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2021年12月29日(水)
 いよいよ年内最後の営業日になった。丁度1週間の休みなので、あれもこれもとする事が一杯。気が焦るばかりだ。幸い先週程の冷え込みはなくなって、いくらか動きやすい。
 今日も都内のAさんが、この間買い忘れた本を買いに来て、ついでに又杭州も買っていく。どうしようかと迷って置いてきたものは、帰った後に買ってくれば良かったと後悔するものだ。よくある事で「分かる、分かる!」。
 Kさんが「祥字」を買いに来る。「祥字」は滅多にないとよく知っているKさんだ。その時点では残り3株あった。どれも同じくらいの条数で、花も皆いくつか着いている。1株買って帰って残りは2株。
 今日来られる予定のIさんから「今日行けなくなったから新年に」との電話。中国春蘭のマニアだから、もしお持ちでなかったら「祥字」を勧めようかと考えていた。今日で終わりだし残り2株だから大丈夫だろう。
 閉店後水やりをしようとしたら電話。初めてのSさんでHPを見ていて下さるらしい。「HPに祥字が出ていたので欲しい」という事だった。毎日最後に更新して帰るが、前にどんな事を書いたか休み明けにはよく覚えてない。「祥字」はどこだっけと見たら、「きょうのショット!」が「祥字」だったのだ。これからしなければいけない事を必至で覚えておくだけでメモリーは一杯、終わった事は片っ端から消去している状態だ。電話でやり取りして「祥字」の2鉢目が終了した。
 水やりを終わって作場の流しを掃除し、パソコンに向かったら、奈良のHさんから「祥字」の注文。これで最初4株あった「祥字」は完売した。由緒正しい「祥字」で、入手の経路もはっきりしている。第一すごい大株を分けたのだが、すばらしく出来がいい。根がぎっしりで1本も傷んだ根がないし、大鉢に均等につぼみが着いている。こんなすばらしい作が出来るのかと感心するばかりだ。このどこに出しても恥ずかしくない「祥字」を何人かに勧めてきたが、この間までは杭州寒蘭マニアばかりが来ていたから、あまり注目されなかった。年が明ければ中国春蘭の人達が見えるだろうと思っていたが、その前に終了した。ホッとした。

                    ★   ★   ★

 一時驚くほど収まってきた新型コロナが、ここへ来てじわりと増加してきています。ワクチンや薬が出来たと言いましても、一人ひとりの心がけが何より大切だと考えます。私もコロナ慣れで薄れそうな緊張感を、今一度確認しているところです。
 今年一年間、皆さまには大変お世話になりましてありがとうございました。私白石は、2022年4月一杯で引退いたします。それまでの間、精一杯務めさせていただきますので、来年もどうぞよろしくお願いいたします。
 新年は1月5日(水)からです。元気でお会いできますよう、ご来店をお待ちしています。

2021年12月26日(日)
 Facebook、Instagram、Line、情報発信も受け取るのも24時間可能で、いつでもどこでもという便利さだ。今朝出かける支度をしようとスマホを手に取ったら、インスタにメッセージが届いていた。見てしまうとどうしても返事をしてしまい、つい長くなって家を出るのが遅くなった。マズイ!。昨日遅刻したから今日は早く行こうと思っていたのだった。急いで家を出たら、昨日と打って変わって道路はスイスイ。悠々間に合って店に着いた。冷え込んでいるが空は青い。雪国では大雪、吹雪で大変そうだ。
 昨日家に着いたら11時近かった。その日その日で最後まで決着をつけないと、溜まっていくと分からなくなってどうしようもない。「これを忘れちゃいけない」と思い続けているのもストレスになるので、何時になってもキリをつけて帰りたい。働き方改革でモーレツ社員は流行らないのだが。
 昨日一度に仕事が集中して大変だったが、今日は一転Oさんが展示していた杭州を引き取りに来ただけ。こちらも落ち着いて根巻きを作り、HPの即売コーナーに追加する。花なし株なので、根巻きを開けて根と株の写真を撮り、以前に撮った花の写真を探して新しくページを作り、リンクを貼る。杭州寒蘭は日本の寒蘭のように名前を聞けば花が分かるというものではない。ほとんどその店ローカルなので、長年の常連さんは名前だけで分かるが、ネットに載せるのは簡単ではない。しかしここへきて遠方の方の中に、昔の杭州寒蘭を希望される方がいらっしゃる事が分かった。わざわざお見えになったり、メールでの問合せがあって、それなら最後でもあるし、この際HPに載せて選んでいただこうと考えた。花なし株はいつでもOKなので、年が明けてもこれをやります。


2021年12月25日(土)
 テレビの天気予報で、北海道、東北、北陸などに強力な寒波に対する注意を呼びかけていた。吹雪、積雪などの被害が出そうだという。じっくりと画面を見ている時間が無いため、動きながら聞こえてくる情報。神奈川の我が家でも朝雨がパラついた。万一うっすらとでも雪が降ったら、車では行けない。ノーマルタイヤだから雪の心配がある時は車に乗らない事にしている。そのうち晴れてきたので、関東は大丈夫だろうと車で来た。下りは渋滞していたが上りはスムーズ。今日はお客さんの約束があるがこれなら大丈夫だろうと思ったら、世田谷に入ってから急にノロノロになった。すぐ近くまで来ているのにもどかしい。結局少し遅れて到着。すでに車が停まっていてAさんが待っていた。本当に申し訳ない。すぐに店を開けて準備を始める。
 Aさんが杭州や本などじっくりと見て探している間に、約束のTさんも現れてもう大変。鉢を開けたり、売約の品を用意したりはセルフサービスになってしまった。売れた本はHPから削除しないと、次の問い合わせの時に又大変な事になる。そうこうしているうちに、電話やメールで色々な問合せがあり、売約済みにしたり、希望の品を探したり。そのうちMさんも来て売約の杭州を株分けし、展示してあった杭州を下げる。
 定休日を除くと年内の営業日は残すところあと2日だから、すべての決着が一度にきた。今回は株分けがずい分あったので、本当に忙しかった。閉店してから店内の乾いている鉢に水やり。展示品が下がって空間ができたところに、春蘭の花芽つきを探し出して飾る。作業中2回も鉢を倒してしまい、ばらまいた砂の片付けも。全く慌てるとろくなことはない。


2021年12月24日(金)
 今夜はクリスマスイブ。12月24日は晴れの特異日として年間1なのだそうだ。知らなかった!。一年が走るように過ぎて行って、ついこの間ハロウィーンだったのに、もうクリスマス。いよいよ押し詰まってきた。
 Tさんがこれから飾るための花着き蘭を買いにきて、杭州寒蘭と中国春蘭を選んでいく。花着き杭州は残りわずかだが間に合って良かった。お帰りの時に入り口のドアを開けた途端にいい香りがした。風が入って空気が流れたせいだろう。ずっと閉めきった室内にいると、杭州の香りはほとんどしないが、寒いところから室内に持ち込んだ時などにふっといい香りを感じる。よく杭州は香りが無いと言われるが、温度の変化など何か条件が合った時にいい香りがするのだと思う。
 「岳陽」の立派な花つき株が売り物にある。4花ついて上まで咲いているのだが、お正月には余裕で飾れる。紅更紗の色は良く出るし花も大きく花茎も高く上がる。昔は一級品のところにあったが、殖えにくい杭州の中でこれは作りやすく、繁殖も花着きもいい。東洋蘭の世界では「殖える」というのは価格が下がる事を意味するらしい。「下天竺山」のように、持っていた人があまりうまく行ってない品種と違って、毎年花がくる「岳陽」は花の格に比べて扱いがちょっと可愛そう。それでも今のイチ押しだ。


2021年12月23日(木)
 クリスマス寒波の言葉が聞こえてくる。週末は相当冷え込むようだ。今日はまだ陽射したっぷりで、今のうちにと水を遣る。
 Iさんが見えて杭州の話題。作場を見て「ずい分減ったね」。大分隙間ができてきたが、まだ花なしはたくさんあるので、即売コーナーに追加していくつもりだ。


2021年12月22日(水)
 よく晴れたが風は冷たい。寒くなる前に作場の冬囲いをしておいて良かった。
 杭州寒蘭の昔の品種を買いに来たお客さんがいて、花の写真を探す。すぐにいい写真が見つかって良かった。黄さんの命名品は残り少なくなり、株も小さいものだけになった。
 Wさんが展示してあった杭州を下げにくる。暮れも押し詰まってきた。一応最後は「どうぞ良いお年を」だが、29日までは普通にやってます。

2021年12月19日(日)
 底冷えのする寒い朝、新橋華僑会館に行って中国寒蘭展を見学。陽気のせいか開花が遅れて展示品は以前ほど多くは無かったが、厳しい状況の中で同好の仲間の元気な顔に出会えることは楽しい。花を見て、お茶を飲みながらおしゃべりをして情報交換。やはりリモートとは違う手応えがある。お昼を少し過ぎて店に戻った。
 新橋に行ったついでに蘭花村の村長さんが寄る。出版社のSさん、Wさんも来て閉店まで色々なおしゃべり。合間に杭州を発送した。


2021年12月18日(土)
 空が澄んで高い。今日は246上りはスイスイで、多摩川を通りながら「昨日こうだったらあれほどヤキモキしないで済んだのに・・・」。やはり年末の平日は混む事を覚悟。
 今日杭州ファンは新橋華僑会館の中国寒蘭展に出かけている。帰りにここに寄られる方があるかもしれないが、今日はほとんど静かなもの。根巻きを作るチャンスとばかり作場に出ると、外の明るさに反して空気はとても冷たい。机の上でいくつか根巻きを作ったが、今日は寒くて冬囲いをした作場にも行く気になれない。そこでHP「即売品コーナー」の杭州寒蘭編を作り始める。杭州寒蘭の中でも、黄さん命名のもの、すずき園芸の古い品種、鈴木社長の後から入った品種などに分けて表にしていく。やはり明らかに古い時代と最近のとでは、傾向の違いが見られる。古い杭州は一層株が小さくなって生き残っているだけというのもあり、すでにたくさん売れてしまったので、残りはそれほど多く無い。そのページへのリンクは、取りあえず即売品コーナーの杭州寒蘭から飛べるようにした。そのうち色々作るようになったら専用の目次を作るかも。時間が無い中で少しでもお届けしたいと思っている。
 Oさんが新橋の帰りに寄って、可愛い杭州を買っていく。
 明日日曜日は白石も新橋の展示会に行ってくる。今回は数も多く無いそうだが、お世話になった皆さんに挨拶をするのも目的の一つ。ゆっくりできるかどうか分からないが、昼には店に戻りたいと思っている。


2021年12月17日(金)
 箱根香蘭亭の神谷さんが11時に来られる事になっていて、いつもより早く家を出た。しかし、246に出る前の住宅街の道で早くも混んでいて厭な予感。246は上りも下りも大渋滞だった。ノロノロでも進んでいたので何か原因がある場所を過ぎれば何とかなるかと思ったが、川崎市に入ってもずっとノロノロ。環八のところでいつも混むので、そこを過ぎればと願ったが、桜新町まで来てもますますひどくなるばかり。困った時の浩司さんに電話をして、神谷さんと約束があるので、店の鍵を開けて電気をつけて自分が着くまで店にいてほしいと頼んだ。
 やっとの事で到着したら、店の外まで神谷さんの元気な声が聞こえる。お待たせして本当に申し訳なかった。車はその時の交通事情で計算が出来ないところが困る。
 神谷さんは鈴木社長がまだ元気だった頃の古い店に何度か来られた事があるが、こちらの店は初めてだ。杭州寒蘭初期の頃の山採り株への熱狂ぶりなど「あれは楽しかった!」と話が弾む。まだまだ意欲は衰えてないようだ。白石が来年4月末で辞めるという挨拶の葉書に対して、わざわざ遠くから出向いてご苦労様と言っていただいた。こちらこそお世話になりました。
 午後からMさんが、展示してあった「西湖」、「四明山」を下げて、新たに「てん笑山」、「湖手毬」、「翠衣」を持ってきてくれる。今はもう自前の花は売れてしまって少ししか無いから、きれいに咲いている花を飾ってもらってありがたい。どれも昔からの懐かしい花だ。「てん笑山」は濃紅花ではなく、サーモンピンクというか黄色が少し乗った桃色で、独特のやさしい色合いをしている。雰囲気は大分違うが、「朝暉」と同じような系統の色の取り合わせで、杭州でこのタイプは少ないと思う。最後まで捧心をぴたりと閉じる数少ない花の一つだ。
 「湖手毬」は立葉で扇を広げたような独特な葉姿をしている。明るい青花で捧心が透けるように白く、軸の色も明るくきれいな赤で細管。花間を充分に取って咲く、ある意味個性派だ。
 もう一つの青花「翠衣」は、「湖手毬」とは対照的に緑の色が濃い。葉姿も良く、花茎も濃いチョコレート色でコントラストがはっきりしている。杭州寒蘭は一つの品種に何もかも求めるのではなく、いくつも並べて見るとそれぞれのいいところが見えて、最後は「やっぱり杭州はいいなー!」となる。別の言葉で言えば「お・め・で・た・い・・」。こんなにどれも魅力的なのだが、分けてと言われると上手くいかない事が多いのが悩みだ。


2021年12月16日(木)
 昨日の帰り道でホームセンターに寄った。車を停めて店内に入った時にはもう蛍の光が鳴っていて「間もなく閉店」のアナウンス。急いで1階まで下りて広い店内を走る。目的の巻段ボールを抱えて又走る。ようやく買えた。ホームセンターはどこも8時閉店だから、早く帰れる時にしか寄れない。巻段ボールは何度も買っているので場所が分かるが、ついでに他の品物を探して買う時間がない。せっかく行って巻段ボールだけ買って帰った。
 今日は寒さが一段落して風も無い。作場の冬囲いも出来ているので、蘭の様子を見るにも寒くなくていい。午後出版社のSさんが来て、根巻きの中からいい杭州を目ざとく見つける。青花の「湖精」が久し振りに咲いたがやっぱりいい。杭州寒蘭はそれぞれいい!。
 夕方Wさんが見えて、「観梅」のつぼみが膨らんできて間もなく開きそうだという。「きょうのショット!」バックナンバーで昨年、一昨年の開花時期を調べたら、大体2月の初めころだ。いくら何でも年内に開く事はないだろうが、1月にはもう開花の態勢になってないといけない。杭州は花着きはほとんど売れてしまったから、これからは花なし株の根巻きを用意。年明けからは春蘭の準備だ.。
 次の土日は新橋華僑会館で、日本中国蘭協会の「中国寒蘭展」が開かれる。展示会は18日土曜日は12時から16時、19日日曜日は10時から15時。白石は日曜日の朝一番で行ってくるつもり。蘭花村の竹村さんも午前中に行って、その後すずき園芸に来られる事になっている。というわけで、お出でになる方は午後からにしてください。


2021年12月15日(水)
 夕べから今朝にかけては本当に寒かった〜!。エアコンも中々温まらない感じで、朝家を出る9時過ぎでも駐車場のコンクリートが凍っていた。こんな事は滅多にない。ひょっとして日陰の坂道などではスリップしないかと心配になったが、スピード控え目で走って順調に店に着く。
 欅鉢に桐箱依頼のMさんが鉢を持ってくる。今からでは年内は無理だがOKしてもらった。
 この間杭州や鉢をたくさん買っていただいたお客さんが又見えて、花の着いた杭州を2鉢持っていく。その結果残りは展示品ばかりで、花着き株の売り物は数鉢になった。つぼみだった最後の杭州「はやぶさ」が咲きだして、年が明けたら春蘭に切り替わる感じだ。花無しの杭州はまだあるので、これからは根巻きを作っていく。杭州寒蘭の魅力を今年ほど実感した事はない。


2021年12月12日(日)
 晴れて気温は高め。ほとんど風が無く日向ぼっこが気持ちいい。時間があればの話だが。
 午前中に青花紅舌の「瑠璃紅」が出る。去年太い新芽が出たのに何故か展開しないまま止まってしまった。遅れて葉が1枚だけ伸びたが駄目だろうと思っていたら、今年花が着いてきれいに咲いた。貴重な品種なので、何とかうまく回復してくれるといいが。
 お昼頃ちょっと大きな地震があって、慌てて近くの展示品を押さえる。茨城南部が震源だったが、最近又回数が増えているようで気になる。午後からは遠方からのお客さんや若いお客さんが見えて、作場を見て色々と探し出してくる。若い方で昔のタイプの小型杭州をという方が何人もいて、黄さんの品種やその頃入った品種が選ばれる。最近の大型のはよく殖えて丈夫そうだが、昔の杭州は栽培に苦労するのが多い。若い人には先がたっぷりあるから気長に作ってほしい。杭州寒蘭の歴史として、初期の品種が末永く続いていってくれたら、こんなうれしい事はない。
 今日作場の冬囲いをしてもらった。明日から冬の寒さになるそうだからこれで一安心。


2021年12月11日(土)
 空は澄んで穏やかな一日。今日明日は最高気温が15℃を超えて温かいが、来週になるとぐっと冷えてくる予報で、明日は作場の冬囲いをやってもらう事になっている。ここより気温が低い我が家の冬囲いも急がなくては。
 店の前のガソリンスタンドは11月一杯で閉店したが、タンクに多少残っている間は給油して貰えた。それが昨日で空になったそうで、今日はロープを張って入れないようになっている。しばらくしたら解体が始まるだろう。この辺りの景色も一変する筈だ。マイカーのガソリンメーターを常に意識しないと大変な事になる。
 昨日忙しさが集中した中で鉢の荷造りをしたり水やりをしたりして目一杯だったが、今日は不思議なくらいポカっと閑ができた。毎日終わらない仕事に追われていたから、どうしていいか分からないほど。掃除をしたり、電話やメールの返事をしたり、滞りがちのパソコン作業をする。
 委託品の事務作業はもっと効率のいいやり方があるのだろうが、大量生産の品と違って同じものが二つとないから、1鉢ずつパソコンに入力したり、ラベルを貼ったり、売れたものを確実に把握できるようにするのが毎日遅くなる原因だ。鉢のようにHPにも出していると、売り切れをすぐに表示しておかなくてはならず、途中で止めて忘れてしまうと、結局後で大変になるから、毎日その日の分は始末をつけて帰ることにしている。
 昨日園芸JAPAN1月号が入荷。特集の「100年後に残したい蘭」の中に、杭州寒蘭では「奔月」が載っている。今花が咲いている「奔月」は売約になっていて、他の杭州寒蘭も花つきはまだ決まってない方が少ない。これからまだ見える方があるのに、選択肢が少なくなってしまった。今年花が着かなかった中には、いい花は色々あるが、すべて写真があるわけではないからどうするか困った。
 注文の鉢を発送し、根巻きを少し作る。明日は来店予定の方が何人もいて、又大変な一日になるだろう。


2021年12月10日(金)
 風が無く冷え込みも弱まった。夕べは店を出るのがすっかり遅くなったが、帰りの道路がすごく空いていて、赤信号以外はほとんどブレーキを踏まずに、最速で家まで帰り着いた。いつもはどこかで渋滞しているのに珍しい事だ。今日はゴトオビで道路は混むだろうと思ったが、割りとスムーズに店に着く。年賀はがきをまだ買ってなかったのを思い出して、近くの郵便局で買ってきた。例年どんなデザインにしようかと考えるのに、今年は全くそんな余裕がない。杭州寒蘭展で暮れが忙しいので、店の年賀状もいつも新年になってから。恥ずかしい事だが、どうにも手が回らない。
 今日も杭州ファンが何人も来てくれて、品物を選んだり、展示品を持ち帰ったり新たに持って来たり。「紫芳山」の苗が3鉢あったうち、一人の分が他の品に変更したので、1鉢残りが出た。展示品では古い品種の「西湖」と「四明山」を持って来てくれて、棚に展示する。困惑するほどたくさんあった欅焼締鉢は、大分数が減ってきて安心した。HPを見ての注文があって梱包する。
 遅くなってからようやく水やり。温かいので助かる。


2021年12月9日(木)
 昨日の冷たい雨は上がって青空が戻った。早目に家を出たが、又もや渋滞に捕まった。多摩川の橋の上で事故をやっていて、世田谷に入ってからも中々車は進まない。浩司さんにチェックを手伝ってもらおうと11時に来てもらう事にしたのに、到着は11時を過ぎてしまった。事故もあるが12月という事も渋滞の元だろう。
 店を開けた途端にお客さんが来て、LINEやメール、電話で注文する人などで「紫芳山」は売り切れてしまった。その他「侘助」「奔月」も売約。買いに来られた方が沢山買って行かれるので、荷造りも大忙し。花のある株は残りがわずかになってしまった。こんな事になるならもう少し小分けで販売しておけば良かった。花なし株はまだあるので、花は写真で見ていただくようにしたい。
 明日は来店の約束が複数あって、又忙しい一日になりそうだ。


2021年12月8日(水)
 昨夜から本降り。気温が下がってとても冷たい。今度の土日あたりで作場の冬囲いをしてもらうように頼んだが、今回の急激な冷え込みには間に合わなかった。こんな天気では人も来ないので、溜まっている仕事を片付ける。
 入荷した杭州がいくつかあって、パソコンに打ち込み、鉢にラベルをつけて価格を決める。品種は花つきの「奔月」、「紫芳山」の苗、昔からの人しか知らない「侘助」、「青山」、「探花郎」。「奔月」以外は花無しで株も小さく咲くまで辛抱が必要だが、鈴木社長が健在で、熱い熱い杭州ファンが先を争っていた頃の選別花だ。
 作りこんだ杭州がいくつか開き始めた。「朝暉」は今年株の状態が元気一杯で花も一回り大きい感じ。「八つ山」は2条しかないが、杭州は少ない条数で花が着いてしまう。本来の迫力は無いが、今年は見納めなのでよく見ておきたい。「帰雁」が紅の色が良く出て人気。Wさんのいい展示品があるせいで、こちらの花なし「帰雁」を売り物として株分けする。無名の杭州もいくつか開き始めた。


2021年12月5日(日)
 今日から空気が冷えてきた。何人か来店の約束があって忙しいのを覚悟。いつもより大分早く家を出る。道路が空いていてかなり早く店に着いた。いつもはまだ来てない時間だが、作場の植物育成灯がなぜか点いてない。7時から夕方7時までタイマーで点くように設定してあるはずで、鈴木さんに見てもらうようSOS.した。間もなく来てくれて脚立に乗ってタイマーを調べて貰ったら、現在時刻が狂っていたのだった。しばらく前この辺り一帯が停電したため、タイマーが狂ってしまったのだ。そういえば、いつも帰りが遅くなっても作場の育成灯が消えないと思っていたが、店に来る時間には点いていたから気がつかなかった。今日特別早く来たために分かった事で、現在時刻を合わせて貰った。
 早く来たら、Tさんも「早く着いてしまった」とすぐに現れる。お待たせしないで良かったが、たちまち株分け作業が始まった。このところ毎日株分けをしている。
 昼過ぎに色々持ち帰るものを荷造りし、帰るところにHさんが入れ違いになる。又色々欲しいものを決めて、棚の品物は段々少なくなる。もう今年は展示して楽しむ杭州寒蘭展ばかりでなくそっくり売ってしまうので、早くも品物が減ってくる。ここのお客さんは今年花が無くても以前に見て知っているので、もし何か買われるつもりの方は、早目がいいと思う。
 その後、欅鉢の桐箱を頼んだKさんが、出来上がってきた桐箱を取りにくる。しばらく色々なおしゃべりをして、買った欅鉢を桐箱に入れて持ち帰る。
 閉店してから、いくつも追加の桐箱を頼まれた分を、鉢の写真、寸法を添えて注文のメールをする。帰りはすっかり遅くなって、盛りだくさんの一日だった。

2021年12月4日(土)
 温かく風も無く快晴の行楽日和。朝の下り車線はぎっしり車が並んでいた。上りは快調に走れて早目に店に着く。
 今日も店は忙しかった。Iさんが久し振りに見えて、存在感抜群の石鉢植え「愛宕」を持っていく。Wさんが展示している「帰雁」が、すごくいい色で咲いて、これだけの濃色なのに、舌の白さが際だっている事に驚く。「帰雁」は舌が丸くて花弁も幅広だが、その隣で青サラサの「透月」が真一文字にきりりと咲いていて、杭州寒蘭の両極端が隣り合っているのが面白い。株分けがいくつかあって、合間に根巻き作りをしたので、朝掃除機をかけたのに又水苔屑が飛び散った。

2021年12月3日(金)
 朝の246上りはずっと渋滞続き。二子玉川の橋の上では事故をやっていたし、世田谷に入ってからはほとんど前に進まない。少し早めに家を出たのに、又11時を過ぎてしまった。
 朝富士五湖を震源とする地震があった。その後和歌山でも地震があり、最近又地震が多くなってきている感じがする。
 出版社のSさんが来て杭州を選んでいく。久し振りのTさんが顔を見せてくれて、昔話に花が咲く。もうそれなりの齢になってはいても、私の中ではその頃の若手のまま。色々な話題で、亡くなった鈴木社長の言っていた言葉などが、昨日の事のように蘇ってくる。花の姿や名前と密接に結びついていて、展示してあった光景も思い出される。
 その後杭州の根巻き作り。少しずつしか進まないが、鉢の整理がついたので、ようやく蘭の方に手をつけられる。


2021年12月2日(木)
 店の蘭をお買い上げの時に商品を包装する手提げ袋の残りが少なくなったので、先日帰る途中でホームセンターに寄って取り寄せを依頼した。今日その返事が来て、取り寄せは可能だが最低2000枚からと言われた。来年4月末でお終いなのに2000枚も使うわけがない。そちらはキャンセルして、三軒茶屋の包装専門店まで買いに行った。9時から5時までなので店を閉めて行ってくる。そこでは100枚単位で売っていたので1袋買ってきた。これで最後まで間に合うはず。入手できたのは良かったが、価格は今までの倍以上になっていた。普通のレジ袋ではなく、厚地で細長い形だから一般的なものではない。蘭やエビネを入れるのに最適なので、ずっとこれを使っているが、資材でも何でも新たに注文する度に値上がりしているのに驚く。園芸で使うものはちょっとしたものでも専門のものはかなり高価なので、蘭が高いのは仕方ないと思う。
 棚の蘭やえびねが乾いていて、外もすべて早目に水やりをする。夕方欅鉢狙いのKさんが来て、気に入った鉢を選んでいく。
 店の前のガソリンスタンドは11月末で閉店した。後片付けで日中は人がいるが、そのうち取り壊し工事が始まるだろう。本当に目の前なので、又店の出入りが大変になるかもしれない。EVの時代だから私のガソリン車はもう時代遅れだ。今まではここに辿り着けばガソリンを入れられたが、これからは切れる事が無いよう頭に入れておかなくては。


2021年12月1日(水)
 いよいよ師走に入った。急に追いかけられる気分だ。それにしても昨夜の雷雨はすごかった。昨日インスタグラムにアップした紅葉の写真は午前中の写真。青空に映えるモミジが綺麗だったのでスマホで撮ったものだ。夜寝る頃に突然土砂降りになり、風も雷もひどくなった。朝起きたらサンルームが水浸しになっていて、まずそこの掃除から1日が始まる。こんなに天気が激変した日は滅多にあるものではない。今朝は又からりと晴れて青空が戻り、温かくなった。
 最後だからと藤沢のIさんが見え、色々な話が出て懐かしい。長いお付き合いでお世話になったが、やはり黄さんの杭州を持って行く。
 Uさんが展示していた「紅鷲」と「孔雀王」を下げに来る。久し振りのK先生も、預かっていた春蘭を下げにくる。鉢や資材を買いにきた人や、売約の杭州を引き取りに来たKさんなど、一日中人の動きがあって慌ただしい。
 杭州寒蘭「紅欄」と「瑠璃紅」が開き始めた。まだ舌を下ろしたくらいだが、どちらもいい色。いよいよ杭州寒蘭のシーズンに入った。


2021年11月28日(日)
 今日も文句なしの晴れ。毎日が洗濯日和だが、昨日に続いて風が冷たい。昨日のプロ野球日本シリーズはずい分寒い中でやっていたようだ。最近帰りが遅くてほとんどテレビ放送に間に合わなかったが、昨日は帰ったらまだやっていた。選手達の寒そうな事!。夜遅くまで寒風の中でやっているなんて、野球の試合にしては珍しい事だ。
 今日も時間がある時に鉢の写真を撮ってHPに載せる。何とか欅窯の最後まで辿り着いた。まだ小柴鉢もあるが、ようやく杭州寒蘭の方に専念できる。ほっとした。
 久し振りのIさんが顔を見せる。Wさんが杭州寒蘭の展示品を持って来てくれたが、明るい作場なので葉の色がうちのと全然違う。黄ばみが強いがその分株は殖えていて、花も4本上がっている。ちょっと着き過ぎだが、開いてきたら咲き具合を見てどれを残すか決める事にする。うちは陽が足りなくてもう少し明るくしたいところだが、あまり陽が強すぎても風情に欠けるかも。その加減が中々難しい。
 三橋さんにお願いした欅鉢の桐箱が出来上がってきた。


2021年11月27日(土)
 秋晴れの高い空だが風がすごく強い。東京の最低気温が7℃と冷え込んだ。明るい陽射しの下でも風がとても冷たい。
 日中人がいない間に欅焼締小鉢の撮影をする。とても1個ずつの写真は無理で、3個にしようか4個にしようか色々試した結果、3個を2枚並べて一段にする事にした。焼締鉢ばかりで似たようなものなので、番号の区別をつけるのに神経を使う。丁寧にメモしていかないと、どこまでいったかすぐ分からなくなる。焼締鉢はまだ半分を少し過ぎた辺りだ。
 夕方になってTさんが寄る。外は気温が下がって益々強風が身に染みる。黄さんの「下天竺山」を本当に久し振りに目にしてテンションが上がる。「紫極」、「洞庭湖」も「滄海」も実物に接するのは何年振りか。最後の杭州寒蘭展に、難しい昔の品種が並んで有難かった。上手に作っているMさんに感謝!。
 夕方には真冬並みの寒さになって、間の戸を閉めてしまう。それでも寒くて、お試しで暖房のスイッチを入れる。


2021年11月26日(金)
 今朝も246は大渋滞。上馬交差点を過ぎて店が反対側に見えてきても中々進まず、昨日と同様11時を過ぎて到着した。急いで鍵を開けようとしたが、何と鍵が見つからない。入り口外のコンクリートに荷物を置いて、いつも入れているところを何度も探したが見つからない。鈴木さんに鍵を開けてもらうようメッセージを送ったが外出中。昨日遅くまで仕事をして帰る時、店の買い物をする必要ができた。帰りに家の近くまで行くともう店が開いてないので、すっかり戸締りを済ませてから歩いて近くのスーパーに行き、店に入らないでそのまま車で帰った。帰り支度でいつもと違う行動を取ったので、別のところに入れてしまったかと、店の外でバッグの中身を広げて徹底的に探したら、あった!!。いつもと違うところから出て来てホッとしたが、スタートからバタバタしてしまった。
 杭州寒蘭の「愛宕」が今年は立派だ。2年前に入手した時より、うちでは珍しく作上がりして咲いた。花弁が厚いせいで緑の色が濃く、葉も紺地が強くて伸び伸びしている。蘭花村からの株だが、雄大な株が好きな竹村さんにも褒めてもらえそうだ。例の石鉢で作っていて、あまりに花茎が高く2本上がっているので、支柱を立てないと倒れてしまう。本来透明感や清楚な雰囲気が好きで杭州ファンなのだが、新しいタイプにはこういうがっちりとした魅力がある。近くに飾ってしみじみと見る。展示会で飾って立派な花。どちらもいい。
 Mさんが展示品の杭州を4点持って来てくれる。黄さん命名の「洞庭湖」、「燕雀」、昔の品種の「滄海」と「紫極」だ。杭州寒蘭の花が増えてきたので、鉢を一部移動させていたら、使いやすくて感じがいいのに落款が何だかはっきりしなかった(古令和3-55)の鉢は、昭和51年以前の欅窯手書き落款だと分かった。横向きになっているので分からなかったが、三橋さんの手作りサナが付いているので、不思議に思っていた。手作りサナは初期のものにしか付いてないので、これで謎が解けた。ずっと後の装飾的な作品と違って素朴な鉢だが、隅に置いてあっても何か気になる。今日判明して早速HPの2021蘭鉢展欅窯に写真を追加した。


2021年11月25日(木)
 空は雲ひとつなく澄み渡っている。いつもより早めに家を出たが、246の上りはずっと渋滞で着いたのは11時を過ぎてしまった。途中何度も救急車がサイレンを鳴らして通ったので、事故でもあったのかと思ったが、そういえば今日は25日だ。
 Iさん、Sさん、Mさん、Aさんらが見えて、杭州を株分けする。地上部だけ見ていると、開けて見てバックに根が無いという事がたまにあるが、今日は皆株分けできる状態で良かった。杭州の他に鉢も売れて、並べきれないほどあった欅鉢の棚が少し楽になった。「け」の落款は3個とも売れてしまった。
 発送の注文があって、梱包して発送する。作場はかなりカラカラで、夕方たっぷりと水を遣る。


2021年11月24日(水)
 定休日の間にちょこっと動いて、何年振りかで「下天竺山」を店に飾る事ができた。少し逆光の中で見た時は、「やっぱりいい!!」。今流行りのポッチャリ舌や花弁ではなく、墨線サラサのスマートな花なのだが、緑の地に紅の筋がくっきりとした花弁は、5弁覆輪なのに気がついた。「挿雲」がそうだが「下天竺山」についてはこれまでそれを意識した事が無かった。というより、それほど何度も咲いてなかったという事か。窓の前に置くとやはり他の杭州とは少し違う。周りにあるのもそれぞれいい花なのだが、この濃いのに透けている感じは今年改めて感じた事。しかしこの品種を作上がりさせている人が中々見当たらないのが残念だ。
 Uさんが「孔雀王」の展示品と、その分け株の即売品を持ってきてくれる。昔改良園で展示されて、すぐに噂が駆け巡った事を思い出す。作のいいUさんの木は根がしっかりしていて葉も立派。上手な人は、聞くと必ず「何も特別な事はしてない。水をやっているだけ」という。今年最後の杭州寒蘭展にいい花が展示されて皆で見られる。良かった。「紅鷲」の大きな木も来て一際聳え立っている。
 頼んだ鉢が届いて早速荷造りする。メールでの注文があるので、写真を撮ったりメールのやり取りがあって、発送前は立て込んでいる。


2021年11月21日(日)
 どんよりと曇って天気は下り坂。関東では今晩雨が降る予報だ。ずっと晴れて暖かい日が続いたから、雨はずい分久しぶりだ。昼過ぎには暗くなってきて、こんな天気のせいか今日は静かなもの。いつもは開けてある店のサッシも、寒いので閉めてしまった。
 注文の発送を済ませて、まだ箱も開けてなかった欅窯焼締鉢をようやく開けた。一つずつ取り出すとつい落款を見てしまう。焼締鉢の場合は鉢底ではなく、下の側面に押してある場合が多い。昭和60年から平成1年の落款が多い中で、昭和57年1月から60年まで使われた「け」の落款が3個見つかった。
 当時はウチョウランブームで、焼締鉢に入れて実際に使っている人が多かった。丁度白石がすずき園芸に来るようになった前後のものだ。ウチョウランの高価な品種は、釉薬のかかった青白磁や瑠璃、染付の鉢に入れられたが、今では交配種がホームセンターに並んですっかり消耗品扱いだ。
 焼締鉢を全部箱から取り出し、一つ一つ番号のシールを貼ってようやく整理がついた。棚に並べると形も様々で面白い。小さくて壊れやすい鉢を、新聞紙に一つ一つ包んで箱に収める。この梱包だけでもずい分手間取ったに違いない。この作業を今度は逆回転で包みを開け、新聞紙のしわを伸ばして畳む。同じだけの手間と時間をかけて、使わなくなったいい鉢が次の人に受け継がれていくとしたら、この手間ひまも意味があると考えて作業をしている。
 夕方蓮弁蘭や杭州を少し根巻きにする。予報通り帰る頃には小雨が降り出した。


2021年11月20日(土)
 又高齢者の運転による痛ましい事故が起きた。他人事ではない。自分も高齢者になると車が無いと不自由だし、本当に悩むところだ。そんな時に運転免許の高齢者講習の通知が届いた。すぐに電話をして予約を取るようにと書いてある。今朝一番で電話したら、何と予約が取れるのは来年の2月3日(木)だという。前回も何度も出かけるそのたびに予約がずっと先で、長い期間かけてようやく免許更新が出来た事を覚えている。来年のカレンダーもまだ手に入れてないが、2月3日は木曜日。本当は店が休みの月火にしたいのだが、そんな悠長な事は言ってられない。とに角予約を取らないと始まらないから、その日は休んで教習所に行く事にした。4月一杯という在職期間の大詰めでこんな事が起きて、益々忙しくなる。予定通りに終わる見込みもつかないまま、毎日ひたすら突っ走っている。
 今日はOさんが杭州寒蘭の展示品を持って来てくれる。午後からUさん、Kさん、Sさんが連れだって久し振りに寄ってくれた。色々と話が弾んで、欅鉢の焼締をたくさん選んでいく。「こんなにあって売り切れるか?」と思うほどあったが、少し数が減ったので、まだ出してない品を追加する。通常の焼締鉢は写真を撮ったり寸法を測ったりする余裕がなくて、均一価格で並べてある。今回の目玉商品なので、この際買っておかれるといいと思う。
 焼締鉢は初期の頃たくさん作ったもので、ひらがなの「け」の落款もある。こうして昔の三橋さんの作品が並ぶと懐かしくて、どの時期の落款か見てしまう。それで思いついて、平成18年7月に三橋さんが欅窯落款の変遷を1枚にまとめたものを、コピーして欅鉢をお買い上げの方にプレゼントする事にした。これを作った時期より新しいものは載ってないが、昔の作品には参考になる。
 埼玉のSさんも寒蘭を買いに来られて、一日があっという間。売れたものはHPにも直ちに反映させないといけないし、在庫管理のエクセル表にも記入しておかないといけない。その場でやっておかないと、明日になるとつい忘れてしまって合わなくなるのは明らかだ。そんな慌ただしさで、杭州の根巻き作りは全くできなかった。


2021年11月19日(金)
 昨日の帰り背の高い段ボール箱を探しに、我が家を通り越していつも行くスーパーに寄ってみた。もう閉店時間に近かったので残っている数は少なかったが、鉢を送るのにピッタリの丈夫な箱を見つけて持ち帰った。今日それを持って来て注文の鉢を入れてみたら丁度良さそう。箱が決まった時点で荷造りは半分終わったようなもの。安心した。
 注文の電話やメールがあったり、買いに来られる方、植え替え希望など色々な用事の方が来られる。その間に杭州の根巻きを作る。机の上が片付くひまが無くカオス状態だ。昨日この欄に杭州の値段を決めると書いたので、「もう値段が付いたのがずらりと並んでいるかと思って」とSさんがやってきた。一人でやっているのでとてもそんなに早くはできない。今鉢に植わっている状態で何条かと見るのではなく、鉢を開けて根を見て、その状態も考慮に入れる。花が着いたのは展示して花が咲いてからになるが、花が着かなかったものは根巻きにして根が何本と書き込む。杭州は根が太いが本数は少ないので、根の数は重要だ。いい花は大抵株分けして持っていく事になるので、大株のものは少ない。これから毎日時間がある時に根巻き作りだ。
 蘭鉢展の写真をある程度載せたところで、まだ写真を撮ってない欅焼締ウチョウラン鉢がたくさんある。これを一つ一つHPに載せていく時間が取れない。こちらはゆっくりと進めるので、店にお出でになれば並んでいます。今なら選び放題です。
 今朝大谷選手が米大リーグのMVPに決定した。満票で選ばれたという事で本当に良かった!。将棋の藤井さんといい、歴史を作るような若い優秀な人たちの活躍が素晴らしい。


2021年11月18日(木)
 温かい日が続いていたが、今日はちょっと気温が下がった。風通しを良くするため戸を開けているので、いつもより1枚多く着込む。
 蘭鉢の問合せで、鉢を送る箱を探す。蘭鉢のように高さのある壊れ物を送るには、箱を探すのが一番の課題で、中々丁度いい段ボールが見つからない。店の近くに箱を選びに行けるところが無いので、定休日に自宅近くのスーパーで探して車で運んでくる。それを狭い物置にストックしておくのが使わない時は邪魔だし、必要な時に無いと困る。最後まで段ボール探しが続きそうだ。
 Iさんが「岳陽」を展示してくれる。昔の杭州にしては生育がし易い。「清潭月露」と共に、育てやすくて花もいい品種の代表だ。多くの昔杭州は、段々小さくなっていくのさえあって、一筋縄ではいかない難しさがある。
 通常は作場では価格をつけてなくて、商品として店内に入れる時にバランスを見ながら価格を決める。それが、今年は早い段階で作場にある杭州の値段を聞かれるので、まだ準備が整わないで困っている。秋蘭、寒蘭と来て、これから杭州寒蘭の準備という頃に蘭鉢展の対象品がたくさん入ってきたので、取りあえず入荷の鉢をパソコンに登録したり、写真を撮ってHPに載せたり、寸法を測ったりと鉢の整理に追われてしまって、杭州寒蘭の即売準備がすっかり遅れてしまった。明日からそちらに取り組むつもりだ。


2021年11月17日(水)
 杭州寒蘭がいくつか開き始めた。まだつぼみの先が少し割れてきた段階で、日本の寒蘭より咲くのに時間がかかる。ゆっくりと開く途中の様子が可愛くて、真っ白い舌が見えてきた瞬間から咲き終わるまで楽しめるのがうれしい。本当は早目に花を切らないと生育に影響があるのだが、毎年長い間咲かせてしまうので、お客さんのところに行った方がほとんど元気になる。
 店のすぐ前にあるガソリンスタンドが、11月30日で閉店する。今日もここでガソリンを入れたが、もうあと何回かという事になった。うちからここに来るまで一体何軒のスタンドが無くなってしまった事か・・・。ガソリンを燃料としない車がさらに増えていくのだから、仕方がない事かもしれないが。遠くから車で来られるお客さんが、ここでガソリンを入れるという事が今までよくあったが、当てにしている方がいたら気をつけてください。
 晴れて乾燥した日が続く。休み明けの蘭はかなり乾いていて、夕方たっぷりと水をやる。


2021年11月14日(日)
 風が無く温かい日差しが降り注ぐ。外にいると気持ちがいいので、まず山草棚を整理する。艶のあるゴンズイの葉が紅く色づいて美しい。
 展示品の寒蘭「黒船」は、最初舌が巻かずに垂れていたが、今日見たらちゃんと巻いていた。花型が良く、花弁の緑と赤黒のベタ舌とのコントラストがすばらしい。
 昔時々来られたTさんが、「白石さん辞めるんじゃ行かなくちゃ!」と出かけてきてくれる。すっかり引退していて、久し振りにここまで出かけていただいた。しばらくおしゃべりを楽しむ。
 夕方杭州寒蘭を買いにNさんが見える。まだ咲いている株が少ないが、写真で花無し株を選んでいく。注文した段ボールが届いた。


2021年11月13日(土)
 今日もすっきりとした青空で空気は乾燥している。Mさんが見えて、押さえてあった杭州を持っていく。Oさんが展示品を下げにくる。
 最後の杭州寒蘭展なので、なるべくご要望に沿うようにしたいと思っている。しかし、すべての株に花が着くわけではないのが悩みだ。昔からのお客様は以前に咲いたのを見ていたり、写真で分かっているが、メールでの問合せには花が着いてないとどうにもならない。その貴重な花着きの無名サラサ株が開き始めた。色が乗ってきて軸は濃いチョコレート色。葉姿よし、花間よし。紫秀蘭も2鉢目が割れ始めた。店内が一気に杭州寒蘭展に切り替わった。


2021年11月12日(金)
 青一色の空に紅葉が映える。陽射しは温かいが風は案外冷たくて、何よりとても乾燥している。
 朝一番でヤマト運輸に電話したらすぐに集荷に来てくれて、発送は無事終了した。午前中Uさんが展示してあった「白妙」などを下げに来て、代わりに「黒船」と「黒尊の青ベタ」を展示してくれた。午後からK会長さんとNさんが展示していただいた寒蘭を下げていく。杭州寒蘭、紫秀蘭の次の株がもうすぐ咲きそうに控えているから、近いうちに杭州寒蘭展に切り替わるだろう。例年通り開催日を決めずに、花が咲いている間が展示会だ。
 早々に花芽つきを持ってきてくれた「世田谷錦」は、ずっと置いてある間に虫にやられたらしくつぼみが駄目になってしまった。花を楽しみにしていた人も多いのに、誠に残念!。飾ってくれたTさんに謝って、昨日下げてもらった。


2021年11月11日(木)
 店に着いて掃除機をかけていたら、早くもTさんが現れた。作場を見ててもらっている間に掃除を済ませる。やがてKさんも来てTさんと合流。杭州寒蘭にはとても熱い二人だ。色々と相談しながら持っていくものを選ぶ。昔のタイプの杭州寒蘭について、様々なエピソードや故鈴木社長の言葉など、話題が尽きない。ゆっくりと過ごした後、最後にそれぞれ一緒に写真を撮ってもらった。今までそんな事は思いつかなかったが、昨日Aさんと写真を撮った事を書いたのを見て、今日も記念に撮る事になった。被写体としては誠にお粗末で恥ずかしい限りだが。
 杭州寒蘭「清潭月露」が開き始めたので店内に飾る。古い花でゆったりと抱えて咲く。やっぱり杭州の緑と舌の白さはすばらしいとあらためて思う。
 「自然と野生ラン」バックナンバーのたくさんの注文があって、在庫の中からピックアップして揃えるのをTさんが手伝ってくれた。こういう作業も一人ですると、リストを見ながら取り出してチェックするというのが結構大変。忙しい中での作業を手伝ってもらってとてもありがたかった。送るための荷造りも済ませた。店を閉めた後HPのリストから売れた分を削除する。これもすぐにやっておかないと後で困る。


2021年11月10日(水)
 昨日は警報級の強い雨だったが、今日はすっきりと晴れた。多摩川を渡るとき頭上は真っ青な空、進行方向の東の空はもくもくとした雲に覆われて、くっきりと二つに分かれていた。
 午前中Sさんが見えて寒蘭を選んでいく。コロナが酷かった間は中々来られなかったが、ようやく落ち着いて出かけられるようになった。
 午後からはAさん、Fさんが見えて、ゆっくりと色々なおしゃべりをする。緊張感なくこういう事ができるようになった事はありがたい。一緒に写真を撮りたいと言われて、初めてお客さんと写真を撮って貰った。その後予約してあった蘭を持ち帰る。メールのやり取りがあって何通か返信する。
 その後蘭鉢展のページに写真を追加する。写真は大きさを変えるなど加工の作業があって、すぐには終わらない。遅くなったので途中で終了。作場の蘭が乾いていて水やりをする。


2021年11月6日(土)
 上天気で温かい日が続く。蘭鉢展の写真をHPに載せようとパソコンにかじりつく。写真を同時にたくさん開けると、古いパソコンは余計遅くなって、時間ばかりが経つが中々進まない。
 欅鉢が沢山入荷したので早く情報を載せたい。今までの2021蘭鉢展のページを使って写真や記述を入れていく。すでに売れてしまったのは削除しようとしていたら、うっかりとページ全体を上書きしてしまった。元の画像は残ってはいるが、又細かい作業をしなくてはならない。マッタク慌てるとろくなことはない。


2021年11月5日(金)
 一年の終盤になってくると、街路樹を大掛かりに手入れするところを通りかかる。誘導員が出て一車線を塞ぎ、渋滞が起きる。このところ毎日そういう場面に出会う。
 午前中に杭州の束とプラ鉢を荷造りをして発送しなくてはならない。昨日段ボールの選定で迷って、自宅にあった細長い箱を持って来た。実際に入れてみないとどれが丁度いいか分からないのだ。いくつか候補の箱を並べてやってみたが、大きな箱でも1箱に収めるのは無理だと分かった。
 杭州はほとんどが花なしだが、1株だけつぼみがある。つぼみを綿でくるみ、これだけは別に巻段ボールで包む。万一ラベルが落ちても分かるように、すべての包みに品種名をサインペンで書く。1株ずつ包装したのをいくつかまとめて巻段ボールに包み、プラ鉢の包みとで1箱、同じようにして花無し杭州の包みとつぼみ付き杭州とで1箱という事にした。ヤマト運輸に連絡したら、もうここまでで一仕事終えた感じだ。
 午後から東京香蘭会の会長さんを会員のNさんが乗せて、展示品の蘭を運んできた。展示会に出品する支度を、車から下ろすところから近くで見学させてもらった。展示していただいた品種は、「紫月」、「紅風指」、「聖紅」、「桃神」、「仁王」。
 車で運ぶために手作りした木枠の蘭掛けは、車の中にうまく収まって倒れず、持ち運びもし易い。鉢は杭州寒蘭よりはるかに大きく、葉幅の広さ、長さ、花茎の伸び、花の大きさ、すべてが桁違いだ。それでも薩摩寒蘭や球磨寒蘭、日向、土佐の本場ではこんなものではないという。背の高いワゴン車でも天の花はぎりぎりで、咲いている花が傷まないように運ぶための養生は緻密な作業。支度にずい分時間がかかったに違いない。これら陰の仕掛けを取り去って棚に乗せるまでの手当ては、1鉢ずつ全部にするのだから、手先の器用な人でないと無理だ。杭州寒蘭は自然さも大事で、花茎があまり曲がってしまったのは修正するが、ある程度の自然な揺らぎはそれも風情。杭州の店で助かった!。
 夕方、退職の葉書を出したAさんから電話をいただいた。毎年えびね展に来られていたのに、去年は姿を見せず心配していた。やはり高齢の仲間、腰椎を傷めて長く歩く事が難しくなったという。コロナで外出が出来ないという面もあるが、運転していた人が免許を返上すると、途端に外出が不自由になってしまう。動き回れる若い世代が、蘭やえびねに興味を持ってくれる事が大事だ。


2021年11月4日(木)
 晴れて温かい日が続くいて、忙しく動き回らなくてはならない身には助かる。朝ホームセンターに寄ったので、店に着くのは少し遅くなった。Sさんから送られてきた柿の渋がようやく抜けたので、小分けにした袋詰を今日持ってきた。
 昼から約束のTさんが見える。遠方からなのでまとめて持っていくものを選び出す。続いてUさんが展示品の寒蘭「白妙」と「くの一」を持ってきてくれた。出版社のSさんも作場からいくつか選んでくる。川崎のIさんも寄って一日中にぎやかだった。さすがに杭州寒蘭は選びにくる人が多く、HPに載せる前にどんどん減っていく。遠方の方は、品物があるうちに相談メールや問合せメールをいただければいいが、あまりゆっくりだと目ぼしいものがなくなりそうだ。
 鉢の搬入で店内が片付かなくて申し訳ない。品物を減らすつもりが「逆に増えているね」と言われてしまう。外の棚の蘭を根巻きにして棚を空け、そちらを荷物置き場にしたいが、蘭の処理がどうにも間に合わない。
 蘭や鉢を送る依頼があり、たくさんの蘭をどうやって送るか、その梱包に頭を悩ませる。ちょっときついのとゆるゆるに大きい段ボールがあって、どうやってうまく収めるか、中々丁度いいのはない。取りあえず今日は鉢から開けて全部根巻きにするところまで。明日は又香蘭会のメンバーが見えて、立派な展示品を持って来てもらう事になっている。あれもこれもと思うばかりで、結局毎日帰りが遅くなる。


2021年11月3日(水)
 穏やかに晴れ渡ってさすが晴れの特異日。紅葉の季節とあって、日光など行楽地の大渋滞の様子をニュースでやっていたが、246の下りも中々の渋滞だった。
 休み明けは仕事が溜まっていて大忙し。発送が2件あって梱包し、希望によりヤマト運輸とゆうパックにそれぞれ手配して発送する。メールや電話もあって、送られてきた字を根巻きにしたり、入手した杭州を植えこんだりする暇がなく、乾かないように手当しながら作業にかかれたのは閉店後だった。
 Mさんが杭州寒蘭を2鉢展示してくれる。一番下が開き始めた「黄玉山」と「挿雲」。どちらも早咲きの大好きな花だ。「黄玉山」は今年は青がちのサラサに咲いてとてもいい感じ。光が強いとサラサの筋が濃く出て、この清純さが少しそがれる気がする。「挿雲」の緑は又格別に濃くて「そうです!、これこれ!」。いよいよ杭州寒蘭のシーズンに入ったが、うちの花はまだ咲いてない。
 去年から杭州を始めたKさんが来て、杭州寒蘭の花が長もちするので、切るタイミングが分からないでずっと咲かせてしまうと言っていたが、それはごもっとも。私も切れずに咲かせ続けてしまう方だ。
 いい天気が続いて作場の蘭はすっかり乾いている。夕方水やりをし、ようやく杭州を植えこみ、字を根巻きにする。
 蘭関係書籍に写真集「東洋蘭の美」が入荷した。


2021年10月31日(日)
 衆院選挙の投票日。期日前投票を済ませてあるので、少し早めに店に着いた。昨日欅窯の蘭鉢やウチョウラン鉢が大量に入荷し、鉢に記号のシールを貼ってエクセルの表に打ち込むのに遅くまでかかっても最後まで出来なかった。今日はその続きで出来るだけ整理する。リストが出来たら写真を撮ってHPに載せなくてはいけないが、それは水曜日以降に続く。その間にお客さんが来られて、いくつかは終了した。この作業を考えると気が遠くなるが、広く多くの方に見ていただきたいので、しばらくは頑張る。


2021年10月30日(土)
 問合せが色々あってその返信や発送、欅鉢が入荷したりで大忙しの1日だった。


2021年10月29日(金)
 温かくて気持ちのいい陽気。大きくて重いアルバムを見られるように、家から使ってないサイドデスクを持ってきた。店に着いてすぐ三軒茶屋まで事務用品を買いに行く。
 午後からIさんが見えて、頼んであった杭州を持ってきてくれた。一緒にアルバムを見たが、そこに写っている株は、今は店に無いものが多い。元々お客さんの展示品がたくさん撮ってあって、ここになくても誰かが作っている可能性はあるが。昔の杭州は殖えて2鉢になるのは大変だったから、絶えてしまった品種もたくさんあるだろう。
 今日は信楽鉢の写真を撮る。超特大サイズのもあって、大きさの違いを写真に表すのに時間がかかる。撮影だけは済ませたから、明日から少しずつ載せていく事にする。


2021年10月28日(木)
 店に来る途中地震があった。運転中で気づかなかったが、速報では茨城県で震度4と伝えていた。店に着いて掃除を始め、キッチンの吊戸棚を開けようとしたら開かない!。揺れでロックがかかってしまったらしい。毎日開けるところではないので今日の地震か、それともこの前の大きな地震の時だったのかもしれない。解除の仕方が分からずネットで調べたら、ロックのかかった扉を強く押すという事だった。一つ利口になった。
 外の山草棚を片付けて、植わっている中身が駄目になっていそうな鉢を処分する。狭い棚で色々な種類を作っていると、水やりも一斉、陽の当たり具合も同じ環境で、たまたま合うものは上手くいくが、1年で駄目になる鉢もある。山草専門に育てていないので、蘭の花が無い時期にちょっと飾ろうという魂胆では、全部うまくいくはずがない。やはり植物は種類を絞って環境を整える事が大事だ。
 出版社のSさんが来て昔のタイプの杭州寒蘭を選んでいく。杭州の花の話をしていて、昔から店にあって皆で見ていた大きなアルバムが仕舞ってあるのを思い出した。最近はパソコンで写真を出す事が多くて、大きくて重いアルバムを広げるテーブルもないため出番が無かった。しかし写真集「東洋蘭の美」の横山進一氏の写真だ。最後の杭州寒蘭展で又皆さんに見ていただきたいので、いつでも見られるように出しておく事にする。広げて見るための折り畳みテーブルを家から持ってくるつもりだ。


2021年10月27日(水)
 朝のうち霧雨が舞っていたが、午後になって陽が射してきた。少し前の寒さは落ち着いて、丁度過ごしやすい。店に着いたら紫秀蘭が咲いていた。別の紫秀蘭もつぼみがかなり膨らんでいる。やはり杭州寒蘭よりは大分早い。
 Kさんが寄って色々欲しいものを探し出し、大きな荷物を抱えていく。昔遠方から来て下さった方からも手紙が届いて返事を出す。一日一日と残り時間が少なくなっていくのは間違いないが、今は毎日忙しさに追われている。

 日曜日に店に送られてきた柿を、家に持ち帰って良く拭いて、ヘタのところを焼酎にちょっと浸け、大きなポリ袋に密閉しておいた。1週間経ったら様子を見ることにする。楽しみ。

2021年10月24日(日)
 昨日の帰り道、多摩川の橋の上に来たら前方の空に花火が上がった。丁度真正面で、走りながらしばらく見えていた。今頃どこの花火だろう。思いがけず得した気分。
 渋谷では山手線拡幅工事で電車を止めた。大勢が手作業でレールを移動させている様子をテレビのニュースでやっていた。大規模な渋谷再開発で、駅周辺はすっかり変わってしまった。学生時代渋谷は毎日通る駅だったし、その後も一番馴染みの町だったが、最近は特別な用事が無い限り行かなくなってしまった。今では道を聞かないと歩けそうもない。
 今日は寒いがキリっと晴れて青空が広がった。Iさんに杭州寒蘭を持って来てもらうようお願いしてあったが、今日電話で「今渋谷がややこしい事になっているからそれが落ち着いてから来週持って行く」という事だった。思いがけないところに工事の影響が出たものだ。
 2021蘭鉢展のページをアップした筈なのに、作業途中の別のところにリンクされていて、せっかく作った新しいページが出てなかった。もう色々やり直すとややこしくて、度々不測の事態が発生する。自分のやり方がまずいだけだが、それを修正するのに時間がかかってしまった。売れたものがようやく反映されるようになって一段落。
 そんな中Mさんが鉢を探しにきて、物置の棚にある大きな段ボール箱を何年振りかで取り出した。いくつか残っていた新品の楽鉢を出しやすい所に移動して、段ボールを始末する。少し動きやすくなった。
 長野のSさんから今年も柿が送られてきた。店の中は今取り込み中のようなものなので、自宅に持って行って渋抜きをし、少しづつ店に持ってくる事にする。毎年送っていただいてありがたい。


2021年10月23日(土)
 すっきりと晴れたが風が強い。日が当たっている所は気持ちいいが、日陰で風が来ると、もう少し暖かくしてくれば良かったと思う。今朝も道路は大混雑で、店の近くまで来ているのに車が動かない。少し遅刻してしまった。
 間もなくTさんが見えて杭州寒蘭の話題でしばらくおしゃべり。他の杭州寒蘭愛好家は、花が咲きださないとまだ動かないようだ。


2021年10月22日(金)
 東京は一日中しとしと雨。最高気温が12℃という12月並みの寒さになった。服装もいきなりニットと厚いジャケットになる。朝の通勤道路はとても混んでいて、ナビの地図では246や関連道路が渋滞で真っ赤になっていたが、ギリギリ駆け込んだ。
 こんな天気に来られる人もいないので作場との境のサッシを閉めて、室内でできる仕事をする。近くの郵便局に出かけたら、何台もの東電関係の工事車両が道路際に並んでいて、電柱の高いところで作業していた。この間停電した地震による点検修理かもしれない。冷たい雨の中での作業は大変だ。


2021年10月21日(木)
 雲が多いが陽射しもあって割と過ごしやすい。今日は全く静かだったので、久し振りに外の通路や道路の掃除をして雑草を取る。作場で中国春蘭の花芽を探したが、ほとんど花がきてなくてがっかり。「宋梅」と「秀月」「笑蝶」「円心梅」にはつぼみが見えるが、「秀月」は作り始めて初めて花が二つ着いた。明るさが足りないのだろうが、春蘭の花着きが良くない。
 午後から蘭関係書籍と蘭鉢展に少し追加する。以前に作ったページを作り替えると、前につけた記号が生きていて、すべてをしっかり直さないとエラーになってしまう。何度も訂正してしまったがうまくいったかどうか。
 明日はすごく冷え込む予報だ。しっかり着込んで来ないといけないようだ。


2021年10月20日(水)
 今週に入ってからすっかり秋になった。まだ夏物の服が出してあって、朝何を着るか迷う。日中でも半袖は無理だし、朝晩は上着がいるほど肌寒い。なるべく早く衣替えをしないといけない。安蘇山が噴火して、そちらも目が離せない。
 蘭関係書籍の注文があり、発送するついでに、在庫のバックナンバーがHPに表示してある通りかどうか、ページを印刷して現物とチェックしていく。「自然と野生ラン」だけでも本棚に無い号が見つかって、HPを訂正する。元々の店の蔵書だったのも即売品に回すため、HPに追加する。追々他のページもチェックしていくが、一人でするのはとても時間がかかる。
 注文の蘭を荷造りし、植え替え依頼のお客さんが蘭を持って来たのを、その場で植え替える。する事がたくさんあって、中々進まないうちに花の季節は確実に移っていく。


2021年10月17日(日)
 小雨が降り続いて、予報通りいきなり冷え込んだ。雨よけを兼ねて初めてコートを着てくる。いつも通り作場との間の大きなサッシを開け、入り口のドアも開けておく。コロナ対策の一つ、風通しのためだから、これから冬に向かって着るものでカバーしないといけない。30℃などと言っていたのはついこの間だが、今日は上着を脱げない。
 鉢の撮影を進める。今日も落款が分からずずい分時間をかけたが諦めた。釘彫り落款は文字なのか記号なのか、又どちらが上かさえも分からないのがあって、本当に難問だ。
 鉢に直接貼ったシールの記号とエクセルで作った表、画像ソフトでの記号、HPの表示など、複雑な作業を一人でやっているとやり直しの無駄な時間が多い。時間をかけてするしかないが。
 Oさんが見えて、この間葉書を出したと思っていたのにどうも話が合わない。調べたら住所が近い別人のOさんに出していたのだった。あらためて住所を教えてもらったが、いつも寄られるのに大変失礼してしまった。
 「青ヤタ」が開き始めたが、花弁の緑が濃くて見応えがある。「荒城の月」も覆輪の華やかさだけではなく、平肩で花型も素晴らしい。まだ主弁が上がらないが、形が決まったら写真を撮ります。


2021年10月16日(土)
 陽が出ていたかと思うと小雨が降ったり変わりやすい天気。ここで季節が変わって明日以降涼しくなるという。いよいよ本格的な秋がやってくる。
 この間の停電は10月9日の地震の影響らしい。かなり大きいと思ったが、やはりダメージがあったという事だ。それにしても何日もたってからとは・・・。
 先日出した葉書に対して、電話をいただく事が多い。今日も久し振りのHさんから電話。Oさんは出かけたついでに寄ってくれて、色々な話ができた。
 この間搬入された古鉢をHPに載せるため撮影する。古鉢は本当に様々なので、窯元や時代や価格をちゃんと伝えて貰わないと、初めて見る鉢はどこの物かわからない。今回は最後の機会なので、売れ残って何年も預かる事ができないから、本のページをめくって落款を調べるが、有名なもの以外はまず分からない。持っていた人が分からないという品は本当に困る。そんなわけで古鉢市は大変に時間と手間がかかるものだ。


2021年10月15日(金)
 又夏の暑さが戻った。昨日の突然の停電は原因が未だ不明。DOCOMOの通信障害とか、銀行のシステムとか立て続けに色々な事が起こっていて不可思議だ。
 昨日遅れた分を少しでも前に進めたいと蘭鉢展のページの作業をする。これも一人でするとあっちへ行ったり又机に戻ったり、とても大変。少しずつでも進めないとどうにも片付かない。
 展示していただいている「荒城の月」が開きだした。作っているお客さんも花を見るのは初めてだそうで、電話で開き始めた事を知らせたらしばらくして見にくる。葉が照明に輝いて華やかなところに、花弁も黄色に緑の覆輪、舌はベタのように鮮やかな紅点が埋め、周囲はかなり白い地色だ。花茎は細く、葉も小さく垂れていて、最終的にどんな形に決まるのか楽しみだ。小型の杭州寒蘭ほどのまとまりで、今とても目だっている。


2021年10月14日(木)
 11時過ぎ、パソコンに向かってメールの返事を打っていたら、突然停電になった。向いのガソリンスタンドの電気も消えているからここだけの異常ではない。外に出ると、何人かが出てきて様子を見ている。信号は発電機で動いていた。
 停電でパソコンも電話もラジオも駄目、情報源はスマホだけだ。ニュースを見るとかなり大規模停電のよう。店の中は昼間でも暗くて、外に椅子を持ち出して本を読んだり古鉢の汚れを落としたり、山草棚を整理したりで回復するのを待つ。
 お昼の時間になったが電子レンジが使えず、冷たいお弁当を薄暗がりで食べる。沸かしてあった給湯ポットは、蓋を開けて逆さにしないとお湯が出ない。トイレもウォシュレットが使えない。便利なものはすべて電気が来ないと役に立たないのだった。ガソリンスタンドでは給油が出来ず、車が入って来ないようにロープを張っていた。それでなくてもスタンドの数が本当に減って、かなり走らないと行けない状況。何があるか分からないから、あまりギリギリまで走らないで、早目に入れる事にしようと心に決めた。
 2時間余りして、回るといやな音がする作場の扇風機がぎーっと音を立てたので、電気が回復した事に気づく。この間は鉄道がずい分停電の影響を受けたし、東京のど真ん中で一体どうしたのだろう。夕方には神奈川でも大規模停電のニュースだ。こんな事はめったにある事ではない。もっともっと重大局面では本当に大丈夫なのだろうか。
 すっかり回復してからKさんが久し振りに姿を見せる。Mさんからは葉書を貰ったと電話があり、色々と懐かしいおしゃべりができた。


2021年10月13日(水)
 今日も雨で気温がぐっと下がった。ついこの間30℃だったのに、今日は20℃に届かない。慌てて温かい服装に替えてくる。
 退職の葉書が届いたと、埼玉のSさんが顔を見せてくれる。コロナを警戒してこのところ外出を控えていたため、久し振りに電車に乗ったとの事。東京都も今でこそ大分落ち着いた数字になってきたが、感染者数がもっと少ない地方から見ると、埼玉県も危ないという目で見られていたそうだ。1都3県は隣組のようなもので、県境は無いに等しい。
 一体何が原因で感染者数が減ったのか説明がつかない。この冬は第6波が確実などと言われると、今が用事を済ませるチャンスなのかもしれない。
 この間から何度か寄ってくれているお客さんがいて、花が開いたのを見てからと言っている間に売れてしまった。うちの場合花つきは数が多くないので、申し訳ないことになった。持ってきてくれる人が今動けないので、うちで咲く寒蘭は少ししかない。


2021年10月10日(日)
 朝家を出たら雨が降っていた。道中ずっと霧雨で、店に着いたら空が明るくなった。今日は10月10日。本来晴れの特異日だ。私のように昔の東京オリンピック開会式の青空が目に浮かぶ人はもう少数派だろう。その日を記念して体育の日が出来、スポーツの日と名前が変わって休日は月曜日となったが、今年の東京オリンピック開会式のための日程変更で、明日は平日となった。そのため当店は定休日です。
 今日もMさん、Oさん、Oさん、Mさん、Wさんなどがそれぞれの用事で見える。この秋の寒蘭展のスケジュールで、どこの展示会は中止だとか、どこは開催だとか、情報交換をする。コロナが始まって以来、直前にならないと最終決定が分からず、雑誌の展示会情報を見て行ったらやってなかったという話も聞く。今は新規感染者数が驚くほど低い数字になって、このままの状態が続けば展示会が出来る感じだが、会場は大分前に押さえないといけないし、色々と準備が必要だからどうなのだろう。コロナ第6波に言及する人も多く、それがあったら又展示会どころではなくなるかもしれない。スケジュールが分かったらこの欄に載せる事にします。


2021年10月9日(土)
 夏の暑さは少し収まって過ごしやすい一日。今日は何年分か遡って調べものがあり、じっくり机の上に資料を広げる。昨日遅くまで調べた件が、パソコンに打ち込んであるのと照らし合わせてようやく解決した。
 昼間にHさん、夕方になってOさんが見える。ほとんど物の数でもない小さな店だが、お客さんとの長いお付き合いがあり、こうして顔を見せてくれるのはうれしい事だ。
 寒蘭ではお客さんの「三世冠」に続いて、売り物ではチャボのつぼみが膨らんで、間もなく咲きそうになった。展示品の「荒城の月」も一番下が横を向いてきた。
 鉢の白いカルキを何とか落とそうと、細かいやすりや道具を使って傷がつかないように気をつけながら試みる。釉薬がかかっている鉢は気長にやっていれば少しはましになりそうな気配。焼締はほとんど無理だが。


2021年10月8日(金)
 夕べの11時40分頃、関東地方に大きな地震があった。最大震度5強で神奈川も東日本大震災以来の強い揺れだった。昨日店に搬入された寒蘭や蘭鉢が大丈夫かと気になったが、今日来たらすべて無事で安心した。
 朝の通勤時間帯は、昨日の地震の影響で電車が止まっている路線もあり、改札口の外に長い行列が出来て、皆辛抱強く並んでいる光景をニュースでやっていた。地震でも大雨、大雪でも停電で電車が止まっても、皆何としても仕事に行こうとする。この間台風の大雨で迷わず臨時休業にしてしまったのが恥ずかしいほどだ。皆さん本当に真面目だとも言えるし、休むのが合理的とも言える(かな??)。
 今日は又気温が上がって夏の服装になる。届いた葉書に反応して出版社のSさんが久し振りに顔を見せてくれた。色々なおしゃべりをして楽しい時間を過ごす。根巻きを作ったり、古鉢の白い汚れを落としたり、時間がまとまらずに昨日搬入された鉢はまだ整理できてない。下げたものも色々あって、2021蘭鉢展のページは一から作り直さないといけない。


2021年10月7日(木)
 朝は弱い雨が落ちていたが、店に着く頃には止んで明るくなった。気温はこれまでよりぐっと下がって夏の暑さは一区切りのようだ。
 来年4月末でお終いを表明してから急に忙しくなった。お客さんも、「どうせいつでもある」と思って預けっぱなしや、「ちっとも取りに来ない」というケースなどがあったが、今度はそうはいかないとそれぞれの始末をつけていく。今日も2件落着。
 Mさんが寒蘭「三世冠」が咲いたと飾ってくれる。新たに蘭鉢を持って来て、これまで並べていたのを下げ、交換する。古鉢がらくた市の品物は、本人も来歴が分かってない物が多く、置いて行ったものの落款を調べたり、一つひとつパソコンに打ち込むまでが大変。これは明日の仕事だ。


2021年10月6日(水)
 この間歯科の予約をして、10月11日スポーツの日は休日ではない事を知った。そういえばオリンピックのために休日を移動させたのだった。「しまった!!」今月の予定を作った時、11日は休日の月曜日だから営業して、火水が休みになると思ってしまった。店のカレンダーも自宅のも11日はしっかり赤になっているので勘違い。今日来て外に下げた「今月の予定」を作り直し、HPに掲載分も訂正した。10月はすべて月火が定休日です。
 土曜日に投函した葉書が昨日あたりから届いたようで、何本も電話をいただいた。葉書は案内状をお送りするために登録していただいている方と、遠方でも度々ご注文をいただいてメールのやり取りしている方にお送りしたので、HPを見て下さっている方には葉書の内容をここに記させていただきます。

 緊急事態宣言がようやく解除になりました。この一年半余は展示会も出来ず、皆さまと顔を合わせる機会が少なくなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
 さて、突然ですが私白石は2022年4月末日をもってすずき園芸を退職させていただく事になりました。来年4月の誕生日で私は満80歳になりますので、そこを区切りとしたいと思います。1983年4月に縁あって園芸店を手伝う事になり、39年という長い年月を皆さまと楽しく過ごしてまいりました。2004年11月には鈴木社長の死去という思いもよらぬ悲しい出来事がありましたが、皆さまに支えていただきながらここまで続けてこられました事は大変ありがたく、心から御礼申し上げます。
 4月まで半年あまり、10・11月は寒蘭、11・12・1月は杭州寒蘭、2・3月は中国春蘭・奥地蘭、4月はえびね、蘭鉢と書籍は随時販売します。最後までどうぞよろしくお願いいたします。よい時期にお顔を見せていただき、思い出話ができましたら何よりうれしく存じます。
2021年10月                
 すずき園芸   白石玲子              

2021年10月3日(日)
 昨日は文句のつけようがない秋晴れの中で仕事を終え、車で帰途に就いた。環八を過ぎたところで突然の雨。次第に激しくなって雷も鳴り始めた。やがて叩きつけるような勢いになり、ワイパーをフルにしても前が見えない。ライトだけでは足りなくてハザードランプを点け、ゆっくりと進む。上空は絶えず昼間のような明るさになり、雷鳴が轟く。こんな悪天候の中を運転するのは初めてで、車の中は雷でも安全とは思っても心細い事甚だしい。このどうしようもない状況は20分ほど続いたが、最も長く感じた通勤時間だった。家に着いたら回覧板が置いてあって、深い屋根の下にも関わらす濡れてしまっていた。
 今日はからりと晴れて、昨日の荒れ方が嘘のような好天気。目の前のガソリンスタンドで空になる寸前を給油し、昨日の雷雨の話をしたら、いい天気だったので布団や洗濯物を干していて濡れてしまったと言っていた。本当に誰にも予測がつかない天気の急変だった。
 約束のTさんが見えて「世田谷錦」を展示してくれる。杭州寒蘭で黄さんの命名とは思えないような投げやりな名前だが、もう種が尽きた頃だったのだろうか。とに角何十年ぶりには違いない。その頃は圧倒的に青花が多く、次いでサラサ、紅花は数が少なかった。今まで写真しか無かったが、実物が見られるというのは楽しみだ。


2021年10月2日(土)
 夕べは遅くまで風が強かったが、朝は台風一過の青空。気温が上がって暑いほどの陽射しだ。家を出て小学校の前を通ったら運動会をしていた。去年は出来たのかどうか記憶に無いが、緊急事態宣言と台風という二つの障害をクリアできて、今年は子供たちも嬉しいだろう。雲のかけらも無く真夏日という予報で、熱中症が心配になるほどだ。
 昨日は空いていた道路が今日は渋滞。秋の交通安全週間は9月30日までだった筈だが、警官の姿を何度も見かける。オートバイ事故があって、そのせいで渋滞していたようだ。
 昨日雨ですっかり駄目になった「今月の営業」を新しくして表に下げた。店内に入れた寒蘭は、大分花間をとって斜めに傾いてきた。咲くのはつぼみが横を向いて1週間というから、もう少し先になるだろう。Wさんも見えて、開くのを楽しみにいている。中の作場はかなり乾いていて日が傾いてから水やりをする。今日葉書を投函した。


2021年10月1日(金)
 台風16号の影響で夕べから雨。台風情報に注意しながら車で来た。9時頃には風も出てきたが、まだ安全なうちに店に着けるだろう。多摩川の上も防風璧が無い部分はスピードを落としてハンドルを握りしめる。道路は空いていて、かなり早目に店に着いた。
 すぐに近くの郵便局に行って、印刷に失敗した葉書を交換する。土日は休みなので、少し先の本局まで行かなくてはいけないし、すごく混んで行列する事が分かっている。雨も風もそれほどひどくないうちに用事を済ませた。
 店に帰って宛名印刷した葉書を住所録と突き合わせてチェック。昨日同じところが何枚も出てきたので1枚ずつ見ていく。やはり抜けているところがあって追加で印刷。チェックして良かった!。
 店にいる間に風が強くなって横殴りの雨に変わった。今日は1日だから外に掲示する「今月の営業」を10月のものに取り換えるのだが、外に出てみたら雨に濡れてすっかり文字が滲んでいた。次は雨でも大丈夫なように、更に厳重にカバーしたがどうだろうか。屋根の下だが吹き込む雨にはお手上げだ。明日雨が止んでから外に掲示する。
 用事で来た人が、「こんな天気に店を開けているんですか?。っていうか来ちゃダメでしょう」と言って笑う。店にいる間は凄い風雨でも、少しゆっくりして落ち着いてから帰るつもりだ。


2021年9月30日(木)
 空は雲で覆われているのに結構陽が射す時もあって気温は上がった。気になる大型台風16号は、明日伊豆諸島に最接近するようだ。当然関東にも影響はあるだろう。明日もしあまりに風雨が強かったら店に来られない事があるかもしれない。
 案内状を出す予定で印刷にとりかかった。裏面は大丈夫だったが、宛名印刷で又躓く。途中まで順調だったのに同じ宛名が何枚も印刷されて葉書を無駄にしてしまった。いつも印刷を始めると必ずインクが無くなる。買い置きの予備が一色切れていたので、途中でドン・キホーテまで買いに走った。明日は失敗した葉書を交換しに郵便局に行きたいので大雨は困るのだ。これまで何度も葉書印刷をしてきたのに、間隔が空くためその都度失敗して、自分の学習能力の無さにがっかりする。
 電話をかけたり、かかってきたり。寄って行くお客さんもいて、シーズンが近づいてきた事を感じる。


2021年9月29日(水)
 晴れて少し蒸し暑い。朝店に来る道中は車の流れが良かったが、窓から差し込む陽射しがきつい。この時期は暑くもなく寒くもなく夜はよく眠れて、一番快適な気候なのだが、台風16号が明日、明後日には伊豆諸島に接近する見込みだという。関東への影響はあるだろうか。
 昼過ぎにKさんが見えて、売約になっていた鉢と一緒に蘭も選んでいく。色々な話が聞けて、人と対面して話が出来るのは楽しい。東京都には長い間緊急事態宣言が出されていて、実際に会って話をする機会がずい分減ってしまったが、いよいよ今月一杯で解除が決まった。これまで通りマスク、手洗い、距離を取るなどの感染対策は変わらないが、少しでも人が動けるようになって、顔を合わせて話をする機会が増える事を願っている。去年の春から展示会はほとんど中止になっていたが、寒蘭展からは開かれるのか気になる。あまり解放的になりすぎて、リバウンドする事だけは絶対に避けたいが。
 今日も根巻きを作ったり鉢を洗ったり、夏の間ゆっくりしていた分溜まっていた仕事が沢山ある。杭州は結構花が来ていて楽しみだ。作場が日照不足で春蘭には花がきにくいが、寒蘭、杭州寒蘭、えびねは、ぎりぎり何とかなっているようだ。


2021年9月26日(日)
 どんよりと曇って少し肌寒い。夏から秋への移り変わりは、少しずつ気温が下がっていくのではなく、急に大きく下がったり又上がって暑くなったりを繰り返すものだ。平均すると徐々に下がる事になるが、服選びを間違えると大変。今日は長袖の上にもう1枚。
 昨日サンポール液に浸けて帰った勧修寺鉢は、バケツから取り出した時は感動するほど白いところが消えていた。しかし時間が経って乾いてくると、しっかり白い線が現れる。元々薄かったところはかなりきれいになっていて、最初の状態から見ればずい分落ちたと言えるだろう。釉薬のかかってない鉢は、中に浸み込んでしまうので厄介だ。以前欅窯の三橋さんに聞いたら、「白い部分に椿油を薄く塗ると、展示の間くらいはきれいに見える」と言われた。落とせるだけ落として後は椿油というのが手だろう。
 今日も根巻きをいくつも巻き直す。この間戻した水苔は5Aの特上品だった。ストックの4Aを使い切ってしまったので、たくさんあった5Aを水で戻したが、根巻きにはもったいないような長くていい水苔だ。蘭もこれに応えてくれるといいが。


2021年9月25日(土)
 東京は曇り空で一時小雨が舞う。このところ続いた夏日はお終いのようで、今日からは秋らしい気温になるらしい。台風16号が日本に近づきながら発達してきている。来週は影響が出るかもしれない。
 葉書を買いに郵便局に行ったついでにサンポールを買ってきた。焼締鉢などの白くなった汚れを落とそうと、明日までバケツに浸けて試してみる。Kさんがしばらくぶりに寄っておしゃべりをする。
 外の棚下に根巻きにしてあった春蘭を取り出してきた。ラベルが剥がれ落ちそうなのもあって、明日巻き直す事にする。


2021年9月24日(金)
 今日も汗ばむ陽気。朝店に来る時上りの道路が混んでいて、世田谷に入ってからほとんど進まなくなった。環七を過ぎて店はすぐそことなっても、中々前に進めない。11時開店の筈が今日は少し遅刻してしまった。
 発送の仕事があって荷造りし、ヤマト運輸に渡す。昨日乾燥水苔を大きなポリ袋で戻して帰った。今日来たらしっとり、ふわっと戻っていて、使う分だけ更に湿らせて根巻きを作る。根巻き用の巻段ボールを、昨日の帰りにホームセンターに寄って買ってきた。以前は専門店から大きな巻きを買っていたが、物置の中で保管場所を取るし、使う分を切り出すのも中々大変。少し高くつくかもしれないが、小分けしたのは扱いが楽だ。


2021年9月23日(木・休)
 21日火曜日は中秋の名月で満月だった。天気が良くいいお月見が出来た。昨日から夏の暑さ。休日の今日は246の下り車線は車の行列だ。
 寒蘭花なし株の根巻き作りは一応終わった。花芽着きの寒蘭は鉢植えのまま棚に飾る。
 緊急事態宣言解除まであと1週間。ようやくここまで来た。東京都は何も出てない期間がほとんど無いくらいで、皆コロナの感染予防を第一に考えてきた。以前はお客様が見えるとお茶を入れて一緒に座っておしゃべりをするのが通例だったが、今はお茶の提供も止めている。店の換気と手指の消毒、マスク着用の日々だった。
 皆がそうしてきたからなのか、それともウィルスの都合なのか良くわからないが、さすがの東京都も新規感染者数が減ってきた。毎日発表される数字は、ずっと先週の同じ曜日を下回っている。感染が増えている時は毎日驚くような増え方で、急激に上がった山は同じ角度で落ちてくる。第1波、第2波、第3波、第4波はすべて急に上がれば急に下がる。何故?という納得できる説明は専門家からも聞かれない。早い段階でワクチンを2回接種した我々高齢者も、相変わらず警戒は続いている。


2021年9月20日(月・休)
 昨日も今日も行楽には絶好の天気で、朝の246は下りが大渋滞。早速追突事故が起きていた。こんなにいい季節に少なくとも三連休、場合によっては9連休も可能で、コロナの事もあるから車ならいいかという事だろう。
 気温が上がって今日は半袖。じりじりと太陽は照り付けるが、湿度がなくカラッとしている。作場の端で作っていた生の水苔が何年も生き残っていたが、さすがに駄目になってきたので中身を捨て、コンテナを洗って干す。
 昼過ぎにHさん、その後Wさんが見える。寒蘭の「荒城の月」に花がきたといって展示してくれる。
 夕方パソコンに向かったらネットの様子がおかしい。メールも「サーバーが見つかりません」となるし、インターネットもページが表示されない。サポートに電話したら、コンセントの抜き挿しをするようにとの事。机の周りはケーブルがやたらと刺さっていて、どれがどれか分からない。元を辿って抜いたり挿したりしたが繋がるようにならないので、助っ人の鈴木さんにSOS。間もなく来てくれて無事繋がるようになった。今日はHPの更新は出来ないかと思ったが、ほっとした。
 今週は火・水が定休日です。


2021年9月19日(日)
 昨日土曜日は台風14号の影響で、午前中もの凄い雨だった。時折叩きつけるような雨脚で、フルワイパーでも前が見えないほど。危険だと判断して店を休みにしてもらった。この雨の中を来られるお客さんも無いだろうと。
 雨は収まったり、又突然激しくなったりを繰り返しながら、夜には温帯低気圧に変わって影響はなくなった。進路も迷走だったが、一度衰えて又盛り返したり、不思議な台風14号だった。
 今日は台風一過の眩しい青空。こんなに見渡す限り青一色というのは本当に久し振りだ。天気に誘われてMさんが運動がてら、寒蘭目当てに自転車でやってくる。寒蘭の花茎がずい分伸びてきた。杭州寒蘭も「岳陽」がフライング気味に花茎を伸ばしている。まだ本当に小さな花芽というようなのもあって、「岳陽」は特別早いようだ。
 今日から三連休。明日の月曜日は休日のため営業し、代わりに今週は火・水が定休日になります。


2021年9月17日(金)
 迷走しながら勢力を弱めていた台風14号は、又勢いを盛り返して九州に上陸する気配。予想進路では列島縦断となっていて、広い範囲で影響を受けそうだ。
 何年か前から自分で買った覚えのない草があって、何か他の山草に混じっていたものらしい。茎はしっかりした多年草で、葉も中々きれい。花が咲かなかったから「何だろう?」と思いながら端の方で生き残っていた。それが咲いたら中々可愛いピンクの花。名前が分からないので見てもらおうと店内に入れた。鉢の事で見えたIさんに聞くと、カラマツソウの園芸品種だという。カラマツソウというと白い花火のような花だと思っていたが、園芸品種にはこんな可愛いのもあったのだ。何年も植え替えてないのを今度は大切にしよう。


2021年9月16日(木)
 店に向かう途中は窓から陽射しが差し込んでいたが、多摩川の上だけ黒い雲がかかっていて、パラパラとフロントグラスに雨粒が落ちた。そこを過ぎると又晴れて来たので、川の上だけ雲があったようだった。暑くも寒くもなく過ごしやすい天気。
 まず杭州寒蘭を荷造りして発送する。入荷した広東鉢を撮影し、蘭鉢展に載せようと思ったが、丁度欲しい人がいて売約になってしまった。電話が何本もあって、一日中バタバタしている。8月の夏休み気分はすっかり解消した。閉店後水やり。


2021年9月15日(水)
 曇りで時折薄日が射す。少し蒸し暑い。台風14号は今後温帯低気圧に変わる見込みで、大きな災害の恐れはなくなるようだ。
 蘭の発送依頼があり、いくつも根巻きを作る。送られてきた荷物もあって、大きな広東鉢を取り出した。相当大株の九華もこれなら植えられるだろうが、撮影するのは一仕事だ。
 つぼみだった四季蘭「野麗」が咲いていた。花弁も花茎も澄んだ薄緑で香りがよく、さわやかな花だ。舌の紅点との対比も鮮やか。
 白いカルキが付いた鉢をきれいにしたくて、酸性の液にしばらく浸けておいた。取り出してブラシでこすると、その場はきれいになったように見えるが、乾くとしっかり白いものが出てくる。昔松村鉢で散々経験したが、焼締鉢など釉薬のかかってない鉢の汚れ落としは難題だ。

2021年9月12日(日)
 降らないけれど晴れもしない。気温はやや高めで、風も無くちょっと蒸し暑い。何もかも中途半端ではっきりしない天気だ。台風14号が沖縄地方に接近して、西日本に雨を降らせている。その影響が少しはあるのかも。
 「インスタグラムを見て」と初めてのお客さんが見える。ウチョウランの棚を片付けて、今年花が咲かなかった鉢を処分する。毎年選別しそびれて、芽が出なかった鉢が何年分も残っていた。葉がしっかりしている間に選別しないと、地上部が枯れてからでは区別がつかないくなる。
 お客さんに連絡する必要があって、パソコンで数か月前にやり取りしたメールアドレスに送信したが駄目。スマホからでも戻ってきてしまった。どうしたものかと思案中。


2021年9月11日(土)
 曇りがちだが風が無く、少し蒸し暑い。朝あちこちへの連絡で家を出るのが遅くなった。「いけない!遅れる!」と慌てて出発し、11時10分前に店に着く。そして11時には約束のTさんが現れた。滑り込みセーフ。
 昔は連絡手段が手紙や電話だった。そのうちパソコンでメールのやり取りになったが、店のパソコンに来たメールは店にいる時しかチェックできない。定休日はメールも見られないので休み明けまで返事が出来なかった。勿論必要な人はスマホで受け取れるようにしていただろうが。今はすっかりスマホの時代になり、FacebookやInstagram、Line、ツイッターなどどこにいても発信、受信が出来る。便利になったが24時間対応というわけにはいかず、そうかといって返信しないでいるのも落ち着かない。仕事とプライベートの境目は難しい問題だ。
 Tさんが杭州寒蘭を物色して目当てのものを持っていく。閉店まで根巻き作り。最後に全面的に水やりをする。
 あの衝撃的な9.11から20年。ついこの間のような気がするが短いようで長く、長いようで短い。


2021年9月10日(金)
 久し振りに太陽が姿顔を見せた。青い空に白い雲はやはり気持ちいい。気温も上がって今日は半袖になる。すかさず蚊が狙ってきた。
 電話が何本もかかり、仕事が山ほどあって忙しい。写真を撮る準備で背景紙の前を片付けようと、蘭の植わった鉢を2鉢一度に持って動かしたら、1鉢が倒れて砂が棚にこぼれてしまった。結局棚の上をすべて移動して、ブラシ、塵取り、雑巾とフル出動する羽目になった。忙しい時に横着をするものではない。HPに欅鉢を追加。寒蘭の一番早いのは花茎が伸びてつぼみが見え始めた。
 4時半頃前の246をパトカーが2台、猛スピードでサイレンを鳴らしながら通過した。その後から消防車が何台も次々とやってくる。近所の人は外に出て見ているが、煙が見える様子はない。こんなに沢山の消防車が行くのは滅多にないから、ニュースになるような事だったのかもしれない。


2021年9月9日(木)
 今日重陽の節句も雨の一日。細かい雨が降り続いて気が滅入るようだ。気象データで東京の日照時間を調べたら、前5日間合計が6.2時間(平年は27時間)。1日からずっと雨の連続だから、9月に入ってからの日照時間合計が6.時間強というわけだ。いかに今年は日光が不足しているか分かる。毎年猛暑が一段落してホッとした頃すっぽ抜けになる株がいくつか出るが、今年は乾かない分何が起こるか恐ろしい。
 久し振りに品川のOさんが寄ってくれる。新型コロナの緊急事態宣言が9月末まで延長になった。東京は感染者数が減少傾向だが数字はそれなりに大きく、重傷者や病床の逼迫はやはり深刻だという事だ。ここしばらく見えるお客様は都内にお住まいの方が多く、Oさんもやはり近場だ。県をまたぐ外出はまだ憚られる状況で、杭州で持って来てもらう事になっている品も、問合せの方に待ってもらっている状態。高齢者が多いお客様はほとんど2回のワクチン接種を終えているだろうから、10月の寒蘭からは少しは動きが出てきてほしい。
 相変わらず根巻きを作ったり巻き直しをしている。棚を見ていたら「月珮素」の新芽もネズミにかじられていた。隣に花芽らしいものが見えるが、無事に育つだろうか。本当に大迷惑なネズミ。夕方には雨が上がって明日は久し振りに暑くなるらしい。


2021年9月8日(水)
 9月3日の「きょうのショット!」に黄さんの朝顔鉢を載せた。更新は大概仕事が終わって帰る間際に慌ただしくやっている。鉢に彫ってある初めての文字を珍しいと思って載せたが、考えてみれば昔のものだから右から左に読むべきだった。それを現代風に左から読んでしまったのが間違いの元。確信がないまま多分こうかな?と載せたら、若いKさんからLineがきて、「春風」だと指摘していただいた。定休日だったので家でHPを見たら間違いなく「春風」だ。しかし月火は修正する手段がなく、今日店に出て真っ先に訂正した。本当にお恥ずかしい限り。指摘していただいたKさんに感謝です。
 昨日からようやく太陽が期待できるようになった。しかし陽射しは弱くてもう夏のものではない。今日もすっかり秋の気配で上着を脱ぐとやはり涼しい。四季蘭「緑鳥嘴」も玉花蘭も花が終わっていた。この系統の蘭は香りが抜群だが、気温が高い時に咲くので花期が短いのが惜しい。「園芸JAPAN」10月号が入荷。


2021年9月5日(日)
 朝から雨は降ってないが、どんよりとした空模様。午後になって少し明るくなってきたが、相変わらず気温は低くて20℃ちょっとくらい。残暑はどこかに行ってしまって気分はもう秋だ。農作物の出来に影響があったら困るが、この後真夏日が復活したらそれも厳しい。
 曇っているので早目に水やりをする。外の作場は晴れていると西日が正面から当たるが、今日は大丈夫そうだ。四季蘭の根巻きを作って店内に入れる。「野麗」に花芽が上がっていた。


2021年9月4日(土)
 今日で4日、全く陽が射さない低温の日が続いている。つい先週までは、午後になって洗濯ものを干しても夕方までに乾いていたのに。
 雨で見通しが悪いせいか、朝も帰りも交通事故がとても多い。今朝も246に入った途端ノロノロになってしまった。渋滞はしばらく続き、遅れる事もあるかと覚悟したが、何とか間に合った。
 店を開けて間もなくTさんが見えて、つもる話が一杯。コロナが長引いて、収束まであと何年もかかるような話も聞く。中々お客さんが動き回れる環境にならないだろうが、寒蘭の季節までには少し落ち着いてほしいものだ。


2021年9月3日(金)
 今日も一日中小雨で、気温は20℃を少し超えたくらいの涼しさ。しっかり着込んでくる。週間予報では、太陽が顔を出すのは来週月曜日以降のようで、しばらく洗濯には不適当だ。
 今日も根巻きを巻き直す。その根巻きを立てようと重なっていた黄さんの朝顔鉢を洗ったら、一つは釘彫りで蘭と竹の絵が両面に彫ってある通常の朝顔鉢だったが、もう一つは竹の絵と「風寿」と読める文字が両面になっていた。黄さんの作らせた松村鉢と朝顔鉢を沢山見たが、このタイプは初めてだった。松村謙三氏の「蘭專ッ心」の書を印判にして彫ってあるのが松村鉢。朝顔鉢は同じ素焼きだが普通は文字が無く蘭と竹の絵の釘彫りだ。どれも未使用なのだが、外で保管してあった間に雨などで汚れてしまって白いカルキが浮いている。これをきれいにしようと昔散々トライして、結果は「ちょっとはきれいになったかな?」というレベルだった。洗っている間は「あっ!落ちた!」と思うのだが、乾いてくるとカルキの白いものはやはり出てくる。難問は解決できないままで終わりそうだ。


2021年9月2日(木)
 細かい雨が降り続いて肌寒い。一気に10月頃の気温になって上着が必要だ。8月末から9月頭でこんなに劇的に気候が変わったのは珍しい。
 メールのやり取りが色々あり、「植え替えて欲しい」のお客さんが来て、一日があっという間。おかげで通常のペースが戻ってきた。
 夕方落ち着いたところで商品棚を整理し、倉庫から水苔を出してきて並べる。値札を付け、水苔の入っていた大きな段ボールをしばってゴミ置き場に片付けたら、細かいゴミが散らばって掃除機をかける。仕事で動き回って丁度いい位の涼しさで、又残暑が戻ったら大変だろう。


2021年9月1日(水)
 9月に入った途端に涼しくなった。どんよりと暗く、時折霧雨を感じる。最高でも25℃と、8月中には考えられない気温。エアコンは要らないし、何よりよく眠れる。半袖から急に長袖になり、アイスコーヒーからホットコーヒーに切り替わった。
 今日から通常営業が始まり、早速Wさんが見える。寒蘭や蓮弁蘭に軒並み花芽が着いているそうで、うらやましい。こちらはまだたまに見つかる程度だ。
 今日も杭州寒蘭の根巻きを巻き直す。夏の間のように1日おきではなく、これからは毎日店に来るので、リズムを取り戻したら効率がいいはず。このまま涼しくなるはずもなく猛烈な残暑も来るだろうが、9月の頭に秋を感じられたのは良かった。帰る頃には外はすっかり暗くなっていて、天気が悪いせいばかりでなく、かなり日が短くなってきたのだろう。


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