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2019年12月29日(日)
 穏やかな天気に恵まれた。朝から年末の挨拶電話が何本もかかってくる。実際に出かけて来て最後の買い物をしてくれる人や展示してあった鉢を引き上げる人も。こちらからも挨拶やら確認やらと電話をかける。いよいよ今年の最終日。丁度1週間の休みに備えて早目に水やりをする。
 春蘭系ではイトラン「雪舟」やピアナン白花の花芽がずい分伸びている。新年になって店内に入れれば間もなく咲くだろう。他の春蘭のつぼみも膨らんでいる。年が明けても杭州寒蘭はまだ飾ってあるから、切れ目なく春蘭に移行できそうだ。
 夕方大掃除の真似事をして今年はお開き。1年間大変お世話になりましてありがとうございました。新年は5日から始まります。新しい年もどうぞよろしくお願いいたします。皆さまどうぞよい年をお迎えください。


2019年12月28日(土)
 午前中、園芸JAPANの大塚氏が昨日に続いて撮影に来る。店で長年作っている旧タイプの杭州寒蘭は、ほとんど11月半ばに咲く。例年だとあちこち展示会の撮影に駆け回った後年末に撮影したいと言われても、もう花は1か月以上咲いていて、勢いのない姿を撮っても仕方がない事になる。ところが今年は花が遅れていて、今になって見頃の花が揃ったため撮ってもらったというわけ。こんな事は珍しい。
 年内の営業は明日までなので、今日は買い物や売約の品の引き取り、精算などに来てくれる人が何人も。狭い店に人が集まると妙にぎっしり感があるが、実際はそれほど大人数というわけではない。夕方皆が引き上げてから片付けを始める。
 明日も同じ状態になるだろうし、1週間の休みに備えて水やりをしないといけない。今年は妙にバタバタと忙しくてお正月の準備もままならない。


2019年12月27日(金)
 夜中に降ったらしく朝道路は濡れていた。きれいに晴れて湿度があるせいで暖かい朝。しかし店に着いてしばらくすると風が強くなり、防風ネットや波板がバタバタ音を立てるようになった。今日は室内で年賀状の印刷をしたり、風蘭の植え替えの続きをする。
 午後園芸JAPANが撮影に来てしばらくおしゃべり。いよいよ押し詰まって残す営業日は土日の二日間になった。


2019年12月26日(木)
 朝から風蘭の植え替えを始めるが、1鉢植え替えたところでUさんが見える。今日もインスタグラムの話になって、「とっても簡単で仕事が楽になるから」と勧められる。「この間Gさんにも勧められて挑戦したけれど、パスワードで撥ねられてインストールできなかった」と言って再チャレンジしたがやはり・・・。今度電話会社に確かめてみないと。若い人と違ってやたらとアプリを入れたりしないから、パスワードを忘れても何とか生きていける。
 そんな事をしている間にHさんが寄ってくれて話が弾む。もう植え替えどころではなくなった。冬はまだ長いから、春までにやればいい。
 今年は杭州の咲くのが遅かったから、例年ならもう終わりに近いのに花は今が盛りで、もうすぐ休みに入るのが惜しいくらいだ。

2019年12月25日(水)
 今日はクリスマス。学校も冬休みに入った。町はもうすっかり年末だ。眩しかった昨日とは打って変わって今日は曇ってぐっと冷え込んだ。各地でイルミネーションが盛んだが、外で見るの寒そう。先週は水をやる暇もなかったから午前中に作場全体に水をやる。
 何件も電話がかかって、それぞれの棚でも色々な花が咲いてきたようだ。ここの「八つ山」は例年クリスマスに咲くという遅咲き品種だが、今年はまだつぼみのまま。何とか休みに入る前に咲いて欲しくて、他のつぼみと一緒に店内に入れる。
 作場で杭州の植え替えは寒いので、店内に水苔などを持ち込んで風蘭の植え替えを始める。以前は真夏にやっていたHPのメンテナンスと風蘭の植え替え作業だが、8月が夏休みになってしまったため間に合わない。HPはメンテナンスをしないと容量が足りなくなるので、これはやらない訳にはいかない。ついつい風蘭を先送りしてしまいずっと気になっていた。水苔をいじると細かい屑が出て机の上も下も大変な状態になり、帰る前に掃除機をかける。年末の29日までには終わりそうもないし、大掃除もしたい。杭州の植え替えもあるし、年始もこんな風に続く見込みだ。


2019年12月22日(日)
 帰りは雨の予報で傘を持って来る。一日中日が出ず、気温は低いまま。
 Oさんが杭州寒蘭を見に寄って、「孔雀王」、「てん笑山」を大変褒めてくれた。どちらもまだ水晶寒蘭という言葉が無い頃に入った古い品種だが、今見ても本当に素晴らしいし花もちがいい。
 今日は明日からの休みに備えて店内に飾った蘭に水をやり、作場の花なし杭州を植え替える。ほとんど去年植え替えているのだが又鉢を開ける。
 夕方お客さんが来て話し込んでいたら、やはり雨が大分降ってきた。


2019年12月21日(土)
 昨日まで暖かい日が続いたが、今日は冷えて来た。日が出ないので余計寒く感じる。午前中誰も来ないので、頼まれていた植え込みをやったり、委託本の精算をしたり、久し振りにのんびりする。午後からはお客さんが来て杭州寒蘭の話が弾む。
 今年は花が遅いと思っていたが、まだ咲かないものもここへきて大分つぼみが膨らんできた。一番遅そうなのは「八つ山」で、それでも年末には何とかなるだろう。杭州寒蘭は花がもつので、一番に咲いた「黄玉山」もまだ見られる。趣味家の方は展示会が終わると来年の事を考えてすぐに花を切ってしまうが、「仕事納めでやっと来られた」という忙しいお客さんもいるだろうから、花が終わるまで切らない事にしている。生育がイマイチなのは、とことん咲かせてしまうせいかもしれない。
 明日は冬至。その後は少しづつ日が長くなるが、寒さの本番はこれからだ。


2019年12月20日(金)
 今日も穏やかで温かい。店に着いてすぐに昨日見つからなかった杭州寒蘭2019を確認する。案の定ファイル名が1字違っていた。それで打ち込んでも出て来なかった訳だ。パソコンは忖度もなければ思いやりもない。1字でも1点でも違っていたら出てこない無情なものだ。昨日も帰りが遅くなって、そのままで帰ったのを今日は何とかする必要がある。後になってHPのメンテナンスをする時に、ファイル名が違ったままではこれまた探すのに具合が悪い。やはり直しておかなくてはと、ファイル名を変えたら、今度は繋がっていたリンクが外れてしまう。適当に直すとやはりうまくいかず、しっかり一度消してやり直す事にした。近道はないらしい。結局色々なところをいじってどうやら表示されるようになった。ついでに国内栽培品の余剰苗や、店で花があがった杭州を中心に杭州寒蘭2019(2)も作り始める。こちらは後から追加していくつもり。
 大きな写真をたくさん載せるとHPの容量を超えてしまうので、小さな写真しか載せられないが、問合せいただければメール添付で詳しい写真を送ります。こんな事だから若い人にはインスタグラムをやれと言われるが、たくさんのパスワードを覚えきれないので、それもハードルが高い。
 IさんやSさんが来て売約の品を持って行く。例年なら今頃は終盤だが、今年は遅いのでまだ杭州は真っ盛りだ。

2019年12月19日(木)
 曇り時々雨
 店の前の道路を掘って、下水管の交換工事をしている。この間は古いガス管を取り換える工事で道路を掘っていた。その都度車が入れなくなって困るのだが、大事なインフラだからここは辛抱。夕方までには店の前は終わった。
 お客さんが見えたり電話が色々かかってきたりで入荷した杭州の写真を撮る事ができない。夕方ようやく撮影をしてHPに載せる作業に入った。やっとページを作って目次からリンクを貼ろうと思ったら、そのページが見つからない。まさかファイル名をつけるところでミスって上書きしてしまったか。写真はあるから又作ればいいかもしれないが、あれだけ時間をかけた作業が無駄になったとしたら悔しい。明日頭を冷やしてもう一度トライしようと思って帰り支度をしてから念のためもう一度探したら”あった!!”。パソコンを落とす前に急いでアップ。慌ててやっているので、何かあったらお問合せください。とに角あーヨカッタ!!


2019年12月18日(水)
 風が無く暖かい。日曜日の杭州まつりが終わって、取りあえずざっと片付けて帰ったところを又きれいにやり直す。日曜日の帰りに新着杭州と一緒に、花芽なしの「大雪嶺」と、花芽つきの「帝冠」「雪山」が入った。どれも大株で立派。今年の新着杭州は、何とか少しだけ入荷したうちの8鉢が来た。動かしているので花はピンとはしてないが、作りこんで咲かせれば立派な花になるだろう。今年の青花は明らかに濃緑で、そういう坪なのかもしれない。平肩で捧心を閉じたお行儀のいい紅花もある。明日から写真を撮って載せるつもり。ここで作っている杭州も段々咲いてきて、これから年末まで見頃のはずだ。
 月火の休みに古書市の本を入れる本箱を作ってきた。大判の本に合わせたのでA4の雑誌には少し大きいが、下手な手作りでも今までの段ボールよりはいくらかましだろう。次の休みにもう少し作らなくてはならないが、今日あるだけ古書を並べ直す。
 作場で杭州の咲き具合を見ていたら、ピアナン白花に花芽がきていた。気づかずにいたらもう10p近くまで伸びている。これも又楽しみだ。


2019年12月15日(日)
 朝早く家を出て新橋華僑会館の中国蘭展に行く。会員以外では一番乗り。そのうち知った顔がポツポツ現れて、蘭を見たり話を聞いたりして楽しく過ごす。11時になって先に会場を出て店に戻った。
 開店は午後からと言ってあったがお昼頃にはお客さんが到着して、昨日に引き続き来ている人、昨日は都合が悪かった人など閉店までにぎやかになる。
 今日はボロ市でもあって、日曜日と重なって世田谷線は大変な混雑だったようだ。ボロ市には蘭万園さんが出ているから、あっちもこっちも見ようと思うと駆け回る感じ。Wさんがボロ市の帰りに店に到着した時は、「あ〜疲れた!」。みんなこの時期は展示会疲れで大変だ。見て回る方も大変だが、展示会を開く方も準備から後片付けまで本当に大変。でもこうして親しい人たちが顔を合わせる事が楽しいのだから仕方ない。皆さまお疲れ様です。
 新橋が片付いてから、展示してあった品の一部が今度はすずき園芸にやってきた。蘭花村の荷物を棚から下ろし、車に積んで場所を空ける。その後そこを掃除して、後からやってきた杭州を並べる。今週は水をやる暇が無かったから、定休日前の水やりが出来たのはずい分遅くなってから。計算が合うまでにはしばらくかかりそうだ。杭州まつりはとに角終わったが、花はまだこれから咲いてくる。予約のものを取りにきたり、年内一杯忙しさは続く。


2019年12月14日(土)
 昨夜は遅くまで店内の片付けをして、杭州まつりの準備をしておいた。棚を空けるために、何鉢も作場に片付けた。今朝は9時過ぎには店に着いて開店準備をする。風が無く暖かくて大変助かる。
 10時前に約束のSさんが現れ、続いて蘭花村の村長も到着。車から荷物を下ろして、空けておいた棚に並べる。重い石の鉢がほとんどだから、棚の上段に載せるのを手伝う事は出来ず、見守るしかない。手伝いのSさん、Gさん、又マニアのUさん、Mさん、Wさんも来てくれる。
 石の鉢は重さの点は困った事ではあるが、倒れる心配がない点や、よく乾いて生育がいい点、自然の風情を湛えている点など、人気が出る要素はたくさんある。今回は花が遅れているため持ってくる鉢が少ないとの事だったので、棚を半分ずつ使う事にした。大黒柱を挟んで左側は店の焼き物の鉢、右半分は石の鉢となり、同じ杭州寒蘭を飾っても、すっかり別の雰囲気が出来上がった。新橋の展示会に行った人達も回ってきて、閉店までにぎやかに話が弾む。昔の黄さんの名品「孤峰」の3条立が入荷した。蘭花村の杭州寒蘭と紫秀蘭、石の鉢は、明日帰る時に引き上げる。もうこのところ忙しくて蘭に水をやる暇がない。
 明日は竹村さんも白石も朝は新橋華僑会館に直行するので、午前中店は閉まってます。お昼には戻ってくるつもりですから、1時頃に来ていただけると助かります。


2019年12月13日(金)
 今日はやはり寒くなって、暖かい服装で出てくる。昨日洗った土はいい具合に乾いていた。午後リン酸三ナトリウムなど注文した資材が届く。午前から閉店時間までお客さんがいて、注文の蘭を株分けしたり、一緒におしゃべりをして過ごす。合間に展示品に水やり。
 明日は杭州まつりで蘭花村から少し杭州を持って来る。石の鉢も来るだろう。都合で朝早く来る人がいるので、10時には店に来ているつもりだ。


2019年12月12日(木)
 日中は厚い上着が邪魔になるほど暖かく、最高気温は20℃まで上がったが、明日は又冷え込んで12℃の予想という。夕方からは急に寒くなってきた。気温差が激しくて大変だ。暖かい今日がチャンスとばかり用土を洗って干す。
 杭州寒蘭の中ではちょっと変わった色合いの黄花サラサ「朝暉」が開き始めた。もう一つ珍しい桃花の「てん笑山」のつぼみが色づいてきたので、店内に入れて棚に並べる。「杭雪」も先が割れ始めた。7日、8日の杭州まつりには咲いて欲しい。


2019年12月11日(水)
 昨日からカレンダーを1か月戻したくらい暖かい。風が無く暖房も要らない。店も我が家も作場の冬囲いをしたのに、ちょっと肩透かしの感じだ。
 今日もいくつか開きだした杭州を店内に入れる。棚の一番下の段はまだ書籍が場所を占めているが、売れて隙間が出来たところを寄せて少し場所を詰める。今度の土日は杭州まつりなので、その前に片付けないといけない。
 園芸JAPAN1月号が入荷した。今回の特集は「東洋ラン」で、流行りものの紹介ではなく、そもそも東洋ランのスタートからが記事になっている。蘭の書籍も、「蘭專ッ心録」、「蘭寶ャ史」、「蘭華譜」、「東洋蘭花もの」など色々取り上げられていて、つい読み始めてしまった。世田谷区民会館での写真など、よく残っていたなと感心する。
 夕方来た人から今年の中国での蘭事情など話を聞く。益々杭州寒蘭が大きなブームになりそうな気配らしい。購買力が桁違いだからいい品種はすごく高いという事になるだろう。輸入は難しいから、これまで栽培してきたすぐれた品種を、大切に作って楽しむしかないと思われる。
 そんな気持ちに応えるように好きな「漱玉」が咲き始めた。これは最初に咲いた時無名の株で、鈴木さんが「赤軸のかわいい花」とラベルに書き込んだ。その花を気に入って買い求めてから何十年。毎年期待通りの花が咲いて楽しんでいる。青花で木も小さいし花も小さい。花軸は本当に細くて赤い。しかしチャボの花ではなく、標準のかわいい花だ。一人前に覆輪は深く、舌は白くて舌点が細かい。葉姿も良く、バランスよく小さいミニ杭州というようなものかもしれない。立派な展示会では通り過ぎてしまうから展示会向きでない事は確かだ。
 あと一つ今年は花が咲かないが、「挿雲」も大好きな品種。この二つは見るたびにいいなあと思ってしまう。立派な花という範疇には入らない、こういう良花が個人的には好みだが、誰が見ても立派な花が一番すばらしいのは勿論だ。
 閉店間際に珍しい人が来て、杭州を買っていく。「今まで花が咲かなかったけれど、置き場所を変えたら今年初めて花が着いたからうれしくなっちゃって」だそうだ。帰る頃雨が降ってきた。想定外・・・。

2019年12月8日(日)
 昨夜は特別に寒かった。湯たんぽを入れてレッグウォーマーを着けて寝ていたのに、何度も足がつってしまった。朝いつもより早く家を出たら、道路脇の畑は霜で真っ白。晴れて陽射しもあって日中はそこそこ暖かくなるというが、朝の冷え込みは相当なものだ。
 今日は水晶寒蘭展の最終日を見に上野グリーンクラブに直行する。用事を済ませ、展示品をゆっくり見る。「八つ山」が1輪開きだしたところを展示していた。これは元々遅咲きだから、ぎりぎり間に合った感じ。花が大きくて弁幅が広く舌の地色が一際真っ白で花弁に艶がある品種だ。花間をとってゆったりと咲く姿は、「八つ山」を最初に見た時の印象に大分近づいた感じ。これまであの時の花を咲かせてみたいと作ってきたが、一進一退どころかジリ貧の感あり。久しぶりに立派な姿を見られてよかった。しかし最初の花はもっと大きくて艶があったから、そこを目指すならもう一息か。
 急いで店に戻ったら、頼んであった作場の冬囲いをしてくれているところだった。これが出来て作場の作業が楽になるし、急な冷え込みが来ても安心だ。我が家のもまだやってないから、明日の休みにするつもり。すっかり後手に回ってしまった。
 急務の発送があって、すぐに荷造りを始める。それを送ってしまえば一段落。その後久し振りの人や常連さんなど色々な人が次々とやってきて一日にぎやか。楽しいが作業は滞った。閉店後撮ってきた写真を整理したりして、帰りはすっかり遅くなった。寒さが一段落して本当に良かった。


2019年12月7日(土)
 予報通り本当に冷え込んだ。横浜では初雪を観測したというし、細かい雨が止まず気温は一日中一桁。まだ作場の冬囲いが出来てないので、植え替えなどをする気にならず、店の中でエアコンをつけて暖かくしていた。しかし夕方になって株分けの必要ができたので、冷たい作場で仕事をする。毎日少しずつ花が咲いてくるこの時期が一番楽しい。
 明日の朝は上野グリーンクラブに直行するので、午後からの営業になります。


2019年12月6日(金)
 今週に入ってからのぬくぬくとした陽気は昨日まで。今日はぐっと冷え込んだ。明日は東京でも初雪か?と言っているから、本格的な寒さがやってくるらしい。
 Uさんが寒蘭「天帝」の立派に咲いたのを持って来て飾ってくれる。作場の杭州も少しづつつぼみが膨らんできたので、いくつか店内に入れる。
 今年は二つ狂い咲きがあって、今頃レンゲショウマと風蘭の花が上がっている。レンゲショウマは丸いつぼみが3個ついていたのが段々大きくなってきたので、試しに店の中に入れたら間もなく開いた。旧盆の頃に咲くものだと思っていたが、何を勘違いしたのだろう。まともに咲くとは思ってなかったが、開いてみればやっぱりかわいい。風蘭もつぼみが白くなってきたから、店内で咲くかもしれない。
 今日から上野グリーンクラブで展示会があり、見に行った人が寄っていく。土日は津でも杭州寒蘭展があり、今回は川崎さんたちは上野に来られないそうだ。今年は花が遅いから、展示会に出すのはかなり大変だろう。
 ウィルス対策の薬レンテミンが入荷した。


2019年12月5日(木)
 今日も東京は穏やかな天気。朝店に着いたらもう車が停まっていた。「予定より早く着いてしまって」と横浜のKさん。お客さんに先を越されると開店準備に大わらわになる。欅窯のぐい呑みが狙いだったが、「気がつくのが遅れた」と残念がっていた。
 資材や杭州など発送が色々あって梱包に時間をかける。ここ数日は仕入れた品物が配達されるので、その処理もある。メールの返事もと、一日中バタバタしている。


2019年12月4日(水)
 昨日も今日も気温が上がった。風が無くコート無しでも平気なほどだ。北の方では吹雪と言ってるのに申し訳ないほどの穏やかな天気。
 まず資材で必要なものを調べて注文する。お茶、農薬、用土、鉢などと非常に多岐にわたっているので、在庫を調べるだけでも大変。送料の事も考えて注文の品を割り出すのは中々時間がかかるものだ。あちこちに発注先が分かれているので書き出して一応注文したが、自宅の買い物などでは必ず「あっ忘れていた!」というものが出る。今回は大丈夫か・・・・。
 休み明けは店内の鉢が乾いていて、一つ一つ運び出して水やりをする。注文のメールのやり取りや発送の準備、来客の予定で何から先にしようかとウロウロしてしまう。金土日はグリーンクラブで展示会があり、白石は日曜日の朝行くつもりだ。


2019年12月1日(日)
 いよいよ師走に突入した。今朝も寒かったが日が出てくると風が無い分ポカポカ陽気になった。昨日は突然の腰痛に見舞われ、いよいよ駄目かと思ったが、お風呂で温まって一晩寝たら今朝はけろりと治っていた。長い付き合いにならなくて本当に良かった。丁度クリニックも休みの土日だったので明日の休みに整形外科に行こうかと思っていたが、行かずに済みそうだ。これからは重たいものを持つのは控えよう。
 今日来たら「翡永丸」が開いていた。この花はいつ見てもかわいくて杭州寒蘭としての魅力たっぷりなのだが、株がジリ貧で情けない。とても花がくる株ではないのだが、なぜか今年2輪ついた。又当分復活しないだろう。
 杭州関係の電話やお客さんで忙しくて中々植え替えができないが、今日「黄玉山」、「珠峰雪」、「雛祭り」の即売品が入荷した。良く出来ている株だ。こんなのが出来たらいいなと思うが、店は欲しがられたら売らなくてはいけないから悩ましい。


2019年11月30日(土)
 昨夜は非常に冷え込んだが、昨日に続き今日も洗濯日和。やはり太陽はありがたい。朝起きたら何故か腰が痛くて、起き上がるのもゆっくり慎重になる。こんな事は初めてで、この間から家の模様替えで重たいものを運んだせいかもしれない。立っていると何でもないが、座っているところから立ち上がると、歩き出すまでちょっと時間がかかる。齢をとると誰でもそうなるのがついに来たかとがっかり。何日かして軽減されるのを期待している。
 さすがにこの時期は昔からの杭州ファンが姿を見せたり電話をかけてきたりする。しかし注文が同じものに集中するのが悩みだ。売り物がいくらでもあればいいのだが、昔の杭州寒蘭は中々一直線に殖えていかない。そのためにも植え替えが重要だが、一人で何でもやらなくてはならず、毎日少しずつ進めている。


2019年11月29日(金)
 今期一番の寒さ。個人的には真冬の服装になり、こたつに厚い布団をかける。
 店に着いて早速杭州寒蘭の植え替え。今日開けた一角は根があまり良くない。何がいけなかったのか原因を探らなくてはいけない。いくつも植え替えていると手が冷たくなってくる。作場はまだ冬囲いをしてないが、近いうちに準備しないといけないだろう。今後の天気予報が気になる。
 昨日入荷した「孔雀王」の花なしは、前3条が売約になった。後ろ2条がまだ残っているが、売り物は滅多に出てこないので、時間の問題だろう。ずっと昔、これが世に出た時は大評判になったものだ。話だけが伝わって、実際に目にしたのは何年もしてからになった。作の上手な人の手に渡って、いい株になっているのは良かった。


2019年11月28日(木)
 朝家を出る時は雨は上がっていたが、曇っていて寒い。この間小鉢・がらくた市に追加で載せたぶな窯のぐい呑みに二人希望者が出たので、別の欅窯のぐい呑みを二つ用意した。30年くらい前すずき園芸が注文で焼いてもらった品で、鉢の形のオリジナルぐい呑みだ。萩の釉薬に春蘭が彫ってある。写真を撮って出そうと撮影していたらデジカメのバッテリーが無くなり、仕方なく充電を始める。デジカメが使えないから自分のiPhoneで撮影したら、何とそちらの方がピントが合って明るくきれいに撮れた。小さなぐい呑みの落款などはデジカメで撮るのは難しいのに、スマホで簡単に写した方がしっかりピントが合って撮れている。古いデジカメよりスマホの方が、カメラとしてグーンと性能がいいのに驚いてしまう。
 そこにIさんが現れ、その後続々と人が来て珍しく大勢が顔を揃えた。撮影したぐい呑みは、たちまち1個無くなった。しかし即売品の「岳陽」、「孔雀王」、「陽燦燦」が入って棚が賑やかになったので、日本の寒蘭はほとんど作場に下げる。「岳陽」は今年とてもいいバランスで咲いて、やはりすばらしい。一級品の「孔雀王」は見本の花つきと、即売品は花なしだがとてもいい木だ。
 にぎやかにやっている間に又雨になり、一層寒くなる。残った撮影を終えたらすっかり遅くなった。


2019年11月27日(水)
 冷たい雨が降って一日中薄暗い。杭州寒蘭の植え替えをいくつかした後、古鉢を出品した一人が下げに来る。精算をしたりHPを訂正する作業を終えたら、今まで一杯だった棚が急に空いて杭州を並べる場所が出来た。日本の寒蘭は花が終わったのは作場に下げる。いよいよ杭州寒蘭のシーズンに切り替わる。


2019年11月24日(日)
 朝方雨が上がって、家を出る頃には空が明るくなってきた。二日二晩雨が降って湿度はたっぷり。気温が上がって暖かい。
 紫秀蘭や杭州寒蘭の早いのがが開きだして、お客さんもそろそろ出動するようになった。今日は紫秀蘭を株分けする。
 杭州の花なしをせっせと植え替え。毎年最後まで植え替えが終わらないでそのままになるものが出てしまう。やはり土が古くなったのは根が悪い。


2019年11月23日(土・祝)
 今日も雨が降り続く。気温は低いが昨日ほどではないようで、暖房無しでも問題ない。
 昨日店内に入れた「翠々」が開いていた。典型的な昔タイプの杭州で、今流行りのポッチャリタイプではないが、線香のように細い花軸、黄色味を感じない澄んだ緑、花間良く長い子房、真っ白い舌と捧心の覆輪、ややうつむき加減で咲く角度。杭州寒蘭の普通がすばらしいと思ってしまう。隣に並ぶ立派な寒蘭の半分ほどの大きさしかないので、展示会向きでないのは確かだが、こういうのが咲いてくるとワクワクしてくる。
 午後Hさんが寄ってくれてゆっくりおしゃべり。昨日案内状を投函したのでほっとしてして今日はゆったりだ。古鉢市の品も徐々に減ってきて、杭州が咲きだしたら下げるつもりだ。


2019年11月22日(金)
 朝から冷たい雨で真冬並みに寒い。朝方しばらく振りに寝ていて足がつった。いよいよ冬の始まりか。店では今日初めて暖房をつける。店内に入れた寒蘭や杭州寒蘭が気になるが、とても暖房なしではいられない。座っている机の頭の方にエアコンがあり、撮影の時は机の上に蘭を置いて撮るので、植物の撮影時はエアコンも扇風機も止める。その間だけでも冷えてくる。
 朝郵便局に寄って案内状の葉書を買ってきた。「年賀はがきにしますか、普通葉書にしますか。桜にしますか、胡蝶蘭にしますか」と聞かれ、間違えて胡蝶蘭を買ってしまった。店に着いて開けて見たら、これは喪中などに使う事が多いのだと気がつく。今日は遠方のお客さんが来る事になっているので、又戻るわけにはいかない。普通葉書には違いないし、もらった人もそこまでは気がつかないだろうと、そのまま印刷をして帰りに投函する事にした。もし気がついても、間違えただけで他意はありません。案内状を出すと展示会をする覚悟が出来て、その第一段階をクリアしたとほっとする。
 十数年振りのお客さんが遠くから見えて、つもる話もしたいし、買い物選びもしたいし、時間は無いしでバタバタする。「それじゃあ後はメールで」となった。早い時間から外は真っ暗で、雨は一向に止まない。


2019年11月21日(木)
 昨日の強風は収まって穏やかな一日。発送の荷造りがあってまずは荷物を送る。
 昨日の寒さが刺激になったのか、杭州もつぼみがずい分膨らんできた。杭州寒蘭展と杭州まつりの案内状を急いでレイアウトする。明日は約束があって印刷できるかどうかわからないが、なるべく早く印刷して出したい。
 展示会といっても場所はそのまま店でやるのだし、いつも花が咲いている間が展示会という事で日程は特に決めなくてもいいのだが、案内状に日にちを入れないのも不自然なので、一応期間は11月30日〜12月28日とした。杭州まつりは12月14・15の土日に蘭花村と一緒にここでする。新橋の杭州寒蘭展と同じ日だが、どこに決めてもどこかとぶつかる。15日は朝早く新橋に見に行くので、日曜日は昼からというのも例年通りだ。
 鉢はどこもかもすっかり乾いていて早めに水をやる。最近の天気では1週間ももたない。昔の店のガラス温室では冬は戸を閉めてしまうのと、下が土で湿り気があったので、冬の水やりはずい分間を開けていたと思う。今の店では本格的な寒さになれば開口部を直接風が当たらない程度に塞ぐが、オープンの状態ではずい分乾きが早いと感じる。棚の場所によってすぐ乾く列というのがあって均一にはいかないが、水やりは一斉にやってしまうので、乾き方にばらつきがあるのは避けられない。蘭の方で慣れてもらうしかない。


2019年11月20日(水)
 ずっと過ごしやすい日が続いていたが今日は違う。朝のうちいつもより気温が低いと思ったら最低気温は一桁。天気予報が寒いというものだから、初めて冬のコートにする。寒いのも確かだが風が強くて、店のドアを開けると扉を持って行かれそうになってあわてて押さえる。あまりの風の強さに、外のネットは開けないままにしておき、作場の扇風機も止めた。
 休み明けはいくつかメールが来ていて、返事をして対応する。「野根小町」が咲き始めた。遅れていた寒蘭もこの寒さにびっくりして咲きだすだろう。


2019年11月17日(日)
 今日も七五三日和。松陰神社に直行すると晴れ着で一杯だ。ここは初めてなので、きょろきょろと寒蘭展の場所を探しながら歩く。会場は上野の時より広くなって、部屋の三方の壁際に机を並べてあった。展示品が50鉢ほどに即売品もある。準備をする人達は大変だったろう。やはり今年は花が遅いと言っていた。しばらく楽しんで店に戻ったが、何しろ近いから11時半には店に着く。
 スマホで撮った写真をパソコンに取り込んで名前を確認する。名札と花を別々に撮っているので、整理が大変だ。午後はずっと写真の整理をして品種名を確定する。
 明日は定休日だが古物商の講習会があるので、持っていくものを整理して自宅に持ち帰れるようにする。快晴続きで鉢は乾きが激しい。帰る前に水やり。


2019年11月16日(土)
 きれいな青空には一片の雲もない。暖かさに半袖姿の若い人の姿も見える。いつも横を通る自宅近くの神社では、七五三の晴れ着を着た子供たちの姿も。今日寒蘭展をやっている松陰神社でも七五三のお参りで賑わっているに違いない。絶好の天気だ。
 杭州寒蘭の栽培品の売り物を持って来てくれた人がいて、来週から次第に杭州寒蘭にシフトしていくつもり。夕方香蘭会の帰りの人たちが寄ってにぎやかになる。
 明日の朝松陰神社に寄ってから店に来るので、昼からの営業になります。


2019年11月15日(金)
 東京は暖かく穏やかな天気だが、北海道では猛吹雪だという。ホワイトアウトなどという言葉を11月に聞くとは思わなかった。この間まで台風のニュースばかりだったのに。
 先日洗った砂がいい感じに乾いて袋詰めを少し作る。残りは店で使う容器に入れておく。香蘭会のSさんが寄って明日の寒蘭展の話題になる。今年は開花が遅れていて出品予定のものが咲かず、早咲き品種ばかりになりそうだとか。寒蘭は一度寒さに合わないと中々スイッチが入らない。暖めれば咲く春蘭と違って開花調整が難しい。出品する人は気がもめる事だろう。
 今回から上野ではなく世田谷の松陰神社になる。今までと違って靴のまま入れるそうで気楽だが、会場が初めてだからどんな風か今回は様子見だ。明日は午後からなので、日曜日の朝見に行くつもりだ。


2019年11月14日(木)
 昨夜は強い雨と風で、ガタガタいう音で目が覚めてしまった。朝まで雨は残ったが家を出る頃には急速に青空になる。
 せっかく上天気になったので急遽混合用土を洗う。この間はいきなり水をかけて洗ったら周りがどろどろになってしまった。相当に微塵が混ざっているので今日は良く篩ってから洗う。晴れて暖かいので、こんな仕事も苦痛ではない。
 「黄玉山」が口を開け始めた。この舌の白さと捧心の覆輪。杭州寒蘭では最初に咲いたので、やはり見ると感動する。


2019年11月13日(水)
 しばらくぶりにどんよりと曇って肌寒い。昨日まで動くと暑いほどの好天が続いていたが、今日初めて厚い上着を着る。
 今日は鈴木社長の命日。早いものでもう15年が経ってしまった。いつもなら早咲きの杭州が咲き始めているのだが、今年は日本の寒蘭も遅れている感じ。杭州は「黄玉山」もまだ咲かないが、紫秀蘭が開き始めた。
 まだ水をやるタイミングではないのだが、ずっと晴れ続きで鉢が乾いている。迷ったが鉢を持ち上げると軽くなっているので、ちょっと早いが全面的に水をやる。


2019年11月10日(日)
 パレード日和。眩しいほどの暖かい一日になった。場所によっては通行規制があるせいか、目の前の246はがらがらだ。
 何人かが遊びに来てくれて、この時期らしからぬえびねやセッコクが出る。寒蘭は「忍者」、「慕情」の先が割れ始めて、定休日明けには開いているだろう。ずっと晴れ続きだったが、明日は久しぶりに崩れるようだ。休みには助かる。


2019年11月9日(土)
 朝動き回っていたら暑くなって、薄着に着替えて出てくる。昨日の帰りは少し寒かったのに、季節の変わり目は服選びが難い。
 先ず昨日出しておいた東洋蘭の用土を洗って干す。水に手を入れてゴシゴシやっても冷たくないのはありがたい。店の外の通路で洗うのだが、水をかけるとかなりの微塵がべっとりと溜まる。通路の端の土の部分の色が変わるほどだ。ここのような環境では、最終的にこの微塵がどうなるのか気になるが、わずかにある土の部分に流れていくのだから大丈夫だろうとは思っている。
 午後Hさんが来てしばらくおしゃべり。伝市さんのサナを「初めて見た」と珍しがっていた。明日まではいい天気が続くようだ。今日洗った用土を袋詰めできるだろう。


2019年11月8日(金)
 今週はずっと晴れの天気で助かる。株分けをしたり植え替えをしていたら用土を洗う必要ができた。明日一番で砂を洗うよう用意する。
 杭州寒蘭は最初「西山」がトップを切っている感じだったが、ここへ来て「貴玉山」のつぼみが横を向いてきた。亡くなった鈴木社長の命日である13日には毎年咲き始めていたから、今年もそんなタイミングだろう。乾燥続きで鉢がかなり乾いているので、夕方水やりをする。


2019年11月7日(木)
 いい天気が続いて空気が乾燥している。以前多肉植物を推奨してくれた近くのKさんが来て、伸びて姿が崩れてきた多肉の手入れをアドバイスしてくれる。総じてうまくいってるという評で安心した。
 Wさんが杭州寒蘭を展示してくれる。下げてくるので、これ以上花茎が伸びると運ぶのが困難になる。まだ花間をとってないので、開くにはもう少し時間がかかる。杭州はまだ1鉢も咲いてないが、寒蘭は「雨情」が開いてきた。寒蘭は総じて今週末あたり見頃か。
 日中はあれほど晴れていたのに、夕方から次第に空が暗くなってきた。4時半頃には外は真っ暗。日が短くなってくると何となく焦ってくる。


2019年11月4日(月・休)
 三連休の最終日は暖かい日差しが戻った。紅葉狩りにはいいタイミングだろう。何人かが来てくれて、花が着いたかどうかの情報交換。夕方水をやっていたら、植え替え希望の人が来て植え替えをする。明日・明後日の定休日明けには花がある程度咲いてくるだろう。日が暮れるのが本当に早くなって、帰る頃には半月がくっきり。


2019年11月3日(日)
 曇りがちで夜は雨になりそう。折り畳み傘を入れてくる。
 電話があったり買いに来てくれる人もいて、ようやく本番という感じになってきた。今咲いているのは「土佐チャボ」と「日向の誉」。「白雪」が売れてしまって、「雨情」が割れ始めた。「青ヤタ」が横を向いてきて、「忍者」、「慕情」がそれに続く。「翠渓」、「野根小町」、「徐福」はまだもう少し先のようだ。花が来なかったのや花芽を駄目にしたのもあって品数は多くないが、杭州寒蘭が咲いてくるまで棚を彩る。
 東京香蘭会の寒蘭展は、会場がこれまでの上野東照宮から変わって、世田谷の松陰神社になる。ずっとそうなるかは分からないが今年は初めての松陰神社。11月16日(土)の午後からと、17日(日)で行われる。店から近いし、楽しみにしている。
 大船植物園で開かれる蘭神奈川の展示会も同じ土日になってしまった。花が咲くのがその頃なのだからバッティングするのは仕方ないが、見に行く方は忙しい。


2019年11月2日(土)
 明るい青空。風も無く暖かい。三連休中で今日が一番いい天気だそうだ。丁度学園祭のシーズンで、地元の駒澤大学も今日から学園祭。駒澤公園に行く人と合わせて、駅の周辺は多くの人が出ていた。
 「明日はお天気崩れるそうだから」と久しぶりのIさんが寄ってくれる。長い付き合いでお互い齢をとってきたから、杭州寒蘭の話をした後は自然と身体の話になる。昨日は若いNさんが本を買いに来てくれたが、この趣味で若い人は本当に貴重だ。
 発送の荷造りをした後は、寒蘭の花茎を直したりして少しのんびり。このところ帰りが遅かったから、たまには早く帰ってラグビー決勝戦を見ようかな。明日は休日の月曜日なので営業し、今週は火・水が休みになります。


2019年11月1日(金)
 晴れて日中はかなり気温上昇。動くと汗ばむくらいになった。今年も渋谷はハロウィン狂想曲。
 この間外の棚を片付けて風蘭の置き場所をほんの少しだけ増設した。エアコン室外機の上の狭い空間利用なのだが、今日はそこに防風ネットをつける。ネットは必要に応じて開閉できないと困るし、風に対してはしっかりと頑張ってもらわないといけない。カーテンレールを使うほどの長さでは無いが、突っ張り棒では台風の風に負けそう。それで昨夜縫ってきたネットの上部に太めの針金を通し、木の枠にねじ込んだフックに留める方法にした。どうやったらいいか考えて必要な備品を買ってくるまでは出来るが、力の要る作業は手を借りないとできないのが残念。幸い助っ人の都合がついて開店直後にそこを完成させた。
 天気がいいのでついでに草取りをしていたら、突然停電。近所の家からも出てきて周りはどうかと見回している。自分が経験する停電はずい分長い間無かった。目の前のガソリンスタンドは給油できなくなっていて、今は何でも電気がないと動かないのだと実感する。停電は間もなく解消し、つけてあったパソコンが落ちているのと、湯沸かしポットが又仕事をし始めた程度で済んだ。
 その直後消防車が何台もサイレンを鳴らして通る。次から次とやってきて店のすぐ先のマンション前で停まった。世田谷消防署だけでなく、近隣地域からも応援が来ている。煙は見えないが何事?と大勢が集まってきた。直前の停電とは関係ないだろうが、そんなタイミングでの緊急自動車の集結だ。246はたちまち渋滞し始める。やがてずらりと並んだ消防車と救急車は帰っていって、狐につままれたようだったが、大事にならずに良かった。
 注文の鉢を発送。「日向の誉」の舌が下りてきて、土佐チャボは3花ともいい感じに開いた。「雨情」のつぼみが横を向いてきたのでその次だろう。伝市サナを古鉢市の最後に載せる。


2019年10月31日(木)
 風が無く穏やか。今週はずっと好天が続くらしい。この状況はしばらく無かった気がする。一番秋晴れの季節である10月が、度重なる台風や大雨にたたられてしまった。
 午前中に蘭花村の村長と出版社のSさんがやってくる。二人ともほとんど1年振り。杭州寒蘭の季節がやってきた事を実感する。話題は当然杭州の事。気象条件があまりに変化して中々苦戦中だが、栽培法の工夫でいい結果が出つつあるようだ。何とかMAXの花を咲かせてみたいと思っているのは皆同じだ。日程や花の咲き具合などが合えば、又杭州まつりを是非やりたいと思う。
 明日から11月。時間が駆けていくようだ。


2019年10月30日(水)
 昨日はお湿りどころではなくしっかり雨が降って、今朝車を拭き上げたら洗車したようになった。今日は空も洗ったよう。よく晴れて暖かく、寒かった昨日とは大違いだ。
 先ず発送の荷造りを終わらせて、せっかくの暖かさに外周りを整理する。室内の作場に置いてあった風蘭は、やはりもう少し日が欲しいので、鉢を重ねてあった外の棚を片付けてそちらに移す事にした。重い鉢を他の場所に移し、場所を空ける。それでも置ききれない分は隙間に置いた。ごく恵まれた人を除いて東京で作っている人は大方そうだろうが、わずかな隙間も利用しないとスペースがない。
 「日向の誉」のつぼみは先が割れてきた。色は今一つ迫力がないようだ。


2019年10月27日(日)
 晴れて過ごしやすい一日。古鉢市の写真アップが一段落し、何とか古書市も一生懸命載せた。一番手に入りにくい「蘭寶ャ史」日本語訳版は、2冊とも電話とメールであっという間に売約になった。こんな素人のHPを見ていて下さる事が本当にありがたい。
 お客さんが見えたり発送の準備などで一日が終わった。寒蘭の花茎を真っすぐにする作業をするつもりだったが、今日はそこまで手が回らない。休み明けの仕事になる。
 売り物の鉢や本をHPに載せる作業は、間違いがあってはいけないし、手掛かりになる情報を出来るだけ載せたいし、一人でするのはかなり気を張る仕事。これが一段落するとホッとして、今日は草取りもしてしまった。後は気が向いたら追加で載せていくつもりだ。


2019年10月26日(土)
 昨日は大雨で、千葉を中心に又大きな被害が出た。店から帰る頃には雨は止んでいたが、肌寒い一日だった。今日はきれいに晴れて暖かくなり、着てきた上着が邪魔になる。最近晴れた日が少なかったので、外の棚のネットを全開にする。雨だと湿度で鉢の乾きがよく分からないが、からりと晴れるとたちまち表面の土が白くなる。
 お客さんが来ている時間以外は昨日入荷した鉢をHPに載せる作業。撮り忘れもあって慌てて又場所をセットする。元々店にある鉢は載せてないのでHP以外にもたくさんの鉢があるのだが、それまで載せるのはとても作業が追い付かない。
 午後蘭関係書籍が届いて、これもHPに反映させないといけない。大物は「蘭華譜」(復刻版)。店には非売品でオリジナルがあるので、復刻版は即売に回す。他に「蘭寶ャ史」日本語訳版が2冊入荷した。これも長い間売り切れ状態だったので、古書然としているものの、探している人には朗報だろう。
 閉店後水やりをしようと外に出たら地面が少し濡れている。えっ?


2019年10月25日(金)
 一度普通の靴で家を出たら、あまりに雨が激しくて長靴を履きに戻った。これが大正解で、道路の少し低い箇所は水たまりがあちこちに出来ている。両手で傘を持たなくてはならないほど風も強く、まさに台風の様相だ。
 店に着いてまもなく電話。携帯からのようで音が途切れ、声が聞こえにくい。杭州寒蘭の問合せらしいと分かって聞いていたら、ずい分昔何度も店に来ていただいた気仙沼のUさんだった。最近はしばらく連絡が無かったが、今回送った蘭鉢展の案内状を見て電話を下さったという。色々聞いてみると、以前買われた蘭や鉢を全部津波で流されたのだそうだ。さらに聞くと蘭どころではなく、何と自宅も車も仕事関連の道具もすべて津波に持って行かれて、人命だけは助かったという事だった。大震災の時にテレビで見た光景が思い出されて本当にびっくり。東北地方に何人かお客さんがいて、それぞれ蘭を駄目にした話は聞いていたが、すべてを失ったという話には言葉もない。あれだけの規模の大災害だったし、大勢の人命が失われたのだから、その地に住んでいればあり得る事だった。
 それがどうやら落ち着いて、又蘭を買い直したいというところまで復活されたのだから、本当にすばらしい。「お薦めできそうなのを探しておきます。」といって電話を切ったが、ずっと昔のやり取りが思い出されてうれしくなった。鈴木さんもまだ元気な頃だった。そうそう秋にサンマを発泡スチロールの箱で送って下さった事もあった。
 午後からは激しい雨の中、欅焼締鉢や伝市鉢、本などを持ってきてくれたMさん。83歳になられたそうだが、元気な顔に出会えてこちらもうれしくなった。それに私も初めて見る伝市さんの手作りサナは、焼締の味が素敵だ。サナを作るのは結構手間がかかって大変だと三橋さんも言っていた。欅窯もサナ作りは初期の頃だけで間もなくやめてしまったし、伝市さんの手作りサナも貴重品だ。数に限りがあるが、これも蘭鉢展に並べた。鉢に本に寒蘭と、並べる場所が足りなくてドン・キホーテ状態だ。
 夕方入荷した鉢の撮影をする。

2019年10月24日(木)
 文句なく晴れたのは昨日1日だけで、今日はもう気温が下がり、朝からどんよりとしている。帰りは雨になる予報なので傘を持ってきた。
 寒蘭の花茎は、遅れているのもあるものの、高く上がっているのがほとんど。一方春蘭の花もはっきりしてきた。端から丁寧に春蘭の花芽を見ていくと、少し間に「もしかしたら・・」と思って見ていた「万字」に花芽がついていた。10年ほど前に「自然と野生ラン」に写真が掲載されたあの株だ。あれから株分けして小さくなっていたが、ここへきてようやく元気がでてきた。黒崎先生に褒められたあの時の花が咲いてくれるといいが。いい花が咲く事を願って、活力剤と殺虫剤を散布しておく。


2019年10月23日(水)
 昨日は即位礼による休日で、丁度定休日なのでテレビ中継を見られた。かなり強い雨の中での儀式だったが、今日になってすっかり天気が回復した。「過去の天気」を見ると、東京は13日に晴れた以来初めての完全な晴マーク。それまでずっと雨か曇りが続いたわけだ。後からやってきた台風21号の影響だろうが、19号で被災したところには誠にお気の毒。
 即位礼に係わる儀式はまだ続いて、しばらくの間都内は厳戒態勢だ。先日店の前の246で、大阪府警のパトカーを初めて見た。首都高は交通規制が敷かれ、宅急便や運送関係は影響を受けるかもしれない。鉢の発送などは、ちょっと落ち着いてからにしたいと思う。
 寒蘭のチャボはつぼみが割れてきた。他のも花間を取ったり横を向いてきたからもう間もなく。杭州寒蘭も「西山」が飛びぬけて早く、つぼみが分かれてきた。そんな時、作場の鉢の上に外の落ち葉がずい分吹き込んでいて、それらを取り除いていたら、「武士」の花茎が元から折れて鉢の上に横たわっている。何たる事!!。風で折れたのか、又はネズミか虫か。他にももっと高く上がっているのが皆無事だから、原因が分からない。
 休み前に大慌てでアップした古鉢・ガラクタ市は、今日チェックしたらリンクがおかしなところがあった。原因を探ってリンクを貼りなおしたら正常になった。慌ててやると必ず失敗がある。鉢は笠間鉢がいくつか入荷したが、HPに載せるのは大変だ。

2019年10月20日(日)
 やっと太陽が顔を出した。雲の合間から青空も見える。何日振りの晴れだろう。久し振りに外の山草棚のネットを全開にする。
 まだ撮影してない蘭鉢はあるが、大至急案内状を出さないといけない。そのレイアウトを今日やって、印刷して、宛名も印刷し、帰りに投函しないと間に合わない。パソコンが得意な人なら何でもないだろうが、画像のレイアウトは結構時間がかかる。日曜日なので本局まで葉書を買いに行って、帰って来る時お神輿と一緒になった。今年は晴れて良かった。
 葉書の印刷をしようとしたら今度はインクが少なくなっている。さっき行った郵便局の先のドンキホーテまでインクカートリッジを買いに行く。店内はいつも混んでいるが、今日は地元の駒留神社のお祭りの他に、三茶大道芸のフェスティバルもあって、その流れでレジは若い人たちのすごい行列だった。
 店に戻って印刷を始める。最初の1枚はお約束通り葉書の表裏を間違える。はがき印刷は滅多にしないので、調子が出るまでが大変。結局途中で3度インクを交換し、どうやら裏表とも無事印刷を終えたらもう閉店時間だ。これから水をやって帰らないといけないが、そうだ!今日は早く帰ってラグビーを見るのだった。又再放送を見るしかないだろう。定休日前は本当にてんてこ舞いだ。


2019年10月19日(土)
 昨夜の雨が上がったが、日は全く出ない。昨日よりはいくらか暖かいか。洗濯に適した日はいつ来るのだろう。寒蘭のつぼみがずい分膨らんで、一番早いのは横を向いてきた。
 新しく来た鉢の撮影は大体終わって、HPに古鉢・がらくた市のページを載せる。何度も直したりコピーしたりするので、間違いがなければいいが。記号番号、写真と説明、金額等、一人でやっているとチェックが大変で、途中で変更すると全部がうまく訂正できてない事がある。見落としがあったりしたら、今後も直す事があるかもしれない。まだ出してないものもあるので、撮影はまだ続く。
 ここに載せた以外にも、小柴鉢等元々店にある鉢は色々ある。それまで撮影して載せていると他の仕事ができないので、問合せいただければメールで写真をお送りします。古鉢・ガラクタ市と古本市と寒蘭と、店の中は満杯。案内状も出したいが、そちらが後になってしまった。今からでも急いで案内状を印刷するつもりだ。


2019年10月18日(金)
 今日もどんよりとして寒い一日。覚悟を決めて暖かくしてくる。
 鉢の画像をリサイズしながら、HPの古鉢・がらくた市のページを何とかバランス良くしようと悪戦苦闘する。1年振りに手をつける時はやり方を思い出しながらで、最初は手こずるが次第に手慣れてくる。しかし手持ちで撮っているので、すべてピントが合うわけではなく、何とか使える写真ができるまでにかなりの枚数を撮影し、それを全部チェックするのに時間がかかってしまう。後は最後の1ページを作るところまできた。もうひと頑張り。


2019年10月17日(木)
 涼しいというより寒い。外ではダウンを着ている人がいたりシャツ1枚の人がいたり、突然の気温変化に慌てている。昨日も小雨が時折降って冷え込み、夕食は鍋にしてしまった。少し前には考えられない事だ。
 ニュースでは台風19号関連がほとんどで、時間が経つにつれ、被害の実態が明らかになってきた。今回は大量の雨による大規模水害で、警戒していた風は割合影響が少なかった。誰でも数時間先の事を想像するのは難しく、まだ穏やかな時に避難の行動を起こすのは中々現実的ではない。しかし「今まで大丈夫だった」が通用しなくなってきているという。命を守るためには避難以外に対策がない。
 昨日ホームセンターに行ったら、ガムテープ、養生テープなどの棚が空っぽだった。うちでも台風前に使い切ってしまったので、入荷したら買っておかなくてはならない。今日「営業中」の看板をかけるフックを取り換えた。かけたり外したりし易いのと強風で飛びにくい事は両立しない。これも実にささやかな対策か。
 午後から雨になった。今週は天気が崩れるらしい。今日も古鉢をHPに載せる作業をする。たくさんの画像を出して色々いじった後、せっかく修正したのをうっかり上書きしてしまった。これを直すのに又時間がかかる。骨折り損とはこの事。


2019年10月14日(月・休)
 今日も多摩川を渡る時電車の窓から見たら、昨日よりは河川敷が少し見えるようになっていたが、まだまだ普段の景色とは全然違う。水が引くまでにはもう少し時間がかかりそうだった。ニュースを見ると台風が直撃したコースではないと思っていたところが被害が大きくて、被災地は実に広範囲に亘っている。本当に巨大台風だったのだと実感する。
 今日は朝から小雨が降って一気に涼しくなった。水害の地域には無情の雨だ。今回は風よりも桁外れの雨量による災害だった。被害を受けた方にはお見舞い申し上げます。お客さんともメールや電話で無事を確認し合っている。
 今日も鉢の撮影とHPに載せる作業。撮影は先ずセットする必要があって、始めたら一気にやらないと効率が悪い。簡単に終わらないので、ついつい帰りが遅くなる。昨日も8時頃までかかってしまい、家に帰ったらワールドカップラグビーが丁度終わったところだった。「スコットランドに勝った!!、凄い!!」。夜再放送を見てしまい、寝るのがすっかり遅くなった。


2019年10月13日(日)
 昨日の土曜日、巨大台風19号が関東に上陸した。皆さまのところでは被害はありませんでしたか。
 丁度三連休の土曜日で役所、金融機関、会社、学校などは休み。各種スポーツ大会やイベントは予め中止。デパート、専門店も軒並み休みになった。航空会社、新幹線を始めとする鉄道、交通機関のほとんどが運休になっていたから、もう家でじっとしているしかない。今回大きな河川が氾濫したり土砂崩れもあった。人の命が失われ、建物被害や停電なども広範囲にあった。しかし、もし無理して通常通りの生活をしていたら、もっと大きな混乱があったに違いない。電車が計画運休なら皆安心して休める。こうした循環が効果的だと思う。
 神奈川の我が家では朝からずっと強い雨が降っていたが、夜の9時過ぎから風が激しくなり、11時頃には急に静かになった。しかしその後北関東、東北へ行ってさらに暴れているのだから、これまでの台風とは桁が違う。今日は台風一過。磨き上げたような青空で風が強い。昨日何年振りかで多摩川が氾濫した。田園都市線が多摩川を渡る時窓から見ると、普段は広い河川敷の真ん中を細く流れているだけなのに、川幅一杯に泥水が激しく流れている。記録的な雨量を実感した。
 地下鉄を下りて道路に出ると、ビル風で歩くのも大変な程。やっと店に着くと、特に被害はなさそうでほっとする。取り込んであった営業中の看板、植木類などを元の通りにセットする。本当に広い範囲に影響が出た最大最強の台風だったが、自宅でも店でも被害らしいものが無かったのはありがたかった。
 今日は早速古鉢の撮影してHPに載せていく。明日は休日の月曜日なので営業し、今週は今週は火・水が休みになります。


2019年10月11日(金)
 朝店に来る途中に時々立ち寄る食品スーパーに今日もお弁当を買いに寄ったら、いつもの3倍くらいのお客がレジに並んでいる。「えっ!今日は何の日??、何があるの?」。どうも台風に備えて食料品を買い込んでいるらしかった。昨日ホームセンターに行った人が、「すごく混んでた」と言っていたから、車にガソリンを入れたり、準備のために行動を起こす人が今回は多いようだ。この間の千葉災害が教訓になっているのは間違いない。今は電気が止まるとお風呂にも入れないし固定電話も使えない。スマホの充電など色々考えて準備をする必要がある。
 店に着いて先ず、外に置いてある山草のスチール棚を点検する。これを設置した時に幅広のゴムバンドで配管などにしばりつけてあったのだが、今日見たらゴムが劣化していて取り換えないと切れてしまいそうだ。結束バンドの使えそうな長さのものも無く、太いアルミの針金で何箇所かパイプに留めておく。強風の力を中々実感できないので、こんなもので通用するかどうか分からないが。
 作場の花茎が高くなった寒蘭や、外にあったセッコクなどを店内に入れる。外の鉢はできるだけ作場に取り込む。外の棚の防風ネットをしっかり結び付けて、後は運を天にまかせる。
 夕方まで鉢の写真をHPに載せる作業。今日は出来るだけ早く帰る事にする。


2019年10月10日(木)
 今日は晴れの特異日。今年もその期待を裏切らない。私の世代なら東京オリンピック開会式の青空を思い出す。今は法律で月曜日になってしまったが、体育の日というのが頭に残っていて、いまだに違和感がある。
 テレビではノーベル賞受賞の喜ばしいニュースの次には、今年最強の台風19号警戒のニュースだ。もう何が何でも準備をしないといけないらしい。店ではこの間外の通路を片付けたが、自宅の方では庭のえびね棚や蘭棚の下に空いたプラ鉢やコンテナなど色々置いてあって、これらをどうしようかと悩んでいる。瞬間的にも50メートルというような風が吹いたら、何でも凶器になってしまう。土曜日が最も大荒れになるらしいがその前に休みが無いし家に帰ったらもう真っ暗で、作業をする時間がとれるかどうか。第一風向きによってはえびね棚そのものが無事かどうかも疑問だ。首都圏は今まで台風が頻繁にやってくる地域ではなかったから、経験不足なのは間違いない。覚悟を決めて今日と明日で出来るだけの事をするしかない。
 今日は蘭鉢展の撮影をしてHPに載せていく。鉢の写真が並んだ時、実際の鉢の大きさが写真に反映されるようにしたい。手持ちで撮っているから、同じ処理をしただけではそれが難しくて、これでいいとなるまでにずい分手直しが必要になる。そんな事に時間を取られ、更に鉢の全身の他に落款なども入れているから、最後までいくのはいつになるやら。早くやらないと花の季節になるし、やはり蘭鉢展は9月というのが正解だ。今年は事情があって出遅れたため、焦るばかりだ。HPに頼らず店に来ていただければ、実物は並んでいるのだが。
 そんなところに台風19号がやってくる。今の予報技術では「進路予想が外れる」という事はありえないし、計画運休の事も考えて、当店は12日土曜日臨時休業させていただきます。


2019年10月9日(水)
 文句のつけようがない秋晴れ。カラッとして実に爽やかだ。しかし、次の土日にはどうやっても台風上陸が免れないようだ。この前の千葉を襲った台風と同じようなコースを辿っていて不気味。しかも猛烈な強さと大きさで、台風情報から目が離せない。もう少し近づいて本当に東京もやられそうなら、交通機関にも影響が出るだろうし、様子を見ながら臨時休業にするつもりだ。
 昨夜は地震があって久し振りに揺れた。今鉢を並べているから地震は勘弁してほしいのだが、何だか蘭鉢展の時に地震が来る事が何度かあった気がする。今の店は棚がとても頑丈なので、余程の事がない限り大丈夫だとは思うが。今日も一瞬ぐらっと来て、どの鉢を押さえようかと考えてしまった。やはり一番高い鉢だろう。
 搬入の鉢をパソコンに打ち込み、寸法を測って記録する。次は鉢の撮影に入る。一日では終わらないから、今週は少しづつ撮影していく事にする。全部撮り終ったら画像処理をしてHPに。案内状の葉書も作らなくてはいけない。もう急に忙しくなって焦っている。この好天で蘭はすっかり乾いて、真っ暗にならないうちに水やりをする。日が暮れるのが本当早くなって、ますます急き立てられるようだ。


2019年10月6日(日)
 昨日の真夏日から一転とても涼しい。今日は上着を着て出かけた。駒澤大学駅を出たら細かい雨が降っている。傘を持ってないのでそのまま歩いて店に着いたら途端に雨が強くなった。今日はツイテル。昨夜はラグビーワールドカップ、サモア戦をテレビ応援。今年は見違えるように強くて期待できそうだ。
 昨日搬入された鉢に記号と値段シールを貼って並べる。パソコンに打ち込んで事務的には準備ができたが、今度は一つ一つ写真を撮って、落款と共にHPに載せる作業がある。画像処理は慣れてくれば次々と出来るのだが、毎年効率的なやり方を忘れてしまって、調子が出るまでに時間がかかる。鉢の寸法もそれぞれ測って載せなくてはならないが、これらは定休日明けからになるだろう。蘭鉢展は思う以上に手間がかかるので、毎年9月の暑い時期にやっていたが、今年は台風の影響などで鉢を持って来る人の都合がつかず、寒蘭と一緒になってしまった。突然の忙しさに戸惑っている。
 蘭関係書籍コーナーに雑誌を追加。その他のも時間ができたら追加するつもり。夕方消毒と肥料を散布する。


2019年10月5日(土)
 朝からすっきりと晴れ渡って上空には雲のかけらもない。まさに秋晴れなのだが、気温は31℃とまさに真夏。暑さに鉢が一気に乾いてしまった。そこへ古鉢市に出品の品を持ってきた人がいて、突然忙しくなる。植え替えどころではなくなった。鉢を並べるために二段目にあった本を下ろす。下ろした本の行き場を探して、入り口脇の本棚も片付ける。展示棚の一段目は書籍、二段目、三段目は古鉢、窓側の棚には寒蘭という風に並べ替える。搬入された鉢に取りあえず値段シールを貼ってパソコン入力を始めるが、調べる事が色々あって中々進まない。あっという間に夕方になり、水をやらないといけない。急にバタバタして花火に間に合うか・・。


2019年10月4日(金)
 朝は強い雨が降ったり止んだり。雷まで鳴って、仕事や学校に出かけようとする人たちには大変な悪天候だった。それが9時頃に突然雨が止み、青空に眩しい日差しまで出て急速に天気が回復した。台風の影響だろうが、丁度自分が家を出る時間に止んでくれて大変助かった。
 店に着いてすぐに、昨日洗った用土を日向に干す。外に椅子を持ち出して、じっくりと篩にかけて中粒と小粒をふるい分ける。用土を作って道具を片付け、しばらく草取りをする。そこに注文したレンテミンが届いた。丁度いい大きさのびんを持って来て、明日から使ってみたい。
 午後からは出来立ての用土で植え替え。「春宵」につぼみがあった。夕方又草取りをする。植え替えなどの立ち仕事、土を洗ったり篩ったりの中腰、草取り等のしゃがみ姿勢、パソコンの前で椅子に座る仕事、これらを時間で区切って混ぜていかないと、同じ姿勢では長続きしない。暑くなって又蚊が出て来た。
 昨日不調だった写真だが、自宅から持ってきたカードリーダーで接続してみたら、ちゃんとパソコンに取り込めた。やはりこれが具合悪かったらしい。新しいのを買わなくては。
 明日の土曜日は多摩川の花火だ。数年前の大嵐以来秋の開催に変わった。真夏の花火は7時からだが、10月の今は早く暗くなるので6時から。明日急いで帰れば電車の中から花火が見られる。気のせいか橋の上では少しゆっくり走ってくれるようだ。短時間だが特等席。


2019年10月3日(木)
 今日も予想以上に晴れて暑くなった。このところずっと半袖で、念のために持ち歩く羽織ものは、電車の冷房に備えるものになっている。
 又急に雑草が伸びて、店の通路の草取りが必要になってきた。用土を洗う場所を先に草取りし、その後培養土を洗って干す。洗った土の微塵がねっとりと流れ出てこれが問題なのだが、都会の真ん中でこの処理をうまく出来る方法がない。仕方なく通路の端の土の部分に流す事になる。洗わないまま植え込むと、水をやる度に排水溝に流れるのでそれは避けたい。こういう場所ならではの苦労だ。
 培養土を干している間植え替えをする。「冠春」の鉢を開けたら花芽があった。作場から鉢を取り上げる時、寒蘭の花茎がかなり伸びているので気をつけないと大変な事になる。いつものようにデジカメで「きょうのショット!」の撮影をしたが、何故かパソコンに取り込めない。カードリーダーが不具合なのか、SDカードが壊れたのか。今日はスマホで撮影する。夕方風が強くなってきたので、防風けネットをしっかりと閉めて帰る。


2019年10月2日(水)
 殆ど夏日というくらい気温が高い日が続いている。定休日の二日間も晴れて夏に戻ったようだった。今日店に来たら、鉢は乾いていて、中にはカラカラのもある。水やりや植え替えもあるが、消費税が上がる前の駆け込みで注文した培養土がたくさん届いて、重い袋を物置に積むのに苦労する。頼んであったプラ鉢の袋も来て、これも手の届きにくい保管場所に上げる。振り込みやら古物商の書類等用事がいくつもあって、一日中忙しい。
 植え替えが中々進まない。大体はよく植え替えているが、たまにエッと驚くくらい間が空いてしまったのを見つけて開けてみると、必ず根が悪い。やはり植え替えが第一だ。これからは見落としがないよう気を付けて進めなくては。明日は又培養土を洗っておかないといけない。夕方になってようやく水やりをする。
 台風18号は日本に上陸する事は無くなったが、明日は影響を受けて天気は良くないらしい。今まであまりに暑かったが少し涼しくなりそうだ。


2019年9月29日(日)
 今日も冷房を入れる。春蘭の植え替えを出来るだけするが中々進まない。「竜字」、「蜀黄錦」に花芽。肥料を買いに来た人が、1000円+税というお買い得の春蘭鉢が並んでいるのを見つけて選んでいく。
 9月から通常営業になって1ヶ月が経とうとしている。ようやく夏休みモードを脱して仕事のリズムができてきた。定休日明けはもう10月だ。古鉢を持って来るはずの人が、この間の台風で仕事が忙しくなってしまって、「もう少し待って」と言われている。それが来たら、寒蘭と古鉢市でもしようかと思っている。自分のところでするだけだから、期日に縛られず気が楽だが、延び延びになってしまって申し訳ない。


2019年9月28日(土)
 予報よりずっと天気が良くなり、洗濯日和の一日。昨日洗った用土もいい具合に乾いた。これを篩って細かい砂を化粧砂用に取り分け、植え込み用土を作る。早速春蘭をいくつか植え替えると、「珍蝶」、「翠鶴」に花がきていた。
 植え替えの途中で蘭関係書籍を買いに来た人がいて、たくさんの本を選び出す。他にも大きな荷物を持っている上、本は相当の重量になるので送る事にした。すぐに梱包してヤマト運輸に連絡。夕方ドライバーが集荷に来て、最後に「明日の午前中配達大丈夫ですね?」と確認したら、消費税増税に伴って宅配便の送料も上がるから、その駆け込み需要ですごい混雑なのだそうだ。荷物が遅れているという事なので、うまく予定通りに配達されるといいのだが。うちでも必要な資材を買っておきたいが、間に合うか・・。


2019年9月27日(金)
 今日も暑くなって半袖。すぐに春蘭の植え替えにかかる。用土がある限り植え替えた後、新しい砂を洗って干す。今年から表面に籾殻燻炭を少し載せてみる事にした。何でも結果が分かるのは1年後なので、気の長い話だ。今日植え替えた中には花芽は一鉢しかなかった。この作場は春蘭には光が少し足りないのだと思う。
 植え替えの後、HPのファイルを作業しやすいように整理する。画像やhtmlファイルがどんどん溜まってきたので、用済みのファイルを別に仕分けていく。最近のWindows10の自動更新の後何故か順番が今までと変わってしまって、目的のものを探すのが大変になってしまった。HP上で削除したものもパソコンの中ではそのままになっているので、今上がっているファイルだけにスリム化したいのだが、半角英数でできているファイル名を見ながら要不要を見極めていくのは、これまた短い時間ではできない。


2019年9月26日(木)
 昨日は晴れてじりじりと照り付ける陽射しが真夏のようだった。気温は相当高いが空気が乾燥していたので汗は出ない。それが夜になると一気に下がって、昼夜の温度差がとても大きい。週間予報を見ると、夜の気温はしばらく20℃くらいになるようで、いよいよ秋に突入だ。
 店の作場では流しのところで植え替えをしているが、その周りの棚には、植え替え用の新しい各種用土、処分する土、ジョウロ、ハサミやピンセット等の用具、肥料、薬品類、ラベルを書く鉛筆など限られた場所に物が溢れていて、肝心の鉢を置く場所が使いにくかった。休みにシンク用スライドラックを探して買ってきたのをセットしたら、丁度流しの上に鉢が安定して置け、とてもやりやすくなった。
 今日は早速春蘭に手をつける。問合せがある品種を優先して植え替え、花芽を確認する。春蘭は花がついているのが少ないが、いくつかは確認できた。6年前に買ってから一度も花が咲かない「湖州第一梅」に小さな花芽を発見。昔の紫秀蘭「飛奴」にも花がきたようだ。植え替え場所が使いやすくなった事でもあるし、これからせっせと励むつもり。
 閉店後水やりと肥料と消毒。


2019年9月23日(月・休)
 昨日は帰る頃霧雨になり、電車を下りたら本降りになっていた。前日から持ち歩いていた折り畳み傘がついに役立った。台風17号は日本海を北上して温帯低気圧になったが、大型のため強風の影響は広範囲に及んだ。
 今日の東京は朝から晴れたところに台風によるフェーン現象で、真夏のように気温が上がった。強風で風除けネットがバタバタし、通路を吹き抜けていく風が音を立てている。今日は棚のネットを閉めたままにしておく。
 えびねの植え替えはようやく終了した。途中で用土が足りなくなりそうで、大急ぎで篩って混合する。最初は外でやっていたが、あまりの風に中に取り込んで作業。暑かったため蚊が出て、植え替えていると空いている方の手に蚊が止まる。敵ながら賢い。
 暑くて風が強かったから蘭はすっかり乾いていて、閉店後に水をやる。今週は火・水が休みです。


2019年9月22日(日)
 晴れて暑くなり、久しぶりに冷房をつける。午前中にベラボンの袋詰めを終え、午後からえびねの植え替え。今日の予定はクリアしたので、明日順調にいけば終わるだろう。来週からは蘭の植え替えにかかるが、用土を買いに来た人がいて、又土を洗っておかないといけない。植え替えと砂洗いの繰り返しが始まる。
 予報は裏切られて一向に雨にならない.。明日は休日の月曜日なので営業し、今週は火・水が休みになります。


2019年9月21日(土)
 予報はあまり良くなかったので傘を持ってきたが、東京は夕方まで晴れた。沖縄、九州は大荒れのようで、今後台風の動きによってはこちらも影響が出るかもしれない。全く日本列島は台風の被害を受けずに済む年は無い。備えが必要なのはどこでも同じだ。
 昨夜はラグビーワールドカップで盛り上がった。上出来すぎる結果に楽しみが増えた。
 今日は土を篩ってえびね用土を作り、予定の区画を植え替え終了。小分けしてあったベラボンが少なくなったので、明日袋詰めをしなくては。植え替えシーズンなので、用土やプラ鉢、用具、薬や肥料など、必要なものが足りなくならないよう在庫チェックする。


2019年9月20日(金)
 いい天気になって夏の服装に戻った人が多い。さすがにもう秋の気配は濃厚で、気持ちがいい暑さだ。明日から又三連休だが、今度も台風が近づいている。台風15号は、過ぎた直後は被害の全容がつかめなくて、これほど大きな災害だったとは分からなかった。激甚災害が適用されるかもしれないほどで電気がまだ復旧できてない。台風は一つ一つタイプが違うが、今度は大きな被害が出ない事を祈る。
 今日もえびねの植え替えの続きをする。棚全体で古葉が傷んだのが目について心配したが、開けて見たところではそれほど問題は無いようだ。今年の春はいつもより欲張って、ハサミを入れておいたせいかもしれない。ノルマ通り作業が進んでも月曜日までかかる予定で、今日の分を植え替えたら用土も水苔も終わってしまった。水苔は戻しておいて、明日は用土を作ってから植え替えの続きをする予定。


2019年9月19日(木)
 昨日は雨模様で涼しい一日だったが、今日はよく晴れた。暑くなるといってももう30℃には届かず過ごしやすい。店に着いたら、つぼみが上がっていた「富士錦」が開き始めていた。赤芽素心「乙女」も上まで開いていて、店内はいい香りが充満している。欠点は花期が短い事で、最初に咲いた鉄骨素心や四季蘭「野麗」はもう花が落ちていた。
 今日もえびねを植え替える。6月にバックを外した品種も、冬至芽はまだ小さいもののしっかり出ていて安心した。今週はずっとえびねの植え替えだろう。
 今週末は天候不順で雨マークの日が続くようだ。一気に涼しさがやってくる。


2019年9月16日(月・休)
 朝のうちは細かい雨が降っていた。傘をささなくても何とかなる程度だが、千葉県では激しい雨が降ったという。台風で屋根を壊されたところに追い打ちをかけるようだ。
 今日はえびねの植え替えをする。今年はこれまでに無かったほど夏の間に古葉が傷んだ。古木外しをしたものがいくつかあったせいかもしれない。花後に植え替えてあるのだが、中を確認したくて開けてみた。冬至芽はやはり小さくて、これからの成長に期待。えびねの植え替えは時間がかかるので、1区画づつ進めていくつもりだ。
 明日は晴れて暑くなるらしいので夕方水をやる。そこへ「見せて下さい」と寄った女性が、「すずき園芸がこちらに移って営業している事を、つい最近バスの窓から見て気がついた」と言っていた。2012年の秋に引っ越したのだから、丁度7年前の事だ。古い店が無くなって大きなマンションが建った時に、すずき園芸はもう無くなったと思っている人が他にもたくさんいる事だろう。努力不足だ。
 作場の端の方で大きなつぼみが上がっているのに気がついた。細葉尢魔フ「富士錦」。とてもいい花だから早速店内に飾る。


2019年9月15日(日)
 最高気温は30℃くらいになったが、湿度が低いため過ごしやすい。今日も外の棚の周辺を片付け、植え替えを終わらせる。明日からはえびねの植え替えをするつもり。本を買いに来た人がいて、しばらく蘭のおしゃべりをする。販売用のプラ鉢が種類によっては残り少なくなってきた。植え替えに備え、ストックを出して棚に補充しておく。
 明日は休日の月曜日なので営業し、今週は火・水が休みになります。


2019年9月14日(土)
 すっかり秋の入り口に入った。三連休の初日で車が出払っているので、チャンスとばかり普段は入りにくい狭い場所を片付ける。引張っても抜けない雑草を、今日は道具で徹底的に根を掘り出して取る。隅に置いてあるシラン等の鉢にも雑草が入り込んでいるので、草取りを兼ねて植え替える。
 エビネの植え替えに備えて土を篩い、用土を作る。物置から土を出してきたついでに物置も掃除する。至る所に台風がもたらした落ち葉が溜まっている。今日は掃除をしたり、不要のものを処分したり、植え替えたりと、一日外で仕事をしていた。
 夕方Wさんが寄って花芽の話になる。焦っても仕方ないがやはり・・・。


2019年9月13日(金)
 今回の台風15号では千葉県の被害がダントツで大きかった。千葉には知り合いがたくさんいて気にかかっているが、あれから5日経つのに未だに電気が復旧しないという事だ。電気が来ないと、電話も上下水道もガソリンも信号も高速道路の出口も、実に色々なものが止まってしまうのだと、あらためて思い知らされる。毎年各地で繰り返される土砂崩れや川の氾濫など大雨による災害と違って、強風は瞬間的に破壊されてしまう。倒木が多かったため復旧に時間がかかっているようだが、気象は色々なところで激しくなってきている感じがする。
 昨夜は涼しかった。今日も曇りがちで過ごしやすい。朝三軒茶屋で店の買い物をしてから来たので、店に着いたのは11時ぎりぎりだった。えびねの株分けをした後、すっかり伸びてしまった植木の剪定をする。低いところやある程度の太さまでで、手が届かないところや力が要るところは手に負えない。週末に助けてもらうよう連絡する。


2019年9月12日(木)
 昨夜0時少し前、明るい光が北東の空に輝いた。雲の間から何度か光って空を明るく照らす。稲妻のように瞬間的ではなく、花火かと思ったが音は何も聞こえない。見た事のない不思議な光景だったが、外でそれを見た人らしい騒ぐ声がしていたから、自分だけの錯覚ではないらしい。何かニュースで放送するかと思ったが何も言ってないので謎のままだ。一体あれは何だったのだろう。
 今日は猛暑がようやく収まった。台風前からの発送予定だった蘭をようやく送る事ができた。台風で倒れたガンゼキランも植え替える。外の棚に置くので、それまでのプラ鉢をやめて重い鉢にした。
 Photoshop cs2は起動できたりできなかったり。Shiftを押す事を忘れるためだが、毎回一度ですんなり起動できない。鉢の撮影を少し続ける。


2019年9月11日(水)
 月曜日の夜明け前、台風15号が関東を直撃した。日曜日の夜10時から月曜日の朝8時までほとんどの電車が運休になった。予め計画運休が告知されていたので、日曜日は5時に店を閉めて帰ったが、電車は驚くほど空いていたから、台風に備えて行動した人が多かったのだろう。夜中過ぎて寝ているところに激しい雨と風、家が揺れる気がして恐ろしかった。スピード台風で朝には通り過ぎていたが、あちこちで太い枝が折れて道路にはみ出している。計画運休は8時までだったが、電車が復旧しないので、幹線道路は大渋滞。抜け道まで車がつながって昼頃までは動きがとれなかった。家庭菜園もメチャクチャだったので店が心配だったが、大きな被害は無いと連絡があってほっとする。
 台風15号で、千葉県は強風のために電柱が倒れ、停電が発生した。こんなものが倒れるなんて信じられない。駅や空港で足止めにあった沢山の人、台風一過の通勤の行列の様子をテレビで見ながら、「休みでヨカッタ〜!」。
 今日二日ぶりに店に来た。中に取り込んでおいた鉢を外に出し、ネットを全部開けて細かく見ていくと、中と外で倒れている鉢が少しあった。あの風でこれだけで済んだのは上出来だ。軽いプラ鉢のものだったので起こして元に戻す。
 台風が猛暑を連れてきて、昨日が今年の最高気温のところもあったほどだ。今日も晴れて真夏の暑さ。日中は蘭鉢展のために鉢の撮影をする。鉢の写真の処理をするのがこの時期だけなので、1年経つと要領を忘れてしまう。大変だな〜と思うと中々手をつけられないが、始めないわけにはいかない。
 夕方水やりを終えたところで空模様が急変した。急いで棚のネットをしめようとするが、それも終わらないうちにたたきつけるような雨と雷。ピカピカ光る雷の合間を縫うようにして、最後まで留めつける。きっと近くに落ちたに違いない。傘も持ってないしあっても役に立たないので、雷雨が止むまで待つ事にする。

2019年9月8日(日)
 台風が今夜関東を直撃しそうだ。朝のうちは晴れていたが、午後になると風が出て変わりやすい天気になってきた。今日はとても蒸し暑い。注文の蘭を発送しようと一応梱包してみたが、前回のように台風によってすごい暑さがぶりかえす事があるといけないので、又包みを開けて出しておく。急ぐ必要はないので、台風をやり過ごしてから送った方が安心だ。
 倒れてしまいそうな山草類の鉢を作場に取り込む。外の作場は夏は風通しを重視して寒冷紗は開けたままにしているが、今日は2枚とも閉めておく。帰りの電車が気がかりで、早目に帰る事にする。


2019年9月7日(土)
 晴れて夏日になった。蘭鉢搬入の約束があって早めに来たが、鍵を開けた途端に来てくれて、てんてこまい。蘭鉢は気軽に使えるのが11鉢、他に欅鉢等を出したいという人がいて、品物が集まってきたらHPに出そうと思う。本の注文の発送や、バックナンバーを探しに来た人など、少しづつ本も動き出した。読んだ本を全部取っておくと邪魔になるし、それでも以前のものを見たくなることがある。探そうとすると蘭の本は中々無いものだ。
 ニオイエビネで傷んでしまったのを植え替える。鉢を開けたら白い冬至芽ができていて、これを大事にして何とか復活させたいと、生の水苔で大切に植え込む。植え替え用の底石が足りなくなって、新しい大粒の袋を開ける。本当の大粒はそれほど入ってなくて大粒と中粒が混ざっていたが、化粧砂のような極小粒まで入っていて結局篩にかけて分けなくてはならなくなった。始めは外でやっていたが暑くて汗びっしょりになるので、店内に持ち込んで仕分け作業をし、ついでに売り物用の袋詰めをする。汚れた店内に掃除機をかけ、外の水やりがすっかり遅くなった。


2019年9月6日(金)
 又暑さが戻った。日中の日差しの中来てくれた人もいて、9月から平常運転になった事が認識されていると分かってほっとする。先月までは、”一日出てくれば次の日は休み”という状況だったから、先ず自分のペースを取り戻さないといけない。
 蘭を植え替えたり、売り物のゼオライトを小分けして袋詰めしたり。電話が色々かかって、先ずは少しづつ秋バージョンになってきた。


2019年9月5日(木)
 今年は今のところ残暑もそれほど厳しくなく、急に涼しくなったと感じる。まだ9月に入ったところだから、このままで済むかどうか分からないが、ほっと一息というところか。今日はエアコン無しで過ごせた。
 真夏は常に人がいなかったため、植物は全部店内から出してあったが、少しづつ手入れをして、飾れるものを店内に入れるようにするつもり。今日は外の山草類の枯れたところを取り除いて見られるようにする。通路の草取りをしていたら、赤と黒の毛虫を見つけた。スミレを食べるツマグロヒョウモンなのか。昔古い店で見たのより小さい気がするが。
 蘭は全体的にはまあまあかと見えたが、この時期にスッポ抜けが起きる事が多く要注意。そう思って見ていたら見つけた。いい新芽が出て喜んでいた「瑠璃紅」にスッポ抜け。すぐに消毒して植え替える。
 スッポ抜けではないが、四季蘭「香妃」の新芽が途中からちぎられていた。こういうのは「大雪素」に続いて2鉢目。一応殺虫剤を散布したが、何としても原因を究明しなくては。一方寒蘭「雨情」と「慕情」に花芽を発見。これからは花芽探しが楽しみだ。

2019年9月4日(水)
 昨夜神奈川は強い雨で、横浜球場のゲームが中止になった。神宮は雨が降ってもやっていたから、厚い雨雲がモザイク状にかかっていたのだろうか。その時店の周辺はどうだったのか分からないが、今日来て外の鉢がそれほど乾いてないところを見ると、この辺りもかなり降ったものと思われる。8月までのように毎日来ない場合はそのブランクを考えて、前倒しで水をやる事もあるが、明日でも出来るというのは気が楽だ。
 日曜日につぼみを発見した鉄骨素心は、一番上を除いて花が開いていた。素心蘭はいい香りだが、あっという間に花が咲いて終わってしまうのが残念。作場では「大雪素」の立派な新芽が、真ん中あたりから先がそっくりちぎられたように無くなっていた。まるでネズミにかじられたような感じだが、他にそういうのは見当たらないから何なのだろう。気になる。
 日中でも日が出ず涼しいので、店の通路の草取りをする。3時過ぎには急に空が暗くなってきた。帰るまで降らないといいが。


2019年9月1日(日)
 今日から9月。店は11時から夕方6時までという平常営業に戻る。長い夏休みが終わって新学期が始まる小中学生の気分で、昨夜は多少緊張して寝た。休みは月火だけになるので、計画的に1週間を過ごす必要がある。
 早めに店に着くと鉢はどれも乾いていた。外の山草類は葉がしおれているのもあって、夕方まで待てずにまず水やりをする。外の棚下で鉄骨素心の白いつぼみが伸びているのが見つかった。これはごく普通の鉄骨素心だが、兜のある「鉄骨素梅」の方ももしやと思ったが、いい新芽は出ているものの花はまだ咲かない。四季蘭では「野麗」につぼみが高く上がっていた。あまり花が無い時期に咲く素心蘭や四季蘭は貴重だ。
 つぼみがついた鉄骨素心を店内に入れて写真を撮る。いつものように画像処理ソフト「Photoshop Cs2」を開こうとしたら、何度やっても起動できない。困ったときのイッツコムとことんサポートに電話。しばらくやり取りした後、ちょっと複雑な方法で起動できるようになった。元々古いソフトだからWindows10には対応してないのだ。これまでも裏技で使えるようにしていたのだったが、この前長時間かけてWindows10の更新があったためだろう。セキュリティ強化は歓迎だが、更新の度に使っていたソフトが使えなくなるのは痛い。慣れたものがいいので、多少面倒でも、何とか使える間は使い続けたい。
 今日から通常という事は、月火が定休日なので、明日明後日はすぐに休みという事になる。実質的には4日水曜日から本格的に始まるが、今日早速電話がかかってきたり、寄ってくれる人もいて気持ちが引き締まった。6時に閉める頃にはすっかり暗くなって、9月になった事を感じさせる。