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2016年12月29日(木)
 1月2日から2週間、高島平にある板橋区立熱帯環境植物館で、東洋蘭のコーナー展示をするという企画があり、協力を要請された。今花が咲いているのは名残りの杭州寒蘭と虎頭蘭しかないが、スペースはほんの一部分なので、Sさん、Kさんの協力も得て、柄物など各種寄せ集めて並べることにした。年内最終日の今朝品物を取りに来ることになっていたので、朝7時に家を出る。まだほの暗さが残っていたが、駅に向かう途中、陸橋の上から見た太陽は素晴らしかった。まだらに雲がかかる中にくっきりと大きな丸が光って、周囲は灰色の雲の隙間からオレンジ色の光が漏れている。遠くの山まで行かなくても、こんな感動的な空が見られるなんて、早起きは三文の得。7時半にはすっかり明るくなった。
 店に着いて昨日の大掃除の続きをしていたら、間もなく植物館の人がやってきた。品物をチェックしながら車に積み込む。後はお任せだからどういう事になるか。
 今日は風もなく、ひどい冷え込みもない。最後の買い物に来てくれた人がいるが、今日は大方静かなもの。門松やお飾り、入り口の貼り紙、水やりなど、休みに備えて必要な事をする。年内の営業は今日まで。年始は1月5日(木)から始まります。今年一年、皆さまには大変お世話になりました。ありがとうございます。来年もよろしくお願い申し上げます。皆さまにはどうぞよいお年を。


2016年12月28日(水)
 雨、風、晴、寒、暖と変化が激しく極端な天候が続いた。日替わりどころか一日のうちでも大きく変わる天気に振り回される。定休日もすごい風で、又入り口のプレートが飛ぶのではないかと気になった。ただフックに吊り下げるのでは常にその心配があるから、休みにホームセンターを巡って、風で外れないフックを探してきた。今日それに取り換えて様子を見る。
 植え替えをする場所は砂がこぼれてひどく汚れていて、今日は大掃除。用土の容器や薬品類の容器を全部どかして掃除する。又作業を始めるとたちまち汚れてしまうだろうが、一応きれいになった。植え替えの鉢を載せる作業台を作って昨日持ってきたのを、早速使ってみる。これも調子良さそう。無い知恵を絞って色々工夫するのは楽しく、ホームセンターの常連だ。
 明朝取りに来る予定の、板橋区熱帯環境植物館の展示用に、Kさんが色々持ってきてくれる。これで数だけは揃った。


2016年12月25日(日)
 日中少し日が出たが、曇りがちで気温は低い。年内残りの営業日を考えながら、午前中に全面的に水やりをする。午後からはずっと風蘭の植え替え。必要な道具一式を机の周りに持ち込んで、夕方まで植え替えを続ける。水苔を扱うと後の掃除が大変。発泡スチロールと同様、箒で掃いても細かい屑が取りきれないのが悩みだ。
 月火の定休日の後、水木の二日間の営業で年内は終了します。


2016年12月24日(土)
 1年のうちでもこれほど青い空は何回もないだろう。一片の雲もなく、ピカピカに磨き上げたような青。眩しい日差し。但し吹いてくる風はとても冷たい。
 店に着いてすぐから植え替えを始めるが、作場に立っていると隙間から冷たい空気が入ってくる。本当は植え替えはもっと前にやるべきだが、花が咲く前にいじるのはためらわれる。今年花が無い株は早い時期にできるが。ある程度囲われた空間に置けるので、時間が取れる時にやっている。
 今日はクリスマスイブ。こちらは単なる仕事の日で関係ないが、お客さんはそうではないだろう。きっと静かなものかと思ったが、やはり同類はいるもので何人かが来てくれた。花を切ってしまって作に入った株もあり、段々売り物が少なくなってきた。これから咲くのは1鉢だけ。いよいよ今年も押し詰まった。


2016年12月23日(金)
 昨日はフェーン現象による異常な暖かさと強風に見舞われた。帰る時に、入り口に下げてある「営業中」のプレートを裏返しておこうとしたら、どこかに飛んでしまって見つからない。周りに落ちてないか探し回って、道路の端のくぼみに落ちているのを発見した。こんなものが人に当たったら大変だから、入り口に吊るしたあと、輪ゴムでぐるぐる巻いて外れないようにして帰った。外の山草も飛んでしまいそうなものは下の物陰に移動する。
 家に帰って糸魚川市の大火災のニュースを見て驚いた。台風並みの風に色々な悪条件が重なって燃え広がったのだろう。人的被害が無かった事は不幸中の幸いだが、気の毒としか言いようがない。我が家の方でも夜は突風でサッシのガタガタいう音と、強い雨音が不気味だった。
 今日は雨がすっかり上がって穏やかないい天気。引き続き暖かくて20℃近くまで上がりそうだ。帰りは寒くなるというので服装選びが難しいが、出てくる時に合わせて厚いコートは置いてきた。蘭を買いに来た人、展示用の鉢を持ってきてくれた人。合間に出来る限り植え替えをする。水苔が古くなった根巻きを巻き直してしたら、巻いた段ボールの下から真っ白い根が出ていて、ポリ袋の上からもしっかりした根が触れる。開けたら長い根が3本に小さな新芽。もう1年根巻きにしようと、生の水苔で巻き直す。こうしてうまく復活するのばかりではなく、全く駄目になって捨ててしまうのもたまにはある。


2016年12月22日(木)
 12月とは思えないほどの暖かさ。予報では20℃になるという。朝のうちは穏やかだったが、午後から急に強い風が吹いて、雨が降ったり又日が出たりの変わりやすい天気になった。その風が南風のようで、あまりの暖かさに気味が悪い。入り口の戸を開けられるだけ開けておく。
 頼んでおいた「奔月」を持ってきてくれた人がいて、株分けする。この間からの植え替えで店内が汚れてしまって、普段より丁寧に掃除をする。程よい間隔でお客さんが来てくれて、ゆっくり話もできて仕事もはかどった。
 新年の展示会用のものをいくつか準備する。いつもは花が咲いたら出して並べるだけで、花茎を直して見やすくする程度だが、植え替えて多少のお化粧をする。花が終わってしまう事もあるから、少し余分に用意しないといけないだろう。


2016年12月21日(水)
 ここ数日暖かい日が続いて、厚いコートは必要ない。植え替えや水やりなどが楽だ。
 扱っている蘭関係の本の精算で、在庫をまとめて送り返すという年末らしい作業。種類が多いので、間違えないよう時間をかけて荷造りする。新年のイベントに蘭を貸し出す事になり、花の最盛期ではないので選別に苦労する。結局遅く咲いた杭州しか花が間に合わない。何とか恰好がつくよう、少しは見栄え良く植え替える。


2016年12月18日(日)
 朝新橋に直行して展示会を見てくる。花を見ながらおしゃべりをしていると時間が経つのを忘れてしまうが、店に戻るために区切りをつける。それでも店に着いたのは11時を少し過ぎてしまって、Nさんが車で待っていた。
 今日は気温が上がってコートを脱ぎたいくらい。作場の入り口を久しぶりに開けておく。展示会帰りの人が寄り、植え替えも進める。


2016年12月17日(土)
 日中は気温が上がって、室内より日差しのある外の方が暖かく感じる。新橋の帰りのUさん他何人かが寄ってくれる。間に植え替えをし、作場の水やりもする。
 やっとという感じで素心「青影」や青花の「湖名月」、「暁白」が開き始めた。まだ咲かないのは2鉢。明日は新橋に直行してから店に出るので、昼頃から開店します。


2016年12月16日(金)
 最高気温が一桁という寒さ。朝歩いてくる道路脇の畑は、霜柱で真っ白だった。店の外の棚では、保護のために下ろしているネットが、強風にあおられてバタバタしている。昨日と今日は世田谷ボロ市だったが、この風の中では大変だったろう。
 注文してあった用土が届いて、倉庫に運んで積む。日中は日が出ていたので、手が冷たいが早速土を洗って干す。このところせっせと植え替えをしているので、用土がすぐに足りなくなる。
 土日は新橋の華僑会館で展示会がある。白石は日曜日の朝直行して見てくるつもり。


2016年12月15日(木)
 夕べ帰る時は雨で洗われたような空に、満月が明るく輝いていた。朝の空とは様変わりで、うっかり傘を忘れてしまった。
 今日は放射冷却なのかぐっと冷え込んで真冬の支度。店のエアコンも時々短時間つける。お客さんのいない時間は作場にこもって植え替えをする。寒くて店との間のサッシを閉めているものだから、電話が鳴っても気づかなかったかもしれない。大分植え替えが進んだ。


2016年12月14日(水)
 午前中に雨が上がったが寒い一日で、初めてエアコンをつける。一時的に作場に片付けてあった杭州を店内の棚に飾る。売れて減った分だけ又数が増えていて、片付いていた棚に並んだ。
 いくつか植え替えをする。売り切れていた「蘭專ッ心録」が2冊入荷。


2016年12月11日(日)
 昨日と今日の杭州まつりは、にぎやかに楽しく終了した。皆さまありがとうございました。お疲れさまでした。
 金曜日は準備で夜10時帰宅。土曜日は夜11時過ぎになった。今日は又家に着くのは10時過ぎになるだろう。昨日は朝9時には蘭花村の車が到着。荷物を下ろしたり並べたりの準備が始まる。10時にはお客さんが集まってきて、始まってしまえば写真を撮る暇もなく、HPの更新もできない。蘭花村の「蘭小屋雑記」ブログに写真をアップしてくれたようだ。普段の静かな店とは大違いだが、皆勝手知ったるで適当に椅子を出して座ってくれる。夜9時過ぎまで品選びやおしゃべりでにぎやかだった。
 今朝は上野グリーンクラブに直行。たくさんの知った顔に挨拶し、展示品を見てしばらくおしゃべりをした後、大急ぎで会場を後にする。どうしても見始めると時間が経つのを忘れてしまうが、11時半頃店に着いた。鍵を開けてお茶の支度をしたらもうお客さんが現れて、後は一日中バタバタ。
 閉店後、持ってきた蘭や鉢はほとんど下げて、店の棚はすっから空いてしまった。自前の杭州は一旦作場に片付けてあり、又店内に展示しなくてはならないが、それは水曜日に先送りだ。大混乱の中だから、最後に計算が合わないだろうと心配したら、一度でピタッと合って信じられない。最後に散らばった砂を掃除し、やっと一息ついて只今9時前。
 水曜日から又通常営業で、まだこれから咲く花もある。杭州寒蘭展は年内一杯、花が咲いている間はやってます。


2016年12月8日(木)
 日中陽射しに恵まれた分、寒さは幾分和らいだ。今日も植え替えをしながら鉢を小さくしていく。花芽つきの春蘭の鉢を作場に戻し、できるだけ店内の棚を空けて、土日の杭州まつりに備えている。


2016年12月7日(水)
 このところ暖かい日が続いたが、今日は真冬の寒さになった。朝から暗い空で太陽は全く顔を出さない。
 税務所提出の書類を作るのに悪戦苦闘。どうしてこんなに分かりにくいのだろう。自分ひとりだったらとても終わらないが、つきっきりでサポートしてもらって、やっと訂正印だらけの書類が出来上がった。小さい字がぎっしり並んでいる書類は苦手で、つい敬遠してしまう。我ながら「頭悪すぎ」とへこんでしまった。それでも毎年の作業が終わって肩の荷を下ろし、植え替えの続きをする。
 紅花杭州の「紅欄」が開き始めた。日本では初めての花。中国から来た時は濃い紅色だったが、やはりその時の色は出ないようだ。ここの作場は紅の発色が良くないから、もっと日が当たる環境ならいい色が出るかもしれない。虹のような、明るいきれいな紅だが、日が経てばもう少し乗ってくるかもしれない。期待している。毎年最高の出来というのは至難の業だ。


2016年12月4日(日)
 風が無く穏やかな天気。今日は一日中座る暇もなく植え替えをする。根が悪いのは鉢をやめて根巻きにし、反対に根巻きだったのが立派な根になって、鉢植えになるのもある。鉢はなるべくダウンサイジングで、1鉢でも多く置けることを考える。植え替えが終わると桟を動かして嘴から詰めていく。棚を空けることが第一だから、寄せ植えにして外の棚に移すのもある。来週の杭州まつりには、今店内に飾っている鉢を作場に戻さなくてはならないが、あと数日でどこまでできるか。


2016年12月3日(土)
 今日も11月の陽気で暖かい。混合砂を作り、作場の杭州を嘴から植え替えていく。鉢を開けてみて、根が悪いのがいくつかあったのが気になる。有機肥料を入れていたもので、以前はそれほど感じなかったが、やはり夏の暑さのせいだろうか。中にはとてもいい根のもあるから断定はできないが、全部の鉢を植え替えるつもりでやっている。


2016年12月2日(金)
 穏やかな晴天。太陽の角度が下がっていて、この間から整理している外の棚に直射日光が当たるようになった。少し前までは2階のベランダとして張り出しているひさしに遮られて、日陰になっていたところだ。冬の間の太陽は歓迎だが、晴れた日にはあまりにまともに当たるので、日よけ兼風よけのネットを下ろしておく。この棚で蘭ができるならありがたいので、試しに作ってみるつもり。
 暖かい日差しに土を洗って干す。いくつか植え替えたらたちまち用土が足りなくなる。今日洗ったのが乾き次第混合砂を作らなくてはならない。珍しい人が寄ってくれたり、久しぶりの電話があったり。


2016年12月1日(木)
 夜から雨になったが、朝駒澤大学駅に着いたら止んでいた。やがて日が出てきて、風が無い分暖かく感じる。
 今日も外の棚を工夫して、1鉢でも多く置けるように作業をする。午後からは杭州の植え替え。鉢をできるだけ小さくしながら、作場の列幅も動かす。辺りの鉢を全部下ろして、同じ大きさの鉢で揃えて置いていく。今たくさんの杭州を店内に入れているので、その分作場に空きがある。その時が列を動かすチャンスだ。但し鉢の置き場を変えると、今までどの鉢がどこにあるか、大体頭に入っていたのに、又探し回る羽目になる。どこもかも一杯で、どうやって鉢数を置けるかというのが大問題だ。


2016年11月30日(水)
 多摩蘭友会の杭州寒蘭展を見に、初日の昨日神代植物園に行ってきた。会場の都合で例年より1週間早い会期なので、まだつぼみの株が多かった。咲いている方が少ない状態で、今年は花が遅いのだろうか。終わり頃には少し開いてくるだろうから、行ってみようという方は土日あたりをお勧めする。
 早いもので明日はもう12月。今日も寒い。色々な植物を置いてある外の棚を整理して配置換えする。今まで山草を置いていた棚を蘭に譲って、風が直接吹き付けるのを防ぐよう工夫する。山草は通路の脇に移して、寒冷紗でカバー。新しいものが来ると、取りあえず置けるところに置いてしまうが、猛烈な寒さは突然やってくる。急には対処できないので用意だけしておくと安心だ。


2016年11月27日(日)
 天気は下り坂の予報だったが、日中は割合もった。朝から杭州ファンが次々と来てくれて、たっぷり杭州に浸る。夕方にはやはり雨になった。
 29日火曜日から12月4日日曜日まで、神代植物園で杭州寒蘭展が開かれる。白石は初日の火曜日にお邪魔する予定。


2016年11月26日(土)
 やっと風もなく穏やかな天気になった。作場の冬囲いのために二人が来てくれて、開口部を塞ぐ作業をしてくれる。面倒な仕事だが作業は午前中に終了した。これで又急な寒さがきても安心だ。
 今日は手が冷たい事もないので、用土をふるい、洗って干す。作場の杭州花つきを店内に入れ、持ってきてくれた人もいて、大分数が増えてきた。


2016年11月25日(金)
 昨日帰ったら、道路はさすがに雪は無かったが、車の屋根やフロントガラスは雪で覆われていた。やはり都内とはずい分違う。
 今朝は天気が回復したが、冷え込んでいて暖房しても中々温まらない。多分2〜3℃くらいだったろう。外に出ると手や顔が冷たい。田園都市線が乗り入れている東武東上線の方で濃霧が発生したそうで、今日も電車の遅れが出ていた。この異常な冷え込みと関係してるのだろうか。
 いくつか杭州が開いてきたが、皆昔のタイプばかり。最近入ってきたのはまだ上を向いている。


2016年11月24日(木)
 ”まさか”が本当になって東京で初雪。11月の降雪は54年振り、積雪は観測史上初めてだとか。昨日入り口を塞いでおいて良かった。
 明け方はまだ雨で半信半疑だったが、やがて雪になり、我が家の庭が白くなってきた。電車がまともに動かない事を考えて、いつもより25分ほど早く家を出る。雪が傘に当たってシャラシャラと音を立てる。駅に着くといつもより人が一杯で、電車は35分遅れでやってきた。東武東上線への乗り入れも今日はなく、清澄白河止まりになっていた。
 さすがに店内は暖房しなくても暖かい。古い店だったら厚いコートを着たまま寒さに震えていたのだが。今年床がコンクリートからクッションフロアに変わった事も大きいかもしれない。朝時々寄ってくる近くのスーパーは、珍しく今日はガラガラだった。午後も雪は降り続き、夕方ようやく上がった。


2016年11月23日(水)
 昨日はポカポカと20℃にせまる暖かさだった。それが、今朝多摩川の上を通った時は、灰色の雲がもくもくと重なっていて、風雲急を告げるような空模様。天気予報では東京でも今夜から雪になるかもしれないという。北海道は大雪で、札幌では最高気温もマイナスという寒気が入ってきている。まだ11月なのにまさかとは思うが、南岸低気圧が通過するのとあいまって、東京でも明日は最高気温が一桁という真冬の寒さになるのだそうだ。まだ冬支度をしてない我が家は、今朝大慌てでえびねの冬囲いをしてきた。
 定休日明けの店では、作場の両面が開いたままだ。道路側の開口部は一人では塞ぐ事ができないから、取りあえず入り口の格子だけでも、透明波板で塞ごうと思った。あいにく手伝ってもらえる人の都合がつかず、一人で作業をする羽目になる。物置の一番奥の壁に、外した波板が立てかけてある。手前には色々なものが置いてあるので、一旦それらを全部外に出す。どうせ近いうちに両面を塞がなくてはならないのだからと、すべての波板を取り出して一旦店内に入れ、また順番に荷物を戻す。
 今日は杭州寒蘭展の初日というわけで、それなりに人が来てくれたが、その合間に作場入り口近くの棚を動かし、波板を取り付けてクイックタイで留めていく。脚立に乗らないと届かない一番高いところは今度やってもらうことにして、椅子に乗って届く範囲は全部留める事ができた。両面開いていると風が吹き抜けて寒いが、片方塞いだだけでもずいぶん違う。一応明日の冷え込みには間に合うだろう。
 「莎葉蘭」の花芽つきを2鉢持ってきてくれた人がいる。黄さんが持ってきた時は、「雲南新種寒蘭」と呼んでいたが、その後莎葉蘭という品種だと分かった。花は小さくてかわいいのに、扇型に広がる葉ぐりがすごい。まだつぼみだが、咲いたのを見るのはずい分久しぶりだ。


2016年11月20日(日)
 寒かった昨日とは一変、20℃くらいまで気温が上がった。陽射しの中を歩いていると暖かくて、上着を脱ぎたくなる。朝直行で上野まで行ったが、公園の中では半袖で歩いている人もいる。まぶしい青空に、赤や黄色の紅葉が鮮やか。
 東京メトロ銀座線が工事のため折り返し運転をしていて、いつものように表参道で乗り換える事が出来ず、三越前まで行ってから歩いて、銀座線に乗り換える羽目になった。予定より遅れて東照宮に着き、東京香蘭会の寒蘭展を見せてもらう。いつもながら鉢も株も花も立派。帰りも同じ方法で乗り換えなくてはならないから、早めに会場を後にする。
 午後から杭州ファンが何人か来てくれて、合間に砂を洗って干す。いくつか杭州を植え替える。こんなに暖かいと何をするにも捗っていい。


2016年11月19日(土)
 冷たい雨。日中でも11℃という寒さだ。この雨のために時間ができたTさんが寄る。風が入らないように入り口も全部閉めて、ゆっくりおしゃべりをして過ごす。
 明日は朝上野東照宮に直行してから店に出ます。昼には着いているつもりですが、お出でになる予定の方は、午後からでお願いします。


2016年11月18日(金)
 陽射しは暖かいが、日陰は風が冷たい。いくつか杭州が開き始めて店内に入れる。明日、明後日(19、20日)は上野東照宮で東京香蘭会の寒蘭展。明日は午後からなので、日曜日の朝一番に上野に寄ってから店に出ます。


2016年11月17日(木)
 陽射しに恵まれて穏やかな陽気。ようやく紅葉が下界にも下りてきて、近所でも色づいた木々が見られる。神宮の銀杏並木はもう少しか。
 昨日案内状を投函したが、早速2枚戻ってきた。付箋に料金不足で2円追加が必要とある。新しく買ったのに加えてストックの葉書も一緒に使ったら、まだ50円時代の葉書が2枚残っていたのだった。すぐに郵便局に走り、2円追加して出しなおす。
 「きょうのショット!」の杭州を見て電話があったが、これは前日水曜日の開きかけた青花と同じものだ。花茎が2本上がって3花づつ。、その1本が咲いた。もう1本は明日あたり開くだろう。薄暗いところに置いてあると、捧心と舌の中心部分が遠目にも白く光って、清楚という言葉が良く似合う。いよいよ杭州寒蘭の季節到来にわくわくする。


2016年11月16日(水)
 昨日は昼からいい天気になり、20℃近くまで気温が上がった。スーパームーンの満月から1日過ぎて十六夜だったが、夜には感動的な大きな月を見ることができた。次は16年後だというから・・・。まあ考えない事にしよう。
 夜中から寒くなって、一日中太陽は顔を見せない。昨日とはずい分の気温差だ。杭州を鉢のまま送る注文があって、梱包をしているところにやってきたIさん。「こんなものを送るなんて大変だねえ」。今日はあまり切ったり貼ったりしないですんなり終わったが、それでも花着きを送るには色々な支度が必要だ。
 店内に飾ってあった九州中チャボが開いていた。水をやるため作場に運んだら、やはり寒蘭はすばらしくいい香りがすると今更ながら実感した。ずっと傍にあるので近頃はあまり感じなくなっていたが。
 開きかけていた杭州青花も咲いている。捧心の白さが申し分なく、やはり杭州は青花が基本だと思う。普通といえば普通だが、杭州の特徴を最大限に発揮している。


2016年11月13日(日)
 今日も晴れて暖かい。杭州を目当てに出動が始まったが、まだ咲いているのは少ない。いくつか植え替えをする。
 問い合わせに写真を送るため撮影をしたが、中々うまく撮れない。いつも撮影は悩みだ。今日開いてきた無名の青花がいい感じ。「杭州の咲きはじめに駄花なし」と言われるが、本当にその通りだ。澄んだ緑、捧心のきらめく覆輪、真っ白い舌に小さな紅点、細い花茎。そこを見るだけで満足だが、あとは開いてからどこまでいい形を保てるかだ。
 明日はスーパームーンだそうだが、雨になりそうなので、今日帰りに心して見てみよう。


2016年11月12日(土)
 久しぶりの青空がまぶしい。水曜日の木枯らし1号から始まった異常な寒さは、風もなく穏やかな日差しと共に解消した。太陽はやっぱり最強だ。
 杭州のつぼみで、そろそろ横を向いてきた数鉢を店内に入れる。葉に押されて花茎が曲がっているのは、針金で向きを修正する。曲がったまま咲いてから起こすと、上を向いて咲いてしまう。杭州に限らず、舌が大きいとか弁幅があるとか、色が濃いとかいうパーツがすぐれている事より、咲く角度がとても大事だと自分では思っている。花茎が細く、子房が長く、ややうつむき加減に咲いていれば、雰囲気で楽しめるものだ。
 「こういう天気だと水をやるのが楽だから」と水やりをしに急いで帰って行ったSさん。こちらもこれから水やり。


2016年11月11日(金)
 昨日帰る頃から小雨が降り出し、早朝はかなりの降りになった。帰りには止むという予報だが、ずっと細かい雨が続く。
 この三日間は冬の寒さ。店内に蘭が置いてあるから暖房というわけにはいかない。作場の冬囲いをしたいところだが、まだ11月中旬なのだから、秋らしい天気が戻るのだろうと期待している。
 あちこちから杭州寒蘭の問い合わせがあるが、丁度いい売り物が不足しているのが悩みだ。昔からの銘品は花は咲くが中々殖えないし、最近入ってくるものは花が咲くまでに至らない。赤花のいい花を欲しがる人が多いが、中国から入ってきた時にはすごい濃赤でも、こちらで咲かせるとサラサになってしまう事もある。どういう花かはっきり把握するのに何年かかかる。まことに気の長い話だ。


2016年11月10日(木)
 昨日と同様最高気温12℃という寒さ。空は曇っているが、あの強風が収まっただけでもありがたい。乾いた植物に水を遣り、山草の枯れ葉を取り除くなど、外での作業も今日は何とかなる。
 杭州寒蘭はフライング気味の2鉢が咲いたが、後のはまだつぼみが上を向いている。花茎の曲がりを修正しながら、そろそろ店内に並べるタイミングを考えているところ。青花はいいが、サラサは色が出ないかなと、割れてくるまで作場に置きたいとも思う。
 一方、店内に入れてある中国春蘭の花芽つきを作場に戻したいのだが、適当な場所が空いてない。一旦鉢を出すと、たちまち元あった場所が塞がってしまうのはミステリーだ。店内に置いといて花が早く咲いてしまっても困るし、杭州寒蘭のために店内の場所を空けなくてはならない。しかし作場の寒蘭を出したあとに春蘭を置くと列幅が合わないのだ。鉢の大きさで1列が揃っているのは、地震でも落ちないし、無駄なスペースなしで効率がいいのだが、入れ替え時期が大変。「やらなくちゃ」と思いながら眺めている。
 メールや電話で杭州寒蘭の話題が増えてきた。


2016年11月9日(水)
 晴れたが風が強くて、風に向かって歩くと前かがみになってしまう。ビル風も加わって、ひとりでに閉まるはずの入り口ドアが閉まらない。真冬の寒さになって、作場の扇風機を二つとも止める。冬の間停止するだけでつけっ放しの期間が長いから、リモコンの電池が切れてしまっている。高い位置についているので、長い木の棒でスイッチを押してやっと止まった。
 杭州寒蘭展の案内状を印刷する。用紙を下向きに入れるプリンタに中々慣れず、最初の1枚はいつも失敗する。表裏の印刷が終わっていつでも出せる状態になったが、展示会は23日(水)からだから、まだ投函するのは早いかもしれない。もっともいつもの通り花が咲いている間が展示会で、日にちはあまり重要ではない。
 今日は「挿雲」が咲いていた。他の花と競うような迫力は無いが、うつむき加減の楚々とした雰囲気の大好きな花だ。葉は程よく垂れていて花茎は細い青軸。捧心の白さに加えて5弁覆輪の抱え咲き。今流行りの太い花弁、丸い舌ではないが、飽きの来ない良花だと思う。毎年最初に咲く早咲きタイプだ。
 「園芸JAPAN」の12月号が到着し、特集の杭州寒蘭の記事を読む。外は寒い。パソコンで米大統領選挙の開票速報を見ながら過ごす。トランプ氏勝利は予想外。どんな世の中に変わっていくのだろうか
 10月30日に渋抜きした柿を、恐る恐る一つ食べてみる。柿の渋いのを口に入れてしまうと悶絶ものだが、早く食べないととろけてしまう。結果はセーフでおいしかった。

2016年11月6日(日)
 風は強いが暖かくて気持ちのいい一日。このところいい天気が続いてかなり乾く。水を遣ろうと用意したところに、久しぶりの愛知のTさん、続いてMさんが来る。それぞれ欲しいものを選ぶ合間に、色々な話題で楽しんだ。
 午後から杭州寒蘭展の案内状のレイアウト。いくつかのパターンを作ってみる。これでいいとなったら定休日明けに印刷だ。これが終わると肩の荷を下ろした気分になる。今回で宛名印刷の苦労がなくなった事が良かった。
 その後も寒蘭や鉢が出て、夕方になって水やり。ついでに作場の鉢を動かして、少しでも余計に置けるように整理する。根巻きが何本か突っ込んである鉢を出したら、皆根が下からはみ出して伸びている。元々根が少なかったり短かったり、傷んでいるものを根巻きにしていたものだ。充分な根になっているものは鉢植えにし、まだのものは新しい水苔で巻き直す。その中に葉が全く無いバルブだけなのに、小さな緑が見える根巻きがあった。出してみると「八つ山」。去年の暮れに、田んぼの刈り後みたいにバックバルブがつながっていたので、2球外して水苔+段ボールで巻いておいたものだ。しっかりしてはいるが、葉の無いバルブだけだから、これはもうダメ元で期待はしてない。それがほぼ1年たって、小さな新芽が2本と短い白い根が1本出ている。メネデールをふりかけてもう一度根巻きにしておいたが、果たしてこの子の運命やいかに・・・。


2016年11月5日(土)
 気温がそこそこ上がって割合過ごしやすい。昨日帰りにとうとう筆まめの最新版を買ってしまった。何とか古いバージョンでゆっくりやれないかと思ったが、やはりWindouws10に対応してないのは厳しい。
 朝店に着いて早速最新版をインストールする。これでサクサク印刷が終わるかと思ったが、それがうまくいかない。ちゃんと住所録も差出人も表示されているのに、印刷するとそれが反映されないのだ。取扱説明書を読み、サポートにメールを送り、手を尽くしたが普通にできるはずの事が出来ない。使い始めで躓いてしまった。
 困り果ててイッツコムのサポートに電話し、リモートサポートに頼る。初期設定のフォントを変えたら印刷できるようになったが、結局これで何時間も無駄にしてしまった。古いバージョンの設定を引き継いだためかもしれない。しかし印刷のスピードはさすがに速く、OKになってからはどんどん宛名印刷が完了した。明日からは案内状の中身をレイアウトするつもり。
 分かってしまえば簡単な事なのに、何がネックになっているか分からず、その先に一歩も進めなかった。メールでサポートに質問するのも、時間ばかりかかってすぐには解決しない。やはり電話で話をしながら教えてもらうのがいいが、パソコン関係は電話を受け付けないから困る。
 杭州寒蘭は「水無月」が開きだした。「挿雲」が続いて、明日あたり先が割れてくるだろう。いよいよ杭州寒蘭の出番だ。


2016年11月4日(金)
 今日もよく晴れ渡る。蘭は結構乾いていて、昨日えびねに、今日は蘭に水やり。花茎が高く上がっているから神経を使う。
 何人かが来てくれていよいよシーズンイン。杭州まつりが12月10日・11日に決まった。案内状を作るため、郵便局に葉書を買いに行く。お知らせの面は問題ないが、宛名がうまくいくか心配で、先に宛名印刷から始める。ソフトの動きがとても遅くて時間がかかるが、少しづつなら何とかなるかと期待している。


2016年11月3日(木)
 さすが11月3日は晴れの特異日。気持ちのいい青空と明るい日差しに恵まれた。気温も昨日より6〜7℃上がって、今日は寒さに震える事はない。
 新緑の頃に飾ったカマツカとギボウシの寄せ植えを外の通路に置いといたら、このところの冷え込みできれいに紅葉している。枯れた葉を整理して、短い間だが店内に飾る。中国寒蘭「大河」のつぼみが割れてきた。明日は咲きそうだ。
 今年はえびねの出来がいい気がして楽しみ。冬至芽の頭が表面の水苔につかえて曲がってしまわないように、ひと鉢づつ冬至芽の位置を確認しながら水苔をよけておく。植え替え、消毒など、天気がいいと仕事がはかどる。


2016年11月2日(水)
 朝は一桁台の寒さ。まだ11月に入ったところなのに、今年は秋が無くていきなり冬になったみたいだ。今日は雨は降らないものの、太陽は顔を出さない。朝来たら店内がいい香り。「白舌冠」が咲き始めていた。寒蘭が何鉢も咲いていると、さすがに入った瞬間はすばらしい香りだ。それがしばらくいると感じられなくなってしまう。
 春蘭の棚で花芽が着いているのを見落としていて、植え替えて店内に入れる。蘭花村の村長から電話があって、今年も杭州まつりの打合せ。急に実感が沸いてきて、そろそろ案内状の事を考えないといけない。蘭鉢展の案内状印刷の時、古い筆まめのせいで苦労した事を考えると、その分余裕を持って取りかかる必要がある。
 作場の蘭を一つ一つ見ながら、気がついたものをいくつか植え替える。


2016年10月30日(日)
 暖かった昨日から一変、曇り空の寒い一日。昨日は夜用事があって少し早めに閉めて帰った。今日はたまっている仕事をまず片付け、早いうちに水やりをする。作場がびしょびしょになったところに、Oさんが訪ねてきた。顔を出しているえびねの冬至芽を見ながら、「これは花が入っているよ」などと今から楽しみな様子。えびね談義から身辺の様々な話に花が咲く。こういう蘭を介してのお付き合いが常設店の役割だと思う。大切にしたい。
 寒くて扇風機を止め、作場との間のサッシも閉めてしまう。長野のSさんから恒例の柿が送られてきた。渋抜きをする必要があるから、途中で抜け出して焼酎を買いに行く。早速枝の部分を切り取り、ヘタを焼酎に浸してポリ袋に入れ、口を輪ゴムで留める。11月の10日頃には食べられるはず。とても食べきれないから、柿の好きな方はその頃を狙ってください。


2016年10月28日(金)
 朝からどんより。外に出て寒さにピリッとする。もっと厚着してくればよかった。昼過ぎの作場でナント12℃だ。一気に冬になったようで、頭の上で回っている扇風機は寒くて止める。
 昼には予報通り雨が降ってきた。昨日から駒澤公園で、恒例のラーメンショーをやっているらしい。「そこに行ってみようかと思って」とSさんが寄ってくれたが、天気が悪くて諦める。雨さえ降ってなければ、寒い時には温まっていいと思うが。帰りに花芽のついた蘭を付き合ってくれる。
 天気が悪いのに何人かの出入りがある。3時ごろにはもうすっかり暗くなってしまった。


2016年10月27日(木)
 秋日和が続いているが、今日は風が強い。急務の植え替えが一段落したら急に暇になった。自前の分はそれほど古いのがないから、作場を見て必要なのを見つけたら植え替える。「日向の誉」はイマイチ色が出なかった。
 杭州寒蘭が大分花茎を伸ばしていて、そろそろまっすぐに修正する必要がある。店内に入れる時にしようと思うが、長い期間日の当たらないところに置きたくないので、まだ手をつけないでいる。


2016年10月26日(水)
 スカッとしたいい天気になった。予報では東京は25℃になるというから夏日というわけだ。20日に今年最後の夏日と書いたが、今日が本当の最後だろう。湿度が低いので暑いという感じはしない。実際25℃までいったのかどうか。この後は気温が低い日が続くから、もう秋に突入するのは間違いない。歩いていると道路脇の庭で柿の実が色づいていて思わず目が行く。葉もところどころ赤い部分が見える。以前の古い店に大きな柿の木があって、風が吹くと落ち葉掃除が大変だったのを思い出す。秋の風物詩。
 空気が乾いていて鉢がよく乾く。今日は全面的に水やり。「日向の誉」が開きだした。


2016年10月23日(日)
 店に着いたら表で車を入れようとしているKさんがいる。急いで鍵を開け、お湯を沸かして開店準備。すっかり出遅れてしまった。
 今日はいい天気になって、昨日よりは暖かい。夕べ流水に浸けておいたサナを外に干す。この前白石がいい加減に漏れるのを止めたジョウロを、技術的な事は専門のKさんに見てもらう。何かいい方法を考えてみるという事で、もし簡単にできるのだったらうれしい。


2016年10月22日(土)
 秋の日は釣瓶落とし。朝からどんよりとして陽射しが無い一日だったせいもあって、夕方4時半を過ぎると暗くなってくる。気温も低くて薄手のコートを羽織ってきた。
 予想通り「黄金月」が開きだしている。午後から古鉢市の品を下げにきた人がいて、棚に少し余裕ができた。今のところ寒蘭と春蘭の花芽つきを店内に入れているが、この中はちょっと暗いのと、あまりに早く咲いてしまっても困るので、杭州寒蘭を並べるのと交代して春蘭は作場に戻すつもり。サナをたくさん持ってきてくれたので、洗剤の中で良く洗ってからキッチンハイターに浸け、その後水道の水を流しながら一晩かけて塩素を抜く。今はサナだけを中々売ってないが、サナも本当に種類が多いのに驚かされる。


2016年10月21日(金)
 曇りがちで涼しい。昨日まで懸命に手がけていた要植え替えの鉢が大分片付いたので、久しぶりに一息ついた。土で汚れていた店内を掃除してやっと一段落。山草の鉢を整えてきれいにする余裕もできた。
 久しぶりのSさんが寄ってくれる。「黄金月」が明日あたり開きそうだ。


2016年10月20日(木)
 今日は28℃まで上がって今年最後の夏日かもしれない。植え替えをしていると蚊がまとわりついて、丁度整理した株を植え込んでいるタイミングを見計らって刺してくる。パチンとやりたいのにできないもどかしさ。後からその蚊はきっちり仕留めた。
 植え替えが順調に進んで、昨日は遅くなったから今日は早く帰ろうと、帰り際にHP更新にかかったら、パソコンが勝手に再起動してしかもWindowsの自動更新まで延々と始まってしまった。最近このように「トラブルが発生したから自動で再起動します」というのが多くて困る。
 明日からは秋らしくなるという話だ。杭州寒蘭の花芽は随分伸びている。


2016年10月19日(水)
 今週になって暑さが戻った。昨日は前日の雨が上がって、昼からすごい青空になった。久しぶりの洗濯日和だったが、今日は又曇りがち。中々秋晴れが続かない。店内では「御神錦」が咲き始めていた。
 何人か人が来て春蘭や寒蘭が出る。夕方蘭友のところに最後の片付けに行ったKさんが蘭を持ってくる。花芽がついているのはわずかだが、ほとんどの株が容易に抜けないほど根を張っている。土は大分古そうなのだが、新芽も出ているし、新根も伸ばしている。よほど環境がいいのだろう。
 以前に持ち込んだ分の植え替えがまだ終わってない。今日も2個鉢を割って取り出した。整理がつくまでもう一息。


2016年10月16日(日)
 夕べは飛び切り明るい月を見ながら満足して帰ったが、実は満月は今日なのだそうだ。それでも乱視の目には十分まん丸に見えたし兎まで見えた気がする名月だった。
 今朝は寒かったがいつもより1時間以上早く出て、上野グリーンクラブに直行した。KさんやUさんが出品しているのを見て、売り場の方もざっと見て、急いで店に向かう。11時半には店に着く。昨日までつぼみだった「銀鈴」が咲いていた。
 午後から植え替えの続き。今日も3鉢ほど楽鉢を割って取り出す。たまに逆さにして落ちてくる株があるとうれしくなるから不思議。割った鉢が随分たまったから、燃えないゴミに出さないといけない。あまりに根が良くて葉もきれいな1鉢を、どんな花が咲くか見てみようと、丁寧に植え替えて作場に入れる。午後から暖かくなって蚊が飛んでいた。
 根巻きをいくつも作って、手をつけてないのは残り数鉢になった。今まで店の床を占領していた段ボール箱を片付けて、やっと歩けるようになった。遅くなって消毒をする。


2016年10月15日(土)
 絶好の秋日和。おまけに今日は満月だ。帰りにはすばらしい月が見られるだろう。
 すずき園芸で昔から使っているジョウロの蓮口を、しばらく前にうっかりぶつけたものだから、一か所から変な方向に水が飛ぶようになってしまった。丁度継ぎ目のところで、しばらく防水テープを貼ったりしていたが、剥がれてしまって効果がない。水曜日の休みに蘭を運んだ帰り、頼みの綱のスーパービバホームに寄って相談した。AとBを接着するのではなく、空いた穴を埋める方法という事で、勧められた補修パテを買ってきて木曜日に早速試した。ダメ元で説明書を見ながらやってみたら、非常にみっともないのではあるが、水は止まった。もっと上手にやれば少しはましになるかもしれないが、とに角役目は果たすようになった。何十年と使ってきたものだから、気持ちいい水やりができるようになって、見た目は別にして、やってよかった。今度色を塗ってみようかな。
 今日も植え替えで、鉢から抜くのに楽鉢を割って取り出す。あまりに鉢一杯になっていると、圧迫されて新芽の出る余地がない。真っ白いまま曲がっていたりして、株分けして植え替える。毎日着々と進めているのに、まだ全然終わらない。
 案内状が来ている上野の展示会に行きたいのだが、中々時間が取れない。明日できたら朝一番で寄ってこようかと思う。その場合、開店時間が少し遅くなります。


2016年10月14日(金)
 からりと晴れて気持ちがいい。最高気温が20℃という涼しさで、もう夏物とはサヨナラだろう。朝開きかけていた「富士錦」が、夕方にはしっかり開いた。少し笑いかけたあたりからいい香りが店内に満ちる。
 澄んだ薄緑に白覆輪の花弁は弁元にわずかに赤い筋をかける。花軸も濁りのない青、舌は真っ白の地に紅点、捧心も白い。葉幅は一番広いところでは2.3センチもある白覆輪。花間をとって杭州寒蘭のような気品が漂う。咲くまで6年かかったが、待ってた甲斐があった。
 懸案の昨日運ばれてきた蘭を開けてみる。土は相当古そうなのに、ぎっしりと張った根は一本も傷んでない。今日もいくつか鉢を割って取り出した。昨日のこの欄を見たYさんから電話で、「一生懸命やってもがっかりするような作なのに、放っておくのがコツかもしれない」などと笑い合った次第。いくつか根巻きにしたり、花があるのは鉢植えにし、作業で店中汚れて仕方がない。
 まだ蘭鉢展の品物が棚を占領していて、引き上げる人もどっしり構えているらしい。蘭を置くスペースを作るため、重ねられるものは重ね、配置換えをして花芽のついた蘭を少し並べる。花のあがった杭州を早速持っていった人がいる。
 夕方Kさんが寄ったので、置ききれない蘭を持って行ってもらう。「もう一杯で置くところがない」と言いながら、「仕方がない」と一箱段ボールに詰めていく。蘭愛好家が齢をとってきて、周りを見ても止めていく人ばかり。若い人が参入してくれると、みんなに可愛がってもらえる。


2016年10月13日(木)
 曇りがちの天気で、涼しいを通り越して寒い。朝歩いてくる環七の陸橋の上で交通量調査をしていたが、椅子に座ってカチカチやっているアルバイトの二人が、風を受けて震えていた。
 昨日は大変な一日だった。この間、「大分前に亡くなった父親が残した蘭がたくさんあって、自分たちは世話をできないし、捨てるのは大切にしていた父親に申し訳ない」との電話があった。そういう話がたくさんあり、普通は行かないのだが、場所が我が家の近くだったので見に行ってきた。一応植え替えをしていたようで、水もやってあって株は元気がいい。しかし、「事実は小説よりも奇なり」。ナント!ラベルを全部抜いて捨ててしまっていた。「ラベルが大切なんですよ」と言ったが手遅れだ。「そういえば、白いラベルが全部入ってました。知らないものだから・・」。
 この店だって、東北の大震災で札落ちになって、売り物にならなくなった蘭がたくさん出たのだ。もうこれは捨てた方が早いが、「父親が家族にも触らせないで大切にしていたから」という言葉に弱い。自分だって、もう花を見られないような株でも、青いうちは捨てられないのだ。仕方がないから一応車に積んで店に運んだ。
 今日はそれを何とかしたいが、Hさん、Sさん、Kさんなどが来て、電話もたくさんかかってくる。その上、又たくさんの鉢が運び込まれてもうお手上げ。昨日運んだのを開けてみたら、鉢を割るしかない状態で根がぎっしり。この間の「雲南雪素」と同じで、それらが全く傷んでないのだ。ラベルが無いから何だかわからないが、花芽が着いているからそのうち分かるだろう。花が着いてないのは根巻きにして場所を節約しないと。一応鉢を開けて状態を見て、それなりの世話をしておくから、家の作場に余裕と男気(女気でもいい)のある方は、砂代くらいで持って行って欲しい。何が咲くか分からないというのも、ある意味楽しみではある。しかし、ラベルを捨てるような人が作っていて、こんなに立派な株になるなんて、どういう事だ!。


2016年10月10日(月)
 三連休の最終日。ようやく今週は天気回復するらしいが、10月10日の東京オリンピックを体験した身には、ちょっと物足りない空模様だ。あの時は「世界中の青空を集めたような」という放送通りの超青空だった。今日はうす曇りでとても涼しい。
 体育の日ということで、駒澤公園でイベントでもあるのだろうか、電車が混んでいたし、駒澤大学駅で降りる人も多い。大学や専門学校がある駅だから、普段から若い人の乗り降りが多いのだが、最近はスマホから目を離さない人がたくさんいて、駅に着いてもドア付近の人が通してくれないのは困る。「すみません、下りま〜す」と言っても中々道をあけてくれない。スマホを持っていても用件のみの使用者にとっては、何がそんなに面白いのか理解できない。
 古鉢市が終わったが、まだ引き取りに来てないので、店内はそのまま鉢が並んでいて、つぼみ付の寒蘭が咲くのを待っている状態。出品者に連絡したら、残ったものを値下げしていいという事で、今日から価格を変更する事にした。今まで見送っていた方は再チェックしてください。


2016年10月9日(日)
 朝のうちは台風並みの雨が音を立てていた。やがて上がっても全く日が出ない。相変わらず日照不足が続いている。
 店に着いてすぐに、昨日の続きで「雲南雪素」の根をほぐしていく。一晩干して少しは柔らかくなったところで、ピンセットで根の間の石を取り出す。押さえられていた石が一つ二つと外れると、少し生まれた隙間から根の様子が分かってくる。1時間かかってようやく固まっていた根が下りてきた。何度も洗って挟まっていた石を落とし、三つに分ける。混合砂も片付けて、やっと一息ついた。
 鉢のお客さんが来たが、寒蘭の方はまだ1鉢も咲かない。つぼみが上を向いているから、まだしばらくかかる。
 今週は月曜日が休日なので営業し、火・水が休みになります。


2016年10月8日(土)
 朝家を出る時間はしっかりと降っていたが、午後から止んだ。店内に置いてある洗った用土を混ぜて、自家用の混合砂を作る。出来たばかりの美味しそうな用土で、杭州「紅欄」を植え替える。花芽が3本も上がっていて、一体どこから出ているのか解明しないといけない。くっついているように見えて、3本それぞれ別のバルブから出ていたが、一番長くて太い花芽が、新芽のバルブから出ている。根は長くて真っ白。初花をきちんと見たいので、一番いい花芽を切るのがためらわれる。やはりもう少し置いておこう。
 課題となっている6.5号鉢一杯の「雲南雪素」を植え替える。鉢は大きいがどうせ根はぼろぼろだろうと思ったのが大間違い。叩こうが揺すろうがびくともしない。すぐに鉢を割ることにした。鉢を割っても根はその形のまま、ぎっしりと固まっている。長くとぐろを巻いているのを1本づつほぐしていくが、どちらが頭か尻尾か分からない。下をくぐったりしてお互いの根がくっついているから、それこそルーツを辿るようにしてやっと1本が下に下りる。根をほぐしながら間に入っている砂を1粒づつ取り出す。ほぐせばものすごく長い根なのだが、それが全く傷んでない。こんな「雲南雪素」は見たことがない。これを作っていたのが90歳の大先輩。水も遣れなくなって、蘭友が一週間に一度訪ねて水やりをしてあげているほどなのだ。ここの「雲南雪素」と比べると自信喪失する。
 閉店時間になっても終わらないので、新聞紙に包んで明日続きをすることにした。花芽を落とさないように割ることができるだろうか。


2016年10月7日(金)
 カラッとして涼しく、秋らしい天気になった。外が気持ちよくて山草の棚を片付けたり、鉢の場所を変えたり。昼からは持ち込まれた蘭の整理。花芽が着いている寒蘭は株分けして植え替える。鉢ばかり大きくて花が無いのは、傷んだところを除いて根巻きに。鉢ぎっしりの「雲南雪素」はどうしても抜けず、鉢を割って取り出した。店内の床に置いて邪魔になっていたのが、やっと残り1鉢になった。明日はこれを片付けてしまおう。
 雨続きの時には本当に乾かなかったが、昨日水をやったばかりなのに、もう表面は白くなっている。


2016年10月6日(木)
 夕べは強い風が吹いて窓ガラスが音を立てていた。台風18号は日本海側に大きな被害をもたらした後、温帯低気圧に変わった。今日は台風一過の秋晴れ。真夏のような暑さだが湿度は低くて過ごしやすい。
 昨日は急きょ夜出かける事になって1時間早く店を閉めた。何もかもそのままにして帰ったので、今朝はその分まで仕事がたまっている。昨日持ち込まれた植え替えの必要な鉢をたくさん、取りあえず店内に入れて帰った。それを何とかしないといけない。他の仕事の合間に少しづつ植え替えたり、根巻きにする。干してあった砂を混合しないといけないが、中々その時間がない。
 先週注文した用土や鉢や資材が届く。中身を取り出してそれぞれの場所に片付け、大きな箱はたたんで物置に仕舞う。
 6年ほど前に入手した四季蘭「富士錦」に初めて花芽が着いた。鉢ぎっしりで、根が上部からはみ出している。これ位にならないと花が来ないのかもしれない。見苦しい部分を外して植え替えたら見事になった。白覆輪で葉幅が広くて長い。花茎はずいぶん高く上がっているが、もう少しかかる。随分長いこと邪魔にしていた大きな鉢だったが、花が着くと咲くのが待たれる。現金なものだ。
 外のスミレイワギリソウも咲き初めて、店内に飾る。夕方になって全面的に水やり。一日中座るひまがなかった。


2016年10月2日(日)
 久しぶりの爽やかな晴れ。今日は又半袖になった。洗ってあった砂を、日が当たる通路に出して並べる。
 「寰球荷鼎」を株分けしたら花芽があった。花の着いたところを春蘭展用に植える。根巻きの束の中に、立派な新芽が出ている寒蘭があって出してみると、下から白くて長い根がはみ出している。花芽は無かったが鉢に植え替える。
 夕方通路の草取り。夕方若い人が訪ねてきてくれる。おしゃべりしながら色々な蘭を選ぶのは楽しい。台風18号の動きが気になる。休み中関東に影響がある事を考えて、風よけを下ろしておく。


2016年10月1日(土)
 今日から10月。涼しい一日で、薄い長袖では肌寒い。9月は何度も台風が来て雨が多く、極端な日照不足になった。野菜は高くなったし、蘭の出来にも影響があるかもしれない。10月になってもまだ台風18号が日本に向かっていて、週明けには列島に影響するらしい。今日も朝のうち霧雨が降って、雨が上がっても暗い空のまま、全く日が出ない。秋晴れという言葉が遠い。
 今日は静かな土曜日で、長電話をしたりして久しぶりにのんびり。天気は悪いが今日も砂を洗う。用土やプラ鉢などの在庫をチェックして注文。5時過ぎには外は真っ暗になった。天気が悪いせいもあるだろうが、ずい分日が短くなった。


2016年9月30日(金)
 うす曇りだが、ここ数日のような蒸し暑さがなくなって快適。道路を歩いていると金木犀の香りに思わず振り向く。
 九華用の鉢を探しに来たお客さんが選んでいく。今年の蘭鉢展は広東鉢をはじめとして大きめの鉢が多く、狭いところに並べるのに苦労したが、大きい鉢を必要とする人が意外とたくさんいるのだという事が分かった。寒蘭を見に来たSさんが、作場から花芽の着いたのを探し出して持っていく。自分の棚でせっかくの花芽がスリップスにやられたそうで、残念な思いをしないためには、殺虫剤の散布が欠かせない。せっかく着いた花が駄目になるのは本当に悔しい。
 湿度が低く砂を洗うのにぴったりの天気。混合砂第2弾を作るべく、さつま土を洗って干す。
 花芽を探しながら作場の棚を仔細に見る。寒蘭の花芽つきを店内に入れたので、少し見通しが良くなった。大きな九華の陰になっているところを、管理しやすいように、小さい鉢を手前に移動。今まで見えにくかった春蘭「大翠」に花芽を発見して植え替える。この花は中国春蘭の交配種で、片親は「大富貴」だろうが、もう一つは何だか分からない。赤い筋の入る個性的ないい花だが、これも久し振りの花見で楽しみ。奥の方に、札落ちの杭州に花芽が着いているのがあった。毎年1鉢づつ身元が判明する。


2016年9月29日(木)
 傘持参で来たが、日中は薄日が差した。色々な仕事を始める前に、作場の蘭やえびねにコテツフロアブルを散布する。Sさんが来て一緒に花芽を見る。杭州はそこそこ花がきているが、中国春蘭に花芽が少ない。前回もそうだったが、直前にいくつか見つかって並べたことがあったので、まだ希望は捨ててない。やっと生き残っているピアナン桃花に花芽がついているのを発見。これが咲くのは久しぶりなので楽しみだ。
 混合砂の第2弾を作ろうと砂を用意し、バケツに入れて水を張る。洗おうと準備したところでお客さんが見えた。お買い上げの鉢を送ることになり、大きな箱を出してきて梱包する。展示会前に古新聞を大量に用意したのだが、どんどん無くなってくる。
 夕方から常連さんが見えて話が弾む。スタート時は欅鉢が8点あったのが、焼締えびね鉢1個を残すだけになった。相変わらず人気が高い。遅くなって新作小柴鉢を撮影し、HPにアップする。結局砂は準備しただけで洗う暇がなかった。明日は天気が良さそうだから先送り。


2016年9月28日(水)
 定休日の二日間は夏に戻ったような上天気。ようやく洗濯ものが片付いた。今日出てくる時も日傘が必要な天気だったが、午後から次第に曇ってきてちょっと小雨が降った。
 晴れている時間に洗ってあった砂を干して、材料が揃ったところで混合砂を作る。袋詰めをして取りあえずの数ができたが、すぐに無くなるだろう。注文の蘭を荷造りして発送する。
 Wさんが来て売約の鉢を持ち帰る。花芽が随分上がっているらしい。明るい作場で、持って行ったものがすぐに大株になる。うらやましい。小柴鉢を少しHPにアップした。様々な大きさや形のものがある古鉢市に比べて、均一のものは何と簡単。古鉢市の撮影で苦労した後だけに、1ページがあっという間に完成した。


2016年9月25日(日)
 待望の晴れ。快晴とまではいかないが雨の心配がなく、店の通路は日が射して乾いている。する事はいっぱいあるが、先ず用土作り。さつま土、日光砂はほとんど乾いているので、焼き赤玉と鹿沼土を洗って干す。焼き赤玉は赤、鹿沼土は黄土色の水が流れて通路を染める。洗いながら真っ黒い石が混じっているのをより分ける。鹿沼土は泥が固まって粒状になったものが混じっていて、手で持つとつぶれて微塵となる。木の根のようなものも混じっている。袋に入っている時は、粉がまぶされて均一に見えるが、水に浸けると元の姿が明らかになる。洗いながらこれら異物を取り除く。
 どれも自然のものだから、こういうものがあっても多分大丈夫なのだろう。山では、生えている傍に石やごみもあるはずだ。しかし、結構高い値段で売っている用土だから、洗って微塵を抜き、ごみや石を取り除き、粒の大きさも揃えるよう心がけている。駐車場の通路は汚れるし、ごしごし洗う作場の流しはすぐに詰まる。排水口に100均の細かいネットを被せているので、微塵はそれで受け止められるが、こまめに交換しないと水が流れなくなってしまう。単体の用土の袋を積んで置くだけでも、こんな場所のないところでは簡単ではない。そういうわけで混合砂作りは大変なのだが、マンションなどで用土をふるったり洗ったりできない環境の人もいるから、自家用以外にも少し余分に作っている。
 花が終わった四季蘭を株分けする。全面的に水やり。


2016年9月24日(土)
 今日も結局一日雨。かびが生えてきそうだ。水やりは普通ならもうやるタイミングなのだが、ずっと雨が止まず、乾いてるように見えない。予報では明日久しぶりに日が出る事になっている。晴れると一気に乾いた感じになるだろう。忙しくなるが、太陽が待ち遠しい。
 寒蘭の花茎がかなり上がってきたのを店内に入れる。いくつか植え替えたが、今度は用土を作るのを急がなくてはならない。自分が使う分くらいはストックがあるが、植え替え時期になると買いにくる人もいるので、一気に無くなってしまう。夏に休んでないでもっと作ればいいのだが、あまりに大量のストックは置き場所がない。いつも悩むところだ。
 「蘭鉢展2016」の(6)に、笠間鉢を一部追加する。遅くなって小柴鉢の写真を撮り始める。


2016年9月23日(金)
 秋の長雨とはいえ、いつまで降り続ける気だろう。もうずっと太陽を見てない気がする。日照不足にならないかと、そろそろ心配になってくる。
 この間さつま土と日光砂を洗ったが、その後「今日は砂を洗おう」という気になる日はない。いつまでも中途半端なままなので、待ち切れず焼き赤玉を洗った。今日も細かい雨だが、どうせ濡れているからと外に出しておく。
 午前中に鉢の荷造り、発送をした後、春蘭の花芽を真剣に探す。「大富荷」や「白宋素」などいくつかに花が着いていて、少しは並べられるかも。
 作場を見ていたら、まるで田んぼの刈りあとみたいに、葉のないバルブがずらっとつながっている鉢があった。条数も少なく葉も小さく、やっとの株だ。植え替えて何年も経っている。大事なものから植え替えをしていくと、時間切れで「まあいいか」というのが毎年必ず出る。目も手も届かない隅の方にありがち。少し植え替えを始めようと手に取ると「銀鈴」だった。勢いよく土を開けたら、なんと細い花茎が長く伸びているのに気づかなかった。来てほしい株に着かないで、こんな小さな株に花がくるなんて。でも茎の伸び方はさすが早咲きの「銀鈴」だ。その後はすっかり植え替えモードにスイッチが入ってしまって次々と。まだ蘭鉢の撮影が残っているのに。


2016年9月22日(木)
 「台風は定休日にやってくる」というセオリー通り、台風16号は火曜日の夜関東に近づいた。月曜日に店を閉めて帰る時は、雨が降っていたものの風はほとんど無かったので、風よけネットを下ろさないで帰った。店にいるとテレビを見ないから、台風が近づいてくる実感がない。そのまま休みに入ってしまって家で気をもんだが、幸い風は大した事がなかった。雨はかなり降って、今回も水の被害が各所で出た。もうこれで今年最後だろうか。
 台風が過ぎても雨は止まず、全く日が出ない。この間までの暑さが嘘のようにとても涼しく、作場で20℃を下回っている。蘭の花芽を見ていたら、今年花が無いと思っていた「黄玉山」に花がきていた。その他も大分伸びてきて、諦めていた鉢に花芽が着いているのもあり、結構咲きそうな気配。
 それに反して春蘭はほとんど花芽が見つからない。これもまだ分からないが、「玉涛」、「永豊梅」に見つかったくらいだ。毎年春蘭は花芽が少ないのが悩みだ。毎年展示会を見に来てくれる鉢好きが何人か来てくれて、いくらか場所に余裕ができた。


2016年9月19日(月)
 一日中暗く霧雨が舞っている。台風16号は鹿児島付近に近づいて、明日は関東にも影響があるのか、夕方から雨足が強まってきた。定休日は台風という週が何度も続いた気がする。
 今日も大きな段ボールを出してきて鉢の梱包。鉢を二つ、三つと入れるにも様々な組み合わせがあって、その都度どの箱なら入るか実地にやってみる。安全に送るためには、相当余裕のあるサイズを使うため、大きいのから小さいのまで各種ストックしておく必要があり、そのための場所が要る。使わないときは実に邪魔なのだが、いざという時に色々揃ってないと困る。
 梱包用品としてちょっと考えるだけでも、土を押さえるネット、大きな巻き段ボール、エアキャップの大巻き、薄くて柔らかい紙、すずき園芸の包装紙、色々な大きさのビニール袋、紙の手提げ袋。持ち手、セロテープにガムテープ、園芸用テープ、それに蘭を送るための注文した段ボール3種、その他の諸々を送るための各種段ボールという具合に、たくさんのアイテムが必要で、無くなると買いに行く。丁度いいのがなくて、段ボールを切ったりつなげたりと、はさみとカッターで工作を始めるとガムテープがすぐに無くなる。きれいにしておきたいとは思うものの、裏方はどうやっても片付かない毎日だ。統一サイズの品を専用の箱で出荷するところがうらやましい。
 蘭鉢展の準備から最初の三連休まで忙しかった。初日に集中するので、定休日明けからは植え替えなどにかかれるだろう。今週は火・水が定休日になります。


2016年9月18日(日)
 小雨が降ったり止んだり。止んでる間は昨日洗った砂がいくらか乾く。朝一番からお客さんが来てくれて、一日中暇なときがない。メールでの注文に返事を書きかけて、結局送信できたのは夕方になってから。鉢の梱包があって、大きな段ボールと格闘する。店内には発送の大きな箱が二つに、洗った砂の入ったかごが6個。早く何とかしないといけない。
 広東鉢が2セット売れてしまったので、置いてあるのを取りにいく。雨が当たるところで、底穴から雑草が長く伸びている。中に入れて洗剤をつけてごしごし洗ったらきれいになった。残りは1セット。
 その横にほったらかしの鉄骨素心が咲いていた。雨も当たるし直射日光も強い風も当たるところだ。鉢の中にはカタバミやスミレが、自分たちが主とばかりぎっしり育っている。葉はすっかり黒くなって見られたものではないが、花はしっかり咲いているのだからすごい。それくらい放っておいたのは花をつけるが、店内で大事にしているのは中々花がつかない。
 古鉢市6に笠間の大鉢を追加した。


2016年9月17日(土)
 やっと晴れた。気温が上がって汗ばむほど。台風16号が日本を窺っていて、来週半ばには影響が出そうな気配だ。秋雨前線を刺激して、又雨模様の日が続くことを考えると、砂を洗うのは今日しかない。朝一番に洗って干そうかと思ったが、蘭鉢展初日の今日はさすがに忙しくてその時間がなく、夕方一段落したところで洗って干す。
 注文の荷物を発送し、この間から取り組んでいた蘭鉢展2016の古鉢市写真をアップロードする。やり直しが各所にあって、やっとここまでこぎつけた。あとは笠間鉢と小柴鉢で、撮影はまだ続く。
 たくさんの鉢数なので、細かい部分まで写真に盛り込めない。ダイジェストとして見ていただいて、細部を知りたい方はメールでご連絡ください。但し、重さ、厚さ、手触りなど、手で持ってみないとこういうものは分からないので、近くの方は遊びにお出かけください。


2016年9月16日(金)
 夕べの中秋の名月はかろうじて雲の合間から見る事ができたが、今朝はもう小雨の中を出てくる。駒澤大学に着いたら雨は止んでいて、どんよりとした空が広がっている。秋雨前線の影響なのだろう。このところ洗濯日和はほとんどなく、いつも傘が手放せない。秋の長雨というわけだ。蘭鉢展の準備だけでなく、混合砂を作るために用土を洗う仕事が待っているのに、中々そのチャンスがない。
 明日からいよいよ蘭鉢展がスタート。なるべく最後までと思って撮影とHP作成をがんばる。最後のところでパソコンがおかしくなり、せっかく作ったページが無くなってしまった。残念。


2016年9月15日(木)
 今日は中秋の名月。朝のうちは雨だったが、出かける頃には上がった。しかし曇っていてお月さまは顔を出しそうもない。
 昨日できなかった分、撮影とHPに載せる作業を進める。パソコンの中で作っておいて、展示会が始まったら公開するつもり。画像をたくさん出して作業していると、パソコンが勝手に再起動したりしてどうもやりにくい。夕方水やり。


2016年9月14日(水)
 朝の雨が午前中にあがって、その後は穏やかな天気。今日は色々な人が来て遅くまでにぎやかだった。その分蘭鉢展の準備はあまり進まず、明日に先送り。風蘭「曼珠沙華」の花つきを持ってきた人がいて、季節外れだが鉢の間に飾る。


2016年9月11日(日)
 秋の気配を感じるようになると、新芽の伸び具合や花芽が気になってくるせいか、急にお客さんが動き出す。猛暑の夏の間は人の動きが少ないから、こちらもそれに合わせて休みを多くしている。休んでいるから少ないのか、にわとりと卵のようなものだ。
 今日も鉢を見にくる人、古鉢を持ってくる人、杭州を見に来る人など。合間に鉢の撮影をし、HPに追加する。蘭鉢展初日の9月17日までにできるだけ整理しておいて、展示会が始まってからアップする段取り。お客さんが来るようになると、その作業もしていられないから、できるだけ早く終らせたい。


2016年9月10日(土)
 うす曇りだが天気のいいのは今日までだそうだ。
 開店直後にKさんが四季蘭「緑鳥嘴」、「玉環妃」を持ってきてくれる。丁度満開でいい香り。これまでずいぶんたくさんの四季蘭を持っていってるが、感心するほど毎年良く花を咲かせている。分けてもらったのがあっても、こちらでは中々花をもたない。もう少し日が強くないといけないようだ。
 Kさんが帰った後、案内状の宛名印刷にかかる。このところパソコンの調子が悪いが、120枚程度の宛名を刷るのにひどく時間がかかる。普通はせいぜい20分くらいで終わるはずなのに、4時間近くかかってしまった。写真を使った裏面の印刷は普通にできるから、古いバージョンの筆まめのせいという事はないだろうか。本来Windows10には対応してないのを無理やり使っているのだ。理論上そういうことがあるのかどうか全くわからない。とに角夕方までかかって案内状が出来上がった。帰りに投函する。


2016年9月9日(金)
 じりじりと照り付ける太陽。久しぶりに傘が要らない。
 日中は鉢の撮影とHP。古鉢市のページに載せた鉢が次第に増えてくると、写真が2列と3列のところで、鉢の大きさのバランスが取れていないのが気になる。割合を計算してやったつもりだが、計算に弱いのが露呈。写真の縮尺を何度も変えてやり直し、ようやくバランスが取れてきた。やり方が決まれば後は同じ方法でできるから楽だ。今日も、何度やってもボケて撮れてしまう鉢がいくつかある。一応そのまま載せておき、時間がある時に撮りなおして差し替えるしかない。
 夕方水をやっていて、四季蘭の「香妃」のつぼみが色づいているのを発見。四季蘭は花芽の伸びが早いといっても、こんなになるまで気づかなかった事に自分でもあきれる。店内に入れたが、スリップスに注意しないといけない。
 「朝・昼・晩」を更新しようとして、昨日のところで日付の数字が入ってないのに気付く。昨日パソコンが不安定で、操作しているうちに意に反してテンキーが打てなくなっていた。Numlockキーを何度もいじったが元に戻ってしまう。よく点検すればいいのに、帰り際に更新するものだから、つい急いでしまう。反省!。今日もパソコンは少々不安定だ。


2016年9月8日(木)
 今日もモザイク模様の空で、目まぐるしく天気が変わる。台風13号は温帯低気圧になったが、朝のうち降っていた雨は、ガラスを割るかと思うほどで恐怖を感じる。店の前の通路はあまりに風が強くて、外の棚は風よけを下ろしたまま。
 棚では、イワタバコが3鉢ほどすごい勢いで食べられていた。ほとんど筋だけになった葉もあり、犯人の正体を何とか突き止めたい。イワタバコは人間が食べてもおいしいから、毛虫が見逃すはずがない。
 昼食後鉢の撮影とHPの作成。今日はなぜかNumlockキーがひとりでに解除されてしまって、度々テンキーが利かなくなる。何故だろう。鉢の写真を1個につき何枚も撮るが、たくさんの鉢の中には何度撮りなおしてもぼけてしまうのがある。照明を動かして色々条件を変えるが、どうやってもピントが合わない。そういえば釉薬も複雑にぼかしているし、形も何となくふわっとしている。見れば素敵なのだがこの質感が表現できない。諦めてぼけた写真のまま載せる。鉢はたくさんあって、まだまだこの作業が・・・。
 夕方殺虫剤と液肥を散布する。「園芸JAPAN」10月号が入荷。明日はようやく天気回復するようだ。


2016年9月7日(水)
 台風13号が日本に上陸しそうな気配で近づいている。全く今年は台風が次々とやってきて困ったものだ。まだ台風そのものではないが、早くも影響があるのか朝は土砂降り。当然のごとく完全武装で家を出たら、その頃には太陽が出ていて、歩いている人も雨支度の人あり、日傘にサンダルの人ありで、すごい落差だ。電車の途中駅で乗ってくる人が、水が垂れる傘を持ち込んできて、見ると外は土砂降り、三軒茶屋で降りたら強烈な日差しという具合で、本当に激しく変わりやすい天気だ。
 鉢の撮影の続きを始める前に、案内状の印刷を片付ける。すると、突然ぐらっときてちょっと大きな地震。とっさにどの鉢を押さえようかと、値段や倒れやすさなどが瞬間頭をよぎる。最近あちこちで又地震があるようだが、蘭鉢展の時はやめてほしいといつも思う。幸い地震はすぐに収まって、撮影の支度をする。
 寒蘭の花芽は順調に伸びているようだ。杭州で入手してから初花というのがいくつかあって、それがとても楽しみ。


2016年9月4日(日)
 夜中は音を立てて雨が降っていたが、日中は晴れ間もでた。しかし変わりやすい天気で今週の予報はずっと曇りか雨。蒸し暑くて今日は冷房を入れる。
 何人かお客さんが来て並んでいる鉢を見ていく。一段落したところで撮影の続き。出来た分だけHPに写真を追加する。できるだけ鉢のサイズの差を写真に反映させたいので、大きさの違う写真では何度もやり直しする。一度その計算ができてしまえば、後は一律でいいのだが。月火の定休日に備えて全面的に水やりする。


2016年9月3日(土)
 外は青空。今日から蘭鉢の撮影を始める。たくさんの鉢を同じ条件で撮影するには、先ず鉢を置く場所をセットする必要がある。少し前に店内の模様替えをして去年の場所が使えなくなった。その場所も暗くてイマイチだったから、場所を変えるのは必須の事だった。
 何度か試し撮りをした結果、元々グラデーションペーパーが下がっているパソコン机の前で撮ることに決まった。が、以前のようにすべて終わるまでそのままにしておけないのと、三脚が使えないのが難点。鉢は特に撮る高さが大事で、色々な大きさの鉢に対応するには、机の上に置いたカメラの下に、本を積み重ねて高さを調節している。何しろパソコンがある場所なので、撮ってからパソコンで確認作業をする時は、一々片付けないと座れない。なるべく一気に撮ってしまい、次に同じ位置にセットして撮影の続きをするのだから、たくさんの撮影は気が重い。下手な写真と思われるだろうが、それなりに苦労はあるのです。
 杭州寒蘭は大分花芽が見えてきた。紅花の「紅欄」に今年いい新芽が出たが、どうやらそれに花芽がついている。中国で咲いた花を見ただけだから、日本での花を確認したいのは当然で、花芽を取る余裕などない。新芽も不思議な出方をしていて、開けてみたい衝動を我慢している。
 連日台風10号の被害を伝えているのに、もう次のが日本を狙っているという。台風の動きから目が離せない。


2016年9月2日(金)
 今日も暑くなった。通路の雑草が伸びているところに、ツマグロヒョウモンと思われる蝶が止まってじっとしているのを見つけた。追い払っても又戻ってくる。以前の店でこの幼虫が大量発生して、通路のスミレを丸坊主にされた経験がある。スミレは食べられても構わないが、あの毒々しい色の毛虫を捕殺するのは勘弁してほしい。卵を産み付けられて栽培しているものに害があっては困るから、お客さんの合間に少しづつ草取りをする。
 蘭鉢展案内状のレイアウトを色々と直すが、いじり始めるときりがない。「まあこれでいいか」というところまできたので、近くの郵便局に葉書を買いに行く。本格印刷は来週から。プリンタのトラブルがあるといけないので、余裕をもって印刷したい。


2016年9月1日(木)
 30℃超えの夏日。今週はどうやらいい天気が続くようだ。日中は暑くても朝晩は本当に涼しくなった。楽になったものの、調節を間違えると冷えてしまいそうで、季節の変わり目は難しい。
 古鉢市に集まった品をやっとパソコンに入力した。先ずは預かりものの管理で、これが一段落するとずいぶん気が楽になる。主なものにラベルをつけ終わったところで、パソコンのリストとチェック。何度も数を数えて第一段階をクリアした。
 次に気になっている案内状のレイアウを作りに取りかかる。こういうものを作るのは得意ではなく、いつもやり直しばかりしているが、今日できたのはシンプル過ぎたかも。まだ日にちがあるから、もう1案作ってみようか。HPに出す写真の撮影がこれからだから、めどが立つまではまだまだ。準備の仕事を少しづつ終わらせて、お客さんを待つ段階まで来れば、後は楽しい事ばかりだ。
 今年の蘭鉢展は、例年より1週間遅くした。8月はほとんど夏休みのようなもので、9月に入ってすぐの展示会だと準備が忙しすぎる。少し涼しくなってからの方がいいと思ってそうしたが、少し時間的に余裕ができた気がする。
 えびねは「青雲」に冬至芽が顔を出した。「青嵐」はまだ確認できない。待ち遠しい。


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