黄玉山
 
(こうぎょくざん)

 賛花園の大栄さんが選別した無点系の青サラサ。それを黄さんの奥さんが手に入れた。奥さんの中国名が黄玉英なので、この命名となった。
 やや抱えた花型、ほんわかとした淡いグリーン、元まで入った深い覆輪の捧心は、最期まで開くことなく、白い舌も実にふくよか。
 この花を見ていると、お袋に抱かれているような安らぎをおぼえるのはわたしだけだろうか。
 展示するときはいつも身近に置いて、いまはいないお袋の味を楽しんでいる。






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