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2021年4月30日(金)
 昨日の土砂降りが嘘のように明るい陽射し。薄着が気持ちいい。えびねで植え替えなくてはならないものを自宅から持ってきた。バルブぶかしで小さい芽が出ているものを、小さめの鉢に植え替える。そんなのがいくつもあって、この間小さいプラ鉢を送ってもらったのがすぐに役立った。この状態から花までいくのは「間に合うか?」とも思うが、これしかないものは何とか一人前にしてあげたい。店に置いてあった分も、小さい苗を植え替えて土を新しくする。大きな鉢で株分けするのは秋の仕事に。
 えびねの花が駆け足のように終わると、あらためてその存在感を認識する。そしてやはり天然ものがしっくり来る。きれいで華やかさもあるが、山草的な感じも持ち合わせていて好ましい。
 明日から5月。店の表の「営業の予定」を印刷して5月に替えた。連休明けからは水金日の週3日の営業になり、時間も午後2時から5時まで。こういう事を頻繁に変えるのは分かりにくくてよくないが、一人でやっている都合上毎年8月末までの間の慣例になっている。


2021年4月29日(木・休)
 午後から本格的な雨になった。気温も下がって上着が必要だ。えびねを下げに来る人がいて、花殻がポロポロ落ちるようになったえびねを片付ける。もう一人の分は箱にまとめてあって、帰り道で届けるつもりだが、夕方には天気が荒れて来た。何だかんだで又伸びてしまう。空いた棚には鉢が並んだ。これで今年のえびね展は終了。植え替えるものを端から植え替える。
 今日からいよいよゴールデンウイークに突入した。「今年の大型連休は都県をまたいで出かけないように」とのメッセージが出ているが、全員が守れるとは思えない。今日の3時に発表になった東京都の新規感染者数は3ヶ月振りに1000人を超えて1027人。不気味にじわじわと増えている。ゴールデンウイーク後にはびっくりする数字になっていないといいが。


2021年4月28日(水)
 店に来たら岩石蘭とホシケイラン白覆輪が咲いていた。花は全く同じで、ホシケイランは葉に白い星が散っている。新芽が展開し始めた去年の5月には新葉に白覆輪が確かにあったが、今はほとんど見られない。
 えびねは花が終わって、まだ見られるのは数点を残すだけになった。始まるのが早かった分、当然花の終わりも早い。展示品を引き取りに来る分を残して、店のえびねはほとんど作場に下げる。ミクランサムと岩石蘭が存在感を発揮している。
 宅急便が届いて開けてみたら、先日から何回か電話で話したYさんからだった。この間は書籍を、今日は鉢が送られてきた。白石自身も自宅で色々と整理片付けをしているが、Yさんも「元気なうちに片付けたい」という事だった。荷物を開け、手紙を書いて出す。今は中々お目にかかれない欅鉢もあって、えびねが片付いた棚に並べた。相変わらず空気が乾燥していて、すっかり乾いた山草類やえびね、蘭にも水を遣る。
 帰りに花が終わったえびねを返しに行こうと思って箱にまとめていたが、帰りがすっかり遅くなったので早く帰れる日に持っていく事にする。


2021年4月25日(日)
 今日の東京は50%の雨予報。うす曇りで気温は平年並みだが、今まで暖かかった分ちょっと涼しく感じる。一応上着を持ってきた。
 店の通路の雑草が一斉に伸びて草取りをする。花の終わったえびねは、店の作場に置くものはそのまま戻し、第2の作場である自宅に持っていくものは今のうちに植え替える。いくら秋の植え替えが良くても、その時に又持って来るのは大変だし、秋は杭州の花芽が着いたとか、そこから前に向かうものに関心がいってしまう。えびねしかやらないならいいが、花後に植え替えて収めるのが間違いない。鉢を一回り小さくしているので、使わなくなった大きなプラ鉢の処分品がたくさん出た。ヒロハノカランも2鉢植えかえた。岩石蘭の花が早くも開いた。


2021年4月24日(土)
 東京、大阪、京都、兵庫に緊急事態宣言が出され、明日から5月11日までのゴールデンウィーク中がその期間になる。今日は朝から246の下り車線は大渋滞。今のうちにという気持ちがあるのだろうか。明日からはダメだが今日まではOKなどという事はあり得ないのに、緊急事態の最中には大っぴらに遊びに行けないという心理なのかもしれない。今日も各地で過去最高という感染者数の発表があった。
 空気の乾燥は相変わらず続いていて、店内に展示してあるえびねの水やりが忙しい。ジエビネ以外はほとんど花が終わってきた。「多分そうだろうと思って、飾れるものを持ってきた」と茅ケ崎のOさんがミクランサムとジエビネを持ってきて飾ってくれる。ミクランサムは去年も展示してくれた昔の自然種のアルバと桃花。今はワシントン条約で輸出入が禁じられていて交配で作ったものだけだが、それ以前から作っている貴重品だ。棚に飾ったその存在感はさすが!。
 一緒に持ってきたジエビネは神奈川県海老名産。今はすっかり開発されて一つも無いようだが、開発前に採取したこれも貴重品。淡いサーモンピンクの底白でジエビネには珍しい素敵な色合いをしている。えびねブームの前からエビネをやっているOさんならではのコレクション。
 2日ほど夢中で植え替えをして用土が少なくなった。えびねの土を作ろうと、物置からコンテナや鹿沼土、ベラボンを出してきて、ついでに物置を片付ける。段ボールを畳んだり、使いかけの用土をまとめたり、置き場所を変えてスペースを作り、入荷した水苔をしまう事ができた。混合した用土で何鉢か植え替える。


2021年4月23日(金)
 昨日は観測史上最も乾燥していたのだそうで、折からの強風と相まって山火事が起きたところもあった。今日は朝のうち気温が下がって、昨日の夏日から平年並みの春の気温に戻った。作場に落ち葉が吹き込んでいて、昨日の強風を物語る。
 昨日恐る恐る送った奇妙なメールは、早速返事をいただいて、大丈夫Tさんに間違いなかった。用は足りたが、メールソフトのサンダーバードはどうも中々慣れない。イッツコムのサポートに聞いてみたが、やはりWindows livemailの受信トレイは移せないそうで、古いメールに用がある時はWindows livemailで見ないといけないのだとか。何でもクリアするのは一つひとつだ。
 注文してあったプラ鉢や水苔が届いた。えびねの鉢を一回り小さくしようと、小さめの鉢を取り寄せた。鉢が小さいと数をたくさん置けるし、用土も少なくて済む。その代わり植え替えは手を抜けないし水やりも忙しい。昨日植え替えが終わった分は作場に収め、今日も朝からえびねの植え替え。まだまだ先は長い。閉店後カラカラの植物に水をやる。


2021年4月22日(木)
 昨日の東京は今年初めての夏日だった。今日も気温は高いが湿度が低く、暑いという感じはない。午後からは風が強くなって、時折すごい風が吹き抜ける。気温が高く、湿度が低く、風が強いとなると、昨日たっぷりと水をやったのにもう表面の水苔が乾いている。朝から夢中でえびねの植え替えをする。
 店のパソコンではずっとWindows live mailを使ってきたが、サポートされなくなってしばらく前にメールソフトを替えた。その時にアドレス帳を移したが、それまでの受信メールは何故か持ってこられなくて、受信トレイはその後に受信したメールだけになってしまった。今日Tさんにメールしようとアドレス帳を見たが、名前入りで登録したところに無くて、たくさんのメールアドレスの中から推理するしかない。多分そうかな?と思うところに確認のメールを送ってみる。こんなメールの出し方は初めてだが、無事返信があるかどうか。


2021年4月21日(水)
 日中はすっかり初夏の様相だが、朝晩との気温差が大きくて服選びに迷う。机の後ろの壁に扇風機があって、椅子に座っていると頭の上から風がくる。涼しい日には寒くてたまらないが今日あたりは何とかなる。まだ4月だという事を忘れそうだ。
 店に飾ってあったえびねは大分花が終わってきた。例年ならゴールデンウィークに入った頃の感じだ。今日自宅の作場からまだ元気なのを持ってきて入れ替えた。花が終わったもので店の作場に置ききれない分は自宅の作場に下げるので、その前に植え替えを終わらせたい。ニオイエビネ等は秋に植え替えるが、一度にできないのでこれからが忙しい。
 暖かくて乾燥しているので鉢はすぐに乾いてしまう。水やりをしていたら中国春蘭の棚で何やらつぼみが立ち上がっているのがある。「何だろう?」とホースを持ってない方の手を伸ばして鉢をいじったら、鉢ごと棚から落ちてしまった。全く横着な事をするものではない。ホースを置いて水を止めに行き、落ちた鉢を拾い、こぼれた砂を掃除して鉢に新しい砂を足すという余計な仕事が増えてしまった。つぼみがあがっていたのは「緑英」だった。5pほどに伸びた花茎の先端に小さなつぼみがついている。こんなものは取ってしまうのが本当だろうが、どんな事になるか興味津々でもう少し様子を見る事にした。きちんと咲くとは思えないが、色々と珍現象が起きるものだ。先日送られてきた蘭関係書籍はようやく整理がついた。


2021年4月18日(日)
 ワイパーをフルにして帰った昨日とは打って変わって、今日は朝から晴れて気温も上がった。今週は夏日の予報もあって、一気に初夏に近づくようだ。
 昨日送られてきた蘭関係書籍を箱から出して整理する。単行本から会誌まで幅広く、同じものがすでにあるのもある。面白いのはNHK趣味の園芸から出ている「人と園芸」をテーマにした単行本の「フウラン」で、著者は榊莫山氏。その著者とは関係なく厚い表紙の裏に、俳優の河原崎長十郎氏のサインがある点だ。サインのところに草月ホールでの「屈原」の入場券も貼ってある。「郭沫若先生を偲ぶ思い出の公演」と入場券にはあって、その「屈原」を見に行って、主演していた河原崎長十郎氏のサインを書いて貰ったのがこの本「フウラン」だったという事だ。サインを貰った本なので大切に保管していて、その他の箇所はきれいなままだ。
 古書は読んでいた人の書き込みや下線が見られるのもあるが、それも又面白くて、品種名に線が引いてあったりすると、次はこれを買いたいと思っていたのかと分かってその時代の熱が伝わってくる。最近はハードカバーの単行本は蘭関係ではほとんど出ないから昔出版されたものしかないが、それだけ当時は流行っていたという事だ。
 Mさんが又寄って「御蔵白鳳」の苗を買っていく。これで銘品の小苗は完売した。運動がてら自転車で二子玉川の方を通って来たら、あまりに人が一杯で驚いたと言っていた。知事は人流を減らしてと言っているが、陽気が良くなったこの時期、とても押さえられるものではない。大阪では変異株が猛威をふるって、毎日過去最高の数字が発表される。1年前とは皆の意識が違ってしまっているのだろう。


2021年4月17日(土)
 週末の天気は今週も荒れ模様らしい。日中はまあまあだったが夕方には雨になった。1週間周期で天気が替って、相変わらず「土日は雨」を繰り返している。
 Tさんがえびね関係の古い資料を持ってきてくれる。まだすずき園芸が始まってない頃の御蔵島や神津島のえびねの様子を、夕方一人になってから読ませてもらった。
 Oさんが「渡川の幻」と「紫天王」の黒花2点を飾ってくれる。これが咲いたらもうえびねのフィナーレだ.。
 HPのえびね写真集6は、2005年から3年間栃木のジエビネを展示販売した時の写真で、今は「紫天王」、「安蘇の緑王」、「福娘」くらいしか残ってないので、今日写真集6を削除した。ページを削除するにはサーバーに接続して載っている写真ファイルを一つづつ選んで削除しなくてはならないので、ずい分時間がかかってしまった。ファイル名をつける時、後で沢山のファイルの中から選んで削除する事を考えてつけるべきだとしみじみ思った。新しく追加する時は、時間がない中でアップするので、計画性が無くて苦労する。


2021年4月16日(金)
 えびねが盛りを過ぎたとは言え、朝店の鍵を開けた途端に、充満していたニオイエビネの香りに包まれる。亡くなった店主が言っていた”魔女の香り”を独り占めしている、何とも贅沢な気分だ。
 今日は複数のえびねの梱包、発送があるので、午前中は荷造りに当てるつもりだったが、電話がかかったりお客さんが見えたりで、昼過ぎてから荷造りにとりかかる。植物は配達希望日時に合わせて出来るだけ梱包している時間を短くしたい。ヤマト運輸に電話する直前に荷造りするので何とも気ぜわしい。今日も一年振りのTさんなどが見えて積もる話に花が咲く。その情報のやり取りは得がたいものだ。
 Yさんから「荷物を送った」という電話があり、書籍を詰めた段ボールが届いた。大事に読まれていたことが伝わるような、繰り返し読んではいるが丁寧に扱われたえびね、野生ランの本、雑誌や新聞の切り抜きの他、昭和57年、58年版えびね業者組合の価格表もきれいなまま入っていた。これを見ると「織姫」「楊貴妃」が150万円、「王冠」が100万円、「薩摩紫鳳」、「金鳥」が時価など、かつての大スターが並んでいて、当時の熱狂がしのばれる。今のニオイエビネブームの前だから、サツマ、ヒゼン、キリシマ、タカネなどが中心で、ニオイ、コオズは少しだけ。昭和の風を感じて、しばしタイムスリップしたような気分に浸った。整理についたらHPの書籍のページに追加したい。
 一緒に入っていた新聞の切り抜きには、「例年5月上旬に行われるエビネ展、今年は寒さがたたって花が遅れ今が開花盛期。」とあり、記事の日付はなんと5月20日。以前の当店のえびね展は4月21日からと決まっていて、その頃からが見頃だったが、今年などは3月末に咲いてしまうのだからずい分暖かくなったというべきか。今はニオイ、コオズが中心だから品種的に早いという事もあるが。


2021年4月15日(木)
 今朝の気温は一桁の寒さになった。昨夜は雷もあったが天気は回復した。陽射しもあって久し振りの洗濯日和だ。
 昨日電話があったMさんが来てくれる。最新の情報として、開催が決まっていた伊東市のニオイエビネ展が中止になったそうだ。東京や神奈川から行く人がたくさんいると思うがご注意を!。
 新型コロナの感染者数が各地で目に見えて増えている。大阪は特に多くて、このところ毎日過去最高の数字を示してきた。今日は東京もぐっと増えて729人。人口の多さからいっても東京の方が低いままでいるわけがない。一部ではワクチン接種が始まったがまだまだほんの一握り。当分安心できる日は来ないようだ。
 蘭の古葉が枯れ始めた。新芽が動いてきているのだろう。シランのつぼみも色づいてきた。えびねは終盤を迎えている。


2021年4月14日(水)
 夕べからかなりの雨。一時は音を立てて降っていたが、店に着いた頃には霧雨になった。ずい分乾燥していたからたっぷりのお湿りだ。週末以外で本降りになった事はしばらくなかった。
 相変わらず人の動きは少なくて電話ばかりかかってくる。昔の古い店に来られていたYさんから久し振りの電話で、懐かしくてしばらく長話してしまった。えびねブームの初期の頃夢中で島に通っていたが、今は全部駄目にして1鉢も残ってないという。自分がいっときでも楽しんで栽培し、幸せな気持ちになったなら、それで充分価値があったということだろう。金やダイヤのように後に残るものではないが。
 店のえびねは早いのは萎れてきたのもある。「紫の君」が上に少しだけつぼみを残して見事に咲きあがった。いつも一番遅い「律子の香」も開き始めた。ゴールデンウィークにはえびねは終わりになりそうだ。


2021年4月11日(日)
 しばらく車を洗ってなかったら花粉がべったりでずい分汚れてしまった。これ以上放置できないので、昨日の帰りに自宅近くでスタンドに入ったら、洗車待ちの車が列を作っていた。黄砂や花粉で汚れている上、週末はずっと天気が悪くて洗車をするタイミングが無かったが、6週間振りのいい天気の週末で考える事は皆同じ。洗車を終えたら拭き上げる場所も一杯だったし、洗車待ちの列はさらに伸びていた。帰りはすっかり遅くなったが、やっとフロントガラスが良く見えるようになって気持ちがいい。
 明日から新型コロナウィルスの蔓延防止等重点措置が東京都にも適用される事になった。個人個人の対策は今までと何も変わらないが、発令前に駆け込みで出かけようとする人がいるのか、どこも人が一杯らしい。皆が出かけて密になれば良くないのは、相手はウィルスだから。今日でも明日でも危険は全く変わりないはずだ。
 えびねを買いにお客さんが来てくれて、少し話をしたり棚のえびねを見て品選びしたり、包装したりするが、昔のようにお客さんが溜まっていく事はない。たまたまここで出会ってしまう事はあるが、昔のようにお客さんが集まって盛り上がるというシーンは今は見られない。それだけ皆意識して気をつけてくれていて有難い事だ。
 発送の準備に箱を探したり、植え替えをしたり、忙しい中にも少し余裕が出て来た。月火が休みなので、店内のえびねに水をやる。


2021年4月10日(土)
 又寒さが戻った。薄手の上着を着てきたがダウンを持ってくれば良かった。入り口の戸と作場との間のサッシの両方を開けているので、頭の上から直接風が当たる扇風機は寒くて止めてしまった。何本も電話があり、メールに返信したり、写真を撮ったりで朝から大忙し。「HPの予定がまだ3月のままですよ」と言われて慌てた。昔ほどではないもののえびねは短期勝負なので、1年のうちで一番忙しい展示会だ。
 えびねの時期には必ず見えるTさんが、今年も元気に顔を見せてくれる。えびねの話題は次から次と転がって楽しくおしゃべり。そのうちMさんも「置き場所ができたから」とえびねを買いに来る。えびねが専門のOさんも来て、久し振りでやはり話が尽きない。ついつい遅くなったが閉店後ようやく「今月の予定」を新しくした。
 5月の予定だが、例年通りゴールデンウィーク明けから水金日に14時〜17時だけ店を開けることにする。今年は花が早いので、その頃にはえびねも終わりになるかもしれない。都合で遅くなる方は連絡をいただければ対応します。


2021年4月9日(金)
 天気が回復したが気温は平年並みで、扇風機をかけていると少し肌寒い。この土日は6週間ぶりに雨の無い週末になるようだ。桜はすっかり終わってハナミズキが満開になり、ツツジも咲き始めた。目まぐるしく盛りの植物が移っていく。
 えびね展の準備が整って、後はお客さんが来てくれるだけ。今日は近場のIさんやWさん、Mさんらが来てくれたが、やはり遠くからのお客さんは人混みが気がかりらしい。心配な人は三軒茶屋より駒澤大学駅を利用していただけたらいいと思う。ここも東京だが、渋谷新宿のように人が集まるところではないので、用事のある人が通り過ぎるだけ。マスクをして歩いている分にはまず心配ないと思っている。白石も手が荒れるくらい手を洗っているし、一日中マスクを着用している。以前は必ずお茶も出していたが今はそれも中止している。気にしたらキリが無いのだが。
 全面的に水やりをして、山草類をいくつか植え替えた。


2021年4月8日(木)
 今日えびねの搬入があり、16品種が入荷して棚が賑やかになった。パソコンに入力したり、価格のラベルを入れたり、運んできたえびねに水をやったりして忙しい。入荷したうちの6鉢は人気のある銘品の花なし小苗だ。花着きえびねの撮影をして2021えびね展のページに追加した。明日は花無しのえびねも紹介したい。
 撮影用の背景にしたくてこの間ホームセンターでデコパネを探したが、見つからなくて入手出来なかった。代わりにプラ段を買ってきて今えびねの撮影に使っているが、ありがたいことにKさんが何軒も探してグレイのデコパネを買ってきてくれた。早くそれを使ってみたいが、今のえびねのサムネイルは同じ条件で撮った方がいいと思い、まだ使用してない。今日は忙しくて手が回らなかったが、次の「きょうのショット!」に使ってみたい。
 日中はまあまあの天気だったが、6時過ぎに雷雨になった。予報で言っていた通りだ。雷雨が通り過ぎるのを待ちながらパソコンに向かったので何とか予定が片付いたが、新型コロナは急激に状況が厳しくなってきているようだ。相変わらず先が見えない。
園芸JAPAN5月号が入荷した。


2021年4月7日(水)
 朝1時間早く家を出てお客さんのところに寄り、えびねをいくつか受け取ってくる。道路事情が順調だったため、予定より早く店に着いた。
 3月の異常な暖かさは落ち着いて平年並みになったが、日曜夜の雨でソメイヨシノはほとんど散って葉桜になった。代わりに早くも八重桜が満開。藤も咲き始めたし、何もかも早いのは確かだ。
 店のえびねもいくつかを残してほとんど咲いてしまった。今日は次々と撮影して2021えびね展に追加する。大きな写真を載せたいが、HPの容量があるので豆粒みたいなサムネイルだけ。問合せいただければメール添付で大きな写真を送ります。
 えびねのお客さんから電話はかかるが、店に顔を見せてくれるのは近場の人が多い。今は誰でもマスクをしているし、消毒用アルコールも備えてある。昔のように長居する人もいないし、店の中で密になる事はほとんどない。交通機関の心配はあるだろうが、店をやっている11時から5時という時間帯は電車も空いている。このきれいな時期だけでも思い切ってお出かけください。


2021年4月4日(日)
 昼からOさんが見えて、夕方までずっとえびねの話題が尽きない。話をしながらえびねの撮影を続け、2021えびね展のページを作って咲いている花のサムネイルだけ載せた。
 お客さんも天然ものにこだわる方が多く、自分でも侘びた佇まいが好きなので、出来るだけ自然種のえびねを作っている。しかし、交配エビネは新しいのがいくらでも出来るが、天然エビネは新しく供給されないから、写真を載せながら「顔ぶれは30年前と同じだ」と気がついた。何年も作っていれば殖える筈だが、30年前とは気候そのものが違うのだろう。あの頃より作りにくくなっている感じだ。ただ、昔はウィルスで廃棄されるのがあったが、最近は今まで無事だったものは大体心配しなくてもきれいに出来るようになった。しかしあまり肥培しないので着花数は控え目だ。榎本さんが作っていたみたいに、大きな鉢で何本も立てた作りはできないし、大体置く場所がない。
 日中はまあまあの天気だったが、Oさんが帰る頃には空はすっかり暗くなった。ずい分遅くなったと思ったがまだ4時だった。今晩から雨になる予報。水曜日は朝Oさんの家に寄ってから店に出るので、道路の混み方によっては少し遅くなるかもしれません。


2021年4月3日(土)
 朝作場の冬囲いを取り外してもらった。こんな異常なほどの暖かさと分かっていたら、もっと早く外せばよかった。
 昨日の帰りにホームセンターに寄って、背景に使えそうなグレイのプラ段を買ってきた。外の自然光で撮るためを考えての事。入り口のパイプに取り付けるためのフックも探してきたが、実際に設置してえびねを置いてみると、どうしても風で揺れてしまう。風を防ぐためには又色々と工作しなくてはいけないので、やはり店内しかない。窓の前の植物育成灯を普通の昼白色の蛍光灯に取り換えてもらった。
 背景を窓のカーテンレールから下げるために紐を調節し、色々な色のえびねを置いて撮影してみる。窓の白いカーテンを背景にすると、外からの光が入って逆光で黒くなる。奥のグラペの前は天井の蛍光灯が当たって反射する。グレイのプラ段を窓のカーテン前に下げると、逆光が抑えられて丁度いいかも。条件を変えて撮影し、比べて見て、しばらくはこれでやってみようかと思う。
 昔の古い店でも花の写真を撮るのは難しくて、外も中も色々な場所を試してみたものだった。撮影用の機材も無いから試行錯誤の連続で、たくさん撮った中で少しはましなのを使っていた。インスタグラムで他の人のきれいな写真を見ると、もう少し実物の魅力を表現できないかと悩む。
 電話が何本もかかるのはやはりえびねの時期。撮影の試行錯誤もあって一日中バタバタとしていた。夕方水やりをしていたら山アジサイのつぼみがついていた。山草類もついこの間まで何も無かったような鉢が緑で一杯になっていてその成長に驚くばかりだ。


2021年4月2日(金)
 今日明日は雨の心配はなさそうだが、4週連続週末に天気が崩れるパターンを繰り返している。今週も予報は下り坂らしい。
 作場で咲かせていても仕方ないので、ほとんど咲きあがったえびねを店内に入れる。外の作場でホシケイランとガンゼキランにも花芽がついていたので、葉をきれいにしてこれも店内に入れる。入り口に掲げる「今月の営業」がまだ3月になっていた。4月のを印刷して外に下げる
 えびねの写真をどこで撮影したらいいか、あちこち持ち歩いて撮影し、比べてみる。外の自然光がいいのだが、風で煽られてだめ。窓の前とグラペの前、その他色々移動するが中々気に入る写真にならない。作場も棚も植物育成灯にしているので、写真を撮ると紫色になってしまう。照明を変えるか、風を防ぐか、どこか手を加えてできるだけやってみよう。
 えびねの一級品ばかりを集めるIさんが久し振りに顔を見せる。今週はまだ品物が揃わないので、来週又来てもらう事にした。古くからのお客さんが久し振りに見えると、皆それなりの年齢になっているし、大きな病気を経験している人も多い。持病のある高齢者となると、今のご時世ではやたらと出歩けない。ここへきてコロナは変異種が増えてきたようだ。早く安心して出かけられる状況になってほしい。


2021年4月1日(木)
 うす曇りだが穏やかで暖かい。いよいよ4月に入った。作場の冬囲いは例年だとゴールデンウィークに外すのだが、あまりに早く開花が進んでしまうので、前倒しで週末に外す事にし、扇風機も回し始めた。いつもえびねが咲いてから震えるほど寒い日があるので、それが過ぎるのを待って外すというタイミングだったが、今年は例外になるだろうか。このままずっと暖かい日が続くとは思えないので判断は難しいところだが。
 今日えびねの搬入がある予定だったが、都合で少し先延ばしなると連絡があった。今日は店内の棚を片付けて掃除し、いくつか蘭の植え替えをする。鉢の発送依頼があって、荷造りして発送する。
 「きょうのショット!」にも載せたが、「幻の金鳥」の茎が高く伸びて、下からいくつか花が開き始めた。丁度葉が展開して茎が見えはじめる少し上から枝が分かれて、そちらにもつぼみが2個着いている。たまに冬至芽が展開した時花茎が2本上がる事があるが、このように枝になるのは初めて見た。


2021年3月31日(水)
 昨日も今日も23℃という上着要らずの暖かさ。桜はもう満開を通り越して散り始めた。下の方から葉が出てきて、歩いていても車で走っていても、どこからともなく桜の花びらが舞ってくる。桜だけでなく道端のチューリップや雪柳も満開。外はどこもかも美しい。
 休み明けの店に出て来たら、作場のえびねも盛大に花茎を伸ばして咲いていた。ニオイ、コオズだけでなく、「鳳凰」や「幻の金鳥」などまで下の方から咲き始めている。年度内最終日とはいえ今日はまだ3月だ。例年より半月は早い。何だか一気に忙しくなって、店の棚に並んでいた春蘭鉢を棚下に片付け、えびねのために場所を空ける。
 鉢の注文があって、注文リストの品を揃えたり、適当な箱を探して入れてみる。そこへ久し振りのMさんが姿を見せた。つもる話が弾んでしばらくはおしゃべりタイム。昔の店の様子が思い出されて懐かしかった。
 明日はえびねの搬入がある予定。どんなものが来るか楽しみだ。ただコロナは各地で確実に増えている。緊急事態宣言が解除され、陽気は最高、学校は春休み。どうしたって外に集まってしまう。えびねマニアは年配者が多いから、どういう状況になるのだろう。1年間一生懸命世話をして花を見られるのは今だけだから、何とか出かけて欲しい。そしてえびねの話をしましょう。


2021年3月28日(日)
 朝のうちはまあまあの天気だったが、店に着いて間もなく雨になった。明日明後日が定休日だから今日は水やりの日。雨が降り始めたところで、フードを被って外の作場から水やりを始める。そのまま中の水遣りが終ったところにWさんが見えた。「もう雨はすっかり止んでいるよ」の言葉を聞いて、ちょうど雨の降っている間中外で濡れながら水やりをしていたのだった。
 午後からお客さんや電話があり、久し振りの人も姿を見せ、遅くまで話をして過ごす。


2021年3月27日(土)
 昨日の突風は収まって今日は穏やかな花曇り。年度末の道路はずっと混んでいて、店の前の246はいつ見ても車がつながっている。
 蘭は最後に残っていたお客様の展示品を今日下げに来て、店の分はすべて花を切って作場に戻した。作場ではえびねが花茎を伸ばして何本も立ち上がっている。いよいよ選手交代だ。先日Mさんが持ってきた「暁星」を店内に入れておいたら、今日はきれいに咲いていた。3月中に咲くのはこれまでで最速かもしれない。やはりえびねは理屈抜きで美しく魅力的だ。
 植え替えたシンビジウムを戻すため、外の棚下を整理する。取りあえず置いてある蘭がほとんどなので、植え替えも中々手が回らない。今日は出来る限り植え替えて、こぼれた用土や古葉の落ちたのを掃除し、きれいになった鉢を戻す。シンビジウムは大きいので他に置き場所を探したが、置けそうな場所が見つからない。スペースが無いのが悩みだ。


2021年3月26日(金)
 しばらく前にKさんから「この日に行きます」と連絡をいただいた。いつもどちらが先か競争のように早目に来られる方で、これまでもすでに車で待たれている事が何度かあったので、早目に家を出ることにした。
 ところが上りの246は多摩川の橋の上から環八に出る車が繋がっていて、世田谷区に入ってからも大渋滞。駒澤まで来ているのに全く前に進めない。店の前を通り過ぎてUターンする時、Kさんの車が止まっているのが見えたが、どうにもならず大分お待たせしてしまった。
 Kさんは蘭・かながわの会員で、春蘭展に出品するものを準備していたところ、搬入の前日になって急に中止の連絡があったのだそうだ。緊急事態宣言の微妙な時期ではあったが、開催を知らせてあった人達に葉書を出すのも間に合わなかったとの事。世界らん展は規模を縮小して開催できているが、神代植物公園のえびね展は中止と決まっている。コロナが収束しないと何をするのも中途半端で目途が立たない。
 昨日鉢から抜いて掃除したシンビジウムを植えこむ。根がぎっしりで抜けなかったくらいだから、元の鉢には戻れない。植え替えをしていたら急に風が強くなって、もの凄い音を立てて店の通路を吹き抜ける。バリバリと壊れるような音も聞こえる。今日は帰り道も厳しいようだ。


2021年3月25日(木)
 気温は高いが天気は下り坂。午後から雨になった。今日は車の点検で、店にいる間にやってもらおうとちょっと早目に着いて取りに来てもらう。店のすぐ近くの車屋さんなので助かっている。
 蘭をいくつか植え替える。夕方世界らん展に行ってきたWさんが寄ったので蘭展の話を聞く。無料入場券だけで日時指定券を持たないままだったが、住所氏名を記入してQRコードの付いた紙を発行してもらい、問題なく入場できたそうだ。季節的に洋ランの他はえびねが主で、東洋蘭はくたびれてきている。例年より1ヶ月遅いのだから無理もない。
 シンビジウムを買ってきたWさんに、シンビの原種の花が3年連続咲けないのを見てもらっているうちに蕾が落ちてしまった。花芽を切って植え替える事にしたが、根がぎっしりで鉢から抜けない。プラ鉢ではないのでゴムハンマーで優しく縁を叩いたがびくともしない。長いヘラを鉢の縁から差し込んで、時間をかけて強引に抜いた。そのうち車の点検が終わって戻ってきたので、今日はそのままにして明日植えこむ事にする。


2021年3月24日(水)
 東京の桜は満開になった。今週はずっと20℃前後の暖かい日が続く予報でまさに春爛漫。誰でも外に出たい気持ちになるのに比例して、東京都の新型コロナ新規感染者数は今年最高の420人に跳ね上がった。他府県も増えている模様だ。去年から1年以上続いた自粛疲れや慣れで、恐怖心が少し薄れてきたのは否めない。一旦弾けてしまった動きをもう一度元に戻すには相当なエネルギーが必要だ。
 えびねはつぼみが色づいて花間をとってきたのがある。春蘭系はほとんど花を切って作場に戻した。洗っておいた用土が乾いたので蘭の植え替えをする。
 外の作場に水やり。シンビジウムのつぼみは、やはり今回も駄目なようだ。つぼみは膨らんでこないし色が少し変わり始めた。残念!!。


2021年3月21日(日)
 昨日の帰りに近くの中学校の横を通ったら桜が満開に近かった。この週末の嵐で大丈夫だろうか。しばらく走ったら緊急地震速報が始まって、宮城県でかなり強い地震と津波警報が出たと伝えていた。東日本大震災から10年、最近又地震活動が活発になったようで気になる。
 今朝から風雨が強く大荒れの天候。車は皆スピードを落として走っていたが、高いところや橋の上はハンドルを握る手に力が入る。午後になって益々風が強くなり、ものすごい風の音と、時々バタンという大きな音が聞こえるので、外に出しておいたザルを取り込んで洗う。少し風が収まらないと帰り道は厳しい。
 世界らん展の切符を持っていったお客さんが、日時指定券だけをネットでうまく取得出来ない件で事務局に電話したら、同じように上手くいかないという問合せがかなりあったということだった。「スマホでこんな予約もできないなんて情けない・・」というこちらのスキルの問題では無かったようで、ある意味ほっとした。事務局としては「そういう人のための窓口を設けるから無料入場券を持って来てください」という事になったそうだ。その場で住所氏名を書くなどアナログで手続きできるようだが、密を避けるため時間別に入場者数を振り分ける目的をどうするのか。無料入場券を持つ人はどれくらいいるのか分からないが、予約無しにいきなり行くわけだから初日は大混雑になるのではないか。あるいは窓口で申し込んでから時間を指定されて、大分待つ事になるのか。
 今までと違う初めてのシステムは何かと不具合がつきものだ。新型コロナ関連でも経験したし、どんなシステムでも新しいものは不具合が避けられない。オリンピックでは大丈夫か。日本がこんなにIT分野で遅れていたとは驚きだ。
 緊急事態宣言は今日までで解除になる。しかし何でも自由にやっていい事になるわけではないから、基本的には生活様式は変わらない。たちまちリバウンドという事態にならないよう今後も気をつけよう。


2021年3月20日(土)
 今日は春分の日。これからは昼間の時間の方が長くなる。天気はこの週末も荒れ模様らしい。
 昨日どうしても上手くいかなかった世界らん展の日時指定入場券は、諦めてWさんに行ってもらう事にした。今日見えて券を渡したら、帰りにセブンイレブンに寄って説明を受けながらトライすると言っていた。毎年期間中3回くらい行って、隅から隅まで見てくる人だから、きっと役立てていただけるだろう。
 その後Oさんから電話があってしばらくえびねの話をした後、世界らん展の入場券の話になる。Oさんもやはり無料入場券があって日時指定入場券を入手すべくスマホから日にちと時間を指定してやってみたが、「受け付けました」もなく途中で終わってしまったそうだ。白石がやった時と同じでその後どうしたらいいのか分からない。白石はパソコンでもやってみたが、これで出来たというところまで行けず、時間ばかりかかるので諦めた次第。
 何だか不親切なシステムだ。アクセスが集中しているのかもしれないが、満足な説明もないこの状態から日時指定券をゲット出来た人がいたらすごい。若い人はスマホでチケットをとるのに慣れているだろうが、スマホを持っていない人もいる世代には、「分からない事を聞けない」というのが困る。


2021年3月19日(金)
 このところいい天気が続いて週末になると崩れるパターンを繰り返している。今週も同じらしい。今日は土を篩って洗う。篩った土をバケツの水に浸け、3個のザルに空けてホースで水洗い。車の陰の狭い場所でやりにくいが、ホースが届くところという制限でやむを得ない。微塵にまみれている時は分からないが、洗うと真っ黒い固い石がやたらと顔を出す。植えこみ用土に少し混ざっているくらいならいいが、洗って一か所に固まってあるとやはり除きたくなり、最後の洗いの前に取り除く。用土の入ったザルを作場に取り込んで、水切り台になっていた方は又週末の雨に流してもらうつもりだ。
 世界らん展の日時指定券取得をネットでやってみたが、どうもうまくいかない。入場券とセットのなら出来るかもしれないが、無料入場券があって日時指定券だけを取るのは中々難しくて、面倒だ〜となってしまう。入場券と日時指定券の2枚を持っていかないと入場できないそうだ。
 セブンイレブンに行けば申し込みが出来るらしい事が説明書に書いてある。以前マイナンバーカードを作ってマイナポイントの申請をする時も、スマホでいくらやっても最後まで辿り着けず、イオンに行ってコピー機でやったらあっという間に出来た。高齢者にとって今回の世界らん展は、コロナと日時指定入場券の二つのハードルがある。


2021年3月18日(木)
 風が無く暖かい一日。まず蘭の植え替えを進める。今年は杭州寒蘭だけ土の配合を変えてやってみようと考えている。用土を積んである物置から必要な土を出してきた。今の用土が無くなった時のために、明日次のを洗っておくつもりだ。
 外の山草棚は冬の間枯れたような鉢ばかり並んでいたが、ほとんどのものに芽が出て今が一番楽しい。レンゲショウマもすべての鉢に芽が出てきたし、山アジサイも枯れ木のようだったところに新芽が吹いてきた。ウチョウランやムレチドリの鉢にもかわいい芽が顔を出した。今年期待しているシンビジウム原種はつぼみがばらけてきたが、これまでここからつぼみが落ちてしまっていたから、咲くかどうかまだ確信が持てない。
 Iさんが世界らん展2021の入場券を送ってくれた。今年は今までの東京ドームではなく、ドームシティプリズムホールになって会場が狭い。そしてコロナで密を避けるため公式HPで日時指定の観賞券を予約し、鑑賞券と日時指定券の両方を持っていかないと見られない。急に思い立って行くというわけにはいかないので、ちょっと面倒でハードルが高いかもしれない
 新型コロナウィルスの緊急事態宣言は21日までで解除される事になった。最近は人出が増えて、感染者数もシンクロして少しづつ増えてきている。学生は春休みになり、卒業、入学、新社会人と何かとお祝いムード。陽気が良くなってお花見もしたいし自粛生活も飽きてきた。それでも感染防止の基本だけは手抜きするわけにいかない。


2021年3月17日(水)
 この間の日曜日に東京の桜は開花した。昨日も今日も春らしいポカポカ陽気で日中は上着が要らないほど。えびねの冬至芽はどんどん伸び出して止まらない。いつも一番早いニオイエビネの「御蔵聖玲」は完全に葉の上に抜け出して花間をとり、ほんのり色づいてきた。「富士」も「青嵐」も「御蔵紫天」も「御蔵紫王」もつぼみが葉の上まで出てきた。今年はヤッコの株がいくつもあって、「紫式部」や「白妙」も珍しくヤッコ芽。去年の夏が大変な猛暑で、えびねを駄目にしたというお客さんの声をずい分聞いた。勿論ここでも逝ってしまった株はいくつかあるが、暑さにめげず生き残った株は、まあまあ出来がいいようだ。
 この暖かさで春蘭は一気に花が終わった。すっかりくたびれた奥地蘭を下げて、店内は花が少なくなった。4月に入るとえびねに替わりそうだ。えびね展の案内状は出そうと思っているが、いつものように期日は花が咲いている間。この陽気で何日からにしたらいいか迷う。


2021年3月14日(日)
 昨日の帰り道は強烈だった雷も止んで、雨は小降りになっていたがまだワイパーを動かしていた。多摩川の上まできたら真っ黒い空の一部から突然太陽が顔を出した。頭の上は雨が降っていて真っ黒。その一部がぽっかり開いて太陽と夕焼け。何とも幻想的な光景だった。
 今日は一転暖かく晴れて風が強い。東京でも今日か明日桜の開花宣言が出そうな感じだ。昨日土を洗って汚れたザルを外に置いて帰ったのが、今日来たらすっかりきれいになっていた。作戦成功!。この風で洗った土もかなり乾いていて、一部は今日の植え替えに使用できた。
 朝から色々な人が次々と来て、蘭を持ってきたり、展示してあったのを下げたり、株分けしたり、お買い上げなどがあり、その間に植え替えをして大忙しだった。同時に色々な事に手を出すと何か忘れたり間違えたりするので一つ一つ。今までの蘭は大分くたびれてきたので、いくつか追加できて良かった。えびねがどんどん追い上げてくるので、春蘭は最終段階だ。


2021年3月13日(土)
 朝のうち霧雨だったが次第に雲が厚くなってきた。いつもは天気のいい日に砂を洗うが、今日は敢えて雨が降って来るのを承知で砂を洗う。洗った場所にねっとりと微塵がたまり、後で洗い流さないといけないのを雨にやってもらおうという魂胆だ。洗った砂のザルを作場の床に並べて干し、外は雨に丸投げ。
 杭州寒蘭の植え替えを始めたら、条数が前回と同じというのがほとんどの中で、今日やっと殖えているのに出合えた。やがて空は真っ暗になり、世田谷に雷注意報と強風注意報が出た。時折ものすごい雷鳴が聞こえ、まだ夕方には間があるのに外は真っ暗。朝のうちに砂を洗っておいて良かった。
 Oさんから連絡があり、今年の神代植物公園のえびね展は中止と決まったそうだ。新型コロナによる医療圧迫が解消されるまでは難しいかもしれない。このところ渋谷は人で一杯だと聞くし、毎日発表される東京都の感染者数は中々減らない。


2021年3月12日(金)
 曇りがちで風が無く、空気がちょっとしっとり。今晩から雨になる予報だ。朝から杭州の植え替えを始める。根がボロボロのは無かったが、作上がりしているのは少しだけ。条数も現状維持がほとんどだ。他の種類の蘭と比べて、杭州寒蘭(新しい水晶寒蘭ではなく昔タイプの杭州寒蘭)は、本当に作りづらい。”水は多め、寒蘭より明るめ”と昔から言われているが、色々なものを作っていると中々個別に対応しきれない。”悩みながら何十年”は終わる事がない。
 エビネの冬至芽がぐんぐん伸びている。早いのは上が開いてつぼみが見え始めた。前にすごく寒い冬だった時、冬至芽が固くなってしまって、上が中々開かない年があった。葉が厚く、しっかりとつぼみを包み込んでいて、中で伸びようとする花茎が曲がってしまうという事があったが、今年は早くから暖かくなって、順調に展開していくだろう。桜も記録的に開花が早いようだ。


2021年3月11日(木)
 あの「3.11」から丁度10年。長い時間が経ったとも言えるし、ついこの間の気もして記憶は生々しい。ニュースではずっと東日本大震災関連の事を伝えている。当店はまだ古い建物だったので、鉢が棚から落ちて株が飛び出し、札落ちになってしまったのがかなり出た。この10年の間に咲いて名前が分かったのもいくつかあるが、咲かないままのは小さな株なので、未だに何だか分からない。
 東日本大震災は”千年に一度”の大災害と言われた。10年目の今年は感染症のコロナウィルスのために国中が身動きできないでいる。去年の1月から始まってすでに1年以上。最近は変異株が流行してきたとかで、いつになったら安心して展示会ができるようになるのか・・。今本当は開催しているはずの大船植物園での春蘭展示会は、行ってみた人がいて「やってなかった・・」と言っていた。しばらく前に開催と聞いていたので、「するそうですよ」と伝えてしまった責任を感じる。展示会は早い時期に場所を予約し、雑誌などで広報したり案内状を送ったりするが、誰が来るかわからないので、中止になった時に知らせる方法がない。実施の方針でいたのが、緊急事態宣言が延長になったために出来なくなったのかもしれない。大抵会場側の都合による事が多いから、出品を予定していた人は残念だろう。今年は何でも見に行く前に電話して確認する必要がある。


2021年3月10日(水)
 東京は気温が19℃まで上昇してすっかり春。しかし風がすごく強くて、朝来る時多摩川の橋ではハンドルを取られそうになった。強風の中での運転は要注意だが、今日の花粉の危険度も相当なもの。マスクの中にまで襲ってくる感じだ。
 植え替えをいくつかした後外の作場に水をやっていたら、ウチョウランの新芽が出ているのを見つけた。最近の交配のウチョウランは翌年まで持ち越せないのが多い。芽が出ても花が咲くところまでいくのは少ない。昔のウチョウランブームは山採りの天然もので値段が高く、栽培に手間暇かけて真剣だった。それでも春に芽が出ないで消えてしまうのが必ずあったが、最近の実生の株は安いので、一年草の感覚で気軽に栽培するようになった。この持ち越しで芽が出たのは、うまく花が咲くかどうか。
 店内の中国春蘭一花は大分花が終わってきた。数鉢を残して花を切り、作場に戻す。「園芸JAPAN」4月号が入荷。セッコクが特集になっている。今日の強い風の中でも、入り口の「営業中」看板は飛ばなかった。この間ゴムをかけたのは正解だったようだ。

2021年3月7日(日)
 暖かかった昨日から10度ほど下がって、吹いてくる風が冷たい。東洋蘭の花はかなり長くもつが、盛りを過ぎると急に終わってくる。今日も何鉢か花を切る。
 ごく若い青年が店に入ってきた。こういう植物を初めて見たそうで、しばらく写真を撮ったり話を聞いていったが、古典園芸の世界のサワリに触れる機会になった。いつの日か「1鉢やってみようか」となったらうれしいが。
 今自宅が工事中で足場が囲っているものだから、蘭やえびねに水をやるのも大変。じっと我慢の毎日です。


2021年3月6日(土)
 昨日の帰り頃から雨になった。朝には止んでいたが、天気予報で今日と明日の気温差がすごいと言っている。今日は暖かいので上着も薄手でOKだが、明日は冬の寒さに戻るらしい。季節の変わり目は変化が激しい。
 朝交通情報で246が事故で渋滞していると言っていたので心配したが、幸い解消したようで順調だった。真っ先に植え替えに取りかかる。
 Oさんが奥地蘭を持って来て展示してくれる。「きょうのショット!」に出した豆弁蘭と黄花朶朶香2点。それらを撮影したが、部屋の奥のグラデーションペーパーの前で撮るのと、窓の前の白っぽいカーテンを背景に撮るのとでまるで違うもののように写る。窓の前はちょっと逆光で、その日の天気が影響する。グラデーションペーパーの前は天井の蛍光灯の光が当たって、ものによっては反射してうまくいかない。形だけは写るが、質感がまるで違ってしまう。昨日のショット!で、全部開いた「観梅」をグラペの前で撮って載せたが、今日見るとコントラストが強くて白花のように写っているのが気になった。「観梅」の色はちょっと墨の乗った薄緑で、縁に向かってぼかすような透明感があり、とても微妙な色合い。写真でこれを出すのは難しいが、3月5日の「きょうのショット!」の写真はあまりに色が違うと思い、撮りなおしてHPを修正した。店内奥の机と窓の前。花によってどちらが実物に近いか毎日悩んでいる。


2021年3月5日(金)
 どんよりとした天気。陽は射さないが風がなく気温もそこそこ。20日が「春分の日」で、めっきり明るい時間が増えたのを感じる。
 日本春蘭のところは今からピークを迎えるだろうが、中国春蘭、奥地蘭ばかりの当店ではこれから咲いてくる品種はなく、今咲いている花がいつまでもつかという段階になってきた。ただ次の入荷があるかもしれないが。
 今日総理の記者会見で、緊急事態宣言が2週間延長される事になる。一時の事を思えばいくらか落ち着いてきたとも思うが、ここへきて新規感染者数の減少は足踏み状態。ワクチン接種が進めばいいが、海外のニュースとはずい分状況が違っている。こんな状態が1年以上も続いているのだから、元の生活のイメージが大分薄れてきた。
 
明け方南太平洋でマグニチュード8.1という大きな地震があった。詳細はテレビを見てないのでわからないが、世界中がコロナに苦しんでいる時に震災まであってはたまらない。大きな被害が出てない事を祈る。

2021年3月4日(木)
 強かった風が止んで穏やかに晴れた。店内に展示してある奥地蘭を掛け台に載せて、入り口外の明るい日陰に出す。外の棚下に、シンビジウム原種のつぼみが膨らんできたのが見えた。「緑色でとてもきれいですよ」と、古いお客さんに何年も前にいただいて作っているが、まだ花を見てない。2年前からつぼみはつくが、喜んで店内に入れると次第にあめ色になってつぼみが落ちる。今年は必ず花を見ようと、咲くまで外に置きっぱなしにするつもりで見守っている。
 入り口横の「営業中」看板は、プレートの左右の壁に小さなフックをねじ込み、茶色の輪ゴムに代えて白くて細いマスクのゴムを取り付けた。プレートの地色が白だからあまり目立たずにすむ。今日は風が無いので成果は分からないが、次の強風までテストだ。
 長い間には予想通りにいかない事が色々と起こり、その都度何とかしたいとホームセンターに通う。スマホの写真を見せて相談したり、使えそうなものがないかと探し回る。おかげでホームセンターには幾分詳しくなった。


2021年3月3日(水)
 夕べは春の嵐。東急東横線では自由が丘付近で工事現場の足場が強風で線路上に倒れ、電車が不通になるという大変な事態になった。今日の午後ようやく全線が復旧したが、通勤通学の足に大きな影響があった。
 今年一番の強風だったそうで、朝店に来たら「営業中」のプレートが外れて地面に落ちていた。プレートの角が衝撃で欠けている。前回の風でもこれは飛んでいたので、このままにできないと近くの金物店にプレート持参で行ってきた。事情を話して、簡単にフックから外れなくなるような便利グッズがないか聞いてみたがそんな物は無いという。プレートの穴に対してゆるゆるの細いフックだったのを太めのフックに付け替え、さらに看板がバタバタと風に煽られないよう、幅広の輪ゴムをつないで押さえた。こんなものはすぐに切れてしまうので、明日平ゴムを持って来てもう少し何とかやってみよう。
 この手のプレートを下げるというケースはいくらでもあるだろう。「営業中」と「本日は終了しました」が裏表になっていて、帰りには反転しておくから、取れないように頑丈に取り付けてしまうわけにはいかない。外したり掛けたりが簡単にできて、しかも風で飛ばなくする方法が無いものか。アイディア募集中です。


2021年2月28日(日)
 気温は低いが真っ青な空。早くも2月が終わろうとしている。新型コロナの緊急事態宣言は、首都圏を除いてすべて解除された。東京でも新規感染者数はずっと押さえられているものの、まだ終わりは見えない。3月に入ると気分は一気に春。色々な花が咲いて、外へ繰り出す人も多いだろう。収束の実感が得られるまではまだ浮かれてはいられない。
 入荷した奥地蘭をHPに載せる作業が一段落したので、作場の蘭を植え替える。春蘭、奥地蘭、杭州寒蘭など目に入ったもので、表土が汚れているのを手に取って植え替え。容器に入った用土が無くなったところで、新しく洗った土を容器に満たす。篩って洗って乾かした用土だが、植え替え用の容器に入れる時に再度篩うと又微塵が出る。手間暇かけた用土だからうまく育ってほしい。


2021年2月27日(土)
 天気はいいが気温は冬に逆戻りした。朝から奥地蘭の撮影。机の後ろの壁に下げたグラデーションペーパを背景として、机の上に鉢を置いて撮る。グラペの上にエアコンがあるので、撮影の時はつけられない。寒さを我慢して取りあえず最後まで撮った。
 しかし「春蘭展2021」の品種名の表記に間違いがあって、「字が違う」と電話がかかってきた。「紅河紅」を「紅花紅」と間違って打ち込んでいた。入荷時、遅くまでエクセルの表に入力していた時に、間違って河を花と打ってしまい、HPにはコピペで持ってきたものだから、間違えたままになっていた。株には正しいラベルが入っているが、すぐにHPを訂正。失礼しました。


2021年2月26日(金)
 いつもより早目に家を出て仕入をして行くつもりだった。車が代わってから初めてで、ナビに登録してないし、電話番号でその場所が認識されない。まあ行けば分かるだろうと走り出す。この辺だったと検討をつけたが、細い路地の入り口をうっかり通り過ぎてしまった。その先で曲がって戻ろうとしたが、細い道がくねくねで戻れない。後続車はどんどん来る。入れたナビははるか遠くまで連れていくつもりらしい。走り回った末、すずき園芸に行き先を変更して11時を過ぎて店に着いた。道順は確認したので、あらためて休みの日に行く事にする。
 入荷した奥地蘭の写真を撮って、出来た分だけHPの「2021春蘭展」に載せる。HPにはサムネイルだけ。詳しい写真をたくさん載せると容量が一杯になるので、問合せがあったら、メール添付で写真を送る事にする。入荷したものだけでなく、中国春蘭一花も咲いてきたものがある。旬の写真を撮っておきたいので明日も又撮影だ。


2021年2月25日(木)
 気温は低いが、風が止んで陽だまりにいるとポカポカ。相変わらす雨が降らず植物はすぐにカラカラになる。足利の山火事は発生から4日経ったが、まだ鎮火の見通しが立たないらしい。
 早目に水やりをしていたら、外の棚下で「雲南雪素」に花芽が上がっていた。白いつぼみが膨らんでいるのを取り出してみると、2株寄せ植えだった。その小さい方の株に花がきていて、2鉢に分けて植えこむ。やはり外で作っていたから花が着いたので、中の作場に置いてある方は一向に花がこない。その代わり葉がきれいで、今回花が着いた株は葉が少々汚い。「彼方立てれば此方が立たぬ」だ。
 入荷したものをパソコンに入力し、HPに一応載せた。写真は明日から撮っていきたい。


2021年2月24日(水)
 雨がしばらく降ってない。空気が乾燥して山火事が起きている。このところ暖かい日があったが、今日は又冬に逆戻りした。
 休み明けは鉢が乾いていたり、休み中に花が終わっていたり、何かとする事が多い。朝若い男性が故郷の母親にプレゼントしたいと蘭を選びにくる。息子からのプレゼントは本当にうれしいものだ。こちらまでうれしくなって、すぐに荷造りに取りかかり、ヤマト運輸に引き渡す。
 その最中にWさんが来て、続いて奥地蘭の搬入がある。一度に棚が賑やかになったが、先ずはパソコンに入力しないといけない。パソコンをつけた時に注文のメールがきているのに気づいたが、中々返信できない。
 午後になって一つ一つ条数や花数を数え、パソコンに打ち込んで蘭にも同じ記号をつけ、入荷した奥地蘭を棚に並べる。蓮弁蘭、朶朶香の他豆弁蘭は「紅河紅」と「朱金」。「紅河紅」は花つきの見本と花なしの分け株が2株ある。
 その後注文メールに返信したが、送るための丁度いい段ボールを探してバタバタしていた事もあって、打ち間違いがあったり、散々だった。慌てるとろくなことがない。
 展示品の「観梅」は3花とも開き、花間も少しずつとってきた。やはり堂々とした雰囲気は別格だが、殖えはあまり良くないようだ。


2021年2月21日(日)
 東京は最高気温が20℃を超えた。今日は作場との間のサッシを開けておいても平気だ。朝から春蘭の植え替えをする。
 久し振りに現役世代のMさんが顔を見せる。今はリモートで、たまに出る時も車通勤。すっかり運動不足になったという。白石も毎日同じ事を実感している。外の空気を吸って身体を動かし、人と話をするという事は、健康にとって本当に大切だ。
 そろそろえびねの話題になり、何人かから品物の提供の話になった。えびねは大好きなのでとても楽しみだが、その前に奥地蘭の第2弾が入荷する。展示品の「観梅」はつぼみがほどけて3花のうち真ん中が開いてきた。去年も上から咲いたので、この花はそんな傾向があるのだろうか。まだ花間もとってないのに。


2021年2月20日(土)
 今日も陽射しいっぱいで春の陽気。豆弁など陽が欲しい植物を明るいところに出す。今咲いている雪割草を店内に飾ると、やがて花弁が閉じてくる。外へ出して日に当てるとどれもきれいに開いてきた。ここには日陰の植物しか飾れないという事だ。
 「翠鶴」が咲いたら見たいと言っていたOさんが寄る。昨日ピンセットで先を開いて大分咲いてきたのを写真に撮っていく。蘭をいくつか植え替え、撮影する。先日入った欅鉢の写真を撮って、2020蘭鉢展に追加した。昨日洗った砂がいい感じに乾いてきた。

2021年2月19日(金)
 まぶしいほどの青空で暖かい。この天気を利用しようと用土を洗う。自家用の用土がたっぷりあると安心で、早速いくつか植え替える。
 この間「春剣蘭兜」の開花をピンセットで手伝ったが、中国春蘭「翠鶴」も花弁の先端が引っかかって中々開かない。つぼみが膨らんでかなり経つのに、一向に割れてこないので、「翠鶴」の開花も手伝った。
 「植え替えで鉢を開けたらとても同じ鉢には入らない」と、Wさんが急いで大きなプラ鉢を買いにくる。在庫があって良かった。奥地蘭を買いに来たお客さんが、来週追加で入荷する事を伝えたら「来週又来ます」という事になった。早目に咲いたイトランや蓮弁蘭は花が終わってきたのがある。これから咲いてくるものに期待。
 今キャッシュレス化が推奨されていて、現金持ち歩き派だった白石もようやく電子マネーを使うようになった。現金だとお釣りの硬貨で重くなるのが苦痛だったが、大きなスーパーやコンビニではそのやり取りがないのは助かる。しかし喜んでばかりはいられない。当店がキャッシュレス化してないので、いつも釣銭を用意しておかないといけないのだ。最近は銀行や郵便局でも簡単に両替できず、自分の財布から両替をする事もしばしば。そのためには細かいお金も必要だというジレンマがある。個人商店はまだまだキャッシュレス化は遠い。若手のお客さんは現金を持ち歩かない人が多く、支払いの時に「ちょっとコンビニに行ってきます」というケースが多くてご迷惑をおかけします。


2021年2月18日(木)
 気温はぐっと下がって真冬並み。ただ陽光はすっかり春のものだ。山草の棚を整理した後春蘭の植え替えをし、店内の鉢に水をやる。電話があって来週奥地蘭の第2弾が入荷する事になり、「紅河紅」などが入る予定だ。今中国からの入荷は全く無いので全部国内栽培品。以前から並んでいる奥地蘭もようやく咲いてきた。
 今年はコロナの影響があって春蘭展の案内状を出さなかったが、通常通り店は営業しているし花も飾っている。やはり案内状を出した方が良かったかなと思う。4月のえびね展は鉢数を揃えて案内状を出すつもりでいる。しかし緊急事態宣言が終わらないと中々人が動かないだろう。早く安心して出かけられるようになってほしいと切に思う。4月からはワクチン接種も始まる見通し。白石は順番が来たら受けるつもりなので、店を臨時休業して接種会場に行かなくてはならない事があるかもしれない。その場合はお知らせします。


2021年2月17日(水)
 朝246に出た途端に渋滞していた。いつもより少しゆっくり家を出たので遅刻を覚悟したが、何とか間に合った。昨日は春の暖かさだったが、今日は少し風が冷たい。明日は更に冷え込んで冬に逆戻りらしい。季節の変わり目は変化が激しい。
 昨日の休みに山草を仕入に行った。前回そこに行った時、スピード違反で反則金を支払う羽目になった因縁の場所なので心して運転した。今日店に運んでラベルをつけ、外の棚に並べる。
 つぼみが膨らんでいるのに一向に開かなかった「春剣蘭兜咲き」は、花弁の先端が引っかかって開けないようなので、ピンセットで手伝ったら一気に咲いた。蓮弁蘭「雪化粧」は2鉢目が見頃になったので、花が終わってきた最初の株を下げる。色々なものが咲いてきて、棚がようやく賑やかになってきた。

2021年2月14日(日)
 夕べ11時過ぎに久し振りに地震があった。ずい分長く揺れる地震で、すぐにテレビをつける。(地震があると何故かNHKをつけてしまう)。福島県沖と聞いて10年前がよみがえった。今回は津波の心配がないという事で少しほっとしたが、福島、宮城は震度6強。強い揺れによるけが人や建物被害、鉄道や道路にも影響が出ている。被害を受けた方にはお見舞い申し上げます。
 当店では10年前はずい分鉢が落ちて割れたが、今回は大人が何人も乗れる頑丈な棚なので、何一つ倒れていなかった。東京も神奈川も震度4だったから、震度4は大丈夫という事か。
 休み前で外の作場に水やり。蘭の棚に何やら紅い色が見える。「乙姫」につぼみが上がっていたので店内に入れる。
 お客さんが蓮弁蘭「観梅」を持って来てくれる。まだつぼみは固いが、咲きそうになってからでは運びにくい。店内に入れておけば早目に咲くだろう。


2021年2月13日(土)
 毎朝店に着くと先ずメールチェックをするが、最近メールソフトがおかしい。ずっと使ってきたWindows live mail が今はサポートされず、使えない事になっているのは知っていたが、実際使えていたのでそのまま使ってきた。それが最近同じメールが何度も届いたり、削除しても又翌日入ってきたりと困った事になっている。注文・問合せのメールがあるからこのままではいけないとイッツコムのサポートに電話した。すると案の定このメールソフトは今はサポートされてないから別のソフトに切り替えるという事になり、そのままサンダーバードのダウンロードと設定をしてもらった。
 今日は初めてのお客さんも見えていて、品物を選んだり包装したりがあり、長時間のサポートの方はスピーカーフォンにして対応し、一人でバタバタだった。その後再起動するのに丁度Windowsの更新が始まってしまって、延々と立ち上がらない。サポートセンターに電話が繋がったままなので、一度切ってWindowsが立ち上がったら又電話してサポートしてもらう事になった。
 サンダーバードに切り替わったものの、過去の受信メールやアドレス帳は入って来ない。サポートの人が色々トライしたが、Windows live mailからはアドレス帳が移せないという。「そんなばかな〜!」と思ったが、これ以上電話を続けられないのでサポートを終了した。
 自分で何とかできないかと、受信メールとアドレス帳をデスクトップにフォルダを作ってエクスポートした。それをサンダーバードにインポートするのに、Windows live mail形式が排除されているのだ。サポート終了というのはこういう事か。ネットで調べるとインポートするソフトが必要となっていて、その先には結局進めなかった。パソコンに詳しくないというのはこういう事だ。しかし今の世の中、手作業でアドレス帳を作り直すなどあり得ないだろう!!。詳しい人に手伝ってもらえる時まで、Windows live mailのアドレス帳からコピーしてくるか・・・。当分試行錯誤の日は続く。
 ★この件につきましてアドバイスいただける方がいらっしゃいましたら、どうぞよろしくお願いいたします。


2021年2月12日(金)
 曇りがちだが風が収まって割合暖かい。朝ガソリンが残り少ないのをひやひやしながら運転してきた。園芸店の前がガソリンスタンドだから、燃料計と残りの距離を考えるとギリギリ着けるはず。だが、途中スタンドが本当に少なくなってしまって、万が一ガス欠などみっともない真似はしたくないし、世田谷に入ってからは道路は渋滞している。スタンドが見えてきた時は本当にほっとした。こういうドキドキは何度目だろう。常に早目にガソリンを入れる事を心がけよう。
 店に着くと蘭関係書籍の問合せがあって、まず注文の本を探す。本棚には新刊本と大事な書籍。中古の雑誌や会誌全部を整理して並べられない。本屋ではなくあくまでも蘭屋の一角なので、棚に入りきれない本は段ボール箱に入れたりする。中古書籍の問合せがあると、まず目的の本を探し出さないといけないのだ。今日は比較的一か所に固まっていたので割合スムーズに探せたが、やはりどうしても見つからないのが1冊あった。HPの書籍のリストで在庫となっていても、売れた時に消すのを忘れたという事もあるし、他の棚に紛れ込んでいるかもしれない。そうなると、あちこちにある本を1冊づつ見ていく事になる。常に最新の在庫をHPに反映させておく事は大切だが、メールの返信や梱包、伝票やノートへの記入などに追われてつい忘れる事がある。これを確実にする事も今日二つ目の心がけだ。


2021年2月11日(木)
 気温は高い予報だったが風がとても強い。豆弁蘭を外の日に当てたかったが、あまりの風に止めておいた。
 Mさんが見えてしばらくおしゃべり。その後春蘭の植え替えをする。


2021年2月10日(水)
 天気はいいが風はまだ冷たい。日照時間は目に見えて長くなってきたのを感じる。
 「園芸JAPAN」3月号が入荷する。日本春蘭が特集で誌面がカラフルだ。Wさんが蓮弁蘭桃花を飾ってくれる。花芽が何本も着いているから咲けば華やかになるはず。ラベルを抜くと中々刺さらないほど大株で、花芽がうまく外に出るよう誘導する。
 作場の春蘭を出来る限り植え替え。春蘭系は概ね根がいいので植え替えが楽しみだ。


2021年2月7日(日)
 予報通り暖かくなった。厚いコートも要らず春が来たよう。午前中に注文の蘭を荷造り梱包し、ヤマト運輸に渡す。
 風も無く外が気持ちいいので山草棚の枯れ葉を掃除する。鉢がすっきりして春の芽出しが楽しみになった。早目に全般的に水やりをする。
 昨日は「きょうのショット!」を更新し忘れていた。今日二日分更新する。


2021年2月6日(土)
 晴れただけでなく気温が上がった。寒いと水仕事はしたくないが、今日はほとんどの時間を植え替えをして過ごす。ちょっと暖かくなると次々とやりたくなるものだ。明日はもっと春の暖かさになるらしいから植え替えが捗るだろう。発送の荷造りがあるかもしれないが。


2021年2月5日(金)
 昨日はやはり春一番だった。風が強かったのはそれほど長い時間ではなかったが、時間の長さは関係ないらしい。観測史上最も早いと言っていた通りでまだ寒さは厳しい。春蘭の植え替えをいくつかやったが、手が冷たくなってほどほどで切り上げる。
 今日も陽射しに恵まれたので、豆弁蘭を日向に出す。「吉祥檸檬」の後から上がってきた2本目の花が開いた。1本目は大分緑が乗ってきているのに、2本目はきれいな黄色。やはり日照でずい分違う。
 今回春蘭の即売品として出て来た「剛玉」は、4条花なしで5万円。写真集「王者香」の裏表紙を飾っている蓮弁蘭だ。桃花紅舌。持っている人は少ないというから花が無くて残念だ。
 新型コロナの感染者数が目に見えて減ってきた。東京都もこのところずっと1000人を下回って今日は577人。ワクチンはいつ打てるか分からないが、春の訪れのように明るい方に近づいているなら有難い。


2021年2月4日(木)
 朝のうちはかなり冷え込んだが、やがて青空に陽射しはたっぷり。午前中は展示中の豆弁蘭を掛け枠に載せて、外の日当たりのいいところに出して日光浴させる。店内に置いておくと、きれいな黄色だったのに段々緑が乗ってしまう。葉の色も悪くなるし、ここのように日照の弱いところでは豆弁蘭はうまく作れない。
 予報で観測史上最も早い春一番の可能性があると言っていた。午後になって風が出てきたので外に出した豆弁蘭を取り込んだが、結局春一番というほどにはならずに済んだ。
 植え替えをいくつかやって、根巻きも水苔を新しくする。


2021年2月3日(水)
 春のような日があったかと思うと又冬に逆戻りしたり、相変わらず気温の変化が激しい。
 定休日にスマホを新しく替えて、設定、データ移管などすべて完了となったはずが、車のBluetooth設定や、店のWifiの設定など、まだしなければならない事が見つかり、店に着いてから設定する。
 店の外に下げてある「今月の営業」が1月のままだったので、2月の営業日を印刷して掲示する。午前中にSさんが寄ってくれる。
 午後になって朶朶香等がいくつか入荷した。「2021春蘭」のページに追加する。蓮弁蘭等はもう少ししてから入る予定だ。入荷があるとパソコンに入力したり、ラベルを付けたりの作業がある。春蘭の問い合わせメールもあったが、忙しくて閉店後ようやく返信できた。


2021年1月31日(日)
 朝自宅で用事があって家を出るのが大分遅れた。大幅遅刻を覚悟したが渋滞が無く順調だったため5分遅れで到着できた。いつもはかなり早く店に着いているのだが、大急ぎで開店の支度をする。
 昨日Sさんから干し柿を送ったと連絡があったが、店に着いた時にはすでに不在通知票が郵便受けに入っていた。委託販売の本の精算書が来ていたのdてくれた。
 即売品の蘭を持ってきてくれた人や、欅鉢を持って来た人、いつものMさんなどが来て色々なやり取りがある。早目に水やりを済ませたが、風が冷たくてノズルを持つ手が痺れてくる。冬の水やりは大変だ。


2021年1月30日(土)
 今日も外は陽差しが一杯。一年を通じてほとんど日が入らない店内も、冬の間は窓の前の展示棚にだけ日が差し込む。その棚に置いていた「梅型蓮弁蘭桃花」が咲いていた。Wさんの展示品。小輪だが丸くていい花だ。「雪化粧」が咲いてきたので、両方の写真を撮ろうと奥のグラデーションペーパーの前に置いたが、気に入った写真が撮れなかった。そこで今日は窓の前で試してみる。正面から撮ると逆光で花が黒くなってしまうので、斜めから撮ってみたらいい具合に光に透けて花も黒くならなかった。光は刻々と変わるからいつでもここがいいわけではないが、これからの選択肢の一つが出来てよかった。
 今日も植え替えを始めたが、外の日差しと裏腹に気温は上がらず、しばらくすると手が冷たくなってしまう。まだたくさんは出来ない。


2021年1月29日(金)
 昨日の午後ラジオをつけたら東京でも雪が降りだしたと言っていた。時間は午後4時過ぎ。急いで外に出てみると車のワイパーに雪が積もっていた。「これはマズイ!、家に帰るのが大変になる!」。雪対策ゼロのノーマルタイヤだから、シャーベット状のところでスリップしてもいけない。5時の閉店時間には少し早いが、大急ぎで店を閉めて帰宅する事にした。
 一日中冷たい雨で、最高気温が2℃という信じられない寒さだったから雪になってもおかしくない。他の車も少しスピードを落として走っているようだった。幸い道中は雪にはならず無事に帰ったが、テレビのニュースで東京でも西の方ははっきり白く見えるほど雪が降っていて、場所によってずい分違うものだ。
 今日は一転すっきりとした青空。明るい陽射しに恵まれたものの、空気はとても冷たい。店内の乾いた鉢に水をやり、作場で植え替えを始める。春蘭系は良さそうだが、今日手がけた杭州の根はイマイチだった。去年プラ鉢に水苔で植えた分は真っ白い根になっていたので、今回も根が悪かったのは水苔で植えてみた。取りあえず色々やって実験中。


2021年1月28日(木)
 どんよりと日が射さない一日。暖かかった昨日より10度下がって、掃除で外に出るのも冷たい。目に付いた春蘭を少しだけ植え替え始めたが、続きはもう少し暖かい日にする。今日の分は根が良くて安心した。
 午後から雨も降ってきて益々寒くなる。


2021年1月27日(水)
 昨日雨が降っていいお湿りになった。道路が空いていて早目に店に到着する。
 先日洗った土を混合して売り物用の袋詰めをし、残りは自家用の容器に一杯にする。店内が汚れたので丁寧に掃除機をかける。
 以前から何回も来られている植え替え希望のお客さんが、鉢から出して根をむき出しにした蘭を持って来店。バラバラでほとんど根が無い株もあって一応植え替えたが、「最低2年に1度は植え替えてください」とお願いする。
 冬至芽が伸びたえびねの消毒をして肥料をやる。まだ1鉢店内にあった杭州を植え替えて作場に戻す。蓮弁蘭がいくつか花茎を伸ばしてきた。つぼみが色づいてもうすぐ咲きそうなのもある。
 今日は2桁で4月上旬の陽気。明日は今日より気温が10度も下がって又1桁になるらしい。春が近いているのを感じるが中々一直線にはいかない。


2021年1月24日(日)
 昨日帰る時、高層マンションの前を傘をさして通ったら、強い風で傘が飛ばされ、246の車道の真ん中まで飛んで行ってしまった。拾いに行くのをためらっていたら、走ってきた車が止まってくれて無事回収できた。冷たい雨の中傘なしで歩かずに済み、気に入っている傘も無事で大変ありがたかった。夕べも今朝も結局雪にはならなかった。
 寒い一日だったが結構人が来てくれて、売り物や展示品の蘭を持って来たり、遠くから買い物に来てくれたり。今はどうしても人の動きが少ないから、こうして寄ってくれるのはありがたい。


2021年1月23日(土)
 今晩から明日にかけて東京都心でも積雪の予報。朝からしとしと雨で寒さはそれほど厳しくない感じだが、雪が降ったら車に乗らない事にしていて、実に久しぶりに電車で店に来た。東京で大した事がなくても、自宅のある神奈川はもっと積もる筈。
 いつから車通勤にしたのだったか記憶がなくて、「朝・昼・晩」を辿ってみた。どうも去年の2月頃から電車に乗るのをやめたようだ。その頃はマスクは勿論消毒液も、更にはハンドソープまで店頭から消えた。消毒用アルコールを入れるスプレー容器も棚は空っぽになって、殺虫剤を散布するのにも不自由した。マスクが入荷する日は店が開く前から外に行列が出来た。アレルギー性鼻炎があるので常にマスクの買い置きがあったが、1箱500円程で売っていたマスクは3000円台に高騰した。あれよあれよという間の出来事。
 今ではマスクも消毒薬も店頭に山積みになっている。必要になっても買えないというのはウィルスに対する恐怖心を煽る。その点で、今は皆が少し気が緩んでいるのかもしれない。
 感染経路不明の変異種が日本でも現れ始めた。スポーツ選手、芸能人、政治家、老いも若きも等しくウィルスに感染する。車で店に来る以外はステイホームに徹していたが、ほとんど1年振りに電車で店に来て、こんなに運動量に差があったかと自分でも驚いている。今日は雨で傘をさし、歩きにくいブーツを履いていたという事はある。しかし、自宅から駅まで、駅から店までの往復、駅の階段、重い荷物、これを毎日やっていたのに、「door to door」で荷物も積むだけ。これでは体力低下は必至だ。電車通勤というのは毎日鍛えていたのだと実感した。


2021年1月22日(金)
 朝東京方面に向かう道路が、平日にもかかわらず信じられないほど空いていた。何かあるのかとかえって不安になるほど。珍しくスイスイと店に着く。
 パソコンをつけると、毎日迷惑メールがごっそり来ている。受信トレイの件名が真っ赤になっていて、先ずそれらを消去する事が最初の仕事。端から端まで選択して削除するが、間に問合せメールが混じっているので、まぎれてしまわないように最初にしっかりチェックして、大事なメールは別のフォルダに移しておく。この迷惑メール、多い時はやたらと送られて来る。
 今年初めてのKさんが寄ってくれる。例年なら展示会に向けて花の色出しや向き、花茎にも気を配って手入れしている筈。それが今年は「展示会が無いからキャップもしなかった」とか。他の会員は、「つぼみが着いたのは全部摘んで咲かせない事にした」と言っていたから、私のように着いたつぼみは皆咲かせて見てしまうというような事はしないらしい。やはり展示するという事が大きなモチベーションになっているのは間違いない。
 東京は10日連続で新規感染者が1000人を超えている。それぞれがたくさんのダメージを受けていて、もっと深刻な苦しみがある事は充分承知しているが、蘭を栽培している趣味家にとってもコロナは大敵だ。1年に1度しか咲かないのだから、年配者から大きな楽しみや生きがいを奪ってしまう。誰のためにも一日も早い収束を願うばかりだ。


2021年1月21日(木)
 昨日は大寒だった。寒いわけだ。今朝は冷えたが日中はいい陽射しに恵まれた。少しづつ日が長くなって春に近づいていると思うとうれしい。
 まずメールの問い合わせに返信。外の山草棚に水をやった後、昨日から出しておいた鹿沼土を洗う。それを干している間に中の作場にも水やり。店内にまだ何鉢か残っていた杭州寒蘭を、ようやく作場に戻して花を切った。遅くに咲いてきたものとはいえ、ゆうに1ヶ月以上は咲かせてしまった。反省・・・。
 空いた寒蘭用の展示鉢を奥へ仕舞おうかと思ったが、この後蓮弁蘭等にも使うからいくつかは必要だ。今日見たら「紫皇帝」と「蕩山荷」、「雪化粧」につぼみが見つかった。しかし「雲上童子」にも「大雪素」にも、その他の桃蓮弁達にも花芽が無いようだ。本当に花着きが悪い。そのうち栽培品が入荷したら店内もにぎやかになるだろう。中国春蘭一花だけではボリュームが足りない。


2021年1月20日(水)
 土曜日に突然気温が上がったものの、その後は又寒い日が続いている。休み明けの今日は発送があって、先ず荷造り、伝票書きの後ヤマト運輸に渡す。いつも伝票番号を入れた「発送しました」メールを送るが、最近は若い人にはLINEという事もある。スマホがどんどん進化して、今は仕事で使う以外はパソコンが要らなくなってきた。白石も2月から今のiphone7からiphone SE に少しだけグレードアップするが、うまく使えるかどうかが問題だ。
 若い人は片時もスマホを離さないから、返信のスピードがパソコン時代とまるで違う。やっと送信したと思ったら、スマホを置く前に返事が来たりする。仕事が終わって帰宅してからパソコンを見て返信。翌日こちらが又返信という頃とは違う次元だ。スマホで入力するスピードがそれについていけないのが残念だが。
 土曜日に洗った用土が乾いたので、焼赤玉とゼオライトを混ぜて自家用の混合砂を完成させた。これから植え替えを頑張ろう。


2021年1月17日(日)
 昨日は4月中旬の陽気だったのに、今日は又一桁の真冬に戻った。天気予報を聞いてからでないと服装を決められない。
 今週は荷造り発送がいくつもあったが、幸いどれも無事到着したとの連絡をいただいた。倉庫に何日も保管できない品物だけに、メールをいただいてようやくホッとする。昨日は混合砂を洗って、乾くのを待つばかり。少し時間に余裕ができたところで、すずき園芸のHPをチェックして驚いた。画像は上がってないし、リンクも滅茶苦茶になっている。原因は思い当たる節があった。
 HPにアップするhtmlファイルも画像ファイルも半角英数で名前をつけるので、数が多くなると区別するのが大変になる。そこで「きょうのショット!」の写真は、最初から日付をファイル名にしていた。今までは何とかそれで済んだが、2021年になって状況が変わる。
 「211gatu6」では2年11月6日と21年1月6日が同じになってしまう。画像ではこれまでファイル名にハイフンを使った例があるから、ピリオドは使えなくてもカンマを入れるのはどうか。今までとすっかり付け方を変えると自分で分からなくなってしまい、サーバーから削除するのに正しく選択できず困る事になる。
 そこでhtmlファイルは「21nen1gatu6.htm」とするが、画像ファイルは「21,1gatu6.jpg」でやってみた。その時は通った気がしたが、やはり駄目だったのだ。上手くサーバーに上がってなくても自分のパソコン内ではちゃんと見えるので、ネットでHPを確認しないままこれまで過ぎてしまった。
 素人HPを作り始めて21年。たくさんの画像をアップした。サーバーにつないで用済みのファイルを削除する時、半角英数がずらりと並んだ中から目当てのファイルをを選択して削除するためには、名前でこの画像と分からないと困るのだ。
 一旦今年になってからの「きょうのショット!」を削除し、作り直してアップしたら、何とかリンクがまともになったようだ。今日見えたお客さんにも「最近写真が見られない」と言われたが、大失敗の巻だった。

2021年1月16日(土)
 予報通り春の暖かさになった。東京の最高気温は何と19℃。公園の芝生で昼寝が出来そうな気温だ。風も無く柔らかな陽射しの中にいると1月という事を忘れそう。ついでにコロナも・・。いけない、いけない。この天気に気が緩んで遊びに出かけるのは絶対にイケナイ!。
 砂を洗う予定の人にとっては((そんな人は他にいないだろうが))願っても無い絶好の天気。先ず用土の微塵を篩って水を張ったバケツに入れる。いつものセリアの四角いバスケットを下向きに並べ、上にもう一つ上向きに重ねて、バケツの用土を開けて水を切る。ノズルを取り付けたホースで万遍なく充分水を流し、乾かす。色々なやり方をしてきたが、これが一番楽で確実だ。
 以前は作場の流しで水道の水を出しながらゴシゴシ洗ったが、排水溝がすぐに詰まる。途中でゴミ受ネットを取り換えて流しをきれいにする余計な手間がかかる。その代わり駐車場で洗うと、鹿沼土や赤玉土、焼赤玉などの流れ出した水と微塵で辺りが染まる。
 用土を洗う作業は冬場は特につらい。いつも一日延ばしにした挙句待ったなしになって腰を上げるが、今回はプレゼントのような一日に遭遇してラッキーだった。
 先日トラブルになった入り口の鍵の件で、昨夜思いついてネットで鍵の寿命について調べてみた。鍵は大体10年が寿命ということだった。何でも出ている事に感心したが、それだけ摩耗によるトラブルがあるのだと分かる。この店がここへ移ったのが2012年だからおよそ9年だ。朝開けて帰りに閉めるだけでなく、途中でちょっと郵便局へ行ったりコンビニに買い物に行ったり、日に何度も鍵を使う事がある。摩耗については納得だ。
 ポカポカの陽射しがうれしくて、山草の鉢の枯草を取り除く。さっぱりしたら、レンゲショウマの鉢に早くも今年の芽がわずかに顔を出していた。植物を育てていてこの瞬間が一番うれしい。
 今年から当分の間17時閉店という事にしたが、昨日初めて17時に閉める事ができた。年末年始の用事が溜まっていたのがようやく一段落。なるべく17時に帰れるよう努めたい。

2021年1月15日(金)
 今日は太陽が全く顔を見せず冷え込んだ。明日は又暖かくなる予報で、日替わりで気温の上下が激しい。
 入り口の鍵を昨日別の鍵と取り換えたので、今日はスイスイ。発送があって店に着いて先ず荷造りする。今日の梱包は難しくないので順調に進み、ヤマト運輸に預ける。店内の春蘭は乾いてきて、流しに運んで水をやる。明日もし晴れて暖かくなったら用土を洗うつもり。店の植え替え用土を作っておかなくてはならない。
 毎日コロナがトップニュースで、いよいよ医療逼迫が現実になってきた。通常は高齢化社会に対応する医療態勢だったのに、全く予期せぬ感染症の広がり。急ハンドルは無理な話だ。何としても今病気にならないように、コロナに感染しないように、感染させないように、ですね。


2021年1月14日(木)
 火曜日に雨が降った後、昨日から気温がいきなり2桁になった。今日も暖かくて季節が一気に進んだかのようだ。明日は又寒さが戻るらしいが、こうして行きつ戻りつしながら春に近づいていくのだろう。
 朝店に着いてから鈴木さんに来てもらって、別の鍵を使って入り口を開けたららするりと回った。そして白石が預かっている鍵はやはり固い。これは毎日使っていて摩耗したという事か。一応シリコンスプレーをシュッとやって鍵を取り換えてもらった。これで毎日のトラブルは無くなって安心。でも9年間くらいでこんな固いものが摩耗するものなのか・・?。
 今日は発送があって一人で大きくて長い段ボールと格闘する。鉢植えのまま入っているので、箱をテープで留めた後エアキャップで包むのに倒して転がすわけにいかない。一人で長い箱を押さえながらエアキャップを巻きつけ、テープで仮止めした後荷造り紐で縛る。思った以上に難しい作業だった。緊急事態宣言が出て外出自粛の最中だから、どうしても発送依頼が多くなる。宅急便は遅延が出ているというし、そのためにアクシデントがあってはいけない。もっと荷造りに熟達する必要があるが、その都度状態の違う植物を花つきで送るのは毎回苦労する。
 この間の火曜日の帰り道は246の下りが大渋滞で、上馬から駒澤まで道路が駐車場のようになっていた。ようやく駒澤に着いたら左1車線は消防自動車の長い列。火事があったのは気づかなかったが、あんなに沢山の消防車を見たのは初めてだ。


2021年1月11日(月)
 昨日の朝店に着いて表の鍵を開けようと差し込んだら、固まったように全く回らない。何度もやったがやはり開かない。困って鈴木さんにメッセージを送り、その後も少しづつ動かしていたら、駆けつけてくれた頃には戸がするりと開いた。今まで一度もこんな事は無かった。何だか狐につままれたようで、寒い中店まで来てもらって申し訳ない気持ち。確認のために又鍵をかけて開けたら問題なく開く。もしかして自分の勘違いだったかと自信が無くなった。
 今日も非常に寒い朝。店に着いて今日はよくよく鍵を確認しながら回そうとしたが、やはりびくとも動かない。昨日と同じだ。自分の勘違いじゃなかったと変なところで安心する。しかし昨日の経験が生きて、少しづつ動く範囲が広がってくるのを感じながら回し続けたら開いた!!。作場はよく水をやるところだから凍っていたのだろうか。
 毎日これでは叶わないから、明日の定休日に鍵穴用のシリコンスプレーで処置して貰うことになった。これでスムーズになればありがたい。
 明日・明後日の休み前だから早い時間から全面的に水やり。豆弁蘭の「吉祥檸檬」がいい色で開き始めた。もう一つ固いつぼみがあるからしばらく楽しめる。
 明日は太平洋側も雨雲が広がって、東京でも初雪になるかもしれないという。


2021年1月10日(日)
 青空と陽光は申し分ないがとに角寒い。最低気温は当然マイナスだが、わずかな距離外気に触れている自宅のボイラーのパイプは、昨日保温処置をしたので今日は問題なかった。
 朝ホームセンターに寄って巻段ボールを買って来る。いつもの専門店なら幅も長さもたっぷりの大きな巻段ボールがあるのだが、休日や土日は休みの上、時間も9時5時だから行きにくい。毎日やっているホームセンターでは小分けしたものしかないが、取りあえず発送に必要なので買ってきた。ホームセンターはいつも朝から混んでいる。
 まず蘭を梱包し、発送する。集荷に来たヤマト運輸のドライバーが、「今かなり延着が出ています」と言っていた。日本海側は大雪で車が閉じ込められたり、またまた交通の障害が起きているようだから分かる。東京発で太平洋側の到着地だから大丈夫だろうと考えていたら、流通の様々な段階で遅延していくので、行き先に関わらず延着にまきこまれるのだそうだ。なるほど・・・。そうはいっても中身は生き物だから、早目に出しておくというわけにもいかない。困った。
 する事は沢山あるが寒くて中々腰が上がらない。店内の水苔の在庫が5Aだけになって外の物置を捜索した。上に色々積まれた大きな箱の中に4Aの在庫を発見。根巻きを作るのに5Aでは勿体ない。早速使えるように戻しておく。
 明日は休日の月曜日なので営業し、今週は火・水が定休日になります。


2021年1月9日(土)
 寒い寒い!。我が家では初めて朝お湯が出なくなった。起きて顔を洗うのにまさかの冷たい水。ガスボイラーから蛇口までのわずかな長さの外パイプが凍ってしまったのだ。長い事住んでいてこんな事はわずか2度目。しばらくして熱いお湯が出るようになったが、とに角相当な冷え込みだ。
 今日から三連休だが、緊急事態宣言のおかげか道路は空いている。しかし新規感染者数はどこも連日過去最多。じわじわと迫ってくるようで余計寒くなる。食事やお茶以外はマスクをつけっ放しが習慣になった。
 頼んであった杭州を持ってきてくれて、一緒に春蘭も少し入荷した。2021年春蘭のページを作って掲載するつもりだが、今忙しくて中々取りかかれない。「翠蓋」の花芽つき大株、「笑蝶」花芽つき、「寰球荷鼎」の花芽なし、「軍旗」や「幽谷殿」も並んだ。複数の問合せや注文で、写真を撮って送ったり、輸送の箱を選んだり、発送前のメールのやりとりがたくさんある。強烈な寒気で荷物の保温対策も必要だ。発送が終わったら春蘭のページを作りたい。蘭を包装する巻段ボールが無くなった。専門店に行っている時間がないので、明日の朝ホームセンターに寄ってくるつもりだ。


2021年1月8日(金)
 今シーズン一番の冷え込みで東京でも最低気温が初めて零下になった。我が家の方は朝氷が張り、日本海側は大雪。寒い寒い一日になる。
 昨日の夕方首都圏に緊急事態宣言が発出され、明日からの三連休は外出自粛という事になった。コロナ慣れで幾分緩みがちのところを再びギュッと引き締められた感じだ。自分としては去年から一度も外食なし、旅行も映画も無しの自粛生活が続いているのでそのままというところだが、このところの数字を見るとやはり危機感がある。9割の人が気をつけていても、1割が自由にふるまっていると、爆発的に感染者が増える事になる。報道も又コロナ一色になった。
 メールでの問合せや注文で忙しい一日。写真撮影が色々あってパソコンに向かう時間が増えた。あちこち同時進行なので、うっかりミスを防がないといけない。確認、確認。
 昨日「園芸JAPAN」2月号が入荷したが開いて見る時間がない。何人かに中国春蘭の花芽つきを問い合わせたので、明日は搬入があるはずだ。


2021年1月7日(木)
 陽射しが戻って今日の東京は暖かい。昨日水やりを控えてカラカラだった外の作場に早目に水をやる。中の作場は暮れに冬囲いをしたので全く乾いてない。開いていた2面を透明波板で塞いだだけで隙間はあるのだが、やはり囲う前とは鉢の乾き方が全然違う。
 中国春蘭の問合せがあって、花芽の着いた株を探して店内に入れる。やはり明るさが足りないらしく、作場で花が着いたのはたった15鉢。今はコロナのために展示会が出来ないので、実際に見たり即売品を買ったりするチャンスがない。後は協力者に頼んで花芽つきを持ってきてもらう事にする。それでも春蘭がずらりと並ぶと、一気に棚は春に衣替えした。
 新型コロナは東京の感染者数2447人という大きな数字が発表された。ここへきて爆発的に増えているのは間違いない。一人一人は良く手を洗い、マスクをし、三密を避け、換気をするという基本を守る事が必須だ。


2021年1月6日(水)
 明けましておめでとうございます
 昨年中は大変お世話になりましてありがとうございました
 本年も何卒よろしくお願い申し上げます
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 今日から2021年の営業が始まった。東京は昨日まで穏やかないい天気に恵まれたが、一転今日は冷え込んだ。一日中どんよりとして太陽が顔を出さず最高気温が一桁のまま。益々増え続けるコロナ禍を象徴するかのような暗いスタートになってしまった。
 店を開けて先ず日付印を動かす。2021年に合わせると年が改まった事を実感する。いつものようにパソコンをつけ、メールチェック。色々な問合せや、メールでの年賀挨拶も。郵便受けを見ると年賀状が来ている。以前新年になって返事を出そうとしたら、売り切れていてあちこち駆け回った事があったので年賀葉書は暮れに買っておいた。本当なら年内に出しておくべきだが、暮れは杭州寒蘭展で忙しく、毎日帰りが遅くなる状態で印刷する時間もなかった。毎年新年になって大慌てなのは本当に情けない。急いでレイアウトを作り、印刷して近くの郵便局に出しに行く。
 メールでの問合せに写真を添付して返信する。暮れに作場に下げておいた杭州は、まだ元気だったので少しだけ店内に飾る。暮れに花を切った「孤峰」は、少し萎れているものの、まだそのままの形を保っている。いつもたくさんの花を切って花瓶に入れても、ほとんどの花はすぐに駄目になるのに、「孤峰」はすっかり萎れるまでそれと分かる。大したものだ。
 明日は緊急事態宣言が発出されると報じられている。当店も閉店時間が5時に変更になる。仕事を残さず終わろうとすると5時に締めるのはかなり忙しいが、努力目標としてやっていきたい。


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