top   目次   バックナンバー目次   「朝・昼・晩」

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2012年12月29日(土)
 最終日はぴかぴかの青空に恵まれた。夕べは一時雪らしきものが舞ったところもあったようだが、冷たい雨に洗われての今日の天気。寒さも一段落して助かる。
 先ず年末年始の営業のお知らせを印刷して入り口外に下げる。午前中に作場の水遣り。外の苔類にもたっぷりと水を遣る。まだつぼみでこれから咲いてくる杭州は、寒さに当てないように店内に取り込んだ。が、年明けて開くのはそれほど多くない。午後には正月飾りも取り付けた。
 千葉のTさん、駒場のWaさん、千葉のYさん、横浜のHiさんなどが来て、置いてあったものを持ち帰ったり、新たに希望の札を挿していったり。Waさんに立ち会ってもらって人気コンクールの開票をする。今年の人気1賞は最後に登場した「奔月」が獲得した。これは12月24日の「杭州まつり」の日にようやく下の1輪が笑い出したところを持ってきたもので、今日は3輪が開いていた。本当に最終段階の票獲得で、開店記念の今年は賞品として欅鉢を贈呈した。
 花が咲く時期がばらばらで、早いうちに咲かせて飾ってくれた人は、早めに来た人が票を入れるだろうし、どちらがいいということはない。丁度お客さんがたくさん来た時に、いいタイミングで花の一番いい時期を迎えたものに票が入ることになる。どの出品作品もそれぞれ良かったから、これは運というしかない。1日限りでやれば公平だろうが、それでは搬入搬出の都合が中々大変だろうし、投票数も少ない。誰でも自分のペースで都合がいいときに持って来られれば参加者が増えていいだろうとこの方式にしたことだった。お遊びに協力していただき、ありがとうございました。
 杭州寒蘭の花の魅力は色々あって、最近は大きくて派手な花がもてはやされるようだが、気品、優雅、可憐、たおやか、侘び寂び、清涼感、艶など色々な形容詞が当てはまる。作っている人にとっては個人の好みだから、較べて優劣を競うということに馴染まない側面があると思う。ここでは優劣ではなく、誰でもが参加できる人気コンクールなのだが、今年のように花が予定通り咲かないと出品自体が中々難しい。来年はいい花が咲いたら皆さんにも見てもらおうという単なる展示で、投票なしにしようかと思う。是非やりたいという希望者が多ければ又考えるが。
 今年は引越し、休業、新装開店など色々あったが、又皆さんと楽しめるようになったことは大きな喜びだった。一年間お世話になりましてありがとうございました。どうぞよい年をお迎えください。


2012年12月28日(金)
 明日の仕事納めを控えて、年内に片付けなくてはならない事を考える。蘭の引き取り、精算。水遣りなど休み中の管理のタイミングをどうするか。買っておかなくてはならないものはないか。連絡すべき人や事柄に漏れは無いか。ごみも年内最後の収集だからまとめなくては。することがたくさんあるようでいて明日まで待つ事柄もあり、とりあえず今日できることをやっておく。
 午前中狛江のTaさんが自転車でやってくる。昨日写真を載せた「奔月」の実物を見たいということだった。今年は茶が乗らず、淡い青サラサに咲いていて上品。木は小さめだが、花は切れ良く咲いている。色々とここの花も見て、いい雰囲気で咲いている株を持っていく。今年の買い納め。
 埼玉のKuさんが置いてあった花を引き取りにくる。棚の上が急に寂しくなって、この間作場の方に戻した杭州を又店内に入れて並べる。新橋のUさんが人気コンクールに出した鉢を下げにくる。投票は明日までだが、引き取る都合があるから仕方ない。早く咲かせたから花も切ってやらなくてはならないし。帰ったら1鉢渡すのを忘れていて、困ったと思っていたら夕方息子さんが寄ってくれた。結局年明けまで置いておくことになったが。
 最後の発送があって荷造りし、送る。年末だからスムーズにいくかどうかちょっと心配だ。明日は最終日。蘭を引き取りにくる人が何人かいるはず。人気コンクールの開票もある。投票まだの方はどうぞよろしく。
 寒い一日だったが夕方から雨になった。予報では雨か雪。


2012年12月27日(木)
 用事があって火曜日に来た時、植物蛍光灯はちゃんと点いていた。用事を済ませて帰る前に、決まった時間に消灯もした。これでもう大丈夫。やっぱりパナソニックのタイマーのせいではなかった。こちらのやり方が悪かったのだった。この件でアドヴァイスをいただいたり、実際に椅子に乗って色々やってもらったり、ありがとうございました。お騒がせしました。
 今日はこの冬一番の寒さ。最高気温が一桁で、足元の小さな電気ストーブではさすがに温まらない。
 発送の梱包があって、杭州を鉢ごと送るための工作をする。国分寺のUさん、杉並のUさんなどが売約の蘭を引き取りにくる。
 年内の営業は29日(土)までです。


2012年12月24日(月)
 今日は一日杭州まつり。朝10時前に店に着いたのに、もう蘭花村の村長さんと浜松のHaさんが入り口外で荷物を下ろしていた。急いで鍵を開けて準備を始める。杭州、紫秀蘭につくし窯の鉢など車に一杯積んできたのを、見やすいように並べる。開店の頃にはもう何人も来ていて、その後続々と。夜8時過ぎまで狭い店内はぎっしりで、身動き取れない感じ。人が多いだけでも暖かい。杭州の好きな人が集まって、にぎやかで楽しいクリスマスパーティになった。
 作場の植物用蛍光灯のタイマーについて、又詳しい人からメールをいただいた。50ヘルツと60ヘルツの切り替えが、60になっているのではないかということだった。東京は50ヘルツなのに、これが違っていると正常に作動しないらしい。村長さんに椅子に上がって見てもらったら、やはり60ヘルツの方になっていた。これを切り替えて切れる筈の5時を皆で待つ。5時を過ぎても中々切れなかったが、あれこれいじってもらってやっと拍手のうちに消灯した。色々とお騒がせしたが、これでようやく一件落着。やはり専門家の知恵はすごい。


2012年12月23日(日)
 昨日タイマーに苦労していることを書いた。こういうものに詳しい人が「朝・昼・晩」を見ていてくれないかなと期待して。何しろ電気のことはまるで分からないのだから。そしたら今日は救いの神。長野のYさんから電話があった。周りの色々な人が、それぞれのやり方で支えてくれていることが本当にありがたい。
 セットしたつもりの時間になっても消えないから、コンセントを抜いて帰ったというのがそもそもいけない。抜いてしまうと設定が無効になってしまうらしい。絶対に抜いてはいけないということだった。そこへ拓也さんが来たので、説明書を見ながらセットしなおしてもらった。今日は閉店前にちゃんと消えることを期待している。
 拓也さんが新しいプリンタを買って来てくれる。コピー、スキャナの複合機で大きい。給紙、排紙のカートリッジを引き出したときの使い勝手などを確かめながら、邪魔になるものを移動させてセットする。ドライバをインストールして印刷はできるようになった。今までと違うから色々な機能を使いこなすには、まだ時間がかかるだろう。
 「杭州寒蘭2012」のページ1を更新。新しいものに入れ替える。
 明日は杭州まつり。クリスマスイブを楽しみましょう。


2012年12月22日(土)
 朝起きたら薄暗い。雪にならなかっただけでもいいかと雨の中出てくる。店に着いたら作場の植物用蛍光灯は点いていた。何時頃に点灯したのかは確認しようがない。今日の消え方を注意して見ていないといけない。作場の温度は昼過ぎでも4℃くらいという寒さ。小さな電気ストーブを抱え込むようにして、パソコンの前で過ごす。
 こんな冷たい雨の中でも、隣の工事現場は大きなダンプが頻繁に出入りして、深く掘った穴に基礎を打ち込む作業をしている。時々地震かと思うような揺れ方をする。この間「30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確立」が更新されたばかり。関東は軒並み高くなっていて、ドンと来るとやはりびっくりする。
 2時過ぎには雨が止んで薄日が射してきた。天気は回復に向かっている。早目に閉めて帰るつもりなのに、今日は植物用蛍光灯が中々消えない。世界のパ社の24時間タイマー、一体どうなっているのか。


2012年12月21日(金)
 冬至。人気コンクールのために場所を作ろうと、台に置いてあった小鉢を片付け、全面的に並べ替える。即売品とコーナーを分けて、人気コンクール用に番号をつけて並べる。どうにか投票の用意が出来た。展示場所が狭くて苦労するが、みんなで楽しむことが第一だ。
 埼玉のSiさん、駒場のWaさん、町田のIさんなどが来る。外の寒い作場にそのまま置いている人は、まだつぼみが上を向いていて、お正月になってからという予想らしい。少し早目に部屋の中に取り込んで開かせた方が、無理なくきれいに咲くと思う。あまりに遅く冷え込みがきつくなってからだと、緑の色が白っぽくなったり、花が小さくなったり、本当に寒いところでは開ききれなかったりすることがある。株自体は寒さにも結構強いが、いい花を咲かせるには、強い空っ風に当てない方がいい。
 植物用蛍光灯につけたタイマーは何が狂っているのか、3時頃に突然電気が消えた。昨日はいつまでも消えないからコンセントを抜いて帰って朝入れたのだが、今日は早過ぎる。そのままにして帰ると朝は一体何時頃点いているのだろうか。タイマーは邪魔にならないよう脚立に上がって見る高いところにあって、手の施しようが無い。来てくれるのを待つしかないが、あまりとんでもない時間に点いているのだと困る。早く修正したい。
 今晩から冷え込んで明日の朝は冷たい雨か雪という予報。明日は都合で5時半に閉店しますので、お早めにおいでください。


2012年12月20日(木)
 寒い一日。朝着いたら植物用蛍光灯がちゃんと点いているのを確認する。発送の荷作りがあって、鉢を開けて根巻きを作ったりの作業。花が咲いているところを送るには細心の注意が必要だ。
 国分寺のUさん、川崎のIさん、中野のEさんなどが来る。人気コンクールの展示品がそろそろ集まってきたので、明日並べ替えて土曜日から投票を始めることにする。三連休の間に出来る限り投票をお願いしたい。その三連休の最後の月曜日(24日)に、浜松から村長さんなどが来て、一日「杭州まつり」で楽しみたいと思う。新しく杭州も持って来る。今年は中々花が咲かなくて欲求不満だったから、もう年末ではあるが都合がつく方は出来るだけ集まって下さい。この寒さを吹き飛ばすくらいの熱い一日になるといいが。
 Eさんと遅くまでおしゃべりをしていたら、タイマーをセットしたはずの蛍光灯が一向に消えない。まだまだ調整が必要で、休みに入るまでにちゃんと機能してくれないととても困る。


2012年12月19日(水)
 このところ暖かい日と寒い日が日替わりだが、今日は寒い日。朝から薄暗くて一日陽が射さない。隣の工事現場は振動と同時に音も相当にうるさい。
 杭州寒蘭の選別品が入荷。「暁角」、「かぎろひ」などの名品の他、無名のものもハイレベルのものが多い。紫秀蘭も素心が1鉢。
 Moさんが植物育成用蛍光灯にタイマーを設置しに来てくれる。夕方消えて朝点くようにセットしたが、夕方消えるところまでは確認した。後は明朝来てみて点いていればOK。休み中もこうしておけば安心だ。
 杭州はこの間の土日で展示会はほとんど終わったが、花はこれからが最盛期。大体咲いてきたが、まだつぼみのも近いうちに開くだろう。富士吉田のUさんが、「もう1鉢咲いた」と杭州を持ってきて展示してくれる。グリーンクラブに出品した「孔雀王」もこちらに戻ってきた。今までも何回か咲いているが、今年は本咲きに近いだろう。花は一回り大きくなっているし、色も出て花型も決まっている。売り物の「侘助」もかわいい花を開き始めた。ご出品は只今5鉢。7鉢になったら投票を開始する。29日で終了なので、早目に持ってきて欲しい。
 この間も来た10代の学生さんが再び。前回は栽培品がまだ咲いてなかったので、頃合を見て出直してくれた。やはり子供の頃からの植物好きなのだとか。HPを始めるようになってから若い人が増えたが、彼は最年少だろう。今まで使っていた若いGoさんという名前は卒業して、今度からはGoさんにしよう。若い人が来ると店に居合わせた人も皆可愛がってくれる。せっかく持ち始めた興味を、急がずに伸ばしていってほしいものだ。


2012年12月16日(日)
 12月15、16と1月15、16日は伝統の世田谷ボロ市でもある。毎年この日は決まって寒くなって、甘酒で手を温めながら見て歩く光景がよく見られる。昨日はボロ市らしい冷え込みだったが、今日は一転のポカポカ陽気。朝早く選挙を済ませてその足で新橋の日本中国蘭協会の杭州寒蘭展に直行する。
 なるべく店を留守にしないようにと早く出たので、9時半には着いてしまったがまだ鍵が開いてない。既に待っていた3人のメンバーと一緒に10時開場と同時に入って見せてもらう。30分ほどいい花を楽しんだ後、「お茶をどうぞ」の声を振り切って店に向かう。ここで座ってしまうと心地よくて根が生えてしまう。帰り道は急いで歩くと暑くなって冬の上着を脱ぐほどだった。11時半には店に到着。
 発送の荷作りを終えるとまもなく出版社のSさん、港北のHaさん、いつも来る若い男性などが揃って、杭州を選んだりおしゃべりに花が咲く。夕方になって藤沢のIさんが来てくれる。古くからの杭州ファンで、やはり葉が細くて小さくて、花も昔のタイプがいいと言う。今の流行とは違うかもしれないが、そういう声を聞くとほっとする。忙しくてしばらく姿を見なかったが、毎年杭州寒蘭の時に来てくれた人が、ちゃんと興味を持ち続けて栽培をしててくれることがうれしかった。
 今日は伊豆で蘭花村の蘭展がつくし窯の窯出しも兼ねて一日限りであった。山中の切り株や石などに、つくし窯の鉢に入れて杭州を飾るという、自然の中に溶け込んだワイルド(?)な楽しみ方をしたようだ。最近の立派に作り上げられた作品とは一味違う魅力を見てみたいと思ったが、一つしかない身体では残念ながら遠くの方は諦めざるを得ない。
 水曜日に又杭州が入荷予定。前回のは大分花がくたびれてきたので入れ替えることにする。


2012年12月15日(土)
 今年もあと半月を残すのみになった。日中は小雨が降って年末らしい寒さ。.蘭に水を遣っていると埼玉のSaさんが来て、以前の店で作っていた洗ってある混合砂の、残り3袋のうち2袋を買っていく。そして「色々使ってみたけどこれが一番いい」と言ってくれる。手間が掛かっている分高いのだが、サラサラと砂が入っていって汚れない。本来自家用に作っていたもので、欲しいという人には余分に作って分けていた。自分でも植え替えをやっていて、この砂で植えると半分の時間で出来る気がする。その前の段階で充分時間と手間をかけているわけだが。
 新しい店では同じ作業が出来ないだろうと諦めて、市販のもので間に合わせることにしたが、作場が狭くなった分鉢数が減ったわけだし、ここにも馴れてきてそれほど時間に追われることは無くなった。用土の置き場所も確保できたことだし、時間がある時に又作ってみようかと思っている。
 納得できる用土を安定的に確保するのは中々難しい。人によって全く異なった植え込み材料を使っていて、それぞれ良く出来ているのだから何でも構わないとは思うが、自分が使いやすいという感覚も大事にしたい。そのうち又自分で砂を篩って混合し、洗って干してということを始めるかもしれない。
 今日と明日は新橋の華僑会館で杭州寒蘭展。今日行こうと思っていたが土曜日は昼からで、一旦店を開けた後は何だか行きにくい。「新橋に行ってきた帰り」というUさんが寄ったりしていることだし。そこで明日の日曜日の朝直行で見てくるつもり。明日はなるべく早く店に戻るが、11時には間に合わない。やはり昼頃になってしまうかもしれない。それから店を開けるので、明日の開店時間は昼からになります。
 明日は神代植物園の杭州寒蘭展の最終日。撤収があるのでみんなそちらに行っているはず。こうして展示会が一通り終わるが、今年はこれからが本番。当店は花が咲いているときが展示会です。
 杭州寒蘭2012(1)の17は、完全に咲いてない状態で来たので、時間が経っていい感じに開いてきた。写真を撮り直して今日差し替えた。


2012年12月14日(金)
 討ち入りの今日は東京も冷え込んだ。朝の通勤電車で座っていてさえ、ドアが開く度に寒く感じるほどだった。店でも足元の小さなヒーターでは足りずに時々エアコンをつける。今日は一日パソコンの前。
 杭州寒蘭即売品が入荷するたび、先ずパソコンにラベル記号、花の特徴、条数や状態、価格等の情報を入力する。それから全部の品を次々と撮影する。運んできた品は水が揚がらなかったり、梱包時の傷みがあったりして大体花もちが良くない。ぐずぐずしているとどんどん劣化するのがあるので、まず入ったらなるべく早く撮影。たくさんあるからそれほど丁寧に撮っていられない。それをとに角サムネイルだけHPにアップする。ここまでできるとホッと一息。
 サムネイルをアップした時点で駆けつける人がいたり、電話やメールで押えたりするので、個々の詳細ページを作る前に売れてしまうものがある。何日か経つと傷む花が出る反面、来た時に開ききってなかった花が開いたり、水が揚がってピンとしたりと多少の変化がある。今度は丁寧にアップの写真を撮りながら、詳細ページを作っていく。その際大変だからと売れた品を除外していたら、「参考までに売れてしまったのも見たい」と言われた。一段落して時間ができたので、今日は「売り切れ」の詳細ページを作りアップした。興味のある方は、又全体をチェックしてみてください。
 入荷した時点で値段がついてくるから、自分が見ていいと思う花と実際の価格が必ずしも一致しないことがある。選別する人の評価とそれぞれの好みが違っているため、「こんなにいい花がどうしてこんなに安いのか」ということが起こる。杭州寒蘭は特に自分の好みを主張できる分野だと思う。自分の基準を持って選ぶと、思いがけない掘り出し物にぶつかる楽しみがある。勿論誰が見てもいい花というのはあって、それが本当の名花というものだが。
 隣の工事現場は終日重機が動いて、時々地震かと思うほど揺れる。夕方になって作場の照明器具の取り付け作業が始まった。

2012年12月13日(木)
 まあまあの穏やかな天気だが結構寒い。午前中から売約の杭州を引き取りに来る人、遠方から買いに来る人、品が入る度に来て何度目かのお買い上げの人、咲いたからと展示品を持ってくる人など一日中絶え間なくお客さんの出入りがある。杭州は輸入品の方は花が大分傷んできたが、作してある方は毎日何かしら咲いてくる。花が終わったのを隅にまとめて展示する場所を明け、咲いてきた杭州を並べる。
 夕方富士吉田のUさん、川崎のKiさん、若いGoさん、横浜のMoさんの顔が揃った。お互い一緒の蘭会であったり、鉢を作る仲間であったりで親しい間柄。遅くまで話が弾んで盛り上がった。
 明日の多分午後は、作場の植物用蛍光灯の取り付け工事等がある予定。作業している間は駐車場の余裕があまり無いかもしれない。ご迷惑をかけます。但し店内をご覧になるには何の支障もありません。


2012年12月12日(水)
 12/12/12と元気がでる日付。昨日も今日も雲ひとつない青空だ。日本海側では12月前半には珍しい大雪だという。普通でない天候異変が色々続く。
 昨日神代植物園の杭州寒蘭展に行ってきた。まだあまり咲いてないと思ったら、結構皆咲かせていた。他所の展示会を見て歩くのは気楽で楽しい。カメラを忘れていったのが残念だった。
 ずっとパソコンの前で「2012年杭州寒蘭2」の詳細ページを完成させる。ただし、輸送のため花が終わってしまって写真の通りでないことがある。日本では花が遅いが中国ではかえって早かったようで、咲いているのを選んでくると花が長もちしない。そのため価格は安くつけてある。
 隣の工事現場では大きな重機が盛んに動いて、時折地震のような揺れがある。寒い一日だったが、夜は一層冷え込むらしい。夏は猛暑で冬は大寒波となるのだろうか。


2012年12月9日(日)
 明後日の火曜日から神代植物公園の「杭州寒蘭展」が始まる。出品の品を預けたりのやり取りや、頼んだ品を持ってきたり、買って行ったりで、久し振りに長野のSaさん、茨城のKoさんが寄る。川崎のKiさんが日本寒蘭の「月姫」を持ってくる。駒場のWaさんも杭州を選んでいく。世田谷のYaさんが久し振りに顔を見せる。
 皆「今年は花が遅くてまだつぼみ」だとか、「花がいつもより小さい」とか、「色が出ない」とか、共通の悩みを口にする。いい花を展示するということからいくと、今年はちょっと不作の年かもしれない。それでもたくさんの中からこれならという作品を選んで展示することは大きな楽しみだ。長くやっていればこんな年もあると気楽に考えたい。
 「自然と野生ラン」1月号が入荷。新着杭州は「杭州寒蘭2012」(2)として別ページに載せた。「杭州寒蘭2012」(1)の左上と一番下のリンクからいける。個別のページは休み明けにアップする予定。


2012年12月8日(土)
 午前中上野グリーンクラブへ。今年はどこも花が遅れていて、この会期に間に合わせること自体が無理だったようだ。去年よりは出品数が少なかったが、きれいに作られた株が並んでいるのに感心する。鉢は圧倒的に欅窯で、見たことのある鉢もちらほら。相変わらず知った顔ばかりに会うので、挨拶をしているとつい遅くなり、お昼を少し過ぎて店に戻る。
 留守中に杭州の入荷があった。一応撮り終わったがHPの作業は又明日。


2012年12月7日(金)
 昨日の暖かさは無いがよく晴れ渡っている。出かけようとしたら家の玄関前に落ち葉が吹き溜まっていた。昨日の強風のせいだ。急いで掃除をしているうち、毎年今の季節は銀杏の落ち葉に悩まされたことを突然思い出した。
 以前の店の前には街路樹の銀杏の木があり、北風で落ち葉が店の中にまで入ってきていた。まめな拓也さんが早朝に掃除していってくれたのだが、後から店に着く頃にはもう道路は黄色に染まっている。1本の大きな木に着いていた葉っぱが全部落ち葉になるのだから大変だ。山の中をかさこそと踏みしめて歩くのは趣があっていいが、道路に散った落ち葉はただのゴミ。雨が降って滑らないようにと掃除をする毎日だった。
 前の店の入り口から十数メートルの隣に移転した今年はその心配はない。駒澤大学駅から店まで歩いてくる途中、何人かが箒を持って道路を掃いている傍を通りながら、「移転の一番のメリットはこれかな?」などと思ってしまった。もちろん銀杏の木に罪はない。神宮の絵画館前の銀杏並木など、わざわざ見に行くほどの見事な黄葉だ。まことに勝手なものだが、今年は246の街路樹も美しいと思って眺める余裕が出来るだろう。
 各種苔が入荷。枯葉が目立ってきた山草棚に並べると一気にみずみずしくなった。新橋のUさん、港北のHaさんらが寄っていく。
 午後5時半近くになってまた大きな地震があった。三陸沖が震源地で東京は震度4。ここでは倒れたり落ちたりしたものは無いが、帰りの電車は又遅れるかもしれない。津波警報も出ているし、東北で大きな被害が出てないことを祈る。
 明日は白石は上野グリーンクラブに直行し、昼頃に店に来ます。店は午前中も営業しています。


2012年12月6日(木)
 夜降った雨でびっしょり濡れている道路に眩しいような陽光が降り注ぐ朝だった。空は洗ったように真っ青で久し振りに暖かい。このところ手放せなかった冬の厚いコートを今日は置いてきた。天気が急激に変わる状況だから風が強く、隣の工事現場でフェンスの上に張ったブルーシートが勢い良く踊っている。店のたて看板を最近は道路の方に出しているが、今日は危ないと思って入り口脇に立てた。
 川崎のIさんが売約の杭州や鉢を買いにくる。横浜のHiさんが以前に持って行った杭州「探花郎」が咲いたと持ってきてくれた。お線香くらいの細さの花茎に1輪だけ花がついている。葉も全体的に小さくて、新着の輸入品杭州が並んでいる間に置くと、まさに姫杭州といった感じ。これまで「挿雲」が小さくいい感じにまとまっていると思っていたが、まだ小さいサイズだ。こんなにかわいく咲いているのを見ると、小さいことが欠点であるとは思えない。
 日中も暖かくて作場との間のサッシを開けておいても寒くない。ところが今晩から寒くなるのだそうだ。日が落ちたら急激に冷えてきたから、早目に帰らないと震えてしまうかもしれない。


2012年12月5日(水)
 このところ天気の悪い日が多く、昨日も朝のうちは相当強い雨だった。今日も曇り勝ちで午後からは怪しい空模様。午前中富士吉田のUさんが来る。中央高速で笹子トンネルの大事故があった後だから心配したが、直接の影響は無かったようだ。帰った後入り口を閉めてメッセージカードをぶら下げ、急いで近くの郵便局へ。帰ってくると駒場のWaさんが入り口の外にいた。時々こうしてちょっと出てくるということがあり、その都度「少しの間店を離れています。すぐに戻ります」のカードを出しているが、それを見て待っていてくれたという場面は初めて。寒いところでお待たせして申し訳なかったが、やはり出しておく効果はあった。電話が何本もかかり、人気の「侘助」の売り物が出ることになった。ここの株は限りなく小さくなってしまっているが。
 開店の時に展示していた四季蘭の「秋雪素」を株分けして植え替える。杭州は「楓林」、「洞庭湖」、「紫極」などがやっと開きだした。日没が早くて4時過ぎるともう夕方の感じ、何となく気ぜわしい。


2012年12月2日(日)
 真冬の寒さ。さすが師走だ。底冷えがして2度目のエアコン運転。
 千葉のMiさんご夫妻が久し振りに来てくれる。新店舗になってからは初めてだ。「ガソリンスタンドの裏だって言ってたからすぐ分かったよ」。輸入品ではなく栽培品の名品目当てではまだほとんど咲いてない。自分のところでもまだまだだそうで、今年はどこでも花が遅れているようだ。暮は忙しくて来られないというが、この分では年明けでも大丈夫かもしれない。町田のIさんが売約の鉢を取りにくる。
 「挿雲」、「翠々」が開きだした。「挿雲」は毎年11月半ばには咲いている早咲き品種だ。澄んだ緑に5弁覆輪。捧心が実にきれい。葉姿も細葉の垂れ葉でバランスがいい。やや俯き加減に咲くから、前の店では階段下のガラス棚の上が定位置だった。後の鏡に反射した光を透かせて花弁の覆輪がくっきりと浮かび上がる。古い品種で花は小輪だし、木も全体的に小振り。捧心は最後は開くし、舌も今流行の大舌ではない。でも日本の寒蘭の立派さと対極の魅力があって何となく気に入っている。広い会場の大きな花が並んでいる展示会では、こんな株は通り過ぎてしまうだろうが。身近に飾りたい花だ。
 杭州を荷造りして発送。HP輸入品のコーナーは詳細写真へのリンクが完了した。


2012年12月1日(土)
 ついに師走に突入。昼頃外を通る人が傘をさしているのが見えたが、しばらくして雨は上がったようだ。ずっと日が出ることはなくどんよりと寒い一日。出版社のSさん、港北のHaさん、中野のEさん、足立のAさんらが寄っていく。
 HPの杭州即売品を編集する。詳細のページを作ってリンクするのは途中までで時間切れになったが、少しだけ追加した。
 今日は久し振りにシャングリラから電話がある。何とカンボジアにいるのだそうだ。杭州のシーズンが始まってやはり血が騒ぐのだろう。「店が新しくなったのを見に来年はぜひそちらに行きたい」と言ってくれたが、元気で頑張っていることが何より。うれしい便りだった。


2012年11月30日(金)
 昼間少しの間「明日は臨時休業」のお知らせをアップした。急のことだから知らせるなら早くしないと迷惑をかけてしまうと急いでアップしたのだが、結局休まないで済むことになり、間もなく取り消しをした。たまたまそれを見た人がいるかどうかわからないが、明日はいつもの通り営業します。
 どんよりとして寒い一日。愛知のTuさん、埼玉のSiさん、港北のHaさんなどが来て杭州を選んでいく。作場の蛍光灯が一箇所時々消えて又自然に点くという症状が出て、電気工事屋さんが器具の交換に来てくれた。脚立に上ってまずその蛍光灯に触ったら、「あれ?、もしかするとこれで大丈夫かもしれませんよ」。1本がきちんと奥まで回転してなかったようなのだ。この間の地震までは何ともなくてそれ以降だから、かろうじて大丈夫だったのがあの時微妙にずれたのかもしれない。まだ新しいのが不具合な筈ないと思っていたが、ここには脚立が無いし、第一そんな高いところに上れないから見てもらうより仕方ない。このまま様子をみることにしたが、多分これで大丈夫だろう。
 近くまで買い物に出て戻る途中、あざみ野のK女史にばったり。「あらっ」と双方で顔を見合わせる。店が消えていたので諦めて引き揚げる途中、間の細い路地で偶然出会ったのだった。「無くなっちゃったと思ってホントがっかりしたところ」というので新しい店に案内する。「ここで引き続きやっていますから」というと喜んでくれてこちらもうれしかった。
 この引越しが皆さんに浸透するのはまだまだ。他にも閉店したと思っている人はたくさんいることだろう。案内状のために登録している人や、HPをずっと見ていてくれる人はいいが、何となく寄ってくれていた人にはアピールが足りないのが課題だ。


2012年11月29日(木)
 昨日の寒さが朝のうち残っていて、駅に向かう途中の畑にはうっすらと霜がおりていた。日中はいい天気になって昨日よりは暖かい。
 すぐに昨日入荷した杭州の撮影にかかる、撮影場所はまだ試行錯誤中で、この間撮った場所より少し窓に近い方が明るくていいかと、壁にグラペを立てて始める。途中まではまあまあだったが、そのうち日が当たってきたら斜めの陽が射しこんで全く撮れなくなってしまった。やはり照明による安定した光でないとまずいことは確かだ。少しでも暗いと粗い平板な写真になってしまうし、太陽光は強すぎて駄目。バックからもソフトな明かりが来て陰影のある写真が撮れるといいのだが。たくさんの花を次々と撮らなくてはならないから、ここでこうすればいいという決まった手順がない現状では失敗ばかりで時間がかかる。やはり撮影用の照明を追加することを考えた方が早いようだ。何でもやりだすときりがなくなってしまう。HPの杭州の小さな写真は、出来たところまで追加した。


2012年11月28日(水)
 本格的な冷え込みになった。荷物があったので車で来たら、小雨だったのが途中で一時霰になり、フロントガラスに当たる音がシャリシャリしていた。一日中気温が上がらず上着を脱げない。あまりの寒さに時々エアコンもつける。
 店に着いて運んできた荷物を片付けたり取り付けたり。落ち着いたところに茅ヶ崎のOさんが寄ってくれる。「いやー探しました」。30年も前にえびねや寒蘭でよく来ていたそうだから、すっかり様変わりと感じたことだろう。今でもえびね等は好きでちゃんと作っているというし、「今日来て場所がわかりましたから」と新たに案内状のための住所を登録してもらった。
 しばらく前に植物育成用蛍光灯を通販で取り寄せた。今日Mさんが取り付けに来てくれて、梱包を開いてみてからどのように取り付けるか検討。手持ちの材料で取り合えず電気が点くようにしてくれたが、今度又しっかりした工事をすることになった。植物用は青と赤の光線だから紫色に光って熱帯魚の水槽の中にいるような幻想的な感じだ。
 今日はたまたま白石が車で来たところに、急に工事の車と、作業スペースに駐車場を使ったのと色々な都合が重なって、後から来た埼玉のAさん、新橋のUさん、埼玉のKuさんなどは車を置けずに申し訳ないことをした。普段は白石は電車で来るのでそれほど駐車場が込み合うことはありません。
 寒蘭の「一紅系」の見事な鉢を展示。杭州寒蘭の第2弾が入荷。今回のはかわいい値段のものばかりです。


2012年11月25日(日)
 昨日6時ごろの揺れは久し振りの震度4だった。新築の鉄筋コンクリートビルの1階だし、大の男が乗っても大丈夫なしっかりした棚だから、以前の店よりは心配しないで済みそうだ。千葉県北西部が震源だというが、東京が震度4なのに千葉県北西部が震度3というのが何だか納得いかない感じ。帰りの田園都市線は地震の影響でかなり遅れていた。
 今日も寒いが穏やかな青空。日曜日だから隣の工事現場も休んでいる。部屋のサッシを開ければ車の音は入ってくるが、246にもろに面していた旧店舗と違い、わずかでも引っ込んでいる分影響は少ない気がする。寒くなってからはサッシや重たいドアを閉め、扇風機も止めているので驚くほど静か。朝来たら一度窓を開けて空気を入れ替えるだけで、2台の換気扇を24時間動かして店内の換気を図っている。
 何人か電話がかかってきたり、杭州を見に来る人がいるが、全体としてはまだ本番前の感じだ。


2012年11月24日(土)
 朝のうちわずかに雨が残ったが、店に着いて間もなく日が出てきた。風が無く穏やかな天気で過ごしやすい。神代植物園の寒蘭展は明日までだから、今日明日はそちらに終結していることだろう。
 造園のTaさんが現場からお弁当を持ってやってきたので一緒に蘭を見ながらお昼にする。狛江のTaさん、茂原のMuさん、埼玉のIさんも来てくれる。毎年杭州寒蘭の時期には必ず揃う人達が、今年もちゃんと顔を見せてくれることがありがたい。今年は花が遅れていて皆さんまだつぼみの状態らしい。ここでも例年なら開いている花がまだ咲かない。1週間から10日は遅い感じで、ピークは12月の中旬になるかもしれない。
 夕方になると足元が冷えてきて、長時間そうしていると寝てから足がつって仕方がない。予防のため暖かい支度をしてきたが、足元のストーブをつけてパソコンに向かっている。昨日HPの写真アップを終えたので、今日は久し振りに早く帰ろうと、店を閉めようとした途端かなり大きな地震があった。テレビが無いので詳しいことが分からないが、ここに移ってからこんなびっくりする地震は初めて。あわてて棚の鉢を押えたが被害は無かった。


2012年11月23日(金)
 杭州寒蘭展初日だがあいにくの天気。朝から冷たい雨が降って最高気温が10℃くらいと真冬並みだ。朝早く来てすぐにHPの作業に取り掛かる。すると窓の外から覗いている人が。昔は蘭をやっていたが今は多肉に転向した近くのKaさんだった。古い店はお馴染みだが、「ここでいいの?」と初めての店は戸惑う。近頃は中々顔を合わせないので、入ってもらって近況を語り合う。
 休日なので拓也さんがいるかと、家にある透明波板を頼んだ。やがて届けてくれたのを洗って、この間作場に取り込んだセッコク、風蘭の棚の背中に取り付ける。作場は2方向の壁の一部が開口部で、大きな窓と入り口になっている。どちらもガラス戸は無く桟だけで、夏は風通しが良くていいが、冬になっても閉められない。お客さんは「ガラスが無くて冬は大丈夫?」と聞くが、鉄筋コンクリートの建物の内部だから、空気が通るといっても本当の外とは温度が違う。桟だけの入り口を入った途端少し暖かく感じるから、凍る心配はないはず。それでも入り口の桟のすぐ前に置いてある棚には、波板で風を防ごうと冬支度だ。ここで初めての冬を体験するから、どんな様子かじっくり観察する必要がある。
 世田谷のHaさん、品川のNaさん、港北のHaさんなどが寄っていく。夕方になって仕事で上京した島根のSさんが、神代植物園の寒蘭展を見た帰りにぐるっと回って寄ってくれる。
 HPの杭州のページはやっと完成した。はるばると旅をしている蘭だから、中にはほとんど花が終わってしまったのもある。ジャンプした詳細ページの写真は、全体の姿は入荷してすぐのもの。アップの写真は最新のものになっている。
 先週焼酎で渋抜きしておいた柿は、一昨日試食してみたら最後に少し渋さを感じた。今日又試してみると、完全に渋が抜けて柔らかくなっている。柿の好きな方には甘い柿をご馳走しますよ。


2012年11月22日(木)
 薄曇りだが天気は下り坂らしい。着いてすぐにHPの作業を始めていると、以前の店でいつも窓の外から眺めていたというご婦人が、「こちらに移られたんですか?」と恐る恐る入ってくる。亡くなった父上が春蘭が好きだったとかで、通りから中を覗けた前の店を楽しんでくれていたらしい。入り口外に少し植物があるのが目印になってここだと分かったというから、やはり通りから見えるようにした方がいい。徐々にそちらも力を入れていきたい。
 杉並のUさん、目黒のOさんなどが杭州を見にきてくれ、夕方埼玉のKuさんが寄る。それ以外はずっとパソコンの前で杭州即売品のページを追加していく。HPの写真は半分までアップできた。
 明日から杭州寒蘭展。輸入の即売品はもう並んでいるが、作っている杭州はやっと2鉢目が咲いたところ。やはり12月になってからが作りこんだ花の本番だろう。後は年内一杯、又は年明けてからも花がある限り杭州が並ぶ。例年「人気コンクール」の日にちを決めていたが、今年は花が遅れていて出品数が揃うかどうか。愛培品の展示は大歓迎なので、せっかく咲いたものは皆で楽しみたい。ある程度数が揃ったら投票をしていただき、人気1賞を決めたいと思っている。今年は新装開店記念でもあるので、欅鉢を賞品とすることにした。奮ってご参加ください。


2012年11月21日(水)
 昨日の火曜日の朝、神代植物公園の寒蘭展を見に行った。日曜日までと会期が長いが、初日の昨日はまだつぼみの鉢がたくさんある。今年は花が遅れているから行かれる方は土日あたりをお勧めする。
 いい天気が続いた休み明けは苔や山草など外の植物が乾いていて、まずはそれらに水遣り。日曜日に頼んであった植え込み用土の場所移しが出来ていたので、外にあったセッコクや風蘭を取り込む。店内の蘭も大分乾いているが、日曜日に休んだものだからすることが山ほどある。
 杭州の発送がまず第一。ところがいつも包むのに使っていた薄い紙が無い。鉢や土は何度も送ったが、花が咲いているのを送るのはここに来てから初めてで、以前は当たり前にあった物が足りないことにようやく気づく。駅の近くの専門店まで急いで買いに行き、発送用の段ボールの準備にかかる。これが又花茎が高く上がっていて、用意してある寒蘭用の箱では短かすぎ、2箱必要なところを3箱使って切った貼ったの工作。格好は悪いが粘着テープで箱をつなげ、必要な長さを確保する。その間電話がかかってきたりかけたり、至急のメールのやりとりもあり、作業は難航。中野のEさん、駒場のWaさんが来ている中、発送の準備が終わったのは午後も大分回ってからだった。その後店内の水遣りをし、HPに取りかかる。サムネイルからリンクをするページは結局2列目が出来たところで時間切れ。明日はもう少しこれに専念できるだろう。


2012年11月17日(土)
 午前中から本降りになった。昨日杭州のページをアップしたら、電話やメールで問合せがある。今のところ小さな写真の一覧なので、ほんの手がかりだけ。どうしても詳しい情報が欲しいはずだが、中々作業が間に合わない。何人かが花を見に来てくれて忙しかった上、展示会の案内状を至急に印刷する必要がある。レイアウトの原案だけ作って拓也さんと相談。試し刷りをしたが、持ってきてもらった慣れないプリンタがうまくいかず、この間使ったキャノンと交換してもらう。プリンタとの格闘でずい分時間を使ってしまったが、キャノンに替えてからはすいすいと作業が終わった。明日は白石が休みだしその後は定休日だから今日中にと急いだのだが、帰りに投函できることになった。
 案内状が終わってからHPに取りかかる。サムネイルをクリックして詳細がわかるようにする作業は、一番上の一列だけやって時間切れ。続きは来週になってしまうが、必ず最後まで作ります。発送もあるし、一人でやっているのでもう少しお待ちください。


2012年11月16日(金)
 天気はいいが昨日に続いて気温は低い。早目に店に着いてすぐに新着杭州のページ作成にかかる。整理してある写真を加工してページにまとめ、夕方までかかってとりあえずサムネイルだけ作った。詳しい写真や解説は順次リンクを貼っていくことにする。
 富士吉田のUさん、出版社のSさん、川崎のIさんなどが杭州を見に来てくれる。徐々に開いて見られるようになる花がある一方、傷んで来る花もあって、遠くからの輸送の大変さを感じさせられる。作ったらどうなるかを考えながら見ている中で、もし売れ残ったら買おうとひそかに思っていた花が最初に選ばれてしまった。いい花はやっぱりいいということだが、一方で選ぶ基準は人それぞれ。特に杭州は個人の好みが大いにものを言うから、優秀花として出ているものが誰にでも好まれるとは限らない。そこが又面白いところだ。お客さんに喜んで持っていってもらうことが最優先だから、当然自分が気に入ったものを先に取るわけにはいかない。「残り物に福」に期待。
 日曜日に白石は休ませてもらうが、拓也さんと啓介さんが時間を調整して出てくれるそうで、臨時休業という迷惑をかけずに済むことになりほっとした。明日は本格的な雨になりそうだ。


2012年11月15日(木)
 ぐっと冷え込んで寒い。朝から撮影を始めるが、運んできた杭州は1日経って花がしっかりしたのもあって、結局ほとんど撮りなおしになった。順番に名前をつけて保存していくとまる一日がかり。HPアップまでは出来なかった。明日はHPの作業にかかりたい。
 折角杭州が並んだところだが、今度の日曜日(18日)は法事のため白石が休みをとることになっている。ピンチヒッターの手当てがつかない場合は臨時休業になってしまうので、土曜日の午後東京香蘭会の展示会を見せてもらいたいと思っていたが、今年は諦めて一日店を離れないことにした。新着の杭州をご覧になる方は、出来るだけ土曜日に都合をつけて下さるようお願いします。


2012年11月14日(水)
 定休日明けの今日は色々なものが届くことになっていた。先ず新着杭州選別品が到着する。花が咲いているものが39鉢。中々いい花が揃っている。欅窯に頼んであった桐箱も出来上がってきた。長野のSaさんからは収穫した柿が送られてくる。いい色をしているのだがこれは渋いので渋抜きをしないと食べられない。焼酎を買い忘れたので至急買わなくては。他に作場に付けるつもりの植物育成蛍光灯のセットも到着。それぞれ電話やメールなどで連絡をする。
 落ち着いたところで、床に置いた杭州を番号順に並べて品物を確認。パソコンに入力しながら1鉢づつ撮影する。棚には日本の寒蘭が並んでいたが、杭州が来ると途端に端にどけられてしまうのは毎年のこと。まだ見頃なのに可哀想だが、場所が狭いので仕方がない。置いてある鉢も整理して、正面の棚に新着の杭州を並べた。
 店内に生気が漲って、一気に待ちかねたシーズンに突入した感がある。ここで作っている杭州は、一番早い1鉢が笑いかけただけで、後はまだ上を向いているのだから。並べ終わってパソコンに向かい、撮影した写真を見る。今日は隣の工事現場で重機が作業していて撮影中かなり揺れていたから、ものによっては明日撮りなおしする必要がある。明日は写真を整理して、なるべく早くHPにアップしたい。


2012年11月11日(日)
 寒い。どんよりとしていたのが、予報通り夕方には降り出した。まず扇風機を止め、次に入り口の戸を閉めたが、たまらず足元のヒーターをつけてしまった。家から持って来たごく小さな電気ストーブだが、コンクリートの建物のせいか、そばに置くと結構暖かい。古い店はパソコンの前にいると冷え切ってしまったが、ここではその心配はなさそうだ。
 いくつか植え替えをしていたら、近くのSuさん、品川のNaさん、練馬のIさん、埼玉のKuさん、足立のAさん、川崎のIさんや、苔を買いに来たご夫婦など、入れ替わり立ち代りで退屈しないで済んだ。寒蘭のお客さんもいるが、やはり杭州で何か品物が入っているか、咲いたのが飾ってないかと気になる人が多い。問合せの電話もかかり、そろそろやってくるシーズンを心待ちにする気持ちが伝わってくる。待望の杭州第一陣の入荷は水曜日頃の予定。お楽しみに。


2012年11月10日(土)
 一日中蘭の植え替え。取り寄せた用土が底の方になってくると結構みじんが溜まっている。それを篩いながら植えていくからずい分吸い込んでいるに違いない。
 以前の店で売っていた用土は、篩って、混ぜて、洗って、乾かして、と大変手間をかけたものだったが、植え込む時はサラサラと入っていって実に植えやすかった。微塵が舞うこともないから汚れない。取り壊した前の店ではこんな作業をする場所もあったし、洗う時に出る粘土状のものを捨てることもできた。このねっとりとしたものが大量に溜まるのを見ると、これを下水管に流しても大丈夫なのだろうかと心配になる。広いところで、周りに捨てるところがいくらでもある人はいいが、都会のマンションで蘭を作っている人にとっては、植え替えた古い用土を捨てる事と同時に、用土の微塵を洗い流すことも問題になると思い、高いけれどもそのまま使える混合砂を作って売っていた。その頃の洗ってある混合砂は、今中粒が2袋、化粧砂が3袋だけという貴重品になってしまった。とてもこれだけで全部を植え替えることは出来ないから、市販の東洋蘭用土の微塵と格闘している。近くのSuさん、港北のHaさんが寄っていく。


2012年11月9日(金)
 朝早く着いて、少し離れた作場から2回ほど蘭掛けで運んできた。今日も風が無く暖かで、重いものを持って歩くと暑いくらい。店に持ってきて植え替えをする。
 「燦月」が丁度見頃で、棚に置くと上からの光で幻想的。なんてピッタリの名前だろうと思う。「三世冠」の一味違う色合いもすばらしい。
 メールを打っていて登録してある署名が旧住所のままだったことに今日気がついた。すべて直したつもりだったが、思いがけないところに落とし穴。あわてて訂正した。


2012年11月8日(木)
 今日も暖かくて穏やかな天気。こちらに持って来た蘭の植え替えをする。作場に残してきたのには植え替えなくてはならない株がたくさんあるが、持って来た分はあまり古いのは無いので、できたら作場のを植え替えたい気持ち。葉や根を整理して砂を新しくすると、見違えるように生き生きとするのが気持ちいい。杭州が並ぶ前に、少し店を離れて作場の植え替えをしてみようかと思う。
 隣の工事現場は重機が何台も動いて、一日中かなりの騒音と振動だった。


2012年11月7日(水)
 昨日は暗い雨の一日だったが今朝はまぶしいほどの高い空。冷え込みも弱まって何をするにも楽だ。日曜日に帰る時はつぼみだった「月照」と「黄金月」が朝来たらきれいに咲いていた。
 古い店を閉める時、使っていたものをずい分捨てたりあげたりして処分した。今落ち着いてみると、あれがあればよかったと思うものもあるが、その時は保管場所が無かったのだから仕方がない。無理に取っておいたものでも、いい加減なところに置いといたら、使い物にならなくなったものもあるし・・。
 前の店で花の撮影をしていた場所は偶然光が丁度良くて、夕方からは棚に留めたクリップライトを点けるだけでボケずに撮れた。今度の場所は光が足りないのか、どうも思うような写真が撮れない。結局正面の棚に置いたまま撮るのが今のところ一番で、グラペを背景にした写真は無理だった。光を追加する方法を模索していたら、川崎のKiさんが持ち帰ったフロアスタンドを持ってきてくれた。前の店にあったがほとんど使わなかったので、閉店の時にKiさんにあげたものだ。折角だからと保管しておいてくれたライトを当てて撮影してみたら、鮮明に撮れてこれならいけそうだ。撮影は毎日だから、「ここにグラペを立てて、台はこれを使って、ライトの向きはこのように」という手順が定まると、気軽に撮影できてうれしい。


2012年11月4日(日)
 抜けるような澄んだ青空。風も無く絶好の行楽日和になった。朝臨時の作場に行って、寒蘭の花無し株をいくつか持って来る。引っ越してきたときは花付きだけを持って来たが、小さい株を買って自分で育てて花を見たいという声があり、何年も辛抱しないといけないような株を集めてきた。
 午後から中野のEさん、下町のHiさん、土筆窯の稲木さんが来て、別の鉢や壺を飾って楽しむ。川崎のKiさん、大阪のOさんも来てにぎやかな日曜日。今日は早目に閉店。


2012年11月3日(土)
 薄曇りの穏やかな一日。花が咲き揃うまでにはまだ少しかかるとのんびりを決め込んでいたら、初めての足立のAさんが寄ってくれる。こういう店には珍しい若い女性客で、やはりどこへ行っても女性は自分ひとりだと言っていた。寒蘭に興味があって集め始めているところらしい。寒蘭愛好者が周りにいないということだったが、町田のIさん、練馬のSiさん夫妻、昔から来ている若い男性などが集まってきたので、寒蘭の話ができてよかったようだ。亡くなった鈴木さんの頃からの若い人は、一時止めていたが又少しづつやってみたいとうれしい言葉。しばらく前に通りかかったら店が無くなっていたので、もう止めてしまったと思ったらしい。「HPで確認したら建て替えと分かって安心しました」。
 杭州の花芽が大分伸びてきた。まだ葉の蔭になっている長さのもあるのは大分遅れて出てきたのかもしれない。


2012年11月2日(金)
 気持ちのいい秋日和。昨日名刺を作ろうと思って印刷してみたが、プリンタの調子が悪くて色がおかしい。ヘッドクリーニングをしても駄目で諦めて帰った。店が新装開店した時に住所が変わったから名刺も作り直さないといけないのだ。今日別のプリンタを持ってきてもらって印刷したらちゃんと刷り上った。プリンタは結構気難しくて、ずっと使っていたのにしばらく放置したとか、使い続けて紙のカスが詰まったとか、色々な理由で急に不調になることがあって、今までにも何度も泣かされた。その度にインクを新しくしたり、使わないインクが余ったりして無駄なことだ。機種が変わってもインクが共通ならいいのにといつも思う。
 駐車場部分のコンクリートを補修するために来た職人さんが土佐の出身で、店に入るなり「あー寒蘭がある。懐かしい!」としばし寒蘭談義。寒蘭の中で育ったような地元の人には叶わない。
 愛知のTuさんが出張のついでに寄ってくれる。


2012年11月1日(木)
 陽射しは暖かいが風が強い。作場にセットしてあるゴミ袋がシャラシャラと絶え間なく音を立てている。窓の外で風になびいているイトススキの穂が、陽射しを浴びて柔らかい色に光っているのが美しい。
 隣の工事現場では、昨日はショベルカーが塀越しに腕を振っているのが見え、一日中地震かと思うような振動が続いていたが、今日は一転静かなものだ。
 朝晩の冷え込みに風邪を引きかけたらしい。元気は充分にあるが特に急ぎの仕事もないので、パソコンの前で時間を過ごす。展示してある「土佐チャボ」が笑い始め、花間、色、舌ともにすばらしく楽しみ。
 東京での寒蘭展示会は、11月17日(土)の午後と18日(日)に上野東照宮で東京香蘭会の寒蘭展があるのと、11月20日(火)から25日(日)まで神代植物園で開催される。


2012年10月31日(水)
 月曜日は雲ひとつ無い空に明るい満月、火曜日は雲間に十六夜の月、いずれも魅力的だった。もっとも白石は乱視があってどちらも同じに見えるが。
 休み明けの今日、再配達されたベラボンを袋詰めして並べる。電話が何本もかかって色々なやり取り。
 午後駒場のWaさんが来る。今近くの駒沢公園で東京ラーメンショー2012というイベントをやっていて、そこに寄って食べてきたそうだ。テレビで紹介していたらしいが、そういう情報はうかつにも知らなかった。今第2幕で今日から11月4日まで朝10時から夜の9時まで、全国各地のラーメンが出店されていて行列しているのだとか。今日はいい天気で暖かかったから賑わったことだろう。機会があったら行ってみたいものだが、たくさんの選択肢があっても一つしか食べられないのが残念。


2012年10月28日(日)
 明日の夜は満月。店の窓の外に飾ったイトススキが紫色の穂をなびかせて風情を添えているが、お月見には無情の雨になった。寒くて店内の扇風機も回していられない。まだ自分の冬支度をしていないから、明日の定休日には暖かいものを出さないといけない。
 早咲きの寒蘭が3鉢咲いている。後のもつぼみが横を向いて控えている。杭州寒蘭の花茎も大分伸びてきた。展示会は一応11月23日からとしてあるが、いつものように今から年末までずっと寒蘭が並ぶ。その時々で品物が入れ替わるだけだ。自分の店でやっているから、昔から期日は大体の目安。
 この間ベラボンの在庫があると思って探し回ったが、春の植え替えで全部使ってしまったことを後になって思い出した。金曜日に急いで注文したがまだ届かない。欲しい人がいるのに気がもめる。以前の店では不便ななりにどこに保管してあるか一応把握していたが、1年に2度の引越しでメチャクチャになってしまった。今すぐ必要なものや、目に付くものから片付けていったら、意識の外にあるものが抜けている。まだまだ探し物は終わりにならないようだ。


2012年10月27日(土)
 曇りがちで明日は雨になるらしく天気は下り坂の模様。
 古い店を壊すときに最低限のものは引越し先に持っていったが、7ヶ月間仕舞いっぱなしだったものもあり、保管してあったかどうかさえはっきりしない。昨日咲いている寒蘭の花茎を切ったら、去年まで使っていた花瓶が今は手元にない。多分処分したのだろうと、朝適当な花瓶を買いに行く。せっかちなのか貧乏性なのか、思いついた事はすぐにやらずにはいられない。
 午後から新橋のUさんが新しい店を見にきてくれた。若い頃から百名山に登っていてもうかなりの数登ったという。昨日山から帰ったばかり。すごい行動力だ。その後ごく若い男性が二人。一人は「HPで見た」という初めての人。もう一人は前から時々寄ってくれる人。蘭愛好者が段々高齢化している問題はよく言われていて、その分中々若い人が参加してくれないのが悩みだが、たまたま本当に若い人が来合わせたのは何とも頼もしくうれしい事だ。
 遅くなって中野のEさん、下町のHiさんが来てくれて、退屈することなくにぎやかに一日終了した。


2012年10月26日(金)
 秋らしい好天に恵まれた。昼夜の温度差が大きくて朝晩はかなり冷えるようになり、風邪を引いている人が周りに増えてきた。
 川崎のKiさん、富士吉田のUさんが寒蘭の展示品を持ってきてくれる。Uさんのは2鉢とももう咲いていて、店内にいい香りが漂う。今見頃の花を撮りたいとあちこち動かしてカメラに収めてみるが、結局棚のところが一番明るさの具合がいいようだ。
 花が終わった四季蘭系を片付けて寒蘭を並べたが、鉢数がもっと増えてきたら今までの蘭鉢展の鉢を順次片付ける段取りだ。埼玉のIさんも久し振りに見えて話しに加わる。皆植え替えや展示会出品の準備などで一番忙しい季節だが、一番楽しい時でもあるようだ。


2012年10月25日(木)
 曇り勝ちで寒い。念のためにと着てきた上着が脱げない。今日は一日セッコクと風蘭の植え替えをする。


2012年10月24日(水)
 昨日は一日荒れ模様だったが今朝はすっきりと晴れ渡った。休み中に仕入れてきた山草の植え込み作業にかかり、鉢や用土を取りに何度か臨時の作場に出かける。ついでに「ミステリーアイランド・シルクロード」を株分け。入り口外に緑が増え、少し園芸店らしくなってきた。道路から入り口までの通路は駐車場も兼ねているので、あまり増やして車の邪魔になってはいけないが。
 その通路を挟んだ隣の工事現場が先週白いフェンスで囲まれた。道路に近い部分にすずき園芸の看板を貼り付けたのだが、月曜日に山草を持って来たら、そのプレートがはがれて下に落ちている。風で飛んだりしたら危ないので、又元の位置に貼り付けておいた。幅が1mくらいあるのを両手で持ってつけたら少し曲がってしまった。どうせ又剥がれるだろうと思ったが、昨日の風雨を浴びた後なのにそのままくっついている。剥がれたら真っ直ぐに修正したいがままならないものだ。
 店の前の旧道でガス管工事の後の舗装をやり直すといって、午後からダッダッダとものすごい騒音。植え込みをしていて電話の前にいなかったから、もしその間にかかってきても呼び出し音が聞こえなかったに違いない。


2012年10月21日(日)
 雲ひとつない青空。午前中に発送の荷作りを済ませ、郵便局に出かける。通りがかりの植え込みに、ムラサキシキブが鮮やかな紫色の実をつけているのが目に付いた。前の店だったら今頃は温室脇が紫に覆われたようになっていた筈だ。小さく楚々とした感じの木は趣があっていいが、何十年と経った株は太くて、毎年すごい勢いで枝を伸ばす。それを伐るのも一仕事だった。駐車場の方にぐんぐんと伸びて紫色の実をたっぷりとつける。そんな光景も懐かしい。
 これまでは土に囲まれていた上段差のあるところを動き回っていたから、帰りは電車に乗るのが恥ずかしくなるほどだった。今の店は土の部分が無いから、一日ここで仕事をしていても汚れるということがない。作業スペースもコンパクトにまとまっていて楽だ。だが外がコンクリートだけというのはいかにも物足りず、前の店で使っていた古い棚を持ってきて少し外にも並べた。「うーん、やっぱり違う」。植物があるということはこんなにも潤いを与えるものかと意を強くした。
 昨日今日と「三茶・世界の大道芸まつり」というのをやっている。何年前からだったか、毎年やっているかなり大きなフェスティバルだ。ほこ天の道路や広場での大道芸のパフォーマンスに、屋台村なども出てにぎわう。ちょっと覗いてみたいが、入り口に掛けるあのメッセージカードを濫用するわけにはいかない。
 埼玉のSiさん、横浜のMoさん、中野のEさん、下町のHiさんなどが来てにぎやかな蘭鉢展フィナーレとなった。


2012年10月20日(土)
 めっきり涼しくなって明け方は少し寒く感じられるようになった。もうすっかり秋。
 長野のYoさんらが寄ってくれる。HPで見ている背景の障子が「かっこいいですね」とお褒めの言葉。時代を経た本物は確かに味がある。
 今日も2回ほどちょこっと近くに買い物に行ったが、まだ色々なものが置いてある臨時の作場に蘭を取りに行くこともあるし、郵便局に出かけたりと、ちょっと店を離れたいときがある。前の店と違って新しいところは入り口が一つなので鍵一つで行って来られる。店がスタートした頃はそういう用事をこなすために定休日に動いたりしたが、もう大体のことが片付いたので、そのために出てくる必要はなくなった。それで店を離れる時に入り口の桟に引っ掛けるメッセージを印刷した。入り口にこれが掛かっている時は、営業中だが少しの間近くまで出かけているという風にご理解ください。書いてある番号に電話していただければすぐに戻ります。


2012年10月19日(金)
 たっぷりと降った後の気持ちのいい晴れ。やはりいい天気だとテンションが上がる。
 まずHPの土筆窯3を作成し、アップ。土筆窯3は手びねりの作品で、(1)(2)とは形の作り方が違う。寸法は入れてないが、欅窯、小柴鉢と同じ縮尺で載せている。気になるものがあったら、問い合わせていただければ測ってお知らせします。
 土筆窯は薪で非常に高温で焼くので、炎の作る変化がどの鉢にも表われて魅力を添えている。石とか大地を思わせる鉢だから、どの形も植えると驚くほどマッチする。今店の棚は中央の大黒柱を挟んで左が小柴鉢、右が土筆窯鉢。見た目もきれいな小柴鉢と自然そのものといった感じの力強い土筆窯鉢。対照的な鉢が柱を挟んで並んでいる光景は面白い。開店セール中の今、土筆窯の鉢をお買い上げの方には、鉢に似合う石の花台(2,000円)をプレゼントします。
 陽射しにつられて植え替えを始める。見た目大きすぎる鉢に入っているものを小さい鉢に植え替えるが、桟を渡したところに吊る方式だと同じ場所に戻すことができない。同じ大きさの鉢を揃えるため、いくつか取り出して床に置いておき何列も並べ替えているうちに、伸びた花芽が一つ途中から折れてしまった。札を見ると「黄玉山」。ショック!!。今年は花付株が少ないというのに・・・。


2012年10月18日(木)
 夜中に叩きつけるように降ったが朝からは一日小雨模様。予報では今晩も本格的な雨になるという。今は外周りはコンクリートばかりで殺風景だが、以前だったら「水遣りが助かる」ということになる。管理が楽なのはいいが外に緑が無いのは寂しい。そのうち又好きな山草などを置いてみたい。
 昼頃国立のMaさんがひょっこり現れる。HPに載せた写真と較べながら店の様子を確認。「すっかり変わりましたね」。
 電話が何本かかかって「蘭寶ャ史」復刻版は完売した。


2012年10月17日(水)
 昼から土筆窯鉢の写真撮影を一気に済ませ、接客の合間にHPに載せる作業を始める。午前中はいい天気だったが、台風の影響か夕方前には小雨が降りだした。風蘭と寒蘭が少し入荷。
 「蘭寶ャ史」復刻版への反応があって残りは1セット。3巻セット5千円にゆうメールの送料が290円になる。ご希望の方はお早めにどうぞ。


2012年10月14日(日)
 今までと同じように薄着で来たら寒い!。朝から曇り勝ちの天気だったが、午後からは小雨が降ってきた。いつものように開けられるだけ開けて扇風機も回していたが、たまらず扇風機を全部止める。ほんの2〜3℃の違いだろうが、体感的にはすごい差に感じる。
 つくし窯の新作が来るのを三人で待っていたが、東名が混んでいて到着したのは夕方になってしまった。それからは10人以上の人が狭い店にひしめいて、「あーでもないこーでもない」が始まり、帰りはすっかり遅くなった。存在感のある鉢が並んで、古い障子を置いた店のインテリアにもよくうつる。順次写真も撮って載せたい。


2012年10月13日(土)
 カラリとした秋晴れが続く。今が一番過ごしやすい時期だ。今日も開店までの時間を旧作場まで往復して物を運び、ポツポツとお客さんが来る合間に植え替えをする。今年は咲かないと思っていた鉢に花がついているのを確認できるくらい花芽が伸びてきた。ニュージーランド水苔の5Aが入荷。明日はつくし窯の窯出しで、午後からここに到着する予定。にぎやかになりそう。


2012年10月12日(金)
 朝早めに到着したので旧作場に行って時間まで少し片付ける。この庭を元の状態に戻す必要があるが、店をやってる間は離れられないし、一人では中々進まない。蘭を少し運んだが、大きなものはもう一人いないと無理だ。
 店に戻ったところに電話機のバッテリーが届いた。店を休んでいる7ヶ月間電話機を外して仕舞っておいたら、子機のバッテリーが駄目になってしまった。早速交換し初期設定や電話帳登録をする。説明書を見ながらやってみたが、以前に使っていた電話機よりはるかに高機能。どうせ基本的なことしか使わないだろうが、今日から子機が使えるようになってぐっと便利になった。
 旧すずき園芸跡地の原っぱはいよいよ工事が始まるようで、フェンスを立てるための杭を打ったり、一部コンクリートを剥がしたりしてかなりにぎやかだ。間もなくフェンスに囲まれると、道路からは今までより店が見えにくくなるが、白いフェンスにすずき園芸と書くことになっているらしい。もっと分かりやすくなるのかもしれない。今日初めて見えた逗子のAさんに「入り口がすぐにお分かりになりましたか?」と聞いたら、「建物の写真がHPに載っているから分かりました」。やはり表紙の写真を変えておいてよかった。この「朝・昼・晩」のタイトルは今は無い旧店舗だが、これは記念としてそのままにするつもり。
 蘭をやってみたいという女性客が寄ってくれたり、富士吉田のUさんが売約の鉢を取りにくる。展示会に花がドンピシャで咲いてくれるかどうかが目下の関心事。毎日つぼみの状態を見ながら気が気でないようだ。
 店の作場は風通しが良く結構乾く。従って水遣りは多め。作場が変わると調子をつかむのに時間がかかる。


2012年10月11日(木)
 今日から蘭鉢展の第2弾。小柴鉢などに入れ替えるため、昨日の休みに店に出てきた。
 作業をしていると救急車やパトカーが何台もサイレンを鳴らして通る。交通事故でもあったのかと思っていたら、日本刀で女の人に切りつけて立てこもっているという事件がこの近くで起きていた。ヘリコプターが7台以上も上空を旋回している。テレビでは現場から中継しているというが、ここにはテレビが無いので詳細は分からない。大体こんなに開けっ放しでいても大丈夫なものかと気になったが、そのうち立てこもっている人は自殺したらしいという情報が入った。家に帰ってからテレビで詳細を見たのは言うまでもない。
 今日店にいると某新聞社から電話がかかった。昨日事件を起こした人は園芸を熱心にやっていたそうだが、関わりが無かったかという問合せだった。「そちらのお店は変わった植物を置いていると聞いたので」。確かに一般的には変わった植物なのかもしれない。でも「うちのお客様ではありません」。
 園芸が趣味と一口に言うが、本当にマニアックにやっている人はあれもこれもやらないものだ。勿論庭に色々な花を咲かせるのを趣味とする人もたくさんいるが、ラン、オモト、シダ、バラ、菊、サクラソウ、ユキワリソウ、さつき、アサガオ、花しょうぶ、クンシラン、多肉植物など大きくジャンルに分けて、一つ又は二つを専門に種類を集める人がいる。ランの中だって洋ランと東洋蘭に分かれているし、東洋蘭の中でも色々あるからその中の何種類かだけ、又は何によらず斑入り植物という人もいる。何でも深く入り込むとお金がかかるし、時間と場所に限りがある。作場環境からいっても、何でもやるということは不可能なのだ。
 園芸店だって綜合園芸もあるが、それぞれに専門店がある。ちょっとそんな話をしたら、「なるほど、初めて聞きました」。
 丁度スポーツが好きという人の中にも、日頃はウォーキングやジョギング、冬はスキー、夏は水泳、春秋はハイキングというオールラウンドの人もいる一方、野球やラグビーなどチームに入って試合に出たりする人は、他の色々なスポーツをする暇が無いのと同じようなものかもしれないとふと思った。


2012年10月8日(月)
 暑くもなく寒くもなく気持ちのいい秋晴れ。休日の月曜日なので今日は営業している。その分は振り替えで明日・明後日が休みになる。亡くなった鈴木さんがやっていた頃は休日でも何でも定休日は月・火と決まっていた。それを後に変更したのだが、休日の月曜日は営業していてもお客さんがあまり来ない。その事が浸透していないのか、三連休のチャンスは他のことに使うのだろう。わざわざ複雑に変更しなくても良かったような気もするが、拓也さんと顔を合わせて相談したり、色々とやってもらうには内部的に都合がいい。そんなわけで今週は火・水が休み。木曜日から小柴鉢に棚を入れ替え、14日(日)の午後つくし窯が到着します。


2012年10月7日(日)
 昨日は夜には雨になると言っていたのに、傘を持たずに出て帰り道で降られた。冷たい雨は今日の昼まで続いたが、午後には予報通り回復。天気予報がよく当たる。
 片づけが一段落してファイルの整理などした後植え替えにかかる。土が古そうなのを手に取ると花芽がきているのもあり、花の無いのを選んで植え替える。
 女性のT・Iさんが訪ねてきてくれたが、「場所が分からなくてぐるぐる回ってしまった」という。「やっぱり!」。ブログに花を甕に生けたと書いてあったのを思い出し、花が見えたのでここだと分かったそうだ。昔から来ていてこの辺の地理が頭に入っている人は大丈夫だろうが、たまに2〜3回来たことがある程度では、以前の建物がすっかり無くなってしまうと、感覚的にどこだか分からなくなってしまうものだ。花の傍に控えめな看板があるのだが、それより花の方が目印になった。今は元のすずき園芸跡地は囲いが取り払われていて、雑草の茂った広い空き地になっている。だから遠くからでもこの花が見えたということだが、今後工事が始まってこの跡地に囲いが出来てしまうと、道路からちょっと入った店の入り口は益々分かりにくいかもしれない。花も終わってしまえば、この甕は又傘立てになるのだし。
 246から見たら店はガソリンスタンドの丁度裏に当たる。旧大山街道が246に合流しているその合流地点だ。茶色い建物の前に3台分の駐車場があるが、これは月極ですずき園芸の駐車場ではない。車はその横の店に入る広めの通路に縦に置いてもらうことになる。大きな車でなければ3台くらいは何とかなりそう。
 川崎のIさんや風蘭のSaさんも「どんな風かと思って」と寄ってくれた。皆さんも一度覗きに来てください。


2012年10月6日(土)
 三連休の初日。夜には天気が崩れるという予報だが、日中は動くと汗ばむような暑さになった。
 開店から丁度一週間。一通りの顔合わせが終わって今日はずい分静かだった。秋の行楽シーズンでもあるし、植え替えは今が最盛期だし、他にすることはたくさんある。売約の鉢を取りに来るなど何人かが寄っただけで、ほとんど植え替えに時間を費やす。以前はフレームの棚に鉢を置いていたので、独り立ちできないような細い鉢は不安定であまり使わなかったが、今は渡した桟に吊るす方式なので、少しでも細い鉢の方が数置けていい。現状では作場はもう一杯だから、次は植え替えによってスペースを稼ぐしかない。展示室と作場が隣接していて常に見えるのは、少しの空き時間も使えて効率的だ。


2012年10月5日(金)
 朝ポストの取り付け工事があって、懸案の作業は終わった。今度は自分達でどこまで使いやすくできるか。毎日少しづつ修正していって、大分自分のものになってきた。
 午前中に埼玉のKuさん、午後から富士吉田のUさん、目黒のOさん、ルーペのSさんなどが来てくれる。先週の開店の日に忙しかった人達だが、時間をみて寄ってくれるのはありがたい。集まると「花芽はどうですか?」ということになるが、これが中々厳しい。伸びているのもたまにはあるが、ほとんどはまだ気がつかない。このままということは無いと期待してはいるが。
 合間を見てはみだしていた蘭を作棚に押し込む。小さい鉢に植え替えられそうな株を3号の鉢に入れてわずかな隙間に吊るすと、又入る鉢数が増えた。だがもう全く余裕が無くなり、1鉢を巡っての攻防だ。
 今日も暑くて半袖。いつまで残暑が続くのだろうか。


2012年10月4日(木)
 昨日は寒かったが今日は又冷たいものが欲しい暑さ。この店の中でも蚊が飛んでいて、ちょっと気温が上がるとすぐに出てくるのは困りものだ。朝からパソコンに向かって古鉢市のページを作成。合間に丁度いい間隔でお客さんが来てくれる。蘭鉢展のページはこれから追加していくが、とりあえず出来たところだけ公開する。


2012年10月3日(水)
 台風19号が小笠原諸島に接近している。小雨が降って気温はかなり低め。明日は関東に近づくそうだから、この間倒れた用土のスチール棚を入り口の扉にくくりつける。気休め程度だが、やらないよりはましだろう。休みの日の方があちこち動き回るので、今日は細かい片付けごとをしながらゆっくりする。
 蘭鉢が並んだ棚の間を飾っているのは、今2本目が咲き始めた四季蘭の「秋雪素」、大分花間を取ってもうすぐ見頃の赤芽素心「乙女」、狂い咲きの風蘭「紀州緑風」、花茎が30cm以上伸びた寒蘭「黄金月」、これも狂い咲きの送春蘭「國色牡丹」はつぼみが大分膨らんできた。このところ四季蘭の問合せをいくつかいただき、頼んで11月に入荷予定。杭州寒蘭と一緒になってしまうが、新しい品種が色々あるらしいのでこれまた楽しみ。
 一日中薄暗くどんよりとしていたが、夕方には寒いほどになってきた。今日もポツポツとお客さんが来てくれて鉢が出る。すごい勢いで売れてしまった昔の欅鉢だが、まだ残っているものもあるので写真を出そうと編集を始める。作業が中々間に合わないが、近いうちに掲載できるようがんばる。
 新装開店の準備で忙しくしていたら、HPのメンテナンスがおろそかになっていて、指摘されて驚いた。そのままになっていた「今月の予定」「展示会情報」「当店にお出でになるには」の地図を更新。気がつかないところを発見したらご指摘ください。


2012年10月2日(火)
 作場で唯一やり残してあった工事が今日終了。午後から店に来てみると、うまい具合に仕上がっていた。後はポストを取り付けるだけ。心配した通り、開店までに全部は終わらなかったが、大体のところは出来上がった。様子を見て手直しをしたり、追加したりは、営業しながら改善していく。
 昨日は台風で雲が吹き飛ばされた夜空に、十六夜の月が実にきれいだった。仕事の帰り道に立ち止まって見とれてしまった。今日も午後から出てきて、今までの作場まで何度も往復して蘭を運ぶ。撤去することになっている棚の蘭を、そのまま残す蘭小屋に移し、店に持って来る鉢と仕分ける。店の作場ももう一杯で、今日持って来た分は入りきらないが、これから植え替えたりしながら、何とか押し込むつもり。
 日暮れが早くなった。蘭を運び終わるともう暗くなり始めたが、台風で倒された開店祝いの花のスタンドを片付けなくてはいけない。強風には危険な長い足を外した結果、頭でっかちの豪華な花はどうやっても転んでしまって、自立することができない。入り口付近に転がって花も傷んできた。そこで、いいところだけを傘立て代わりの大きな甕に生けていったら、二つのスタンドが合併した立派な花の甕が出来上がった。水もたっぷり入っていて安定している。傷んだ花は処分して周りを掃除したらすっきりした。明日の営業日はこれでいこう。


2012年10月1日(月)
 昨日は最後を拓也さんにまかせて、風雨がひどくなる前に家に帰り着いた。夜中には強風で家が揺れる感じだったが、朝は台風一過の青空。吹き返しの風が強い。見回ると植木鉢が一つ落ちて割れていたが、蘭もえびねも無事だった。割れた鉢を替え、久し振りに掃除洗濯をして、昼から店を見に来る。
 まず外のプランターが倒れている。開店祝いのスタンドの花も倒れて無残な姿。鍵を開けて作場の方に入ってびっくり。混合砂などを積んであった棚が倒れていて蘭の棚に寄りかかっている。中身の用土の袋が飛び出して、蘭の上にばらまかれていた。あわてて棚を起こし、用土の袋が入っていたバスケットや中の砂を元へ戻す。蘭は台に首を引っ掛けてぎっしりと置いてあるから、前のように倒れる心配はない。重たい砂の袋が乗っかってさぞ迷惑だったろうと思うが、何とか大丈夫そうだ。花茎が伸びている時期だったら大変なことだった。開店早々きつーい一発。次の強風の時には対策をして帰らないといけない。


2012年9月30日(日)
 台風が直撃しそうで、午前中は穏やかだったが次第に雲の動きが激しくなる。入り口に飾ってあったスタンドの花が強風で倒れてしまい、スタンドを外して直接通路に置いてブロックで固めて置く。せっかく贈られた花だが、この悪天候ではいたし方ない。品川のNaさん、川崎のKiさんが待ち合わせてきてくれたが、この天候では皆出かける気にならないだろう。昨日たくさんの人が来てくれて今日は一転静かなものだ。蘭鉢展はいつもそうで、初日の朝に勝負が決まってしまう。
 準備段階からずっと帰りが遅かったので、今日は早く閉めて帰ろう。


2012年9月29日(土)
 オープン当日。いささか緊張ぎみに朝早く来ると、拓也さんがもう色々準備に動いていた。今日は駐車場を広く確保しているので、心配なく車で来る。一旦秋らしくなったのに台風の影響か30℃近くになる予報。熱いお茶を用意していたが、急遽冷たい路線に切り替える。
 11時開店ということになっていたが、9時半にはもう第一陣がご到着。その後は11時になると同時に次々と久し振りの顔が集まってきて、忘れずにいてくれたとうれしくなる。「おめでとう」の電話も何本もかかる。皆さん久し振りのおしゃべりに花が咲いて、結局夜までにぎやか。狭いところだが、又集まりどころとして楽しんでいただけたらと思う。


2012年9月28日(金)
 いよいよオープン前日。昼前は陽が出ているのに細かい雨が舞う変な天気だった。台風の影響で風が強いから、離れた雨雲から飛んでくるのだろう。作場の蘭を少し運んだだけで、後は電話やメールで明日の打ち合わせに時間を取られる。
 午後ルーペのSさん、横浜のHさんが来てくれる。新しい店の写真を撮ったりしながらしばしおしゃべり。「もっと引越しで大変かと思った」というが、明日の準備は大体できた。後は定休日に少しづつ片付けることにする。掃除が終わった夕方、まだ工事が残っていた部分をやりにきて結局夜になる。明日は早起きしなくては。
 多くの人の力をいただいて、こうして無事に明日を迎えることができた。ただ感謝あるのみ。明日は天気も味方してくれそうだ。ご来店を心からお待ちしています。


2012年9月27日(木)
 曇り勝ちで朝は肌寒いほどだった。台風が伊豆諸島に近づいていて夜には雨になるらしいが、日中は時折陽が射す。今日は歩いて往復10分ほどの作場まで10往復くらいしただろうか。4鉢づつ蘭掛けに掛けて店の作場まで蘭の引越し。この間車でたくさん運んでもらったが、整理して入れるとまだ多少余裕がある。後は自分で見ながらどれとどれを運んでくるか、棚のスペースと相談だ。運んでいると寒蘭の花芽がぐーんと伸びているのがあり、掃除して棚に飾る。蘭鉢展といっても蘭屋なのだから緑が欲しい。
 午後になって楊さんがやってくる。第2弾で出す鉢を少し持って来ながら、開店のお祝いにと咲いている四季蘭を持ってきてくれた。多古窯の鉢に植えたのが良く似合っていて、この1鉢で店中甘い香りに包まれる。店の写真を撮っていったから、ここより早く全景を披露してくれるかもしれない。
 明日もう少し蘭を運んで、掃除をして、いよいよ明後日お客様を迎えられることになった。店の駐車場は2〜3台しか置けないが、新装開店の今度の土日だけは、まだ工事が始まっていない旧すずき園芸の跡地に車を置けることになった。ちゃんとした駐車場ではないが、これでひとまず安心だ。


2012年9月26日(水)
 何日か振りに晴れて夏日になった。暑いのは日中だけで朝晩涼しいのは変わりないが。
 撮影用のグラデーションペーパーをまだセットしてない。どこで撮るかは重要な問題で、明るさを確保しなければいけないし、三脚を据える場所も必要。そして何より邪魔にならないところがいい。以前は蘭を撮るときは鉢を置いていた棚にグラペを立てかけたり、鉢の撮影には2階を使ったりしていた。今度も候補の場所があるが、グラペをどうやって吊るすか、新しい壁にフックをねじ込みたくないし。何とか剥がせばきれいになる方法をとりたいと、100円ショップに2度も往復する。色々考えた末、作場との間のサッシに吸盤のフックで吊るす方法を見つけ、試し撮影をしてみるとまあまあの結果。誰もいない時ならこの方法が取れることがわかり一安心。幕開けの鉢の撮影を済ませることができた。明日は又天気が崩れるらしい。


2012年9月25日(火)
 一気に秋に突入。半袖では寒くていられない。夜中まで激しい降りだったが朝には止んで曇りがちの一日。定休日だが昼から店に出て片付けものをする。準備に使えるのは水・木・金のあと3日だけになった。最後の日は「後何かすることは無かったかな」と考えながら心の準備をするくらいでいたいものだ。


2012年9月24日(月)
 局地的に突然激しい雨が降る不安定な天気が続いた。仕入れや引越しの運搬があって土日は車で来たが、帰りはワイパーをフルにしても前が見えないほどの雨に遭う。拓也さん他手伝ってくれる人が何人かいて色々なことが進んだ。逆にこの二日間にやってしまわないと、後は白石が一人だけになってしまうから、目一杯やってもらう。
 長らく電源を抜いて置いてあったプリンタと電話機の子機が不具合。修理に出したり、別のプリンタを借りたり。運んで設置したからといってそれで終わりにならないのはずい分経験した。それでも新装開店の挨拶状だけは至急の仕事。文面の印刷を頼んで出来上がったのを、借りたプリンタで宛名印刷にかかる。他の仕事をやりながら用紙だけ追加していったら何かいつもと勝手が違う。用紙が全部無くなったのに、まだ印刷されない宛名がたくさんあって、1枚づつ調べていったら、何と大量にダブって印刷されていた。すぐに不足分の葉書を買い足し、追加印刷してもらう。今日ようやく宛名を完了。投函するついでに、古物商の住所変更を届けに警察に行く。
 子機が使えないとはいえ、電話(03-3421-3987)が通じるようになったので、あちこち関係先に開店の挨拶の電話を入れる。今日は日中カラリとしたいい天気だったが、予報通り帰る頃には降ってきた。今日と明日は本来定休日だが、今はこの一日が貴重で休んでいられない。


2012年9月21日(金)
 曇り空で気温も少し低め。ずっと続いた真夏日にやっとけりがついた。今日も何かと工事の人が出入りし、本当に29日にオープンできるのかちょっと心配になるが、少しづつはあちこち片付いてきている。案内状を作ってしまいたかったが、雑事に追われてプランだけ作っておしまい。試し印刷したら、プリンタを長い間仕舞っておいたので、インクが駄目になっているのか変な色だ。もう頭があっちこっちにいって、少ないメモリーでは追いつかない。
 今度開店する店は定休日が月曜日と火曜日。月曜日が休日の場合は営業し、その週は火・水曜日が休みになる。営業時間は午前11時から午後6時まで。これは今までと同じです。


2012年9月19日(水)
 夜猛烈な雷雨になった。少し隙間を開けてあった窓から吹き込んでいる。午前中一杯は不安定な天気が続いたが、午後からは回復した。
 今日は残っていた工事がある予定で、朝から店に出る。まず水道屋さんが作場の水道を使えるようにしてくれた。大工さんがカウンターの机を完成させてがたつきを調整。これも使えるようになった。電気屋さんが照明器具をつけてくれて、今まで展示室だけは照明がついていなかったのがこれで完成。後は肝心の看板がまだ出来てないのと、電話が土曜日にもう一度工事に来て開通することになっている。それでも大きなところは大体終わった。第1陣で運びこんだ蘭は一応棚に収めた。棚の空いている分だけ追加して持ってこないといけない。水が出るようになったので、夕方早速蘭の水遣りをする。水を流す部分に少し修正が必要だ。
 開店するのに必要なものをあれこれ考えて準備しているが、半年以上遠ざかっていたので、どんなに考えても何か抜けているような気がする。始まってから「あっ、いけない!」ということが出てくると思うが、待ちかねたお客様から電話も入るようになった。あれこれ考えてもきりが無いし、完璧を期して開店が遅れるより、先ずは思い切ってスタートしてみよう。というわけで、9月29日(土)、いよいよ新装開店と決まりました。蘭鉢展からスタートです。


2012年9月16日(日)
 一時ぱらついたが今日も暑い一日。昨日から本格的に始まった引越しは、手伝いも来てくれてスムーズに進む。昨日イッツコムの人が来て接続していったパソコンに、プリンタもやってきた。机の周りは包装用品、事務用品、ファイル類、それにパソコン、プリンタ、ファックス電話など物が多く、それらが取り出しやすくなっていないといけない。コンセントだけでも何本も刺さっていて、このたくさんの物をどうやって使いやすく、しかも見苦しくなく収めるか、前もって考えると眠れなくなる。幸いこのところ引越しを控えている人が何人もいて、必要無くなった収納用品が色々と提供され、現場で実物を前にして考えていると、それなりにいいアイディアが浮かんで、段々に運び込まれたものが収まっていく。
 白石が何をどこに置くか考えている間に、二人がかりで作場にあった蘭の第一陣を運んでくれた。まだ棚に手を加える部分が残っているので、取り合えず運んできただけでまだきちんとセットするわけにはいかないが、植物が来ると急に実感が湧いてきた。運び出した仮の蘭小屋は今度はえびね小屋になるので、その後にえびねを運び込んでもらったのを遅くなって見に行く。長い間迷惑をかけたこの庭を、今度はちゃんと片付けてお返ししないといけない。明日は電話が開通するらしいし、まだまだすることはたくさんある。
 パソコンが新店舗の方で使えるようになったのは大変うれしく、今日の更新は初めてこちらでやっている。


2012年9月14日(金)
 真夏日はまだ続いていて来るとすぐにエアコンをつけてしまう。新しい店は全く人工的な環境だから暑さもそれなり。夕方水遣りのために木に覆われた臨時の作場に行くと、空気もしっとりとして風も涼しい。但し、店の方には蚊がいないが、庭では考えられないほどの蚊があっという間に集まってくる。人間にとっては店の中がありがたいが、蘭にとっては自然の中の方が歓迎だろう。難しい問題だ。
 駒場のWaさんから電話で、植え替え用の石が欲しいという。店にいるので来てもらったが、まだ看板などが出来てないので入り口が分かりにくい。ガソリンスタンドの方から3階建ての建物に向かって右横に入り口がある。今日から月曜日までの連休の間、その入り口の前にテントが張られ、上のマンションのためのインフォメーションの机が置かれている。それがある間は車も停められない。Waさんは電車と歩きなので問題はなく、必要な石を買っていかれた。
 今日も運んだ荷物を片付ける。昨日物置の棚を組み立てて設置したのがジャストサイズで使いやすい。運んだ段ボールを開け、ほこりになったものを拭いて棚に収める。他にも空いたスペースがあるから、寸法を測って丁度いい棚が出来ないものか、帰ったら又ホームセンター廻りをしてみよう。明日からの連休でどこまで整理できるか楽しみだ。


2012年9月11日(火)
 作場に扇風機が付くなど、頼んだことが少しづつ出来てきて、片付けをしたり、備品を運んできたりの毎日。キッチン、物置、作場、展示場など、それぞれの場所を使いやすくするのは、現場にいてアイディアを出し、帰ってからホームセンターを回り、試行錯誤の末一箇所が収まっていくという手間のかかる仕事だ。今度の週末の三連休で、パソコンや植物など、最終的な引越しや片付けをするのが希望。そして9月末にオープンできるよう、今全力で頑張っている。職人さんの作業がそれを可能にしてくれるよう願うのみ。
 パソコンはまだ臨時の蘭小屋の方にあり、白石は水遣りや物を取りに来る以外は新しい店の方にいるので、近いとはいえ、中々パソコンに触れられない。早く店が片付いてそちらにまとまるといいが。
 残暑という言葉では不足なほど日中は元気のいい暑さだが、朝夕はさすがに涼しさを感じるようになった。日暮れも大分早くなり、とっぷりと日が暮れても「えっ、まだこんな時間?」。


2012年9月7日(金)
 昨日店に来てみると、陳列棚の木工工事はすっかり出来上がっていたが、水遣りの時に水を受けて流す部分の板金工事が残っている。照明も展示室部分だけはまだで、電気屋さんがいつやってくれるのか。作場の流しを買って来て設置してあるが、水道につなぐ設備屋さんがまだだ。色々な職人さんが係わっているから、一見形になっていてもその先へ進めない。照明も基本的なものをつけて効果を見てから、補助的なスポットが必要なら買いに行かなくてはならないし、これでいいとなるまでには、まだ段階がいくつもある。仕方がないとわかってはいるが、出来た後の大変さを思うと、一日も早く準備に取り掛かりたい。
 今日も残暑の中朝から店にくる。何故か職人さん達は休みで誰も来ない。水遣りのホースや洗剤などを買いに行ったり、仮の作場から混合砂の入れ物を運んだりしたが、今まで外に置いてあったものを今度は真新しい室内に入れるのだから、内外をすっかり洗ってきれいにしたいのが人情。車で大勢がワーッと運べば効率的なのはわかっているが、そんなことはやっていられなくなる。こんな暇なときだからこそと、手で持って少しづつ運び、思う存分きれいにして収めていく。どこにどれだけの物が必要か、半年も現場を離れてしまうと中々思いつかないものだ。植え替え用の流しまわりだけでも実際に物を運んでくると、ここに棚が欲しいということが出てくる。やはり現場に来て、職人さんがまだいる時に問題点を見つけたい。そんなこんなで、水遣り以外にも毎日工事中の店に来てうろうろしている。


2012年9月5日(水)
 一旦収まった暑さが又ぶり返した。午前中から出てきて工事中の店に行く。陳列棚の背景に母屋で使われていた古い障子を使うことになっていて、それらがどのように収められるのかイメージがつかめないでいたが、今日はそこがほどんど出来上がっていて、2段目、3段目の棚板を設置するばかりになった。作場の流しの位置や照明など残っていた決め事を相談し、何となくめどがついてきた感じ。注文してある電気製品やカウンターが届くと徐々に物を運び込めるので、開店に向けての動きが取れるようになる。今は邪魔にならないようじっと出来上がりを待っているところ。それにしても新たにスタートするまでには、本当に細かい課題が色々とあるものだ。


2012年9月3日(月)
 今日も青空の隣に黒い雲があって、変わりやすい天気が続いている。時々さっと降る雨に様子をみていたが、午後から作場に出てくる。店の工事は陳列棚の続きをやっていた。今は旧店舗があった部分が空き地になっていて、午後からの陽がまともに当たっているが、いずれここには14階建てのマンションが建つことになっていて、そうなると明るさがどう変わるかが気がかり。東京は建物が込み合っているから、日照は自分の思うようにいかない。特に新店舗は園芸店だけの建物ではないので、栽培条件だけを優先するわけにはいかず、与えられた条件でやるしかない。半年間仮の作場に緊急避難していたが、空いているところに押し込まれていた中には、暗すぎるところ、暑すぎるところなど限度を超えて枯れていくものもあった。作場環境がいかに大事かを痛感させられたが、趣味家の方々も皆同じ悩みだろう。東京で蘭を作る人は、皆涙ぐましい工夫を凝らしている。
 9月になって蚊も秋の蚊に変わった。小さくて音も立てずに手や足にたくさん止まっている。ワンパンチで5匹くらいが一度につぶれるが、すでに血を吸われている。刺されるととてもかゆい。夕方になって昨日見送った水遣りをして帰る。


2012年9月2日(日)
 金土日と店内の工事が休み。月曜日から本格的に始まるらしいが、店の中は途中まで出来上がった棚や材料が詰まっている。全く手付かずの部分が色々あるが、とに角この大物が終わらないと次に進めないらしい。その中を邪魔にならないように、物置などに品物を運び込む。出来上がった後の引越しや整理を考えると、少しづつでも手を付けておきたいが、工事の邪魔になりそうなので控えている。
 長いこと雨が降らなかったが、昨日は激しいスコールが何回か繰り返された。急に真っ黒い雲がやってきて叩きつけるような雨になり、しばらくすると又日が出てくるという変わりやすい天気。今日も不安定な空模様で、昨日のような激しい雨にはなってないが、黒い雲が見えていて風雲急を告げる予感。全体に雲に覆われているから気温も低めで、この夏は連続真夏日の記録に並んだとか言っていたが、やっと30℃を下回って一息つけた感じ。このところあまりにもカラカラだったからいいお湿りになった。今日は水遣りに来てみたが、まだ大丈夫そうなので先送りする。明日からは又暑さがぶり返して、熱中症に注意するようになるらしい。


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