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2005年4月30日(土)
 昨夜8時半頃加藤さんが到着。展示品の1鉢を入れて全部で25鉢のジエビネを持ってきてくれた。用意しておいた場所に、値段をつけて端から並べる。ニオイ・コオズとはコーナーを分けたから、ちょっと違った雰囲気が出来上がった。出品は初めてなので、話をしているうちに遅くなり、家に帰ったら11時を回っていた。
 このところ強風の日が続いたが、今日は久し振りに穏やかだったので、何鉢か写真を撮る。毎年きちんと撮っておきたいと思うのだが、展示会中でごたごたしているのと、花が丁度いい時に天候が悪かったりして、なかなか思うようには撮れないものだ。


2005年4月29日(金)
 今日は真夏日。動くと汗が出る。
 今晩佐野の加藤さんが、ジエビネを持ってきてくれることになったので、至急場所を作らなくてはならない。終わった花や、まだつぼみのものなど、控えの置き場にしていた2階を、急遽展示場にするために片付けはじめる。展示に値しないものは作場に戻すのだが、作場の整理がまだ終わっていない。この際玉突きで作場の棚も片付けることになった。もう躊躇しないで、余分なものは大きな袋に放り込む。作棚も足を高くして風通しを良くする。午前中一杯作業して、ようやく2階のものを作場に納め、1階の展示品を2階に移動。あとは到着を待つだけとなった。
 というわけで、明日4月30日から5月8日まで、佐野のジエビネ展です。


2005年4月28日(木)
 朝から一気に気温が上がった。明日も暑いくらいになりそうだから、満開の花はそろそろくたびれてくるかもしれない。
 毎年えびねの時期には寄ってくれるご夫婦が、いい花だが値段がこなれてきた「大空」を選んだ。
 お昼頃埼玉のOさんが、両手に一杯展示する株を持ってきてくれる。あちらは都内より気温が低いので、まだつぼみがほとんどだ。
 練馬のKさんが業者組合の古典的な名品、横浜のHさんがニオイ・コオズの名品と、二人同時に展示品や即売品を搬入してくれた。そこへ千葉のMさんなどマニアが現れて、えびね展らしい賑わいになった。が、一度に増えた鉢をどう並べていいかわからない。今年は2階を展示会場にしていなかったので、盛りを過ぎた花をどんどん片付けて、場所を作る。おかげで又棚が新鮮になった。


2005年4月27日(水)
 定休日の間に、サツマなども含めてほとんどの花が満開となった。通りがかりに寄ったお客様も、この色と香りには驚かれる。ここ一週間位で、急に終わってくる花が出るだろうが、佐野のジエビネに引き継ぐのに丁度良いかもしれない。明日は横浜のHさんが展示と即売のニオイエビネを持ってきてくれることになっている。どんなものがくるか楽しみだ。


2005年4月24日(日)
 朝 I さんがよく色の乗った「金鳥」を、一日限りといって展示用に持ってきてくれた。それまで飾ってあった自前の金鳥は、場所を明け渡して引っ込める羽目になった。何といっても花数といい、あのオレンジ黄の色の濃さといい、格段の出来なのだから仕方がない。「霧紫香」「せせらぎ」「黎明」「紫錦閣」と並んだ中にこれが入ると、棚が引き締まる。
 いいものをたくさん展示してくれている世田谷のYさんや茅ヶ崎のSさんなど、えびねのお客様が次々と来られる中に、京都宋梅会の山本さんが現れた。えびねの時期に?と思ったら、やはり九華のことで上京されたついでに寄られたそうだ。
 楊さんが中国版「蘭寶ャ史」の新しい本を持ってきてくれる。近いうちに書籍コーナーに出すつもり。
 前橋のKさんなどもみえて、にぎやかだった最後に、埼玉に引っ越されたYさんが久し振りに寄ってくれた。めったに来られないからと両手に持ちきれないほどのえびねを買って帰られる。
 佐野えびね会の加藤さんから、地えびね展の打ち合わせの電話が入る。こちらも花は今が最盛期で、これから1週間くらいは見ごろが続くが、地えびねの方も花が遅れているとかで、4月29日か30日頃に搬入することになった。見ごろは5月に入ってからとなりそうなので、5月10日頃までは、地えびね展をすることにしたいと思う。 

2005年4月23日(土)
 花が最盛期の土曜日、ようやくえびね展らしく朝からにぎわいをみせた。Sさんが、今日あるところに出品するのに、自分の花がまだ咲いていないと、見事に咲きあがった「暁星」をお買い上げになる。
 郵送分のえびねを株分けして発送したあと、毎年展示会に見える方が次々と来られて、3時ごろになってやっと昼食をとることができた。えびね展のときはいつもこうだったなと思い出す。
 Kさんが花の終わった展示品を下げにきて、新たに「赤宝」「島絣」「鳳来の月」などジエビネを展示してくれる。


2005年4月22日(金)
 えびね展の間手伝ってくれている萩原さんが、お客様のYさんと朝から伊豆の展示会を見に行ってしまって留守。あちこちで展示会のピークなので、店の方は一人でも充分だった。お客様の合間に作業をしたり、HPを手入れしたりして、亡くなった店主が言っていた「魔女の香り」を独占する。
 それでもメールで注文がきたりして、明日は株分け、発送をすることになる。
 昨日「黎明」の小苗が売れてしまって、問い合わせに応じられなかったと書いたら、横浜のHさんが小苗を出してくれることになった。作場を調べて近いうちに持ってきてくれるだろう。
 夕方、伊豆から戻った萩原さんが、Yさんの「青嵐」がいい色に咲いているのを持ってくる。今数鉢展示してくれているが、どれも見事な作。環境も抜群の上、手入れが行き届いていてすばらしい。


2005年4月21日(木)
 久し振りに気持ちの良い天気。と思ったら途中で急に雨が降ってきて、しばらくすると又晴れた。
 いいかげんな場所に置いてあったえびねで、新葉や花でウィルスと確認できたものを端から捨てて片付けていく。良い場所に置ける数は限られているので、余分なものは置かないようにするつもりだ。
 空いた時間に、春蘭の作棚のダイオネットで傷んだものを、新しいのと取り替える。気になっていたところなので、きれいになってよかった。
 マニアのSさんが来て、Hさんとえびねの情報交換。好きな人同士でえびねの話になると熱が入る。
 夕方見えたKさんが「黎明」の小苗をお買い上げになる。直後に電話で黎明小苗の問い合わせ。良いものは数が限られているので、タッチの差だった。


2005年4月20日(水)
 朝店に入るとむせ返るようなニオイエビネの香り。休みの間に一斉に咲いてきた。棚は色とりどりで、これぞ春の景色という感じだ。桜のお花見はしそこなったが、これからしばらくはえびね三昧だ。
 盛大に花をつけている「霧紫香」が、ぐっと花間をとって存在感を示している。
 雨降りだがさすがにえびねが咲いてくると、人が集まってくる。造園屋さんのIさんが雨の休みでやってくる。えびねマニアのKさんも久しぶりに顔を見せ、見事に咲いている「天城翠梅」を展示してくれた。紫になりがちな棚にいいコントラストができてありがたい。いつも仕事帰りに寄るKさんも集まって、ようやくえびね展らしくなってきた。


2005年4月17日(日)
 春らしい好天気にえびねの開花が少し進んできた。まだつぼみの「紫式部」も、わくわくするようなすごい色になってきている。
 ちらほらとお客様が見に来られるが、あちこち回ってきた情報では、他所でもまだあまり咲いていないということなので、全体的に時期は後にずれているようだ。一通り見て「1週間先ですね。」といって帰っていかれる。
 開花情報を今日HPにお知らせとしてUPした。


2005年4月16日(土)
 今日は亡くなった鈴木さんの法事で、店主は夕方近くまで留守。
 午前中に、中国に行っていた成田のTさんが見える。このところの騒動で、どうしているかと気になっていたが、連休明けまで日本に帰って来ていると聞いてホッとする。これから神代植物園でのえびね・九華展示会に行かれるということだった。店を開けていると、中々他の展示会を見に行けないのがつらいところだ。
 午後中野のEさんが、青紫に白い筋がくっきりと入るえびねを売り物として持ってきてくれた。今名前を検討中だそうだ。
 作場のえびねを運んできたので、これで大体品種が揃ってきた。


2005年4月15日(金)
 横浜のHさんが来て、杭州寒蘭の予約してあった2株を割る。どちらも前の方には惚れ惚れするような白い根がたくさんあったが、バックの根が傷んでいて短い。割ったものかどうか迷うところだが、どうやら何とかなりそうな具合に分けられた。
 楊さんがお客様コーナーに出してあった蓮弁蘭などの残りを最終的に引き上げに来る。未選別株は結構売れたので一安心。
 これで春蘭の名残はなくなって、すべてえびね一色になったが、お客様の出足が悪い。案内状に花が遅れていて20日前後が盛りと書いたから様子見かもしれない。


2005年4月14日(木)
 えびねのHさんが、ようやく展示品や売り物のえびねを搬入。開きだした「霧紫香」や「虞美人」、つぼみが濃くなってきた「紫式部」「御蔵式部」「紫錦閣」など、ニオイ、コオズの紫花が揃ってきた。
 横浜のAさんが、作るのは天然もののニオイエビネだけにしたいと、これまでに買った交配もののえびねを持ってくる。ウィルスは大丈夫で、きちんと管理されている様子だ。処分したいというのでこれらの置き場所を作ったり、売り物の値段をつけたりして一日が終わる。


2005年4月13日(水)
 朝出てきたら、故障したプリンタは同じ機種の新しいものに変わっていた。
 昨日から冬の寒さに逆戻りし、雨も降ってお客様の出足が悪い。もっとも花もそれほど咲いていないのだから仕方がない。我慢していたが午後から益々冷えてきて、暖房を入れてしまった。
 外の作業もできないので、今日はのんびり。 明日からは春の陽気になるようだ。


2005年4月10日(日)
 茨城のKさんがえびねを持ってくる。冬の間室内に取り込んで作っている人だから、もう花が上まで咲き上がっている。昨日のSさんのは花が大分先なので、咲いているというのはうれしい。大慌てで残っていた春蘭を片付けて、室内は全面的にえびねに変り、急に華やかな感じになった。
 このところ端境期でお客様が少なかったが、今日はKさんの他に中野のEさん、下町のHさん、版画家のKさんなどが集まって、にぎやかな1日になった。


2005年4月9日(土)
 午前中残っていた春蘭を作場に片付ける。一体どこに仕舞ってあったのかと思うほど、作場は一杯。大株を割ったものもあるので、鉢数はどうしても増える。それでも何とか大部分が片付いて、一部を残すだけとなった。
 棚の掃除が済んだところへ、茅ヶ崎のSさんがえびねを運び込んでくれた。作場からそのまま持ってきているので、枯れ葉がついたまま。早速植え替えてきれいにして並べると、一角はえびね展らしくなってきた。まだ花は遅そうで、つぼみが見えていない株が多い。明日は又何人かが持ってきてくれることになっているので、すっかりえびねに変えられるだろう。


2005年4月8日(金)
 入り口の戸を開けておくと、桜の花びらがたくさん入ってくる。お花見をする暇もないまま、花吹雪になってしまったようだ。
 お客様は全く静かなもので、植替えや片付けの作業がはかどる。夕方になって、展示会の看板が出来上がった。明日の朝かけることにする。


2005年4月7日(木)
 桜が一気に満開になったところにすごい強風。春風だから寒くはないが、花粉がたっぷりなのはちょっとつらい。
 今日からえびね展の看板を作り始めるつもりだったが、飛ばされてくるごみを拾ったり、店内の終わりかけた春蘭の花を切って作場に仕舞ったりで、なかなかかかれない。作場を覗くと、植替えの必要がある鉢が目についてしまって、ついそちらを優先させてしまう。今年は自分としては、今までの10年分位の植替えをやった気がする。
 夕方になってようやく看板作りにとりかかる。明日には完成の予定だ。


2005年4月6日(水)
 急に春になったようだ。しばらくこの暖かさが続きそうなので、窓開けを心がけねばならない。
 ウチョウランの芽も順調に顔を出してきている。
 春蘭がここへ来て急にくたびれてきたし、メールでの問い合わせもえびねが多くなってきた。いつも仕事の休憩時間に寄ってくれるKさんの話題もえびねの話だ。「もう誰か持ってきているかと思った。」というが、Kさん同様、皆今度の土・日に持ってくる予定と聞いている。それまでに、せっせと春蘭を片付けなくては。
土曜日からは忙しくなるだろう。


2005年4月3日(日)
 今日も目の前の道路では追突事故。丁度国道246に旧道が合流するところなので、小さな事故がほんとに多い。
 案内状は文案を作って、印刷にかかるところまできたが、プリンタが益々不調になって、色もおかしくなってきた。ヘッドクリーニングをしてもだめなので、別のパソコンにデータを送って印刷にとりかかる。看板用の印刷もあるので、いよいよ修理に出さなくてはならないだろう。
 茨城のKさんがきたので、人気の蓮弁蘭を割ることになった。バルブがどういう風につながっているかわかりにくかったが、結局3株に分け、売約の他の二人にも連絡すると、すぐに受け取りに来てくれた。これで花無しの部分が種として残るだけとなった。
 生の水苔が入ったので、根巻きを作り直す作業をする。水苔は1年で取り替えるが、真っ白い根が長く下りているものは石植えに戻す。新たに水苔植えになってしまったものもあるが、根の悪い株にとって、生の水苔は本当に救急病院のようなものだ。
 日がかげってからやっと、懸案の消毒作業をすることが出来た。


2005年4月2日(土)
 えびね展の案内状を出さなくてはとあわてる。
 まず例年品物を出してもらっている何人かに確認をとると、皆花あがりが良いようで一安心。温度をかけている人は、早くもつぼみが色づいてきているのもあるというが、自然に作っているところではまだ冬至芽がやっと割れてきたくらいだ。丁度茅ヶ崎のSさんが久しぶりに顔を見せてくれたので、えびねを持ってきてもらうようお願いする。一級品が揃っている人だから、出せるものの名前を聞いていると、次第に頭の中がえびねモードに切り替わる。店頭に置くためのお手頃価格のものは、天然もののキエビネを健全株で揃えるのは困難なので、きれいに作っている交配種を少し並べることにする。段取りが出来てくると、大体品物が揃いそうなので、明日作場を見て自前のえびねを確認するつもりだ。
 去年佐野えびね会の加藤さんを訪問して、作場を見せていただき、当店でジエビネの展示即売をしてもらうようお願いしておいたが、その後店主の死去という予期せぬことがあったため、話が中断していた。今日電話で実行するよう確認したので、ニオイ・コオズが終わった4月の28日頃から、天然もののジエビネを並べられることになった。初めてのことなので、どういうことになるか楽しみだ。
 すっかり暗くなってから、フラコンフレームに入れてあった蘭を出して、たっぷりと水をやる。入れた時はドタバタの最中だったので、外に出してあったものを片っ端から入れたが、出してみると、ピアナン、蓮弁なども混じっていて、中で花が咲いているものもあった。冬中水もやらずに放っておいたのに、健気なものだ。


2005年4月1日(金
 植替えで在庫が少なくなっていた赤ボラを注文していたのが、今日入荷した。この間資材置き場を片付けたおかげで運搬が楽だ。何事も整理整頓をして、一目で分かるようにし、作業しやすくしておけば、あとが楽なのはわかっているが、毎日の業務に追われてついついの積み重ね。誰でも見に覚えがあるはずだ。
 一度思い切ってやらないとどうしようもないことなので、若い店主になったのを機会に、あちこち片付けたり、捨てたりしているが、毎日の管理が手薄になってはいけない。
 去年はどうだったかとHPで「朝・昼・晩」や「きょうのショット!」をチェックすると、すでに消毒も終わっているし、冬の間しまってあったものを出してやるのも終わっていた。
 去年は本当に暖かくて、3月中に桜が満開になってしまったのだから、万事早かったのかもしれない。今日も午前中暖かかったが、午後曇ってくるとやはり寒い。今年はいつまでも寒さを考えてしまうので、遅れ勝ちだ。明日は人手があるので、何としても春バージョンにしなければ。


2005年3月31日(木)
 気温が上がったせいか、花粉症がひどい。昨日まではそれほどでもなかったのが、今日はくしゃみ・鼻水でどうしようもない。
 この間メールの注文で春剣蘭を送った静岡のYさんが、初めて店を訪ねてくれた。分かりやすい場所なので、迷わずに来られたようだ。 HPをよく見ていて、人気沸騰中の蓮弁蘭や黄花の緑雲など、実物を見るとすぐにピンとくる。この間強風で倒れた鉢のことでは、自転車などのゴムひもを渡しておくといいのでは?と提案してくれた。検討の余地があるかもしれない。お客様コーナーの広葉蓮弁蘭が残り少なくなっているのを急いで1鉢。他に朶々香の「金黄香」や小柴さんの鉢、「蘭寶ャ史」などをお買い上げ。天草小蘭が欲しいというので、大株になっているのを割ってプレゼントした。鉢を開けると雑草の根がびっしりと張っていて掃除が大変。植替えに丁度よい機会になった。


2005年3月30日(水)
 休み明けに出てきたら、店の入り口通路脇に、新しい棚が出来上がっていた。遊んでいる間にすっかりやっていただいたようだ。
 午後になって、以前から頼んであった生水苔が送られてきた。計ったようなタイミングの良さだ。早速きれいな棚に水苔の箱を並べる。
 台湾では台北市国蘭協会の名誉会長、魏木霖氏を訪問することができた。屋上に立派なハウスがあって、湿度、送風、潅水などすべて自動で管理していた。花が咲いているものは一つもなく、写真も撮ってないのが残念だったが色々話が聞けた。71才という年にはとても見えない若々しさで日本語がお上手。何度も来日していて日本の情報には精通しておられるようだった。


2005年3月25日(金)
 ごみ収集日で強風だから、店の外も中も紙くずなどが飛んできて拾い集めるのが一仕事。見ると棚のプラ鉢も将棋倒しになっていて、ついでに植え替える羽目になった。鉢かけにのせればいいのだが、そうすると鉢数が置けないし、平らに置くと倒れるしで悩みの種だ。
 Fさんが知り合いの転居祝いに2本蕾のあがった広葉蓮弁蘭を持って行くというので、別の鉢に植え替える。葉がきれいに出来ていて、大きい鉢に植えると立派だ。これから開くところだから、しばらく楽しめていいだろう。
 明日・あさっての土・日に休みをもらって、定休日の火曜日まで台湾に遊びに行くことになっている。展示会が終わって、例年ならえびねまでの端境期のつもりだったが、いつまでも寒さが去らないせいか、春蘭がよくもっている。まずい!!


2005年3月24日(木)
 木曜日スタートで、どうも曜日の感覚が狂う。
 蓮弁蘭円弁花にはさらに電話で予約が入り、今年はこれで打ち止めだ。
 午後から中野のEさんが蓮弁蘭を見に来ているところに、いつものSさんが立ち寄り、遅くまでおしゃべりをしてしまった。
 春剣蘭の緑のいい花が又一つ出て、残りは3鉢になった。


2005年3月21日(月・祝)
 祝日の月曜日を営業するように変更してから、初めてその日が来た。これまで祭日でも定休日は休みますと言ってきたから、この変更が浸透しているかどうか気になった。午前中はお客様が少なく、やはりやっていないと思われているかとも思ったが、この三連休を植替えのチャンスとしてがんばっているに違いないと考えて、こちらも精を出す。
 それでも世田谷のYさん、麻布のMさん、調布のOさん、世田谷のIさんなどが顔を見せてくれた。この間「きょうのショット!」に取り上げた蓮弁蘭が人気で、だんだんスリムになりそうだ。
 植替えが一段落してから、お客様が少ないのを幸いに、普段中々出来ない裏の資材置き場を片付ける。使いかけの培養土や空いた鉢や、いつの間にかたまってきたものが山になっていたのを、棚にして整理し、不要のものを処分したらすっきりと片付いた。


2005年3月20日(日)
 朝到着した途端、店の前の首都高で事故があったらしく、黒い煙がもうもうと上がっている。思わずカメラを取ってきてパチリ。R246はたちまち渋滞が始まって、お昼頃まで続いた。
 そこに昨日大株の「西蔵野素」を飾ってくれたFさんが来て、事故の話をしながら、大地震が起こったらこの高速道路は大丈夫だろうかという話になった。「きっともたないよ」というFさんが帰ってテレビのニュースをつけたら、九州で大きな地震があったと伝えていた。このところあちこちで地震があって不安になる。今回もかなりの被害が出ているようだ。
 今日は閑散としていたので、やはり皆三連休で遠出しているのかと植替えに専念していたら、3時を過ぎた頃から急にお客様が集まる。YさんはいつもHPをチェックしているらしく、「きょうのショット!」に出した株を「これですね」といって話が早い。
 開店当時のお客様のSさんが久しぶりに来て、いも1球、根1本から育てたという「聖雪」の株立ちを展示してくれた。6本花が上がっていて見事なものだ。最初は石植えでバルブの周りを水苔で包み、上に砂をかぶせて、その砂が乾いたら水をやるようにして育てたと話してくれた。
 そのほか版画家のKさんご夫妻や初めての方なども寄って、お客様コーナーの春剣蘭3鉢と蓮弁蘭、小柴さんの鉢や丹波鉢などがばたばたと売れた。
   *       *       *       *       *       
 明日は月曜日でも営業し、代わりに水曜日を休みます。お間違いないようにお願いします。


2005年3月19日(土)
 朱さんが上海から帰って店に寄ってくれた。最近は上海が主になっているようなので、帰ると言っていいかどうか。栽培も上海にきちんとしたハウスを作って、あちらがメインになってきているという。中国での蘭界の様子など、色々と話を聞く。
 人気コンクールに「山の端」を出品して1賞になったNさんが来られたので、商品の鉢をお渡しする。日本春蘭をたくさん作っておられるが、色出しや花の向きなど、丁寧な作りにいつも感心する。


2005年3月18日(金)
 春本番の暖かさ。温室の天窓はもちろん、側面の窓も全開にする。
 中国春蘭にかまけていたが、後半は日本春蘭となっていた筈。元々日本春蘭は少ないが、蕾のついたものを少し店内に入れる。まだ中国春蘭と奥地の蘭ががんばっていて、並べる場所がないので、何鉢か花を切って作に入る。
 朱さんからメールで「エン香」が咲いたと写真を送ってきた。上海植物園の沈さんが本物と認めたものだそうだ。何年か前にお客様が展示してくれた「エン香」を写真に撮ってHPに載せたが、これは違っているというので削除した。
 このところ毎日追いかけられるように植替えをしている。


2005年3月17日(木)
 朝から何鉢か植替えをしているうちに、雨が激しくなってきた。
 つぼみがふくらんできた頃から2人に申し込まれていた蓮弁蘭円弁花がようやく開いた。薄緑の筋がきれいで、舌はそれほど大きくないが中々いい花だ。4年ほど前からあるのにあまり注目されなかったのか、花が咲かなかったのか。今年急に脚光を浴びてきたようだ。
 Hさんが押さえたお客様コーナーの春剣蘭選別品が開いた。一際濃い紅色の蕾と花茎で期待されていた花だ。咲くと中に緑はのるが、かなりの濃色花で、「飛天」よりベタで色がのっているようだ。近いうちにわくわくしながら見えることだろう。


2005年3月16日(水)
 春らしい陽気になった。Oさんが人気コンクールに出品した品を引き取りに来て、又お客様コーナーの春剣蘭を、お楽しみにと買っていく。
 横浜のTさんは、きれいに作った中国春蘭を3鉢持ってくる。殖えて置き場に困るというので、お客様コーナーに出すことになった。「老文団素」「竜字」「翠一品」で、よく花があがっている。
 目黒のOさんは2階で中国の蘭の本とじっくり付き合っていたが、目当てのものの写真が出ている1冊は残念ながら売り切れで、別の1冊を買っていく。
 女性のお客様が、お母様に頼まれて花なしの苗が欲しいと来られたが、色々見ているうちに良く咲いている「雲南雪素」に決めた。小苗から育ててみたいということだったが、これからやってみようという人は、花がついているいい株を買って始めるのがお薦めだ。花を見て気に入った株なら、育てる甲斐があるし、札の間違いもなくて確実だ。殖えて値段も安くなっている品種がたくさんあるのだから、初心者は花を見るのに何年もかかるようなものはやめたほうがいい。
 人気コンクールに「満月」を出品してくれたKさんが仕事帰りに寄った。この間それを上野の展示会に持っていって出品したら、優秀賞をもらったそうだ。


2005年3月13日(日)
 人気コンクールの開票をする。搬入、搬出がばらばらの上、花の時期も間に合わないものがあったりで、公平にはいかないが、お遊びということでご勘弁願いたい。結果は1票差で日本春蘭の「山の端」になった。2位は蓮弁蘭の「桃蛍」。結構幅広く票が入っていたので、分かれてしまったようだ。蘭に詳しい人だけでなく、ぶらりと見に寄った人誰でもが投票するのだから、見方は色々。貴重な品種であるとか、花付きが悪いのによく咲かせただとか、目一杯にいい色を出したとか、但し書きがつくような評価の仕方もあるが、見た目絵になるようにきれいに咲かせている点では、異論がないだろう。今年は欅窯の春蘭鉢がないので、小柴さんの新しい鉢を賞品として出すことになった。こうして多くの方に大切な蘭を展示していただいて、本当にありがたいことだと思う。
 三橋俊治さんから珍しくメールが来た。3月26日(土)午前9時30分から、4チャンネル日本テレビの「ぶらり途中下車」に欅窯が出るのだそうで、見てくださいというメールだった。ビデオにとって見ることにしたい。
 三つに割った「飛天」の一つを、昨日注文のあった仙台に送ったが、後ろの花なしの部分を麻布のMさんが買っていった。結局一番いいところの5条3本花つきが残った。
 この間から手がけていた作棚は、水受けのパイプを排水溝まで掘って埋め込み、ようやく完成した。引き続き、入り口の通路にもう一つ作る棚の製作に入るが、その場所を片付けて不要のものを捨てるのが一仕事だ。


2005年3月12日(土)
 中国春蘭のマニア、SさんとHさんとKさんが久しぶりに顔を揃える。お客様が展示している春蘭の中には、あちこちで手に入れて、ラベルと合わない花が咲いているものがいくつかある。これは何だろうと「蘭寶ャ史」と付き合わせながら、ああでもないこうでもないと、自然に研究会が始まってしまう。好きな者同士の至福のひと時だ。
 去年に続いて「緑雲」に黄花が咲いた。6花ついたのが、多少の濃淡はあるが皆きれいな黄色で、2年連続黄色なら芽変りかと興味をそそられる。珍しいものには必ず手を出すKさんが分けてと言い出し、鉢を開けて割ってみたが、あたりが無さそうなので、そのまま置いておくことになった。来年はどういうことになるだろうか。


2005年3月11日(金)
 「飛天」の問い合わせがあって、株立ちになっているのを開けてみた。花は4本ついているが、根がぎっしり絡み合っていてどうにも割れない。苦戦しているところへ近所のKさんが来たので、二人がかりでようやく三つに分ける。
 植替えの時期ということで、砂を買いにくる人が急に増えた。こちらも空いた時間はウチョウランの植え替え。早いのはもう芽を出してきているのもあって、急がなくてはならない。
 3月13日(日)に上野東照宮で開かれる展示会に出品する予定のKさんが、2階に展示してあった日本春蘭を下げにくる。東京香蘭会の春蘭鑑賞会は古い会なので、きっと見ごたえのある展示が見られるだろう。道路が混んでいて着いたのが閉店時間を過ぎていたので、蘭を渡してすぐに閉店となる。


2005年3月10日(木)
 新しい春剣蘭が入ったという報に、マニアのHさんが飛んでくる。丹念に見比べた結果、ひときわ濃い紅のつぼみを予約する。咲くと中は薄くなるだろうが、ちょっと期待できそうな色だ。
 ようやく時間ができたというOさんなど何人かのお客様が見えたが、あとの時間は春蘭とウチョウランの植替え。
 今年急にヒットした冠春がようやく開いてきた。もう一鉢の蕾も大分ふくらんできて、こちらの方がよく咲きそうな気配だ。


2005年3月9日(水)
 コートのいらないポカポカ陽気。春風に誘われて今まで出しぶっていた人たちが来てくれる。
 横浜のHさんが久しぶりに、前橋のKさんは売約になっていた小柴さんの鉢を引き取りに来て、もう1鉢とお客様コーナーの蓮弁蘭を付き合ってくれる。
 人気コンクールに出品していた世田谷のNさんと練馬のEさんが、培養に入るからと鉢を引き上げる。入れ替わりに外科のK先生が大鉢作りの宋梅、汪字、蓮弁蘭「天竺院」を展示してくれる。出品も引き上げも五月雨式になってしまったが、人気コンクールはみんなで楽しむお祭りだから、これでもいいだろう。
 お客様コーナーの春剣蘭が売り切れてしまったと思ったら、新たに10鉢持ってきてくれた。もう咲いているのが3鉢あって、どれもなかなかいい感じ。他のも間もなく開きそうな気配だ。
 作棚を作ってくれていたHさんが来て、残りの作業にかかったが、休みに入ったお嬢さんも一緒に来て手伝ってくれる。おかげでほぼ完成。立派なものが出来上がった。あとは水はけの雨どいをつけるだけなので、土曜日に新しい棚に蘭を移して、次の作業にかかれることになった。


2005年3月6日(日)
 雪になるかもしれない予報だったが、曇り空で終わった。外は冷え込んでいるが植替えを続ける。
 Kさんが予約のアリサン春蘭「春雪」を取りに来たので分けたが、そのときに又2鉢の中国春蘭を持ってきた。「天興梅」と「老十円」の札だったが、花は違うのではないかということだった。又皆に見てもらって判定してもらうところだが、中国蘭マニアが今日は集まらなかったので後日ということになった。


2005年3月5日(土)
 店主は開店前に店内の水遣り。2階の展示品にも水をやる。
ここへ来てぐっと寒さが戻ったので、花芽が止まってしまったのか、一向に蕾がふくらんでこないものもある。人気コンクールの出品もつぼみのまま終わりそうなものがあって、スタートが遅れたのだからと、1週間会期を延ばして13日(日)までとすることにした。
 ウチョウランの植替えを途中から店主に交代してもらう。がんばってようやく半分まできたが、今日も消えてしまった鉢が3鉢でた。
 藤沢のWさんが植え替え用の赤ボラを買いにきてくれた。82才で100鉢以上植え替えるのは大儀だと言っておられたが、誰にとっても大量の植替えは大変だ。こちらも見習ってがんばらなくては。


2005年3月4日(金)
 予報通り夜中から雪になった。東京でこんなに雪が降った年も珍しいだろう。こんな日はお客様の出足も悪いから、時間がある時にと、春蘭人気コンクールのページを作ってHPにアップする。
 春剣蘭を押さえたOさんが品物を取りに見えたが、去年オークションで買った蘭が咲いたといって持ってきてくれた。例の出品者で、付いていた写真は全くの別物だそうだ。「これはこれで、まあまあ気に入っている、値段も安かったし。」と言ってたが、違うものを売るということが問題だ。花未確認株で売るべきだろう。
 あとは近くのSさんが寄ってくれたくらいなので、空いた時間はウチョウランの植替えをする。20鉢以上植え替えたが、2鉢消えてしまっていた。いいものに限ってそうなるから困る。


2005年3月3日(木)
 お客様コーナーの春剣蘭の残り2鉢のうち、昨日Oさんが押さえたのに、かわいい花が咲いた。残りの1鉢もようやく開きかけてきた。蓮弁蘭花未確認株はまだつぼみが固いが、開いてくるとやはり手を出したくなるだろう。
 ちらほらと人気コンクールを見に来てくれたお客様があって、投票をお願いする。
 人気コンクールの写真を整理していたら、夕方になってEさんが見えた。Kさんが展示している黄色の蓮弁蘭「姚黄」を見るためだ。
 閉店近くなってMさんが仕事帰りに寄ってくれる。健康状態に心配はあるが、花を見て英気を養うそうだ。3人でおしゃべりに花が咲いて、閉めたのは又7時になった。


2005年3月2日(水)
 メールでの注文で「宋梅」と「花蓮黄」を発送する。
 Hさんに骨を折ってもらっている作棚の網が入荷し、運んでくる。ブロックなど必要なものを買ってきてもらって、工事が先に進むところだが、明日から又お天気が悪いようで、明後日からは雪の予報が出ている。品物を並べられるまでには、まだかかりそうだ。
 人気コンクールの写真をHPにアップしようと、出品されたものを端から写真に撮っていく。今日は時間がなくて明日仕上げることにする。
そこへ写真家の横山さんと助手の水上さんが来て、きちんとスタジオで撮った写真を色々見せてもらう。プロだから当たり前だが、あまりの違いにがっくりしてしまう。


2005年2月25日(金)
 昨夜からの雪が、自宅を出るときはまだ白く残っていたが、さすがに世田谷の国道沿いではかけらもない。ただ寒い!
 朝Eさんが人気コンクール用の展示品を持ってきてくれた。これで現在14鉢。まだこれから集まるだろうが、スタートが遅れたので、投票期間を1週間延長する必要があるかもしれない。
それぞれ考えた鉢に植わっていて、見事に出来ている。高価な品種でなくてもいいから、それなりに絵になる作りをしてあれば高得点を得られるだろう。
 古いお客様のUさんが久しぶりにのぞいてくれる。早速投票をしていただいたが、前の店主が亡くなったことをやはりご存じなく、びっくりしていた。世田谷区民会館で展示会が開かれていた当時の様子など、私も話だけで見ていないことを色々伺う。
 残り2日になった日中友好会館での奥地の蘭協会の展示会を何とか見に行きたいと思う。明日・明後日のどこかで抜け出して行くつもりだ。


2005年2月24日(木)
 午前中は風も穏やかで、やや曇り気味、撮影に絶好の天候だった。丁度写真を送って欲しいというメールがあって、宋梅の写真を撮る。ついでに咲いてきた江南笑春、西神梅、緑英など、できるだけ撮影する。自然光が頼りの上、外で撮るので風も大敵、なかなか適した日は少ない。写真を撮って送った宋梅は売約になった。
 Kさんが展示している豆弁蘭が気に入って、分けて欲しいという人がいるので、今日Kさんが来たときに少し割ってもらう。根がぎっしりで鉢からなかなか抜けないほどの出来だ。
そのほか何鉢か植替えや株分けをしたが、鉢一杯に根が張っているものがあって、その割りに傷んでなかった。
 久しぶりに見えたGさんが、前の店主が亡くなったことを知らずに来られ、驚いていた。仕事が忙しく、ようやく時間を見つけて寄ってくれたとかで、「大富貴」を求めていった。大株に仕立てるつもりらしい。


2005年2月23日(水)
 春一番という予報通り風が強く、プラ鉢ミズゴケ植えが2鉢ひっくり返っていた。
 今日から人気コンクールだが、Oさん、Nさんなどがよく咲いた鉢をいくつか持ってきてくれたので、2階の会場に並べる。これまで1階に置いてあった展示品も2階に運び、ようやく人気コンクールが始まりそうな気配になってきた。まだまだ寂しいので、Eさん、Hさんなどが出品してくれると、少しはにぎやかになるだろう。
 楊さんが来てお客様コーナーの杭州寒蘭と花芽がしけてしまった報歳蘭を下げ、代わりに春剣蘭を少し持ってくる。この間全部下げてしまったら、花芽が大きくなるのを待っていたとお客様に言われ、復活したもの。
 待望の「春の粧」がようやく咲いた。紅花素舌ということだが、2花のうち1花にはごく小さな点が一つこぼれる。色は淡いピンクで上品な花だ。
 展示品の出品やらお客様コーナーの入れ替えでごったがえしているところへ上海から朱さんがやってきた。上海でもこのHPはちゃんとチェックしていて、前に「冠春」ブームと書いたので、花を見るのが目的だった。咲いたらKさんが持ってきてくれることになっているが、まだこない。日帰りで東京ドームに行く前に寄ったといって、あわただしく帰っていった。


2005年2月20日(日)
 朝小金井福祉会館に直行し、展示品を見せてもらう。主催者のUさん、成田のTさんは、早朝からご出勤。麻布のMさんも一足先に来ていた。Uさん、Tさんともオークションの被害者なので、自然とその話題になる。
 中国春蘭の展示会だが、やはり最近は朶々香、蓮弁蘭、豆弁蘭などが主流のようだった。写真を撮って帰る頃、歯科医のK先生が大鉢の朶々香を持ってきた。前にすずき園芸にも展示してくださったもので、鉢にぎっしりの大株の周囲に、ぐるりと一周見事に花が咲いている。植え替えてないそうで、土はほとんどないのではないかと思うほど、根もぎっしり。この状態は二度と見られないだろう。
 昼前に店に着いたが、やはり静かなもの。一昨日と今日撮ってきた写真を整理保存する時間がとれる。
 メールで注文が入り、朶々香の他、小柴さんのグラデーションの鉢が4鉢まとめて出てしまった。
 晴れて暖かいはずが、ずっと細かい雨で天気予報は見事に外れた。


2005年2月19日(土)
 朝起きた時は屋根は雪で白くなっていたが、次第に雨に変って消えた。
 今日から東京ドームの世界らん展が始まるし、小金井福祉会館で「芳華会」中国春蘭展示会が(土・日)開かれるので、普段ここで遊んでいく人たちは皆小金井行き。成田のTさんからの電話でも、知った顔が集まっているようだ。今日は店を空けられないので、明日の朝直行で見せていただこうと思う。
 一日中冷たい雨という天候の悪さと展示会の影響で、こちらは閑散。展示会帰りの楊さんが、中国の雑誌から取材を頼まれたといって、写真を撮っていく。
空いた時間は植え替えに精を出す。
 23日から始まる予定の人気コンクールの出品が集まってこない。まだ花が咲いてこないのか、今年の花付きの悪さのせいか。
小金井が終わったあと、持ってきてもらえるかもしれないが、皆さんどしどし出品してください。


2005年2月18日(金)
 どんよりとした日で店内は全く静か。近くに事務所があるいつものSさんが寄ったくらい。
 今日は世界らん展の内覧会のため早仕舞いなので、なるたけさっさと仕事を片付ける。作場を良く見ると、花芽があるのを見落としていた鉢が見つかり、翠蓋や朶々香の「双緑梅」など植え替えて店内に入れる。周りを見ると植え替えたくなる鉢ばかり。ついでにあまりひどくなっているものを数鉢植え替える。少し早いが、植え替えを控えているものが大量にあるので、どんどんやっていかないと間に合わない。
 皆が期待して咲くのを待っている蓮弁蘭紅花素舌「春の粧」のつぼみが、大分ふくらんできて一両日中には開きそうだ。


2005年2月17日(木)
 朝千葉蘭園の長野さんが見える。今兜町のすぎもと画廊で、和田窯の自然釉陶展を19日までの会期でやっているそうだ。前の園主が亡くなったのを後から聞いて、時間を作ってわざわざ足をのばしていただいた。すずき園芸が開店するときに、長野さんにえびねで協力していただいたという話は前から聞いていて、最初の看板には、千葉蘭園東京事務所の文字が入っていたと記憶する。
 今、お客様と蘭を楽しむ場所として、何とか力を合わせて店を続けている現状を話すと、「昔は蘭は競争するものだったが、これからの方向としては楽しむという要素なしには成り立たないと思うから、いいやり方だと思う」と励まされる。
 「西湖梅」と「山人紅」を予約のKさんが見える。中国、東南アジアなど、若い人らしく行動的に旅行している人だ。地元の人たちが乗るバスに乗ったり、お金をかけないでおいしいものを食べたり、ツアーにはない楽しみ方をしていてうらやましい。来月台湾に遊びに行くつもりなので、参考になるかと色々話を聞いてしまう。


 明日は東京ドームのらん展に行くので、5時に閉店します。

2005年2月16日(水)
 日曜日の夜家でパソコンをつけたら、このHPのアクセスカウンターが150,003だった。キリ番に意味はないが、なんとなく“惜しかった!”という気になる。作り始めた頃には、こんな数字は思いもよらなかったものだ。
 今日は雪にはならなかったが、冷たい雨が降って寒い。パソコンの前は特に寒い。
 それにしても早朝の地震には驚いて飛び起きた。震源は茨城沖と聞いて、すぐKさんのところは大丈夫だったかと気にかかる。ニュースで大被害にはなっていないと知っていたから、勿論蘭の話。こちらでは、不安定な作場の棚からプラ鉢植えのものが一つ落ちていた。植え替えたがラベルが飛んでしまっていて、札落ちが又一つ増えた。
 前橋のKさんから電話で、小柴さんの春蘭鉢を一つ取っておいてと頼まれる。前橋では白く積もっているという。
 本の予約など朝から色々な電話がかかってきたが、こんな天候だから外に出たくないのは皆同じ。いつものSさんが寄っておしまいかと思っていたら、Eさんが予約の本を受け取りに見えた。小柴さんの少し難ありの鉢が一つだけ残っていたのをすかさずゲット。もっとないかと言う。
 そこへ地震で心配したKさんがやってきて、又新たに3鉢を展示していった。地震の被害はまだ電話していないからわからないそうだ。


2005年2月13日(日)
 成田のTさんと下町のHさんが店で待ち合わせ、Hさんの友人も加わって楽しいおしゃべりが続いた。それぞれが持ち込んだ荷物と、昨日持ってきた小柴さんの鉢を出すのとで、足の踏み場もない。
鉢は春蘭鉢が15鉢。その他にちょっと難ありだが、気にならない程度の鉢が6鉢格安で出たが、居合わせた人達にたちまち買われて、格安分の残りは1鉢になってしまった。
 朶々香を予約していたYさんが受け取りに見えたり、蓮弁蘭に電話で予約が入ったり、翠蓋が売れたりで、人の出入りも多く、にぎやかな一日になった。
 今日いる間に宋梅など結構花が開いてきて、大分見ごろになってきた。
 外の工事は、天気予報がはずれて十分作業できたため、波板の屋根まで完成した。あとは棚用の網が入荷するまでお預け。予想以上に立派なものになった。


2005年2月12日(土)
 店主は朝から鴨川の小柴さん宅訪問で留守。これまで鉢を中継してくれていた成田のTさんが、中国から旧正月で帰国した機会に、紹介してもらうことになった。頼んでおいた春蘭用の鉢が出来上がっているというので、預かって来るはずだが、渋滞にはまっているのか、閉店までに帰ってこない。
 留守部隊は今日も棚作りの続き。Hさんが穴あけなど一人でがんばってくれたが、夕方ようやく各部品が出来上がって、いよいよ現場で組み立てることになった。店主の弟二人が手伝いにきていたが、丁度造園のIさんが来てくれたので、すかさず助っ人をお願いし、総出で大きな棚の骨組みが立ち上がった。
 かなりの大きさで圧迫感があるが、鉢数はずい分置けそうだ。
明日は天気が悪いという予報なので、今日中にここまで出来て良かった。後は人数が必要ないので、天気を見ながら少しずつやってもらうことになった。


2005年2月11日(金)
 午前中からHさんが来てくれて、棚作りが始まった。平らな場所に作るなら苦労はないが、坂になっているところなので、足場を水平にするだけでも大変だ。病み上がりのTさんにも駆けつけてもらって相談する。とに角大体のところでやってみて、あとから微調整しようということで、駐車場に材料を広げ、切断、組み立てを始めた。
 Tさんは明日から徐々に仕事に復帰するという段階なので、現場を見てもらったあとは、室内で蘭を見ながら、連日来ているSさんとおしゃべりで楽しんでもらう。見ているうちに、今年花がついているのは「珍蝶」だけで寂しいと、お客様コーナーの蓮弁蘭選別品を2鉢つき合ってくれた。丁度つぼみが大分ふくらんで、紅がのってきているので、どんな花になるか楽しみだ。
 麻布のMさんが来てくれたが、マニアの常連さんは日曜日に来る予定なので、今日は作業の人ばかり。皆に会えなくて物足りないが、日曜日には仲間が集まって又盛り上がるだろう。
棚作りは暗くなるまで作業をして、後は明日ということになった。
 閉店近くになってKさんが予約してあった本を買いに寄ってくれた。


2005年2月10日(木)
 夕べサッカーを見ようと、「朝・昼・晩」を急いで書いて帰ったら、前半戦の終わり近くだった。いいゲームで勝ってよかった。
 今日は日中コートがいらない位暖かだった。夜は温室を閉めきっているから、朝一番で天窓を開けてやる。
 作棚作りの材料が間に合うかどうか気になっていたら、Hさんがすべて調達して運び込んでくれた。トラックは造園のIさんが貸してくれたとのこと。おかげで明日から作業にとりかかれる。
 Oさんが植替えの準備に砂の大袋を2袋、大きなリュックでかついで帰る。さんざ山歩きをした人だから、これ位何でもないという豪快さだ。
 Eさんが頼んでおいた朶々香を持ってきてくれる。そこへ先生をしているMさんが、サウジアラビアに行くことが決まったといって現れた。今のうちに蘭を見ておかなくてはということだった。病気を抱えている身で、環境の変化はこたえるだろう。杭州寒蘭のいいものをたくさんお持ちだから、どうなることか。そのうち常連のSさんもやってきて、話が盛り上がり、今日も遅くなる。


2005年2月9日(水)
 
いよいよ春蘭展がスタート。早くに室内に入れたせいか、大分咲いてきた。
 
メールで注文を受けた書籍を送りに郵便局へ行き、振り込まれた代金をおろそうとしたら、硬貨が混じっていると機械でおろせないといわれた。仕方が無いので窓口でおろしたが、例の偽造500円玉の影響で全ての硬貨が取り扱いできなくなっていた。
 
常連のSさん、Kさんの他、病気が大分良くなったTさんが遊びにきてくれた。一昨年奥様を亡くされたえびねのOさんが久しぶりに姿を見せてくれて、元気を取り戻してがんばっているのがうれしかった。
一つ一つ目の前のことをやりながら、前へ進んで行こうというのが、自分の姿と重なって妙に話が合い、お互いに励ましあってしまった。


2005年2月6日(日)
 
朝直行で日本中国蘭協会の展示会に行く。蓮弁蘭や朶々香、豆弁蘭が中心で、中国春蘭の一花は少ないようだ。貴重な品種が色々並んでいて圧倒される。
 昼前に店に戻ったが、こちらは静かなものだった。昨日マニアが集まってにぎやかだったので、今日はその反動か。それでも、華僑会館の帰りに寄ってくれたYさんから注文が入る。やはり帰りによってくれたKさんが予約していた本が、いいタイミングで直前に入荷し、喜んでもらえた。

 今度外に屋根付きの作場を作るので、昨日その場所に置いてあった夏咲きえびねを別の場所にうつしたり、処分する植木鉢を片付けたりしたが、今日残っていたものを動かして、ようやく広い場所が出来た。
今月中には棚が完成するはずだから、景色がずいぶん変るだろう

2005年2月4日(金)
 いつもご夫婦で見えるお客様が、久しぶりにお揃いできてくれた。前の店主の訃報にびっくりしたとお悔やみを言ってくれるが、聞いてみるとそのご主人が脳梗塞で入院していたとのこと。リハビリを兼ねてここまで来てくれたようだ。
 帰られた後、造園業のTさんから電話。帯状疱疹でしばらく仕事を休んでいて、少し良くなってきたところだと聞いて、元気な人だけにびっくり。こちらも静養中に遊びにきてくださいといって電話を切った。
 昨日来てくれた横浜のHさんも、しばらく前から腰を痛めていて、コルセットが欠かせない。人間生身だから、いつどうなるかわからないが、まだまだ若く、先の長い人たちばかりだから、早く元気になって思い切り動けるようになって欲しいものだ。
 昨日HPに載せた書籍コーナーに、今朝はもうメールで注文がきていた。電話での注文もあり、反響の早さに驚く。予約が入っていた本もあるので、すぐに追加をお願いする。

 店のトイレの前に明かりがないので、夜は通路が真っ暗だった。電気をつけてと以前から言われていたのを、ついのびのびになっていたが、えびねのHさんがやってくれることになった。早速店主が屋外用の蛍光灯やコード、スイッチなど必要なものを買ってくる。明日来て作業をしてくれるというので、これからは夜のトイレに困ることはなくなるだろう。器用で何でもこなせるHさんについ頼ってしまうが、本当に助かる。


2005年2月2日(水)
 寒く静かな水曜日なので、HPの本紹介のページを作成する。明日アップする予定だ。
 常連のSさんKさんがいつものように寄ってくれ、品種がはっきりしない花を、あれかこれかで話に花が咲く。
Oさんが銀桿素を予約。話を聞いてみると、今オークションで話題になっている人のものを、写真だけで買っているようだ。駄目なことを覚悟の上だからいいが、ここの何人かのお客様も一度は手をだしていて、写真だけついた花なし株を買っては後悔している。人間射幸心があるから仕方がないが、蘭は花付きを買うのが鉄則だ。
 Kさんの金茶の蓮弁蘭が開いてきた。今のところ展示品はKさんの独壇場だ。


2005年1月30日(日)
 昨日も大賑わいだったが、今日も朝から下町のHさん、午後から茨城のKさん、麻布のMさんなど一日中常連さんで賑わった。
Hさんが大株の春蘭を6鉢、Kさんが金茶の連弁と白宋素を持ってきてくれる。今日は「冠春」が3鉢も出て、ちょっとした「冠春」ブームだ。その他「天童素」や土、肥料、鉢などひっきりなしで、ホームページに本の紹介をする暇がなかった。
 造園屋さんのIさんが、店の入り口に雨のとき水がたまるのを排水できるようにと、ボランティアで来てくれる。えびねのHさんも一緒に置いてある物をどかしたりして手伝ってくれた。風が冷たい中、こうして力を貸してもらえるのは本当にありがたいことだ。
 Kさんの蓮弁蘭紅花紅舌がきれいに咲いてきた。他にも紅花雪蘭や春荷素、王氏素、イトラン桃腮素など、室内に入れたものは次々開いてきた。
 夕方ルーペのSさんがくる。パソコンに詳しいのを幸い、中国の蘭博覧会のVCDが開けなかったのを、お願いして見られるようにしてもらう。これで水曜日からじっくり楽しめる。
それぞれの道の専門家がきた時をつかまえて色々お願いするので、今日も帰りが遅くなってしまった。


2005年1月28日(金)
 松村鉢で作っていた朶々香を植え替える。4株寄せ植えになっていて、どれにも花がきているが、一番葉がきれいなところを取り出して別の鉢に植えた。このところ植替えをたくさんしているが、松村鉢に植わっていたものはどれも根がいい。この4株も惚れ惚れするほどきれいな根がぎっしりで、1本も傷んでいなかった。
 夕方楊さんが頼んでおいた本を持ってきてくれる。そのほかにも中国の蘭の本をたくさん持ってきてくれた。送料が高いので、こちらで手に入れるとすると安くはないが、最近の新花がたくさん出ていて、どれも欲しくなる。ホームページでも紹介して欲しい人には分けることにした。
 本と一緒に中国蘭の新花を4鉢、展示用に持ってきた。中国春蘭の「双喜荷」は花も葉も大富貴に似ているが、舌に丸い点が二つ横に並んでいてかわいらしい。中国春蘭の「同心梅」、蓮弁蘭荷花弁素舌の「荷弁素」、台湾イトラン黄花「蝋梅」の4点だ。明日から写真を撮って紹介したい。


2005年1月26日(水)
 年間を通じて水曜日に賑わうということは、数えるほどしかないが、今日もその例にもれず閑散。Kさんが寄ってくれたくらいだ。
 メールでお客様コーナーの注文が来たり、電話で欲しいものを問い合わせてきたりはするが、寒いし特に作業の予定もないのでのんびりしている。
 雨が当るところに置いて作っていた蘭に、去年の夏葉っぱが黒くなる病気が出て消毒したが、花はついているのに観賞価値がなくなってしまう。葉っぱが交代するには何年もかかるのだから、やはり東京で雨に当てるのは良くないと、ひさしを出すことにした。工務店の人が現場を見に来て、打ち合わせをする。工事が終わったら、きちんとした作場にするつもりだ。
 「春雪」は完全に開いたので写真を撮る。
 箱根の神谷さんから電話で、2月5、6の土日に銀座の華僑会館で開かれる、日本中国蘭協会展示会のお知らせを受ける。時間の都合がつけば行ってみたい。


2005年1月23日(日)
 中国春蘭を始めたいといって、先日からメールのやりとりをしていたSさんが訪ねてきてくれる。若い人がこういうものをやりたいと言ってくれるのはうれしいことだ。丁度居合わせた、中国蘭に詳しいSさんのアドバイスで、花芽のついた「宋梅」のいい株に決めた。
 まだ自分の家で咲いてこないからか、春蘭のお客様の出足がいまいち良くない。来てくれる人はしょっちゅう来ているが、店をやっていないと思われているのではないかと気になって、展示会の案内状を今日発送した。
 店内に入れていたイトランの「白楽天」がいい感じで咲きだしたし、「イトラン一点花」も開いてきた。咲く寸前だった「桃花姫朶々香」は、咲いたら写真を撮ろうと思っていたが、電話の注文で前橋まで送ることになった。
アリサン春蘭素心「春雪」も笑い出してきたので、来週は少しにぎやかになるだろう。


2005年1月21日(金)
 良い天気だが風は冷たく、北風に吹き飛ばされたごみが飛んでくる。暇なのを幸い園内のいらない鉢を片付けた。
 昨日から作り始めた春蘭展の看板が出来上がったので、表にかける。
 Kさんが寄ってしばらく見ていった後、Eさんが何か新しいものが入っていないかと遊びにきてくれた。Kさんの紅花紅舌蓮弁蘭に興味をそそられるが、花が咲くのは来週だろうか。


2005年1月19日(水)
 土日に雨が降ったせいか、水をやる予定があまり乾いていないようだ。とりあえず今日の水遣りは延期する。
 朝Kさんが2鉢展示用を持ってきてくれる。一つは紅花紅舌蓮弁蘭で、もう一つはチベット産連弁素心「玉竜雪山」。
両方ともつぼみだが、段々にぎやかになってきたので、未練たらしく残してあった杭州寒蘭をすべて蘭室にしまう。
 プリンタは汚れがとれないままなので、別のプリンタを接続して案内状の宛名印刷を終える。切手も貼り終わってあとは出すばかり。
明日からは看板作りに取り掛かれる。
 水曜日は大体お客様が少なく静かなものだが、目黒のOさんが見えて、お客様コーナーの墨蘭と報歳蘭三舌花をお買い上げになる。


2005年1月16日(日)
 結局雪にはならず、みぞれ混じりの雨で終わったが、一日中ひどく寒い。 そんな出にくい中を、午前中に麻布のMさんが来て朶々香を2種類付き合ってくれる。
 午後からは今年初めて出版社のSさんと、版画家のKさんが来てくれた。
 展示会の案内状は今日も残りの印刷を続けているが、あと少しになって又プリンタの調子が悪くなった。ヘッドクリーニングをしても、紙の裏が汚れる。年間スケジュールは印刷する枚数が多いので、なかなか裏表トラブルなしというわけにはいかないのが悩みの種だ。


2005/1/14(金)
 昨日Eさんが朶々香「秀月」と「大黄河」が見事に咲いているのを飾ってくれたので、その黄色で店内が急に春らしくなった。しかし杭州寒蘭はまだ15鉢くらいが頑張っている。
 朝から2005年展示会案内状の印刷にとりかかる。
横浜のHさんが、頼んでおいた蘭を持ってきてくれ、こうして展示会の案内ができるようになって良かったね、と言ってくれたが、本当にそう思う。
 夕方から店主が大丸へ三橋さんの展示会を見に出かける。
 明日は雪の予報で冷え込むようだ。

2005/1/12(水)
 朝店に出る前に、直行で大丸に行く。今日からギャラリーてんで三橋俊治新作鉢展が始まっているのを見るためだ。朝一番から熱心な三橋ファンが来て選んでいる。小鉢が中心だが、昨年からのテーマ、貫入青磁のいい蘭鉢が出ている。ただお値段もそれなりにいい。めっきり腕をあげたお弟子さんの鉢も同時に展示していた。
9階の蘭売り場ものぞいてから昼前に店に着く。
 月曜日にお客様コーナー用の蘭を15鉢ほど預かったので、棚を整理して並べる。やはり三橋さんの鉢を見に行ったお客様が帰りに寄って、杭州寒蘭の初花株が5鉢あったうちの1鉢を持って帰る。
Kさんがピアナン素心を売約。月曜日に搬入している段階で、蓮弁蘭赤花素舌が売約になっているので、何とかこの調子で動いてくれればいいと思う。
 杭州寒蘭の名品を買いたいお客様が見えたが、花はほとんど切ってしまっていて、写真で見ていただくしかない。HPをよく見ているとかで、当店の花はよく知っているが、気に入る花は分けるものがないのばかり。「露華」がいいということになったが、今年分けてスリムになってしまったので、今度花が咲いているときに又見ていただくことにした。

2005/1/9(日)
 今年になってから毎日静かで、作業ばかりがはかどっていたが、今日は朝からお客様でにぎわう。
朝千葉のTさん、世田谷のSさん、午後から茨城のKさん、下町のHさん、上尾のIさんと一日中話しに花が咲いた。
Kさんは早々と咲いた豆弁蘭を飾ってくれる。
 花芽のついた春蘭の植替えはまだまだ続く。値段つけが徐々に進んできたら、Kさんが早速「春雪」を押えていた。
花の終わってきた杭州寒蘭はどんどん温室に仕舞って、道路側のコーナーは全部春蘭に切り替わる。
 成田のTさんから電話が入る。2月中には仕事で長期に中国に行かれるので、今行ったりきたりで準備に忙しいところだ。
お客様コーナー用の中国春蘭をお願いしたら、明日代わりの人が持ってきてくれるというので、定休日だが出ることにする。
 寒い一日だったが、夕方から一層風が冷たくなってきた。

2005/1/7(金)
 花芽のついた春蘭を次々と取り込んでみたが、まだ一角で足りるくらい。
きのう見えたEさんの話でも、春蘭の花付きは良くないそうだ。
そろそろメールでの問い合わせも春蘭になってきたので、花付きを揃えなくてはいけない。
 実際に自分で触れるのが一番と思って、若い店主にはこのところ植替えをどんどんやってもらっている。
まだつぼみが固いので、店内に入れたものは、日付を見て上砂を替えたり植え替えたり。
数をこなせばすぐに慣れて、ラベルの書き方もスムーズになってきた。


2005/1/5(水)
 今日から新年スタート。お正月でゆるんでいた気持ちを引き締める。
 店主は朝から水やりに忙しい。水曜日は温室の中を全面的にやるので、午後までかかる。暖かかった昨日とは10℃以上の温度差だそうで、強い北風が冷たい。

 作場の春蘭で、花芽があがっているのを店内に入れる。「余胡蝶」と「小打梅」がすでに咲いていたが、春蘭に切り替えるにはまだ早く、どうしても端境期ができてしまう。
 店内はまだ杭州寒蘭のままだが、元気な鉢も多く、花を切るかどうか迷うところだ。趣味家ならとっくに切っているはずだが、咲いているものがなくなってしまうのも困る。いつまでも花をつけておいてはいけないのはわかっているのだが。


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