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2005年8月31日(水)
 いよいよ8月も今日で終わり。明日からは開店時間が通常に戻る。秋のシーズン入りを前に、気持を引き締めなくては。
 楊さんからメールで、今度の日曜日の座談会で読むところを提案してくる。「蘭花宝典」7月号の記事で、読む部分を画像として送ってきた。13枚中に価格表が3枚含まれていて、今の中国の相場がわかる内容だ。あまり鮮明ではないが、資料として印刷しておく。
 花芽が上がってくる時期なので、夕方から殺虫剤消毒をする。花芽が伸びてきた頃、途中から立ち枯れてしまうスリップスは本当にやっかいだ。泣きをみないためには予防が大切。生き物を育てるということは、気を抜くひまがないということだと実感する。
 夕方からルーペのSさんが来て、又良さそうな株を選んでいく。


2005年8月18日(日)
 パソコンに最初から入っていたNorton AntiVirusの定義ファイル更新期限があと7日にせまった。これまで通り継続の申し込みをしようとしたら、このバージョンはもう「終了しました」と出て、ウィルスソフト本体を新しくしなくてはならないらしい。入っているのは2002だが、今のバージョンは2005。昨日帰りにパソコンショップに寄ったが結局買わず、これを機に無料のAVGに変えることにした。
 今日パソコン全体をウィルススキャンしたあと、今までのノートン・アンチウィルスをアンインストールした。日曜日に出てくる浩司さんは、自宅でもAVGを使っているというので、ダウンロードしてインストールしてもらう。ついでにAd−Awareもダウンロードして、スパイウェアを検索してもらったら、何と60個も見つかった。こんなに身近に蔓延しているとは知らず、うかつだった。早速家のパソコンも調べてみよう。
 久し振りにルーペのSさんが現れる。杭州寒蘭展が終わると用事がなくなり、蘭鉢展の頃から足しげく通ってくるという人だ。
 「ずい分すっきりと変りましたね。」
作場を作り変えた後初めてだから、変わったという印象だろう。せっかくだからと、15年の杭州を買って帰る。
 暑さも大分収まってきたし、何より日が短くなってきた。日に日に秋の気配が近づいているようだ。


2005年8月17日(土)
 午前中大丸の蜂須賀さんのところをのぞいてから、少し遅れて店に出る。さすがに日本春蘭はもうキャップをかぶせてあったので、帰ってから1鉢づづていねいに見ていったら、「歌麿」に花がついているのを発見。あわてて遮光する。
 杭州寒蘭をかなり集めているというお客様がHPを見て訪ねてくる。こちらはまだ杭州寒蘭の態勢になっていないので、横山さんの撮った写真を見てもらったり、花の説明をして、やはり展示会のときに実物を見るのが一番ということになった。問い合わせの品種は、これから交渉して集めなくてはならない。
 夕方蘭鉢展の看板をかける。


2005年8月26日(金)
 昨日は風雨が強くなる前に家に帰り、テレビで台風のニュースを見た。夜中にはそれなりに激しくなったが、案じたほどではなく、今日店に出て見回っても、何も被害はなかった。ただ、落ち葉やごみの掃除は大変だったが。
 涼しかった昨日に比べてぐっと気温が上がり、閉めて帰った窓を全開にする。
 大田区のSさんが来て作場を見ている。そばで花芽を探していたら、天草小蘭やスルガランにもきていた。大株の天草小蘭は、両側に花芽がついたところを割って飾る。ついでに浙江省秋蘭も、両方に花芽がつくように割って2鉢にした。店内にようやく花のついた蘭が並んできた。
 春蘭の方はずい分花芽が見えてきたようだ。


2005年8月25日(木)
 8月中は12時開店なので、11時半頃店に着くようにしているが、その時間にはまだ風もなく、小雨が降る程度。台風に備えて温室の天窓の角度を小さくしたら、たまっていた雨がどっと流れ落ちた。普段開けておく店の小さな窓も、吹き込まないように閉める。
 テレビの情報によると、台風の動きが遅くて今晩関東地方に接近とか。どうみても今回は直撃しそうだ。
 1時頃には突然の土砂降り。あわてて外にあった夏咲きえびねを入れ、温室の入り口も閉める。今日はお客様もないだろうから、荒れてくる前に閉めて帰ることにする。


2005年8月24日(水)
 一日中曇り空で気温もぐっと下がり、過ごしやすい。昨日激しい雨が降ったので、蘭もその他の鉢もあまり乾いていない。水遣りは見送って看板を完成させる。
 Mさんが玉花蘭の咲いたのを持ってきてくれた。花の少ない棚に、久し振りにいい香りの蘭が並んだ。
 いつものKさんや、仕事帰りに寄る川崎のKさんなどが来て、おしゃべりをしていく。
 予報では明日の昼過ぎに台風が近づくということだ。予想を裏切ってあっけなく行ってしまうことが多かったが、今回はどうだろうか。窓を閉めて帰るか迷うところだ。


2005年8月21日(日)
 麻布のMさんと埼玉のIさんが見える。「お暑うございます」から始まる残暑だが、そろそろ寒蘭の話でむずむずしてくる頃なのだろう。二人とも、ここから嫁入りしたものが、皆元気に育っているそうで、うれしいことだ。夏の管理や生育の話、良い花の話題で時間が過ぎる。
 これまで完全に夏休み状態だったが、昨日今日と秋のシーズンに向けて出動を始めた感じだ。
 蘭鉢展の看板作りを始めなくてはと思いながら夕方になってしまったが、そうそう先送りも出来ないので、とにかく手をつける。


2005年8月20日(土)
 横浜のYさんがかんかん照りの中を来てくれる。「蘭鉢展まで待っていると無くなってしまうかと思って」だそうだ。小柴さんの新しいえびね鉢と、在庫の杭州寒蘭鉢を予約していく。
 作棚を見回っていたら、浙江省秋蘭に花芽があるのを見つけた。すでに10センチ以上に伸びている。1番手前にあるのに、これまで気が付かなかったのを、取り出して店内に飾る。もしや他にもと更に見てみると、「燦月」も株元に2本顔を出しているし、「孤峰」もそれらしきものが見える。一気に秋が近づいてきた感じだ。
 HPを更新していてカウンターを見たら、18万のちょっと手前。今日中にいくのは間違いない。たまには挑戦してみようかと、頃合を見計らってクリックしたら、ピッタリだった。キリ番を取るのは初めての経験だ。2001年12月7日から数え始めたから丸4年までは3ヶ月以上ある。こんなに見ていただいてと感謝の気持ちで一杯だ。
 3時過ぎに多摩蘭友会の草地さんが見える。久し振りにゆっくりしてくれて、蘭の話を色々と聞けた。いつも歯科医院の中に蘭を飾っていて、週に1度以上新しい鉢と交換しているのに、さすがにここで花が品切れになったといって、リュウキュウエビネの3本花が咲いているのをお買い上げ。こちらも丁度ヒマだったので、たっぷりおしゃべりができた。


2005年8月19日(金)
 このところ朝晩は少し凌ぎやすくなってきたかと思っていたが、今日は又猛暑がぶりかえした感じだ。夏咲きえびねはクーラーの中で咲かせるのが一番というのを理由に、エアコンをつける。今日は水をやるところが少しなので、展示会の案内状を印刷しながら、涼しい店内で過ごす。
 9月から始める中国蘭書の勉強会を「お知らせ!」にアップ。まずはやってみて、それから考えるのがいつものパターンだ。今回もどういうことになるか、皆さんの反応を見ながら、少しづつ良くなっていけばいいと思う。何でも続けることが大事だ。


2005年8月18日(木)
 夏咲きエビネが目当てのお客様が見える。これは蒸れるとカクチョランさび病になりやすいので、夏休み前は店内に飾っていなかった。あわてて作場から、花のあがったのを出してくる。棚下にあったものなど、花茎が長く伸びて、上がつかえて咲いているのもある。作場を移動したり、処分したものもあるので、花付きは多くないが、花のないシーズンなので、少しにぎやかになった。最近夏咲きえびねを作っているところをあまり聞かないといって、桃花のリュウキュウエビネを選んでいった。
 楊さんに電話して、中国蘭書の勉強会の打ち合わせをする。どれ位参加してくれるかわからないが、とりあえず9月から始めることにする。HPには明日アップする予定。
 蘭鉢展の案内状と看板の準備を始めた。明日は印刷にかかれるだろう。
 昨日仕事帰りに寄った川崎のKさんが、春蘭、寒蘭とも花芽が見え始めたと言っていたので、作場をていねいに見てみたが、まだ確認できない。これから9月までは、見回りが楽しみだ。


2005年8月17日(水)
 久し振りに店に出た。夏休みといっても、結局どこにも出かけなかったが、拓也さんが水をやってくれたので、全くのぞきに来ることはなかった。
 宮城県沖で又大きな地震があって、東京は震度4だったが、ざっと見回ったところ、鉢が倒れた形跡はない。新しく作った作棚は一応合格のようだ。大きな地震を予感していたわけではないが、結果としては滑り込みセーフということになった。暑い中がんばった甲斐があったというものだ。
 ぶな窯の五百澤さんが宮城県なので、早速地震見舞いの電話をする。幸い大したことはなく、被害はゼロだったそうだ。ついでに9月の蘭鉢展に出してもらう相談もする。
 雑草が留守中に伸びてしまったのが気になって、草取りをする。少し日が傾いた頃、Wさんが今日まで夏休みだといって遊びに来てくれた。16年の杭州寒蘭根巻きの束を物色していたが、立派な新芽がきているのを、先が白く抜けているといって選んでいた。
 夏休み直前に入った小柴さんの鉢に、メールで注文があったので荷造りをする。仕事帰りに寄ったKさんが、丁度使い頃のを買って帰る。まだほとんどの人が見ていないのに、蘭鉢展まで残っているだろうか。
 明日からは案内状と看板にとりかからなくては。


2005年8月7日(日)
 明日から休みに入るので、今日中にやりかけの蘭小屋を作ってしまわなくてはならない。最高気温35℃というかんかん照りの中、朝から汗を流す。屋根をかけて、寒冷紗を張ってと作業が進むが、素人集団なので、一度取り付けたものをやり直す手間が結構かかる。やりながら考えていくので、手馴れた人の倍は時間がかかっているかもしれない。それでも夕方までには、室内に一時避難させておいた蘭をならべることができた。出来上がってみると、これはすばらしいものが出来たではないかと、自画自賛したくなるような蘭小屋になった。これでしばらく様子を見て、修正するところをチェックするつもりだ。
 明日から16日まで、しばらく更新を休みます。


2005年8月6日(土)
 出版社のSさんが、暑い暑い!と言いながら、小柴さんの新作鉢を見に来てくれる。やはりいいなと思っていた2鉢を選んだ。これで蘭鉢は残り9鉢。今回はえびね鉢も7鉢焼いてきたが、その中の1鉢を、植えるものが決まったら、と保留にしていた。
 この間の地震では蘭の被害は無かったが、自分が電車に1時間閉じ込められたそうだ。鉢が倒れるより、そちらの方がずっと大変だったろう。
 来週から夏休みなので、明日は覚悟を決めて蘭棚を完成させるつもり。


2005年8月5日(金)
 とにかく暑い!昨日水をやったところも、表面はすっかり乾いている。日が落ちてから水遣りを始めるので、予定のところを全部やろうとすると時間切れ。ここは明日というところが出てきてしまう。今後一週間は、この猛暑が続きそうだ。
 昨日Fさんの話で、もう蘭に興味がなくなったので、残っているものを片付けたいということだった。Eさんが一緒に行って見てきたが、すでにいいものは業者が引き取ったあとなので、雑多なものばかり。植替えもしていないし、水もあまりやってないので、かわいそうな状態だった。片付けに持ってきたものが少しあったので、暑い最中だが、やむを得ず植え替えることになった。貴重品ではないので気が楽だが、お昼から夕方までかかってしまった。


2005年8月4日(木)
 12時開店と同時に成田のTさんが、小柴さんの焼きあがった鉢を持って現れる。中国から一時帰国のつまったスケジュールの中で、空いているのは今日しかないからと、すごい暑さの中を運んでくれた。春蘭用の鉢をお願いしてあったのだが、小さいのはわずかで、やはり杭州寒蘭用が多かった。
 小柴さんの鉢を待っている中野のEさんに電話をすると、野菜を持ってとんできた。目当てのものを積み込んでいるところに、世田谷のFさんが何年ぶりかに寄ってくれる。知り合いの家を訪問した帰りだそうだが、84才とは思えぬほど元気でうれしかった。
 いつものSさんが仕事帰りに寄ってくれて、Eさんと話ははずみ、久し振りに遅くなった。


2005年8月3日(水)
 休み中に蘭小屋の屋根にする波板を買ったので、車で出勤した。山野草を少し仕入れたのも、一緒に持ってきた。午前中にいつものKさんが、外回りの仕事の合間に寄る。話をしながら石付けの植え込みをしていて、ふと8月は開店時間を12時からにしたのだったと気が付いた。もう8月に入っていたのを忘れて、うっかりいつもの時間に来てしまった。うーん・・、暑さのせいと思いたい・・。明日からは12時開店ということを、しっかり頭に叩き込む。
 Kさんの家は茨城だが、先日の地震は東京の方が震度が大きかったとかで、何事もなかったらしい。ここの棚が一番被害が大きかったのではもの笑いだ。しっかりしたものを作らなくては。
 いよいよ暑さも本番のようで、吹いてくる風が熱風だ。


2005年7月31日(日)
 この間の地震で鉢が倒れた蘭小屋を、何か対策をしなくてはとつぶさに観察する。置いてあった鉢を移動し、下の松村鉢も撤去してみると、木の柱の根元が腐っている。小屋全体がもろくなっているのだから、揺れも激しいわけだ。
 今日出てきているのは次男の浩司さん。なぜか彼の担当の日に、真っ黒になるような仕事をするめぐり合わせだ。実態がどうなっているか見て、補強すると同時に、鉢数も余計に置けるようにしたいというもくろみで始めたのだが、これでは作り変えた方が早いということになった。いつかはしなくてはと思っていたが、そこにあるものをどかすだけでも大変なのだから、思い立った時にやってしまうことにする。
 これまでの棚は、立派な電動工具を持っている萩原さんが作ってくれたが、自分たちでしようとすると、簡単な市販のアングルでするしかない。早速大工センターで材料一式を買ってきてもらう。
 まず二人で、これまでの木造小屋を撤去する。ぐらぐらしている位だから、簡単に壊れるかと思ったら、手作業で壊すのは中々大変だった。頭の上にものすごい埃が落ちてきて、手も顔も真っ黒。大分てこずった末にようやく分解できた。
 次にブロックを並べて足場を作り、アングルを組み立てようとしたら、ちょうどそこにお客様のWさんが遊びにきた。見かねて「手伝おうか」という天の声をありがたく受けて、組み立てを手伝ってもらう。1人増えるとずっと仕事が速い。屋根になる波板の寸法が足りず、完成までには至らなかったが、おかげで大体の形が出来上がった。後は次の週末ということにして、今日のところは片付けたが、電車で帰るのが恥ずかしいくらいの汚れようだ。


2005年7月30日(土)
 どんよりとはしているが、風がなく蒸し暑い。それでも去年、真夏日連続記録や、39.5℃の最高気温記録を出したことを考えると、今年はまだ本格的な夏の暑さではないようだ。このままいくとは考えられないから、8月に入ってからきつくなるのかもしれない。
 蘭の方も、去年の日照りで葉を傷めてしまった株がたくさん出たが、ぽろぽろと葉が落ちるのが一段落したあと、今年の新芽がきれいにあがってきている。いい加減な場所にあった赤芽素心などは、春先ひどい状態だったが、ごそごそと出た新芽が伸びてきて、一気に勢いを回復してきた。
 夏咲きえびねの方は、作場を作り変えたときにかなり処分したせいもあるが、今年は花あがりが悪くて、あまり期待できそうもない。
 夕方から雷雨の予報が出ているが、今晩の隅田川の花火は大丈夫だろうか。


2005年7月29日(金)
 今年も杭州寒蘭花未確認株を入れる手配をする。いい花が出ることを祈りながら。
 夏の日中は休業状態だ。そんな時も管理だけは欠かせないので、8月の夏休み以外は12時から店を開けることにする。
 この暑い時期には涼しげな石付けの緑が魅力的なので、来年には間に合うように少し研究してみよう。


2005年7月28日(木)
 真夏の青空が広がり、気温もどんどん上昇するが、風があってからっとしている。外の鉢は砂が真っ白だ。日中は何もできないので、日が傾くのを待って全部の蘭とえびねに水をやる。


2005年7月27日(水)
 23、24の土日で北八ヶ岳の横岳へ。ピラタスロープウェイから坪庭、北横岳山頂、亀甲池、双子池まで行って一泊。翌日雨池峠へ回って帰ってきた。天候もうす曇の合間に霧、薄日、小雨と変化があったが、コースも変化に富んでいて楽しい山歩きだった。ゴゼンタチバナ、イチヤクソウ、バイケイソウ、ハクサンシャクナゲなどの花々や、屋久島を思い出させるような苔むした深い森、急に現れる池などを満喫。途中亀甲池で休憩中、岩に座っていたら地震の揺れを感じた。その時はまさか東京で大きく揺れていたとは思わなかった。
 心配した通り、店では4箇所の棚で鉢が倒れた。その日は店主がいたのですぐに植え替えたそうだ。そして昨日の台風。こちらは予報で大騒ぎしていたわりには、大したことにはならなかった。
 遊んでいる間に色々なことがあって、今日はひっくり返ってこぼれた砂の後始末をすることになった。台風一過の35℃を越す暑さ。山のさわやかな空気とはうってかわって、温室にいるとサウナのようだ。


2005年7月22日(金)
 作場を見回った後は、パソコンの前で過ごす。
 夕方造園のTさんが仕事帰りに寄ってくれて、花芽のあがった16年杭州のうち、もうすぐ咲きそうな1株を、色が中々いいと買っていく。
 水遣りを早目に済ませ、明日の山行きに備えて少し早目に店を閉める。高山植物に出会うのが楽しみだ。
 というわけで、明日(土)明後日(日)は臨時休業させていただきます。


2005年7月21日(木)
 朝来ると、夏咲きえびねの「南の星」が開いていた。フウランも一斉に花が咲いている。
 気温は高いがからっとしていてしのぎやすい。風も通って気持ちがいいが、その分乾きも激しい。カラカラだったので、シダ類など鉢物に水をやったが、たちまち乾いてしまう。蘭も外にあるものは土曜日まで待てそうもないので、ウチョウラン、えびね、作棚の蘭など結局すべてに水をやることになった。温室の中はシリンジで逃げておいて、床にたっぷり水を流し、明日まで待ってもらう。
 梅雨が明けてこれからは水遣りが大変だ。えびねはほとんど毎日になるし、花が終わったウチョウランも夏の管理が大切だ。風通しの良いところで、せっせと水を遣るというのが、良くできる条件なのだろう。


2005年7月18日(月)
 東京もいよいよ梅雨明けだそうだ。裏のえびね兼資材置き場の壁を、風通しを考えて一部金網にしようと相談したら、店主の拓也さんが暑い中奮闘。置いてあるものをどかして壁を撤去し、金網を買いに走って取り付けてくれた。いい風が通って、作場としてもうまくできそうな感じになる。風通しが大事とわかっていても、諸般の事情でそう簡単にはいかないものだが、できることがあるなら、やってみた方がいい。
 
 楊さんが奥様と高校生の息子さんと一緒に来る。色々な相談があったのだが、一つおもしろい提案をしてくれた。
 ここでも中国の蘭の本を売っているが、記事が中国語だからほとんど写真を見るだけで終わってしまう。熱心な人は翻訳しているようだが、中々時間がかかる。それで、月に1回、日曜日の午後にでも、楊さんが来て勉強会をしたらどうかということだった。中国語を教えるのではなく、蘭の本を楊さんが翻訳してくれるというもの。文章にするのは大変だが、その場で読むのだったら、ボランティアで来てくれるという。蘭の専門用語はお客様が詳しいから、お互いに勉強するということだが、おまけとして中国の蘭事情も聞けるから、これは喜ぶ人がいるに違いない。まずは希望者がどれくらいいるか聞いてみようということになった。

 とりあえず9月から、毎月第1日曜日の午後2時から4時、当店で、参加費無料、ということで、参加希望者はメールください。日時の要望があったらそれも。希望者がいないと楊さんにわざわざ来てもらうわけにはいかないので、大体の人数を把握したいと思います。必ず毎回参加ということではありませんが。まとまったら、「お知らせ」にアップします。


2005年7月17日(日)
 朝鈴木さんの友人の橋本さんご夫妻が、お線香をあげにきてくれる。お盆様は自分のところでも忙しいから、「もう過ぎてしまったけれど」というわけだった。以前はこの七友会のメンバーが、何かというと店にも顔を出してくれたのだが。久し振りに近況を聞いて、鈴木さんが、会の中心的な役割をしていたのだということが、あらためてわかった。

 三連休の中日なので、外の246もがらがら。お客様がさっぱりなのは当然だろう。風通しの良い室内でも32℃ある。昨日水は全部やってあるので、夕方水苔や植木にやるだけだ。
 お客様も真夏は動かないし、昼間はどうせ何もできないから、8月は大幅に営業時間を変更するか、休みを増やすか、明日相談してみよう。例年そうだったが、夏休みモードで管理中心になるかもしれない

 明日18日(月曜日)は営業します。代わりに20日(水曜日)は休みます。


2005年7月16日(土)
 きょうも32℃の真夏日。棚の掃除をしただけで汗になる。目一杯窓を開けて風を通していたが、午後になってついにエアコンを入れてしまった。
 ウチョウラン展で並べていた八起窯のウチョウラン鉢を、梱包して送り返す。焼き締鉢が1400円、釉薬のかかった鉢でも2200円、2400円という気軽な値段で、なかなか感じの良い鉢なのだが、やはり残ってしまった。中身のウチョウランが高い頃は、かなり高級鉢でも使ったのに、安くなるとプラ鉢で平気になってしまうのは残念だ。人工交配で大量生産が可能になったために、値段は信じられないほど値下がりしたが、ウチョウランは誰が見てもかわいいし、場所をとらず、テーブルの上に置いても違和感がないので、中身の値段に関わりなく、程々の鉢に入れてやりたいものだ。株立ちをちょっと渋い鉢で部屋に飾ったら最高なのだが。

 えびねの屋根に覆いかぶさるように竹が伸びてしまった。古い波板が汚れて、ただでさえ暗すぎるから、高枝切りばさみで落としてもらう。うっかりするとダイオネットの市松の間から葉を伸ばしている。竹の子はあちこちから出てくるし、いつも追いかけっこだ。


2005年7月15日(金)
 西日本では梅雨が明けたようだが、東京も朝から暑い。日中は何もできないので、一渡り見回ったあとはパソコンの前。
 午後、鈴木さんの中学時代の友人で、管理を手伝ってくれていた小林さんが、四十九日以来初めて顔を見せる。自身病気を抱えているので、出かけるのも容易ではないのだが、律儀にお線香をあげに、暑い中出かけてくれた。今日はどうしても店に寄りたかったそうで、感慨深そうにあちこち変わったところを見ている。以前は鈴木さんの留守中に、水遣りに来てくれていたが、元気なら色々助けて欲しいところだ。
 大親友だったから、一番こたえているに違いない。鈴木さんの分も是非長生きして欲しい。

 昨日帰り際に見回ったら、えびねが1鉢軟腐にやられていた。あけてみるとすでに手遅れ状態。軟腐は勝負が早いから、発見が遅れると取り返しがつかない。扇風機が2台回っているところなのに、油断はできない。見回り、見回り・・・。


2005年7月14日(木)
 いつもより少し丁寧に掃除をして、しばらくしまってあった写真を飾り、お茶を供える。迎え火を焚くわけではないが、新盆で帰ったら、必ず店に顔を出してくれる筈だから。旅行や入院などで留守をした後は、真っ先に作場を覗いていたものだ。さて、今の様子を見て、何と言われるだろうか。

 ウチョウランを10鉢程残して、皆作場に戻す。花が終わったイワタバコも、株分けして外の棚下へ。代わりにこれから花が咲く斑入りイワタバコを飾る。
 これまで柄物はほとんど扱わなかったが、それでも何鉢かの古い品種が温室に残っている。そのわずかばかりの柄物春蘭を出してきて並べてみる。皆新芽がきれいだから、こういう端境期にはやはりいいものだ。あとは欅窯の鉢を間に置いて、夏バージョンのさっぱりとしたディスプレーが出来上がった。 

 店の前の道路で、メジャーを出して計っている人がいる。この前の事故を調査している保険会社の人らしい。声をかけられて見たことを説明していたら、丁度目の前で、走ってきた自転車が車とぶつかった。保険調査の人は、書類だけでは状況が理解できなかったそうだが、これを見て妙に納得していた。反射神経の良さそうな自転車青年は、何事もなかったらしく、そのまま行ってしまった。


2005年7月13日(水)
 少し肌寒いくらいでしのぎやすい。午前中に近くのSさんと目黒のFさんが顔を合わせて、しばらくおしゃべり。
 古いお付き合いの世田谷のHさんが、鈴木さんが亡くなったときに何もできなかったからと、新盆にお茶を持って来てくださる。「今は旅の途中だから、お帰りになったらお茶を入れてあげて」と言われてちょっとウルウルしてしまう。

 棚を見ていたら、いつものKさんが例のヤフオクで買った「欣頂荷蝶?」が枯れている。買ったもののいわくつきだからいらないと、ここの棚に置きっぱなしだった。大分前に全部の葉が茶色になって落ちてしまい、処分しようとしたが、新芽がちょこっと出ていたので又棚に戻したものだった。日曜日までは緑の芽だったが、今朝見たらすっかり茶色になっている。悪い場所に置いたわけではないのに、親が連れていってしまったのか。
 この間斑入りシランを買ったHさんが、友達が欲しがっているからと、もう一鉢を買っていく。前に下町のHさんにいただいたのを分けたものだ。又大事に殖やさなくては。
 先日笠間鉢を出してくれた近くのTさんが見える。9月のがらくた市には、50年くらい前に買った磁器の中国鉢を出すそうだ。蘭鉢展までは開店休業のつもりでいるが、生水苔を買いにOさんが見えるなど、ちょこちょこと人の出入りがあるのが意外なくらいだ。


2005年7月10日(日)
 昨夜私が住んでいる神奈川では、大雨洪水注意報が出て、バケツをひっくり返したような土砂降りになった。店の天窓を開けたまま帰ったので、吹き込んでいないだろうか、閉めてくれただろうかと思いながら出て来たが、幸い無事だった。以前に開け放してあった窓から吹き込んで、障子がしみだらけになったことがあったっけ。
 一転朝から好天気で、気温も高い。水は充分過ぎるほどしみこんでいるので、水苔などは元気元気!
 お客様の出足が悪く、草取りなどした後は、蘭関係のサイトを見て時間をつぶす。夕方少し涼しくなってから、ようやく駒場のWさんや、Hさんご夫妻が見える。Wさんは、新芽がかなり伸びた13年の杭州寒蘭に、早くも手を出していた。


2005年7月9日(土)
 朝から店主は鉢の梱包。
 発送用の段ボール箱が並んだところに、笠間鉢の注文に出遅れて残念がっていた横浜のYさんがやって来た。先日電話で、九華を植えたいからもう残ってないか聞いて欲しいと言われ、ちょっとした傷があったために外してあった最後の1つを持ってきてもらっていた。ついでに棚下などに置いてあった使用済みの大鉢を見て、あれもこれもと、結局送る段ボールが一つ増えることになった。 自家用に植えて楽しむだけだから、培養に差し支えない程度の傷や汚れは気にならない。新しい鉢より面白いものがあるからと、いつもあちこち物色しては、忘れていたような鉢を探し出すのがお得意だ。

 えびねのHさん、いつものKさんがくる。
 Kさんが春に黄花の「緑雲」を押さえたが、分けた時あたりが見つからず、芽が出るまで保留にしていた。いつも気にして見ていたが、まだ一向に見えてこない。「緑雲」は新芽の出が遅いから、まだこれからでしょうと言っていたのだが、今日たまりかねて上砂を開けてみた。するとかなり下の方で真っ白いあたりが動いていたので、即決定。黄花が固定しているのかどうか、もう一年見たいところだが、とりあえず手に入れておくのだそうだ。

2005年7月8日(金)
 笠間鉢の発送準備をしなくてはいけないのだが、どうも不器用で荷造りが下手。家で新聞を束ねるのもうまくいかない。ついつい頼ってやってもらうので、一向に上達しない。土曜日に出てくれる店主の拓也さんが上手なので、今回もおまかせすることになる。
 この間版画家のKさんが、「工房では一応、僕が一番えらいことになっているんだけど、荷造りが一番うまいので、いつも発送は僕がやっているの。」と笑っていたが、ここと同じだと思ったものだった。

 最後に残っていたアワチドリ系の斑紋花を、かわいいといって、通りがかりの女性が買っていく。当店で扱う蘭の中で、女性のお客様が気軽に買っていかれるのは、ウチョウランだけだ。えびねや春蘭、欅窯の蘭鉢などでも、たまには女性が買われるが、やはり圧倒的に男性のものだ。えびねはその中でもやや女性客が多いだろうか。山野草となるともっと増えるのだろうが、蘭は安くなったとはいえ、一般的な花ものと比べて値段が高いから、どうしてもそういうことになる。
 いつものKさん、ウチョウランのHさんが寄ってくれて、ウチョウラン鉢などが少し出る。


2005年7月7日(木)
 午前中棚の整理をしていたら、道路で大きな音。案の定交通事故だ。若い男性の自転車と、旧道から246に合流しようとするトラックが接触したらしい。間もなく救急車とパトカーがやってくる。幸い大きな怪我はないようだが、救急車が行った後、しばらくは現場検証が続く。
 3時過ぎ、今日2度目の接触事故。中年男性の自転車と、中年女性の車だ。転倒はしたが、こちらは怪我はなさそうでそのまま終わりになった。
 自転車も本来一時停止しなければいけないのだが、ほとんどはスピードを落とさず突入してくる。合流する車は、246の車の流れに気をとられているから、この場所での接触事故が絶えない。人の振り見て我が振り直せだ。気をつけよう。
 外は騒がしいが、店内は静かなものだ。花芽のついた杭州16年3株のうちの1株は、濃い緑のつぼみが2つ、完全に分かれてきている。ウチョウランが終わって、しばらくは新芽と杭州寒蘭が咲くのだけが楽しみだ。
 今日は七夕。日中は一時晴れて良い具合かと思ったが、夕方から怪しくなって、とうとう落ちてきた。果たして織姫と彦星は会えるかな?


2005年7月6日(水)
 休み明けの朝、メールをチェックした段階で、今日アップする予定の笠間鉢が完売してしまった。どちらも前回買われた方なので、写真を見るまでもないということなのか。それでも一応「お知らせ」をアップロードして、確認してもらう。
 電話で杭州寒蘭の問い合わせがあって温室を見ていたら、別のところに置いてあった「峨眉山」にも花が来ていた。こちらの方がずっと伸びているのに、最前列にあって気が付かない。一体いつも何を見ているのかと思う。2鉢とも夏に咲かせても仕方ないので、こちらの方は写真を撮ったあと、切ってしまった。秋にもう一度花芽がきてくれるといいが。
 いつものSさんやKさんが仕事の合間に寄ってくれて、中国春蘭の話になる。一花と九華は古い本に名前が載っているものだから、花の良さは二の次で、数の少ない品種を揃えようと皆一生懸命だ。花未確認株の中から良い花を探そうとする分野と対照的で、どちらも燃える要素があるのに違いない。


2005年7月3日(日)
 どんよりとした梅雨空だが、気温が低く過ごしやすい。写真を撮るにはちょうどいいので、笠間鉢の撮影をする。
 それにしても静か過ぎる。都議選投票のついでに覗いていった人たちがいたくらいで、しーんとしている。HPの手入れをしながら、ほとんどパソコンの前で過ごしてしまった。これからしばらくはこんな日が続くだろう。
 杭州寒蘭から始まって、春蘭、えびね、ウチョウランと展示会が続き、その準備と後片付けに追われながら、作棚を片付けたり、新設したり、不用品を処分したり、植替えたりと走りっぱなしだったので、少し落ち着いた時間がやってきた感じだ。ゆっくりと新芽を見回ったり、勉強したりも大事だが、しばらく遊びにも行ってないから、その計画もたてたい。とりあえず、7月23、24日の土日に、八ヶ岳周辺の山歩きに誘われているので、休みをもらって行ってくるつもり。色々な山の花にめぐり合えるのが楽しみだ。足を鍛えなくっちゃ。
 ようやく閉店間際に版画家のKさん夫妻が現れて、水曜日にアップする予定の笠間鉢を買っていった。


2005年7月2日(土)
 何年も前に輸入した杭州寒蘭の花なし株を、寄せ植えにして自宅で栽培していたのがあるので、持ってきてこちらで作ることにする。中には全く枯れてしまったり、3株だったのが1株になったり、ほとんど小さくなっているが、枯れ葉を整理して、棚下に収めた。秋に又寄せ植えにしなおせば、スペースも節約できるので、何とか作りたいと思う。
 去年輸入の根巻きも、もう少し楽な場所に置いてやりたいが、万年場所不足。広いスペースでゆったりと作っている人がうらやましいが、都会の真ん中では無理な相談だ。これも秋の植替え候補。
 今日も別の棚に置いてあったえびねの「白鷺の舞」が、軟腐にやられているのが見つかった。これも後までは進んでなかったので、腐ったイモを切り離す。たくさんの鉢が並んでいるのに、ぽつんと一つだけに出るのはどういうわけだろう。

 この前笠間鉢を持ってきてくれたTさんが、持ちきれなかった分を奥様と2人がかりで下げてきた。前回と同じような大きさの鉢が8鉢と、今度は春蘭用の4寸が3鉢ある。又写真を撮ってHPに載せようと思う。
 富貴蘭の「金広錦」に花が咲いていたので、店内に飾ってみる。取り寄せた宮崎のフウランも、花芽が出てきた。
 ウチョウランを少しづつしまっているが、作りこんだ大株は花を切るのが惜しいほど、まだ見事だ。


2005年7月1日(金)
 楊さんが来て残った四季蘭を下げていったので、空いたところに、花芽のついた16年輸入株3鉢を並べてみた。水苔で巻いたままなのに、花芽の他に新芽もちゃんと出ている。
 近くのSさんが忙中閑の待ち時間をつぶしに来て、出芽を丹念に見ていた。「紫秀蘭にも花芽が来ているよ」と言われて温室に行ってみる。花芽のついた「峨眉山」の隣で、「飛奴」の花芽が10pを超えていたのだから、相当なうっかり者だ。奥の方の見にくい場所は、かなり伸びてこないと気が付かないから、まだ他にあるのかもしれない。


2005年6月30日(木)
 朝の雨があがって、昼には陽が射してきた。欅窯の三橋さんから、「The Neighbor(ザ・ネイバー)」8月号が送られてくる。表紙に欅窯の富貴蘭鉢の写真が使われており、記事として三橋さんの色々な技法の江戸和鉢が紹介されている。こうしてたくさんの鉢が並んでいるのを見ると、あらためて工芸品としての質の高さを感じさせる。

 中野のEさん親子が、採れたてのきゅうりを持ってきてくれる。続いていつものKさん。何度も顔を合わせている仲なので、杭州寒蘭、えびね、奥地の蘭、蘭鉢と話が続く。新芽が出たの出ないの、すっぽ抜けがあったの、去年大当たりの花が咲いたのと、こういう話をしている時が一番楽しい。
 帰った後新芽の具合を見ていたら、同じところに根巻きにして置いてあった16年の杭州4株のうち、3株に花芽がきていた。1本は前に「きょうのショット!」にも出したが、それはもう20センチ以上になっている。あとの2本もいつの間にか10センチ、5センチと伸びていた。
 他にもないかとあちこち作場を見ていたら、外の春蘭の鉢に蟻がたくさん動き回っているのに気がついた。これは見えないところにカイガラムシがいるのかもしれないと、全部の棚にカルホスを散布する。
 えびねの方にも散布していたら、コオズの「残照」の新芽が軟腐にやられているのが見つかった。あわてて鉢を開けて、腐ったイモを切り離す。本葉は無事だったので、殺菌剤で消毒して植えたが、この時期頻繁に見回らないといけないというのがよくわかった。


2005年6月29日(水)
 新潟では水害が出たということで、お見舞い申し上げます。
 東京は反対に雨が少なく、昨日は36℃を超えて、ボーっとするような暑さだった。今日は気温はずっと低くなって凌ぎ易いが、昼間でもどんよりと暗いまま。
 ウチョウランは終わりに近いが、サツマチドリはまだまだ元気だ。つぼみも残っているから、もうしばらく楽しめる。
 不幸のあった知り合いに、慰めのプレゼントをしたいと女性客が見える。ありきたりの花束ではなく、趣のあるものをと、天然もののサツマチドリ「朧月」を選んだ。やさしく清楚な感じの株立ちになっていて、写真の横に置いてもらうのにぴったりだった。
 この間も新築祝いを探しに見えた人がいたが、胡蝶蘭ではなく、さりげなく飾ってもらえるものをということだった。
 こんな風に、プレゼントにも派手、豪華路線とは逆に、主張し過ぎない、さりげない趣を求める声を聞くようになった。贈られる側の趣味がそうだということだが、価格もずいぶんと安くなったことだし、ちょっと渋めの鉢に入れて贈れるような環境にはなってきた。ただし、胡蝶蘭のようにいつでも花が間に合うわけではないので、タイミングが難しいが。


2005年6月26日(日)
 今日もうだるような暑さ。室内でも33℃近い。毎年梅雨のさなかにものすごい暑さが来るものだ。ウチョウラン展が終わろうとするこの時期、亡くなった鈴木さんが10日位の休みをとって、旅行に出かけたことが何回かあった。前後は梅雨空なのに、留守中だけすごい真夏日になってあわてたのを思い出す。
 昨日の賑わいがうそのように静かなものだ。終わったウチョウランを切って、ぼつぼつと作場に戻すことにしよう。


2005年6月25日(土)
 朝入っていたメールで、笠間鉢は完売した。この間二人がかりで下げてきた分量なので、持ちきれなかった部分はもう一度持ってきてもらうことにしよう。そのうちHPでお知らせするつもり。
 真夏の暑さで、今年初めてクーラーを入れる。
 横浜のYさんが、昨日ショットに出した「魚池紅」を目当てに来てくれた。鉢好きのYさんは、昔のおもしろい鉢を見つけ出し、四季蘭と一緒に買っていく。
 そこへ毎日更新のブログで有名な浜松のTさんが、出版社のSさんと一緒に来てくれる。Tさんは杭州寒蘭を大量に作っているので、折を見て一度お邪魔させてもらうことに話がまとまる。いつものKさんも来て話が弾んでいるところへ、版画家のKさんが予約してあった笠間鉢をとりに現れた。もう皆蘭マニアばかり。Kさんの豊富な情報に聞き入ってしまう。
 長い時間蘭の話題で盛り上がった最後に、こちらも中国春蘭専門の近くのSさんが来たものだから、店内は益々ヒートアップ。閉店時間を過ぎてもおしゃべりが続く。
 「いつも仕事帰りに通ると閉まっている」と言われる造園のTさんが、珍しく開いているのを見て、寄っていってくれる。
 こうして色々な人がここで顔を合わせ、情報の交差点として機能することが、この店の役割なのだと思える一日だった。


2005年6月24日(金)
 昨日HPにアップした笠間鉢、朝パソコンをつけたら注文メールが3通入っていた。メールは着信時間がはっきりしているので、先着順に売約にしていけばいいから気が楽だ。複数の注文もあるが、幸いかち合うことがなかったのでほっとする。それにしても、反応が早いのには驚かされる。インターネット時代のこのスピード感は、少し前には考えられなかったことだろう。又発送に追われることになりそうだ。
 四季蘭の「魚池紅」が咲いてきた。新葉は曙斑なので、葉だけでもきれいだが、咲いてみたら透明感のある淡い桃花だった。香りもいいし、5条あって1万5千円なら、持っていてもいい気がするが。
 ウチョウラン展は今度の日曜日で終わる。花が終わったものは片付けなくてはならないが、まだそのまま。何の展示会でも、終わったあと作場に品物を戻すのが大変だ。どうやって入っていたのかと思うほど、鉢数が増えている。分けたものが多いのだから当然だが、作棚を作ってもすぐに満杯になってしまう。こうして安いものはいい加減なところに置くから、真夏の暑さや、冬の寒波でやられて、一定量が保たれていくのかな。


2005年6月23日(木)
 入り口横の植木が、道路に枝を張り出してきた。店の前は246号に旧道が合流するところなので、事故多発地帯だ。見通しが悪いと一層事故につながりかねないので、思い切って剪定をする。枝をすかすと風通しがよくなり、木も喜んでいるように見える。
 生の水苔が、このところの雨をもらって、ぐんぐん伸びている。送られてきた時よりずっと青々として、発泡スチロールの箱から盛り上がっている。
 雑草も雨が降るたびにぞろっと出てくる。こちらは歓迎できないが、春蘭も杭州寒蘭も芽を伸ばし、あらゆるものが勢いよく成長する時期なのだと実感する。
 笠間鉢を「お知らせ」にアップしようと、写真を撮った。微妙な色の違いがうまく出るだろうか。
 昨日港北のHさんのことを書いたら、今日は駒場のWさんが仕事帰りに寄って、ルーペで新芽を観察する。こちらもやっぱり「わからん!」。この段階でみんなわかってしまったら困るけど。


2005年6月22日(水)
 激しい雨でスタートしたが、午後にはどうやら上がった。でも一日中どんよりと暗いままで、気分が盛り上がらない。お客様もばったりで、港北のHさんが、杭州寒蘭の新芽を観察しに現れたくらいだ。Hさんは花未確認株の中から、濃い紅サラサなどの良花を見つけるのを目標にしているだけあって、研究に余念がない。新芽や葉の様子からどうやって選び出すか、ルーペのSさんのノウハウを何とかして自分のものにしたいと、ルーペを持って温室に入っていたが、結論は「わからん!」だった。
 昨日の定休日に、多摩蘭友会のKさんが見えたそうだ。忙しい合間に寄っていただいたのに、閉まっていて気の毒なことだった。差し入れのお菓子、ご馳走様です。
 今日はのんびりなので、普段あまり見る暇がない蘭のサイトを見て一日過ごした。


2005年6月19日(日)
 竹が地に根を張ってしまって、気が付くと思いがけないところから出ている。春蘭の棚の奥の方にも顔を出していたので切ってもらう。
 ウチョウランはそろそろ花が終わったものが目立ってきた。仕入れて来て植え替えているものは、やはり花もちが悪く、今は作りこんだものが見頃だ。
 古くから蘭をやっていた世田谷のTさんが、まとめて買ってあった笠間鉢を処分したいといって持ってくる。大株を植えるのに丁度いいし、未使用なので、そのうち写真を撮ってHPに載せようと思う。
 版画家のKさんが、蘭寶ャ史名品賞析を買っていく。皆さん研究熱心なのには、本当に感心してしまう。私も当然そうあるべきなのだが、毎日の仕事に追われて中々本を見ていられないのが現実だ。反省!!


2005年6月18日(土)
 朝一番に千葉のTさんが見える。杭州寒蘭の花芽のことを書いたので、刺激されて見に来たのだとか。芽の出具合を見て、この秋の計画をたてるのだと言っていたが、早くも2鉢に手を挙げていた。
 昨日記念切手のことを取り上げて、えびねの切手は初めてかと書いたら、早速仙台のTさんからメールをいただいた。昔向ヶ丘遊園で第9回世界蘭会議が開かれたときに、ニオイエビネの記念切手が発行されたのだそうだ。2種類の図柄で、もう一つはフウランだったとか。こうして打てば響くように、情報が集まってくるのが、インターネットの良いところか。
 桜島の軽石を取り寄せたのが到着した。今度は自然のごつごつした形を選んでもらったので、そのうち石付けにも挑戦してみたい。
 出版社のSさんが、又欅窯の春蘭鉢を買っていく。これで本当に春蘭鉢がなくなってしまった。このところ杭州寒蘭をイメージして鉢を注文していたから、今度は心がけて春蘭用を作ってもらわなくては。
 夕方世田谷のYさんが、同窓会の帰りだといって寄ってくれる。風邪が治った後の久し振りの外出で、ゆっくりとおしゃべりを楽しんでいった。


2005年6月17日(金)
 雨は上がったがすっきりとは晴れない。いつもは日曜日に来るえびねのKさんが、人間ドックの帰りだといって寄ってくれた。えびねの切手が出たのを見つけて、マニアとしては思わず買ってしまったと言っていた。私も朝郵便局に行ったのに気づかなかったが、野次馬としてすぐに買いに走る。東京都の花シリーズで、エビネ、ハマユウ、ヤマブキ、サツキの8枚で1シートになっている。エビネの品種はわからないが、コオズのようだ。Kさんはかつて切手収集にもはまっていたそうで、えびねの切手を見たのは初めてじゃないかなということだった。
 午後から横浜のHさんが来る。人気花になった、例の初雪系ぼかし良紋花を予約してあったので持ち帰る。
 一人になって作場の古葉を整理していたら、16年に輸入した杭州寒蘭にも、花芽がきているのを見つけた。ミズゴケでダンボール巻きにしたままなのに、10センチくらいに伸びている。天候のどういうところが影響したのかわからないが、他にも花芽のついたのがあるかもしれない。


2005年6月16日(木)
 2日続きの雨模様で肌寒い。閑散としてお昼にいつものKさん、仕事帰りに川崎のKさんが寄ったくらい。
 メールでえびねの注文があるので、送る準備をする。もう新根がかなり伸びていて、慎重に取り扱わないと折ってしまいそうだ。梱包に気を使って、いつもより厚くミズゴケで巻いたが、あとは配達する人が丁寧に扱ってくれるだろうか。
 作業もできないので作場を覗いてみた。新芽が出ているか気になるが、早いものはずい分伸びているのに、まだ顔を見せないものもある。葉切れの2枚葉になって、生の水苔でダンボール巻きになっていた瀕死の「孔明山」に、いい新芽がきていた。こういうのを見つけると「ヤッター」という気になる。自分が何をしたわけでもないが・・・。
 一方「峨眉山」にはもう花芽がついてしまって、10cmほどに伸びている。新芽もきているのだからすごい。8月頃に咲くものは時々あるが、今この状態ではいつ頃咲くのだろうか。


2005年6月15日(水)
 朝から本降り、いよいよ梅雨らしくなってきた。このところ暑い日が続いていたので、休み明けの今朝は四季蘭がほとんど開いていた。
 作場で作りこんだウチョウランも咲いてきた。さすがにしっかりしていて、ビン出し初花とは咲き方が違う。
 メールで本の注文が3件ある。本は重さによって一つ一つ送料が違うし、組み合わせによっても変わるので、あらかじめ送料を特定しにくい。宅急便や郵パックのように、箱の大きさが基準だとわかりやすいのだが。
 余分に請求したくはないが、そうかといって足りないのも困る。できるだけ送料を安くしたいが、あまりに煩雑なのも・・・。規格品を大量に送るのではなく、その都度違うものを、様々な状態で送るのは、中々工夫がいるものだ。
 このインターネット時代、どうしても遠方からの注文で品物を送る場面が増えた。お互いのために一番いい方法は何か、目下研究中だ。


2005年6月12日(日)
 朝から夏の暑さの中、上野のグリーンクラブへ直行する。今日までウチョウラン展をやっているのを見るためだ。昔のブームの頃に比べたらずい分安くなってはいるが、高いものもそれなりにある。やはり柄物が値を張っているようだ。
 3階には八起窯の塚本さんも出店しているので、話をしてくる。必要なものを少し買って昼前に帰ったら、当店の方は昨日とは打って変わって静かなものだった。それでも、初雪系ぼかし良紋花の最後の1本が出る。株立ちになっていたのが、展示品を残して完売してしまった。白をベースにした斑紋花なので、誰が見ても素直にきれいだと思うのだろう。こういうものが飽きが来ないで、結局残るのかもしれない。
 メールでえびねの問い合わせがあるのに応えるため、写真を撮ったり、HPの書籍を追加したり、今日はパソコンの前にいる時間が長い。
 閉店直前にばたばたとアワチドリ、セッコク、フウラン、イワタバコなどが出る。今日は早く帰ろうっと!


2005年6月11日(土)
 雨が上がって、萩原さんはえびね棚作業の続き、昼過ぎには完成させる。早速避難させてあったえびねを並べ、どうやら全部収めることができた。夏の暑さになる前に区切りがついて一安心だ。
 四季蘭をアップして初めての土曜日なので、何人かが見に来てくれた。春蘭・寒蘭マニアには、えびね、ウチョウランをやらない人が結構いるので、春蘭以来の人が多い。麻布のMさん、いつものKさん、出版社のSさん、駒場のWさん、多摩蘭友会のUさんなどが集まってくる。Mさんは皆にアドヴァイスしてもらいながら、よさそうな株を選んでいた。Sさんは欅窯の春蘭鉢をお買い上げ。例年この季節には揃わない顔ぶれだった。
 ウチョウランが盛りとなった。安くなったとはいえ、これはこれできれいなので、2鉢、3鉢と選んでいく人が多い。毎年ウチョウランを見に来てくれる人たちが、今年も寄ってくれる。
 以前にヤエシノブと一緒に石付けにしたウチョウランが、殖えて見事になった。石に苔がついて良い感じになったのを、水盤に入れて飾ったら、新築祝いのプレゼントにしたいといってすぐに売れてしまった。雰囲気が出るまでには時間がかかるので、来年用に作っておかなくては。


2005年6月10日(金)
 いつも帰りがけにHPを更新するが、おかしいところがないか、帰宅してからチェックするのが日課だ。昨夜も見てみたら、いつのまにかアクセスが17万を超えていた。先日明石のHさんから電話があった時、「いつもHPを見ています。今度は17万ですね。きり番がとれたら送ります。」と言われたが、どうだったのだろう。その時はまだ大分先の話と思っていたのに、忘れているうちに過ぎてしまった。
 予報通り雨になった。えびね棚の製作は無理なので、萩原さんも来ない。鉢を片付けた位で、外の作業もできない。こんな時はお客さまもないだろうと思っていたら、珍しい人が続々だった。
 まず個人タクシーを卒業したKさんが数ヶ月ぶりに雨の中を来てくれた。昔高い頃のウチョウランを夢中でやっていたのに、全部枯らしてしまったとか。温室を覗いて「歌麿」のいい新芽が出ているのを買っていく。
 楊さんが、頼んでおいた「蘭寶ャ史名品賞析」の他に、月刊誌「蘭花」を持ってきてくれる。この雑誌の方も、最新の情報が入っていて中々面白い。丁度来合わせていた中国蘭マニアのSさんも、一生懸命見ていた。
 そこへ広岡達郎元監督が現れる。鈴木さんとは報知の野球記者だった頃からの仲で、近くに住んでいた頃は時々寄ってくれたけれど、今は遠くなってしまったのでお通夜以来だ。預かっていた寒蘭を引き取りに見えたのだが、すっかり話し込んでしまう。こちらはSさんと二人でプロ野球界の今昔の話がたくさん聞けて面白かった。
 閉店近くになって八起窯の塚本さんが来る。今日から上野のグリーンクラブでウチョウランと山野草展をやっているところに、鉢を出品しているので、その機会にお線香をあげたいということだった。ウチョウランの話を色々聞いているうちに又更新が遅くなって、どうせ暇だろうから、久し振りに早く帰ろうという目論見はすっかりはずれてしまった。


2005年6月9日(木)
 きのうは日朝戦のキックオフ後に車で帰ったが、道が空いていること。店から家まで、どこもスイスイだった。何キロで走ったかは内緒だが、最短時間で帰り着いたことは間違いない。途中寄った店の駐車場もガラガラだったから、皆テレビのサッカーに釘付けだったのだろう。
 朝店を開けた途端、良い香りがする。何がかおっているのだろうと見たら、隅にある四季蘭の未選別株が2鉢咲いていた。
 えびねの棚を新しく作るための材料を注文してあったのが朝届く。今日又萩原さんが腕を振るってくれるので、置いてあったえびねを移動して場所を作る。少し霧雨が混じるくらいの曇り空なので、その間いい加減な場所に置いても心配がない。
 萩原さんが駐車場で作業をしている間に、植え替え用の資材置き場を片付ける。ここは何年も手をつけていないところで、植替え時の忙しさに、ついつい乱雑になりがち。奥の方は何がどれくらいあるのか分からないほどに積み重なっていたから、とりあえず全部出して、空いた棚で立体的に使えるようにした。
 暗くなるまでに作業が終わったが、えびねの棚の方は、グラインダーの刃が使えなくなってしまって、中途で終了。明日に持ち越すことになった。


2005年6月8日(水)
 三重の川崎さんが黒澤さんと連れ立ってご来店。電話で予約してあった「蘭寶ャ史名品賞析」を買っていく。黒澤さんにも勧めて一冊、別の知り合いにも一冊買っていったので、追加で入荷した2冊はたちまち売り切れてしまった。「蘭寶ャ史」の古い写真だけではわかりにくいが、この本は最近の写真も載っているので参考になる。最近日本では蘭の本がほとんど出版されていないが、中国ではどんどん出ている。もう少し輸送費が安ければ、手に入れやすいのだが。
 世田谷のKさんが2年振り位に見えて、ウチョウランを5鉢程求める。やはり鈴木さんが亡くなったことを知らずに驚いていた。色々並んでいるところから各タイプ選んだ中に、今回も初雪系ぼかし良紋花が入っていた。以前からある品種だが、なぜか何人もが目をつけて、1本ずつにばらしてあるのを買っていく。奇抜なものより、やはりこういう斑紋花が誰でもきれいだと思うものなのだろう。
 杭州寒蘭マニアのHさんが、「孤峰」の新芽を見に来る。意外と青い芽だねと言っていたが、拡大すると先がピンクになっていると言うと、ルーペで見て納得していた。これを参考にして未確認株から選ぶのだろう。
 夕方仕事帰りのKさんが寄ってくれる。帰ってサッカーの試合を見るといって帰ったが、鉢も乾いているし、仕事が終わらないまま遅くなってしまい、帰りの車でラジオを聴くことになりそうだ。


2005年6月5日(日)
 超多忙で春蘭以来ご無沙汰だった下町のHさんがようやく来てくれたら、少し遅れて中野のEさんが現れる。二人とも本当に蘭が好きなので、花の話になると夕方まで、次から次へと話題が尽きることがない。Hさんは並べたばかりの四季蘭を選んでいたが、結局欅窯の貫入青磁寒蘭鉢を持って行った。
 頼んであった宮崎産のフウランが送られてきたのを並べる。花芽が見えるのもあるし、これからというのもある。
 今日は思ったより爽やかな天候で、暑くも寒くもなく、過ごしやすい1日だった。


2005年6月4日(土)
 えびねにカイガラムシ用のカルホスで消毒する。
 店主は駐車場通路の垣根が伸びてしまったのを剪定。鈴木さんが定期的に刈り込んでいたところだ。不要になった寒冷紗を取り払い、整理が必要なところはこれで大体手を入れた。
 夕方から雨の予報だったので、降らないうちにと早目に外の作業を済ませたが、5時頃から真っ暗になり、閉店前に大粒の雨になった。明日もぐずついた天気らしいので、梅雨も近いことだろう。


2005年6月3日(金)
 昨日から温室の下を片付けはじめた。手入れしにくい場所なので、隅の方にシダ類や雑草が生えてしまっていたのを取り、枯れた鉢を処分する。
 ついでに、ユウコクラン、カゴメラン、トクサラン、サイハイランなど、棚下にあったものを植え替える。
 午後から楊さんが、花芽がついたら持ってきてと言ってあった四季蘭、玉ちん蘭、建蘭の名品を持ってくる。四季蘭は台湾のものだが、寒さに強く丈夫で、夏に咲く数少ない品種だから、ウチョウランの後に丁度いいだろう。台湾では年に3回咲くというのだが、日本では2回が精一杯というところか。店の一角を片付けて、久し振りに長い葉っぱを並べる。
 昨日は結構たっぷりと雨が降ったし、今日もどんよりとしているので、水遣りの必要がなくほっとする。


2005年6月2日(木)
 20年程前の学生時代に、ここでアルバイトをしていたことがある埼玉のHさんが、1年振りに顔を見せる。毎年ウチョウランを出してくれていた人だが、今年は家庭内で忙しいことがあって、中々作場を見に行けなかったとか。この間行って見たが、花は遅くて会期中に間に合いそうもないらしい。
 Hさんは今ウチョウランしかやっていないので、そろそろ準備をという時期にしばらく振りにHPを見たら、「朝・昼・晩」に「亡くなった店主が・・・」と書いてあってびっくり。あわててバックナンバーを前へ前へと見ていって、鈴木さんが亡くなったことをようやく知ったということだった。白石が引き継いで書いていることに、全く気づかなかったと言っていた。
 昨日の八起窯の塚本さんも、鉢のことで電話をしてきた時に初めて知って驚いていたし、関わりの深い人でも、その間全く用事の無かった人は、知らずに半年たってしまったということになる。連絡不行き届きだったということだが、どこまで連絡したものか難しいところだ。


2005年6月1日(水)
 今日からウチョウラン展。
 月曜日に仕入れに行ったウチョウランとイワチドリを棚に並べる。ハウスの中で作っていたものも徐々に咲いてきた。
 展示会に合わせて八起窯のウチョウラン鉢が送られてきた。これまでの焼締め鉢の他に、釉薬のかかったタイプが十数鉢あり、形も新しくなっている。鉢も並べると、寂しかった棚が一応一杯になった。並べた途端に、八起窯の鉢が2つ出た。
 近くのHさん、横浜のHさん、目黒のFさんなどが、どんなものが入ったかと見に来てくれる。
 買ってきたウチョウランの写真を撮って、HPの表紙に使ったら、アップしないうちにそれが売れてしまった。
 えびね専門の船橋のSさんが寄って、ウチョウランの手伝いに来てくれている萩原さんとえびねの話に花が咲く。HPをアップしたので、リンクさせてもらうことにした。


2005年5月28日(土)
 朝から切った張ったの看板作りを開始、お昼には出来上がって表に掛ける。
 明日の日曜日は、店主も白石もそれぞれ用事があって、やむを得ず臨時休業することになったので、今月の営業は今日まで。1日からウチョウラン展だから、ぎりぎりの滑り込みセーフだった。
 午後からは久し振りにパソコンのN先生が用事で来たところに、NEC役員OBのSさんが来合わせた。病気を克服されたSさんは、前と変わらず賑やかだ。二人ともコンピュータの専門家だから、このときとばかり色々質問をして、しばらく園芸を離れてパソコンの話をして過ごしてしまった。

 そんなわけで、明日は更新を休みます。


2005年5月27日(金)
 看板の素材が出来てきたので、やらなくてはと思いつつ、園内の草取りをしたり、剪定をしたり。すごい格好をして伸び放題の竹と格闘していたら、横浜のHさんが来て見られてしまった。
 ウチョウランはやっと5鉢ほどが咲いてきた。今度の定休日に仕入れに行くつもりだが、電話をすると、やはりぼつぼつ開いてきた程度だという。今年はえびねも遅れたが、何でも時期は少し遅めのようだ。ウチョウラン展を6月1日からとしてみたが、第1週はまだつぼみということになるだろう。


2005年5月26日(木)
 からっとした晴天で、暑くも寒くもなく過ごしやすい。
 鉢の騒ぎが一段落したので、ウチョウラン展の看板の用意をする。背景になる写真を選ぶ段階で、看板の出来がほとんど決まってしまうので、花が咲いている時に、翌年の看板作りを意識して撮っておかないと、その時になってあわてることになる。
 ウチョウランまで少し間があるので、お客もわずか。今のうちにと作場を見回る。春蘭、寒蘭の新芽がずいぶん顔を出している。以前いい古木を売った「孤峰」に、芽が出てこないというので別株と交換したが、今日見ると小さな新芽が出ている。2年越しで出てきたようだ。「峨眉山」「秀水」「老門山」「岳陽」などがすぐに見つかるが、まだ見えないものも多い。この時期は古葉の枯れが目立つので、整理を始めたらはまってしまって、あっという間に閉店の時間だ。


2005年5月25日(水)
 大きな荷物を運ぶ必要があって車で出勤したら、25日だということを忘れていた。朝自宅近くの国道16号で事故があったので、影響があるかと早く出たのだが、通り道の246号でも事故があり、おまけに東海道線と横須賀線が信号トラブルで長時間不通。車に切り替える人が多いとニュースで言っていたから、そのせいもあるのか、とに角どうしようもない。普通1時間のところを2時間かかって到着した。しかし沿線駅にあふれた人や、満員電車で身動きできない人たちの方がずっと大変だったのは間違いない。
 車中でラジオを聴いていたら、このところ小さな虫がたくさん飛んでいるが、これは何かという質問に、アブラムシだと答えていた。
 そういえば、休みの日にテニスをしていると、顔の周りをうるさいくらい小さな虫が飛んでいる。大量発生か?という問いに、アブラムシの専門家(何にでも専門家がいるものだ)が、例年は時期が多少ずれる春移住型(この字でいい?)の色々なアブラムシが、今年は一斉に飛んでいるので、大量発生に見えるだけだと答えていた。
 この間シランにアブラムシがついていたし、庭の木にもついている。オルトランを撒いておいたが、気をつけて見なくては。
 注文を受けていた松村鉢を今日3箱発送し、これで予定終了となった。今回の格安販売は打ち止めで、明日からはウチョウラン展の看板作成にとりかかる予定。


2005年5月22日(日)
 千葉から春蘭を注文していたご夫婦が、探しながらみえた。都会の真ん中にある、こういう古いたたずまいの店に興味を持たれたようで、折角だからとあちこち見ていく。
 昨日は出かけていた店主が、今日は朝から鉢を洗ってくれたので、たわしと歯ブラシ、水やすりからは解放された。松村鉢を目当てのSさんが来て、洗ってある中から予約の3鉢を選んでいく。昔よく来ていた頃、新品として入ったのを知っていて、29年前だと教えてくれた。
 イワチドリをイワヒバなどと植え込んで、見事な作品をたくさん作っている近くのHさんが、今までのを下げて、別な作品を持ってきてくれた。その中の一つはフウチソウをメインにしているのだが、中にビニールポットを埋め込んであって、イワチドリやウチョウランの鉢が入るようになっている。店頭で売っていたエノモトチドリを鉢ごと入れてみたら、すっぽりと納まる。緑の方はいつまでも見られるが、チドリ類は花が終わったら別の元気な鉢に変えればいいので、展示の方法としてこれはいいアイディアだと思う。
 えびねを置いていたEさんが久し振りに来て、夕方まで色々な話をしていく。何かとアドヴァイスをもらったり、様々な情報を教えてくれるのでありがたい。松村鉢の注文がたくさん来ている話をしたら、HPというのはたいしたものだと感心していた。


2005年5月21日(土)
 松村鉢を大量に買っていった人が、今度は朝顔型の鉢をたくさん注文してくれた。店に来て買っていく人は、在庫の中から選んでいくので、どうしても状態の良いものから無くなってしまう。一つ一つ微妙に違うのと、長い間4個一組で縛ってあったので、その位置によって、汚れ具合が違う。窯傷の目立つものは撥ねているが、小さい傷はご勘弁願うより仕方がない。この汚れをうまく簡単に取る方法がわかればいいのだが。一日鉢を洗うのと梱包などで、手も顔も真っ黒だ。


2005年5月20日(金)
 今日も松村鉢の注文がいくつも来て洗うのが追いつかない。どういうわけか皆(1)の松村鉢ばかりだ。当店ではどちらも使っているが、(2)の方もなかなか使いやすいと思うのだが。
 春蘭の追加注文のために株分け、植替えをする。店の棚はがらんとしたままで、園芸店としては恥ずかしいが、イワチドリは棚を埋めるほどはない。今月末にウチョウランを仕入れに行くときに、少し買ってくるつもりだが、イワチドリだけのために遠くまで行くのは難しいので、この端境期をどうするかが問題だ。


2005年5月19日(木)
 昨日「お知らせ」コーナーに松村鉢をアップしていくらも経たないうちに、注文のメールが入ってびっくりする。メールや電話で注文がいくつかあったので、今日はほこりをかぶった鉢を出してきて洗うのに追われてしまった。
 朝から気温が上がって蒸し暑い。水を使うには気持ちがいいが、積み重ねて縛ってあったので、長年の汚れを落とすのは簡単ではない。閉店時間を大分過ぎてから、ようやく発送できた。
 横浜のHさんが、クロカミランやエノモトチドリの咲いたのを持ってきてくれる。昨日並べた桜島の軽石鉢に、イワヒバなどと植え込んで、苔を生やしたらいいと思うのだが、挑戦してみる人はいないだろうか。
 松村鉢、在庫はまだありますよ。


2005年5月18日(水)
 休み中に鹿児島から、桜島軽石を加工した鉢が送られてきた。水をかけると色が変化するとかで、とりあえずイワチドリやウチョウランの石付け用にと並べる。
 目黒のOさんが「蘭寶ャ史名品賞析」の最後の1冊を求めていかれる。これで完売してしまったので、追加の注文をしたが、すぐに入るかどうか。皆研究熱心なのに感心する。
 先週は「寒いですね」が挨拶代わりで、店にいると寒さに震える日が続いたが、今週になってようやく平年並みになった。しかし、今日も晴れていたかと思ったら、急に雨が降り出したりして不安定なお天気だ。
 品揃えを頼まれた春蘭は、引き取りにきたので今日引き渡し、棚は一層がらんとしてしまった。葉が展開してきたシダを出してみたり、ウチョウラン鉢を並べたりして、しばらくしのぐことにする。


2005年5月15日(日)
 土・日は人手があるので、毎週園内の片付けをしているが、今日もゴミ袋がいくつも積み重なることになった。温室前の鉢植えコノテガシワが大きくなりすぎて、斜めに倒れたまま鉢底から根を地中に伸ばしていた。これを処分しようと日曜担当の浩司さんが格闘。その下に置いてあった鉢も片付けて、かなりすっきりとした。昨日来た朱さんにも、ずいぶんきれいになりましたねと言われたが、毎週コーナー毎に片付けているので、久し振りに来た人は皆きれいに変わったと言ってくれる。
 茅ヶ崎のSさん、いつものKさんがきて展示してあったものを引き上げる。店のえびねもせっせと植え替えて作場に移動しているので、棚がすっきりどころかがらんとしてしまった。空いた棚を掃除していたら、毎年イワチドリの盆景作りで見事な作品を作っているお客様が、「もういくらももたないかもしれないけれど」といって、大小の作品とセッコクを持ってきてくれる。イワチドリだけではちょっとボリュームが足りないが、石につけてイワヒバなどと植え込むと、実に見ごたえがある。ウチョウランにはちょっと間があるので、それまでの間棚を飾るのに格好の展示品だ。
 品揃えを頼まれた9鉢は、日本春蘭のKさんが最後の品種を持ってきてくれてようやく全部揃った。揃いの鉢に植え込んで、準備完了。自分のところにない品種は、周りの人に無理をお願いすることになるから、種々雑多な品揃えの注文はなかなか骨がおれる。


2005年5月14日(土)
 えびねのHさんが、作に入るえびねをせっせと植え替えている横で、注文の春蘭の植え替えをする。
 埼玉のOさんが、ようやく時間がとれたからと、展示してあったえびねを持ってかえる。仕事が忙しいのに、展示品を遠くから持ってきてくれたり、引き下げに来たりと大変だが、そうやって展示していただけるのはありがたい。
 上海に帰る前の朱さんが寄って、予約してあった九華を持って行く。中国春蘭を精力的に集めているようだ。
 出版社のSさんが、新しく入った「蘭寶ャ史名品賞析」を目当てに来てくれた。こういう本は、本屋さんには入ってこないからと、これまでも本が入るたびに買っていただいている。HPにリンクしている「蘭小屋日記」のTさんが蘭友だが、いまだに毎日更新しているのに感心する。


2005年5月13日(金)
 中国蘭マニアの近くのSさんが、頼んであった「汪咲春」を持ってきてくれる。これで先日品揃えを頼まれた品種が大体揃った。残りの1種類も日本春蘭のKさんが近いうちに持ってきてくれることになっている。目処がついたところで、株分け、植替えを始める。
 この間久し振りに現れた杭州寒蘭のHさんが、1週間経たないうちに又来てくれた。Sさんとも顔を合わせて本を開く。「中国蘭花図鑑」に自分が命名した「八つ山」の写真が出ているのを見つけて驚いていた。


2005年5月12日(木)
 注文したダンボールが出来てきたり、鉢を仕入れに行ったり、発送の準備をしたりと、仕事に追われる。
 午後になって、昔農大時代にここでアルバイトをしたことのあるKさんが、展示してあったえびねを下げにくる。オキナワチドリをいくつか、又展示用に持ってきてくれたが、えびねのウィルスについての話になった。研究者による最新の情報を色々話してくれたが、これまで「ちら」とひとくくりで言っていた症状のものでも、原因がもっとたくさんあって、複雑だということだった。ウィルスではなく菌糸の可能性があるかもしれないということで、浸透性の殺菌剤で消毒してみているそうだ。専門家によるこの辺の研究がもっと進むと、ゴミ箱行きになったえびねの中にも、助かるものがあったかもしれない。


2005年5月11日(水)
 月曜日の休みに出てきたら、丁度頼んでおいた赤ボラが到着した。せっせと植替えをしている間に、自家用のものも無くなってしまって、ストップしている状態だった。
 今日はやはり注文してあった生水苔が着いてほっとする。鉢や用土、水苔などは、植替えの途中で足りなくなって困ることがあるが、思った以上に使うものなので、充分にストックがないと大変なことになる。
 えびねを片付けてがらんとした棚に、満開になったイワチドリの鉢を並べる。えびねがすっかり片付くまでにはまだしばらくかかりそうだ。


2005年5月8日(日)
 千葉のTさんが、これまた杭州寒蘭の時以来という感じで、久し振りに現れる。花粉症がひどく、ようやく外に出られるようになったとかで、連休を使って大量の植替えをやっと終えたのだそうだ。
 HPを見た人から、ひょんなことで春蘭等の品物を揃えなくてはならなくなったと、品物集めを依頼されていた。そのリストにあった金陵辺を駒場のWさんに頼んだら、早速花の咲いている株を持ってきてくれた。この間見えたときに、金陵辺の花に蜜蜂が集まってきている写真を見せてもらったばかりだ。においもしないのに、何に寄ってくるのだろうか。
 えびねの作の上手な世田谷のYさんが、同窓会の帰りだといって寄ってくれる。いいものばかり作っていて、どれも見事に咲いたのを、皆店に展示してくれていたので、せっかくの花を自宅で鑑賞できなくて申し訳ない。快く貸してくれるので、こちらは幸せだが。HPをいつも楽しみにしていて、月・火に更新がないのが寂しいといってくれるが、こればかりはどうしようもない。
 今晩佐野のジエビネを引き上げに来ることになっている。水曜日からは、イワチドリを少し並べることにしよう。


2005年5月7日(土)
 明日の日曜日まではジエビネ展が続く。横浜のHさんが展示品を下げ、元気のいい花は残り少なくなったが、ぼつぼつ見に寄ってくれる人がいる。
 杭州寒蘭展以来ご無沙汰だったHさんが、ひょっこり現れてびっくりする。どうしているかと皆噂をしていたが、元気そうなので一安心。
 えびねの植替え、作場の整理で一日が終わる。


2005年5月6日(金)
 昼から雨になって気温がぐんぐん下がる。えびねのための扇風機も寒くてつけていられない。これまでがこの位の天候だったら、もっと花が長持ちしただろう。
 イワチドリが作場で満開になっているが、えびねを片付けないと店内に入れられない。去年坑化石にヤエシノブと一緒に植え込んだのが消えてしまったと、Fさんがイワチドリの寄せ植えをお買い上げになる。
 メールや電話での問い合わせが多く、調べたり返事をしたりで、昨日とは逆に店内で一日過ごすことになった。


2005年5月5日(木)
 花が終わりそうな頃になって、山の手えびね会のOさんらが来てくれる。仕事で海外に出ることが多く、肝心な4月に忙しかったらしい。やはり昔からの天然ものがお好みなので、「川名の光」や「墨染」などを選んでいた。
 作場を整理していたら、鮮やかに咲いているいい花があったので出してくる。ニオイエビネの「京美人」とジエビネの「相牟田赤」だ。「京美人」はたった3輪だが、色も花間もよく、細管で、花弁もピシャッと決まっている。古い天然ものの筈だが、萩原さんも私もこれまで飾られていた覚えがない。舌がやや貧弱だが、作りこんで咲かせてみたい花だ。
「相牟田赤」は亡くなった店主が昔から「えびねのフィナーレを飾る花」と言っていたもので、まわりがくたびれてきた頃に鮮やかな赤でアピールする。これも古い花だが、無事に生き残っているのが感慨深い。
 今日は植替え、片付けで、座る暇もない一日だった。


2005年5月4日(水)
 乾燥して風の強い日が多いので、外の棚は良く乾く。えびねにばかり気をとられているが、春蘭、寒蘭の棚はこれまでのペースでは乾きすぎるかもしれない。
 えびねも佐野のジエビネが見頃なだけで、大部分がくたびれてきた。ただ1点、埼玉のOさんの展示品「御蔵式部」がすごい色で咲いてきた。都内より気温が低いから一足遅れて咲いてきて、まだつぼみを残している。こんな色で咲いたのを見たことがないと、売った方もびっくりしてしまう。輪数も9花しかないので、舌の形はやや貧弱だが、この色には圧倒される。
 花が終わったえびねは、植替え、株分けと忙しい。新根が出てくるから、なるべく早く終わらせなければならないが、作場の整備もしなければと気ぜわしい。


2005年5月1日(日)
 佐野のジエビネもどんどん開いてきて、まだつぼみのものは2鉢だけとなった。展示品の「春の帳」がいい感じに咲き始めた。丁度見頃になったのに、明日・明後日は定休日で休み。開けておきたいところだが、所用があって都合がつかない。残念だし、お客様にも申し訳ない。
 一方のニオイ・コオズはもう盛りを過ぎて、むせ返るようなにおいも少し薄れてきた。例年ゴールデンウィークは静かなものだが、茨城のKさん、茅ヶ崎のSさん、世田谷のIさんなどが来てくれて、えびねの話がつきない。 

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