若いGoさんに電話をしてみたら、「ようやく時間が出来たので、今そちらに向かっているところです」。6月に予定している公演の台本を追い込みで書いていたらしい。準備中と聞いていたので多分そうだろうと思っていたが、やっと何とかなりそうになって気が緩んだ途端風邪を引いてしまったとか。Saさんとも久しぶりで話が弾む。品川のOさんもやっと時間が取れたと予約の杭州を引き取りにくる。
 そこへ「蘭を植える鉢がありますか?」と電話をして訪ねてきてくれた若い男女。定年を迎える父上にプレゼントする鉢をここ1ヶ月探しても見つからず、インターネットで検索して辿り着いたということだった。結局たくさんの鉢の中から欅窯と小柴さんの鉢を贈ることになった。蘭をやっている人に蘭を贈るというのはとても難しいが、蘭鉢の洒落たのをプレゼントするというのはとても喜ばれる選択だと思う。
 昨日東京は桜の開花宣言。今日はお彼岸だが、思ったほど暖かくならない。明日あたりから徐々に春めいてくるだろうか。


2007年3月18日(日)
 昨日アップ出来なかった新ページや画像は、朝やっても駄目だった。このところお知らせの写真が一気に増えたのと、「きょうのショット!」のバックナンバーを作るのが間に合わず、ずらずらとそのままにしていたので、容量が一杯に近くなってきたのかもしれない。そう思ってバックナンバーを作って写真を小さくし、FTPでプロバイダに上がっている余分なファイルを次々と削除していった。その後試みると難なくアップできた。写真の多いHPだから、いつかはそういう日が来るとは思ったが、これからは心がけて削除していかないと、新しい写真が送れなくなりそうだ。
 容量一杯と言えば、お茶を入れるのに使っているポットが古くなったので、新しいのを買ってくれた。これまではガスで沸かしてポットで保温していたが、今度のは電動ポットだ。早速コンロを撤去し、掃除をしてポットを設置した。コンセントは2口ある一つを専用にして、もう1口に電気ヒーターのプラグを入れた。これまでポットがあった場所はファイル類が楽に置けるようになり、いいことづくめと思ったら、「お湯が出ない!」。最初にテストした時は確かに出たのにとあちこち見ると2階の電気と扇風機が消えている。電話の子器も使えなくなった。ある系統が切れているようだ。電動ポットは電気がないとお湯も注げないようになっているから、熱いのが入っていても役に立たない。情けないことに電気はまるで弱くて、ヒューズも取り替えられるかどうかわからない有様だ。東電は営業所が休みで通じず、いつもの電気屋さんも出ない。拓也さんに電話をしても家にいないので、取りあえずパソコンの電源を切り、ヒーターを抜いて湯沸しポットだけにし、試しに1個だけ下りているブレーカーを上げてみた。「ナアンダ、熱源が重なってオーバーし、ブレーカーが下りただけだった」。その間、一度はずしたガス台や旧式のポットを元に戻したりでうろうろ。結局専用コンセントを増やさないと暖房と両立しないことがわかり、風邪が一向に良くならないが、暖房はあきらめた。
 大田区のMaさんが水苔を買いに来て、「初めて花付を売っていた」と「蔡仙素」を押さえていく。大田区のUさんがコンクールの展示品を下げにくる。世田谷区民会館でやっていた頃からの蘭愛好者で、最近はちょっと足が遠くなっていた。「周りに若い人で中国蘭に興味を持つ人がいなくてつまらない。年寄りはだんだん減っちゃうし」と嘆くので、「ここでは若手で中国蘭を一生懸命やっている方が多いですよ。皆の集まり場になっていますからどうぞ昔の話を聞かせてください」、「若い人が参加しているなんてそれはいいですね。やはり世田谷は昔からその土壌があったんですね」と喜んでいた。
 益々寒くなる中、出版社のSuさんが展示品を下げに来る。終盤で常連さんは来ないがぽつぽつ人が来て「女雛」が出たり、この時期多い先生への贈り物という要望が今年もあった。贈る日に元気に咲いて値段が予算の範囲という難しい条件に合うものをこれから物色しなければ。


2007年3月17日(土)
 大田区のSaさんが朝から来ているところに楊さんが蓮弁と春剣の選別品を持ってくる。どれも自分のところで1年以上作って花を上げたものだからしっかり咲いている。くたびれてきた棚が又新鮮になった。
 午後から下町のHiさんが加わる。入ったばかりの中から色のいい桃花蓮弁を選ぶ。
 人気コンクールの写真を載せようとHPの更新作業をしていたが、アップロードしようとすると久しぶりにエラーが出てアップできない。再起動をかけても駄目で、どうしても送れない画像やページが出る。明日再度挑戦して、駄目なら送れないページを作り直すしかないかもしれない。1晩寝れば何事も無かったようにいくこともあるから、今日は諦めることにする。


2007年3月16日(金)
 相変わらず真冬の寒さが続いている。朝ちらっと雪が舞ったところがあるらしく、東京の初雪となったのだそうだ。風邪引きを理由に今日まで車通勤をしたが、神奈川の田舎の我が家でも白いものは見られなかった。桜の開花時期が大幅に修正されたが、いつだってそんなに一本調子で暖かくなる年はないものだ。必ず戻ったり足踏みしたりで、えびねも多少早いかなというところで落ち着くのかもしれない。
 早く咲いた奥地蘭には花が終わってしまうものが出てきたし、コンクール用のは半分くらい下げてもらったが、まだまだ元気な蘭で棚は一杯になっている。ところが気分の方がもうシーズン終了といった感じなのかシーンとしている。日中は近くのSuさんが、クリスマスローズの大鉢と出品の鉢を取りに来ただけ。
 ウチョウランに続いて今日はサギソウやセッコク、山野草の植え替えをする。この時期色々な用土を用意しておかないといけないので、ついでに砂を篩い混合して袋詰め。春蘭、ウチョウラン、山野草まで各種サイズの用土を揃えた。
 仕事帰りに川崎のKiさんが寄って出品した品を下げていく。


2007年3月15日(木)
 午前中に中野のEさんと近くのSuさん。そこに大田区のSaさん、続いていつものKoさんも寄って日曜日のような賑やかさになった。おしゃべりしながらウチョウラン植え替えの続きをする。埃っぽくなって申し訳ないが、早くこれを終わらせないといけないので、手を休めるわけにはいかない。
 夕方造園のTaさんが久しぶりに寄って、これから植え替える予定の1鉢を「仕事を減らしてあげる」といって買っていく。
 遅くなって大田区のUさんが寄る。やはり風邪を引いてしまったそうで、そういえば今週はいつも遅くに寄る川崎のKiさんや、若いGoさんも姿を見せない。暖冬に慣れてしまった身体にいきなり真冬の寒さがきたものだから、風邪引きさんが多いのかもしれない。いつも来る人が来ないと気になるものだ。Uさんの見ている前でウチョウランの鉢を処理していって、帰る前にとうとう全部植え替え完了。今年は成績が良くて120鉢ほど植え替えて球が全く消えていたのは2鉢だけだった。ウチョウラン土の袋詰めも終え、床に散らばった細かい砂をようやく掃除できた。明日からは安心して他の仕事にかかれる。


2007年3月14日(水)
 ここ何年か風邪を引いてないのを自慢にしていたが、ついに引いてしまった。昨日医者に行って薬を飲んだので仕事に支障はないが、今週はなるべく早めにあがって養生することにしたい。今日もすばらしい青空だが空気がキーンと冷たい。春の日差しに惑わされて薄着になると大変なのでしっかり着込んできた。
 午後赤ボラが入荷。新しい運送屋さんだったが、送料着払いの運賃が高くてびっくり。出し元に連絡してもう少し安く運べる手段を探ってもらうことにする。砂のようなものは大部分が運賃になってしまうので、地元と比べて遠方ではずい分高くついてしまう。トラック1台分とればいいのかもしれないが、そんなにストックする場所がないし、東京では場所代も高い。第一大量の品物を用意できないだろう。プラ鉢も値上がりしたし、石油の値上げで色々なところにじわじわとしわ寄せが来ているようだ。安い便は複数組み合わせの空き待ちになるので、すぐに送ってということがないよう、次からは充分ストックがあるうちに注文を入れるようにしよう。


2007年3月11日(日)
 雨の中上野に直行して見事な展示を見せてもらう。どれも「作品」という感じに咲かせてあって、こうでなくてはいけないと思うが、中々手がまわらないのが現実。お昼前に店に着いた頃から急速に天気が回復した。
 いつものKoさんがたくさん置いてある展示品を下げにくる。「今日は静かですね」と仲間がいないものだから張り合いがなく、早めに引き上げる。練馬のOさんもコンクール出品の品を引き上げにくる。3時を過ぎて開票したら、これまでも賞を獲得している世田谷のNaさんの「寰球荷鼎」が1票差で1賞になった。中国春蘭ファンの多い店だからこれは誰でも納得するだろう。これを連絡する間もなく、Naさんが品物を下げに現れた。せっかく丹精込めて咲かせたものを、一番いい時期に他所へ展示してしまって、当のご本人はろくに見られないのだから申し訳ないが、大勢の人が楽しませたもらえてこちらは幸せ。「こういう鉢を作ってもらって」という要望の多い焼締鉢を賞品として贈呈する。
 夕方香蘭会に出品したものを下げて、近くのSuさん、大田区のSaさんが寄る。まだまだ元気のいい花は、こちらでもう一週間ほどがんばってもらおう。
 注文の発送準備をしたものを、帰りがけに郵便局で出すことにして今日は早めにお仕舞い。寒くて鼻水が出てくるので月火の休みに元気にならなければ・・。人気コンクールの総括は休み明けに又。


2007年3月10日(土)
 2件の発送準備を済ませると、初めての横浜のSuさんが電話で場所を聞きながら到着。HPで目をつけていた蓮弁蘭2種類の花を確認して買っていく。
 ウチョウランの植え替えを始めたら千葉のNiさん。熱心な人で「聞きたいことがある」と電話をくれての来店。「誰もいなくて良かった!」とプリントアウトしたえびねの品種を質問する。「HPをいつも見ていると白石さん忙しそうだから悪いと思って」と言ってくれるが、お客様あっての店なのだから、接客の合間に作業をしているのであって、お客様は大歓迎に決まっている。
 午後から世田谷のHaさん、下町のHiさん、埼玉のSaさん、小田原のIさん、狛江のHiさんが来る。蓮弁蘭をいくつか鉢を開けて根を確認したり、株分けしたりでやりかけのウチョウランを片付けた。蓮弁蘭は咲き始めはすばらしいが、どうしても終わりになると花弁が伸びて下がってくる。それを知っているからすぐには飛びつかず、咲いてから大分経った花を確認することになる。「もうこれだけ咲いてこの程度ならいいですね」と花がくたびれてきた今頃が品定めどき。杭州寒蘭好きの小田原のIさんは、2年前に大人気だった細葉蓮弁蘭円弁花が咲いているのを作場で見つけて分けていく。今週は常連さんたちがそれぞれの都合で一緒にならないが、こだわりの中国春蘭マニアの狛江のHiさんが見事に作った「竜字」を持ってきてくれたので、同じく中国春蘭にはうるさい下町のHiさんと話が弾む。人気コンクールは明日でおしまいだから、いくらすばらしくても残念ながら得点にはつながらない。「もう少し早めに持ってきてくれたらきっと優勝できたのに」。蘭や鉢がいくつか出て、蘭花村鉢の小は残りがほとんど無くなった。
 明日の午前中は上野東照宮に「東京香蘭会」の展示を見せてもらいに行ってきます。


2007年3月8日(木)
 亡くなった鈴木さんの誕生日。何故覚えているかというと、毎年この日からウチョウランの水遣りを始めたから。ニュースで今年の桜は東京でも例年より10日早いと伝えている。多分エビネも早いだろうし、その後のイワチドリやウチョウランも早いだろう。植え替えを大至急しなければとしばらく前からあせっていたが、春蘭展の忙しさで中々取りかかれないでいた。今日は何が何でも手をつけようと固い決意で出て来る。
 朝鉢の発送を終え、掃除をサッと済ませ、いざというところに生の水苔が到着した。梱包を解いて指定席に並べ水を遣る。決意がぐらつかないように、とに角午前中にウチョウラン土や水苔、ピンセットなど必要なものを並べ、先ずイワチドリを出してくる。表面にはびっしりとゼニゴケが生えてしまってみる影もないが、鉢を開けるとどれも球根は殖えていて皆芽を出している。ハウスに吊ってあるウチョウランと違って、外の棚下に風だけ除けて置いてあったから、いつも水を遣れたのが良かったのかも。息を詰める作業だが、良くできているとうれしくて仕事がはかどる。イワチドリを完了して次はウチョウランの植え替え。去年の枯れた葉がまだついたままだったのを、鉢を洗い新しい砂で植えたところは見た目もきれいになって気持ちいい。周りは細かい砂や水苔のカスですっかり汚れてしまったが、とに角取り掛かってしまえば、後は何とかなるものだ。
 時々「見せてください」と覗いていく人がいたくらいだったので、座ってピンセット片手の作業に専念していたら、いつものKoさん、近くのSuさん、大田区のUさんらが集まってきた。寒蘭の話で盛り上がっているのを聞きながら、夕方までウチョウランと取り組む。Koさんの話では「部屋に入れているニオイエビネが来週には咲きそうですよ」。春蘭を片付けたら、休みなしにえびねに突入ということになりそうだ。看板、案内状の準備も急がなくては。そんなドタバタの最中だが、「今月の予定」に書いた通り明日は5時で閉店になります。


2007年3月7日(水)
 このところすっかり春の陽気だったが、今日は平年並みになった。
 横浜のWaさん、近くのSuさん、中野のEさん、久しぶりのルーペのSさん、川崎のKiさんなどが来る。もう1ヶ月以上咲かせてしまった奥地蘭を少し下げ、後から咲いてきたものと交替する。
 休み中に蓮弁蘭白花「白雪公子」が咲いた。1本目の花は輸送傷みで終わってしまったが、もう1本のつぼみが期待されていた。真っ白に咲いて今いいところ。この形を保ってくれれば言うこと無しなのだが。
 閉店時間前に皆早々と引き上げたので、今日はさっさと更新して帰ろうと思った途端、何度か来てくれている若夫婦が入って来た。ドームで買ってきた野生らんの球根を植えたいと材料を買っていく。あまり見かけない種類は山に近い地方で作ったものだから、東京の夏を乗り切れるか疑問だが、難しいものに挑戦したい気持ちはわかる。新鮮な水苔がいいと言われたというので、少し残っていた生の水苔を分けてあげる。今週中には新しいのが入荷するはずだ。
 白石一人の時がほとんどなので、どうしても所用で早く帰ったり、他の展示会を見に行ったり、臨時休業をしなければいけない時があります。「スケジュール」のところに「今月の予定」というページを追加したので、この欄と一緒にチェックしてください。なるべく早めにお知らせしておこうと思います。早速あさっての金曜日は5時に閉店します。


2007年3月4日(日)
 暖かい一日。戸を開けて入ってくる春風が気持ちいいほどだ。花はどんどん咲いてしまうし、コンクール出品のものも花が傷んできた株がある。山草類はどんどん芽を吹いてきて、この分では次のえびねも早そうだ。
 朝世田谷のHaさんが蓮弁蘭の「紫宝蓮」を持ってくる。手に入れて今年が初花だそうだ。しばらく飾って午後には蓮弁ベタ舌、豆弁素心と一緒に持ち帰ったが、ちょうど置いてある間に大田区のSaさんが来たので、うまい具合に写真が撮れた。Saさんはこれから奥地の蘭展示会に行くのだといって、昼前には出かけていった。今日は常連さんが皆奥地の蘭展に集合するので、こちらはポツポツと人が来るだけ。いつもの日曜日のような賑やかさはないので植え替えをどんどん進める。
 国分寺のUさん、出版社のSuさん、業者のNoさん、目黒のOさんなどが入れ替わりで。目黒のOさんは「今からでもいいですか?」とコンクール用に2鉢持ってくる。得票にこだわらなければみんなで楽しめるのだから大歓迎だ。ようやく時間ができた今日、人気コンクール出品作を一点づつ写真に収める。暗くなってから、昔ウチョウランが盛んだったころ良く寄ってくれたTaさんが何年ぶりかで現れた。「皆さんお元気ですか?」と鈴木さんが亡くなったことも知らなかったほど久しぶりだ。「子供が出来たんで蘭から遠ざかった」というその子供連れで、その子が小学生になっているのだから時の経つのが早すぎる。


2007年3月3日(土)
 世田谷のHaさん夫妻が、蓮弁のベタ舌と豆弁素心を展示してくれる。大田区のUさんが、キャップをして真っ白に咲かせた「老文団素」を持ってくる。遮光をすれば白く咲くとは聞いていたが、実際に隣の「白雲」より白く咲かせたのを見るのは初めて。コンクールといっても、途中から持ってくる人、花が終わりそうだからと途中で持って帰る人と毎年五月雨式で、何ともアバウトなものだ。種目がいち早く咲く奥地蘭やイトランから、ちょっと遅めの日本春蘭まで一緒だから、イチニノサンは難しい。
 蘭花村鉢が到着。新マンガン釉が主体だが、新しい白貫入と青貫入が見本で入っていた。入荷を待って発送する荷物を拓也さんに梱包してもらう。普段管理から接客、雑用、HPの更新まで白石一人でやっているので、どうしても毎日帰りが遅くなってしまう。拓也さんがその負担を心配してくれて、どうやったら合理的に時間短縮ができるかを話し合った。どの仕事も必要なことばかりでやめるわけにはいかないから、鉢の荷作り発送作業など大変な仕事は、可能な限り週末拓也さんがいるときにやってもらうことにした。特に急ぎでなければ、メールでの注文は週末に一斉発送ということにしていきたい。拓也さんがいるときにと蘭の消毒もしてもらう。
 東京ドーム、日中友好会館、上野グリーンクラブと今あちこちで展示会をしていて春蘭展の真っ盛り。週末にやっと見に行ける人達は忙しく飛び回っているはずだ。静かな昼間は植え替えに精を出す。
 午後遅くなって定番コースで仙台のToさんが訪ねてきてくれた。「お土産」と言っていただいた包みを開けると小さな額縁。入っていたのは「第12回蘭・世界会議」の記念切手だった。えびねとフウランの切手で、このときはまだ向丘遊園で開かれたのだった。貴重なものをいただいて、写真を撮ったあと二階に飾る。
 埼玉のSiさんも久しぶりにきて中国春蘭を、駒場のWaさんは「東京ドームで買った一茎九華を植えるため」と松村鉢を買っていく。閉店後パソコンに向かっていたら近くのSuさんが「これぞ宋梅」というお手本のように良く咲いたのを持ってくる。明日写真を撮って教科書にしたい。


2007年3月2日(金)
 蘭花村鉢の注文が重なって、かなり底をついてきた。白釉は大が1個、飴釉は小が1個だけ、あとのものも大中小全部は揃わなくなった。だんだんに浸透してきたということだろう。電話をして追加を頼んだので、マンガン釉だけは明日か明後日には着くはずだが、もう作らない釉薬もあるので、すべての注文には応じられない状態だ。到着したらしたで又作業が大変ではあるのだが、待っている人がいるので、品物が揃わないと困る。埼玉のSaさんも白釉の小を買いに来たが、品切れのため小柴鉢を買っていった。
 三鷹のKaさんが日本春蘭を買いに来て、写真を見て気になっていたというコンクール賞品の鉢を見ていく。「いいですねぇ、これ!。こういうのをもっと作ってもらえませんかねぇ」。自分の窯では焼けなくてのぼり窯に頼んで焼いてもらったのだが、焼く費用が高くて一回試しにやってみただけという鉢だ。コスト面が解決しないと難しいかもしれない。
 いつものKoさん、川崎のKiさん、若いGoさんなどが寄ったが、空いた時間はせっせと植え替え。花のない春蘭系で植え替えなくてはいけないものは、忘れないように棚の手前に並べておく。合間に発送用の根巻きを作ったり、気になっていた山野草も株分け、植え替えをする。暖かくてすっかり春の気分だ。


2007年3月1日(木)
 朝近くのSuさんがコンクールの展示品を持ってくる。出遅れてしまってすでに投票済みもあるが、お遊びだから参加することに意義がある。「これも審査の対象にならないかなぁ」と車から抱えてきたのは超大きな鉢一杯のクリスマスローズ。溢れんばかりに花が咲いていて、入り口脇の外の棚に置いても通路にはみ出しそう。しばらく楽しませてもらうことにする。
 ウィークデーであまり人が来ないだろうと、近くの郵便局に荷物を出しに行って戻ったら、一寸の間に二人来ていた。いつものKoさんは「宋梅」らしくないといって買ってきた「宋梅」を持ってきて、又みんなに見てもらうのだという。ここで作っていた寄せ植えの宋梅の鉢から抜いた花つきは、これも又「宋梅」らしくない。去年売った間違いない「宋梅」が今年展示品で来ているので、咲いたら色々並べてみたい。
 東京ドーム→日中友好会館→すずき園芸というお馴染みコースで藤沢のFuさん。予約したのを取りに来て、もう一つ蓮弁を分けて持っていく。
 時間の経つのが早すぎて、毎日追われている間にもう3月だ。ウチョウランの植え替え、山野草の手入れも控えている。取りあえず懸案の植え込み用土作り。今年鉢から抜いた春蘭は皆根がいいので、最近やっている混合砂をたくさん作っておく。生の水苔も注文したので、来週には来るだろう。消毒もしなくてはいけないし、この季節はとにかく忙しい。
 外で砂を篩っていたら、この間に続いてエリンさんが絵を描きに来る。今日も2階で長い時間かけて描いていた。そのうち大田区のUさん、近くのSuさんもやってくる。やがて何枚も描き終えて下りてきたエリンさんに「好きなのを1枚あげる」と言われて、「白雲」の絵にサインしてもらった。日本画風にサラッと描かれた「白雲」は、とても青い目金髪の若い女性が描いたものとは思えない。


2007年2月28日(水)
 昨日日中友好会館に行って「奥地の蘭協会」の展示会を見て来た。同時開催の書の展示を背景に、凝った鉢に入った大株が並んで見応えがある。東京ドームの近くなので、皆さんもついでに見て来られるといい。帰りに店に寄っていくつか発送の準備をする。
 朝一で駒場のWaさんが展示品を持ってくる。これから東京ドーム、日中友好会館のコースで見て回るのだという。
 荷物を発送したあと、日曜日に色々と品物が入った分をHPに載せたり、リスト作りなど諸々の雑事を片付ける。奥地蘭が一段落して中国春蘭が咲き揃って来たので、今度は一花のページを充実させたいと思う。「天緑」に問い合わせをたくさんいただいてすぐに売り切れてしまったが、売り物の「万字」がいい感じで開きだした。数が少ないといわれる「老代梅」はまだつぼみが固くこれから。
 午後近くのSuさん、中野のEさんが来て投票してもらう。奥地蘭の花が終わってきたのを片付けたので少し場所が空き、床に置かれていた一花がようやく棚に上がった。夕方はいつものようにGoさん、Kiさん。小柴さんの鉢で一つ残っていた大鉢が出て、今回の新しいタイプは完売。定番の使いやすい鉢だけになった。


2007年2月25日(日)
 午前中に発送依頼の根巻きを作り、たくさんの荷物をまとめて送る。店内にダンボール箱がいくつも並べてあったのが、これで片付いた。
 朝一は大田区のSaさん、続いて下町のHiさん。二人とも展示品などを詰めたダンボール箱を持ってくる。電話で店への行き方を聞いてきたお客さんが到着。何と対馬からきたToさんだった。いつも蘭鉢を注文していただくのでメールでは度々やり取りしているが、東京ドームの蘭展に上京した機会に訪ねてくれたのだった。同世代のSaさんやHiさんとすぐに打ち解けて話の仲間に入る。そのうち埼玉のIさんもやってくる。その合間に写真を撮り、蘭に水を遣る。 
 午後からは朱さんが舌に特徴のあるかわいい蓮弁蘭を2種類持ってきた。どちらも気軽な値段なので、そのうちの一つはそこにいた人達ですぐに分けることになった。作場にあった「餘姚第一梅」に花が咲いているのに気づかないでいたら、これももって来て分けることになり、株分け、植え替え、水苔巻きなどあたりはごった返す。
 そのうち世田谷のNaさん、川崎のKiさんが出品の春蘭をたくさん持ってきてくれる。どれも花がたくさん着いて見事なので投票に迷いそうだ。若いGoさんも来てどんどんにぎやかになる。最後に楊さんが中国春蘭の花付を持ってくる。今品薄の「老代梅」つぼみつきも入っていた。他に中国の蘭の本を大量に持ってきたので、なるべく早くHPにアップしたい。
 一日中人が集まって品物が動き、情報が飛び交い、その刺激に、しばらく見て買い物をしたらもう1軒行く予定だった対馬のToさんも腰を落ち着けてしまった。「みんなが遅くまでいるのが良くわかりますねぇ」とGoさんと二人は最後まで居残り。HPの更新をする間も猶予時間として本を読んでいる。結局9時まで騒ぎが続いてしまった。


2007年2月24日(土)
 今日から当店の人気コンクール。まだ数が揃わず明日あたり搬入があるだろうが、一応期日なので番号札をつけ、リストを作って投票の態勢を整える。近くのKaさんが豪華版を持ってきてくれて、何とか格好がついた。三重のNiさん夫妻がドームの帰りに寄り、早速投票してもらう。他にも東京ドームの帰りらしい人が何人か。
 埼玉のAさんが、「この間の春剣蘭こんな花が咲きました」と大きくプリントした写真を持ってくる。未選別だったがいい色の紅花で花型もいい。「春剣蘭が人気のある理由がわかりました」と言っていたが、これは大当たりの方だろう。デジタル一眼で撮ったという写真も上手だ。今日は名品の方を選んでいった。
 混合砂が無くなって、植え替え用と注文で送るのとで急いで作る必要に迫られる。風が強く寒いがこれから大量に必要になるし、材料を揃える準備が大変なので、この際余分に篩っておこうと空いた時間はずっと混合砂作り。最低必要量だけ出来たところで出版社のSuさん、蘭花村村長さん、京都の蘭迷さんなどが揃って到着した。朝ドームの開く前から並んで入場したそうで、手には大きな荷物。早速床に並べた小柴さんの鉢を物色している。砂作りの続きは明日にして遠来のお客様と楽しむことにした。駒場のWaさんも、いつもブログを見ているその人達だとわかり、話に加わる。店内の写真撮影用にセットしてある場所で、気になった花を撮影し、小柴さんの九華用の大鉢を選び、にぎやかに帰っていった。日頃はインターネットでのお付き合いだが、毎年世界蘭展のこの時期は実際に顔を合わせる貴重なチャンスだ。
 発送の注文がいくつもあり、閉店後一人で荷造りに取り組む。


2007年2月23日(金)
 昨日帰り際にとりあえず写真だけ載せておいた小柴鉢に電話で注文。まだ金額やサイズを載せてないから、その場で測って答える。メールで蘭花村鉢にもたくさんの注文があり、倉庫からかき集めてくる。詰め合わせてみないと送料が分からないので、梱包してみてから返事を出す。
 昨日も来た中国からの人が又来て、本を色々選んでいく。大田区のIさんが久しぶりに覗きに来て、あちこちの蘭界の近況を聞かせてくれる。国分寺のUさんが予約の蘭を取りにくる。2階に上がって「人気コンクール賞品」と書いてある焼締鉢を見て「これいいですねぇ」。「一等になれば貰えますから是非出品して獲得してください」。
 あれこれ用事を済ませて午後ようやくHPの小柴鉢のところにサイズと金額を載せた。雨の一日だったが夕方になって上がったようだ。これから早めに閉めて東京ドームへ。蘭花村村長さんからも電話があったが、土日は蘭展を見に上京したついでに寄ってくれる人が何人かいそうだ。


2007年2月22日(木)
 荷物が多いので車で来たら渋滞に巻き込まれてしまった。高速でニュースになるような事故があったのと、何箇所かで工事をしていたために、店のそばまで来ているのに近づけない。着いたのは10時を過ぎてしまった。
 最初に来たのは中国人家族連れ。東京ドームに合わせて来たのだろうか。たっぷりと時間をかけて見て、日本春蘭などの本を買っていく。次に何回目かの外国人女性が「絵を描かせて下さい」といって、2階に上がって静かに蘭の絵を描いている。船橋のSiさんも、予約してあった豆弁蘭を買いにくる。
 今日は何だか珍しい日だなと思ったら、久しぶりに浜ちゃんが現れ、前橋のKiさんも「東京は寒いね」と言ってやってくる。鉢好きのKiさんは足元に並べてある小柴鉢を見て、「この鉢はよく出来るね」とこれまで実際に使った経験者の言葉。物置にしまってあった分も全部出してきたら、新しい釉薬の均窯を選んでいく。昨日鉢を買いに来た港北のHaさんからも、「やっぱり気になったあれを取って置いて」との電話。鉢の撮影をしようと思っていたのに、大分数が減ってきた。
 大田区のUさんが「今日は休みだ」と言って昨日に続き遊びにくる。S出版社のOさんが阿佐ヶ谷の宋梅会の帰りに寄る。「万字」がちょうど良く咲いているのを見て、「いい花ですねえ。写真を撮らせてください」。中々いい被写体にタイミング良く巡り合わないからラッキーだった。
 いつものKoさん、楊さんもやってくる。楊さんは東京ドームに数鉢出品したそうだ。明日内覧会に行くから対面してこよう。
 最後に川崎のKiさん、若いGoさんがやってきていつもの遅い組が集合。話が弾んでいる傍で鉢の撮影を始める。若いGoさんに助手を務めてもらって撮影だけは終了した。明日はアップできるかな?
 但し、明日は東京ドームの内覧会に行くので5時までの営業にします。「早くHPでお知らせしなければ」と言ったら、「遅く来るのはこのメンバーなんだからここで言っとけば大丈夫ですよ」だって。それもそうか・・。


2007年2月21日(水)
 昨日雨の中鴨川まで小柴さんの鉢を取りに行ってきた。夕方店に戻って荷を降ろし梱包のまま帰る。
 休み明けの午前中は、掃除、電話、荷物の受け取り、振込など様々な用事で、荷を開ける間も無く過ぎてしまう。するといつも鉢に問い合わせをいただく明石のHiさんから早速電話。写真を撮ってHPにアップするにはちょっと時間がかかり、その前にどんどん売れてしまうので、とりあえず押さえておくという。大鉢を注文して待っていた港北のHaさんも電話で確認して飛んでくる。棚は奥地蘭で一杯で小柴さんの鉢を並べるところがないが、Haさんの要請でいくつか出してきて見せる。今回初めて奥地蘭、九華など根が太くて多い種類のための太鉢をいくつか作ってもらった。大きさは様々だが、「これは真っ先に売れるだろう」と思っていた程よい大きさの太鉢をやっぱり選んでいった。
 太鉢の他に従来の形で均窯、紫辰砂、ルリ釉など新しい釉薬も加わって今回は種類が多い。一つだけ入手できた焼締の蘭鉢は、登り窯に頼んで焼いてもらったものでいい味が出ている。これは春蘭人気コンクールの賞品用に取っておく。
 中野のEさんが頼んでおいた蘭を持ってきて、「今回のはみんないいなあ」といくつも選び始める。近くのSuさんやKaさんも見に寄る。夕方になって若いGoさん、川崎のKiさん、大田区のUさんなどが集まってくる。皆床に並べた鉢に関心があるので、結局倉庫から次々と出してくることになった。KiさんもUさんもそれぞれ使い道の決まった小柴鉢、若いGoさんは一つだけ残っていた貫入の蘭花村鉢を買っていく。閉店までどんどん人がたまっていって、電話をかけてきた大田区のSaさんが「にぎやかそうですね」。結局蘭は未選別株だけで、土と鉢ばかり売れた一日だった。


2007年2月18日(日)
 朝から本格的な雨。東京マラソンの人たちは大変だったろう。都心に車で出るのを控えてというアナウンスが効いているのか道路が空いている。
 神代植物園の最終日で、駆け込みで見に行く人や出品した品を下げに行く人がいるだろうし、天気は悪いしで、予想通り朝のうちは静かなもの。拓也さんがいるので委託品の精算をいくつかしてもらおうとパソコンを明け渡す。このところずっと忙しくて遅くなっていたから、今日はのんびりしようと決めた。
 先ずは電話で蘭花村鉢貫入の注文。残っていた4個のうち3個が出てしまって残りは大1個に。同じスタイルで写真を撮って追加しようと思っていたが、必要なくなった。但し店内に見本として各タイプ置いてあるものと、倉庫に包んでしまってあるものを調べ上げ、リストと付け合せて売り上げと在庫合わせをするのは大変で、釉薬の種類が増えてくると益々大仕事になる。これは拓也さんがいる時にやってもらわないととても間に合わない。かなり時間がかかってその間はパソコンが使えず、とりあえず花の写真を撮ることにした。
 朝開園と同時に神代植物園の展示会を見てきた大田区のSaさんが昼前に来て、続いていつものKoさんも到着。首都高はガラガラだったとか。大体そんなものだ。マラソンが終わった頃雨が止んで薄日が射してきた。埼玉のAさんが又朶々香を買いに来て、出版社のSuさんも人気コンクールに出品する一花を持ってくる。
 蕾がチョコレート色だった蓮弁を半分に分ける。花付が置いてあったら調布のOさんが一年ぶりに現れ、「コロンとしていい花だね」と気に入った様子。今蓮弁に凝っているそうだが、買っていったのは結局中国春蘭だった。
 前に蓮弁の「翠麗香」を買っていった女性が、鉢を開けたので見て欲しいと株を持ってくる。根が皆しっかりしていてつぼみもあがっている。「心配ありませんよ。良く出来ていますよ」。今年は植え替えの年だし鉢や用土を買い、花を見て気に入った「山人紅」の花無しを分けてもっていく。
 閉店間際に若いGoさんが来て、残っていたSaさんと話しているのを横目に、ようやく空いたパソコンに向かってHPの更新を始める。忙しかった訳ではないのに、結局早く帰ることはできなかった。


2007年2月17日(土)
 蓮弁蘭を予約していた横浜のYoさんが、品物を取りにくる。後2条売約のはずだったが実物を見たら「やっぱり高くても前だな」と急遽変更。こういうものは金太郎飴ではないから、出来る限り現物を見るに限る。根をあけたら両方に具合良く配分されて、うまく株分けできた。その場でふさわしい蘭花村鉢を選んで植えていく。
 横浜のWaさんが、昨日見た蓮弁をやっぱり欲しいと急いで来る。去年奥地の蘭協会の展示会にたくさん花をあげた鉢が出品されたのが印象に残っていたらしい。昨日も見て帰ったが、家に着いてからどうしても欲しくなって飛んできたという。2条花付を株分けしたらこれもいい具合に根がついて喜んでいた。
 埼玉のSaさんが入ったばかりの蘭花村鉢を予約して買いにくる。前に「きょうのショット!」に出した、蕾がチョコレート色の蓮弁が開きだしたのを見て、「これいいねぇ」。咲いたら薄くなり、茶がかった紫が渋い墨の乗った色の花になった。小輪だが変わった色だといって「いいなあ」を連発。1条はずしてあったのを持ってきて見せたら「これ下さい」。目黒のOさんも展示してあった朶々香を下げに来て蘭花村鉢を買っていく。
 このところの株分け、植え替えで、混合砂がどんどん無くなってしまう。世田谷のYaさんも2日連続用土を買いにきて売り物が無くなった。忙しい最中だが、今日は何としても砂を篩って混合土を作らなくてはと、昨日から篩いや材料の袋を出しておいた。合間を見ながら作業をしていたら、何度も見えている国分寺のUさんが、この間赤ボラを扱っていることが初めてわかって車で買いに来る。植え替えの準備でそろそろ皆必要になる頃だが、自家用でも株分けでどんどん使っていたから、今日買っていかれた分でほとんど品切れになってしまった。あわてて送ってもらうよう連絡したが、いつものように時間がかかると大変なことになる。「お願い!すぐに送って!」。
 奥地蘭の方には問い合わせ、注文、発送などがあって、奥地蘭ばかりやっているみたいだが、本来の中国春蘭一花もそろそろ見てやらなくてはいけない。並べる場所がないので、花が分かっているこちらは問い合わせがあったら紹介しようと思っていたが、今日神代植物園に見に行った帰りに寄った駒場のWaさんが、いつものように丹念に見て「宋梅に蕾がついてるね」。今年花が無いものと思っていたら、松村鉢に寄せ植えになっている中の1株につぼみがついていた。丁度植え替えなくてはいけない時期なので花芽つきを取り出して植え、残りは又寄せ植えにしておく。
 予報通り夕方から雨になり、混合土作りはある程度出来たところで切り上げる。遅くなって神代植物園の展示会に当番で行っていた下町のHiさんが、明日は仕事で来られないからと寄ってくれた。
 明日は朝から東京マラソンの交通規制だそうで、この前の道路は関係ないが、どういうことになるかやってみなくてはわからない。


2007年2月16日(金)
 店を開けた途端に大田区のSaさんがやってくる。朝5時出で仕事をしてきたとかで昼までゆっくり見ていられる。こちらは写真を撮ったり鉢に整理番号をつけるなど忙しい。リストと照合する作業は一人では効率が悪いので、Saさんにお願いして手伝ってもらった。いつもよく見ているので、あちこちに置いてある品物がしっかり頭に入っているのがすごい。
 一段落したところに蘭花村鉢が到着。27個が詰め込まれた箱は重くて一人では持ち上がらない。店の中で荷開けして割れがないか確認し、見本以外は又包んで、種類別に倉庫にしまいに行く。梱包材を始末したり、一人でやったら時間も労力も大変だが、これもSaさんが「手伝いましょう」と手を貸してくれる。今回初の貫入青磁が一つ壊れていて無事なのは11個。「これはいいですね」と早速2個押さえていく。
 埼玉のAさんが、売約の朶々香を取りに来て春剣蘭も選んでいく。未選別株は春剣蘭が一番出足がいい。
 世田谷のYoさんが、「運動不足だから歩かなかなくっちゃ」と自宅から歩いて来てくれる。横浜のWaさんも見に来てしばらくおしゃべりしていく。
 皆が帰ったあと、神代植物園の展示会で買ってきた大株の蓮弁蘭を分けようと鉢をたたき始めた。ラベルを抜くのも困難なほどぎっしりで、ずい分長い間植え替えてなさそうだ。そこに狛江のHiさんがやって来る。色々な話をしながら鉢を抱えて格闘していたら、「手伝いましょうか」。鉢の壁に沿ってケーキ作りのパレットナイフを差し込もうとするが、これが少しも入っていかないのだ。今日中には抜けないだろうと思っていたところなのでHiさんにバトンタッチ。しばらく取り組んでいたが、さすがに若い男性だ。次第に手応えがあって「抜けた!!」。こんなに窒息しそうな状態なのに、意外と根は傷んでない。パンパンに隙間なく張り巡らされた根は、鉢から抜いても独り立ちしていた。特別に丸い花ではないが感じのいい白蓮弁なので、サービス品として安く分けようと思う。
 遅くなって川崎のKiさん、近くのSuさん、若いGoさんと集まってくる。Kiさんは入ったばかりの蘭花村鉢貫入青磁を3個買っていく。この調子ではすぐになくなりそうだ。
 やってもやっても終わらないほど忙しい毎日だが、常連さんが色々なところで手を貸してくれるのが本当にありがたいことだ。


2007年2月15日(木)
 昨日から始まった芳華会の春蘭展を見に、初日の昨日神代植物園に行ってみた。中国春蘭一花、イトラン、奥地の蘭などたくさん集まっていて見応えがある。大鉢にぎっしり花がついている白花蓮弁蘭を記念に買って、帰りに店に持ってきた。大荒れの予報の割りに大したことがないと言っていたら夜になって土砂降り、やはり春一番になった。初雪が降らないうちに春一番が吹くのは初めてらしい。
 今日はその影響で北風が強く、燃えないゴミの日と重なって軽い袋が道路に吹き飛ばされては車に轢かれ、どんどん店に飛んでくる。山ほどの用事がたまっているのに、このゴミ拾いまでするのではたまらないと清掃事務所に電話した。「うちはゴミを収集するのが仕事で、集積所までの管理は住民の責任です」とお役所らしいお言葉。「北風で国道の北側のゴミが南側に飛んでくるのだから、北側のゴミを先に収集して欲しい」というと「4月からルートを変更するから、その旨担当者に伝えます」。今日の散らばったゴミには間に合わず、仕方なく拾い集める羽目になった。
 そんなことをしている場合じゃないほど忙しく、問い合わせやら売約の電話やメール、いくつもの発送がある。この間から何度も見に来て選んでいたUさんが、豆弁の株分けを注文。希望のところにいい根が十分にあって、いい当たりもある。「ラッキーだった」と喜んでいた。船橋のSiさんも豆弁を売約。そのうち朱さんもやってくる。蓮弁蘭のちょっと変わった花と、貴州省産山採り豆弁の「翠蓋」みたいな小輪をサービス品として持ってくる。中国の蘭事情を聞きながら、近くのSuさんも顔を揃える。朱さんが引き上げた後大田区のUさん、川崎のKiさんもいつも通り。
 加茂川の小柴さんから電話で鉢が出来たとの連絡。人気コンクールの賞品も必要だし、来週の火曜日に取りに行くことになった。今度は色々と注文を出してあったから、どれだけ応えてくれているか楽しみだ。
 蘭花村鉢も今日新しく焼けたのを送ったと連絡がある。明日はそれの品出しもしなくてはならないだろう。どんどん咲いてきたものを撮影しなければいけないが、なんだかんだと一向に進まない。


2007年2月11日(日)
 開店前に中野のEさん、続いて大田区のSaさん、下町のHiさん、ちょっと遅れていつものKoさん、近くのSuさんと顔が揃っていく。それぞれ展示品やら放出品などを持ってきたり、下げるものもあって、対応にばたばたする。世田谷のHaさんも弁の丸い蓮弁を展示してくれる。
 仕事の展示会の飾りに好きな花を展示したいと、今度も外人さんたちが選びにくる。春剣蘭と豆弁蘭を好みの鉢に植え替え、石付けの山草やら水盤やらとにぎやかに選んでいく。
 最後にGoさんが来て、遅くまで残った人たちと過ごし、7時をまわって皆が引き上げた。
 並べる場所に困るほど奥地蘭が集まってきて、写真をHPに出さなくてはと思うが、前のが終わらないうちに追加が来る。リストを作り、撮ってあるものだけでもと作業を終え、すっかり遅くなって駅に向かったらバス停に長蛇の列。「何かあったな」と思ったら案の定人身事故で電車が止まっていた。こんなときは振り替え輸送などで遠回りして帰るより待ったほうがいいと覚悟を決め、そのうち開通した田園都市線に乗って帰宅。何とかその日のうちには帰れた。


2007年2月10日(土)
 展示会初日だが拓也さんがいる日に何としても入り口の隙間を塞ぐ作業をしなければならない。古い建物が狂ってきているのだから隙間も真っ直ぐではないし、やってみなければ具合よく塞がるかわからない。まず外の大きな商品棚を動かし、買ってきた細い桟を間口の端にとめ付けて、隙間分間口を狭めることにした。動かした棚の下には、風に吹き寄せられた様々なゴミがたまっているのでついでに大掃除。棚を元に戻し、何とか鍵も閉まって鼠が入る余地はなくなったが、鍵が開いているとレールの傾きで戸が戻り、隙間が開いてしまうことが分かった。今日は暖かいからいいが、寒い日の営業中は鍵を開けておくわけだからこの隙間風はつらい。せっかくテープでしっかり取り付けた桟を、今度は反対側の端に移すことにした。この桟が丁度隙間分と分かったので、あとは面倒なやり直し作業だ。また色々なものをどかして拓也さんが大奮闘。終わってみたら実にぴったりと隙間がなくなって、「予想以上にうまくいきましたね」。
 いつものにぎやかな常連さんは明日来ることになっているので初日の今日はどうかと思ったら、造園のTaさん、しとやかなイギリス人のS嬢、予約したものを引き取りにきた三鷹のKaさん、世田谷のHaさん夫妻、いいもの狙いの埼玉のSaさん、予約の蓮弁を取りに来てもう一つ別の蓮弁にも手を伸ばした藤沢のFuさんなどが来て、賑やかなスタートになった。
 大掃除のような混乱の中、楊さんが品物を持って来た。中国春蘭一花の花つきと、朶々香、春剣蘭、豆弁、イトラン「莫愁」など全部で20鉢。他に本も少し。「台湾野生蘭賞蘭大図鑑」のセットは、ちょうどそこにいたTaさんが今着生蘭に凝っていて、本棚に収める前にもっていく。イギリス人のSさんは、毎年書道の先生へのプレゼントに一花を選ぶが、入荷したものの中から楽鉢に植え替えて大事に抱えていった。埼玉のSaさんは選ぶ基準が厳しいが、眼鏡にかなった品があって株分けする。朱さんからも蓮弁4種類と兜のある豆弁が届いた。これも荷解きをして鉢に入れ、値段をつける。品物は目一杯並んだが、「あー疲れた・・」。


2007年2月9日(金)
 世田谷のHaさんが豆弁蘭の素心2タイプとベタ舌を持ってきてくれる。下はもう一杯になってしまったので、明日からの展示会に備え、2階をきれいにして展示品を並べ始める。雨が降りそうな予報はあるが今日もポカポカ陽気で、このところよく乾く。展示品がたくさん集まっているので水やりが忙しい。
 港北のHaさんから「HPの写真を早く載せて」という電話。今日はまずその仕事をとパソコンに向かう。
 午後横浜のHiさんが「山人紅」が咲いたと持ってきてくれた。「山人紅」は色も花型もいいのだが花付きがあまりよくない。ここにも株はあるが今年は花が無かった。去年たくさん花がついた株を展示会で見たから、何か方法はあるはずだ。チャンスとばかりまず写真を撮る。「お知らせ」に写真を出すのは今日1日では無理だし、他に人もいないので、久しぶりにゆっくりおしゃべりをしてしまった。仕事は遅れるが色々な話を聞けてよかった。
 奥地蘭の動きが良くて、新しく入った分もまだ写真を載せないうちにいくつか出てしまった。明日は初めて土曜日からの春蘭展。どんな具合だろうか。時間があったら写真を載せる作業を進める。


2007年2月8日(木)
 昨日入荷した奥地蘭に対して、問い合わせやら売約やらで電話が何本かかかる。早くちゃんとした情報を出さなくてはと、リスト作り、写真撮影に1日費やす。
 日中は船橋のSiさんが寄った他はほとんどHPに専念。夕方Goさんと川崎のKiさんが来たが、夜までかかってどうやら撮影とリスト作りが完了した。「お知らせ」にリストだけは追加したが、明日から出来る限り写真を載せていくつもり。
 千葉蘭園の長野正絃さんから「和田窯自然釉陶展」の案内状が届く。例年通り日本橋兜町すぎもと画廊(03-3666-0745)で、2月12日(月)〜17日(土)まで。


2007年2月7日(水)
 昨日今日と春の暖かさで、外も内もよく乾いている。山草類や店中の乾いた鉢に水を遣り、郵便局に行ってきたら、近所のKaさんがピアナン白花を見に来ていた。外では自転車と車の接触事故があり、警察が来ている。
 蘭花村鉢の追加が届いた。ルリ、緑蕎麦、白釉など、奥地蘭に合わせて大を中心に送ってくる。梱包を開け始めたところに、若いGoさんが現れた。「手伝いましょうか」と一緒に荷解きをしてくれる。大きな外箱を片付け、包みを始末し、とり合えず床に並べたら、大田区のSaさん、中野のEさん、いつものKoさんと続々。
 奥地蘭の名品が新しく入る。リストを作って値段をつけるのに時間がかかり、片付かないままの蘭花村鉢とで床が一杯になった。
 夕方大田区のUさん、川崎のKiさんなど遅い組がやってくる。ばたばたした中でようやく注文の蘭を発送。静かな水曜日のはずが、一日中人の出入りがあり、更新がすっかり遅くなった。明日時間があったら写真を撮ってHPに載せたいと思う。


2007年2月4日(日)
 「秀月」が売り切れてしまったあと新たな注文があり、今日別の大株を持ってくる。あちこちに花がついているのを割ったら、うまいこと3条花2つでとれた。残りを分ければ2条、3条の花付がとれそうだ。HPにアップする。
 大阪から見えたTaさんが、奥地蘭を展示してあるのを見る機会がほとんど無いといって熱心に見ている。未選別株をいくつか購入。
 いつも朝一の大田区のSaさんが今日は昼から現れて写真を撮る。一つだけ残っていた蘭花村鉢の白釉を持っていったので、追加が入ったばかりの白釉はあっという間に無くなった。神奈川のIさんは、春剣蘭の濃色のつぼみを見つけて持っていく。発送するものがいくつかあり、まだ前哨戦だがポツポツと出て大分減ってきた。来週中には新たな奥地蘭を出さなくては。
 遅くなって近くのSuさん、若いGoさんが来る。いつも写真撮影する場所を50センチ弱窓側に動かし、ライトの位置を変えたら、夜の撮影にも何とかなる明るさになった。遅くに来て薄暗い中で苦労して撮っていたから、ブレずに撮れるようになって喜んでいた。一度置いてしまうとそういうものだと思いがちだが、常にもっといいやり方があるか?と考え続けることは大切だ。


2007年2月2日(金)
 一転冬らしくなったが、まだ寒波というには程遠い。前橋のKiさんから電話で「今日は寒いよぉ」。こちらでも時折暖房を入れる程度だ。
 今日も店は静かでメールでの注文のみ。閉店間際になって川崎のKiさんが連弁の展示品を持ってくる。続いてGoさんがやって来て連日顔を合わせる。
 明日は2時半に帰りますので、日曜日でもOKの方はなるべく日曜日にお願いします。6時までは拓也さんがいます。


2007年2月1日(木)
 今日で3日連続のポカポカ陽気。外が気持ちいいくらいだから、この暖冬がどんな影響を与えるのだろう。去年が寒い冬だっただけにこのままいくはずないとは思うものの、榛名湖でワカサギ釣りが中止になったとか、スキー場で雪が不足しているとか聞くと、記録的な暖冬なのかもしれない。
 気持ちよさに誘われて山野草棚の枯れ葉を整理したり、お客がいないのを幸い郵便局にひとっ走り。このところお客の出足が多い日、少ない日とはっきり分かれている。今日は少ない日。午後4時近くまで誰も来ない。但しパソコンだけは活躍してくれて、Shangがいい写真を載せてくれたお陰で「秀月」に注文が入る。「ありがとう、シャングリラ」。
 頼んでおいた蘭花村鉢の白釉が入荷。箱を開けて一旦全部の鉢を出してみる。新聞紙をはずしていくと2個が割れていた。鉢をたくさん送ろうとすると、大変な手間がかかるものだ。村長さんは中国から帰ったばかりで、忙しいところに注文を入れてしまい申し訳なかった。運送屋さんに連絡をとってくれるようメールする。
 白釉は釉薬の濃淡が自然の変化を生んで、厚いところは白、薄くなったところは生地の色に近く、ただ分厚い白一色より面白い。見本に一つづつ出して写真を撮り、HPにアップする。売り物は倉庫に保管し、箱やパッキングを始末したら、今日初めてのお客様、埼玉のSaさんが現れた。白釉が欲しいと言われて取り寄せたのだが、入荷を知らせる前に「そろそろ入っている頃じゃないかと思って・・。いいのが入ったねぇ」。いい勘してる。
 夕方までSaさん一人だけだったが、案の定若いGoさん、大田区のUさん、川崎のKiさんなど遅いグループが集まってきた。注文の電話をくれたNiさんが、「ずい分遅くまで賑やかなんですねぇ」と皆の声が聞こえているらしい。最近はこのパターンだが、今度の土曜日は白石は用事があって3時前に帰ります。


2007年1月31日(水)
 桜が咲く陽気という予報通り暖かくなって天窓を大きく開ける。
 まず大田区のSaさんが寄り、続いていつものKoさんが顔を揃える。船橋のSiさんも来て、奥地の蘭に参入する手始めに豆弁蘭と蓮弁蘭を買っていく。静岡のYaさんも奥地蘭と鉢を買いにくる。
 ねずみ駆除会社から調査の人が来て、室内、外回りを見ていく。細い隙間を柔らかい隙間テープで塞いであるところを指摘して、「これでは簡単に入ります。まずしっかり塞いでからでないと、駆除しても効果がありません」と言われてしまった。見た目塞がっているだけでは駄目とは、鼠ってスゴイ!。このところ蘭への被害は無いが、油断は禁物だ。
 午後から大田区のUさん、品川のOさんも。若いGoさんが「今日は仕事が休み」といって珍しく早く現れる。いつも暗くなった棚を一生懸命見ているが、今日は明るいうちから熱心に探している。始めてからまだそれほど経っていないのに、興味があるからどんどん吸収してしまう。若さってスゴイ!
 普通は静かな水曜日なのに結構人が来て、賞味期限が心配されたカステラも無事胃袋に収まった。


2007年1月28日(日)
 駒澤大学駅で人身事故があって、通勤電車が途中で止まってしまった。運転が再開するのを待ってずい分遅れて店に着く。
 昨日は一日中大賑わいだったから迷惑をかけたかなと思ったら、なんと夕方まで誰も来ない。ゆっくり掃除をし、メールの返事、荷造り発送、植え替え、写真撮影を済ませ、HPも早くに取り掛かってさっさと帰る準備をする。昨日は遅くまでお客さんがいて、株分けやメールでの問い合わせに答えたりしてすっかり遅くなってしまった。HPの情報だけを頼りに注文する人のために、写真など判断材料をなるべく早く載せたいし、メールの問い合わせには、出来るだけ丁寧に答えたいと思うが、店を閉めてから始めるとどうしても遅くなってしまう。今日は早いぞと思ったら夕方になって、「賞味期限ぎりぎり」のカステラを持って近くのSuさんが来る。「今日初めてのお客様ですよ」。というと「へーえ、賞味期限が来てなかったら寄るつもりがなかったのに」。カステラのおかげで誰も来ない一日は免れた。「昨日通りかかったらずい分遅くまで電気がついていたね」。昨日にすべて集中してしまったらしい。そこへ若いGoさんが来て、遅くなってから人が来るといういつものパターンになった。


2007年1月27日(土)
 3月の気温という予報通り暖かい一日だ。
 大田区のSaさん、下町のHiさん、目黒のOさん、横浜のYoさん、埼玉のSaさんなど午前中に続々。昨日荷花連弁を、注文の品違いというペナルティで大サービスしたのと、お知らせに写真を載せたのとで、メールや電話で注文が入る。「押さえておいて」の電話や、注文の品を引き取りにきたりで、返事のメールを打ちかけては中断し、中々送信できない。例の荷花連弁は4鉢中3鉢が午前中に売れてしまった。シャングリラからも電話で「すっごく安いですねぇ」。これが売れてしまえば、とてもこの価格では取り寄せられない。
 午後からは出版社のSさん、駒場のWaさんも来て一層にぎやかに。発送するものがいくつかあり、荷造りしたり伝票を書いたりの作業も間に入る。
 夕方造園のTaさんが、頼んでおいた杭州を持ってきてくれる。かわいい株かと思ったら予想以上のいい木だった。注文した人も喜ぶだろう。Taさんは代わりに頼んでいた大株のセッコクを買っていく。「普通の鉢植えじゃつまらないから、どんな風に仕立てようかな」と盛大に花がついた時を想像して楽しんでいる。いつも抜群のセンスできれいに作る人だから、「出来たら飾って下さいね」。世田谷のHaさん夫妻も覗きにくる。
 昨日発売したばかりの「中国蘭新版花図鑑」は、昨日と今日来た人が皆買っていくので完売してしまった。又取り寄せないといけない。
 春蘭人気コンクールに出品するものをそれぞれ考えてくれているようで、たくさん花があがった自慢のものの話が聞こえてくる。皆大切な株を出品してくれるのだから、こちらも万全の態勢で臨まなくてはならない。鼠は今日も無事だったが、一度専門の鼠捕り業者を頼むことにした。電話したら世田谷のこの上馬付近が、今クマネズミの大被害を受けているらしい。この近くでどこか古い建物を壊したのかもしれない。注文殺到の商売繁盛で、すぐに来てといっても順番があり、今月中には徹底的に進入経路を探してもらうことになった。退治しても又来るから、完璧にいなくなるということは無理だそうだが、すべての鼠が花を食べるわけではないから、とりあえず今のを解決しないと気が休まらない。


2007年1月26日(金)
 卸屋に寄って車で来たら、途中2箇所で軽い事故があって渋滞。結局10時を過ぎて店に着いた。今日も鼠の被害はゼロ。
 港北のHaさん、大田区のSaさんが寄り、大田区のUさんが仕事を早めに終わらせてゆっくり遊んでいく。日中は他に誰も来ないので、Uさんとおしゃべりしながら出しておいた春蘭の植え替え。のんびりムードでいたら、夕方遅くなってから狛江のHiさん、朱さん、若いGoさん、川崎のKiさんと続々集まってくる。Uさんも一人で待ってた甲斐があった。
 朱さんは売り物の朶々香を2株、白い花と紅の花を持ってきた他、展示品として豆弁蘭珍蝶咲き、蓮弁蘭蒼雪荷を持って来る。中国春蘭に夢中の狛江のHiさんは、疑問の点を朱さんに色々聞いている。川崎のKiさんは阿里山春蘭白花を展示してくれる。持ってきたときはつぼみだったが、皆でおしゃべりしている熱気で、いる間に開いてきた。若いGoさんは丁度いい感じで咲いてきたイトラン白花を買っていく。
 朱さんが「赤春」として送ってきた花が咲いてきたら、いい花ではあるが去年の「赤春」とどうも違う。朱さん自身も自分のところで咲いた花を見て、注文した「赤春」ではないということで、交渉の結果、返品する代わりに格安で売ることになった。1月12日「きょうのショット!」に出した花は「赤春」というのは間違いで誠に申し訳ない。本物は今度3条くらいで来る予定。これまであった方は、荷花連弁として1条1万円という価格になった。いい花には違いないので、程々の価格でいい花型の連弁が欲しい人にはお買い得。こういう間違いはあってはならないことだが、自分で作っているものだけでは新鮮味がないので、新しい花を入れると問題も一緒についてくることがある。適切に対処するつもりだが、まだ売れてなくて良かった。
 「お知らせ」に花の写真を撮って少しづつ載せるつもり。今日も間に合った分だけアップした。段々いい花が集まってきて、心配事は当分続きそうだ。


2007念1月25日(木)
 朝花が無事か見廻るのが日課となった。今朝は無事(ホッ!)。昨日帰りがけに買った、置いとくだけで鼠が来ないという触れ込みのはっかのにおいを出すものを2階に置き、展示品は1階に下ろした。2階にはっかのにおいを充満させ、展示会の前に鼠が来ないように出来れば万々歳なのだが。下に下ろした展示品のため玉突きで、最後に残った元気な杭州を植え替えて作場に戻す。これで店内はすっかり春になった。植え替えで足りなくなった混合用土を篩って作っておく。
 いつものKoさんが蓮弁蘭を2種類持ってくる。午後横浜のHさんが、杭州の株分けしたのを取りにくる。中野のEさんが連弁や朶々香黄花などを持ってくる。近くのSuさんも仕事の合間に寄る。最後に川崎のKiさんが、自分の家で一時蘭が鼠に食べられたとき、たくさん買ったネズミ捕りシートを持ってきてくれた。奥地蘭がどんどん咲いてくるので、いつも気が気でないというのは身体に悪い。早く逮捕しなくっちゃ。


2007年1月24日(水)
 貴重品の奥地蘭が並んでいるので、定休日に鼠が花を齧っていないか気になる。まず2階を見回り無事を確認。1階を見ると水曜日に花を切ろうと思って床に置いてあった杭州4鉢のうち、3鉢が齧られていた。このところ被害が無かったので大丈夫だろうと思っていたが、まだまだ油断はできない。杭州を片付けてしまうと春蘭に向かうのではないかと心配。又隙間をガムテープで塞いで帰ることにする。
 小柴さんから、頼んでおいた鉢が2月半ばに出来上がるという連絡が入る。
 日曜日に杭州を見に来た品川のOさんが、じっくり検討した結果黄さんの名品に決めたといって来店。まだそれほど作っていないのにずい分思い切った買い物だが、数集めるより本当にいいと思った花を選んで作るのが正解だ。初めはあれもこれも欲しくなるのだが、作場が一杯になったときにいらなくなるようなものより、いいものを厳選した方が、買うときは高いが結局は得だ。今手持ちのものは株が良すぎるので、もう少し小型の株を探してみることにする。
 近くのSuさんが、世田谷美術館で開催中の「富本憲吉展」の招待券を5枚持ってきてくれる。欲しい方は早めに声をかけてください。3月11日まで。
 「中国蘭新版花図鑑」が到着。いつものKoさんが展示品を持って寄り、夕方若いGoさんが用土を買いに来る。仕事帰りに川崎のKiさんが寄っていく。


2007年1月21日(日)
 このところ静かな日が続いたが、今日は違った。朝一で下町のHさん、続いていつものKoさん。Koさんは「餘姚第一梅」「珍蝶」など中国春蘭の展示品を持ってきた。去年「秦梅」で咲いていた株が、今年上作になったら「天興梅」といった顔で咲いている。
 中野のEさんも展示品と即売品を持ってくる。展示品は「朶々香縞花」「中国春蘭シン蘂蝶」「イトラン覆輪」「朶々香朱砂系」「豆弁珍蝶咲き」、即売品は「豆弁金翠」「大黄河」「秀月」「蜀黄錦」「双緑梅」「連弁雪化粧」など。展示品は数の無いものばかりで、売り物は「大黄河」以外はすべてつぼみ付。一気に棚がにぎやかになった。
 目黒のOさんが朶々香「桃紅美人」の見事に花が上がっている株を展示してくれたので、2階を展示場として使うことにした。通りかかった近くのSuさんも顔を出し、大田区のMaさんは蘭花村鉢を買いに来る。
 仕事が忙しくてしばらく顔を見せなかったルーペのSさんが、蘭花村のブログで捜索願を出したら出頭してきてくれる。12月に持ってきた蘭花村の根巻きの残りを下げ、Koさんも持ち帰ったので、店内の杭州は一気に減った。品川のOさんが杭州を見に来たが、あまりの人の多さに来週もう一度来てじっくり品選びをすることになった。
 にぎやかに一日過ごして夕方皆が引き上げたあと、遠出していた大田区のSaさんがお手製の干し柿を持って寄ってくれる。皆に会えなくて残念だったが、希望していた「大黄河」を早速予約する。
 遅くなって拓也さんが帰ってきたので、完成させておいた展示会の看板を外に取り付けた。


2007年1月20日(土)
 寒い!。時折雪が舞う。お客は来ない。じっとしているとめげそうなので、せっせと植え替えをして身体を動かす。
 蘭花村鉢が到着。新マンガン釉はいい。つや消し肌の落ち着きに自然の変化が加わって、いい味を出している。初めての白釉も1組入っていてバラエティ豊かになった。
 午後遅くまで全く誰も来ないで植え替えも片付けもはかどる。大株の朶々香の解体に取り組んでいたら、藤沢のFuさんが予約の蘭を買いに来た。「こんな寒い日にわざわざ・・・」。去年買った「赤春」が、いい新芽が出てしっかり育っているそうだ。「この間蘭花村鉢の緑蕎麦を買っていったけれど、細かい貫入が入ったら落ち着きが出てとても良かったですよ」。出したばかりのを見て早速白釉を買っていく。
 続いて千葉のTさんも売約の杭州を引き取りに。遅くなってGoさんも現れた。やりかけの看板を見に2階に上がって、そのまま一緒に台への取り付けまでやってしまう。これまでのコピー用紙と違って厚いポスターの紙なので扱いが難しいが、これまでの学園祭レベルの手作り看板が、すずき園芸始まって以来の立派な(?)看板になった(かな?)。明日ビニールをかけたら表に出すことにする。皆さんも見てね。


2007年1月19日(金)
 冷たい北風が強くて外に出たくないが、まず郵便局で発送を済ませ、フウランの残りと杭州寒蘭の植え替えを進める。
 ルリの欅鉢に入っていた杭州を、少し小さいのに代えようと植える鉢を探しに倉庫へ行った。楽鉢や蘭花村鉢、中古鉢など色々な鉢が箱に入っている中で、表に何も書いてないダンボール箱があったので開けてみた。新聞紙を外すとナンと小柴鉢が五つ入っている。前に仕入れたとき出し忘れたまま、次々と新しい鉢が入って積まれてしまい、そのまま置き去りにされていたのだった。店内に持ってきて取り出していたら、丁度鉢を探しに訪ねてきた二人連れの女性客が、その中の緑釉に目をつけて持っていく。蘭花村鉢をまず熱心に見ていたのは、HPでちゃんと情報があってのこと。マンガン釉を選び、ついでに店内に残してある杭州を選んでいる。「12月には選び放題くらいあったんですが」というと、「12月は仕事が忙しくて一歩も外に出られなかったんです」とのこと。1ヶ月以上咲いてもしっかりしているサラサに決めたが、この時期まで花を切らずにいて良かった。毎年遅くなってから「今頃?」と需要があるのが常なので、中々全部切ってしまうわけにはいかないものだ。
 蘭花村の村長さんから電話で、「マンガン釉の新しいのが焼けたので送ります」。今度のは単色で、以前のように縁に金色の釉がかかってない。あっさりと渋めで価格も2000円なら歓迎だ。どんな風に焼けているか楽しみ。
 今日は珍しく買っていったのは他にも女性客だけ。静かなので、植え替えを切り上げて看板製作にとりかかる。2階で作業をしていたら大田区のUさんが現れた。車があるのを見て近くのSuさんも、遅くなって川崎のKiさんも寄っていく。皆「香蘭会」グループで、春蘭展に向けての話題になる。


2007年1月18日(木)
 昨夜は葉書を持ち帰って、自宅で案内状の印刷をした。店のプリンタの方は、今日やってみたらやはり全く駄目。結局宛名印刷も持ち帰ることになった。
 植え込む蘭がいくつかあり、作業をしたついでに春蘭の植え替えを始める。「冠春」「春一品」「イトラン白花」などいくつか花付きのところを分けて植え、店内に並べる。
 いつものKoさんが展示品を持って来る。帰ったのと入れ違いに今度は大田区のSaさん。あとは仕事帰りに川崎のKiさんが寄る。
 杭州寒蘭の棚を整理しないと、今店内にある鉢を仕舞いきれない。一鉢でも余計に置けるよう組み合わせを考えて、隙間無く並べ直す。これを全部完成させたら、いよいよ全面的に春蘭だ。


2007年1月17日(水)
 久々の雨。このところ乾燥し切っていたからいいお湿りだ。但し寒い。
 案内状の印刷を始めたら、紙が汚れてうまく刷れない。一生懸命きれいにして何とかなりそうになっても又すぐ調子悪くなるのは、ローラーの具合が悪いのだろう。用紙もインクも無駄ばかり出て印刷はあきらめた。
 午前中は誰も来ず、電話をかけたりかかってきたり。寒いが暇なので春蘭の植え替えを始める。午後遅くなって近くのSuさんが寄る。大分花芽が出てきたが、「天緑」に花がついたのが楽しみだ。
 閉店後Goさんが看板用のポスター印刷を持ってきてくれる。


2007年1月14日(日)
 朝一で千葉のTさんが今年初。「よろしく」の挨拶と共に名品の杭州を予約していく。入れ違いに中野のEさんが展示品の「大黄河」と「楊貴妃」を持ってきてくれる。「大黄河」は濁りの無い鮮やかな黄色で開き始めたところ。「楊貴妃」は試しにキャップをしてみたという花で、色は薄いが上品な桃花に咲いている。昨日に続いて来ている大田区のSaさんが、早速写真を撮る。国分寺のUさんが蓮弁蘭目当てで来てくれたが、まだ花が咲かないので出直しになった。
 今日はにぎやかになるかと思ったらそれほどでもなかった。Hiさん、Koさんなど常連さんが用事で来ないので、昨日出来上がった案内状の印刷にかかる。だが100枚ほど刷ったところでプリンタが音を上げ、しばらく休ませるため印刷を中止する。
 午後遅く目黒のOさんが今年初のお出まし。何件か注文の電話やメールの返事をしていたら、遅くなって若いGoさんが来る。
 明日は世田谷ボロ市。せっかくの休みだから久しぶりに行ってみようかな。


2007年1月13日(土)
 杭州寒蘭をしまっていたら、久しぶりに世田谷のOさんが現れた。神代植物園で杭州寒蘭展をしていたとき外で菊花展をやっていたが、その会の会長さんだ。いつも「こんなに持てますか?」というくらい色々なものを買って帰るのだが、今日も春剣蘭や表の鉢物などを大きな袋一杯にして持ち帰る。
 その後広島のNiさんが東京に来たついでに寄ってくれる。続いて大田区のSaさんが、土曜出勤の仕事が早く終わって寄る。
 展示会案内状と看板のデータ編集をしてくれる約束の若いGoさんがやってくる。早速パソコンに向かって案内状作り。こちらはイラストレータの機能のうちほんの少ししか使っていなかったが、Goさんはソフトを駆使してたちまち葉書を作ってしまった。あとは注文に合わせて色や大きさを修正。これで来週から印刷にかかれる。
 続いて春蘭展の看板作りに移る。パソコンに向かって黙々と作業をしている間に、フウランの植え替えをすることができた。ある程度出来上がったところで又色々と注文をつけ、すっかり暗くなって閉店時間を過ぎた頃、若々しい感覚のデータが出来上がった。これまでは自分で作ったデータをA4の写真としてプリンタで印刷し、それをコピー屋さんで9分割してA3に拡大コピー。最後に貼り合わせて台に取り付け、ビニールで覆って完成といった面倒な手順だった。今回初めて印刷屋さんのポスター印刷に出すことになり、CDにデータを入れるだけでOK。あとは貼りあわせる手間もなく、台に取り付ければ出来上がり。人手のいない今、これは助かる。この道の専門家にとっては当たり前だろうが、周りを見回してもこんなことをやってくれる人がいないのだから、今回は大進歩だ。
 明日は大勢来ることになっていてにぎやかになりそう。

2007年1月12日(金)
 朝中国から蓮弁蘭「赤春」の荷が着いた。花つき4株、どれも根はいい。花が開いているのもあり、それぞれ水苔で植え込む。
 注文や問い合わせの電話があり、こちらからも小柴さんなど何件か電話をする。小柴さんは暮にご不幸があって鉢製作が滞ったが、春蘭、えびね、奥地蘭のための鉢を手が空き次第かかってもらうことにした。
 温室の杭州寒蘭の棚を整理し、植え替えの必要な鉢を出してくる。もうほとんどチェック済だと思っていたのに、中には古い土のものが見つかり、開けてみると根巻きにしなければいけないものもある。少しだけ残っていた生の水苔で巻いておいたが、植え替えが重要ということを実感する。植え替えをすると混合砂がどんどん無くなって、これも篩って作っておく。
 丁度端境期でお客は来ない。日中は練馬のOさんが寄って豆弁蘭や蓮弁蘭を選んでいっただけ。注文の発送準備や郵便局に行ったりの用事が終わった頃、大田区のUさん、若いGoさん、川崎のKiさんなど遅い組がやってきて閉店後にぎやかになった。


2007年1月11日(木)
 お客の少ないウィークデーにやってしまいたいことが山ほどある。先週やり残した化粧砂作り、植え替えの他に、郵便局に行って本を送ったり、掃除洗濯、水遣りも。効率を考えて順番を決め、端からやっていく。「自然と野生ラン」2月号が到着、電気屋さんのスイッチ交換も間に入り、午前中は大忙しだ。
 午後から案内状の文面作りでパソコンに向かう。いつものKoさん、目黒のFuさん、近くのSuさんらが寄り、帰りに川崎のKiさんが寄って話をしていく。
 2階にあった杭州は全部下に降し、花が終わったものは植え替え、1階の棚だけで丁度満杯。あとは春蘭を出してくるタイミングに合わせながら、杭州をしまっていくことにする。


2007年1月8日(月)
 風が無く穏やかで気持ちがいい。下町のHiさん、大田区のSaさんが昨日に引き続き。そこへいつものKoさんが飲み正月から立ち直ってようやく出動。連絡もしていないのにさすが息の合った3人が顔を揃える。もう花茎が大分伸びた豆弁や連弁、ピアナンなど、展示品や売り物をたくさん持ってきて、展示したまま休みに入った杭州寒蘭と入れ替え、Hiさんも展示品をすべて引きあげる。正面の棚がすっかり春のものに替わると、あれほどフィーバーした杭州寒蘭も輝きを失って、春蘭の丸いつぼみが可愛くてたまらなくなるから不思議だ。
 今日は麻布のMoさん、出版社のSuさん、駒場のWaさんも来て本格的なにぎやかさに。皆がおしゃべりをしている間、作場に下げる杭州を植え替え、すぐに無くなってしまう手元の用土を篩って補充するなど外の作業をするが、寒くないので助かる。
 夕方皆が一斉に帰った後、若いGoさんが昨日に続いてやってくる。「ついさっきまで皆が来ていた」というと、「以前にSaさんに貰った朶々香が咲いたからお礼を言いたかった」と残念がっていた。昨日押さえた豆弁を引き取り、次に欲しいものが色々あるらしく、気になるものを物色している。蘭の話からパソコンの話になったら、画像ソフトを使いこなせるという。いつも自己流の乏しい知識でレタッチをしたり、看板のデザインをしているが、ここまで来るだけでも大変な苦労の数々だった。そんな話をしたら、すぐ実際に操作しながらレタッチのアドヴァイスをしてくれる。「こういうことを教えてくれる人が見つからなかった」というと、「いつもまけてくれるお礼に、いくらでも教えてあげますよ」と言ってくれた。「情けは人のためならず」だ。看板やDMもやってくれるというので、早速にも今月中に出さなくてはならない年間スケジュールのDMに力を借りることになった。帰りはすっかり遅くなったが、こうして色々なところで皆が応援してくれて、やっとのことで回っているありがたさを実感。
 今週は火・水が休みになります。


2007年1月7日(日)
 昨夜もネズミの被害はなかった。毎日ガムテープを貼るのもいかがなものかと拓也さんに頼んだら、うまいこと穴を塞いでくれた。これでOKだったら万々歳だ。
 午前中に大田区のSaさん、下町のHiさんが新年の挨拶に来てくれる。夕方までゆっくりおしゃべりを楽しんだが、他に来る人がない。帰り際に港北のHaさんが来て、「未選別が入ったと聞くとやっぱり見ておかなくちゃ」。
 注文の蘭を発送し、もう閉店かと思ったら若いGoさんが来て、ゆっくり楽しんでいく。未選別株を一株一株丁寧に見ていたが、豆弁蘭の中から丸止めの葉を見つけて、「楽しみだ」と押さえていく。毎年新年は静かなスタートだが、今年もまだ本格的な動きが無い。明日もう一度HiさんもSaさんも寄るそうだ。予報通り夕方から強い風になった。


2007年1月6日(土)
 昨日とは打って変わって荒れた天気。この時期には珍しく低気圧が来て朝から冷たい雨が強く降っている。日中でも夕方のような暗さで、一寸外を動くとびっしょりになってしまうほどだから、遊びにくる人もいない。静かなのを幸い昨日の分もHPを更新し、メールの返事をする。しばらくパソコンの前にいると足が冷え切ってしまうので、適当にはずして温まりながらの作業だ。
 昨日ネズミの進入口と思われるところをガムテープで塞いで帰ったが、それがドンピシャだったのか今日見ると被害ゼロ。久しぶりに春蘭人気コンクールを中止する羽目になるかと心配したが、これで収まってくれればありがたい。そう簡単にいくとは思えないが、とにかく早いとこ対策を立てないといけない。
 電話で本の注文があり、発送の準備をする。壁のスイッチが一箇所不具合で連絡して来てもらったが、材料の会社がまだ休みで今日は出来ないと、応急処置をして帰っていった。やはり来週火曜日以降本格始動ということになるのだろう。
 一人で震えていたら、遅くなって奥地の蘭協会の会合帰りに大勢寄ってくれてようやく賑やかになった。


2007年1月5日(金)
 明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。


 今日から仕事始め。天気も上々。表のフェンスや駐車場のラインが真っ白に塗り直されてきれいになっている。休み中にやってくれたのだなと気持よく中に入ると、飾ってあった杭州寒蘭はまだ元気。さあやる気が出てきた。
 ところが1階から2階まで丁寧に見ていくと、10鉢ほどが花茎を途中からねずみにかじられていた。心配した通りだ。すぐ元から切って消毒し、作場にしまう。もうほとんどの人が花を切っているだろうが、ここはとことん咲かせてしまうのでねずみが切ってくれた感じだ。棚を並べなおし後始末をする。正月ボケはこれで完全に解消した。
 新年最初のお客様は造園のTaさん。暮れにノロウィルスにやられたそうだがすっかり元気になり、明日が仕事始めということで久しぶりにゆっくりしていってくれる。次に年末年始ずっと働いていた大田区のUさんが、やっと休みになったと現れる。昼過ぎに中野のEさんが、珍しい紫秀蘭の赤軸素心を3鉢持って来てくれる。
 2年前ネズミに大被害を受けた造園のTaさんは、葉を食べられてしまった経験者だ。「ネズミ捕りシートは飛び飛びに置かないで一面に敷き詰めなければいけない」といわれて並べ、進入口を皆で探す。以前ネズミの被害があったときに、穴は全部ネットでふさいだ筈だった。
 「ここだよ、間違いない!!」。店の出入り口の戸がすっかり古びて隙間ができているのを隙間テープで応急に塞いでいるのだが、一番上が5センチほど開いていた。小さな頭が入れば進入できるそうだから、これでは通ってしまう。正々堂々正面入り口から出入りしていたのか。帰りにガムテープでこの穴を塞ぐことにした。
 午後遅くに楊さんが、花芽つきのピアナン、豆弁蘭、蓮弁蘭、春剣蘭の未選別株とイトラン「莫愁」、春剣蘭「峨眉素」、展示品の虎頭蘭や春蘭などを持ってくる。年が明けるとやはり気持ちは春蘭だ。まだ元気な杭州がたくさんあったが、場所を空けて持ってきたものを並べる。楊さんは「蘭花宝典」の6月号にすずき園芸のことを書いたといって、6、7、8月号を持ってきてくれた。
 このところ親戚や友人の訃報が続々で、暮れに亡くなっても正月明けに通夜葬儀ということになる。この日もお通夜があって、1時間早く5時に店を閉めることにした。皆で一緒に出るという具合で、HPの更新もできず、貼紙をする時間もなく、ネズミの進入口だけを塞いで出かけてしまい、遅くなって仕事の帰りに寄った方には申し訳ないことをした。初日からいきなり更新をサボり、「どうしたのだ?」と思われたでしょうが、元気にスタートしてお待ちしています。


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